JP2001316066A - 乗客搬送コンベア装置 - Google Patents

乗客搬送コンベア装置

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JP2001316066A
JP2001316066A JP2001055623A JP2001055623A JP2001316066A JP 2001316066 A JP2001316066 A JP 2001316066A JP 2001055623 A JP2001055623 A JP 2001055623A JP 2001055623 A JP2001055623 A JP 2001055623A JP 2001316066 A JP2001316066 A JP 2001316066A
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sprocket wheel
chain
circulation area
conveyor device
passenger
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Yutaka Ogawa
豊 小川
Mitsuhiro Eto
光広 江藤
Masaki Yoshida
雅喜 吉田
Kazumasa Iwata
一政 岩田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/02Driving gear
    • B66B23/026Driving gear with a drive or carrying sprocket wheel located at end portions

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エスカレータ装置の小型化を図る。 【解決手段】 エスカレータ装置1は、階段7に載置し
て設置され、踏み段4の乗載面8を上方に臨ませた状態
で循環駆動する。踏み段4の前端部には、固定軸10を
介して前後に間隔をあける一対の案内ローラ11,12
が取り付けられ、後端部には支持ローラ13が取り付け
られる。固定軸10をチェーン14によって引張ること
によって、踏み段4は循環駆動される。2つの案内ロー
ラ11,12がそれぞれ個別に案内レール20,21に
案内支持されることによって、踏み段4の姿勢が決定さ
れるので、下方移行領域S3および上方移行領域S4に
おいて、特別な装置を設けることなく踏み段4をほぼ水
平に保った状態で移行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータ装置
または移動歩道などの乗客搬送コンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータや移動歩道などの乗客搬送
コンベアを設置する場合には、従来はコンクリート製の
階段や床を大きく削って設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、階段や
床を大きく削るには、大掛かりな工事を必要とし、コス
トが高くなり、また工事期間が長くなるといった問題を
有し、床や階段を削らず、載置して設置するか、または
薄く削るだけで設置できる乗客搬送コンベア装置が望ま
れている。
【0004】特に、建物にエスカレータを設置する場合
には、天井まで規定の高さを確保する必要があり、その
ために、エスカレータ装置の薄型化が望まれている。
【0005】本発明の目的は、薄型化、小型化可能な乗
客搬送コンベア装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、案内ローラを有する踏み段と、上方位置から下方位
置にわたって傾斜して延び、案内ローラを案内する案内
レールとを有し、案内レールに沿って複数の踏み段を走
行させて循環駆動させる乗客搬送コンベア装置におい
て、前記案内ローラは、踏み段の走行方向一方寄りで、
走行方向に間隔をあけて複数踏み段に取り付けられ、使
用者を乗載する上循環領域から、使用者を乗載しない下
循環領域に踏み段が移行するとき、または下循環領域か
ら上循環領域に移行するとき、前記複数の案内ローラを
案内レールによって個別に案内支持することによって、
踏み段を所定の姿勢に保って移行させることを特徴とす
る乗客搬送コンベア装置である。
【0007】請求項2記載の本発明の前記踏み段は、上
循環領域から下循環領域に移行するとき、または下循環
領域から上循環領域に移行するときに、乗載面を上方に
臨ませて移行することを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、踏み段の走行方向一方よ
り、たとえば前端部には、複数、たとえば2個の案内ロ
ーラが設けられ、これらが案内レールによって個別に案
内支持される。2個の案内ローラは、走行方向に間隔を
あけて踏み段に取り付けられるので、この2個の案内ロ
ーラの位置が決まると踏み段の姿勢が決定される。した
がって、案内レールで各案内ローラを個別に案内支持
し、ローラの位置を決定することによって、踏み段の姿
勢を所定の姿勢に保持して走行させることができる。
【0009】乗載面を上方に臨ませて上循環領域から下
循環領域に移行するときには、後端部を受けて下方に移
行させる装置が必要であるが、本発明では、前端側にあ
る2個の案内ローラで踏み段の姿勢を保持できるので、
後端側を支えなくとも乗載面をほぼ水平に保って下方に
移行させることができる。これによって特別な装置を設
ける必要がなくなり、乗客搬送コンベア装置の薄型化が
図られる。これは下循環領域から上循環領域に移行する
ときも同様である。
【0010】請求項3記載の本発明は、走行方向に垂直
に踏み段に固定的に取り付けられる固定軸と、踏み段の
下方位置寄り端部に取り付けられる支持ローラと、上方
位置から下方位置にわたって傾斜して延び、前記支持ロ
ーラを案内する支持レールとを有し、前記固定軸に複数
の案内ローラが走行方向に間隔をあけて取り付けられ、
前記固定軸をチェーンで引張ることによって、上循環領
域で案内ローラを案内レールに沿って案内するととも
に、支持ローラを支持レールに沿って案内して踏み段を
走行させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、たとえば踏み段の前端部
には案内ローラが設けられ、上循環領域では、後端部に
は支持ローラが設けられ、前端の案内ローラは案内レー
ルに沿って走行し、後端の支持ローラは支持レールに沿
って走行する。上循環領域では人を乗載するため、踏み
段に大きな荷重がかかるが、上述したように、本発明で
は前後両端のローラで踏み段を案内支持するため、人を
乗載するのに充分な荷重に耐えることができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、案内ローラを有
する踏み板と、水平方向に延び、案内ローラを水平に案
内する案内レールを有し、案内レールに沿って複数の踏
み板を水平に走行させて循環駆動させる乗客搬送コンベ
ア装置において、上循環領域から下循環領域に以降する
とき、または下循環領域から上循環領域に移行すると
き、使用者を乗載する踏み板の乗載面を上方に臨ませて
移行することを特徴とする乗客搬送コンベア装置であ
る。
【0013】本発明に従えば、踏み板が水平に走行する
移動歩道などの乗客搬送コンベア装置において、踏み板
が上循環領域から下循環領域に移行するときに、踏み板
が裏返らず、乗載面を常に上方に臨ませて移行させるこ
とによって、乗客搬送コンベア装置の薄型化が図られ
る。これによって、移動歩道を設置する場合であって
も、コンクリート製の床を大きく削らず、たとえば床に
移動歩道を載置して設置することができ、設置コストを
大幅に低減させることができる。
【0014】請求項5記載の本発明は、使用者を乗載す
る上循環領域から、使用者を乗載しない下循環領域に踏
み板が移行するとき、または下循環領域から上循環領域
に移行するとき、複数の案内ローラを案内レールによっ
て個別に案内支持することによって、踏み板を所定の姿
勢に保って移行させることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、踏み段の走行方向一方よ
り、たとえば前端部には、複数、たとえば2個の案内ロ
ーラが設けられ、これらが案内レールによって個別に案
内支持される。2個の案内ローラは、走行方向に間隔を
あけて踏み板に取り付けられるので、この2個の案内ロ
ーラの位置が決まると踏み板の姿勢が決定される。した
がって、案内レールで各案内ローラを個別に案内支持
し、ローラの位置を決定することによって、踏み板の姿
勢を所定の姿勢に保持して走行させることができる。
【0016】このように本発明では、前端側にある2個
の案内ローラで踏み板の姿勢を保持できるので、後端側
を支えなくとも乗載面をほぼ水平に保って下方に移行さ
せることができる。これによって特別な装置を設ける必
要がなくなり、乗客搬送コンベア装置の薄型化が図られ
る。これは下循環領域から上循環領域に移行するときも
同様である。
【0017】請求項6記載の本発明は、使用者を乗載す
る踏板を有する複数の踏み段と、各踏み段の両側に配置
され、各踏み段を連結する無端環状の一対のチェーン
と、各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイール
とを有し、前記スプロケットホイールを回転駆動させる
ことによって各踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装
置において、使用者を乗載する上循環領域から使用者を
乗載しない下循環領域に踏み段が移行するとき、または
下循環領域から上循環領域に踏み段が移行するとき、チ
ェーンと踏み段との連結部は、スプロケットホイールの
周上から外方に離反した位置で半円弧上の軌跡を描いて
移行することを特徴とする乗客搬送コンベア装置であ
る。
【0018】乗客搬送コンベア装置を薄型に構成する
と、スプロケットホイールで上循環領域から下循環領
域、または下循環領域から上循環領域に踏み段を移行す
るとき、スプロケットホイールの回転軸の鉛直線上を通
過した後、すぐに上方あるいは下方に移動することによ
り、後続する踏み段が前方の踏み段に衝突するといった
問題が生じる。
【0019】本発明に従えば、踏み段とチェーンとの連
結部は、上循環領域から下循環領域へ平行する下方移行
領域、または下循環領域から上循環領域に移行する上方
移行領域で、スプロケットホイールの回転軸の鉛直線上
を境に、スプロケットホイールの周上から外方に離反
し、スプロケットホイールの周上から外方に離反したで
半円弧状の軌跡を描いて移行する。つまり、踏み段とチ
ェーンとの連結部は、スプロケットホイールの回転軸の
鉛直線上を通過した後、すぐに下方あるいは上方に移動
しないので、隣り合う踏み段との間隔を維持することが
できる。したがって、前後の踏み板の衝突を防止するこ
とができ、踏み板を下方移行領域または上方移行領域で
円滑に移行させることができる。
【0020】請求項7記載の本発明は、前記チェーンと
踏み段との連結部は、踏み段の走行方向一方側端部に設
けられ、スプロケットホイール近傍には、スプロケット
ホイールに同期回転し、踏み段の走行方向他方側端部を
案内する回転案内部材が設けられることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、前記踏み段には両側に一
対のローラが取り付けられており、上方移行領域および
下方移行領域で、スプロケットホイールの近傍に位置
し、このスプロケットホイールと同期して回転する回転
案内部材に支持されるので、踏み板を下方移行領域また
は上方移行領域で円滑に移行させることができる。
【0022】請求項8記載の本発明は、前記スプロケッ
トホイールと回転案内部材との距離は、連結部と前記踏
み段の他方端部との距離であることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、前記スプロケットホイー
ルと回転案内部材との距離は、踏み段の連結部と前記踏
み段の他端部との距離とするので、設置が容易となる。
【0024】請求項9記載の本発明は、前記スプロケッ
トホイールと案内部材との距離は、連結部と前記踏み段
の他方端部との距離よりも、連結部がスプロケットホイ
ールの周上から離反して移行するときの連結部とスプロ
ケットホイールとの間の距離だけ短いことを特徴とす
る。
【0025】本発明に従えば、前記スプロケットホイー
ルと回転案内部材との距離は、踏み段の連結部と前記踏
み段の他端部との距離よりも、連結部がスプロケットホ
イールの周上から離反して移行するときの連結部とスプ
ロケットホイールとの間の距離だけ短いので、踏み段の
移行をより円滑に行うことができる。
【0026】請求項10記載の本発明は、踏み段の連結
部と前記踏み段の他方端部との鉛直方向の距離よりも、
スプロケットホイールの中心と回転案内部材の中心の鉛
直方向の距離が短くなるように、回転案内部材が鉛直方
向にずれた位置に配置されることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、踏み段の連結部と前記踏
み段の他端部との鉛直方向の距離よりも、スプロケット
ホイールの中心と回転案内部材との中心との距離が短く
なるように、回転案内部材が鉛直方向にずれた位置に配
置されるので、踏み段の移行を円滑に行うことができ
る。
【0028】請求項11記載の本発明は、前記回転案内
部材には、前記踏み段の他方側端部が嵌まり込む溝が形
成され、この溝は、嵌まり込んだ踏み段の端部が所定の
距離移動可能に、回転案内部材の周方向に延びて形成さ
れることを特徴とする。
【0029】前記踏み段の連結部は、スプロケットホイ
ール周上から外方に離反して、半円弧上の軌道を描いて
移行する。したがって、前記踏み段の他端部も半円弧の
軌道を描いて移行する。
【0030】本発明に従えば、前記回転案内部材は、周
方向に所定の距離移動可能に前記踏み段の他端部が嵌ま
る溝を形成して、この溝に前記踏み段の端部を支持する
ことによって、前記踏み段が半円弧の軌跡を描いて上下
循環領域間を移行しても、前記踏み段の動きを許容し、
踏み段の移行を円滑に行うことができる。
【0031】請求項12記載の本発明は、前記回転案内
部材は、歯車、チェーン、タイミングベルト、またはク
ランク機構によって、スプロケットホイールの回転力が
伝達されてスプロケットホイールに同期回転することを
特徴とする。
【0032】本発明に従えば、前記回転案内部材に、歯
車、チェーン、タイミングベルト、またはクランク機構
によって、スプロケットホイールから回転力が伝達する
ことによって、回転案内部材とスプロケットホイールと
を同期して回転させることができる。
【0033】請求項13記載の本発明は、前記チェーン
は、第1リンクプレートとこの第1リンクプレートより
も長い第2リンクプレートとを有し、前記第1リンクプ
レートは、前記第2リンクプレートの中間部に連結さ
れ、この第2リンクプレートの先端部に前記踏み段が連
結されることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、前記チェーンは、第1リ
ンクプレートとこの第1リンクプレートよりも長い第2
リンクプレートを有する。第2リンクプレートには、第
1リンクプレートのピッチと同じピッチとなるように、
中間部に第1リンクプレートが連結される。また、第2
リンクプレートの一方側で他のリンクプレートと連結さ
れていない先端部に踏み段が連結される。したがって、
上方移行領域または下方移行領域では、前記第2リンク
プレートの先端部は、スプロケットホイールの回転軸の
鉛直線上を通過した後、すぐに下方あるいは上方に移動
しないので、前後の踏み段の衝突を防止することができ
る。
【0035】請求項14記載の本発明は、前記チェーン
には、チェーンの延在方向に対して垂直外方に所定距離
離反した位置に、前記連結部を有する連結部材が取り付
けられることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、前記チェーンには、チェ
ーンの延在方向に対して垂直外方に所定距離離反した位
置に連結部を有する連結部材が取り付けられるので、上
下循環領域の間の領域では、前記連結部は、スプロケッ
トホイールの回転軸の鉛直線上を通過した後、すぐに下
方あるいは上方に移動しないので、前後の踏み段の衝突
を防止することができる。
【0037】請求項15記載の本発明は、一端部がチェ
ーンに角変位自在に連結され、他端部に踏み段が連結さ
れる連結部材が設けられることを特徴とする。
【0038】本発明に従えば、一端部がチェーンに角変
位自在に連結され、他端部に踏み段が連結される連結部
が設けられる連結部材に、踏み段を連結することによっ
て、上方移行領域または下方移行領域では、前記連結部
は、スプロケットホイールの回転軸の鉛直線上を通過し
た後、すぐに下方あるいは上方に移動しないので、前後
の踏み段の衝突を防止することができる。
【0039】請求項16記載の本発明は、前記踏み段は
走行方向に直角で水平方向に延びる支持軸を有し、この
支持軸にローラが取り付けられることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、前記踏み段には走行方向
に直角で水平方向に延びる支持軸を有し、この支持軸に
ローラが取り付けられるので、たとえば、レールによっ
てローラを案内させ、踏み段の循環を円滑に行うことが
できる。
【0041】請求項17記載の本発明は、先端部に踏み
段が連結される前記第2リンクプレートの中間部にロー
ラが取り付けられることを特徴とする。
【0042】本発明に従えば、前記第2リンクプレート
の中間部にローラが取り付けられるので、たとえば、レ
ールによってローラを案内させ、踏み段の循環を円滑に
行うことができる。
【0043】請求項18記載の本発明は、使用者を乗載
する踏板を有する複数の踏み段と、各踏み段の両側に配
置され、各踏み段を連結する無端環状の一対のチェーン
と、各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイール
を有し、スプロケットホイールを回転駆動させることに
よって各踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装置にお
いて、前記一対のチェーンが巻き掛けられるスプロケッ
トホイールに、個別に動力を伝達する2つの回転駆動源
を備えることを特徴とする乗客搬送コンベア装置であ
る。
【0044】本発明に従えば、前記スプロケットホイー
ルは2つの回転駆動源から個別に動力を伝達されて回転
するので、スプロケットホイール間に軸を設ける必要が
なく、スプロケットホイール間を通過して踏み段を循環
させることができる。
【0045】請求項19記載の本発明は、使用者を乗載
する踏板を有する複数の踏み段と、各踏み段の両側に配
置され、各踏み段を連結する無端環状の一対のチェーン
と、各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイール
とを有し、スプロケットホイールを回転駆動させること
によって、上循環領域では乗載面を上、下循環領域では
乗載面を下に向けて各踏み段を循環させる乗客搬送コン
ベア装置において、前記スプロケットホイールの直径
は、前記踏板の走行方向の長さより小さいことを特徴と
する乗客搬送コンベア装置である。
【0046】本発明に従えば、利用者を乗載する上循環
領域で乗載面を上に臨ませ、利用者を乗載する下循環領
域で乗載面を下に臨ませる乗客搬送コンベア装置の厚み
を薄くし、小型化することができる。
【0047】請求項20記載の本発明は、前記乗客搬送
コンベア装置の駆動部は、その厚みが300mm以上5
50mm以下または560mm以上700mm以下に選
ばれることを特徴とする。
【0048】本発明に従えば、前記乗客搬送コンベア装
置の駆動部は、その厚みが300mm以上であり、かつ
550mm以下、あるいは560mm以上700mm以
下に選ばれるので、乗客搬送コンベア装置を設置する際
の工事の手間の削減、工事期間の短縮および工事費用の
削減を図ることができる。
【0049】請求項21記載の本発明は、使用者を乗載
する踏板を有する複数の踏み段と、各踏み段の両側に配
置され、各踏み段を連結する無端環状の一対のチェーン
と、個別に軸支され、各チェーンが巻き掛けられるスプ
ロケットホイールを有し、スプロケットホイールを回転
駆動させることによって各踏み段を循環させる乗客搬送
コンベア装置であって、前記踏み段は、走行方向に直角
で水平方向に延びる支持軸を有し、この支持軸の両端に
チェーンが貫通して連結され、チェーンの外側の支持軸
にローラが回転自在に取り付けられ、このローラを案内
するレールを有することを特徴とする乗客搬送コンベア
装置である。
【0050】本発明に従えば、踏み段が上方移行領域お
よび下方移行領域で、一対のスプロケットホイール間を
通過して移行するので、乗客搬送コンベア装置の走行方
向の大きさを縮小することができる。また、踏み段の走
行方向に垂直で水平な支持軸には、両側にチェーンが貫
通して連結され、このチェーンの外側の支持軸にローラ
が連結される、つまり、踏み段から外側に向かってチェ
ーン、ローラの順番に配置されるので、ローラを手摺り
などの下部に設置でき、乗客搬送コンベア装置の幅方向
の長さを短くして小型化することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の乗客搬送コンベ
ア装置の実施の一形態であるエスカレータ装置1の構造
を示す図である。本実施形態のエスカレータ装置1は建
物内に設置され、上方位置である上層フロア2から下方
位置である下層フロア3にわたって設けられる階段7に
載置して設置する薄型のエスカレータ装置であり、上り
エスカレータとして用いる。
【0052】エスカレータ装置1は、複数の踏み段4が
チェーン14によって無端環状に連なり、モータ18に
よって循環駆動される。上層フロア2には、上スプロケ
ットホイール16が配置され、下層フロア3には下スプ
ロケットホイール17が配置され、これらの間にわたっ
て前記チェーン14が巻掛けられ、モータ18によって
チェーン14を循環させることによって、上循環領域S
1にある踏み段4が下層フロア3から上層フロア2に上
昇する。この上循環領域S1では使用者を踏み段4上に
乗載して搬送する。
【0053】上循環領域S1から下循環領域S2に移行
する下方移行領域S3では、踏み段4は裏返ることな
く、使用者を乗載する乗載面8を上方に臨んだ状態で移
行する。下循環領域S2でも、乗載面8を上方に臨んだ
状態で下降し、踏み段4が下層フロア3に達すると、下
循環領域S2から上循環領域S1に移行する。この上方
移行領域S4においても、乗載面8を上方に臨んだ状態
で移行する。このように本発明のエスカレータ装置1で
は、常に乗載面8を上方に臨んだ状態で循環駆動するこ
とにより、エスカレータ装置1の薄型化が図られる。
【0054】図2は踏み段4の側面図であり、図3は踏
み段4の平面図である。本発明の踏み段4は、複数枚の
プレートが等間隔に隙間をあけて配置された形状を有す
る。詳しく説明すると、略直角三角形状のステッププレ
ート5と、ステッププレート5の間の隙間を形成する板
状のスペーサプレート6とを交互に積層して形成され
る。ステッププレート5は略直角三角形状であり、斜辺
を下にして配置され、上辺が乗載面8を構成し、垂直な
辺がライザ9を構成する。そして斜辺に沿って長板状の
スペーサプレート6が配置される。
【0055】さらに詳しく説明すると、ステッププレー
ト5の前後方向の長さL1は、本実施形態では360m
mであり、高さHは、本実施形態では194mmであ
る。また、乗載面8は、ライザ9側になるにつれて水平
面に対して角度αだけ下方に傾斜している。この角度α
は、たとえば1〜10°の範囲に選ばれ、本実施形態で
は5°である。また、乗載面8からライザ9にわたって
円弧状に形成されており、この円弧半径Rは、たとえば
前後方向の長さL1の5〜20%であり、本実施形態で
はたとえば40mmである。
【0056】このように乗載面8が傾斜し、角部が円弧
状に形成されるのは、エスカレータ装置1を薄型化し、
天井空間を高く確保するためである。また、ステッププ
レート5の乗載面8は、粗面状に形成され、たとえば鋸
歯状に凹凸が形成される。これによって、使用者の足元
が滑るといったことが確実に防がれる。このようなステ
ッププレート5およびスペーサプレート6は、硬質の合
成樹脂によって形成される。厚みはステッププレート5
とスペーサプレートとは同じであり、本実施形態では1
0mmとする。
【0057】踏み段4を形成するには、スペーサプレー
ト6とステッププレート5とを交互に積層し、ボルトナ
ットによって固定して踏み段4が製造される。これによ
って厚み方向に間隔をあけた複数枚のプレート5から成
る踏み段4が形成される。スペーサプレート6は長板状
の平行四辺形状であり、ステッププレート5の下辺に沿
って配置されるが、このとき前端部6aがステッププレ
ート5の前方に突出して配置される。この突出量L2
は、踏み段4の前後方向に沿う長さL1の5〜10%程
度とし、本実施形態では25mm程度とする。また、ス
ペーサプレート6の後端部6bよりも後方にステッププ
レート5の後部が突出して配置され、この突出量L1
は、前記前方の突出量L2よりも大きく、前後方向長さ
L1の10〜15%程度とし、本実施形態では40mm
とする。また、スペーサプレート6の幅W1は、後方の
突出長さL1とほぼ同じとし、約40mmとする。この
ようにしてステッププレート5とスペーサプレート6と
が交互に重ね合わされて踏み段4が形成されることによ
り、踏み段4の前端部ではスペーサプレート6の前端部
6aが等間隔に間隔をあけて突出し、逆に踏み段4のラ
イザ9側後端部では、ステッププレート5の後端部が、
後方に突出し、厚み方向に間隔をあけて配置されること
になる。また、スペーサプレート6は、ステッププレー
ト5の斜辺に沿って配置されるだけであるので、踏み段
4のほとんどの部分に隙間が形成されることになる。
【0058】図3に示されるように、踏み段4の左右両
端部には、ステッププレート5と同じ形状で、厚みがス
テッププレート5よりも厚いステッププレート5aが設
けられる。このステッププレート5aの厚みは、たとえ
ば25mmである。これによって、踏み段4の強度を大
きくすることができる。
【0059】上述したように、踏み段4は複数枚のステ
ッププレート5およびスペーサプレート6を積層して形
成されるので、たとえば設置する階段3の幅に合わせて
エスカレータ装置1の幅を変更する場合にも、ステップ
プレート5およびスペーサプレート6の枚数を変更し
て、踏み段4の幅を容易に変更することが可能である。
【0060】図4は、前後に連なる踏み段4aと4bと
の噛み合い状態を示す部分平面図である。後方側の踏み
段4bのスペーサプレート6の前端部6aは、前方側の
踏み段4aの後方に突出するステッププレート5間に挟
まれる。このようにして、前後に連なる踏み段4は、前
端部と後端部とが交互に噛み合った状態で連結される。
このとき、図4からも判るように、前後に連なる踏み段
4は、前後移動量が許容されるように前後に隙間をあけ
る。
【0061】図3に示されるように、踏み段4の前端部
には第1および第2案内ローラ11,12が設けられ、
踏み段4の後端部には支持ローラ13が設けられる。第
1および第2案内ローラ11,12は、固定軸10を介
して踏み段4に取り付けられる。固定軸10は、踏み段
4の走行方向に垂直で水平な踏み段4の幅方向(図3の
左右方向)に貫通して踏み段4に固定される。つまり、
踏み段4に対して固定軸10はその軸線まわりの回転が
阻止されて連結される。
【0062】この固定軸10の左右両端部にコ字状のロ
ーラ支持部30が設けられて固定軸は前後に分岐し、こ
のローラ支持部30に第1および第2案内ローラ11,
12が取り付けられる。第1案内ローラ11と第2案内
ローラ12とは踏み段4の走行方向(前後方向)に間隔
をあけ、踏み段の幅方向に平行な回転軸線まわりに回転
自在にローラ支持部30に取り付けられる。
【0063】踏み段4の後端部に設けられる支持軸15
は、踏み段4を幅方向に貫通して取り付けられる。そし
てこの支持軸15の左右両端部に支持ローラ13が、支
持軸15の軸線まわりに回転自在に取り付けられる。
【0064】また図3からも判るように、これらの第1
案内ローラ11、第2案内ローラ12および支持軸15
はそれぞれ踏み段4の幅方向に(固定軸10に平行な方
向)にずれた位置に配置される。また、ローラ支持部3
0は、支持ローラ13よりも外方に配置される。そし
て、踏み段4を走行駆動するためのチェーン14は、支
持ローラ13とローラ支持部30との間に配置され、固
定軸10に連結される。
【0065】図5は、エスカレータ装置1の部分平面図
である。前記第1案内ローラ11および第2案内ローラ
12は、エスカレータ装置1のフレーム40に固定され
る第1案内レール20および第2案内レール21にそれ
ぞれ案内される。第1案内レール20および第2案内レ
ール21は、断面形状が略コ字状であり、踏み段4の循
環経路に沿って無端環状に連なり、図1に示されるよう
に階段7に沿って延びて配置される。また、支持ローラ
13を案内する支持レール22は、上循環領域S1に沿
ってのびる1本のレールである。
【0066】案内レール20,21に沿って各ローラ1
1〜13が案内され、支持レール22に沿って支持ロー
ラ13が案内され、固定軸10をチェーン14によって
引張ることによって、踏み段4が階段に沿って循環する
ことができる。前述したように、各ローラ11〜13お
よびチェーン14は踏み段4の幅方向にずれて配置され
るので、これらの経路が衝突し合うことはない。
【0067】踏み段4の前端部に設けられる第1案内ロ
ーラ11および第2案内ローラ12はそれぞれ前後方向
に間隔をあけて配置され、固定軸10を介して踏み段4
に連結される。第1案内ローラ11は、ローラ支持部3
0を介して固定軸10よりも前方に配置され、第2案内
ローラ12は、ローラ支持部30を介して固定軸10よ
りも後方に配置される。そして、固定軸10は踏み段4
の前端部に固定的に取り付けられる。つまり固定軸10
は踏み段4の重心よりも前方側に固定されるので、固定
軸に10によって踏み段4をほぼ水平に保持しようとす
ると、固定軸10には、固定軸10を中心として後方か
下方に変位するような回転トルクが作用する。固定軸1
0には前後に間隔をあけて第1および第2案内ローラ1
1,12が取り付けられているので、このようなトルク
によって、前方の第1案内ローラ11の上部が第1案内
レール20に当接支持され、後方の第2案内ローラ12
の下部が第2案内レール21に当接支持される。このよ
うにしてレール20,21に当接支持されて第1案内ロ
ーラ11と第2案内ローラ12の位置が決定されること
によって、踏み段4の姿勢、つまり固定軸10まわりの
踏み段4の角度位置が決定される。
【0068】このように本発明のエスカレータ装置1で
は、第1および第2案内ローラ11,12のみによって
踏み段4の姿勢が一意に決定される。したがって、第1
および第2案内ローラ11,12の走行経路を決定する
第1および第2案内レール20,21によって、踏み段
4の走行時の姿勢を高精度に制御することができる。し
たがって、下方移行領域S2、下循環領域S2、および
上方移行領域S4において、踏み段4の後端部を支持す
ることなく、乗載面8をほぼ水平に保つことができる。
ただし、使用者を乗載する上循環領域S1では、踏み段
4の支持強度をあげるために、踏み段4の後端部に設け
られる支持ローラ13を支持レール22で支持し、踏み
段4を前後両端部で支持する。
【0069】再び図1を参照して、モータ18による上
スプロケットホイール16の駆動方法について説明す
る。踏み段4の固定軸10の左右両端部にはそれぞれチ
ェーン14が取り付けられ、これら一対のチェーン14
は一対の上スプロケットホイール16に巻掛けられる。
図1からも判るように、踏み段4は一対の上スプロケッ
トホイール16間を通過して上循環領域S1から下循環
領域S2へ移行するので、一対の上スプロケットホイー
ル16間には回転軸が設けられない。このように構成す
るために、モータ18とスプロケットホイール16間に
中間軸27を配置し、この中間軸27を介して一対のス
プロケットホイール16を駆動させる。
【0070】さらに詳しく説明すると、中間軸27は幅
方向(図1の紙面に垂直な方向)に延び、両端部に中間
スプロケットホイール24が固定され、回転自在に軸支
される。左右両端部の中間スプロケットホイール24
は、一対の上スプロケットホイール16の小スプロケッ
トホイール41にわたってチェーン19が巻掛けられて
いる。したがって、モータ18で、チェーン23を介し
て中間軸27を回転駆動すると、中間軸27の両端部の
中間スプロケットホイール24、チェーン19、小スプ
ロケットホイール41を介して一対の上スプロケットホ
イール16が回転駆動される。このようにして、一対の
スプロケットホイール16を個別に回転駆動することに
よって、上スプロケットホイール16間に踏み段4を通
過させて循環駆動させることができる。
【0071】図6は、上循環領域S1から下循環領域S
2へ踏み段4が移行する過程を示す図である。図6
(1)に示す状態のときの上スプロケットホイール16
の回転角度を0°とする。このとき、前方の踏み段4a
のライザ9の下端部に、後方の踏み段4bの先端部が噛
み合っている。この状態で上スプロケットホイール16
が45°回転すると、(2)に示すように、前方の踏み
段4aが降下し、噛み合い位置が上にずれる。
【0072】回転角度が60°になると、(3)に示す
ように、さらに前方の踏み段4aが下降して噛み合い位
置が上がり、回転角度が90°になると、(4)に示す
ように、噛み合い位置はライザ9の上端部に達する。さ
らに回転して(5)に示すように回転角度が105°に
なると、前方の踏み段4aと後方の踏み段4bとの噛み
合いが外れ、前方の踏み段4aは後方の踏み段4bの下
にまわり込む。前述したように、乗載面8とライザ9と
は円弧状に連なっているので、前方の踏み段4aと後方
の踏み段4bとが衝突することが防がれる。さらに回転
し、回転角度が165°になると、(6)に示すよう
に、前方の踏み段4aが完全に後方の踏み段4bの下に
まわり込む。
【0073】このように、本実施形態では下方移行領域
S3で、踏み段4aは踏み段4bと噛み合った状態を維
持しつつ降下するので、可能な限りエスカレータ装置1
を薄型化することができる。このように互いに噛み合っ
た状態で踏み段4を移行させるには、移行時の踏み段4
の姿勢を高精度に制御して位置決めする必要があるが、
前述したように、本発明では前後に間隔をあける一対の
ローラ11,12とこれらを案内支持するレール20,
21によって高精度に踏み段4の姿勢を制御することが
できる。
【0074】また、この下方移行領域S3において、前
方の踏み段4aと後方の踏み段4bとの噛み合い量が僅
かであるが変化する。本発明では、前述したように、前
後への噛み合い量の変化が許容されるように構成されて
いるので、互いに衝突せず、スムーズに移行することが
できる。
【0075】図7は、下循環領域S2から上循環領域S
1へ移行する上方移行領域S4での踏み段4の移行過程
を示す図である。下層フロア2側には、櫛歯46を有す
るコムプレート45がほぼ水平に配置される。櫛歯46
は、踏み段4の前後長さL1程度の長さの櫛歯であり、
ステッププレート5と同じ間隔を有し、踏み段4が通過
可能となっている。すなわち、図7(1)に示すよう
に、コムプレート45の下に配置された踏み段4が下ス
プロケットホイール17の回転にしたがって上方へ移行
し、(2)に示すように、コムプレート45の真下に配
置されると、櫛歯46と踏み段4の各ステッププレート
5とが噛み合い始める。さらに下スプロケットホイール
17が回転し、踏み段4が上昇すると、コムプレート4
5の櫛歯46間から踏み段4の各ステッププレート5が
露出し、櫛歯46の間から踏み段4の乗載面8がせり上
がる。さらに、下スプロケットホイール17が回転する
と、踏み段4は斜め前方に上昇し、コムプレート45か
らさらに露出する。さらに回転し、(5)の状態を経て
(6)の状態になると、踏み段4は完全に櫛歯46から
露出する。このように、踏み段4はコムプレート45の
櫛歯46の間からせり上がってくるので、使用者は従来
のエスカレータのようにコムプレートから踏み出して踏
み段に乗り込む必要がなく、コムプレート45の櫛歯4
6上に立っているだけで、せり上がってくる踏み段4に
自然と乗ることができる。これによって、年寄りなど、
タイミングよくエスカレータに乗り込むことが困難な者
であっても、安心してエスカレータに乗り込むことがで
きる。
【0076】また、コムプレート45の櫛歯46は水平
に限らず、傾斜するように構成してもよい。
【0077】このようなコムプレート45は、上層フロ
ア2側にも設けられる。図1に示すように、上層フロア
2側のコムプレート47は、櫛歯48を斜め下方に向け
て配置される。したがって、踏み段4が上昇してくる
と、櫛歯48の前端部が踏み段4の前方から斜めに差し
込まれる。そして、上端位置に達した踏み段4が水平移
動する。乗載者は、このときコムプレート47に乗り移
る。
【0078】上述した実施形態では、踏み段4は合成樹
脂から成るステッププレート5とスペーサプレート6と
を積層して形成したが、本発明はこのような形態に限ら
ず、たとえばステッププレート5とスペーサプレート6
とを一体成形した合成樹脂を複数枚積層して形成しても
よく、また、踏み段4全体を型成形によって一体に形成
してもよい。さらに、複数枚のステッププレート5とス
ペーサプレート6とが一体に形成されたブロックを適宜
組合せて踏み段4を形成するように構成してもよい。
【0079】また、合成樹脂に限らず、軽量な金属、た
とえばアルミニウム合金によってステッププレート5お
よびスペーサプレート6を形成し、これらを交互に積層
して踏み段4を形成するように構成してもよい。
【0080】また、上述した実施形態では、上層フロア
2側で踏み段4が水平移行するのに対し、下層フロア3
側では水平移行せず、すぐに上循環領域S1に折り返さ
れる構成にしたが、本発明はこのような形態に限らず、
下層フロア3側でも水平移行してから上循環領域S1に
移行するように構成してもよい。
【0081】図8は、本発明の他の実施の形態のエスカ
レータ装置の踏み段50を示す側面図である。この踏み
段50は、上述した実施形態の踏み段4と異なり、乗載
面8とライザ9とが垂直に連なるステッププレート51
から形成され、上循環領域S1で乗載面8が水平となる
ように配置される。また、ステッププレート51の上部
には、滑り止め部材52が着脱可能に取り付けられる。
これによって、滑り止めが摩り減った場合、すべり止め
部材52を交換することができる。
【0082】上述した各実施形態ではエスカレータ装置
1は上りエスカレータトしたけれども、本発明を下りエ
スカレータに適用することも可能である。
【0083】上述した本実施形態では、複数枚のプレー
トを間隔をあけて積層した形状の踏み段を用いる構成と
したけれども、本発明はこのような形態に限らず、乗載
面を構成する踏み板とライザを構成する板とが一体とな
った通常のエスカレータの踏み段に本発明の構成を適用
してもよい。
【0084】さらに、本実施形態では、第1案内レール
20および第2案内レール21は、所定の間隔を開けて
設けられる第1案内ローラ11および第2案内ローラ1
2をそれぞれ案内するため一定距離を保った状態で形成
されるが、第1案内レール20は、上循環領域から下循
環領域へと移行する下方移行領域に差し掛かる手前で、
上方に曲がってから曲線軌道を描いてもよい。このよう
な構成とすることで、下方移行領域S3において、前方
の踏み段4aが傾斜し、後方の踏み段4bとが互いに衝
突せず、スムーズに移行することができる。
【0085】図9は、本発明の乗客搬送コンベア装置の
さらに他の実施形態である移動歩道100の構成を示す
図である。移動歩道100は、水平な床102に設置さ
れ、複数の踏み板101を、水平方向に移動させ、踏み
板101上に乗載する使用者を水平に搬送する装置であ
る。
【0086】踏み板101は、チェーン115によって
環状に連結され、上循環領域および下循環領域で各踏み
板101が水平に走行するように駆動される。駆動手段
は、前述したエスカレータ装置と同様に、前方に配置さ
れる一対のスプロケットホイール103から後方に配置
される一対のスプロケットホイール106にわたって巻
き掛けられるチェーン115を有し、スプロケットホイ
ール103を、それぞれ中間軸104を介して個別にモ
ータ105によって回転駆動させ、スプロケットホイー
ル103間を踏み板101が通過するように構成され
る。
【0087】各踏み板101には、左右に案内ローラ1
16,117が設けられ、前述したエスカレータ装置と
同様に、これらの案内ローラ116,117をそれぞれ
個別に案内レール110,111で案内することによっ
て、踏み板101を所定の姿勢を保った状態で、上循環
領域から下循環領域、および下循環領域から上循環領域
に移行させることができる。さらに詳しく説明すると、
前述したエスカレータ装置と同様に、踏み板101の前
端部には、走行方向に間隔をあけて配置される第1およ
び第2案内ローラ116,117が設けられ、踏み板1
01の後端部には、支持ローラ118が設けられる。ま
た、第1および第2案内ローラ116,117は、前述
と同様に、後方の第2ローラ117が、第1ローラ11
6よりもわずかに下方に位置し、これらを案内する第1
および第2案内レール110,111も、第2案内レー
ル111がわずかに下方に位置して配置される。
【0088】移動歩道のフレームには、第1ローラ11
6を案内する第1案内レール110、第2ローラ117
を案内する第2案内レール111、支持ローラ118を
案内する支持レール(図示せず)が左右にそれぞれ設け
られる。このうち、支持レールは、上循環領域および下
循環領域にそれぞれ水平延びて設けられ、第1および第
2案内レール110,111は、上循環領域から下循環
領域にわたって連結して環状に設けられる。
【0089】各踏み板101は、前端部にチェーン11
5が連結され、このチェーン115によって上循環領域
で踏み板101を引っ張って循環させる。第1および第
2案内ローラ116,117がそれぞれ第1および第2
レール110,111に沿って走行するとともに、踏み
板101の後方の支持ローラ118が、支持レールに支
持されることによって、使用者を乗載する踏み板101
の上面である乗載面を水平にして各踏み板101は走行
する。
【0090】上循環領域から下循環領域に移行する下方
移行領域では、支持レールが設けられず、踏み板101
は、第1案内レール110および第2案内レール111
に支持されて移行する。この下方移行領域では、前述し
たエスカレータ装置と同様に、第1案内レールと110
第2案内レール111とでは、経路が異なり、第1案内
レール110に支持される前方の第1案内ローラ116
と、第2案内レール111に支持される後方の第2案内
ローラ117とで踏み板101の姿勢をほぼ水平に保っ
た状態で移行する。このような構成によって、下方移行
領域で踏み板101の後方が垂下するといったことが確
実に防がれる。
【0091】下循環領域から上循環領域に移行する上方
移行領域においても同様に、踏み板101は、第1およ
び第2案内ローラ116,117が、それぞれ第1およ
び第2案内レール110,111で案内されることによ
って、ほぼ水平な姿勢を保って上方に移行する。
【0092】このように、移動歩道100では、各踏み
板101が裏返ることなく、ほぼ水平な姿勢を保ち、乗
載面を上方に臨んだ状態で循環することによって、薄型
化が図られ、コンクリート製の床102を大きく削るこ
となく設置することができる。
【0093】図10は、本発明の乗客搬送コンベア装置
のさらに他の実施形態であるエスカレータ装置200の
構成を示す図である。本実施形態のエスカレータ装置2
00は建物内に設置され、上方位置である上層フロア2
02から下方位置である下層フロア203にわたって設
けられる階段207に載置して設置する薄型のエスカレ
ータ装置であり、上りエスカレータとして用いる。
【0094】エスカレータ装置200は、複数の踏み段
204が無端環状のチェーン214に連結され、モータ
218によって循環駆動される。上層フロア202に
は、上スプロケットホイール216が配置され、下層フ
ロア203には下スプロケットホイール217が配置さ
れ、これらの間にわたって前記チェーン214が巻掛け
られ、モータ218によってチェーン214を循環させ
ることによって、使用者を乗載する上循環領域にある踏
み段204が下層フロア203から上層フロア202に
上昇する。
【0095】上循環領域から使用者を乗載しない下循環
領域に移行するエスカレータ装置200の上層フロア2
02側の端部では、踏み段204は裏返ることなく、使
用者を乗載する乗載面208を上方に臨んだ状態で移行
する。下循環領域でも、乗載面208を上方に臨んだ状
態で下降し、踏み段204が下層フロア203に達する
と、下循環領域から上循環領域に移行する。このエスカ
レータ装置200の下層フロア203側の端部において
も、乗載面208を上方に臨んだ状態で移行する。この
ように本発明のエスカレータ装置200では、常に乗載
面208を上方に臨んだ状態で循環駆動することによ
り、エスカレータ装置200の薄型化が図られる。
【0096】図11(a)はエスカレータ装置200の
上層フロア202側の端部の部分平面図であり、図11
(b)はエスカレータ装置200の上層フロア202側
の端部の部分側面図である。踏み段204は、乗載面2
08を有する矩形板状の踏み板とライザ209とが一体
となって形成される。ライザ209は、踏み板の下層フ
ロア203側から下方に垂下して取り付けられ、使用者
を乗載する上循環領域では、踏み板204が水平となっ
て走行する。踏み段204の前部には、第1支持ローラ
211が設けられ、踏み段4の後部には第2支持ローラ
212が設けられる。
【0097】踏み段204の前部には、その両横側面か
ら踏み段204の走行方向に直角で水平方向外側に突出
し、その両側端部からチェーン214の延在方向で、下
層フロア203側(後ろ側)に所定の距離だけ延び、前
記踏み段204の方向へ前記第1支持軸210に平行と
なるようにL字状に屈曲する第1支持軸210が設けら
れる。各第1支持軸210はチェーン214に貫通して
連結され(連結部210A)、第1支持軸210の両端
部のL字状に屈曲する第1支持ローラ取り付け部231
に、第1支持ローラ211の回転軸がチェーン214の
延在方向に垂直となるように、回転自在に取り付けられ
る。このように、踏み段204の幅方向両側にチェーン
214が連結され、その外側に第1支持ローラ211が
設けられることによって、第1支持ローラ211を踏み
段204の両側部に設ける手摺り(図示せず)の下方に
配置することができる。これによって、エスカレータ装
置200の幅を小さくすることができる。
【0098】踏み段204の後部には、その両横側面か
ら水平方向外側に突出する第2支持軸232が設けられ
る。各第2支持軸232には、その中間部に第2支持ロ
ーラ212が回転自在に取り付けられる。前記第1支持
ローラ211および第2支持ローラ212は、上循環領
域および下循環領域において、エスカレータ装置200
の幅方向両側に設けられる案内レールの上を案内され
る。これによって、踏み段204が水平に支持されて移
行する。
【0099】本実施形態の踏み段204は、矩形板状の
踏み板とライザ209とが一体形成されたものが用いら
れているが、前記実施形態の踏み段4のように、スペー
サプレートとステッププレートとを交互に重ねた踏み段
を用いてもよい。
【0100】図12(a)は踏み段204とチェーン2
14との連結部を示す部分平面図であり、図12(b)
は踏み段204とチェーン214との連結部を示す部分
側面図である。チェーン214は、通常のリンクプレー
ト214Aの間に、この通常のリンクプレート214A
と同じ長さで湾曲する第1リンクプレート214B、お
よび通常のリンクプレート214Aおよび第1リンクプ
レート214Bよりも長い第2リンクプレート214C
がリンクピン215によって接続されて構成される。第
2リンクプレート214Cは、その一端が通常のリンク
プレート214Aに接続され、距離(リンクピッチ)P
1の間隔を設けて、その中間部に第1リンクプレート2
14Bが接続されている。また、第2リンクプレート2
14Cの他端部には、踏み段204の第1支持軸210
が貫通して連結される。
【0101】本実施形態では、第1支持軸210のチェ
ーン214との連結部210A、第1支持ローラ211
が取り付けられる第1支持ローラ取り付け部231の第
1支持ローラ211の回転軸との距離(第1支持ローラ
取り付け部231のチェーン214の延在方向で、下層
フロア203側(後ろ側)に延びる所定距離)P2を、
第2リンクプレート214Cの第1支持軸210の連結
部210Aと、同じく第2リンクプレート214Cの中
間部に連結されるリンクピン215との長さと同じにし
ている。
【0102】第1リンクプレート214Bは弓型に湾曲
し、その一端部が第2リンクプレート214Cに連結さ
れ、距離(リンクピッチ)P1の間隔を設けて、他端部
に通常のリンクプレートが連結される。第2リンクプレ
ートを弓型に湾曲することによって、チェーン214を
引っ張っても第2リンクプレート214Cの端部に連結
される踏み段204の第1支持軸210が、第1リンク
プレート214Cに干渉することがない。また、上述し
た通常のリンクプレート214AのリンクピッチP1
も、第1リンクプレート214Bおよび第2リンクプレ
ート214Cのリンクピッチと同じである。このよう
に、通常のリンクプレート214A、第1リンクプレー
ト214B、および第2リンクプレート214Cは、そ
のリンクピッチが同じとなるように連結されている。
【0103】図13は、エスカレータ装置200の踏み
段204が上循環領域から下循環領域に移行する際の踏
み段204の第1支持軸210とチェーン214との連
結部210Aの移動経路を示す図である。第2リンクプ
レート214Cは、第1リンクプレート214Bよりも
長いため、第2リンクプレート214Cの端部に接続さ
れる踏み段204の連結部210Aは、スプロケットホ
イール216の回転軸238の鉛直線上を通過した後、
すぐに垂直下方向に移行しないで、まず水平方向に移行
する。この後、連結部210Aは図13の2点鎖線で示
すような半円弧状の曲線を描いて移行する。このため、
上循環領域から下循環領域に踏み段204が移行する
際、前方の踏み段204aが後方の踏み段204bに衝
突することがなく、円滑に移行することができる。
【0104】また、第1支持ローラ211は、リンクピ
ン215と同軸に配置されるので、上循環領域から下循
環領域に移行するとき、上スプロケットホイール216
の周上に沿って移行する。本実施形態では、第1支持ロ
ーラ211は上スプロケットホイール216の周上に沿
って移行するが、第1支持ローラ211が上スプロケッ
トホイール216の周上よりも内側を通過するように第
1支持軸210を構成してもよい。
【0105】次に、上循環領域から下循環領域に移行す
る際の踏み段204の第2支持軸232の移動動作つい
て説明する。前記第1支持軸210は、チェーン210
に連結されて上循環領域から下循環領域に移行するが、
第2支持ローラ212が取り付けられる第2支持軸23
2は、上スプロケットホイール216の下層フロア20
2側の下方に配置される回転案内部材217に支持され
て移行する。回転案内部材217は、上スプロケットホ
イール216の内側に、個別に回転軸233を軸支され
て配置される。回転案内部材217は略円形であり、そ
の周囲に複数の溝234が設けられている。回転案内部
材217の回転軸233と、前記上スプロケットホイー
ル216の回転軸238との水平方向の距離L1は、前
記踏み段204の連結部210Aと第2支持軸232と
の水平方向の距離L2に等しく配置される。踏み段20
4の連結部210Aは、図13に示したように、上スプ
ロケットホイール216の外方に離反するので、回転案
内部材217の直径は、上スプロケットホイール216
の直径よりも大きくし、また、回転案内部材217に設
けられる第2支持軸232を支持する溝は、第2支持軸
232の動きが制限されないように余裕を持たせてあ
る。これによって、連結部210Aと同様に、図13に
示すような円弧を描いて移行する第2支持軸232を支
持することができる。
【0106】また、回転案内部材217の下方には、第
2支持ローラ212の移動する軌道に沿って、第2支持
ローラ212を案内する案内レール239を設けてあ
る。これによって、回転案内部材217によって支持さ
れて移行する第2支持軸232が、下方に落下すること
を防ぐことができる。また、案内レール239は、下方
移行領域から下循環領域に移行する途中で上方向に湾曲
し、下循環領域の案内レールに接続される。
【0107】また、回転案内部材217の回転軸233
には上スプロケットホイール216の回転軸238か
ら、クランクシャフト235を介して回転力が伝達さ
れ、回転案内部材217は上スプロケットホイール21
6と同期して回転する。これによって、踏み段204は
略水平を保った状態で上循環領域から下循環領域へと移
行することができる。また、ここではクランクシャフト
235を用いたクランク機構によって回転力が伝達され
ているが、他の回転動力伝達機構、たとえば歯車、チェ
ーン、タイミングベルトなどを用いて同期回転させても
よい。
【0108】また、回転案内部材217は、図14
(a)、図14(b)および図14(c)に示すような
略円形であり、その周囲に溝234が1つのみ、2つの
み、あるいは3つのみ形成される構成であってもよい。
この場合、回転案内部材217の直径は、その周上に形
成される溝234の数によって調整すればよい。さら
に、本実施形態の回転案内部材217は略円形としてい
るが、回転案内部材217は略円形ではなくてもよく、
回転軸233を中心に回転し、下方移行領域で下方に移
行する踏み段204の第2支持軸232を受ける部分を
有する形状であればよい。たとえば、回転軸233を中
心とする放射状で、外方端部で、第2支持軸232を受
ける形状であってもよい。
【0109】本実施形態のエスカレータ装置200で
は、図15(a)に示すように、上スプロケットホイー
ル216の回転軸238と、回転案内部材217の回転
軸233と水平方向の距離L1を、踏み段204の連結
部210Aと第2支持軸232と水平方向の距離L2と
同じ長さとしたが、図15(b)に示すように、上スプ
ロケットホイール216の回転軸238と、回転案内部
材217の回転軸233との水平方向の距離L1を、踏
み段204の連結部210Aと第2支持軸232との水
平方向の距離L2よりも短くしてもよい。この際、回転
案内部材217を移動させる距離L3は、踏み段204
の連結部210Aが上スプロケットホイール216の周
上から外側に離反したときの上スプロケットホイール2
16と連結部210Aとの距離L4とを同じ長さとす
る。
【0110】また、図15(a)に示すように、踏み段
204の連結部210Aと、第2支持軸232との鉛直
方向の距離L5よりも、上スプロケットホイール216
の回転軸238と回転案内部材232との鉛直方向の距
離L6が短くなるように上スプロケットホイール216
を設置することで、エスカレータ装置の更なる薄型化が
図れる。
【0111】さらに、上循環領域から下循環領域に踏み
段204が移行する際、回転案内部材217によって踏
み段204を下層フロア203側に傾斜させてもよい。
これよって、前方の踏み段204aと後方の踏み段20
4bとが衝突しないでスムーズに移行させることができ
る。
【0112】次に、モータ218による上スプロケット
ホイール216の駆動方法について説明する。図16
は、上スプロケットホイール216の近傍の概略平面図
である。踏み段204の左右の第1支持軸210には、
それぞれチェーン214が連結され、これら一対のチェ
ーン214は、一対の上スプロケットホイール216に
巻き掛けられる。図10からも判かるように、踏み段2
04は一対の上スプロケットホイール216間を通過し
て上循環領域から下循環領域に移行するので、一対の上
スプロケットホイール216間には回転軸が設けられな
い。このように、構成するためにモータ218とスプロ
ケットホイール216の間に中間軸を227を配置し、
この中間軸227を介して一対の上スプロケットホイー
ル216を駆動させる。
【0113】さらに詳しく説明すると、中間軸217は
幅方向(図10紙面に垂直な方向)に延び、両端部に中
間スプロケットホイール224が固定され、回転自在に
軸支される。左右両端部の中間スプロケットホイール2
24は、一対の上スプロケットホイール216の小スプ
ロケットホイール241にわたってチェーン219が巻
掛けられている。したがって、モータ218で、チェー
ン223を介して中間軸227を回転駆動すると、中間
軸217の両端部の中間スプロケットホイール224、
チェーン219、小スプロケットホイール241を介し
て一対の上スプロケットホイール216が回転駆動され
る。このようにして、一対の上スプロケットホイール2
16を個別に回転駆動することによって、上スプロケッ
トホイール216間に踏み段204を通過させて循環駆
動させることができる。
【0114】上述したように本実施形態のエスカレータ
装置200では、一対の上スプロケットホイール216
の間を踏み段204が通過する構成としている。一対の
スプロケットホイール間に軸を有するエスカレータ装置
では、回転軸を両持梁とするので2つの軸受けでスプロ
ケットホイールを軸支することができる。しかしなが
ら、本実施形態のエスカレータ装置200では、一対の
スプロケットホイール216の回転軸238は片持梁と
するため4つの軸受けが必要となり、広い設置スペース
が必要となる。しかしながら、上述したように、踏み板
204の幅方向外方に向かって、チェーン214、第1
支持ローラ211の順番に配置することによって、エス
カレート装置200の幅方向の長さを短くすることがで
きる。
【0115】また、本発明のさらに他の実施形態では、
モータ218による上スプロケットホイール216の駆
動は、図17(a)に示すように中間軸を用いないで、
各スプロケットホイール216に個別のモータ218か
らの回転力が伝達されて駆動してもよい。2つのモータ
218の回転数は同一となるように回転制御手段によっ
て制御される。また、モータ218には減速装置219
が付加され、速度の調節が可能となっている。この場
合、中間軸を用いないので、エスカレータ装置の長手方
向の長さをより小さくすることができる。なお、図17
(a)では、図16と同じ部材には同一の符号を付し、
また回転案内部材217およびクランクシャフト235
を省略している。
【0116】さらに、本発明のさらに他の実施形態で
は、モータ218による上スプロケットホイール216
の駆動は、図17(b)に示すように中間軸を用いない
で、軸が貫通しているモータ248を用いて駆動しても
よい。この場合も、中間軸を用いないので、エスカレー
タ装置の長手方向の長さをより小さくすることができ
る。なお、図17(b)では、図16と同じ部材には同
一の符号を付し、また回転案内部材217およびクラン
クシャフト235を省略している。
【0117】本発明のさらに他の実施形態では、図18
(a)および図18(b)に示すように、前記実施形態
のように第1支持ローラ211を支持ローラ取り付け部
材231に取り付けるのではなく、踏み段204の第1
支持軸210を棒状とし、この両端に第1支持ローラ2
11が回転自在に取り付けられてもよい。図18(a)
および図18(b)では、図12(a)および図12
(b)に示した部材と同じ部材には同一の符号を付して
いる。この場合、第1支持ローラ211は踏み段204
の第1支持軸210とチェーン214との連結部210
Aと同じ軌跡を描いて上循環領域から下循環領域へと移
行する。
【0118】また、本発明のさらに他の実施形態では、
図19(a)および図19(b)に示すように、第1支
持ローラ211を踏み段204の第1支持軸210に取
り付けるのではなく、チェーン214に取り付けてもよ
い。図19(a)および図19(b)では、図12
(a)および図12(b)に示した部材と同じ部材には
同一の符号を付している。本実施形態では、第1支持軸
210が連結される第2リンクプレート214Cのリン
ク間に、この第2リンクプレート214Cの幅方向外側
に向かって垂直に第1支持ローラ211を支持するロー
ラ支持部材237が設けられる。本実施形態では、第1
支持ローラ211は、スプロケットホイール216の周
上に沿って上循環領域から下循環領域に移行する。
【0119】また、本実施形態で第1支持ローラ211
が取り付けられる第2リンクプレート214Cの形状
は、前記実施形態の第2リンクプレートと同様である
が、第2リンクプレート214Cには、図20(a)に
示すように、チェーン214の延在方向に垂直な方向の
リンクプレートの高さを厚くしたものを用いてもよい。
これによって、第1支持ローラ211が取り付けられる
リンクプレートの強度が増す。また、第2リンクプレー
ト214Cの形状を図20(b)に示すように、チェー
ン214の延在方向に垂直な方向で、リンクプレートの
下方側に突出させ、その先端にローラ支持部材237を
取り付けてもよい。これによって、図16に示すリンク
プレートと同じく強度が増す。この場合、第1支持ロー
ラ211は、スプロケットホイール216の周上よりも
内側を通ることとなる。
【0120】次に、本発明のさらに他の実施形態のエス
カレータ装置300について説明する。本実施形態のエ
スカレータ装置300は、前記実施形態のエスカレータ
装置200と同様な構成であり、踏み板とチェーンとの
連結部のみが異なる。図21(a)は本実施形態のエス
カレータ装置300の踏み段204と無端環状のチェー
ン314との連結部の平面図であり、図21(b)はエ
スカレータ装置300の踏み段204と無端環状のチェ
ーン314との連結部の側面図である。図21(a)お
よび図21(b)で、図15に示した部材と同じ部材に
は同一の符号を付す。本実施形態のチェーン314は、
通常のリンクプレート314Aと踏み板204の第1支
持軸210が連結される支持部材連結リンクプレート3
14Bとがリンクピン315によって連結されて構成さ
れる。支持部材連結リンクプレート314Bは、チェー
ン314の延在方向に対して垂直外方に延び、その端部
に前記第1支持軸310が貫通して連結される(連結部
310A)。本実施形態では、支持部材連結リンクプレ
ート314Bの、通常のチェーンリンク314Aが連結
されるリンクピン315の外方で第1支持軸310が連
結される。
【0121】踏み段204には、両横側面から踏み段2
04の走行方向に直角で水平方向外側に突出し、その両
端部から支持部材連結リンクプレート314Bのリンク
ピン側へ所定方向延び、前記踏み段204の方向へにL
字状に屈曲する第1支持軸310が設けられる。第1支
持軸310の、支持部材連結リンクプレート314Bの
リンクピン側へ所定方向延び、前記踏み段204の方向
へにL字状に屈曲する第1支持ローラ取り付け部331
に、第1支持ローラ211の回転軸がチェーン314の
延在方向に垂直で水平となるように、第1支持ローラ2
11が回転自在に取り付けられる。
【0122】また、本実施形態では第1支持ローラ21
1の回転軸は、支持部材連結リンクプレート314Bの
リンクピン315の軸線上に配置されるが、第1支持ロ
ーラ211は、チェーン314の内側(図21(b)の
下方向)に配置されてもよい。
【0123】図22は、エスカレータ装置300の踏み
段204が上循環領域から下循環領域に移行する際の踏
み段204の第1支持軸310とチェーン314との連
結部310Aの移動経路を示す図である。支持部材連結
リンクプレート314Bと第1支持軸310との連結部
310Aは、上スプロケットホイール216の外方に位
置するので、連結部310Aの軌跡は図20に示すよう
に上スプロケットホイール216の外方で、上スプロケ
ットホイール216から離反した位置で、半円弧状の曲
線の軌跡を描いて移行する。連結部310Aはチェーン
314の外方に離反するので、上スプロケットホイール
216の周上のチェーン314よりも移動距離が長くな
る。このため、上循環領域から下循環領域に、踏み段2
04が移行する際、前方の踏み段204aが後方の踏み
段204bに衝突することがなく、円滑に移行すること
ができる。また、本実施形態では第1支持ローラ211
は、上スプロケットホイール216の周上に沿うように
移行する。
【0124】また、本発明のさらに他の実施形態のエス
カレータ装置では、図23(a)および図23(b)に
示すように、踏み段204の第1支持軸310を棒状と
し、その両端に第1支持ローラ211が回転自在に取り
付けられてもよい。図23(a)および図23(b)で
は、図21(a)および図21(b)と同じ部材には同
一の符号を付している。本実施形態では、第1支持ロー
ラ211は踏み段204の連結部310Aと同じ軌跡を
描いて上循環領域から下循環領域へと移行する。
【0125】次に、本発明のさらに他の実施形態のエス
カレータ装置400について説明する。本実施形態のエ
スカレータ装置400は、前記実施形態のエスカレータ
装置200と同様な構成であり、踏み段とチェーンとの
連結部のみが異なる。図24(a)は本実施形態のエス
カレータ装置400の踏み段204と無端環状のチェー
ン414との連結部の部分平面図であり、図24(b)
はエスカレータ装置400の踏み段204と無端環状の
チェーン414との連結部の部分側面図である。図24
(a)および図24(b)で、図12に示した部材と同
じ部材には同一の符号を付す。本実施形態のチェーン4
14は、通常のリンクプレート414Aと、この通常の
リンクプレート414Aよりも長い連結部材収納リンク
プレート414Bとがリンクピン415によって連結さ
れて構成される。連結部材収納リンクプレート414B
の両端部には通常のリンクプレート414Aが連結され
る。
【0126】また、連結部材収納リンクプレート414
Bのチェーン414の走行方向の一端部には、リンクピ
ン415を軸として角変位自在に連結され、他端部には
踏み段204の第1支持軸410が貫通して連結される
連結部材430が連結される(連結部410A)。この
連結部材430は上循環領域および下循環領域では、連
結部材収納リンクプレート414Bの間に収納される。
このため、連結部材収納リンクプレート414Bには、
中央に第1支持軸410を収納する溝が形成される。こ
れによって、連結部材収納リンクプレート414B間に
連結部材430が収納されたときに、位連結部材430
に貫通して連結される踏み段204の第1支持軸410
が、連結部材収納リンクプレート414Bに干渉するこ
とがない。上循環領域および下循環領域では、連結部材
430は、連結部材収納リンクプレート414B間に収
納された状態でチェーン414が循環する。
【0127】踏み段204は、両横側面から踏み段20
4の走行方向に直角で水平方向外側に突出し、その両端
部から支持部材連結リンクプレート314Bのリンクピ
ン415側へ所定距離延び、前記踏み段204の方向へ
L字形状に屈曲する第1支持軸410が設けられる。第
1支持軸410の、支持部材連結リンクプレート314
Bのリンクピン415側へ所定方向延び、前記踏み段2
04の方向へL字形状に屈曲する第1支持部材取り付け
部431に、第1支持ローラ211の回転軸がチェーン
414の延在方向に垂直で水平となるように、第1支持
ローラ211が回転自在に取り付けられる。
【0128】また、本実施形態では第1支持ローラ21
1の回転軸は、連結部材収納リンクプレート414Bの
リンクピン315の軸線上に配置されるが、第1支持ロ
ーラ211は、チェーン414の内側(図24(b)の
下方向)に配置されてもよい。
【0129】図25は、踏み段204が上循環領域から
下循環領域に移行する際の踏み段204の第1支持軸4
10とチェーン414との連結部410Aの移動経路を
示す図である。踏み段204の第1支持軸410が連結
される連結部材430は、上循環領域では、連結部材収
納リンクプレート414B間に収納されている。連結部
材収納リンクプレート414Bが上スプロケットホイー
ル216の回転軸の鉛直上方を通過し、連結部材収納リ
ンクプレート414B間に収納される連結部材の他端部
に連結される踏み段204の第1支持軸410が上スプ
ロケットホイール216の回転軸238の鉛直上方を通
過すると、角変位自在に取り付けられる連結部材430
は、連結部材収納リンクプレート414B間から第1支
持軸410が水平方向に移行するように露出する。この
ため踏み段204の連結部410は、図25に示すよう
に上スプロケットホイール216の外方で、上スプロケ
ットホイール216から離反した位置で、半円弧状の曲
線の軌跡を描いて移行する。このため、上循環領域から
下循環領域に、踏み段204が移行する際、前方の踏み
段204aが後方の踏み段204bに衝突することがな
く、円滑に移行することができる。また、本実施形態で
は第1支持ローラ211は、上スプロケットホイール2
16の周上に沿うように移行する。
【0130】また、本発明のさらに他の実施形態のエス
カレータ装置では、図26(a)および図26(b)に
示すように、踏み段204の第1支持軸410を棒状と
し、両端に第1の支持ローラ211が回転自在に取り付
けられてもよい。図26(a)および図26(b)で
は、図24(a)および図24(b)と同じ部材には同
一の符号を付している。本実施形態では、第1支持ロー
ラ211は踏み段204の連結部410Aと同じ軌道を
描いて上循環領域から下循環領域へと移行する。
【0131】上述した各実施形態のエスカレータ装置2
00,300,400では、上循環領域から下循環領域
へ移行する下方移行領域の構成を述べているが、下循環
領域から上循環領域へ移行する上方移行領域についても
同様な構成を適用することができる。また、エスカレー
タ装置200,300,400は上りエスカレータとし
ているが、本発明を下りエスカレータに適用することも
可能である。
【0132】また、各エスカレータ装置200,30
0,400では、上方移行領域および下方移行領域で
は、回転案内部材によって踏み段の一方側端部を支持し
て踏み段を移行させているが、回転案内部材を用いない
で案内レールを設け、この案内レールに踏み段の第2支
持ローラを案内させて移行させてもよい。また、上方移
行領域および下方移行領域では、踏み段が下層フロア側
に傾斜するように、前記案内ローラによって第2支持ロ
ーラを案内することで、前後の踏み段が衝突しないで円
滑に移行させることができる。
【0133】図27は、本発明の乗客搬送コンベア装置
のさらに他の実施形態であるエスカレータ装置500の
構成を示す概略図である。本実施形態のエスカレータ装
置500は建物内に設置され、上方位置である上層フロ
ア502から下方位置である下層フロア503にわたっ
て設けられる階段7に載置して設置する薄型のエスカレ
ータ装置であり、上りエスカレータとして用いる。
【0134】エスカレータ装置500は、複数の踏み段
504がチェーン514によって無端環状に連なり循環
駆動される。上層フロア502には、上スプロケットホ
イール516が配置され、下層フロア503には下スプ
ロケットホイール517が配置され、これらの間にわた
って前記チェーン514が巻掛けられ、チェーン514
を循環させることによって、上循環領域にある踏み段5
04が下層フロア503から上層フロア502に上昇す
る。この上循環領域では使用者を踏み段504上に乗載
して搬送する。
【0135】踏み段504は、前端部からエスカレート
装置500の幅方向に突出する支持部材510を有し、
この支持部材510がチェーン514に貫通して取り付
けられる。支持部材510のチェーン514の外側には
案内ローラが回転自在に取り付けられ、この案内ローラ
がエスカレータ装置500の上循環領域および下循環領
域にわたって形成される案内レール上を走行する。
【0136】上循環領域から使用者を搭乗しない下循環
領域に移行する下方移行領域で、踏み段4は裏返えり、
下循環領域では、使用者を乗せる乗載面を下に向けて循
環させる。循環駆動の方法は、前記実施形態の駆動方法
と同様に駆動される。本実施形態のエスカレータ装置5
00では、踏み段504の走行方向に沿う長さL1は、
上および下スプロケットホイール516および517の
直径よりも短い。したがって、エスカレータ装置500
の薄型化が図られる。
【0137】また、上述した実施形態のエスカレータ装
置1,50,200,300,400,500および移
動歩道100の厚みは、300mm以上550mm以下
または560mm以上700mm以下とする。このよう
にエスカレータ装置および移動歩道を薄型とすることに
よって、エスカレータ装置および移動歩道を設置する際
の工事の手間の削減、工事期間の短縮および工事費用の
削減を図ることができる。
【0138】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、踏み段の
前方側の2つの案内ローラと、これらを個別に案内支持
する案内レールによって、踏み段の姿勢を決定できるの
で、踏み段を降下または上昇させるときに、踏み段の後
端部を支持して上下させる装置などを必要とせず、乗客
搬送コンベア装置の薄型化が図られる。
【0139】また本発明によれば、上循環領域では踏み
段の前後両端部を支持して走行するので、踏み段を安定
して支持でき、使用者を乗載するのに充分な強度が得ら
れる。
【0140】また、踏み板が裏返ることなく踏み板が循
環することにより、移動歩道の薄型化が図られる。
【0141】また本発明によれば、踏み段とチェーンと
の連結部は、上循環領域から下循環領域へ平行する下方
移行領域、または下循環領域から上循環領域に移行する
上方移行領域で、スプロケットホイールの回転軸の鉛直
線上を境に、スプロケットホイールの周上から外方に離
反し、スプロケットホイールの周上から外方に離反した
で半円弧状の軌跡を描いて移行する。つまり、踏み段と
チェーンとの連結部は、スプロケットホイールの回転軸
の鉛直線上を通過した後、すぐに下方あるいは上方に移
動しないので、隣り合う踏み段との間隔を維持すること
ができる。したがって、前後の踏み板の衝突を防止する
ことができ、踏み板を下方移行領域または上方移行領域
で円滑に移行させることができる。
【0142】また本発明によれば、前記踏み段には両側
に一対のローラが取り付けられており、上循環領域から
下循環領域あるいは下循環領域から上循環領域に移行す
るときに、スプロケットホイールの近傍に位置し、この
スプロケットホイールと同期して回転する回転案内部材
に支持されるので、踏み板を下方移行領域または上方移
行領域で円滑に移行させることができる。
【0143】また本発明によれば、前記スプロケットホ
イールと回転案内部材との距離は、踏み段の連結部と前
記踏み段の他端部との距離とするので、設置が容易とな
る。
【0144】また本発明によれば、前記スプロケットホ
イールと回転案内部材との距離は、踏み段の連結部と前
記踏み段の他端部との距離よりも、連結部がスプロケッ
トホイールの周上から離反して移行するときの連結部と
スプロケットホイールとの間の距離だけ短いので、踏み
段の移行をより円滑に行うことができる。
【0145】本発明によれば、踏み段の連結部と前記踏
み段の他端部との鉛直方向の距離よりも、スプロケット
ホイールの中心と回転案内部材との中心との距離が短く
なるように、回転案内部材が鉛直方向にずれた位置に配
置されるので、踏み段の移行を円滑に行うことができ
る。
【0146】また本発明によれば、前記回転案内部材
は、周方向に所定の距離移動可能に前記踏み段の他端部
が嵌まる溝を形成して、この溝に前記踏み段の端部を支
持することによって、前記踏み段が半円弧の軌跡を描い
て上下循環領域間を移行しても、前記踏み段の動きを許
容し、踏み段の移行を円滑に行うことができる。
【0147】本発明によれば、前記回転案内部材に、歯
車、チェーン、タイミングベルト、またはクランク機構
によって、スプロケットホイールから回転力が伝達する
ことによって、回転案内部材とスプロケットホイールと
を同期して回転させることができる。
【0148】また本発明によれば、前記チェーンは、第
1リンクプレートとこの第1リンクプレートよりも長い
第2リンクプレートを有する。第2リンクプレートに
は、第1リンクプレートのピッチと同じピッチとなるよ
うに、中間部に第1リンクプレートが連結される。ま
た、第2リンクプレートの一方側で他のリンクプレート
と連結されていない先端部に踏み段が連結される。した
がって、上方移行領域または下方移行領域では、前記第
2リンクプレートの先端部は、スプロケットホイールの
回転軸の鉛直線上を通過した後、すぐに下方あるいは上
方に移動しないので、前後の踏み段の衝突を防止するこ
とができる。
【0149】また本発明によれば、前記チェーンには、
チェーンの延在方向に対して垂直外方に所定距離離反し
た位置に連結部を有する連結部材が取り付けられるの
で、上下循環領域の間の領域では、前記連結部は、スプ
ロケットホイールの回転軸の鉛直線上を通過した後、す
ぐに下方あるいは上方に移動しないので、前後の踏み段
の衝突を防止することができる。
【0150】また本発明によれば、一端部がチェーンに
角変位自在に連結され、他端部に踏み段が連結される連
結部が設けられる連結部材に、踏み段を連結することに
よって、上方移行領域または下方移行領域では、前記連
結部は、スプロケットホイールの回転軸の鉛直線上を通
過した後、すぐに下方あるいは上方に移動しないので、
前後の踏み段の衝突を防止することができる。
【0151】また本発明によれば、前記踏み段には走行
方向に直角で水平方向に延びる支持軸を有し、この支持
軸にローラが取り付けられるので、たとえば、レールに
よってローラを案内させ、踏み段の循環を円滑に行うこ
とができる。
【0152】また本発明によれば、前記第2リンクプレ
ートの中間部にローラが取り付けられるので、たとえ
ば、レールによってローラを案内させ、踏み段の循環を
円滑に行うことができる。
【0153】また本発明によれば、前記スプロケットホ
イールは2つの回転駆動源から個別に動力を伝達されて
回転するので、スプロケットホイール間に軸を設ける必
要がなく、スプロケットホイール間を通過して踏み段を
循環させることができる。
【0154】また本発明によれば、利用者を乗載する上
循環領域で乗載面を上に臨ませ、利用者を乗載する下循
環領域で乗載面を下に臨ませる乗客搬送コンベア装置の
厚みを薄くすることができる。
【0155】また本発明によれば、前記乗客搬送コンベ
ア装置の駆動部は、その厚みが300mm以上であり、
かつ550mm以下、あるいは560mm以上700m
m以下に選ばれるので、乗客搬送コンベア装置を設置す
る際の工事の手間の削減、工事期間の短縮および工事費
用の削減を図ることができる。
【0156】また本発明によれば、踏み段が上循環領域
から下循環領域または、下循環領域から上循環領域に移
行するとき、一対のスプロケットホイール間を通過して
移行するので、乗客搬送コンベア装置の走行方向の大き
さを縮小することができる。また、踏み段の走行方向に
垂直で水平な支持軸には、両側にチェーンが貫通して連
結され、このチェーンの外側の支持軸にローラが連結さ
れる、つまり、踏み段から外側に向かってチェーン、ロ
ーラの順番に配置されるので、ローラを手摺りなどの下
部に設置でき、乗客搬送コンベア装置の幅方向の長さを
短くして小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエスカレータ装置
1の構造を示す図である。
【図2】踏み段4を示す側面図である。
【図3】踏み段4の平面図である。
【図4】前後に連なる踏み段の噛み合い状態を部分的に
示す平面図である。
【図5】エスカレータ装置1の部分平面図である。
【図6】下方移行領域S3での移行過程を示す図であ
る。
【図7】上方移行領域S4での移行過程を示す図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態のエスカレータ装置の踏
み段45を示す側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態である移動歩道1
00の構造を示す図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態であるエスカレ
ータ装置200の構造を示す図である。
【図11】図11(a)はエスカレータ装置200の上
層フロア202側の端部の部分平面図であり、図11
(b)はエスカレータ装置200の上層フロア202側
の端部の部分側面図である。
【図12】図12(a)は踏み段204とチェーン21
4との連結部を示す部分平面図であり、図12(b)は
踏み段204とチェーン214との連結部を示す部分側
面図である。
【図13】エスカレータ装置200の踏み段204が上
循環領域から下循環領域に移行する際の踏み段204の
連結部210Aの移動経路を示す図である。
【図14】図14(a)、図14(b)および図14
(c)は、回転案内部材217の構成を示す図である。
【図15】図15(a)および図15(b)は、上スプ
ロケットホイール216と回転案内部材217との位置
関係を示す図である。
【図16】上スプロケットホイール216の近傍の概略
平面図である。
【図17】図17(a)および図17(b)は、エスカ
レータ装置200の駆動装置の他の構成を示す図であ
る。
【図18】図18(a)および図18(b)は、本発明
のさらに他の実施形態の踏み段204とチェーン214
との連結部を示す部分平面図および部分側面図である。
【図19】図19(a)および図19(b)は、本発明
のさらに他の実施形態の踏み段204とチェーン214
との連結部を示す部分平面図および部分側面図である。
【図20】図20(a)および図20(b)は、図19
の第2リンクプレート214Cの他の構成を示す図であ
る。
【図21】図21(a)および図21(b)は、本発明
のさらに他の実施形態であるエスカレータ装置300の
踏み段204とチェーン314との連結部を示す部分平
面図および部分側面図である。
【図22】エスカレータ装置300の踏み段204が上
循環領域から下循環領域に移行する際の踏み段204の
連結部310Aの移動経路を示す図である。
【図23】図23(a)および図23(b)は、本発明
のさらに他の実施形態の踏み段204とチェーン314
との連結部を示す部分平面図および部分側面図である。
【図24】図24(a)および図24(b)は、本発明
のさらに他の実施形態のエスカレータ装置400の踏み
段204とチェーン414との連結部を示す部分平面図
および部分側面図である。
【図25】エスカレータ装置400の踏み段204が上
循環領域から下循環領域に移行する際の踏み段204の
連結部410Aの移動経路を示す図である。
【図26】図26(a)および図26(b)は、本発明
のさらに他の実施形態の踏み段204とチェーン414
との連結部を示す部分平面図および部分側面図である。
【図27】本発明のさらに他の実施形態のエスカレータ
装置500の構造を示す図である。
【符号の説明】
1,50,200,300,400,500 エスカレ
ータ装置 2,202,502 上層フロア 3,203,503 下層フロア 4,50,204,504 踏み段 5 ステッププレート 6 スペーサプレート 7,207,507 階段 8,208 乗載面 9,209 ライザ 10 固定軸 11 第1案内ローラ 12 第2案内ローラ 13 支持ローラ 14,214,314,414,514 チェーン 16,216,516 上スプロケットホイール 18,218,248 モータ 20 第1案内レール 21 第2案内レール 22 支持レール 100 移動歩道 101 踏み板 210 第1支持軸 211 第1支持ローラ 212 第2支持ローラ 215,315,415 リンクピン 217 回転案内部材 234 溝 235 クランクシャフト 430 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 一政 大阪府大東市緑が丘2丁目1番1号 日本 フィレスタ株式会社内 Fターム(参考) 3F321 AA05 CA18 CA21 CA25 CB21 CB24 CC06

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内ローラを有する踏み段と、上方位置
    から下方位置にわたって傾斜して延び、案内ローラを案
    内する案内レールとを有し、案内レールに沿って複数の
    踏み段を走行させて循環駆動させる乗客搬送コンベア装
    置において、 前記案内ローラは、踏み段の走行方向一方寄りで、走行
    方向に間隔をあけて複数踏み段に取り付けられ、 乗客を乗載する上循環領域から、乗客を乗載しない下循
    環領域に踏み段が移行するとき、または下循環領域から
    上循環領域に移行するとき、前記複数の案内ローラを案
    内レールによって個別に案内支持することによって、踏
    み段を所定の姿勢に保って移行させることを特徴とする
    乗客搬送コンベア装置。
  2. 【請求項2】 前記踏み段は、上循環領域から下循環領
    域に移行するとき、または下循環領域から上循環領域に
    移行するときに、乗載面を上方に臨ませて移行すること
    を特徴とする請求項1記載の乗客搬送コンベア装置。
  3. 【請求項3】 走行方向に垂直に踏み段に固定的に取り
    付けられる固定軸と、 踏み段の下方位置寄り端部に取り付けられる支持ローラ
    と、 上方位置から下方位置にわたって傾斜して延び、前記支
    持ローラを案内する支持レールとを有し、 前記固定軸に複数の案内ローラが走行方向に間隔をあけ
    て取り付けられ、前記固定軸をチェーンで引張ることに
    よって、上循環領域で案内ローラを案内レールに沿って
    案内するとともに、支持ローラを支持レールに沿って案
    内して踏み段を走行させることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の乗客搬送コンベア。
  4. 【請求項4】 案内ローラを有する踏み板と、水平方向
    に延び、案内ローラを水平に案内する案内レールを有
    し、案内レールに沿って複数の踏み板を水平に走行させ
    て循環駆動させる乗客搬送コンベアにおいて、 上循環領域から下循環領域に以降するとき、または下循
    環領域から上循環領域に移行するとき、使用者を乗載す
    る踏み板の乗載面を上方に臨ませて移行することを特徴
    とする乗客搬送コンベア装置。
  5. 【請求項5】 使用者を乗載する上循環領域から、使用
    者を乗載しない下循環領域に踏み板が移行するとき、ま
    たは下循環領域から上循環領域に移行するとき、複数の
    案内ローラを案内レールによって個別に案内支持するこ
    とによって、踏み板を所定の姿勢に保って移行させるこ
    とを特徴とする請求項4記載の乗客搬送コンベア装置。
  6. 【請求項6】 使用者を乗載する踏板を有する複数の踏
    み段と、 各踏み段の両側に配置され、各踏み段を連結する無端環
    状の一対のチェーンと、 各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイールとを
    有し、 前記スプロケットホイールを回転駆動させることによっ
    て各踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装置におい
    て、 使用者を乗載する上循環領域から使用者を乗載しない下
    循環領域に踏み段が移行するとき、または下循環領域か
    ら上循環領域に踏み段が移行するとき、チェーンと踏み
    段との連結部は、スプロケットホイールの周上から外方
    に離反した位置で半円弧上の軌跡を描いて移行すること
    を特徴とする乗客搬送コンベア装置。
  7. 【請求項7】 前記チェーンと踏み段との連結部は、踏
    み段の走行方向一方側端部に設けられ、 スプロケットホイール近傍には、スプロケットホイール
    に同期回転し、踏み段の走行方向他方側端部を案内する
    回転案内部材が設けられることを特徴とする請求項6記
    載の乗客搬送コンベア装置。
  8. 【請求項8】 前記スプロケットホイールと回転案内部
    材との距離は、連結部と前記踏み段の他方端部との距離
    であることを特徴とする請求項7記載の乗客搬送コンベ
    ア装置。
  9. 【請求項9】 前記スプロケットホイールと案内部材と
    の距離は、連結部と前記踏み段の他方端部との距離より
    も、連結部がスプロケットホイールの周上から離反して
    移行するときの連結部とスプロケットホイールとの間の
    距離だけ短いことを特徴とする請求項7記載の乗客搬送
    コンベア装置。
  10. 【請求項10】 踏み段の連結部と前記踏み段の他方端
    部との鉛直方向の距離よりも、スプロケットホイールの
    中心と回転案内部材の中心の鉛直方向の距離が短くなる
    ように、回転案内部材が鉛直方向にずれた位置に配置さ
    れることを特徴とする請求項8または9記載の乗客搬送
    コンベア装置。
  11. 【請求項11】 前記回転案内部材には、前記踏み段の
    他方側端部が嵌まり込む溝が形成され、この溝は、嵌ま
    り込んだ踏み段の端部が所定の距離移動可能に、回転案
    内部材の周方向に延びて形成されることを特徴とする請
    求項7〜10のいずれか1つに記載の乗客搬送コンベア
    装置。
  12. 【請求項12】 前記回転案内部材は、歯車、チェー
    ン、タイミングベルト、またはクランク機構によって、
    スプロケットホイールの回転力が伝達されてスプロケッ
    トホイールに同期回転することを特徴とする請求項7〜
    11のいずれか1つに記載の乗客搬送コンベア装置。
  13. 【請求項13】 前記チェーンは、第1リンクプレート
    とこの第1リンクプレートよりも長い第2リンクプレー
    トとを有し、 前記第1リンクプレートは、前記第2リンクプレートの
    中間部に連結され、この第2リンクプレートの先端部に
    前記踏み段が連結されることを特徴とする請求項6〜1
    2のいずれか1つに記載の乗客搬送コンベア装置。
  14. 【請求項14】 前記チェーンには、チェーンの延在方
    向に対して垂直外方に所定距離離反した位置に、前記連
    結部を有する連結部材が取り付けられることを特徴とす
    る請求項6〜12のいずれか1つに記載の乗客搬送コン
    ベア装置。
  15. 【請求項15】 一端部がチェーンに角変位自在に連結
    され、他端部に踏み段が連結される連結部材が設けられ
    ることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1つに記
    載の乗客搬送コンベア装置。
  16. 【請求項16】 前記踏み段は走行方向に直角で水平方
    向に延びる支持軸を有し、この支持軸にローラが取り付
    けられることを特徴とする請求項6〜15のいずれか1
    つに記載の乗客搬送コンベア装置。
  17. 【請求項17】 先端部に踏み段が連結される前記第2
    リンクプレートの中間部にローラが取り付けられること
    を特徴とする請求項13記載の乗客搬送コンベア装置。
  18. 【請求項18】 使用者を乗載する踏板を有する複数の
    踏み段と、 各踏み段の両側に配置され、各踏み段を連結する無端環
    状の一対のチェーンと、 各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイールを有
    し、 スプロケットホイールを回転駆動させることによって各
    踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装置において、 前記一対のチェーンが巻き掛けられるスプロケットホイ
    ールに、個別に動力を伝達する2つの回転駆動源を備え
    ることを特徴とする乗客搬送コンベア装置。
  19. 【請求項19】 使用者を乗載する踏板を有する複数の
    踏み段と、 各踏み段の両側に配置され、各踏み段を連結する無端環
    状の一対のチェーンと、 各チェーンが巻き掛けられるスプロケットホイールとを
    有し、 スプロケットホイールを回転駆動させることによって、
    上循環領域では乗載面を上、下循環領域では乗載面を下
    に向けて各踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装置に
    おいて、 前記スプロケットホイールの直径は、前記踏板の走行方
    向の長さより小さいことを特徴とする乗客搬送コンベア
    装置。
  20. 【請求項20】 前記乗客搬送コンベア装置の駆動部
    は、その厚みが300mm以上550mm以下または5
    60mm以上700mm以下に選ばれることを特徴とす
    る請求項1〜19のいずれか1つに記載の乗客搬送コン
    ベア装置。
  21. 【請求項21】 使用者を乗載する踏板を有する複数の
    踏み段と、 各踏み段の両側に配置され、各踏み段を連結する無端環
    状の一対のチェーンと、 個別に軸支され、各チェーンが巻き掛けられるスプロケ
    ットホイールを有し、 スプロケットホイールを回転駆動させることによって各
    踏み段を循環させる乗客搬送コンベア装置であって、 前記踏み段は、走行方向に直角で水平方向に延びる支持
    軸を有し、この支持軸の両端にチェーンが貫通して連結
    され、チェーンの外側の支持軸にローラが回転自在に取
    り付けられ、このローラを案内するレールを有すること
    を特徴とする乗客搬送コンベア装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007065397A1 (de) * 2005-12-06 2007-06-14 Kone Corporation Umlenkbereich für paternosterartige rolltreppen oder rollsteige
WO2007065396A1 (de) * 2005-12-06 2007-06-14 Kone Corporation Paternosterartige rolltreppe und stufe dafür
CN115279683A (zh) * 2020-03-19 2022-11-01 三菱电机楼宇解决方案株式会社 乘客输送机的梯级连杆结合用假轴和将梯级连杆连结体的梯级连杆分离的方法
WO2023145056A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 三菱電機株式会社 エレベータードア装置

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