JP2972364B2 - 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法 - Google Patents

音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法

Info

Publication number
JP2972364B2
JP2972364B2 JP3046740A JP4674091A JP2972364B2 JP 2972364 B2 JP2972364 B2 JP 2972364B2 JP 3046740 A JP3046740 A JP 3046740A JP 4674091 A JP4674091 A JP 4674091A JP 2972364 B2 JP2972364 B2 JP 2972364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
musical
data
performance
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3046740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04282693A (ja
Inventor
周 永瀧
勉 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=12755730&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2972364(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3046740A priority Critical patent/JP2972364B2/ja
Publication of JPH04282693A publication Critical patent/JPH04282693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2972364B2 publication Critical patent/JP2972364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽的情報処理装置に
関し、特に1つの操作手段から複数種類の音楽的情報を
入力し、自動演奏と音楽的効果付加との音楽的情報の処
理を並立して行うことのできる音楽的情報処理装置に関
する。
【0002】
【発明の背景】従来、このような音楽的情報入力装置と
しては、インクリメンタと呼ばれる操作つまみがある。
これは、例えば、ディスプレイに自動演奏する曲のテン
ポ、音量、音色、拍子等の音楽的パラメータを表示し、
このディスプレイに表示されるカーソルを移動させるカ
ーソルキーを押して、変更したい音楽的パラメータのと
ころにカーソルを移動させ、インクリメンタを回すこと
によって、各音楽的パラメータの値を変更するものであ
る。この変更は、例えば、テンポについては、1分間の
4分音符の拍数を25〜240の間で変更したり、音量
については、発音楽音の全体の音量を変更したり、音色
については、発音楽音の音色をピアノ、バイオリン、ド
ラム等に変更したり、拍子については、1/2、2/2
…、4/4、3/4、2/4…、…4/8、5/8、6
/8…等に変更したりする等である。このようなインク
リメンタは、各パラメータごとにインクリメンタを設け
なくとも済み、1つ設ければすべての音楽的パラメータ
の設定を行うことができる。
【0003】しかしながら、このようなインクリメンタ
は、設定する音楽的パラメータを切り換えていくのに、
カーソルキーを操作しなくてはならず、複数の音楽的パ
ラメータを設定するのに手間がかかるものであった。特
に、演奏中にいくつかの音楽的パランメータを変更する
こともしばしばあり、このような演奏中に音楽的パラメ
ータを1つ1つ変更するのは、両手でキーボードを演奏
しているため、たいへん難しかった。また、たとえ自動
演奏であっても、音楽的パラメータを変更するための時
間的余裕は限られたものであり、やはり複数の音楽的パ
ラメータを変更するのは難しかった。このようなこと
は、音楽的パラメータの設定以外に、ポルタメント効果
やリバーブ効果を付加する等の音楽的コマンド等でも同
様であった。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、操作手段から一度に複数の音楽的
情報を入力することのできる音楽的情報処理装置を提供
することを目的としている。また、従来、自動演奏を行
うシーケンサと音楽的効果を付加するエフェクタとは別
体であり、それぞれ個別に音楽的情報の制御を行った
り、シーケンサとエフェクタとを接続するケーブルが多
く、不便であった。本発明は、このような課題を解決
し、音楽的情報の制御を容易なものとし、接続ケーブル
も不要な音楽的情報処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、入力された単一の情報を選択
可能な複数の音楽的情報として取り込むようにしたもの
である。これにより、1回の操作で複数の音楽的情報を
入力して処理することができ、1つ1つの音楽的情報を
個別に入力する必要がなくなる。そして、この入力され
る複数の音楽的情報は、複数種類の音楽的情報から選択
して割り当てることができるので、操作手段の数を増や
さなくとも、演奏の状況に合わせて入力したい音楽的情
報だけをしぼって入力することができる。
【0006】
【実施例】1.電子楽器の外観 図4は電子楽器の外観を示している。この電子楽器上面
には、LCD(液晶表示装置)1及びパネルスイッチ群
3が設けられている。LCD1は3つに分かれており、
それぞれ外部接続の電子楽器からの楽音データに関する
外部入力楽音についての音楽的情報、後述するテンポつ
まみ36の割り当て内容及びフットスイッチ48の割り
当て内容と、自動演奏の進行情報と、自動演奏の楽音デ
ータに関する音楽的情報とが表示される。外部入力楽音
についての音楽的情報は、外部から入力された楽音につ
いてのオーバドライブ効果のオン/オフ、音量値、パン
ニング情報の音楽的情報である。自動演奏の進行情報
は、自動演奏の現在演奏中の小節数(BAR)と拍子
(BEAT)とである。自動演奏の楽音データに関する
音楽的情報は、テンポ値、リズムの種類、音量値、パン
ニング情報の音楽的情報、コード、ベース、リズムそれ
ぞれの自動演奏についてのオン/オフ情報である。
【0007】パネルスイッチ群3には、オーバドライブ
キー31、外部音量レバー32、外部パンニングレバー
33、テンポアサインキー34、フットスイッチアサイ
ンキー35、テンポつまみ36、パネルシーケンスキー
37、スタート/ストップキー38、レコードキー3
9、リズム選択スイッチ群40、コードキー41、ベー
スキー42、リズムキー43、コード音量レバー44、
ベース音量レバー45、リズム音量レバー46、内部パ
ンニングレバー47が設けられている。さらに、この電
子楽器には、フットスイッチ48、右音源用のスピーカ
49R、左音源用のスピーカ49Lがケーブルを介して
接続される。またこの電子楽器には外部接続端子50も
設けられており、この外部接続端子50を通じて電子ギ
ター、電子キーボード等が接続され、楽音データが送り
込まれるようになっている。
【0008】オーバドライブキー31は、外部から入力
される楽音データに対するオーバドライブのオン/オフ
を切り換えるキーである。オーバドライブは、音楽的効
果の1つであり、過増幅により楽音波形のピーク部分を
クリップさせてクリッピングひずみを発生させ、特殊な
楽音を発生させるものである。外部音量レバー32は、
外部から入力される楽音データの音量を制御するレバー
である。外部パンニングレバー33は、外部から入力さ
れる楽音データによって、上記スピーカ49R、49L
の間に形成される音像定位を移動させるレバーである。
【0009】テンポつまみ36は、テンポ情報を入力す
るほか、同時に別の音楽的情報を入力することができ
る。この同時に入力できる音楽的情報は、図3(1)に
示すように種々切り換え選択することができる。テンポ
アサインキー34は、このテンポつまみ36によって、
テンポ情報のほかに同時入力する音楽的情報を割り当て
るためのキーであり、その割り当て内容は上記LCD1
に表示される。この割り当て方法は後述する。テンポつ
まみ36は、回すことにより、操作量に応じたデータを
入力するものである。このテンポつまみ36には、ロー
タリースイッチや可変抵抗器が連結され、このロータリ
ースイッチにはエンコーダが接続され、ロータリースイ
ッチの接続位置に応じた操作量データが出力される。ま
た、可変抵抗器にはA−D変換器が接続され、可変抵抗
器からの変化する電圧信号に応じた操作量データが出力
される。この操作量データは、25〜240の値のテン
ポ情報として取り込まれ、テンポ設定の処理が行われ
る。この操作量データを入力する手段は、このテンポつ
まみ36以外のものでもよい。
【0010】フットスイッチ48は、足等で押すことに
より、オンデータまたはオフデータを交互にトグル入力
するものである。この1回のオンデータまたはオフデー
タの入力により、同時に1乃至複数の音楽的情報を入力
することができる。この音楽的情報は、図3(2)に示
すように種々切り換え選択することができる。フットス
イッチアサインキー35は、このフットスイッチ48に
よって入力する音楽的情報を割り当てるためのキーであ
り、その割り当て内容は上記LCD1に表示される。こ
の割り当て方法は後述する。このフットスイッチ48に
は、押すことにより1組以上の接点を交互に閉じたり開
いたりするトグルスイッチが組み込まれており、押すご
とに1つのオンデータまたはオフデータが出力される。
このフットスイッチ48に組み込まれるスイッチは、オ
ン動作のみ可能なスイッチとして、オン情報のみを入力
できるようにしてもよい。このオンデータまたはオフデ
ータを入力する手段はこのフットスイッチ48以外のも
のでもよい。
【0011】パネルシーケンスキー37は、パネルスイ
ッチ群3の各キー、つまみ、スイッチ、レバー31〜4
8の操作内容のみを時系列で記憶または再生させるモー
ドを指定するキーであり、これに応じてLED53が点
灯または消灯する。スタート/ストップキー38は、後
述するコード、ベース、リズム等についての自動演奏全
体をスタートさせたりストップさせたりするキーであ
る。このキーはトグルタイプのものでスタートの情報と
ストップの情報を交互に入力できる。LED52はスタ
ート状態のとき点灯し、ストップ状態のとき消灯する。
レコードキー39は、パネルスイッチ群3の中の各キ
ー、つまみ、スイッチ、レバー31〜48の操作を自動
演奏の進行に対応させてシーケンス情報(パネルシーケ
ンス)に記憶するモードを設定したり解除したりでき、
これに応じてLED(発光ダイオード)51が点灯した
り消灯したりする。
【0012】リズム選択スイッチ群40は、自動演奏さ
れるリズム演奏の種類、すなわちロック、ディスコ、ワ
ルツ等を選択するスイッチ群である。コードキー41、
ベースキー42、リズムキー43は、それぞれ、コー
ド、ベース、リズムの演奏パートの発音をマスキングす
るか(オフ)、マスキングしないで発音させるか(オ
ン)を切り換えるキーである。このキー41、42、4
3もトグルタイプである。コード音量レバー44、ベー
ス音量レバー45、リズム音量レバー46は、コード、
ベース、リズムの各演奏パートの音量を個別に制御する
レバーである。内部パンニングレバー47は、自動演奏
の楽音データによって、上記スピーカ49R、49Lの
間に形成される音像定位を移動させるレバーである。
【0013】2.入力音楽的情報の種類 図3(1)は、テンポつまみ36によって入力される音
楽的情報の内容を示している。入力される音楽的情報は
テンポつまみアサインナンバデータtan「0」「1」
…「8」によって異なり、この「0」〜「8」の9通り
の入力形式を切り換え選択することができる。
【0014】アサインナンバデータtan「0」では、
テンポつまみ36によって入力された操作量データは、
テンポ情報として取り込まれ処理される。アサインナン
バデータtan「1」では、テンポつまみ36によって
入力された操作量データは、テンポ情報及びコードパタ
ーン情報として取り込まれ処理される。アサインナンバ
データtan「2」では、テンポつまみ36によって入
力された操作量データは、テンポ情報及びベースパター
ン情報として取り込まれ処理される。アサインナンバデ
ータtan「3」では、テンポつまみ36によって入力
された操作量データは、テンポ情報、コードパターン情
報及びベースパターン情報として取り込まれ処理され
る。アサインナンバデータtan「4」では、テンポつ
まみ36によって入力された操作量データは、テンポ情
報及びコード音色情報として取り込まれ処理される。
【0015】アサインナンバデータtan「5」では、
テンポつまみ36によって入力された操作量データは、
テンポ情報及びベース音色情報として取り込まれ処理さ
れる。アサインナンバデータtan「6」では、テンポ
つまみ36によって入力された操作量データは、テンポ
情報、コードパターン情報及びコード音色情報として取
り込まれ処理される。アサインナンバデータtan
「7」では、テンポつまみ36によって入力された操作
量データは、テンポ情報、ベースパターン情報及びベー
ス音色情報として取り込まれ処理される。アサインナン
バデータtan「8」では、テンポつまみ36によって
入力された操作量データは、テンポ情報、コードパター
ン情報、コード音色情報、ベースパターン情報及びベー
ス音色情報として取り込まれ処理される。
【0016】上記テンポ情報は1分間に演奏される4分
音符の数を示すデータであり、「25」〜「240」の
いずれかの値として取り込まれ、テンポ設定の処理が行
われる。上記コードパターンまたはベースパターンは、
記憶されているコードのシーケンス情報またはベースの
シーケンス情報の各パターンを示すデータであり、それ
ぞれ3つのパターンの中から選択される。従って入力デ
ータが上記「25」〜「240」のうち、「25」〜
「99」ならばパターン「1」、「100」〜「17
4」ならばパターン「2」、「175」〜「240」な
らばパターン「3」というように演奏処理が行われて変
換される。
【0017】上記コード音色またはベース音色は、コー
ド演奏またはベース演奏の楽音の音色を示すもので、ピ
アノ、バイオリン等の6音色の中から選択される。従っ
て入力データが上記「25」〜「240」のうち、「2
5」〜「59」ならば音色「1」、「60」〜「99」
ならば音色「2」、「100」〜「139」ならば音色
「3」、「140」〜「174」ならば音色「4」、
「175」〜「209」ならば音色「5」、「210」
〜「240」ならば音色「6」というように演算処理が
行われて変換される。この「1」〜「3」のパターン及
び「1」〜「6」の音色は、どのパターン、どの音色を
指すかを選択して設定することもできるし、あらかじめ
固定されたものでもよい。なお、テンポつまみ36によ
って入力される音楽的情報は、図3(1)以外のもので
あってもよい。
【0018】上記アサインナンバデータtan「0」〜
「8」のそれぞれの選択設定は、テンポアサインキー3
4とテンポつまみ36とで行われる。この選択設定方法
は、例えばテンポアサインキー34をオンしながら、テ
ンポつまみ36を操作して選択アサインナンバデータt
anの番号に応じた値の入力状態とすること等である。
選択アサインナンバデータtanの番号は、入力テンポ
情報が「25」〜「48」ならばアサインナンバデータ
tan「0」、「49」〜「73」ならばアサインナン
バデータtan「1」…というようにしてもよいし、入
力テンポ情報の末尾の桁の値でアサインナンバデータt
anの値を決定するようにしてもよい。この場合「8」
と「9」はアサインナンバデータtan「8」となる。
このようなテンポ情報及びアサインナンバデータtan
は上記LCD1に表示される。なお、このアサインナン
バデータtan「0」〜「8」の選択設定の方法はテン
キーとテンポアサインキー34とを用いる等、他の方法
によってもよい。
【0019】図3(2)は、フットスイッチ48によっ
て入力される音楽的情報の内容を示している。フットス
イッチアサインナンバデータfan「0」では、フット
スイッチ48によって入力された操作量データは、自動
演奏全体のスタート/ストップ情報として取り込まれ処
理される。アサインナンバデータfan「1」では、フ
ットスイッチ48によって入力された操作量データは、
自動演奏全体のスタート/ストップ情報及び外部音量情
報として取り込まれ処理される。アサインナンバデータ
fan「2」では、フットスイッチ48によって入力さ
れた操作量データは、自動演奏全体のスタート/ストッ
プ情報及び外部パンニング情報として取り込まれ処理さ
れる。アサインナンバデータfan「3」では、フット
スイッチ48によって入力された操作量データは、自動
演奏全体のスタート/ストップ情報及び外部オーバドラ
イブ情報として取り込まれ処理される。アサインナンバ
データfan「4」では、フットスイッチ48によって
入力された操作量データは、自動演奏全体のスタート/
ストップ情報、外部音量情報及び外部オーバドライブ情
報として取り込まれ処理される。
【0020】アサインナンバデータfan「5」では、
フットスイッチ48によって入力された操作量データ
は、ループモード情報として取り込まれ処理される。ア
サインナンバデータfan「6」では、フットスイッチ
48によって入力された操作量データは、ループモード
情報及び外部パンニング情報として取り込まれ処理され
る。アサインナンバデータfan「7」では、フットス
イッチ48によって入力された操作量データは、ループ
モード情報及び外部オーバドライブ情報として取り込ま
れ処理される。アサインナンバデータfan「8」で
は、フットスイッチ48によって入力された操作量デー
タは、ループモード情報、外部パンニング情報及び外部
オーバドライブ情報として取り込まれ処理される。
【0021】上記スタート/ストップ情報は自動演奏を
スタートさせたりストップさせたりする情報である。こ
の情報が入力されるたびに、スタート状態とストップ状
態とが交互に切り換えられる。ループモード情報は、自
動演奏の中の特定の小節群を繰り返し演奏するループ演
奏に関する情報であり、ループ演奏前(「0」)、ルー
プ演奏中(「1」)、ループ演奏後(「2」)を示して
おり、上述のフットスイッチ48によって入力されるル
ープモード情報は、ループ演奏後(「2」)への変更を
指示する情報である。この情報がいったん入力されると
ループ演奏は終了し、以後ループ演奏は再開されない。
外部音量情報は、外部から入力される楽音データの音量
を制御する情報である。この情報が入力されるたびに、
音量レベルの「80」への変更と「60」への復帰とが
交互に切り換えられる。
【0022】外部入力パンニング情報は、外部から入力
される楽音データによって形成されう音像定位を移動さ
せる情報である。この情報が入力されるたびに、音像定
位レベルの「8」への変更と「4」への復帰とが交互に
行われる。音像定位レベルすなわちパンニング情報は
「1」「2」…「8」の8つの値で表わされ、「4」で
予め設定された音像定位レベルの状態とされ、「4」よ
り小さくなるに従ってセンター位置に近つき、「4」よ
り大きくなるに従ってセンター位置より右または左に向
かって遠ざかる。「8」は音像定位が周期的に動かさ
れ、パンニング情報値が±20%の範囲で周期的に加減
される。上記オーバドライブ情報は、上記オーバドライ
ブを付加したり解除したりする情報である。この情報が
入力されるたびに、付加状態と解除状態とが交互に切り
換えられる。なお、フットスイッチ48によって入力さ
れる音楽的情報は、図3(2)以外のものでもよい。
【0023】上記アサインナンバデータfan「0」〜
「8」のそれぞれの選択設定方法は、例えばフットスイ
ッチアサインキー34をオンしながら、フットスイッチ
48を順次押せばよい。これにより、フットスイッチア
サインナンバデータfanが「0」→「1」→「2」→
……→「8」→「0」→「1」→……と切り換えられて
いく。このアサインナンバデータfanは上記LCD1
に表示される。このフットスイッチアサインナンバデー
タfan「0」〜「8」の選択設定の方法はテンキーと
フットスイッチアサインキー35とを用いる等、他の方
法であってもよい。
【0024】3.全体回路 図5は電子楽器の全体回路を示している。上記パネルス
イッチ群3の各キー、つまみ、スイッチ、レバー31〜
48は、パネルスキャン回路4によってスキャンされ
る。このスキャンにより、各キーのオン、オフまたは操
作量を示すデータまたは操作量を示すデータが検出さ
れ、CPU5によってRAM6に書き込まれる。そし
て、それまでRAM6に記憶されていた各キーのオン、
オフの状態を示すデータと比較され、各キーのオンイベ
ント、オフイベントの判別が、CPU5によって行われ
る。
【0025】また、上記テンポつまみ36からの操作量
データもCPU5によって取り込まれ、RAM6に書き
込まれる。そして、それまでRAM6に記憶されていた
操作量データと比較され、テンポつまみ36の操作イベ
ントの判別が、CPU5によって行われる。さらに、フ
ットスイッチ48も、上記各キー31〜47と同様にし
てパネルスキャン回路4によってスキャンされ、オン/
オフデータが検出され、CPU5によってRAM6に書
き込まれる。そして、それまでRAM6に記憶されてい
たオン/オフデータと比較され、オン/オフデータのオ
ンイベント、オフイベントの判別が、CPU5によって
行われる。RAM6に記憶されている上述したデータや
各種処理データは、LCDドライブ回路7に送られ、上
記LCD1にてデータ内容に応じた表示が行われる。上
記RAM6には、後述するワーキングレジスタ群60が
形成され、シーケンス情報も記憶されている。テンポタ
イマ8は、例えばプログラマブルタイマ等で構成され、
上記テンポ情報に応じたテンポデータtmpがセットさ
れてタイマカウント処理が行われ、このテンポ値に応じ
た周期例えば1/48拍の周期でCPU5に対しインタ
ラプト信号INTを出力し、テンポに応じた楽音情報の
処理が実行される。
【0026】ROM9には、プログラムROM9a、パ
ターンROM9b、波形ROM9cが形成されている。
プログラムROM9aには、CPU5が各種処理を行う
ためのプログラムが記憶されている。このシーケンス情
報は、主にリズム演奏やコード演奏やベース演奏につい
てのシーケンス情報であり、コード演奏及びベース演奏
については、少なくとも3パターンずつ記憶されてお
り、上述のテンポつまみ36によって入力されるコード
パターン情報(コードパターンデータcpt)及びベー
スパターン情報(ベースパターンデータbpt)に基づ
いて、各パターンの読み出し処理が行われ、コードやベ
ースやリズムのシーケンス情報が読み出し出力される。
この各パターンの読み出し開始/終了は、上述のフット
スイッチ48のオン/オフによって入力されるスタート
/ストップ情報(スタート/スットプデータs/s)に
基づいて、読み出し開始/終了の処理が実行される。ま
た、この各パターンのシーケンス情報内のループ演奏の
終了についても、フットスイッチ48によって入力され
るループモード情報(ループモードデータlmd)に基
づいて、ループ演奏の終了処理が実行される。波形RO
M9cには、楽音波形を形成するための波形データが記
憶されている。この波形データには、楽音波形データと
エンベロープ波形データ等が含まれている。この波形デ
ータの種類は、コード演奏及びベース演奏については、
少なくとも6種類ずつ記憶されており、上述のテンポつ
まみ36によって入力されるコード音色情報(コードト
ーンナンバデータctn)及びベース音色情報(ベース
トーンナンバデータbtn)に基づいて、各波形データ
(音色)の読み出し処理が行われ、各波形データ(音
色)が読み出し出力される。
【0027】ROM9に対する読み出しアドレスデータ
は、CPU5や楽音波形発生回路10より、アドレスセ
レクタ11を介して与えられる。アドレスセレクタ11
は、マルチプレクサ等で構成され、電子楽器全体の同期
をとるシステムクロック信号φによって、各シェアタイ
ムが切り換えられる。楽音波形発生回路10からのアド
レスデータにより、波形ROM9cより波形データが読
み出され、楽音波形発生回路10へ送られて、楽音波形
データの生成が行われる。上記CPU5からのアドレス
データにより、プログラムROM9aまたはパターンR
OM9bより各データが読み出され、3ステートバッフ
ァ12を介してCPU5に送出される。ROM9は大容
量の1チップLSIに組み込まれており、各ROM9
a、9b、9cの読み出しは時分割であり、また出力デ
ータバスラインには、これらROM9a、9b、9cか
らの全情報が送出されるため、CPU5はアンドゲート
27を通じてCPU5に必要な情報だけを取り出す。こ
のアンドゲート27には、ROM9に対するチップイネ
ーブル信号とシステムクロック信号φとが与えられてい
る。
【0028】楽音波形発生回路10では、パネルスイッ
チ群3から入力された音色、リズム等の楽音情報に応じ
た楽音データが生成される。この楽音波形発生回路10
には、複数チャンネル分、例えば16チャンネル分の楽
音生成系が時分割処理により形成されており、楽音をポ
リフォニックに発音させることができる。この各チャン
ネルに割り当てられる上記楽音情報はアサインメントメ
モリ(図示せず)に記憶される。
【0029】この楽音波形発生回路10にて発生された
楽音波形データは、各パートごとに時分割で累算され
て、デジタルボリューム回路13で音量制御が行われ
て、デジタルパンニング回路14へ送られる。デジタル
ボリューム回路13は乗算回路等で構成され、各パート
ごとに音量値データが乗算されて音量制御処理が行われ
出力される。この各パートは、コード、ベース、リズ
ム、メロディ等の演奏パートであり、場合によっては、
弦、管、鍵盤等のパートに分けられることもある。この
デジタルボリューム回路13には、コード、ベース、リ
ズム等の各パートごとの音量値データがセットされるリ
ングシフトレジスタも内蔵され、このリングシフトレジ
スタの出力と、上記楽音波形発生回路10からの各パー
トごとの累算出力との同期がとられる。この同期のため
の制御信号は、上述のシステムクロック信号φの数倍の
周期のシステムクロック信号が用いられる。そして、最
後に全パートの楽音データが累算されて出力される。
【0030】上記デジタルパンニング回路14では、入
力される楽音データに対し右音源の楽音データと左音源
の楽音データがそれぞれ発生されてステレオ制御処理が
行われ、D−A変換器15へ出力される。この右音源の
楽音データと左音源の楽音データは、入力される楽音デ
ータに対し、そのままの楽音データと、この入力される
楽音データに対し音量レベルや発音開始タイミングに差
をつけることにより、左音源及び右音源一組の楽音デー
タが生成され、疑似的にステレオ音響が実現される。こ
の音量レベルのコントロールは、上記内部パンニングレ
バー47によって入力されレジスタ等にセットされた内
部パンニングパラメータapnを左右一方の楽音データ
に乗算等の演算を施すことにより行われる。また、発音
開始タイミングのコントロールは、デジタルディレイ回
路を使って、左右一方の楽音データに内部パンニングパ
ラメータapnに応じたディレイをかけることにより行
われる。このような音量のコントロールまたは発音タイ
ミングのコントロールは、内部パンニングパラメータa
pnの最上位ビットデータR/Lに基づいて、右音源の
楽音データまたは左音源の楽音データいずれかが選択さ
れて行われる。
【0031】なお、デジタルパンニング回路14に入力
される楽音データは、各パートごとに時分割で入力され
るものでもよい。この場合、リングシフトレジスタ等に
各パートの内部パンニングパラメータapn及び最上位
ビットデータR/Lをセットするとともにリングシフト
を行う。そして、この時分割処理速度は上記楽音波形発
生回路10における時分割処理速度の2倍であり、1つ
のパートのシェアタイム内で、左音源及び右音源一組の
楽音データの生成処理が行われる。そして、上記リング
シフトレジスタには、楽音波形発生回路10の時分割処
理速度と同じ速度で、内部パンニングパラメータapn
がセットされるとともにリングシフトされる。
【0032】上記D−A変換器15では、右音源の楽音
データまたは左音源の楽音データごとにアナグロ信号に
変換され、それぞれサンプリングホールドが行われてサ
ウンドシステム16へ送られて発音される。このD−A
変換器15内の変換されたアナグロ信号は、右音源用の
出力ラインと左音源用の出力ラインとにそれぞれ振り分
けられて出力される。この振り分けは、例えば2つのア
ナログスイッチを用い、上記デジタルパンニング回路1
4の左右のチャンネルの時分割処理タイミングで両スイ
ッチが交互に切り換えられることで行われる。
【0033】上記外部接続端子50より入力される楽音
信号は、オーバドライブ回路21で、オーバドライブ効
果の付加処理が行われて、アナグロボリューム回路22
へ出力される。このオーバドライブ回路21はオペアン
プ回路等で構成され、オペアンプ回路の一方の端子に楽
音信号を入力し、他方の端子の電圧レベルまたは電流レ
ベルをハイレベルまたはローレベルに切り換えることに
より、クリッピングひずみを発生させたり、発生しない
ようにしたりする。このハイレベルまたはローレベルの
データは、ラッチ24より与えられており、このラッチ
24には、上記オーバドライブキー31またはフットス
イッチ48のオン/オフによって入力される外部オーバ
ドライブ情報(外部オーバドライブデータiod)がセ
ットされる。
【0034】アナログボリューム回路22では、楽音信
号の音量の制御処理が行われて、アナログパンニング回
路23へ出力される。このアナログボリューム回路22
は、VAC(電圧制御型アンプ)等で構成され、与えら
れる制御信号の、電圧レベルに応じた増幅が行われる。
この制御信号は、パルス信号をピークデテクタを通じ
て、ある時定数でピークホールドした信号が用いられ、
パルス信号のデューティ比に応じてレベルが変化する。
このパルス信号は、パルス発生回路25より出力され、
このパルス発生回路25は、セットされたデータに応じ
たデューティ比のパルス信号を発振出力するもので、例
えば、プログラマブルタイプのPWN(パルスワイドモ
ジュレーション)回路等が用いられる。上記セットされ
るデータは、上記外部音量レバー32の操作量に応じた
外部音量情報(外部音量データivl)であり、このデ
ータivlがレジスタなどにセットされ上記PWN回路
に与えられることになる。
【0035】アナログパンニング回路23では、楽音信
号のステレオ制御処理が行われて、右音源の楽音信号と
左音源の楽音信号とがそれぞれサウンドシステム16へ
送られて発音される。アナログパンニング回路23で
は、2つのVCA等で構成され、与えられる制御信号の
電圧レベルに応じた増幅が、右音源の楽音信号と左音源
の楽音信号とのいづれかについて行われる。この制御信
号は、2つのパルス信号を2つのピークデテクタを通じ
て、それぞれある時定数でピークホールドした信号が用
いられ、パルス信号の密度(周波数)に応じてレベルが
変化する。このパルス信号は、上述したパルス発生回路
25と同じ構成のパルス発生回路26より出力される。
この場合セットされるデータは、上記外部パンニングレ
バー33の操作量に応じた外部パンニング情報(外部パ
ンニングデータipn)である。なお、アナログパンニ
ング回路23の上記2つのVCAに与えられる制御信号
の振り分けは、例えば2つのアナログスイッチを用い、
上記外部パンニングデータipnの最上位ビットデータ
R/Lによって、いづれかをオンすることで行われる。
【0036】このように、自動演奏の内部楽音とパンニ
ング制御及びオーバドライブ制御された外部入力の楽音
とが、同じCPU5で制御され、同じサウンドシステム
16から出力される。これにより、自動演奏を行う装置
と音楽的効果を付加する装置とを接続するケーブル等が
不要となるし、自動演奏に関する音楽的情報の制御と音
楽的効果付加に関する音楽的情報の制御とを一体的に行
うことができ、音楽的情報の処理が容易となる。
【0037】4.ワーキングレジスタ群60 図6は、RAM6内のワーキングレジスタ群60を示し
ている。このワーキングレジスタ群60には、テンポレ
ジスタTMP、フットスイッチレジスタFSW、テンポ
アサインレジスタTAS、フットスイッチアサインレジ
スタFAS、テンポアサインナンバレジスタTAN、フ
ットスイッチアサインナンンバレジスタFAN、ビート
カウンタBTC、小節カウンタBAC、スタート/スッ
トプレジスタS/S、ループモードレジスタLMD、パ
ネルシーケンスレジスタPSQ、レコードレジスタRE
C、シーケンスアドレスレジスタSQA、外部音量レジ
スタIVL、外部パンニングレジスタIPN、外部オー
バドライブレジスタIOD、内部パンニングレジスタA
PN、リズムスイッチレジスタRSW、コードレジスタ
CHD、ベースレジスタBAS、リズムレジスタRY
M、コード音量レジスタCVL、ベース音量レジスタB
VL、リズム音量レジスタRVL、コード音色レジスタ
CTN、ベース音色レジスタBTN、コードパターンレ
ジスタCPT、ベースパターンレジスタBPT等よりな
っている。
【0038】テンポレジスタTMPには、上記テンポつ
まみ36によって入力される操作量データがセットされ
る。この操作量データは、テンポデータとして取り込ま
れるほか、図3(1)に示すコードパターンデータcp
t、コード音色データctn、ベースパターンデータb
pt、ベース音色データbtnとして取り込まれ処理さ
れる。フットスイッチレジスタFSWには、上記フット
スイッチ48によって入力されるオン/オフデータがセ
ットされる。このオン/オフデータは、コード、ベー
ス、リズム等の自動演奏をスタートさせたり、ストップ
させたりする自動演奏のスタート/ストップデータs/
sとして取り込まれるほか、図3(2)に示すループモ
ードデータlmd、外部音量データivl、外部パンニ
ングデータipn、外部オーバドライブデータiodと
して取り込まれ処理される。
【0039】テンポアサインレジスタTASには、テン
ポアサインキー34のオン/オフデータがセットされ
る。フットスイッチアサインレジスタFASには、フッ
トスイッチアサインキー35のオン/オフデータがセッ
トされる。テンポアサインナンバレジスタTANには、
テンポつまみアサインナンバデータtanがセットさ
れ、このテンポつまみアサインナンバデータtanは、
図3(1)に示す「0」〜「8」のテンポつまみ36の
入力形式を示すデータである。フットスイッチアサイン
ナンバレジスタFANには、フットスイッチアサインナ
ンバデータfanがセットされ、このフットスイッチア
サインナンバデータfanは、図3(2)に示す「0」
〜「8」のフットスイッチ48の入力形式を示すデータ
である。これらテンポつまみアサインナンバデータta
n及びフットスイッチアサインナンバデータfanに基
づいて、図3(1)(2)に示す音楽的情報が入力され
る。
【0040】ビートカウンタBTCでは、上記テンポタ
イマ8より1/48拍ごとの周期でインタラプト信号I
NTがCPU5に与えられると、+1され、1小節分の
ビート数の48倍の値のカウントが行われるとオーバフ
ローし、これにより小節カウンタBACが+1される。
上記ビート数は演奏曲の拍子に応じて異なる。小節カウ
ンタBACでは、演奏された小節数がカウントされ、演
奏小節数データbacが記憶される。
【0041】スタート/ストップレジスタS/Sには、
スタート/ストップキー38またはフットスイッチ48
によって入力される、自動演奏のスタート/ストップデ
ータs/sがセットされる。ループモードレジスタLM
Dには、フットスイッチ48によって入力される、ルー
プ演奏を終了させるループモードデータlmdがセット
される。パネルシーケンスレジスタPSQには、パネル
シーケンスキー37のオン/オフデータがセットされ
る。レコードレジスタRECには、レコードキー39の
オン/オフデータがセットされる。シーケンスアドレス
レジスタSQAには、シーケンス情報の読み出し/書き
込みのための読み出しアドレスデータまたは書き込みア
ドレスレジスタがセッtされる。
【0042】外部音量レジスタIVLには、外部音量レ
バー32またはフットスイッチ48によって入力され
る、外部より入力される楽音データの音量を決定する外
部音量データivlがセットされる。外部パンニングレ
ジスタIPNには、外部パンニングレバー33またはフ
ットスイッチ48によって入力される、外部より入力さ
れる楽音データについての音像定位を決定する外部パン
ニングパラメータipnがセットされる。外部オーバド
ライブレジスタIODには、オーバドライブキー31ま
たはフットスイッチ48によって入力される、外部より
入力される楽音データに対してオーバドライブを付与す
るかしないかを示す外部オーバドライブデータiodが
セットされる。内部パンニングレジスタAPNには、自
動演奏等の電子楽器内部で生成される楽音データについ
ての音像定位を決定する内部パンニングパラメータap
nがセットされる。リズムスイッチレジスタRSWに
は、リズム選択スイッチ群40によって選択された自動
演奏のリズムの種類を示すリズムデータrswがセット
される。
【0043】コードレジスタCHDには、コードキー4
1のオン/オフデータがセットされる。ベースレジスタ
BASには、ベースキー42のオン/オフデータがセッ
トされる。リズムレジスタRYMには、リズムキー43
のオン/オフデータがセットされる。コード音量レジス
タCVLには、コード演奏の音量を示すコード音量デー
タcvlがセットされる。ベース音量レジスタBVLに
は、ベース演奏の音量を示すベース音量データbvlが
セットされる。
【0044】コード音色レジスタCTNには、テンポつ
まみ36によって入力される、コード演奏の音色を示す
コードトーンナンバデータctnがセットされる。ベー
ス演奏の音色を示すベーストーンナンバデータbtnが
セットされる。コードパターンレジスタCPTには、テ
ンポつまみ36によって入力される、コード演奏のパタ
ーンを示すコードパターンデータcptがセットされ
る。ベースパターンレジスタBPTには、テンポつまみ
36によって入力される、ベース演奏のパターンを示す
ベースパターンでbptがセットされる。
【0045】5.メインルーイン 図7は、メインルーチンのフローチャートを示してい
る。この処理は電源投入によりスタートする。この処理
では、まず、ワーキングレジスタ群60のクリア等のイ
ニシャライズ処理を行い(ステップ01)、パネルスイ
ッチ群3のスキャン処理を行い(ステップ02)、この
スキャン結果、テンポつまみ36のイベントがあれば
(ステップ03)、テンポつまみ処理を行い(ステップ
04)、フットスイッチ48のイベントがあれば(ステ
ップ05)、フットスイッチ処理を行う(ステップ0
6)。そして、レコードキー39またはパネルシーケン
スキー37のイベントがあれば(ステップ07)、レコ
ード処理を行い(ステップ08)、スタート/ストップ
キー38のイベントがあれば(ステップ09)、再生処
理を行う(ステップ10)。さらに、シーケンス処理を
行い(ステップ11)、その他のスイッチ、キー、レバ
ーのイベントに応じた処理を行い(ステップ12)、パ
ンニング処理(ステップ13)、音量処理(ステップ1
4)、オーバドライブ処理(ステップ15)を行い、そ
の他の処理を行う(ステップ16)。
【0046】上記ステップ13のパンニング処理では、
外部パンニングレジスタIPNの外部パンニングパラメ
ータipnがパルス発生回路を通じてアナログパンニン
グ回路23へ送られ、また内部パンニングレジスタAP
Nの内部パンニングパラメータapnがデジタルパンニ
ング回路14へ送られ、それぞれにおいてステレオ制御
が行われる。ステップ14の音量制御処理では、外部音
量レジスタIVLの外部音量データivlがパルス発生
回路25を通じてアナログボリューム回路22へ送ら
れ、またコード音量レジスタCVLのコード音量データ
cvl、ベース音量レジスタBVLのベース音量データ
bvl、リズム音量レジスタRVLのリズム音量データ
rvlがデジタルボリューム回路13へ送られ、それぞ
れにおいて音量制御が行われる。ステップ15のオーバ
ドライブ処理では、外部オーバドライブレジスタIOD
の外部オーバドライブデータiodがラッチ24へセッ
トされ、オーバドライブの制御が行われる。
【0047】6.テンポつまみ処理 図1は上記ステップ04のテンポつまみ処理のフローチ
ャートを示すものである。この処理ではCPUはテンポ
つまみアサインキー34が同時に押されているか否か判
別する(ステップ31)。テンポつまみアサインキー3
4が同時に押されていれば、テンポつまみ36から入力
されRAM6に記憶されている操作量データにつき、上
述した演算処理を行って「0」〜「8」のいずれかの値
とし(ステップ32)、このテンポつまみアサインナン
バデータtanをワーキングレジスタ群60のテンポつ
まみアサインナンバレジスタTANにセットするととも
に、その内容をLCD1に表示する(ステップ33)。
これにより、図3(1)に示す各種音楽的情報の入力形
式が選択される。この場合、上記「0」〜「8」の値
は、後述するステップ72と同じように、テンポつまみ
の操作イベントごとに順次リングカウントされるもので
もよい。
【0048】上記ステップ31でテンポつまみアサイン
キー34が同時に押されていなければ、テンポつまみ3
6から入力されRAM6に記憶されている操作量データ
をワーキングレジスタ群60のテンポレジスタTMPに
セットし(ステップ34)、このテンポデータtmpを
デコード等したりまたはそのままテンポタイマ8へ送り
(ステップ35)、自動演奏等のテンポを変更する。
【0049】次いで、上記テンポつまみアサインナンバ
レジスタTAMのテンポつまみアサインナンバデータt
anの値を調べる(ステップ36)。このテンポつまみ
アサインナンバデータtanが「0」であればそのまま
リターンし、「1」であればテンポレジスタTMPのテ
ンポデータtmpに上述した演算処理を行って「1」〜
「3」のいずれかの値とし(ステップ37)、コードパ
ターンレジスタCPTにセットする(ステップ38)。
これにより、テンポつまみ36によって入力された単一
の操作量データが、テンポデータtmpとして取り込ま
れるほか、コードパターンデータcptとしても取り込
まれる。
【0050】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「2」であれば、テンポレジスタTMPのテンポデー
タtmpに上述した演算処理を行って「1」〜「3」の
いずれかの値とし(ステップ39)、ベースパターンレ
ジスタBPTにセットする(ステップ40)。これによ
り、テンポつまみ36によって入力された単一の操作量
データが、テンポデータtmpとして取り込まれるほ
か、ベースパターンデータbptとしても取り込まれ
る。
【0051】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「3」であれば、上述のステップ37、38、39、
40と同じ処理を行う(ステップ41〜44)。これに
より、テンポつまみ36によって入力された単一の操作
量データが、テンポデータtmpとして取り込まれるほ
か、コードパターンデータcpt及びベースパターンデ
ータbptとしても取り込まれる。
【0052】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「4」であれば、テンポレジスタTMPのテンポデー
タtmpに上述した演算処理を行って「1」〜「6」の
いずれかの値とし(ステップ45)、コード音色レジス
タCTNにセットする(ステップ46)。これにより、
テンポつまみ36によって入力された単一の操作量デー
タが、テンポデータtmpとして取り込まれるほか、コ
ードトーンナンバデータctnとしても取り込まれる。
【0053】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「5」であれば、テンポレジスタTMPのテンポデー
タtmpに上述した演算処理を行って「1」〜「6」の
いずれかの値とし(ステップ47)、ベース音色レジス
タBTNにセットする(ステップ48)。これにより、
テンポつまみ36によって入力された単一の操作量デー
タが、テンポデータtmpとして取り込まれるほか、ベ
ーストーンナンバデータbtnとしても取り込まれる。
【0054】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「6」であれば、上述のステップ37、38、45、
46と同じ処理を行う(ステップ49〜52)。これに
より、テンポつまみ36によって入力された単一の操作
量データが、テンポデータtmpとして取り込まれるほ
か、コードパターンデータcpt及びコードトーンナン
バデータctnとしても取り込まれる。
【0055】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「7」であれば、上述のステップ39、40、47、
48と同じ処理を行う(ステップ53〜56)。これに
より、テンポつまみ36によって入力された単一の操作
量データが、テンポデータtmpとして取り込まれるほ
か、ベースパターンデータbpt及びベーストーンナン
バデータbtnとしても取り込まれる。
【0056】テンポつまみアサインナンバデータtan
が「8」であれば、上述のステップ37、38、39、
40、45、46、47、48と同じ処理を行う(ステ
ップ57〜64)。これにより、テンポつまみ36によ
って入力された単一の操作量データが、テンポデータt
mpとして取り込まれるほか、コードパターンデータc
pt、コードトーンナンバデータctn、ベースパター
ンデータbpt及びベーストーンナンバデータbtnと
しても取り込まれる。なお、上述のテンポつまみ処理で
の各アサインナンバtanにおいて入力される各音楽的
情報の組合せは、上述したものに限られず、種々の組合
せや他の音楽的情報との組合せが可能である。
【0057】7.フットスイッチ処理 図2は上述のステップ06のフットスイッチ処理のフロ
ーチャートを示すものである。この処理ではCPU5は
フットスイッチアサインキー35が同時に押されている
か否か判別する(ステップ71)。フットスイッチアサ
インキー35が同時に押されていれば、フットスイッチ
アサインナンバレジスタFANのフットスイッチアサイ
ンナンバデータfanを+1するとともに、その内容を
LCD1に表示する(ステップ72)。これにより、フ
ットスイッチアサインナンバデータfanが「0」→
「1」→「2」→……→「8」→「0」→「1」→……
とリングカウントされていき、図3(2)に示す各種音
楽的情報の入力形式が選択される。なお、このフットス
イッチアサインナンバデータfanの設定は、フットス
イッチアサインキー35が押されているとき、フットス
イッチ48のオン回数をカウントしてもよい。この場
合、上記フットスイッチ48のオン回数のカウントはR
AM6の空番地を使って行われ、「0」〜「8」の値が
カウントされ「9」以上にはインクリメントされない。
【0058】上記ステップ71でフットスイッチアサイ
ンキー35が同時に押されていなければ、フットスイッ
チ48から入力されRAM6に記憶されている「1」ま
たは「0」のオン/オフデータをワーキングレジスタ群
60のフットスイッチレジスタFSWにセットする(ス
テップ73)。次いで、上記フットスイッチアサインナ
ンバレジスタFANのフットスイッチアサインナンバデ
ータfanの値を調べる(ステップ74)。このフット
スイッチアサインナンバデータfanが「0」であれ
ば、フットスイッチレジスタFSWのフットスイッチデ
ータfswをスタート/ストップレジスタS/Sに転送
する(ステップ75)。これにより、フットスイッチ4
8によって入力された単一のオン/オフデータが、自動
演奏のスタート/ストップデータs/sとして取り込ま
れる。
【0059】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「1」であれば、上述のステップ75と同じ処理を
行い(ステップ76)、フットスイッチデータfswが
「0」であれば(ステップ77)、外部音量レジスタI
VLの外部音量データivlを「60」とし(ステップ
78)、「1」であれば(ステップ77)、「80」と
する(ステップ79)。これにより、フットスイッチ4
8によって入力された単一のオン/オフデータが、自動
演奏のスタート/ストップデータs/sとして取り込ま
れるほか、外部入力の楽音データの音量制御の外部音量
データivlとしても取り込まれる。
【0060】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「2」であれば、上述のステップ75と同じ処理を
行い(ステップ80)、フットスイッチデータfswが
「0」であれば(ステップ81)、外部パンニングレジ
スタIPNの外部パンニングデータipnを「4」の通
常値とし(ステップ82)、「1」であれば(ステップ
81)、「8」のオートパン状態とする(ステップ8
3)。これにより、フットスイッチ48によって入力さ
れた単一のオン/オフデータが、自動演奏のスタート/
ストップデータs/sとして取り込まれるほか、外部入
力の楽音データのステレオ制御の外部パンニングデータ
ipnとしても取り込まれる。
【0061】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「3」であれば、上述のステップ75と同じ処理を
行い(ステップ84)、フットスイッチデータfswが
「0」であれば(ステップ85)、外部オーバドライブ
レジスタIODのオーバドライブデータiodを「0」
のオフ状態とし(ステップ86)、「1」であれば(ス
テップ85)、「1」のオン状態とする(ステップ8
7)。これにより、フットスイッチ48によって入力さ
れた単一のオン/オフデータが、自動演奏のスタート/
ストップデータs/sとして取り込まれるほか、外部入
力の楽音データのオーバドライブ効果付加制御の外部オ
ーバドライブデータiodとしても取り込まれる。
【0062】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「4」であれば、上述のステップ75、77〜7
9、85〜87と同じ処理を行う(ステップ88〜9
0)。これにより、フットスイッチ48によって入力さ
れた単一のオン/オフデータが、自動演奏のスタート/
ストップデータs/sとして取り込まれるほか、上記外
部音量データivl及び外部オーバドライブデータio
dとしても取り込まれる。
【0063】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「5」であれば、ループモードレジスタLMDのル
ープモードデータlmdを「2」とする(ステップ9
1)。これにより、フットスイッチ48によって入力さ
れ単一のオン/オフデータが、ループ演奏を終わらせる
「2」のループモードデータlmdとして取り込まれ
る。
【0064】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「6」であれば、上述のステップ91、81〜83
と同じ処理を行う(ステップ92、93)。これによ
り、フットスイッチ48によって入力された単一のオン
/オフデータが、「2」のループモードデータlmdと
して取り込まれるほか、外部パンニングデータipnと
しても取り込まれる。
【0065】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「7」であれば、上述のステップ91、85〜87
と同じ処理を行う(ステップ94、95)。これによ
り、フットスイッチ48によって入力された単一のオン
/オフデータが、「2」のループモードデータlmdと
して取り込まれるほか、外部オーバドライブデータio
dとしても取り込まれる。
【0066】フットスイッチアサインナンバデータfa
nが「8」であれば、上述のステップ91、81〜8
3、85〜87と同じ処理を行う(ステップ96〜9
8)。これにより、フットスイッチ48によって入力さ
れた単一のオン/オフデータが、「2」のループモード
データlmdとして取り込まれるほか、外部パンニング
データipn及び外部オーバドライブデータiodとし
ても取り込まれる。なお、上述のフットスイッチ処理で
の各アサインナンバfanにおいて入力される各音楽的
情報の組合せは、上述したものに限られず、種々の組合
せや他の音楽的情報との組合せが可能である。
【0067】8.レコード処理 図8は上記ステップ08のレコード処理のフローチャー
トを示すものである。この処理ではCPU5は、上記イ
ベントがレコードキー39またはパネルシーケンスキー
37のオンイベントであれば(ステップ121)、シー
ケンスアドレスレジスタSQAをクリアし(ステップ1
22)、LED51を点灯させ(ステップ123)、レ
コードレジスタRECのレコードデータrecまたはパ
ネルシーケンスレジスタPSQのパネルシーケンスデー
タpsqを「1」のレコード状態とする(ステップ12
4)。
【0068】また、上記イベントがレコードキー39ま
たはパネルシーケンスキー37のオフイベントであれば
(ステップ125)、LED51を消灯させ(ステップ
126)、レコードレジスタRECのレコードデータr
ecまたはパネルシーケンスレジスタPSQのパネルシ
ーケンスデータpsqを「0」にクリアする(ステップ
127)。
【0069】9.再生処理 図9は上記ステップ10の再生処理のフローチャートを
示すものである。この処理ではCPU5は、上記イベン
トがスタート/ストップキー38のオンイベントであれ
ば(ステップ131)、ビートカウンタBTCの値を
「0」にリセットするとともに小節カウンタBACの値
を「1」にリセットし(ステップ132)、シーケンス
アドレスレジスタSQAをクリアし(ステップ13
3)、スタート/ストップレジスタS/Sのスタート/
ストップデータs/sを「1」の自動演奏スタート状態
とする(ステップ134)。
【0070】また、上記イベントがスタート/ストップ
キー38のオフイベントであれば(ステップ135)、
コード、ベース、リズム等のシーケンス情報に応じた楽
音データのアサインメントメモリへのセットを停止し
(ステップ136)、スタート/ストップレジスタS/
Sのスタート/ストップデータs/sをクリアする(ス
テップ137)。
【0071】10.シーケンス処理 図10は上記ステップ11のシーケンス処理のフローチ
ャートを示すものである。この処理ではCPU5は、レ
コードデータrecまたはパネルシーケンスデータps
qが「1」であれば(ステップ141)、上記パネルス
イッチ群3にイベントがあるとき(ステップ142)、
小節カウンタBACの小節データbacをRAM6のシ
ーケンスアドレスレジスタSQAの指定番地に書き込み
(ステップ143)、さらに次の番地にビートカウンタ
BTCのビートデータbtcを書き込み(ステップ14
4)、さらに次の番地に上記イベントに係るパネルスイ
ッチ群3のキー、つまみ、レバー、スイッチ31〜48
を示すデータとイベント内容を示す操作量データまたは
オン/オフデータを書き込み(ステップ145)、シー
ケンスアドレスレジスタSQAの値を+3する(ステッ
プ146)。この場合、ステップ145においては、上
述したテンポつまみ36の操作量データ、フットスイッ
チ48のオン/オフデータも書き込まれる。
【0072】また、スタート/ストップデータs/sが
「1」であれば(ステップ147)、ループモードレジ
スタLMDのループモードデータlmdが「2」か否
か、すなわちすでにループ演奏後か否かを判別する(ス
テップ148)。「2」でなく、ループ演奏が終了して
いなければ、小節カウンタBACの演奏小節数データb
acが、ループエンド小節データledを越えているか
否かを判別する(ステップ149)。ループエンド小節
データledを越えていれば、上記ループモードデータ
lmdが「0」のとき(ステップ150)、これを
「1」とし(ステップ151)、小節カウンタBACに
ループトップ小節データltdをセットし(ステップ1
52)、ビートカウンタBTCをクリアする(ステップ
153)。これにより、シーケンス情報の演奏小節がル
ープエンド小節からループトップ小節にジャンプするこ
とになる。ここで、ループトップ小節データltdはル
ープ演奏の先頭小節データを示し、ループエンド小節デ
ータledはループ演奏の末尾小節データを示してお
り、これらのデータltd、ledはシーケンス情報の
先頭のインデックスデータ内に記憶されている。
【0073】そしてRAM6のシーケンスアドレスレジ
スタSQAの指定番地と次の番地に記憶されている小節
データbacとビートデータbtcとが、ワーキングレ
ジスタ群60の小節カウンタBACの小節データbac
とビートカウンタBTCのビートデータbtcとが一致
するか否か判別する(ステップ154)。一致していれ
ば、さらに次の番地のイベントデータを読み出し(ステ
ップ155)、このイベントデータに応じた処理を行う
(ステップ156)。このイベントデータは上述のステ
ップ145で書き込まれるものと同じである。
【0074】上記ステップ155では、上述のテンポつ
まみ36の操作量データ、フットスイッチ48のオン/
オフデータが読み出されれば、上述のステップ31〜6
4、ステップ71〜98の処理も行われる。また、ステ
ップ156では、コード、ベース、リズムのシーケンス
情報の読み出しも行われる。この場合、上記コードパタ
ーンレジスタCPT、ベースパターンレジスタBPT、
リズムスイッチレジスタRSWの各データcpt、bp
t、rswにより、ROM9のパターンROM9bの読
出エリアが指定され、小節カウンタBAC、ビートカウ
ンタBTCの各データに応じた番地の読み出しが行わ
れ、読み出しデータに応じた楽音データはアサインメン
トメモリへ出力される。また、ステップ156ではコー
ド、ベースの音色に応じた波形データの読み出しも行わ
れる。この場合、コード音色レジスタCTN、ベース音
色レジスタBTNの各データctn、btnにより、R
OM9の波形ROM9cの読出エリアが指定され、上記
アサインメントメモリにセットされる楽音データに応じ
た周波数ナンバデータに応じた速度で波形データの読み
出しが行われ、楽音波形発生回路10へ出力される。
【0075】11.テンポインタラプト処理 図11はテンポインタラプト処理のフローチャートを示
している。この処理は、上記テンポタイマ8からCPU
5にインタラプト信号INTが与えられると実行され
る。この処理では、CPU5はスタート/ストップデー
タs/sが「1」で、シーケンス情報再生中であるか
(ステップ161)、またはレコードデータrecまた
はパネルシーケンスデータpsqが「1」でシーケンス
情報レコード中であれば(ステップ162)、ビートカ
ウンタBTCを+1する(ステップ163)。ビートカ
ウンタBTCの値が1小節分のビート数の48倍の値を
越えてオーバフローしていれば(ステップ164)、小
節カウンタBACを+1する(ステップ165)。
【0076】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、上記テンポつまみ36、フットスイッチ48によっ
て入力される音楽的情報は、上述したもののほか、イン
トロ、フェルイン、エンディング等における各演奏パタ
ーンの選択情報、トランスポーズ値情報、フィルタのカ
ットオフ周波数を決定するパラメータの情報、リズムの
選択情報、音色の選択情報、変調波形の選択情報、拍子
の選択情報、音階の種類の選択情報、マスキングまたは
マスキング解除する演奏パートの選択情報、リバーブ
(エコー、コーラス)、ディレイビブラート、グライ
ド、トレモロ、ポルタメント、グロウル、マンドリン、
フェーザー、セレステ、サスティン等の各種エフェクト
の大きさの選択情報等、どのような楽音的情報でもよ
い。さらに、楽音的情報を入力する操作手段は、上述の
テンポつまみ36、フットスイッチ48に限られず、例
えば、キーボード1のキー等を用いるなど、形態はどの
ようなものでもよい。本願発明の実施の態様は以下のと
うりである。 [A]操作することにより情報を入力す
る操作手段と、 この操作手段によって入力された単一
の情報を音楽的情報として取り込む第一の取り込み手段
と、 この第一の取り込み手段によって取り込まれた音
楽的情報に応じた処理をする第一の処理手段と、 この
第一の処理手段によって処理された処理結果を出力する
第一の出力手段と、 上記操作手段によって入力された
単一の情報を上記第一の取り込み手段の取り込みとは異
なる音楽的情報として取り込む第二の取り込み手段と、
この第二の取り込み手段によって取り込まれた音楽的
情報に応じた処理をする第二の処理手段と、 この第二
の処理手段によって処理された処理結果を出力する第二
の出力手段とを備えたことを特徴とする音楽的情報処理
装置。 [B]上記第一の取り込み手段によって取り込
まれる音楽的情報または上記第二の取り込み手段によっ
て取り込まれる音楽的情報は、複数種類の音楽的情報か
ら選択されて割り当てられることを特徴とする請求項A
記載の音楽的情報処理装置。 [C]演奏の情報を記憶
する記憶手段と、この記憶手段により演奏の情報を読み
出す読み出し手段と、 この読み出し手段によって読み
出された演奏の情報に応じた演奏を行う演奏手段と、
この演奏手段によって演奏される楽音を出力する出力手
段と、 上記演奏手段とは別個に生成された楽音に対し
音楽的効果を付加する効果付加手段と、 この効果付加
手段によって付加された楽音を上記出力手段に送出する
送出手段と、 上記効果付加手段において付加される音
楽的効果の内容を制御する効果制御手段とを備えたこと
を特徴とする音楽的情報処理装置。 [D]上記請求項
Aの音楽的情報処理装置と上記請求項Cの音楽的情報処
理装置とを備えた音楽的情報処理装置において、 上記
請求項1の第一の処理手段は、上記請求項Cの読み出し
手段または演奏手段に対し処理を行い、上記請求項Aの
第二の処理手段は、上記請求項Cの効果付加手段または
効果制御に対し処理を行うことを特徴とする音楽的情報
処理装置。 [E]上記操作手段の操作内容が、自動演
奏の進行に対応して記憶されることを特徴とする請求項
AまたはD記載の音楽的情報処理装置。 [F]上記自
動演奏の進行に対応して記憶された操作手段の操作内容
が、上記自動演奏の進行に対応して再生されることを特
徴とする請求項E記載の音楽的情報処理装置。 また、
本発明は、自動演奏の楽音と音楽的効果の付加された楽
音とを同じ出力手段から出力するようにしたものであ
る。これにより、自動演奏を行う装置と音楽的効果を付
加する装置とを接続するケーブル等が不要となるし、自
動演奏に関する音楽的情報の制御と音楽的効果付加に関
する音楽的情報の制御とを一体的に行うことができ、音
楽的情報の処理が容易となる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、1つの
操作手段より入力された単一の情報を選択可能な複数の
音楽的情報として取り込むようにしたものである。これ
により、1つの操作手段の1回の操作で複数の音楽的情
報を入力して処理することができ、1つ1つの音楽的情
報を個別に入力する必要がなくなる等の効果を奏する。
そして、この入力される複数の音楽的情報は、複数種類
の音楽的情報から選択して割り当てることができるの
で、操作手段の数を増やさなくとも、演奏の状況に合わ
せて入力したい音楽的情報だけをしぼって入力すること
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】テンポつまみ処理(ステップ04)のフローチ
ャートを示す図である。
【図2】フットスイッチ処理(ステップ06)のフロー
チャートを示す図である。
【図3】テンポつまみ36、フットスイッチ48によっ
て入力される音楽的情報の内容を示す図である。
【図4】電子楽器の全体外観図である。
【図5】電子楽器の全体回路図である。
【図6】ワーキングレジスタ群60を示す図である。
【図7】メインルーチンのフローチャートを示す図であ
る。
【図8】レコード処理(ステップ08)のフローチャー
トを示す図である。
【図9】再生処理(ステップ10)のフローチャートを
示す図である。
【図10】シーケンス処理(ステップ11)のフローチ
ャートを示す図である。
【図11】テンポインタラプト処理のフローチャートを
示す図である。
【符号の説明】
1…LCD、3…パネルスイッチ群、5…CPU、6…
RAM、8…テンポタイマ、9…ROM、10…楽音波
形発生回路、13…デジタルボリューム回路、14…デ
ジタルパンニング回路、16…サウンドシステム、21
…オーバドライブ回路、22…アナログボリューム回
路、23…アナグロパンニング回路、31…オーバドラ
イブキー、32…外部音量レバー、33…外部パンニン
グレバー、34…テンポつまみアサインキー、35…フ
ットスイッチアサインキー、36…テンポつまみ、37
…パネルシーケンスキー、38…スタート/ストップキ
ー、39…レコードキー、40…リズム選択スイッチ
群、41…コードキー、42…ベースキー、43…リズ
ムキー、44…コード音量レバー、45…ベース音量レ
バー、46…リズム音量レバー、47…内部パンニング
レバー、48…フットスイッチ、60…ワーキングレジ
スタ群。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−55391(JP,A) 特開 昭56−121094(JP,A) 特開 昭54−76125(JP,A) 実開 昭54−149830(JP,U) 実開 昭58−185899(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作情報を入力する手段と、 この入力された単一の操作情報を第一の音楽的情報とし
    て取り込む手段と、 この取り込まれた第一の音楽的情報に応じた処理をする
    手段と、 この処理された処理結果を出力する手段と、 上記入力された単一の操作情報を上記第一の音楽的情報
    とは異なる第二の音楽的情報として取り込む手段と、 この取り込まれた第二の音楽的情報に応じた処理をする
    手段と、 この処理された処理結果を出力する手段と、 所定の切換により、上記取り込まれる第一の音楽的情報
    を別の異なる音楽的情報として取り込む、または上記取
    り込まれる第二の音楽的情報を別の異なる音楽的情報と
    して取り込む手段とを備えたことを特徴とする音楽的情
    報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の音楽的情報処理装置は、 演奏の情報を記憶する手段と、 この記憶された演奏の情報を読み出す手段と、 この読み出された演奏の情報に応じた演奏を出力する手
    段とをさらに備え、 上記第一の音楽的情報は演奏の制御の情報であり、上記
    出力される演奏または上記読み出される演奏の情報に対
    して、当該取り込まれた第一の音楽的情報に応じた演奏
    の制御の処理が行われ、 さらに、請求項1の音楽的情報処理装置は、 上記演奏の情報とは別個に生成された楽音に対し音楽的
    効果を付加する手段と、 この音楽的効果の付加された楽音を送出する手段と、 上記付加される音楽的効果の内容を制御する手段とをさ
    らに備え、 上記第二の音楽的情報は音楽的効果の制御の情報であ
    り、上記音楽的効果の内容の制御または上記音楽的効果
    の付与に対して、当該取り込まれた第二の音楽的情報に
    応じた音楽的効果の制御の処理が行われることを特徴と
    する請求項1記載の音楽的情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記入力された操作情報の演奏制御の情報
    は、自動演奏の情報の中に記憶され、 この自動演奏の情報の再生に応じて、この記憶された情
    報は再生されることを特徴とする請求項1または2記載
    の音楽的情報処理装置。
  4. 【請求項4】操作することによって入力された単一の情
    報を第一の音楽的情報として取り込ませ、 この取り込まれた第一の音楽的情報に応じた処理をさ
    せ、 この処理された処理結果を出力させ、 上記入力された単一の情報を上記第一の音楽的情報とは
    異なる第二の音楽的情報として取り込ませ、 この取り込まれた第二の音楽的情報に応じた処理をさ
    せ、 この処理された処理結果を出力させ、 所定の切換により、上記取り込まれる第一の音楽的情報
    を別の異なる音楽的情報として取り込ませる、または上
    記取り込まれる第二の音楽的情報を別の異なる音楽的情
    報として取り込ませることを特徴とする音楽的情報処理
    方法。
  5. 【請求項5】請求項4の音楽的情報処理方法は、 記憶された演奏の情報を読み出させ、 この読み出された演奏の情報に応じた演奏を出力させ、 上記第一の音楽的情報は演奏の制御の情報であり、上記
    出力される演奏または上記読み出される演奏の情報に対
    して、当該取り込まれた第一の音楽的情報に応じた演奏
    の制御の処理を行わせ、 さらに、請求項4の音楽的情報処理方法は、 上記演奏の情報とは別個に生成された楽音に対し音楽的
    効果を付加させ、 この音楽的効果の付加された楽音を送出させ、 上記付加される音楽的効果の内容を制御させ、 上記第二の音楽的情報は音楽的効果の制御の情報であ
    り、上記音楽的効果の内容の制御または上記音楽的効果
    の付与に対して、当該取り込まれた第二の音楽的情報に
    応じた音楽的効果の制御の処理を行わせることを特徴と
    する請求項4記載の音楽的情報処理方法。
  6. 【請求項6】上記操作することにより入力される演奏制
    御の情報は、自動演奏の情報の中に記憶され、 この自動演奏の情報の再生に応じて、この記憶された情
    報は再生されることを特徴とする請求項4または5記載
    の音楽的情報処理方法。
JP3046740A 1991-03-12 1991-03-12 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法 Expired - Fee Related JP2972364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3046740A JP2972364B2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3046740A JP2972364B2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04282693A JPH04282693A (ja) 1992-10-07
JP2972364B2 true JP2972364B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=12755730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3046740A Expired - Fee Related JP2972364B2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2972364B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5476125A (en) * 1977-11-29 1979-06-18 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic musical instrument apparatus
JPS5837106Y2 (ja) * 1978-04-11 1983-08-20 ヤマハ株式会社 電子吹奏楽器
JPS5555391A (en) * 1978-10-19 1980-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Effect device in electronic musical instrument
JPS56121094A (en) * 1980-02-27 1981-09-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Expression device for electronic music instrument
JPS58185899U (ja) * 1982-06-03 1983-12-10 ヤマハ株式会社 電子楽器の音色制御装置
JPH0453296U (ja) * 1990-09-13 1992-05-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04282693A (ja) 1992-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6211453B1 (en) Performance information making device and method based on random selection of accompaniment patterns
JP3383108B2 (ja) 電子楽器
EP0281214A2 (en) Acoustic data control system and method of operation
US5177314A (en) Timbre setting device for an electronic musical instrument
JP2972364B2 (ja) 音楽的情報処理装置及び音楽的情報処理方法
JP3671788B2 (ja) 音色設定装置および音色設定方法並びに音色設定プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US5942711A (en) Roll-sound performance device and method
JP3379098B2 (ja) 演奏装置、および該装置に係るプログラムまたはデータを記録した記録媒体
JP3439312B2 (ja) 電子楽器のピッチ制御装置
JPH10268866A (ja) 自動演奏制御装置
JPH0566776A (ja) 自動伴奏装置
JP2904020B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3837994B2 (ja) 楽譜データ変換装置、及び記録媒体
US6548748B2 (en) Electronic musical instrument with mute control
JPH0527762A (ja) 電子楽器
JP3006136B2 (ja) 電子楽器
JP2972362B2 (ja) 音楽的制御情報処理装置、音楽的制御情報処理方法、演奏パターン選択装置及び演奏パターン選択方法
JP3282675B2 (ja) 電子楽器
JP3791784B2 (ja) 演奏装置
JPH0926787A (ja) 音色制御装置
JP3407563B2 (ja) 自動演奏装置及び自動演奏方法
JP2526834B2 (ja) 演奏制御装置
JP2564811B2 (ja) 演奏記録装置
JP3159442B2 (ja) 楽音発生装置
JPH10254448A (ja) 自動伴奏装置及び自動伴奏制御プログラムを記録した媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees