JP3374692B2 - テンポ制御装置 - Google Patents

テンポ制御装置

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JP3374692B2 JP01335697A JP1335697A JP3374692B2 JP 3374692 B2 JP3374692 B2 JP 3374692B2 JP 01335697 A JP01335697 A JP 01335697A JP 1335697 A JP1335697 A JP 1335697A JP 3374692 B2 JP3374692 B2 JP 3374692B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は自動演奏装置にお
ける自動演奏のテンポを操作者の意図通りに制御するこ
とのできるテンポ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動演奏装置はメロディ演奏や伴奏演奏
の各音符に関する演奏情報(音符データ等)をメモリ等
に記憶しておき、その記憶された演奏情報を所定のテン
ポで自動的に読み出し、読み出された演奏情報に従って
メロディ音や伴奏音を発音する。この場合、演奏のテン
ポはタイマ等から出力されるテンポクロックの周波数に
よって決定される。このテンポクロックの周波数はテン
ポ設定スイッチ等を操作することによって自由に可変す
ることができる。テンポ設定スイッチには、タップテン
ポスイッチとテンポアップ/ダウンスイッチとがある。
自動演奏装置の中にはこれら両方のスイッチを有するも
のがある。タップテンポスイッチは、操作者によって押
圧されたタイミングで信号を出力するもので、それに基
づいてテンポを設定するためのスイッチである。従っ
て、操作者がタップテンポスイッチを所望のタイミング
で押圧すると、それに応じた操作者の意図通りのテンポ
を設定することができる。テンポアップ/ダウンスイッ
チは、このようなタップテンポスイッチなどのテンポ設
定スイッチによって設定されたテンポや演奏情報などに
よって設定されたテンポなどを任意にアップしたりダウ
ンしたりすることのできるテンポ微調整用のスイッチで
ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の自動演奏装置な
どにおいては、上述のようなタップテンポスイッチとテ
ッポアップ/ダウンスイッチとをそれぞれ独立した機能
スイッチとして、スイッチパネル上で異なる位置に別々
に配置してあったため、例えば、右手又は左手のいずれ
か一方の手でタップテンポスイッチを押圧することによ
ってテンポを設定した後に、その手を今度は別の位置に
あるテンポアップ/ダウンスイッチに移動して、テンポ
の微調整操作を行わなければならないというわずらわし
さを有しており、操作性の点で問題があった。 【0004】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、タップテンポスイッチとテンポアップ/ダウン
スイッチが併用されている場合に、これらのスイッチを
操作して容易にテンポ設定を行うことのできるテンポ制
御装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明に係るテンポ制
御装置は、演奏テンポのダウンを指定するダウンスイッ
チと、演奏テンポのアップを指定するアップスイッチ
と、操作者のタッピング動作に対応したテンポを設定す
るスイッチであって、前記ダウンスイッチと前記アップ
スイッチとの間に配置されたタップスイッチとを備えた
ものである。例えば、これらのスイッチがダウンスイッ
チ、タップスイッチ、アップスイッチの順番で左から水
平方向に並べられている場合、右手の中指でタップスイ
ッチを操作して大まかにテンポ設定を行った後に、テン
ポをダウンさせたい場合にはその左隣のダウンスイッチ
を人指し指で操作すればよく、逆にテンポをアップした
い場合には、その右隣のアップスイッチを薬指で操作す
ればよい。これによって、手指の配置を全く動かすこと
なく、全ての設定スイッチを操作することができるの
で、容易にテンポの微調整を行うことができると共に人
間の操作感にマッチしたテンポ設定を行うことができ
る。なお、この操作を左手で行う場合には、これの逆と
なる。また、ダウンスイッチとアップスイッチが左右逆
転する形で配置されていても同様の効果がある。また、
アップスイッチ、タップスイッチ、ダウンスイッチが上
から順番に垂直方向に並べられている場合でも同様に、
タップスイッチを操作した後に、上側のアップスイッチ
を操作したり、下側のダウンスイッチを操作すればよ
い。この場合もまた、スイッチの配置がテンポをアップ
させるという感覚とダウンさせるという感覚にマッチし
ているので、操作者がのダウン又はアップ操作を違和感
なくスムースに行うことができる。この場合もアップス
イッチとダウンスイッチを上下逆転する形で配置しても
よいが、アップとダウンの感覚が反転するので注意が必
要となる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。図2は、この発明に係
るテンポ制御装置を内蔵した自動演奏機能付の電子楽器
の全体構成を示すブロック図である。マイクロプロセッ
サユニット(CPU)21はこの電子楽器全体の動作を
制御するものである。このCPU21に対して、バス2
Mを介して各種のデバイスが接続される。CPU21は
ROM22及びRAM23内の各種プログラムや各種デ
ータ、及び外部記憶装置から取り込まれた楽音制御情報
(MIDIデータ)に基づいて全体の動作を制御する。
この実施の形態では、外部記憶装置として、フロッピー
ディスクドライブ24、ハードディスクドライブ25、
CD−ROMドライブ26などを例に説明するが、これ
以外の光磁気ディスク(MO)ドライブ、PDドライブ
などを用いてもよい。また、通信インターフェイス27
を介して通信ネットワーク28上のサーバコンピュータ
29などから楽音制御情報などの各種情報などを取り込
んでもよいし、MIDIインターフェイス2Aを介して
他のMIDI機器2BなどからMIDIデータなどを取
り込んでもよい。CPU21は、このような外部記憶装
置から取り込まれたMIDIデータや鍵盤2Cの押鍵操
作に基づいて生成したMIDIデータを音源回路2Jに
供給する。なお、外部に接続された音源回路を用いて発
音処理を行うようにしてもよい。ROM22はCPU2
1の各種プログラム(システムプログラムや動作プログ
ラムなど)や各種データを格納するものであり、リード
オンリーメモリ(ROM)で構成されている。RAM2
3は、CPU21がプログラムを実行する際に発生する
各種データを一時的に記憶するものであり、ランダムア
クセスメモリ(RAM)の所定のアドレス領域がそれぞ
れ割り当てられ、バッファ、フラグ、テーブル等として
利用される。また、ハードディスク装置25などの外部
記憶装置に前記動作プログラムを記憶するようにしても
よい。また、前記ROM22に動作プログラムを記憶せ
ずに、ハードディスク装置25などの外部記憶装置にこ
れらの動作プログラムを記憶しておき、それをRAM2
3に読み込むことにより、ROM22に動作プログラム
を記憶したときと同様の動作をCPU21に行わせるよ
うにしてもよい。このようにすると、動作プログラムの
追加やバージョンアップ等が容易に行える。着脱自在な
外部記憶媒体の1つとして、CD−ROMを使用しても
よい。このCD−ROMには、自動演奏データやコード
進行データや楽音波形データや映像データなどの各種デ
ータ及び任意の動作プログラムを記憶していてもよい。
CD−ROMに記憶されている動作プログラムや各種デ
ータは、CD−ROMドライブ26によって、読み出さ
れ、ハードディスク装置25に転送記憶させることがで
きる。これにより、動作プログラムの新規のインストー
ルやバージョンアップを容易に行うことができる。 【0007】なお、通信インターフェイス27をデータ
及びアドレスバス2Mに接続し、この通信インターフェ
イス27を介してLAN(ローカルエリアネットワー
ク)やインターネット、電話回線などの種々の通信ネッ
トワーク28上に接続可能とし、他のサーバコンピュー
タ29との間でデータのやりとりを行うようにしてもよ
い。これにより、ハードディスク装置25内に動作プロ
グラムや各種データが記憶されていないような場合に
は、サーバコンピュータ29からその動作プログラムや
各種データをダウンロードすることができる。この場
合、クライアントとなる楽音生成装置である自動演奏装
置から、通信インターフェイス27及び通信ネットワー
ク28を介してサーバコンピュータ29に動作プログラ
ムや各種データのダウンロードを要求するコマンドを送
信する。サーバコンピュータ29は、このコマンドに応
じて、所定の動作プログラムやデータを、通信ネットワ
ーク28を介して自動演奏装置に送信する。自動演奏装
置では、通信インターフェイス27を介してこれらの動
作プログラムやデータを受信して、ハードディスク装置
25にこれらのプログラムやデータを蓄積する。これに
よって、動作プログラム及び各種データのダウンロード
が完了する。 【0008】鍵盤2Cは発音すべき楽音の音高を選択す
るための複数の鍵を備えており、各鍵に対応したキース
イッチを有しており、また必要に応じて押圧力検出装置
等のタッチ検出手段を有している。鍵盤2Cは音楽演奏
のための基本的な操作子であり、これ以外の演奏操作子
でもよいことはいうまでもない。押鍵検出回路2Dは発
生すべき楽音の音高を指定する鍵盤2Cのそれぞれの鍵
に対応して設けられたキースイッチ回路を含むものであ
る。この押鍵検出回路2Dは鍵盤2Cの離鍵状態から押
鍵状態への変化を検出してキーオンイベントを出力し、
押鍵状態から離鍵状態への変化を検出してキーオフイベ
ントを出力すると共にそれぞれのキーオンイベント及び
キーオフイベントに関する鍵の音高を示すノートナンバ
を出力する。押鍵検出回路2Dはこの他にも鍵押し下げ
時の押鍵操作速度や押圧力等を判別してベロシティデー
タやアフタタッチデータを出力する。スイッチ検出回路
2Fは各種スイッチ2E上の各スイッチ群に対応して設
けられており、これらの各スイッチ群の操作状態に応じ
たスイッチイベントをバス2Mを介してCPU21に出
力する。各種スイッチ2Eは自動演奏スタート/ストッ
プスイッチ、一時停止(ポーズ)スイッチ、音色、音
量、効果等を選択、設定、制御するための各種スイッチ
を含むものである。この実施の形態ではテンポ設定に関
するタップテンポスイッチ及びテンポアップ/ダウンス
イッチを図1に示し、これ以外の各種スイッチの詳細に
ついては公知なので説明を省略する。表示回路2HはC
PU21の制御状態、設定データの内容等の各種の情報
をディスプレイ2Gに表示するものである。ディスプレ
イ2Gは液晶表示パネル(LCD)等から構成され、表
示回路2Hによってその表示動作を制御される。 【0009】音源回路2Jは、複数のチャンネルで楽音
信号の同時発生が可能であり、CPU21から与えられ
た楽音制御情報(ノートオン、ノートオフ、ベロシテ
ィ、ピッチ、音色番号等のMIDIデータ)を入力し、
これらのデータに基づいた楽音信号を発生する。音源回
路2Jにおいて複数チャンネルで楽音信号を同時に発音
させる構成としては、1つの回路を時分割で使用するこ
とによって複数の発音チャンネルを形成するようなもの
や、1つの発音チャンネルが1つの回路で構成されるよ
うな形式のものであってもよい。また、音源回路2Jに
おける楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよ
い。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化する
アドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形
サンプル値データを順次読み出すメモリ読み出し方式
(波形メモリ方式)、又は上記アドレスデータを位相角
パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実行し
て楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるい
は上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして
所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値デー
タを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してもよ
い。また、これらの方式以外にも、自然楽器の発音原理
を模したアルゴリズムにより楽音波形を合成する物理モ
デル方式、基本波に複数の高調波を加算することで楽音
波形を合成する高調波合成方式、特定のスペクトル分布
を有するフォルマント波形を用いて楽音波形を合成する
フォルマント合成方式、VCO、VCF及びVCAを用
いたアナログシンセサイザ方式等を採用してもよい。ま
た、専用のハードウェアを用いて音源回路を構成するも
のに限らず、DSPとマイクロプログラムを用いて音源
回路を構成するようにしてもよいし、CPUとソフトウ
ェアのプログラムで音源回路を構成するようにしてもよ
い。タイマ2Nは時間間隔を計数したり、自動伴奏のテ
ンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発
生する。このテンポクロックパルスの周波数は各種スイ
ッチ2Eの中のテンポ設定スイッチ、すなわち図1に示
すようなタップテンポスイッチ13及びテンポアップ/
ダウンスイッチ11,12によって調整される。タイマ
からのテンポクロックパルスはCPU21に対してイン
タラプト命令として与えられ、CPU21はインタラプ
ト処理により自動演奏時における各種の処理を実行す
る。この実施の形態においてはテンポクロックパルスは
4分音符につき96回発生されるものとして説明する。
効果回路2Kは音源回路2Jからの楽音信号に種々の効
果を付与し、効果の付与された楽音信号をサウンドシス
テム2Lに出力する。効果回路2Kによって効果の付与
された楽音信号は、アンプ及びスピーカからなるサウン
ドシステム2Lを介して発音される。 【0010】図1は、各種スイッチ2Eの中の特にタッ
プテンポスイッチとテンポアップスイッチとテンポダウ
ンスイッチの配置例を示す図である。図1では、3通り
の配置例が示してあるが、それぞれテンポアップスイッ
チ11とテンポダウンスイッチ12との間にタップテン
ポスイッチ13を挟み込むような形で配置されていると
ころに特徴がある。すなわち、図1(A)では、左から
テンポダウンスイッチ12、タップテンポスイッチ1
3、テンポアップスイッチ11の順番で水平方向に並べ
られている。このように、配置することによって、中指
でタップテンポスイッチ13を操作してテンポを大まか
に設定した後に、テンポをダウンさせたい場合にはその
左隣のテンポアップスイッチ11を人指し指で操作すれ
ばよく、逆にテンポをアップしたい場合には、その右隣
のテンポダウンスイッチ12を薬指で操作すればよい。
これによって、手指の配置を全く動かすことなく、全て
のテンポ設定スイッチを操作することができるので、容
易にテンポの微調整を行うことができると共に人間の操
作感にマッチしたテンポ設定を行うことができるように
なる。なお、図1(B)では、図1(A)のテンポダウ
ンスイッチ12とテンポアップスイッチ11が左右逆転
する形で配置された場合を示している。図1(C)で
は、テンポアップスイッチ11、タップテンポスイッチ
13、テンポダウンスイッチ12が上から順番に垂直方
向に並べられている。この場合、タップテンポスイッチ
13を操作する指はどれでもよいが、タップテンポスイ
ッチ13を操作した後に、テンポをアップさせたい場合
には、上側のテンポアップスイッチ11を操作すればよ
く、テンポをダウンさせたい場合には、下側のテンホダ
ウンスイッチを操作すればよい。この場合もまた、スイ
ッチの配置がテンポをアップさせるという感覚とダウン
させるという感覚とにマッチしているので、操作者がテ
ンポのダウン又はアップ操作を違和感なくスムースに行
うことができる。この場合もアップスイッチとダウンス
イッチを上下逆転する形で配置してもよいが、アップと
ダウンの間隔が反転するので注意が必要となる。 【0011】次に、テンポアップスイッチ11、テンポ
ダウンスイッチ12又はタップテンポスイッチ13が操
作された場合に行われる処理の一例を図3〜図6のフロ
ーチャートを用いて説明する。図3は、テンポアップス
イッチ11が操作された場合にそのスイッチイベントに
対応して行われるテンポアップスイッチ処理の一例を示
す図である。図において、テンポアップスイッチ11が
操作されると、現在の設定テンポが設定可能な値の最大
値であるかどうかを判定し、最大値(YES)の場合は
警告として動作確認音(ビープ音)を2回鳴らし、これ
以上のテンポアップは不可能であることを操作者に知ら
せる。一方、現在の設定テンポが最大値でない(NO)
場合には、その設定テンポの値を1段階だけアップし、
設定テンポが1段階アップしたことを操作者に知らせる
ために動作確認音(ビープ音)を1回鳴らす。図4は、
テンポダウンスイッチ12が操作された場合にそのスイ
ッチイベントに対応して行われるテンポダウンスイッチ
処理の一例を示す図である。図において、テンポダウン
スイッチ12が操作されると、現在の設定テンポが設定
可能な値の最小値であるかどうかを判定し、最小値(Y
ES)の場合は警告として動作確認音(ビープ音)を2
回鳴らし、これ以下のテンポダウンは不可能であること
を操作者に知らせる。一方、現在の設定テンポが最小値
でない(NO)場合には、その設定テンポの値を1段階
だけダウンし、設定テンポが1段階ダウンしたことを操
作者に知らせるために動作確認音(ビープ音)を1回鳴
らす。すなわち、テンポアップ/ダウンが正常に行われ
た場合にはビープ音が1回だけ鳴り、設定テンポが既に
最大値最小値であって、テンポアップ/ダウンが行えな
い場合にはビープ音が2回だけ鳴る。これによって、操
作者はテンポアップ/ダウンが正常に行われたかどうか
を認識することができる。 【0012】図5は、タップテンポスイッチ13が操作
された場合にそのスイッチイベントに対応して行われる
タップテンポスイッチ処理の一例を示す図である。図に
おいて、タップテンポスイッチ13が操作されると、最
初のステップ51で現在のタップカウンタ値が『1』〜
『4』のどれに該当するかの判定を行い、該当するステ
ップにそれぞれ進む。すなわち、タップカウンタ値が
『1』の場合はステップ52に、『2』の場合はステッ
プ55に、『3』の場合はステップ59に、『4』の場
合はステップ5Dにそれぞれ進む。タップカウンタ値が
『1』の場合には、ステップ52で、『ワン』と発音
し、これからタップテンポスイッチ13の押圧操作に応
じたテンポ設定処理を行うことを操作者に知らせる。そ
して、ステップ53でタイムカウンタ値を『0』にクリ
アし、ステップ54で次の2回目の押圧操作に備えてタ
ップカウンタ値を『2』にセットする。タップカウンタ
値が『2』の場合には、ステップ55で『ツー』と発音
し、今回のタップテンポスイッチ13の押圧操作が2回
目の押圧操作であることを知らせる。そして、ステップ
56でタイムカウンタ値を第1計時レジスタT1に取り
込み、ステップ57でそのタイムカウンタ値を『0』に
クリアし、ステップ58で次の3回目の押圧操作に備え
てタップカウンタ値を『3』にセットする。タップカウ
ンタ値が『3』の場合には、ステップ59で『スリー』
と発音し、今回のタップテンポスイッチ13の押圧操作
が3回目の押圧操作であることを知らせる。そして、ス
テップ5Aでタイムカウンタ値を第2計時レジスタT2
に取り込み、ステップ5Bでそのタイムカウンタ値を
『0』にクリアし、ステップ5Cで次の4回目の押圧操
作に備えてタップカウンタ値を『4』にセットする。タ
ップカウンタ値が『4』の場合には、ステップ5Dで
『フォー』と発音し、今回のタップテンポスイッチ13
の押圧操作が4回目の押圧操作であることを知らせる。
そして、ステップ5Eでタイムカウンタ値を第3計時レ
ジスタT3に取り込み、ステップ5Fで第1から第3ま
での計時カウンタT1〜T3の平均値を算出し、タップ
テンポスイッチ13の押圧操作に対応したテンポを求
め、求まったテンポを新たに設定テンポとする。すなわ
ち、計時カウンタT1にはタップテンポスイッチ13の
1回目の押圧操作から2回目の押圧操作までに要した時
間が格納されている。計時カウンタT2にはタップテン
ポスイッチ13の2回目の押圧操作から3回目の押圧操
作までに要した時間が格納されている。計時カウンタT
3にはタップテンポスイッチ13の3回目の押圧操作か
ら4回目の押圧操作までに要した時間が格納されてい
る。従って、これらの計時カウンタT1〜T3の平均値
を求めるということは、押圧操作間隔の平均を求めるこ
とを意味する。そして、ステップ5Gで次の押圧操作に
備えてタップカウンタ値を『1』にセットする。なお、
このタップテンポスイッチ処理は、4拍子を例に示した
ものであるが、3拍子の場合も同様に適用可能であるこ
とはいうまでもない。3拍子の場合には、タップカウン
タ値が3の時に、ステップ5Bで計時カウンタT1とT
2との平均値を算出して、それを設定テンポとし、ステ
ップ5Cでタップカウンタ値を『1』にセットすればよ
い。もちろん、3拍子や4拍子以外の拍子の場合にも同
様にすればよいことはいうまでもない。また、このタッ
プテンポスイッチ処理では、各計時カウンタの平均値を
算出して設定テンポとする場合について説明したが、最
後の計時カウンタの値(4拍子の場合には計時カウンタ
T3、3拍子の場合には計時カウンタT2)をそのまま
設定テンポとしてもよいし、各計時カウンタの間に重み
付けを行ってからその平均値を設定テンポとしてもよ
い。さらに、各計時カウンタに取り込まれた値が所定値
(例えば200ms)よりも小さい場合には、タップテ
ンポスイッチの操作ミス(いわゆるタップミス)と見な
して無視するようにしてもよい。 【0013】図6はタイマ2Nからの動作クロック(周
期約10ms)に同期して実行されるタイマ割り込み処
理の一例を示す図であり、図5のタップテンポスイッチ
処理で使用されるタイムカウンタ値のカウントアップ処
理と、タップテンポスイッチ13が所定時間の間だけ押
圧操作されなかった場合にタップカウンタ値を『1』に
クリアする処理とからなる。まず、ステップ61でタイ
ムカウンタ値をインクリメントし、ステップ62でタッ
プカウンタ値が『2』以上の値であるかどうかの判定を
行い、『2』以上(YES)の場合にはステップ63に
進み、『1』の場合にはリターンする。タップカウンタ
値が『2』以上であるということは、少なくともタップ
テンポスイッチ13が押圧されたということを意味す
る。ステップ63ではタイマカウンタ値が所定値以上か
どうかの判定を行い、所定値以上の場合にはステップ6
4に進み、そうでない場合はリターンする。ここで、所
定値としては、例えば2秒相当の値とする。このタイマ
割り込み処理の周期が約10msの場合、2秒相当の値
は200となる。ステップ63でYESと判定されると
いうことは、タップテンポスイッチ13の前回の押圧操
作から次の押圧操作までに2秒以上要したことを意味す
るので、ステップ64ではタップカウンタ値を『1』に
クリアする。これによって、タップテンポスイッチ13
が押圧操作が連続して行われずに、2秒以上間隔が開い
た場合にはこれまでの押圧操作をなかったものとするこ
とができる。 【0014】なお、上述の実施の形態では、自動演奏処
理や自動伴奏処理などについては省略した。これらの処
理は図示しない周知の処理によって行われるものだから
である。上述の実施の形態では、演奏に先立ってテンポ
を決定する場合でも、演奏の途中でテンポを変化させる
場合でも、適用可能である。上述の実施の形態では、演
奏データのフォーマットなどについては言及していない
が、演奏データのフォーマットは、演奏イベントの発生
時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント
+相対時間(デルタタイム)』、演奏イベントの発生時
刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+
絶対時間』、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で
演奏データを表した『音高(休符)+符長』、又は演奏
の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベント
の発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを
記憶したいわゆる『ベタ方式』等、いかなる形式で構成
してもよいことはいうまでもない。 【0015】自動演奏のテンポを制御する方法として
は、処理の周期(すなわちテンポクロックの周期)を変
更するものや、テンポクロックの周期はそのままでデル
タタイムなどのようなタイミングデータの値を修正する
ものや、1回の処理においてタイミングデータをカウン
トする値を変更するものなど、種々の方法を用いてもよ
いことはいうまでもない。また、自動演奏データは、複
数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよい
し、各チャンネルのデータがトラック毎に分かれている
ような形式であってもよい。上述の実施の形態では、タ
ップテンポスイッチとテンポアップ/ダウンスイッチを
ハード的に設ける場合について説明したが、タッチパネ
ルなどを用いたCRTなどにソフト的にこれらのスイッ
チを表示する場合にも適用できることはいうまでもな
い。 【0016】 【発明の効果】この発明によれば、タップテンポスイッ
チとテンポアップ/ダウンスイッチが操作し易い配置に
なっているので、片手でこれらのスイッチを操作して容
易にテンポ設定を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本願発明のテンポ制御装置に係るタップテン
ポスイッチとテンポアップスイッチとテンポダウンスイ
ッチの配置例を示す図である。 【図2】 この発明に係るテンポ制御装置を内蔵した自
動演奏機能付の電子楽器の全体構成を示すブロック図で
ある。 【図3】 図1のテンポアップスイッチが操作された場
合にそのスイッチイベントに対応して行われるテンポア
ップスイッチ処理の一例を示す図である。 【図4】 図1のテンポダウンスイッチが操作された場
合にそのスイッチイベントに対応して行われるテンポダ
ウンスイッチ処理の一例を示す図である。 【図5】 図1のタップテンポスイッチが操作された場
合にそのスイッチイベントに対応して行われるタップテ
ンポスイッチ処理の一例を示す図である。 【図6】 タイマからの動作クロックに同期して実行さ
れるタイマ割り込み処理の一例を示す図である。 【符号の説明】 11…テンポアップスイッチ、12…テンポダウンスイ
ッチ、13…タップテンポスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 1/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 演奏テンポのダウンを指定するダウンス
    イッチと、 演奏テンポのアップを指定するアップスイッチと、 操作者のタッピング動作に対応したテンポを設定するス
    イッチであって、前記ダウンスイッチと前記アップスイ
    ッチとの間に配置されたタップスイッチとを備えたこと
    を特徴するテンポ制御装置。
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