JP3371623B2 - 車椅子用踏段付エスカレータ装置 - Google Patents

車椅子用踏段付エスカレータ装置

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JP3371623B2
JP3371623B2 JP16387395A JP16387395A JP3371623B2 JP 3371623 B2 JP3371623 B2 JP 3371623B2 JP 16387395 A JP16387395 A JP 16387395A JP 16387395 A JP16387395 A JP 16387395A JP 3371623 B2 JP3371623 B2 JP 3371623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車椅子運転時に、通
常運転時の通常形態から車椅子を搭載可能な車椅子形態
に変態動作する車椅子用踏段群を備えた車椅子用踏段付
エスカレータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子用踏段を備えたエスカレー
タ装置に関しては、例えば実公昭63−23405号公
報に示されるように、エスカレータ主枠に配置され循環
移動する複数の通常踏段間に介在配置された車椅子用踏
段の、通常形態から車椅子形態へ、あるいは車椅子形態
から通常形態への変態(以下、変態動作という)するた
めの構成が示されている。
【0003】実公昭63−23405号公報における車
椅子の利用者を、例えば主枠の下端から上端へ搬送する
場合、まず、車椅子用踏段を乗り口の水平移動箇所に停
止させる。その後、昇降電動機により仕掛装置を上昇さ
せ、この仕掛装置と、車椅子用踏段に枢持された駆動力
伝達機構とを結合させる。仕掛装置と駆動力伝達機構と
の結合の際に、仕掛装置内に設けられた電動機を動作さ
せることにより、仕掛装置のチェーンが回転し、その回
転運動が駆動力伝達機構のピニオンに伝達され、その結
果、通常形態から車椅子形態へと変態動作が行われる。
その後、エスカレータ装置が再起動され、車椅子利用者
を主枠の下端から上端へと搬送する。そして、主枠上端
の降り口に車椅子形態の車椅子用踏段が達すると、エス
カレータ装置が停止され、車椅子利用者がエスカレータ
装置から搬出される。ついで、復帰指令が発せられるこ
とで、昇降電動機により仕掛装置が上昇され、この仕掛
装置と、車椅子用踏段に枢持された駆動力伝達機構をと
結合させる。仕掛装置と駆動力伝達機構との結合の際
に、仕掛装置内に設けられた電動機を動作させることに
より、仕掛装置のチェーンが回転し、その回転運動が駆
動力伝達機構のピニオンに伝達され、その結果、車椅子
形態から通常形態へと変態動作が行われる。
【0004】しかし、実公昭63−23405号公報に
示される車椅子用踏段を備えたエスカレータ装置におい
ては、乗り口及び降り口で、車椅子用踏段が停止してか
ら昇降電動機を動作させることにより仕掛装置を上昇さ
せた後、仕掛装置内の電動機を動作させることにより、
仕掛装置のチェーンを回転させ、そのチェーンの回転
が、チェーンと噛合したピニオンを介して駆動力伝達機
構に伝達させ、車椅子形態から通常形態へ、あるいは通
常形態から車椅子形態への変態動作を行わせているの
で、変態動作に要する時間が大幅に係り、運転効率が悪
いといった問題点があった。
【0005】そこで、運転効率の向上を図ったものに、
特開平3−249093号公報に示される車椅子用踏段
を備えたエスカレータ装置が示されている。
【0006】特開平3−249093号公報における車
椅子の利用者を、例えば主枠の下端から上端へ搬送する
場合、まず、昇降電動機により仕掛装置を上昇させる。
そして、車椅子用踏段の減速した低速移動の上昇方向へ
の移動にともない、この仕掛装置と、車椅子用踏段に枢
持された駆動力伝達機構とが順次結合する。さらに、こ
の車椅子用踏段の移動にともない、仕掛装置に固定した
固定噛合部材(チェーン)と、駆動力伝達機構である可
動噛合部材(正転スプロケットホィール)とが噛み合っ
て、回転し、その回転運動が伝達され、その結果、通常
形態から車椅子形態へと変態動作が行われる。その後、
車椅子利用者を主枠の下端から上端へと搬送する。そし
て、主枠上端の降り口に車椅子形態の車椅子用踏段が達
すると、仕掛装置と、車椅子用踏段に枢持された駆動力
伝達機構とを結合させる。仕掛装置と駆動力伝達機構と
の結合の際に、車椅子用踏段の移動にともない、仕掛装
置に固定した固定噛合部材(チェーン)と、駆動力伝達
機構である可動噛合部材(逆転スプロケットホィール)
とが噛み合って、逆回転し、その回転運動が伝達され、
その結果、車椅子形態から通常形態へと変態動作が行わ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような特開平3
−249093号公報に示される従来の車椅子用踏段を
備えたエスカレータ装置では、車椅子用踏段が、変態動
作するための駆動力を得るために、乗り口及び降り口近
傍において、固定された仕掛装置と移動しつつ係合して
いるため、変態動作が常に車椅子用踏段が移動している
際に行われる。そのため、実公昭63−23405号公
報のエスカレータ装置に比べ運転効率は向上したが、車
止めを突出させ、車椅子の固定を行う際にも、常に車椅
子用踏段は低速移動しており、車椅子が車椅子用踏段の
正規の位置まで乗り込む前に、車止めが上方に突出して
しまい、車椅子を固定することができず、エスカレータ
走行中に車椅子が滑落する危険性があるといった問題点
があった。
【0008】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、車椅子利用者を
乗り込ませる際の、安全性を重視し、しかも、高い搬送
能力が得られる車椅子踏段付エスカレータ装置を提供す
ることである。また、第2の目的は、循環移動停止まで
の間に、係合部材と変態機構とが係合しても、変態動作
を行うための駆動力が発生せず、車止めが形成されるこ
とがない車椅子踏段付エスカレータ装置を得ることであ
る。さらに、第3の目的は、仕掛装置自体の構造を簡素
化することができる車椅子踏段付エスカレータ装置を得
ることである。さらにまた、第4の目的は、強制的に車
椅子形態を解除することができ、保守作業性が向上する
車椅子踏段付エスカレータ装置を得ることである。ま
た、第5の目的は、係合部材と変態機構とが係合する際
に、機械的干渉を低減することができる車椅子踏段付エ
スカレータ装置を得ることである。さらに、第6の目的
は、チェーンが駆動力伝達機構によりしならず、作業効
率を落とすことなく確実に駆動力を伝達することができ
る車椅子踏段付エスカレータ装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車椅子用
踏段付エスカレータ装置においては、エスカレータの主
枠に配置されて循環移動する通常踏段と、この通常踏段
間に介在配置され、通常形態時には上記通常踏段と同様
の踏面を形成し、車椅子形態時には車椅子乗車踏面及び
車止めを形成する特殊踏段と、この特殊踏段内部に配置
され、上記特殊踏段を通常形態から車椅子形態へ、ある
いは車椅子形態から通常形態へ、変態動作させるべく構
成された変態機構と、下階側乗降口近傍に設けられ、上
記車止めを形成する際には上記循環移動を停止させた状
態で上記変態機構に作用し、内部に有したモータの第1
の回転駆動力により上記特殊踏段に車止めを形成させる
と共に、上記車椅子乗車踏面を形成させる際には、上記
循環移動による上記特殊踏段の移動量を上記変態動作の
ための駆動力に変換させて上記変態機構に作用し、上記
特殊踏段に車椅子乗車踏面を形成させる仕掛装置とを備
え、変態機構はスプロケットを有し、モータの第1の回
転駆動力はこのスプロケットに伝達されるようにし、仕
掛装置は、スプロケットを有する変態機構と係合する係
合部材を有し、特殊踏段の車椅子乗車踏面形成後から、
車止め形成のための循環移動停止までの間における上記
係合部材と上記スプロケットとの係合状態で、上記係合
部材は、上記車止め形成のための第1の回転駆動力を発
生させるモータの回転方向とは逆方向に回転し、循環移
動による上記スプロケットの回転を防止することによ
り、上記車止め形成を防止するようにしたものである。
【0010】
【0011】
【0012】また、モータは、正逆回転可能なモータで
あって、車止めを形成させるための第1の回転駆動力及
び上記車止め形成を防止するための上記第1の回転駆動
力の回転方向とは逆方向の第2の回転駆動力を、発生す
るようにしたものである。
【0013】また、モータは、ブレーキ付モータにより
構成し、循環移動により車椅子乗車踏面を形成させる際
には、該ブレーキ付モータのブレーキ機能により係合部
材を固定するようにしたものである。
【0014】また、この発明に係る車椅子用踏段付エス
カレータ装置においては、エスカレータの主枠に配置さ
れて循環移動する通常踏段と、この通常踏段間に介在配
置され、通常形態時には上記通常踏段と同様の踏面を形
成し、車椅子形態時には車椅子乗車踏面及び車止めを形
成する特殊踏段と、この特殊踏段内部に配置され、上記
特殊踏段を通常形態から車椅子形態へ、あるいは車椅子
形態から通常形態へ、変態動作させるべく構成された変
態機構と、下階側乗降口近傍に設けられ、上記車止めを
形成する際には上記循環移動を停止させた状態で上記変
態機構に作用し、内部に有したモータの第1の回転駆動
力により上記特殊踏段に車止めを形成させると共に、上
記車椅子乗車踏面を形成させる際には、上記循環移動に
よる上記特殊踏段の移動量を上記変態動作のための駆動
力に変換させて上記変態機構に作用し、上記特殊踏段に
車椅子乗車踏面を形成させる仕掛装置とを備え、モータ
は、正逆回転可能なモータにより構成し、車止めを形成
させるための第1の回転駆動力及び、車椅子形態から通
常形態への変態動作を行わせるための第3の回転駆動力
を、発生させるようにしたものである。
【0015】また、仕掛装置の係合部材はチェーンから
なり、かつ上記仕掛装置は、変態機構のスプロケットと
係合し駆動力を与える水平部を上記チェーンに形成すべ
く左右2箇所で案内したプーリと、モータが発生する回
転駆動力を上記チェーンに伝達する伝達スプロケットと
を有し、上記チェーンは環状に案内形成させたものであ
る。
【0016】また、水平部をチェーンに形成すべく設け
た左右2箇所の案内プーリは、同一梁に取り付け、該梁
は中央を軸支して揺動可能な天秤機構としたものであ
る。
【0017】さらに、左右2箇所の案内プーリにより案
内形成された、チェーンの水平部下部に対して、チェー
ンガイドを設けたものである。
【0018】
【作用】上記のように構成された車椅子用踏段付エスカ
レータ装置においては、特殊踏段に車止めを形成させる
際には、エスカレータが停止した状態で変態機構に仕掛
装置が作用し、仕掛装置内部のモータの第1の回転駆動
力が変態機構に伝達され、特殊踏段に車止めが形成され
ると共に、特殊踏段に車椅子乗車踏面を形成させる際に
は、エスカレータの移動を車椅子乗車踏面への変態のた
めの駆動力に変換して特殊踏段に車椅子乗車踏面を形成
させることができる。
【0019】また、仕掛装置内部に設けられたモータの
第1の回転駆動力を、スプロケットを有する変態機構に
伝達し、特殊踏段に車止めを形成させることができる。
【0020】また、特殊踏段の車椅子乗車踏面形成後か
ら、車止め形成のための循環移動停止までの間、係合部
材とスプロケットとが係合しあった状態で、係合部材を
車止め形成のための第1の回転駆動力を発生させる回転
方向と逆方向に回転させ、循環移動によるスプロケット
の回転を防止し、車止め形成が行われない。
【0021】また、変態動作を行わせるための第1の回
転駆動力及び車止め形成を防止するための第1の回転駆
動力の回転方向とは逆方向の第2の回転駆動力を、正逆
回転可能な一つのモータをもちいて行うことができる。
【0022】また、モータのブレーキ機能により確実に
係合部材を固定することができ、エスカレータの移動量
による変態動作を確実に行うことができる。
【0023】また、車止めを形成させるための第1の回
転駆動力及び、車椅子形態から通常形態への変態動作を
強制的に行わせるための第3の回転駆動力を、正逆回転
可能な一つのモータをもちいて発生させることができ
る。
【0024】また、仕掛装置の係合部材はチェーンから
なり、変態機構のスプロケットと係合し駆動力を与える
水平部を形成すべく左右2箇所で案内するプーリと、モ
ータが発生する回転駆動力を該チェーンに伝達する伝達
スプロケットと、により環状に案内形成されるようにし
たので、チェーンの回転は直接モータから伝達すること
ができる。
【0025】また、水平部を形成すべく設けた左右2箇
所の案内プーリは、同一梁に取り付け、該梁は中央を軸
支して揺動可能な天秤機構としたので、駆動力伝達機構
のスプロケットと該チェーンが係合する際に、天秤構造
により揺動して、機械的干渉を低減することができる。
【0026】さらに、左右2箇所の案内プーリにより案
内形成されたチェーンの水平部下部に対して、チェーン
ガイドを設けたので、チェーンはチェーンガイド上をた
わむことなく案内され、確実に変態機構のスプロケット
と係合することができる。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例であるエスカレ
ータ装置の全体構成を示す全体構成図であり、図におい
て、1はエスカレータの基枠である主枠で、この主枠1
は下階に水平に設けられた下部機械室1Aと、上階に水
平に設けられた上部機械室1Bと、下部機械室1Aと上
部機械室1Bの間に傾斜して架設された中間部1Cと、
下部機械室1Aの上部を構成する乗降口床1Dと、上部
機械室1Bの上部を構成する乗降口床1Eとから構成さ
れている。2は主枠1の両側に立設した欄干で、この欄
干2には、駆動機(図示せず)の駆動に伴う手摺駆動装
置の駆動により循環移動する無端状の移動手摺3を摺動
自在に巻回している。4は主枠1に配置されて循環移動
する複数の通常踏段、5は駆動機の駆動に基づき移動手
摺3と同期して循環移動する無端状のチェーン、6は通
常踏段4間に介在配置され、通常形態から車椅子形態
へ、あるいは車椅子形態から通常形態へ、変態動作可能
に構成された特殊踏段である車椅子用踏段群であり、通
常形態時には、通常踏段4と同様の踏面を形成して循環
移動し、車椅子形態時には介助者に介助される車椅子利
用者7の車椅子7Aを搭載可能な車椅子乗車踏面及び車
椅子7A搭載後の車椅子脱落防止のための車止めを形成
した車椅子形態に変態動作する機能を有している。8及
び8Aは主枠1の下部機械室1Aと上部機械室1Bとに
内設され、移動してきた車椅子乗用踏段群6に作用し
て、変態動作させる仕掛装置であり、通常形態から車椅
子形態への変態動作時に、車椅子用踏段群6を変態動作
させる機能を有している。
【0028】図2は、車椅子形態で移動する車椅子用踏
段群6を示す図であり、車椅子乗用踏段群6は、特殊第
1ステップ61と、この特第1ステップ61の後方に
隣接して位置する特第2ステップ62と、この特
2ステップ62の後方に隣接して位置する特第3ステ
ップ63とから構成されている。
【0029】ここで、特第1ステップ61は、その内
部の上部両側に車椅子運転時に湾曲する背面のクリート
ライザの貫通孔を貫通して外部後方に水平に突出する一
対の変態機構の一部である第1フォーク610が出没可
能に配置されている。また、特第2ステップ62は、
本体620に上下動可能に支持され、車椅子運転時に特
第1ステップ61からの一対の第1フォーク610に
係合される変態機構の一部である可動踏段621と、そ
の内部の上部両側に車椅子運転時に湾曲する背面のクリ
ートライザの貫通孔を貫通して外部後方に水平に突出す
る一対の変態機構の一部である第2フォーク622が出
没可能に配置されている。さらに、特第3ステップ6
3には、本体630に上下動可能に支持され、車椅子運
転時に特第2ステップ62からの一対の第2フォーク
622に係合される変態機構の一部である可動踏段63
1と、この可動踏段631の内部後方に傾斜して配設さ
れ、車椅子運転時に可動踏段631の踏面の後部を貫通
して外部上方に突出し、車椅子7Aの車輪の動作を規制
する出没可能な車止め632とから構成されている。
【0030】尚、車椅子形態に変態するための機構を除
く特第1ステップ61、特第2ステップ62及び特
第3ステップ63のその他の部分は、通常踏段4と略
同様に構成されている。9は主枠1の内部長手方向に配
設した一対の前輪用ガイドレール、9Aは主枠1の内部
長手方向に配設した一対の後輪用ガイドレールで、これ
ら一対のガイドレール9及び9Aが相俟って主枠1の内
部長手方向に無端状の循環路を形成している。
【0031】図3は、下部機械室1Aの乗降口近傍に設
置される仕掛装置8の詳細な構成を示す詳細図であり、
図3(A)は側面図、図3(B)は上面図である。図に
おいて、80は仕掛装置を上昇させるリフト用モータ、
81はこのリフト用モータ80の出力軸に取り付けられ
たカム、82はカム8に上下可能に支持された可動仕
掛部、83はこの可動仕掛部82に取着された回転駆動
力を発生するモータである車止め用モータ、84は車止
め用モータ83の出力軸に連結された伝達スプロケッ
ト、85は伝達スプロケット84に巻き掛けられた係合
部材であるチェーン、86は可動仕掛部82の上方の左
右に設けられ、チェーン85を水平部を形成すべく案内
する案内プーリである。87は左右に案内プーリ86を
取り付けた梁であり、可動仕掛部82に対して、梁87
の中央部を軸支する軸870を中心に、梁87の両端に
設けたバネ871により天秤状に動作する。872は左
右の案内プーリ86間に設けられたチェーンガイドで、
騒音防止のため樹脂材により形成されている。
【0032】図4は、上部機械室1Bの乗降口近傍に設
置される仕掛装置8Aの詳細な構成を示す詳細図であ
り、図において、80Aはリフト用モータ、81Aはリ
フト用モータ80の出力軸に取り付けられたカム、82
Aはカム81Aに上下可能に支持された可動仕掛部、8
5Aは可動仕掛部82Aに固着されたチェーンである。
【0033】図5は、車椅子踏段群6と仕掛装置8との
係合状態を示す状態図であり、特に特第1ステップ6
1と仕掛装置8とが係合している状態を示している。図
において、10は車椅子用踏段群6を回転により変態動
作させる変態機構の一部である駆動力伝達機構であり、
第1ステップ61内部に配置されている場合につい
て説明するが、特第2ステップ62及び特第3ステ
ップ63それぞれの内部にも同様に配設されている。駆
動力伝達機構10は、特第1ステップ61の内部幅方
向に回動自在に軸架されたピニオン軸100、このピニ
オン軸100に取り付けられた正転ピニオンスプロケッ
ト101、ピニオン軸100の前方に位置し、同様に特
第1ステップ61の内部幅方向に回動自在に軸架され
たピニオン軸102、ピニオン軸10に取り付けられ
た逆転ピニオンスプロケット103、ピニオン軸100
の上部に位置し、同様に特第1ステップ61の内部幅
方向に回動自在に軸架された中間ギア軸104、過巻き
による回転が一定トルクを越えた時に滑って過剰な回転
を逃がす過負荷防止装置106を介して中間ギア軸10
4に取り付けられている複数(特殊第1ステップ61で
は、一つ)の中間ギア105から構成されている。
【0034】図6は、特殊第3ステップ63と仕掛装置
8との係合している状態を示した図であり、図6(A)
は車椅子形態への変態動作中の特殊第3ステップ63の
停止直前の状態、図6(B)は特殊第3ステップ63の
停止している状態、図6(C)は特殊第3ステップ63
の停止状態での車止めを突出するために電動で車止め用
モータ83を動作させている状態を示している。ここ
で、駆動力伝達機構10における複数の中間ギア105
は2つの中間ギア105a、105bから構成され、車
止め632と係合している。
【0035】次に動作について説明する。まず、図5を
用いて、上昇運転時において、特殊第1ステップ61が
車椅子形態へと変態動作する場合について説明する。介
助者または車椅子利用者7が通常形態から車椅子用形態
へと変態動作させるための指令を発すると、車椅子用踏
段群6は低速移動に切り替わる。ここで、仕掛装置8は
リフト用モータ80の動作にともない、駆動力伝達機構
10と係合可能な位置まで上昇する。そして、車椅子用
踏段群6の低速移動により、特第1ステップ61の駆
動力伝達機構10と係合することにより、第1フォーク
610が特第2ステップ62に水平に突出し、通常形
態から車椅子形態に変態動作させる。
【0036】駆動力伝達機構10及び仕掛装置8との係
合を詳述すると、駆動力伝達機構10と係合可能な位置
まで上昇した仕掛装置8のチェーン85と、特第1ス
テップ61の正転ピニオンスプロケット101とが係合
する。ここで、特第1ステップ61の駆動力伝達機構
10と係合する際に、仕掛装置8のチェーン85は、車
止め用モータ83のブレーキ機構により固定されている
ので、チェーン85に係合した正転ピニオンスプロケッ
ト101は、特第1ステップ61の低速移動にともな
い時計方向に回転する。正転ピニオンスプロケット10
1の時計方向への回転は、ピニオン軸100からギア
(図示せず)を介してピニオン軸102及び逆転ピニオ
ンスプロケット103に伝達され、反時計方向への回転
に変化するが、ここでは逆転ピニオンスプロケット10
3は仕事をしない。
【0037】正転ピニオンスプロケット101の時計方
向への回転(駆動力)は、ギア(図示せず)を介して中
間ギア105へと伝達され、ギア軸104を軸として中
間ギア105は反時計方向へと回転し、この反時計方向
への回転が中間ギア105と係合している一対の第1フ
ォーク610を、湾曲する背面のクリートライザの貫通
孔を貫通して外部後方に水平に突出させる。第1フォー
ク610の突出により、特第2ステップ62の本体6
20に上下可動に支持された可動踏段621が、上昇し
たままの状態(可動踏段621を特第1ステップ61
の踏面と水平な踏面とする状態)で支持し、車椅子形態
を形成する。
【0038】ここで、中間ギア105の反時計方向への
回転は、第1フォーク610が特第2ステップ62に
対して突出し終わると、一定のトルクがギア軸104と
中間ギア105に対して発生し、その一定のトルクが発
生した時に過負荷防止機構106により中間軸104の
反時計方向への回転(第1フォーク610を突出させる
ための駆動力)が空転され、回転が第1フォーク610
に伝達されなくなり、適正なトルクのもとで、変態動作
が行われる。
【0039】また、仕掛装置8のチェーン85は、左右
に案内プーリ86を取り付け、中央部を軸870により
軸支された梁87に取り付けられており、バネ871に
より梁87が軸870を軸とした天秤状に動作するの
で、チェーン85と駆動力伝達機構10の逆転ピニオン
スプロケット103または正転ピニオンスプロケット1
01とが係合・分離する際に、チェーン85のローラ位
置とスプロケットの歯のかじりを防止することができ
る。また、車椅子用踏段群6の移動にともない、チェー
ン85と駆動力伝達機構10の正転ピニオンスプロケッ
ト101とが係合する際に、正転ピニオンスプロケット
101の歯が、案内プーリ86と接触することがなく、
直接チェーン85と係合することができるので、チェー
ン85を回転させるための構造を簡素化でき、伝達スプ
ロケット84から伝達される車止め用モータ83の駆動
力を直接駆動力伝達機構10に伝達することもできる。
【0040】また、特第2ステップ62の仕掛装置8
との係合は、上述した特第1ステップ61との係合と
同様に、固定された仕掛装置のチェーン85と駆動力伝
達機構10の正転ピニオンスプロケット101とが係合
し、得られた駆動力により一対の第2フォーク622
が、特第2ステップ62の本体620の背面のクリー
トライザの貫通孔を貫通して外部後方に水平に突出する
ことにより、特第3ステップ63の本体630に上下
可動に支持された可動踏段631が、上昇したままの状
態(可動踏段631を、特第1ステップ61及び特
第2ステップ62の踏面と水平な踏面とする状態)で支
持し、車椅子形態を形成するので、詳細な説明は省略す
る。
【0041】次に、図6を用いて、上昇運転時におい
て、特第3ステップ63の車椅子形態への変態動作を
説明する。上昇した仕掛装置8のチェーン85が、特
第2ステップ62の駆動力伝達機構10と係合が終了
し、特第3ステップ63の駆動力伝達機構10の逆転
ピニオンスプロケット101と係合する際に、予め車止
めモータ83を駆動させ、伝達スプロケット84を反時
計方向に回転させることにより、第2の回転駆動力を発
生させ、チェーン85を反時計方向に回転させる。
【0042】チェーン85と正転ピニオンスプロケット
101とが係合する際には、予めチェーン85が車止め
用モータ83の回転によりエスカレータの移動速度と同
じ速度で時計方向に正回転しているので、特第3ステ
ップ63の低速運転時にブレーキにより固定されたチェ
ーン85と係合することにより発生する正転ピニオンス
プロケット101の時計方向への回転は発生せず、駆動
力伝達機構10に対して、車椅子用踏段群6の移動にと
もない発生する特殊形態へ変態動作させるための駆動力
は伝達されず、特第3ステップ63の変態動作である
車止め632の突出が行われない。(図6(A)参照)
【0043】ここで、車止め用モータ83の回転によ
り、車止め632を突出させる方向とは逆方向の駆動力
が伝達されたとしても、中間ギア軸104aに取り付け
られている過負荷防止装置106の過巻きによる回転が
一定トルクを越えた時に滑って過剰な回転を逃がす作用
により、車止め632は特第3ステップ63内部に入
り込みすぎるのを防止することができる。また、チェー
ン85と正転ピニオンスプロケット101とが係合する
際に、予めチェーン85をエスカレータの移動速度と同
じ速度で、時計方向に回転させた例を示したが、必ずし
も同じ速度で回転させる必要がなく、少なくともエスカ
レータの移動速度以上の速度で時計方向に回転させれば
良い。また、車止め用モータ83のブレーキを開放し、
自由にチェーン85が正転ピニオンスプロケット101
と係合することにより回転できるようにしても同様であ
るのは言うまでもなく、すなわち、エスカレータの移動
にともない仕掛装置8との係合により発生する駆動力を
発生させない方法ならば何でも良い。ブレーキを開放す
ることにより、チェーン85を自由に時計方向に回転可
能とした場合、車止め用モータ83は、チェーン85を
反時計方向に回転させるための構成存在すれば良いの
で、車止め用モータ83の構造が簡単となる。
【0044】その後、車椅子利用者を乗せるための所定
の位置に来ると、車椅子用踏段群6は停止し、時計方向
に回転していた車止め用モータ83は回転を停止する。
この車椅子用踏群6が停止した状態で車椅子利用者は安
全に車椅子用踏段群6に乗り込む。(図6(B)参照)
【0045】そして、車椅子利用者が、安全に車椅子用
踏段群6の乗車位置表示内(車止めが突出する部分に車
椅子の車輪がかからない安全な位置)に停止しているこ
とを確認し、車椅子運転起動ボタンを押すことにより、
車椅子用踏段群6が停止した状態で、仕掛装置8の車止
め用モータ83が反時計方向へと回転を始める。車椅子
用踏段群6が停止した状態での車止め用モータの反時計
方向への回転により、チェーン85と係合している正転
ピニオンスプロケット101が時計方向へと回転し、こ
の時計方向への第1の回転駆動力は、スプロケット(図
示せず)を介して中間ギア105aを反時計方向へと回
転させ、さらにその回転は中間ギア105aから中間ギ
ア105bへと伝達され、中間ギア105bが時計方向
へと回転する。中間ギア105bと係合している車止め
632は、中間ギア195bの時計方向への回転によ
り、突出し、車椅子を滑落しないように保持する。(図
6(C)参照)
【0046】車椅子用踏段群6が停止した状態で、車止
め632を突出させるための時間(例えば、車止め用モ
ータ83の性能にもよるが、数秒程度)経過した後、自
動的にエスカレータは昇降運転を再開する。このよう
に、車椅子用踏段群6を停止した状態で、車止め用モー
タ83の作用により、車椅子利用者が所定の位置に達し
て初めて車止め632を突出させるので、車椅子利用者
の乗り込み途中で車止め632が突出してしまうような
ことがなく、車止め632突出完了後に昇降運転を再開
するので、利用者の安全性をより向上することができ
る。
【0047】上昇運転時において、降り口での車椅子形
態から通常形態への変態動作は、従来と同様であるので
説明は省略する。また、下降運転時についても、従来と
同一であるので説明は省略する。
【0048】上述した実施例では、通常形態から車椅子
形態へ、あるいは、車椅子形態から通常形態への変態動
作において説明したが、車止め用モータ83の回転のみ
により変態動作を行わせることも可能であり、車椅子用
踏段群6の移動により変態動作を行っていたのを、例え
ば、車止め用モータ83を駆動させるスイッチ等を設
け、停止した状態でも車椅子形態から通常形態への変態
動作を強制的に行わせるための第3の回転駆動力を発生
させ、変態動作可能としたことにより、変態動作におけ
る係合異常等の異常発生時に、係合解除を行うことがで
きるようになり、保守作業等の効率化を図ることもでき
る。さらに、上述した実施例では、車止めを突出させる
ための駆動力をチェーンの回転により伝達している例を
説明したが、踏段が停止した状態で、仕掛装置本体をエ
スカレータ長手方向(踏段進行方向)に移動させること
により車止めを突出させるための駆動力を発生させ、駆
動力伝達機構に伝達するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
るので、以下に示すような効果を奏する。
【0050】エスカレータの主枠に配置されて循環移動
する通常踏段と、この通常踏段間に介在配置され、通常
形態時には上記通常踏段と同様の踏面を形成し、車椅子
形態時には車椅子乗車踏面及び車止めを形成する特殊踏
段と、この特殊踏段内部に配置され、上記特殊踏段を通
常形態から車椅子形態へ、あるいは車椅子形態から通常
形態へ、変態動作させるべく構成された変態機構と、下
階側乗降口近傍に設けられ、上記車止めを形成する際に
は上記循環移動を停止させた状態で上記変態機構に作用
し、内部に有したモータの第1の回転駆動力により上記
特殊踏段に車止めを形成させると共に、上記車椅子乗車
踏面を形成させる際には、上記循環移動による上記特殊
踏段の移動量を上記変態動作のための駆動力に変換させ
て上記変態機構に作用し、上記特殊踏段に車椅子乗車踏
面を形成させる仕掛装置とを備えたので、車椅子を乗り
込ませるまでの変態には特殊踏段の移動による変態動作
により高い搬送能力を維持しつつ、車椅子利用者を乗り
込ませる際においてエスカレータが止まっている状態で
車椅子利用者を乗り込ませ、車椅子利用者の安全を確認
してから車止めを突出させることができ、車椅子利用者
の乗り込みに対する安全性がより向上する。
【0051】また、変態機構はスプロケットを有し、モ
ータの第1の回転駆動力は、このスプロケットに伝達さ
れるので、仕掛装置は上昇のみの移動で済み、主枠内部
の限られた設置スペースにおいて、省スペース化が図れ
る。
【0052】さらに、仕掛装置は、スプロケットを有す
る変態機構と係合する係合部材を有し、特殊踏段の車椅
子乗車踏面形成後から、車止め形成のための循環移動停
止までの間における上記係合部材と上記スプロケットと
の係合状態で、上記係合部材は、上記車止め形成のため
の第1の回転駆動力を発生させるモータの回転方向とは
逆方向に回転し、循環移動による上記スプロケットの回
転を防止するので、係合部材と変態機構が係合しても駆
動力が発生せず、変態動作が行われず安全にエスカレー
タを走行させることができる。
【0053】さらにまた、モータは、正逆回転可能なモ
ータであって、車止めを形成させるための第1の回転駆
動力及び、上記車止め形成を防止するための上記第1の
回転駆動力の回転方向とは逆方向の第2の回転駆動力
を、発生させるので、第1の回転駆動力を発生させるた
めのモータ及び特殊踏段の移動量により発生する駆動力
を相殺する車止め形成防止のための第2の回転駆動力を
発生させるモータをそれぞれ設ける必要がなく、構造を
簡素化することができる。
【0054】また、モータは、ブレーキ付モータにより
構成し、循環移動により車椅子乗用踏段を形成させる際
には、該ブレーキ付モータのブレーキ機能により係合部
材を固定するので、特殊踏段の移動量を駆動力に変換す
るために係合部材を固定するブレーキ手段を新たに設け
る必要がなく、構造を簡素化することができる。
【0055】また、モータは、正逆回転可能な駆動力伝
達モータにより構成し、車止めを形成させるための第1
の回転駆動力及び、車椅子形態から通常形態への変態動
作を行わせるための第3の回転駆動力を、発生させるの
で、強制的に変態動作を解除することが可能となり、異
常発生時等の保守作業性が向上する。
【0056】また、仕掛装置の係合部材はチェーンから
なり、かつ上記仕掛装置は、変態機構のスプロケットを
係合し駆動力を与える水平部を上記チェーンに形成すべ
く左右2箇所で案内したプーリと、モータが発生する回
転駆動力を上記チェーンに伝達する伝達スプロケットと
を有し、上記チェーンは環状に案内形成されたので、仕
掛装置内部において、変態機構のスプロケットと干渉す
ることなく、モータからの回転駆動力をギア等を介さず
に直接案内及び回転させることができ、仕掛装置の構造
を簡素化することができる。
【0057】また、水平部をチェーンに形成すべく設け
た左右2箇所の案内プーリは、同一梁に取り付け、該梁
は中央を軸支して揺動可能な天秤機構としたので、チェ
ーンと変態機構スプロケットとが係合する際に、機械的
干渉を低減することができ、機械音及び歯のかじりを防
止することができる。
【0058】さらに、左右2箇所の案内プーリにより案
内形成されたチェーンの水平部下部に対して、チェーン
ガイドを設けたので、チェーンが変態機構のスプロケッ
トにより押しつけられても、しならずにチェーンを案内
し、作業効率を落とすことなく確実に駆動力を伝達する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すエスカレータ装置の
全体構成を示す全体構成図である。
【図2】車椅子形態で移動する車椅子用踏段群を示す図
である。
【図3】下部機械室の乗降口近傍に配置される仕掛装置
の詳細な構成を示す詳細図である。
【図4】上部機械室の乗降口近傍に配置される仕掛装置
の詳細な構成を示す詳細図である。
【図5】車椅子用踏段群と仕掛装置との係合状態を示す
状態図である。
【図6】車椅子用踏段群と仕掛装置との係合状態を示す
状態図である。
【符号の説明】
1 主枠 4 通常踏段 6 特殊踏段 8 仕掛装置 10 駆動力伝達機構 83 車止め用モ
ータ 84 伝達スプロケット 85 チェーン 86 プーリ 87 梁 631 車止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 春彦 稲沢市菱町1番地 三菱電機株式会社 稲沢製作所内 (72)発明者 治田 康雅 稲沢市菱町1番地 三菱電機株式会社 稲沢製作所内 (56)参考文献 特開 平8−40680(JP,A) 特開 平5−201683(JP,A) 特開 昭62−269887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 29/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エスカレータの主枠に配置されて循環移
    動する通常踏段と、 この通常踏段間に介在配置され、通常形態時には上記通
    常踏段と同様の踏面を形成し、車椅子形態時には車椅子
    乗車踏面及び車止めを形成する特殊踏段と、 この特殊踏段内部に配置され、上記特殊踏段を通常形態
    から車椅子形態へ、あるいは車椅子形態から通常形態
    へ、変態動作させるべく構成された変態機構と、 下階側乗降口近傍に設けられ、上記車止めを形成する際
    には上記循環移動を停止させた状態で上記変態機構に作
    用し、内部に有したモータの第1の回転駆動力により上
    記特殊踏段に車止めを形成させると共に、上記車椅子乗
    車踏面を形成させる際には、上記循環移動による上記特
    殊踏段の移動量を上記変態動作のための駆動力に変換さ
    せて上記変態機構に作用し、上記特殊踏段に車椅子乗車
    踏面を形成させる仕掛装置とを備え、上記変態機構はスプロケットを有し、モータの第1の回
    転駆動力は、このスプロケットに伝達され、 上記仕掛装置は、スプロケットを有する変態機構と係合
    する係合部材を有し、特殊踏段の車椅子乗車踏面形成後
    から、車止め形成のための循環移動停止までの間におけ
    る上記係合部材と上記スプロケットとの係合状態で、上
    記係合部材は、上記車止め形成のための第1の回転駆動
    力を発生させるモータの回転方向とは逆方向に回転し、
    循環移動による上記スプロケットの回転を防止すること
    により、上記車止め形成を防止する ことを特徴とする車
    椅子用踏段付エスカレータ装置。
  2. 【請求項2】 モータは、正逆回転可能なモータであっ
    て、車止めを形成させるための第1の回転駆動力及び、
    上記車止め形成を防止するための上記第1の回転駆動力
    の回転方向とは逆方向の第2の回転駆動力を、発生する
    ことを特徴とする請求項第項記載の車椅子用踏段付エ
    スカレータ装置。
  3. 【請求項3】 モータは、ブレーキ付モータにより構成
    し、循環移動により車椅子乗車踏面を形成させる際に
    は、該ブレーキ付モータのブレーキ機能により係合部材
    を固定することを特徴とする請求項第項記載の車椅子
    用踏段付エスカレータ装置。
  4. 【請求項4】 エスカレータの主枠に配置されて循環移
    動する通常踏段と、 この通常踏段間に介在配置され、通常形態時には上記通
    常踏段と同様の踏面を形成し、車椅子形態時には車椅子
    乗車踏面及び車止めを形成する特殊踏段と、 この特殊踏段内部に配置され、上記特殊踏段を通常形態
    から車椅子形態へ、あるいは車椅子形態から通常形態
    へ、変態動作させるべく構成された変態機構と、 下階側乗降口近傍に設けられ、上記車止めを形成する際
    には上記循環移動を停止させた状態で上記変態機構に作
    用し、内部に有したモータの第1の回転駆動力により上
    記特殊踏段に車止めを形成させると共に、上記車椅子乗
    車踏面を形成させる際には、上記循環移動による上記特
    殊踏段の移動量を上記変態動作のための駆動力に変換さ
    せて上記変態機構に作用し、上記特殊踏段に車椅子乗車
    踏面を形成させる仕掛装置とを備え、 モータは、正逆回転可能なモータにより構成し、車止め
    を形成させるための第1の回転駆動力及び、車椅子形態
    から通常形態への変態動作を行わせるための第3の回転
    駆動力を、発生させることを特徴とする車椅子用踏段付
    エスカレータ装置。
  5. 【請求項5】 仕掛装置の係合部材はチェーンからな
    り、かつ上記仕掛装置は、変態機構のスプロケットと係
    合し駆動力を与える水平部を上記チェーンに形成すべく
    左右2箇所で案内したプーリと、モータが発生する回転
    駆動力を上記チェーンに伝達する伝達スプロケットとを
    有し、上記チェーンは環状に案内形成させたことを特徴
    とする請求項第項記載の車椅子用踏段付エスカレータ
    装置。
  6. 【請求項6】 水平部をチェーンに形成すべく設けた左
    右2箇所の案内プーリは、同一梁に取り付け、該梁は中
    央を軸支して揺動可能な天秤機構としたことを特徴とす
    る請求項第項記載の車椅子用踏段付エスカレータ装
    置。
  7. 【請求項7】 左右2箇所の案内プーリにより案内形成
    された、チェーンの水平部下部に対して、チェーンガイ
    ドを設けたことを特徴とする請求項第5項または第
    記載の車椅子用踏段付エスカレータ装置。
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