JP3375381B2 - 多層ラミネート加工布およびその製造方法 - Google Patents

多層ラミネート加工布およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透湿性と防水性を有す
る多層ラミネート加工布に関する。更に詳しく述べるな
らば、本発明は、高い透湿性と防水性とを有し、優れた
洗濯耐久性を有する多層ラミネート加工布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維基材間に樹脂膜層を有する多
層ラミネート加工布は、まず離型紙にウレタン樹脂を主
成分とする無孔質膜を形成させ、その無孔質膜に接して
ウレタン樹脂を主成分とする接着剤を全面塗布するかま
たはグラビアロールコーターにて点状に塗布した後、接
着剤の乾燥前または乾燥後に繊維基材に接着させ、エー
ジングし、その後離型紙を剥離することによりラミネー
ト加工布を得、次に得られたラミネート加工布の無孔質
樹脂膜膜面にウレタン樹脂を主成分とする接着剤を全面
塗布するかまたはグラビアロールコーターにて点状に塗
布した後、接着剤の乾燥前または乾燥後に繊維基材に接
着し、エージングすることにより製造されている。
【0003】しかし、従来の製造方法により得られる、
繊維基材間に樹脂膜層を有する透湿性防水加工布は、防
水性を有するものの、透湿性に乏しく、そのため衣服と
して着用時にムレおよびベタツキによる不快感があり、
また洗濯を行うと耐水圧の低下や膜剥離等が発生し、そ
のため改善が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来技術の問題点を解決し、透湿性と防水性の両者にお
いて高い性能を有し、洗濯耐久性に優れたラミネート布
帛を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、1の繊維基材と他の1の繊維基材との間に
樹脂膜層を有し、この樹脂膜層が少なくとも1層の微多
孔質膜層と無孔質膜層とからなり、無孔質膜層が透湿性
と水膨潤性を有し、かつ、前記微多孔質膜層と無孔質膜
層とが接着層を有さずに接着されていることを特徴とす
る多層ラミネート加工布を提供する。
【0006】本発明は、また、繊維基材の少なくとも片
面に微多孔質膜を有するコーティング布帛のコーティン
グ面と繊維基材の少なくとも片面に、透湿性と水膨潤性
を有する無孔質膜を有するラミネート加工布のラミネー
ト面を圧着することを特徴とする多層ラミネート加工布
の製造方法を提供する。本発明に有用な繊維基材は、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル、レーヨン等の化学繊
維、綿、羊毛などの天然繊維またはこれらを混用繊維か
らなるものであってよく、また織物、編物、不織布等の
いかなる形態にあってもよい。かかる繊維基材に対し、
必要に応じて精練、染色やカレンダー処理、撥水処理を
行った後、コーティングやラミネートを行い、コーティ
ング布帛やラミネート加工布を得る。
【0007】コーティング布帛は、極性有機溶剤の混合
樹脂溶液を繊維基材上にコーティングすることにより得
られる。例えば、樹脂溶液を塗布し、水中に浸漬し、湯
洗いし、次いで乾燥することからなる湿式法を用いたコ
ーティング加工を施すのである。これにより得られる微
多孔質膜の膜厚は10〜20μmであるのがよく、5μ
m以下ではコーティング面から繊維が突き抜け、無孔質
膜面との圧着が不安定となる場合がある。
【0008】コーティング用の樹脂としては、ポリエー
テル系、ポリエステル系のポリウレタン樹脂、アミノ酸
変性ポリウレタン樹脂、フッ素含有ポリウレタン樹脂ま
たは温度感受性の大きなポリウレタン樹脂等が挙げられ
る。これらの樹脂は、一般のコーティング加工法によっ
て微多孔質膜が形成される機能を持っているものであれ
ば、いずれの重合体であってもよい。耐水圧の観点から
いえばフッ素含有ポリウレタン樹脂をもちいるのが好ま
しく、また透湿度の観点からはアミノ酸変性ポリウレタ
ン樹脂またはフッ素含有ポリウレタン樹脂を用いるのが
好ましい。
【0009】極性有機溶媒としては、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。また、
必要に応じて酢酸エチルジオクチルフタレートなどの可
塑剤やイソシアネート系架橋剤、界面活性剤、炭酸カル
シウム、コロイダルシリカ、セルロース、プロテイン等
の無機もしくは有機物質の微粉末などを添加してもよ
い。
【0010】樹脂液の塗布は、ナイフオーバーロールコ
ーター等の公知の手段により行うことができる。水中浸
漬は、樹脂の凝固による微多孔質膜形成のために行うも
のであり、5〜60℃の水温において行うのがよい。ま
た、湯洗いは、脱溶媒を完結させるために行うものであ
り、20〜80℃の温水により行うのがよい。乾燥は、
ホットシリンダーやエアーオーブンにより100〜13
0℃で行うことができる。
【0011】一方、無孔質膜を有するラミネート加工布
の製造に際しては、まず、離型紙上に有機溶剤で溶解し
た樹脂液を全面塗布する。例えば、離型紙上に樹脂液を
塗布し、乾燥し、樹脂膜面に接着剤を塗布し、乾燥し、
次いで繊維基材と貼り合わせ、巻き取り、エージング
し、離型紙を剥離するのである。これにより得られる無
孔質膜の厚さは3〜20μmであるのがよい。膜厚が3
μm以下であると、離型紙を使用するため均一な膜面、
厚みが得られにくい。20μm以上では、透湿度が著し
く低下する。
【0012】離型紙への塗布用の樹脂は、各種のポリウ
レタン樹脂であってよく、均一な無孔質膜を形成するこ
とができ、透湿性を有し、圧着可能なものであればいず
れのものであってもよい。さらに、透湿度の観点から水
膨潤性を有するものが好ましく用いられる。樹脂膜に圧
着性を付与する手段としては、低融点のポリウレタン樹
脂、イソシアネート系架橋剤等を用いることができる。
【0013】樹脂液の塗布は、ナイフオーバーロールコ
ーター等の公知の手段によって行うことができる。繊維
基材と無孔質膜との貼り合わせに使用する接着剤として
は、公知のものを用いることができ、透湿性を有してい
るものであるのが好ましい。接着剤の塗布は、ナイフオ
ーバーロールコーター、グラビアロールコーターなど公
知の手段によって行うことができ、全面塗布や、点状も
しくは線状に付与するのがよい。透湿度の観点からは、
点状に付与するのが好ましい。
【0014】乾燥は、離型紙上の樹脂の乾燥では、10
0℃〜160℃の温度で行うのがよく、接着剤塗布後の
乾燥では、エアーオーブンなどにより100〜160℃
の温度で行うのがよい。また、繊維基材との貼り合わせ
は、100〜160℃の温度および1〜5kg/cm2 の圧
力で行うのがよい。エージングは、20時間程度行えば
よい。
【0015】エージング終了後、離型紙とラミネート加
工布を剥離し、前記コーティング布帛と熱圧着する。こ
のときの接着面はラミネート加工布の無孔質膜面とコー
ティング布帛の無孔質膜面であり、圧着は、繊維基材、
微多孔質膜および無孔質膜の物性により適宜選択され
る、100〜160℃の温度および1〜5kg/cm2 の圧
力で行われる。
【0016】圧着後、撥水処理を行い、100〜160
℃の温度でシワ取りおよび規格合わせのため仕上げセッ
トを行う。また、必要に応じ、撥水処理後、ペーパー処
理等を行ってもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の多層ラミネート加工布は、繊維
基材間に微多孔質膜および無孔質膜を持ち、かつ、微多
孔質膜と無孔質膜が接着剤を有さずに接着されているこ
とにより、35000mmH20以上の耐水圧および500
0g/m2・24hrs 以上の透湿度を有し、かつ、洗濯後
の耐水圧保持率が90%以上であり、さらに結露量も3
0g/m2/hr以下となる。
【0018】よって、スポーツウエア、テント、雨具等
に本発明の多層ラミネート加工布を用いれば、その優れ
た水蒸気透過性能により身体から発生する水蒸気を衣服
外に素早く放出し、かつ衣服内温度と外気温との差より
発生する水滴をも衣服外に放出し、厳しい環境下での作
業や激しい運動を行っても衣服内がムレたりベトついた
りしなくなり、快適な作業環境下で作業や運動を行うこ
とができる。また、特に高い防水性を有しているため、
山岳用などの特に防水性を必要とする分野であっても漏
水が防止される。
【0019】さらに、表裏両面ともに繊維基材が外側と
なっていることより、裏地を特に用いなくともよく、縫
製面でも簡便化を図ることができる。本明細書に述べる
品質評価は、次の方法に依った。 1)透湿性 JIS L 1099 A−1法(塩化カルシウム法)
およびB−1法(酢酸カリウム法)により測定した。た
だし、表示を24時間に換算して行った。
【0020】2)耐水圧 JIS L 1092 B法により測定した。また、洗
濯後の耐水圧の保持率を測定する場合の洗濯方法として
JIS L 0217 103法を使用し、洗濯前と1
0回洗濯後の耐水圧とを比較した。 3)結露性 40℃の温水を500ml入れた500mlのビーカー
の上を試料で覆い、輪ゴムで固定する。このビーカーを
10℃、60%RHの条件下の恒温恒湿器中に1時間放
置する。1時間後における試料に付着した水滴量を測定
して結露量を求め、g/m2/hrの単位で示す。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。なお、例中「部」は重量部を表す。 実施例1 ポリエステル織物(糸使い:75デニール/72フィラ
メント、密度:縦180本/吋、横94本/吋の平織
物)を常法により精練、染色し、アサヒガードAG71
0(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)の5%溶液を織
物に含浸させ、マングルで絞り、乾燥した後、150℃
で30秒間熱処理した。
【0022】次に、ナイフオーバーロールコーターを使
用し、下記混合樹脂溶液をコーティングした。これを2
0℃の水中に導き、2分間凝固させた後、50℃の温水
で5分間湯洗いし、130℃のエアーオーブンで乾燥
し、樹脂膜厚20μmの微多孔質膜を得た。微多孔質膜用混合樹脂溶液 フッ素含有ウレタン樹脂(固形分25%) 70部 低重合度ウレタン樹脂(固形分40%) 30部 ジメチルホルムアミド 40部 コロイダルシリカ 3部 次に、無孔質膜用として下記混合樹脂溶液を用意した。
【0023】無孔質膜用混合樹脂溶液 圧着性ポリウレタン樹脂(固形分30%) 20部 水膨潤性ポリウレタン樹脂 80部 (水線膨潤度17%、固形分30%) メチルエチルケトン 70部 ジメチルホルムアミド 10部 この樹脂液を、ナイフオーバーロールコーターを使用
し、フルダル離型紙EV130TPD(リンテック
(株)製)上に全面塗布した。離型紙上の樹脂をエアー
オーブンを用いて100℃で乾燥し、樹脂膜厚10μm
の無孔質膜を得た。
【0024】次に、下記組成の透湿性を有する接着剤、 二液型ポリウレタン樹脂(固形分60%) 100部 イソシアネート架橋剤 10部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 70部 をグラビアロールコーターを用いて無孔質膜上に点状に
付与した後、100℃で乾燥し、これを、100℃で予
備過熱されたナイロン編物(20デニール/7フィラメ
ント、28ゲージ)と、120℃、4kg/cm2 で熱圧着
した。20時間エージングした後、離型紙を剥離して、
無孔質膜層を有するラミネート加工布を得た。
【0025】さらに、微多孔質膜を有するコーティング
加工布の微多孔質膜面と無孔質膜を有するラミネート加
工布の無孔質膜面とを120℃、4kg/cm2 で圧着し
た。離型紙を剥離し、次いでアサヒガードAG690
(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)を用いて撥水処理
を行い、140℃で仕上げセットを行い、ペーパー処理
し、透湿性防水布帛を得た。得られたラミネート加工布
の各種物性を表1に記す。
【0026】実施例2 ポリエステル織物(糸使い:75デニール/72フィラ
メント、密度:縦180本/吋、横94本/吋の平織
物)を常法により精練、染色し、アサヒガードAG71
0(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)の5%溶液を織
物に含浸させ、マングルで絞り、乾燥した後、150℃
で30秒間熱処理した。
【0027】次に、ナイフオーバーロールコーターを使
用し、下記混合樹脂溶液をコーティングした。これを2
0℃の水中に導き、2分間凝固させた後、50℃の温水
で5分間湯洗いし、130℃のエアーオーブンで乾燥
し、樹脂膜厚20μmの微多孔質膜を有するコーティン
グ加工布を得た。微多孔質膜用混合樹脂溶液 フッ素含有ウレタン樹脂(固形分25%) 70部 低重合度ウレタン樹脂(固形分40%) 30部 ジメチルホルムアミド 40部 コロイダルシリカ 3部 次に、無孔質膜用として下記混合樹脂溶液を用意した。
【0028】無孔質膜用混合樹脂溶液 圧着性ポリウレタン樹脂 100部 (水線膨潤度1%、固形分30%) メチルエチルケトン 70部 ジメチルホルムアミド 10部 この樹脂液を、ナイフオーバーロールコーターを使用
し、フルダル離型紙EV130TPD(リンテック
(株)製)上に全面塗布した。離型紙上の樹脂をエアー
オーブンを用いて100℃で乾燥し、樹脂膜厚10μm
の無孔質膜を得た。
【0029】次に、下記組成の透湿性を有する接着剤、 二液型ポリウレタン樹脂(固形分60%) 100部 イソシアネート架橋剤 10部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 70部 をグラビアロールコーターを用いて無孔質膜上に点状に
付与した後、100℃で乾燥し、これを、100℃で予
備過熱されたナイロン編物(20デニール/7フィラメ
ント、28ゲージ)と、120℃、4kg/cm2 で熱圧着
した。20時間エージングした後、離型紙を剥離して、
無孔質膜層を有するラミネート加工布を得た。
【0030】さらに、微多孔質膜を有するコーティング
加工布の微多孔質膜面と無孔質膜を有するラミネート加
工布の無孔質膜面とを120℃、4kg/cm2 で圧着し
た。離型紙を剥離し、次いでアサヒガードAG690
(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)を用いて撥水処理
を行い、140℃で仕上げセットを行い、ペーパー処理
し、透湿性防水布帛を得た。得られたラミネート加工布
の各種物性を表1に記す。
【0031】比較例1 ポリエステル織物(糸使い:75デニール/72フィラ
メント、密度:縦180本/吋、横94本/吋の平織
物)を常法により精練、染色し、アサヒガードAG71
0(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)の5%溶液を織
物に含浸させ、マングルで絞り、乾燥した後、150℃
で30秒間熱処理した。
【0032】無孔質膜用として下記混合樹脂溶液、無孔質膜用混合樹脂溶液 圧着性ポリウレタン樹脂(固形分30%) 20部 水膨潤性ポリウレタン樹脂 80部 (水線膨潤度17%、固形分30%) メチルエチルケトン 70部 ジメチルホルムアミド 10部 を用意し、ナイフオーバーロールコーターを使用し、フ
ルダル離型紙EV130TPD(リンテック(株)製)
上に全面塗布した。離型紙上の樹脂をエアーオーブンを
用いて100℃で乾燥し、樹脂膜厚10μmの無孔質膜
を得た。
【0033】次に、下記組成の透湿性を有する接着剤、 二液型ポリウレタン樹脂(固形分60%) 100部 イソシアネート架橋剤 10部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 70部 をグラビアロールコーターを用いて無孔質膜上に点状に
付与した後、100℃で乾燥し、これを、100℃で予
備過熱された前記ポリエステル平織物と、120℃、4
kg/cm2 で熱圧着した。20時間エージング後、離型紙
を剥離した。
【0034】得られたラミネート加工布上の無孔質膜状
に、透湿性を有する下記組成の接着剤、 二液型ポリウレタン樹脂(固形分60%) 100部 イソシアネート架橋剤 10部 メチルエチルケトン 30部 をグラビアロールコーターを用いて無孔質膜上に点状に
付与した後、ナイロン編物(20デニール/7フィラメ
ント、28ゲージ)と、120℃、2kg/cm2 で熱圧着
した。20時間エージングした後にアサヒガードAG6
90(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)を用いて撥水
処理を行い、140℃で仕上げセットを行い、ペーパー
処理し、透湿性防水布帛を得た。得られた透湿性防水布
帛の各種物性を表1に記す。
【0035】比較例2 ポリエステル織物(糸使い:75デニール/72フィラ
メント、密度:縦180本/吋、横94本/吋の平織
物)を常法により精練、染色し、アサヒガードAG71
0(フッ素系撥水剤、旭硝子(株)製)の5%溶液を織
物に含浸させ、マングルで絞り、乾燥した後、150℃
で30秒間熱処理した。
【0036】次に、ナイフオーバーロールコーターを使
用し、下記混合樹脂溶液をコーティングした。これを2
0℃の水中に導き、2分間凝固させた後、50℃の温水
で5分間湯洗いし、130℃のエアーオーブンで乾燥
し、樹脂膜厚20μmの微多孔質膜を有するコーティン
グ加工布を得た。微多孔質膜用混合樹脂溶液 フッ素含有ウレタン樹脂(固形分25%) 70部 低重合度ウレタン樹脂(固形分40%) 30部 ジメチルホルムアミド 40部 コロイダルシリカ 3部 得られたコーティング加工布上の微多孔質膜上に、透湿
性を有する下記組成の接着剤、 二液型ポリウレタン樹脂(固形分60%) 100部 イソシアネート架橋剤 10部 メチルエチルケトン 30部 をグラビアロールコーターを用いて点状に付与した後、
ナイロン編物(20デニール/7フィラメント、28ゲ
ージ)と、120℃、2kg/cm2 で圧着した。20時間
のエージング後、アサヒガードAG690(フッ素系撥
水剤、旭硝子(株)製)を用いて撥水処理し、140℃
で仕上げセットを行い、ペーパー処理し、透湿性防水布
帛を得た。得られた透湿性防水布帛の各種物性を表1に
記す。
【0037】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1の繊維基材と他の1の繊維基材との間
    に樹脂膜層を有し、この樹脂膜層が少なくとも1層の微
    多孔質膜層と無孔質膜層とからなり、無孔質膜層が透湿
    性と水膨潤性を有し、かつ、前記微多孔質膜層と無孔質
    膜層とが接着層を有さずに接着されていることを特徴と
    する多層ラミネート加工布。
  2. 【請求項2】 樹脂膜層の少なくとも1層がフッ素変性
    ポリウレタン樹脂を含む微多孔質膜層であり、かつ、他
    の少なくとも1層が水膨潤性高分子材料を含む無孔質膜
    層である、請求項1記載の多層ラミネート加工布。
  3. 【請求項3】 耐水圧が35000mmH20以上、透湿度
    が5000g/m2・24hrs 以上である、請求項1また
    は2記載の多層ラミネート加工布。
  4. 【請求項4】 結露量が30g/m2/hr以下である、請
    求項1〜3のいずれかに記載の多層ラミネート加工布。
  5. 【請求項5】 洗濯後の耐水圧保持率が90%以上であ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の多層ラミネート加
    工布。
  6. 【請求項6】 繊維基材の少なくとも片面に微多孔質膜
    を有するコーティング布帛のコーティング面と繊維基材
    の少なくとも片面に、透湿性と水膨潤性を有する無孔質
    膜を有するラミネート加工布のラミネート面を圧着する
    ことを特徴とする多層ラミネート加工布の製造方法。
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