JP3372082B2 - 流動層装置 - Google Patents

流動層装置

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JP3372082B2
JP3372082B2 JP10681993A JP10681993A JP3372082B2 JP 3372082 B2 JP3372082 B2 JP 3372082B2 JP 10681993 A JP10681993 A JP 10681993A JP 10681993 A JP10681993 A JP 10681993A JP 3372082 B2 JP3372082 B2 JP 3372082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流動層に関し、特に、比
較的微小な粒径を持つ粉粒体を流動層を利用して造粒な
どを行う際における、粉粒体の流動層の器壁内面への付
着防止について有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、流動層を利用した流動層装置
は、造粒、コーティング、乾燥、化学反応などに広く用
いられている。
【0003】これらの用途の中で、化学反応などのよう
に発熱や吸熱が大きい場合や、流動層内の温度を厳密に
一定に保つことが必要な場合には、流動層を覆ったジャ
ケットに一定の温度の蒸気や液体を流通させて加熱ある
いは除熱をする方法がとられている。
【0004】一方、食品や医薬品を造粒、コーティング
あるいは乾燥する場合には、単に送給される流動用エア
の温度を一定に調節するだけで十分であるため、流動層
装置が外気に晒された状態の装置を使用している。
【0005】この場合、予め加熱された流動用エアによ
り流動化される粉粒体中や、造粒、コーティング用の噴
霧液中からの水分の蒸発により、流動層装置の内部は極
めて高湿度になり、また、流動用エアの温度は蒸発潜熱
が奪われて低温化するもののなお外気温より高いことが
多く、流動用エア中の水分は壁面で結露する。
【0006】そして、この結露箇所に流動帯域からの微
粉等の飛来や粒子の突沸的な上昇、上方に設けられたバ
グフィルタからの微粉の払い落しなどにより粉粒体が付
着する。
【0007】流動層の中でも、流動帯域においては、常
時粉粒体により壁面が摩擦されるので、付着物はすぐ剥
落して問題は少ないが、流動帯域より上方の側面におい
ては、付着物は回収されずにその場に残るので、製品回
収率が低下する。
【0008】あるいは、付着物が塊状に成長し、これが
剥落することによって、乾燥後の粉粒体が不良品になる
ことがある。
【0009】このような理由によって、従来から流動層
装置の器壁内面に粉粒体が付着することを防止したり、
付着した粉粒体を常時払い落とす方法や装置が種々提案
されている。
【0010】たとえば、実開昭58−108138号公
報には、可撓性スリーブを粉体処理機の壁面に所定の間
隔で張り巡らせ、形成された空間部に圧ガスを供給して
該スリーブの振動により粉体の付着を防止し、また、付
着した粉体を除去する装置が開示されている。
【0011】実公平3−23302号公報には、流動層
装置の上部に沿って回転する回転吹落し機から空気を吹
き出して器壁内面に付着した粉粒体を吹き落とす装置が
開示されている。
【0012】実公平1−9619号公報には、エアスイ
ーパ装置から空気を吹き出して器壁内面およびバグフィ
ルタに付着した粉粒体を吹き落とす装置が開示されてい
る。
【0013】そして、特開昭61−97068号公報に
は、ノズルやノズルに至る配管を加熱することによりこ
れらに結露により粉粒体が付着することを防止する方法
が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した装置
などによれば、粉粒体の付着防止や付着した粉粒体の除
去の問題を完全に解決したものとは言えない。
【0015】まず、実開昭58−108138号公報に
開示された装置では、構造が複雑となる上に、可撓性ス
リーブの機械的強度や耐久性に問題が残る。実公平3−
23302号公報や実公平1−9619号公報に開示さ
れた装置でも、同様に機構的に複雑な構造となり、吹落
し機自体への粉粒体の付着という新たな問題が発生しか
ねない。
【0016】また、そもそも実公平1−9619号公報
に開示の装置は、バグフィルタ付近と流動帯域の器壁に
おける粉粒体の付着防止を対象としているものであっ
て、その中間域における付着の問題を解決しようとする
ものではない。
【0017】そして、特開昭61−97068号公報に
記載の方法を転用し、流動層に加熱用ジャケット(加熱
手段)を装着して器壁内面への粉粒体の付着防止を図ろ
うとすると、食品や医薬品の造粒、コーティング、乾燥
用の流動層装置は加熱用ジャケットを有しないのが普通
であるために、装置自体が高価となり、さらに熱媒体の
供給設備や断熱工事のための費用も必要となり、経済的
ではない。
【0018】そこで、本発明の目的は、安価な費用で流
動層の器壁内面の結露を防止し、該器壁内面への粉粒体
の付着を防止することのできる流動層装置に関する技術
を提供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次の通りである。
【0021】
【0022】すなわち、本発明の流動層装置は、粉粒体
を流動化させながら造粒、コーティング、乾燥などを行
う、器壁に加熱手段を有しない流動層装置であって、流
動帯域の上方でバグフィルタの下方に位置する空域に、
器壁内面の湿度を低下させる結露防止用気体が供給され
る構造のものである。
【0023】この場合において、前記の結露防止用気体
は、前記流動帯域の直上位置に供給されるものとするこ
とが望ましい。
【0024】また、前記の結露防止用気体は、同一平面
上に配設された複数の供給孔から供給されるものとする
ことができる。
【0025】さらに、前記の結露防止用気体は、空域の
壁面において上下方向に複数開設され、相互に切換可能
とされた供給孔から供給されるものとすることができ
る。
【0026】そして、前記の結露防止用気体は、空域の
壁面に周設され、多数の気体流通孔が開設された結露防
止用気体供給路から供給されるものとすることができ
る。
【0027】
【作用】上記した流動層装置によれば、流動層内の器壁
内面の結露を防止する結露防止用気体によって装置内が
除湿されるので、流動用気体により流動化される粉粒体
等からの水分の蒸発に基づく装置内の結露が防止され
る。
【0028】したがって、粉粒体の造粒、コーティン
グ、乾燥時において、流動帯域からの微粉などの飛来や
粒子の突沸的な上昇、あるいは上方に設けられたバグフ
ィルタからの微粉の払い落しなどにより、装置の壁面に
粉粒体が付着することがない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。
【0030】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る流動層装置を示す概略断面図である。
【0031】まず、本実施例における流動層装置の構成
について説明する。
【0032】本実施例の流動層装置は、下部が逆円錐形
とされた筒状の流動層容器1の内部に、食品、医薬品な
どの被処理物である粉粒体2を収容して造粒、コーティ
ング、乾燥などを行うものである。
【0033】流動層容器1の底部には、多数の気体流通
孔を有する目皿板3が設置されており、目皿板3の下側
にはウインドボックス4が設けられている。このウイン
ドボックス4には、目皿板3の下方から流動層容器1内
に流動用気体5を供給して粉粒体2を流動化させるため
の給気ファン6および流動用気体5を加熱するためのヒ
ータ7が接続されている。
【0034】この給気ファン6より供給される流動用気
体5は、主として流動層容器1内の粉粒体2を流動化さ
せて目皿板3の上方に流動帯域A1 を形成するためのも
のである。ここで、流動帯域A1 とは、目皿板3の上方
であって、流動用気体5によって粉粒体2が常時流動化
状態を呈している領域をいい、後述する空域(微粉が少
量舞い上がったり粒子が突沸的に跳ね上がるのみで、正
規の被処理粉粒体が常時存在することがない領域)A2
より下方に位置するものである。
【0035】また、バグフィルタ8が設けられた流動層
容器1の上部には、流動層容器1に供給された流動用気
体5を排出するための排気ファン9が接続されており、
この排気ファン9が流動層容器1に供給された流動用気
体5を排出する際に気体中の微粉がバグフィルタ8に付
着することによって、流動層容器1内の微粉が除去され
るようになっている。
【0036】なお、流動用気体が排気ファン9によって
吸気される場合は、給気ファン6は必要がない場合があ
る。
【0037】一方、流動層容器1内の流動帯域A1 とバ
グフィルタ8との間に位置している空域A2 に気体を供
給するための空気源11および該空気源11からの気体
を除湿する除湿器12が、流動層容器1の壁面の同一平
面上に複数配設された供給孔13に接続され、空域A2
に流動層容器1内の器壁内面が結露しないようにする結
露防止用気体10が流動帯域A1 の直上位置に供給され
るようになっている。
【0038】次に、本実施例における流動層装置の作用
について説明する。
【0039】給気ファン6からヒータ7を経て、加熱さ
れて所定の温度にされた(あるいは、ヒータ7で加熱さ
れないままの)流動用気体5を、ウインドボックス4を
経て目皿板3の気体流通孔から流動層容器1内に上向き
に供給する。それにより、流動層容器1内における目皿
板3の上側には、粉粒体2の流動化による流動帯域A1
が形成される。
【0040】一方、空気源11から除湿器12を経て除
湿され、流動層容器1内の器壁内面が結露しないように
するための結露防止用気体10を流動帯域A1 の直上位
置の複数箇所から空域A2 に送給する。それにより、流
動用気体5により流動化される粉粒体2等から蒸発した
水分が流動帯域A1 の直上において希釈化されて湿度が
低下し、空域A2 の内壁面の結露が防止される。
【0041】したがって、粉粒体2の造粒、コーティン
グ、乾燥時において、流動帯域A1からの微粉などの飛
来や粒子の突沸的な上昇、さらには上方に設けられたバ
グフィルタ8からの微粉の払い落しなどによって、空域
2 の内壁面に粉粒体2が付着することがない。
【0042】(実施例2)図2は本発明の他の実施例で
ある流動層装置を示す概略断面図である。
【0043】本実施例2においては、供給孔13から空
域A2 に供給される結露防止用気体10が、流動用気体
5と同一とされている点において、前記した実施例1の
流動層装置と相違している。
【0044】すなわち、本実施例2においては、空気源
および除湿器、そして給気ファンは用いられておらず、
ヒータ7からの流動用気体5が流動層容器1の壁面に設
けられた供給孔13にも分岐されて接続され、それぞれ
の流量を制御するバルブ14a,14bが設けられてい
る。
【0045】この実施例2における流動層装置において
は、このように流動用気体5が空域A2 にも供給され、
これによって粉粒体2等からの水分の蒸発による空域A
2 の湿度上昇による結露が防止されるので、前記実施例
1と同様に、微粉などの飛来や粒子の突沸的な上昇、バ
グフィルタ8からの微粉の払い落しなどによる空域A2
の壁面への粉粒体2の付着が防止される。
【0046】さらに、空気源および除湿器が用いられて
いないので、より一層安価な流動層装置とすることが可
能になる。
【0047】(実施例3)図3は、本発明のさらに他の
実施例である流動層装置を示す概略説明図である。
【0048】本実施例3の流動層装置においては、流動
層容器1の下面の略中央部からウインドボックス4およ
び目皿板3を貫通し、その開口部が空域A2 を臨むよう
にして筒状のノズル23が上下動可能に設けられてお
り、この筒状のノズル23によって結露防止用気体10
が空域A2 の中央部付近に供給されるようになってい
る。
【0049】本実施例3の流動層装置によれば、このよ
うに結露を防止する結露防止用気体10がノズル23に
よって空域A2 の中央部付近に供給されることにより、
空域A2 の壁面における結露を防止することが可能にな
る。
【0050】さらに、このノズル23は上下動が可能と
されているので、被処理物である粉粒体2の仕込量や処
理条件によって流動帯域A1 が広がったりあるいは狭ま
ったりしたときにおいては、ノズル23を上下動させる
ことによって結露防止用気体10の供給位置を調整する
ことができる。したがって、流動帯域A1 の変動にかか
わらず、結露防止用気体10を常に空域A2 の適正な位
置に供給することが可能になる。
【0051】(実施例4)図4は、本発明のさらに他の
実施例である流動層装置を示す概略説明図である。
【0052】本実施例4においては、流動層容器1にお
ける空域A2 の壁面に設けられ、結露防止用気体10が
供給される供給孔13が上下方向に複数とされ、また各
供給孔13は相互に切換可能とされて結露防止用気体1
0の供給位置が調整可能とされている。
【0053】本実施例4の流動層装置においては、被処
理物である粉粒体2の仕込量や処理条件によって流動帯
域A1 が変動したときには、結露防止用気体10が供給
される供給孔13を切り換えて供給位置を調節すること
で、前記実施例3における流動層装置と同様に、結露防
止用気体10を常に空域A2 に供給することが可能にな
る。
【0054】(実施例5)図5は、本発明のさらに他の
実施例である流動層装置を示す概略説明図である。
【0055】本実施例5においては、流動層容器1の空
域A2 に、多数の気体流通孔33aが開設された環状の
結露防止用気体供給部材33が水平に設けられ、この結
露防止用気体供給部材33の気体流通孔33aから結露
防止用気体10が供給されるようになっている。
【0056】本実施例5の流動層装置によれば、結露防
止用気体10が結露防止用気体供給部材33の気体流通
孔33aから均等に、また器壁内面により接近した位置
で供給されるので、効果的に空域A2 の壁面における結
露を防止することが可能になる。
【0057】(実施例6)図6は、本発明のさらに他の
実施例である流動層装置を示す概略説明図である。
【0058】本実施例6においては、流動層容器1にお
ける空域A2 の壁面に、多数の気体流通孔43aが開設
された結露防止用気体供給路43が周設され、この結露
防止用気体供給路43の気体流通孔43aから結露防止
用気体10が供給されるようになっている。
【0059】本実施例6の流動層装置によれば、結露防
止用気体10が、流動層容器1に周設された結露防止用
気体供給路43の気体流通孔43aから空域A2 に対し
て均等に供給されるので、同様に、効果的に空域A2
壁面における結露を防止することが可能になる。
【0060】(実施例7)図7は、本発明のさらに他の
実施例である流動層装置を示す概略説明図である。
【0061】本実施例7においては、流動層容器1の上
部から空域A2 に向けてノズル53が設けられ、このノ
ズル53から結露防止用気体10が空域A2 に供給され
るようになっている。
【0062】本実施例7の流動層装置によっても、結露
防止用気体10がノズル53から空域A2 に供給される
ことによって、空域A2 の壁面における結露を防止する
ことができる。
【0063】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例1〜7に基づき具体的に説明したが、本発明は前記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】たとえば、前記実施例における結露防止用
気体は、除湿器やヒータなどによって除湿あるいは加熱
されていなくても、流動層内の器壁内面が結露しないよ
うにできるものであれば足りる。
【0065】また、実施例3以下において、流動層内の
空域に供給される結露防止用気体は、実施例1および2
において開示されているように、流動用気体と別であっ
てもよく、同一であってもよい。また、被処理物である
粉粒体が可燃性溶剤を含む場合には、防爆用の不燃性気
体と兼用してもよい。
【0066】さらに、実施例3において、筒状部材は上
下動が可能とされているが、この筒状部材は固定式であ
ってもよく、同様に、実施例4において上下方向に複数
設けられた供給孔は相互に切換可能とされているが、必
ずしも切換可能である必要はない。
【0067】前記実施例における供給孔については複数
とすることも可能であり、その形成方法や開口部の形状
などは任意である。そして、流動層容器の断面形状など
も前記実施例に限定されない。
【0068】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である医薬品、食品の造
粒、コーティング、乾燥に適用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、他の物質、たと
えば化粧品、化学品などの造粒、コーティング、乾燥な
どにも適用することができる。
【0069】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0070】(1).すなわち、本発明の流動層装置によれ
ば、結露防止用気体によって流動帯域の上方でバグフィ
ルタの下方に位置する空域の湿度が低下されるので、流
動用気体により流動化される粉粒体からの水分の蒸発に
起因した器壁内面の結露が防止される。したがって、粉
粒体の造粒、コーティング、乾燥時において、流動帯域
からの微粉などの飛来や粒子の突沸的な上昇や上方に設
けられたバグフィルタからの微粉の払い落しなどによ
り、空域の内壁面に粉粒体が付着することがなくなり、
粉粒体の良好な造粒、コーティング、乾燥が可能にな
る。
【0071】(2).そして、この流動層の器壁内面への粉
粒体の付着防止が、供給孔などから結露防止用気体を空
域に供給するだけで達成でき、可動部分や複雑な構造は
必要とされず、既存の装置の簡単な改造で実現が可能と
なる。また、熱媒体の供給設備や断熱工事なども不要と
なり、極めて経済的である。
【0072】(3).特に、結露防止用気体が流動帯域の直
上位置に供給される流動層装置によれば、流動用気体に
より流動化される粉粒体等から蒸発した水分が流動帯域
の直上において希釈化されて湿度が低下されることとな
るので、流動層の器壁内面の結露がより有効に防止され
ることとなる。
【0073】(4).結露防止用気体が、開口部が空域の中
央部付近に位置する筒状部材によって供給される流動層
装置によっても、結露防止用気体が空域に供給されるこ
とによって器壁内面の結露を防止することができる。
【0074】(5).この筒状部材を上下動可能とすれば、
被処理物である粉粒体の仕込量や処理条件によって流動
帯域の高さが変化した場合にも筒状部材を上下動させる
ことによって結露防止用気体の供給位置を調整すること
ができるので、結露防止用気体を常に空域の適正位置に
供給することが可能になる。
【0075】(6).結露防止用気体が、空域の壁面におい
て上下方向に複数開設された供給孔から供給される流動
層装置によれば、供給孔を切り換えることで、結露防止
用気体の空域への供給位置が調整可能となり、上下動可
能な筒状部材による流動層装置と同様に、粉粒体の種類
や処理条件によって流動帯域の高さが変化した場合にも
結露防止用気体を常に空域の適正位置に供給することが
可能になる。
【0076】(7).結露防止用気体が、環状の結露防止用
気体供給部材から供給される流動層装置や、結露防止用
気体供給路から供給される流動層装置によれば、器壁内
面により接近した位置に選択的に供給されるので、効果
的に空域の壁面における結露を防止することが可能にな
る。
【0077】(実験例)図1に示す本発明の実施例1に
おける流動層装置を使用して本発明者が行った実験例に
ついて説明する。なお、この実験に際して、図1の除湿
器は使用しなかった。
【0078】(1).流動層装置として流動層造粒乾燥機
(FLO−5型・フロイント産業株式会社製)を用い
た。また、被処理物として乳糖5kgを、バインダとし
てHPC−L(日本曹達株式会社製)水溶液をそれぞれ
用い、乳糖にHPC−L水溶液を噴霧し、造粒を行っ
た。このとき、流動用気体として、70℃の空気を2m
3 /min の速度で供給して流動層を形成し、結露防止用
気体として、室温の空気を0.5m3 /min の速度で空域
に供給した。そして、造粒終了後にHPC−L水溶液の
噴霧を中止して乾燥させ、乳糖の器壁内面への付着量を
測定した。その結果、乳糖の付着量は20gであり、非
常に良好な結果を得ることができた。
【0079】(2).一方、結露防止用気体を供給せず、他
の条件は同一として造粒を行った場合においては、乳糖
の付着量は470gであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による流動層装置を示す概略
断面図である。
【図2】本発明の実施例2による流動層装置を示す概略
断面図である。
【図3】本発明の実施例3による流動層装置を示す概略
説明図である。
【図4】本発明の実施例4による流動層装置を示す概略
説明図である。
【図5】本発明の実施例5による流動層装置を示す概略
説明図である。
【図6】本発明の実施例6による流動層装置を示す概略
説明図である。
【図7】本発明の実施例7による流動層装置を示す概略
説明図である。
【符号の説明】
1 流動層容器 2 粉粒体 3 目皿板 4 ウインドボックス 5 流動用気体 6 給気ファン 7 ヒータ 8 バグフィルタ 9 排気ファン 10 結露防止用気体 11 空気源 12 除湿器 13 供給孔 14a バルブ 14b バルブ 23 ノズル 33 結露防止用気体供給部材 33a 気体流通孔 43 結露防止用気体供給路 43a 気体流通孔 53 ノズル A1 流動帯域 A2 空域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を流動化させながら造粒、コーテ
    ィング、乾燥などを行う、器壁に加熱手段を有しない流
    動層装置であって、流動帯域の上方でバグフィルタの下
    方に位置する空域の湿度を低下させる器壁内面の結露防
    止用気体が供給され、前記結露防止用気体は、同一平面
    上に配設された複数の供給孔から供給されることを特徴
    とする流動層装置。
  2. 【請求項2】 粉粒体を流動化させながら造粒、コーテ
    ィング、乾燥などを行う、器壁に加熱手段を有しない流
    動層装置であって、流動帯域の上方でバグフィルタの下
    方に位置する空域の湿度を低下させる器壁内面の結露防
    止用気体が供給され、前記結露防止用気体は、前記空域
    の壁面において上下方向に複数開設され、相互に切換可
    能とされた供給孔から供給されることを特徴とする流
    層装置。
  3. 【請求項3】 粉粒体を流動化させながら造粒、コーテ
    ィング、乾燥などを行う、器壁に加熱手段を有しない流
    動層装置であって、流動帯域の上方でバグフィルタの下
    方に位置する空域の湿度を低下させる器壁内面の結露防
    止用気体が供給され、前記結露防止用気体は、前記空域
    の壁面に周設され、多数の気体流通孔が開設された結露
    防止用気体供給路から供給されることを特徴とする流
    層装置。
JP10681993A 1993-05-07 1993-05-07 流動層装置 Expired - Fee Related JP3372082B2 (ja)

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