JP3370430B2 - すべり止めニス - Google Patents
すべり止めニスInfo
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Description
どの紙器および種々の紙袋に使用する荷崩れを防止する
ためのすべり止めニスに関する。
各種工業品などは、段ボール、カートンなどの紙器、あ
るいは種々の紙袋でもって包装され輸送されている。
包装ラインの自動化、輸送ラインのパレット化などによ
る物流の効率化が進んでいるが、段ボールケースなどの
滑りによる荷崩れが大きな問題となってきている。
に、主に粘着タイプのすべり止めニスが、例えば段ボー
ルケースに水性印刷インキで図柄印刷した後、全面ある
いは積層面となる天面および/または地面に部分的に塗
工されていた。
は、粘着性を有するアクリル共重合体、エチレン/酢酸
ビニル共重合体などのエマルジョンをもっぱら使用し、
適当な印刷もしくはコーティング手段で印刷・塗工する
もの、または、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの固
形樹脂を、特別なホットメルトコーティング装置でもっ
て加熱溶融により塗工するものなどがある。
ンを使用するすべり止めニスは、より高いすべり止め効
果を目的として、粘着性を高くするとブロッキングが起
こり、紙器などの表面を損傷せしめたり、あるいは輸送
中にゴミ、ホコリなどが付着するなど、紙器の商品価値
を著しく低下させるものであった。
融して塗工する特別な装置を必要とするため、紙器、紙
袋の印刷機をそのまま使用できず、作業効率が低下する
という問題があった。
特開平2−34671号公報には、コア/シェル構造の
アクリル系エマルジョンから構成されるスベリ止めニ
ス、特開平2−245086号公報には、ゴムラテック
ス、水性樹脂、水溶性金属錯塩から主として構成される
すべり止めニスが提案されている。
マルジョンを使用したすべり止めニスは、コア部分が多
くなると造膜性が低下して、耐摩擦性が低下し、逆にシ
ェル部分が多くなると耐ブロッキング性が低下するとい
う問題があり、また、ゴムラテックスを使用したすべり
止めニスは、長期間使用するとゴムが紫外線などにより
老化し、耐摩擦性、耐水性、すべり止め効果が低下する
という問題があった。
技術の課題を解決するためになされたものであり、特
に、高温、高湿度の環境下において、優れた耐ブロッキ
ング性を有し、長期間にわたって使用しても、すべり止
め効果、耐水性、耐摩擦性の低下のないすべり止めニス
を提供しようとするものである。
樹脂エマルジョン、カルボキシル基と反応する架橋剤、
アルカリ化合物および水から主として構成され、つぎの
条件1、2を満足することを特徴とするすべり止めニス
を提供する。
ぎのa1の存在下、a2を乳化重合してえられ、かつ、重量
比率としてa1/a2=10/90〜40/60である水性
樹脂エマルジョンである。
200〜350、ガラス転移温度が60℃以上のアルカ
リ可溶型樹脂からなる高分子乳化剤。
0℃となる範囲で選択されたラジカル重合性単量体。
めニス中に存在する全カルボキシル基に対して0.2〜
2.0当量である。
高分子乳化剤が、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹
脂、スチレン−マレイン酸樹脂およびスチレン−アクリ
ル−マレイン酸樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも
1種であることを特徴とするすべり止めニスを提供す
る。
ラジカル重合性単量体が、主として、メタクリル酸メチ
ルとアクリル酸2−エチルヘキシルの混合物からなるこ
とを特徴とするすべり止めニスを提供する。
橋剤が水溶性金属錯塩であることを特徴とするすべり止
めニスを提供する。
付与する粘着性樹脂部分と耐ブロッキング性を付与する
非粘着性樹脂部分とを選択的に設けることにより、すべ
り止め効果と耐ブロッキング性という相反する性能を同
時に向上させる方法が試みられている。
移温度の低い水性樹脂エマルジョンとガラス転移温度の
高い水溶性樹脂との併用などはその最も簡単な方法であ
るが、両者がきわめてよく混合された状態でなければ充
分な効果が得られず、多くの場合、高いすべり止め効果
と優れた耐ブロッキング性をともに有するすべり止めニ
スを得ることはできなかった。
分を同一系内で別々に重合した、いわゆるコア/シェル
タイプの水性樹脂エマルジョンが利用されている。しか
し、非粘着性樹脂部分は全く皮膜形成能力がないため、
高い皮膜形成能力を有するためには粘着樹脂部分を多く
必要とし、皮膜強度が高く、しかも優れた耐ブロッキン
グ性を有するすべり止めニスをうることが困難であっ
た。
ョンは、高分子乳化剤として使用するアルカリ可溶性樹
脂が非粘着性でありながら成膜性を有すること、また非
粘着性の高分子乳化剤と、乳化重合によって得られた粘
着成分とがよく混合されたのと同じ状態で存在すること
より、前記問題をすべて解決することができる。
によって架橋されることを特徴としているが、それは次
の様な理由からである。
される間、また、内容物が詰められて倉庫で貯蔵される
間、高温高湿の状態にある。このような環境条件では、
従来の非架橋性アルカリ可溶性樹脂は吸湿して可塑化
し、耐ブロッキング性が著しく低くなるのに対して、本
発明に従って樹脂を架橋することにより、吸湿を防止
し、長期間にわたって耐ブロッキング性の低下のないす
べり止めニスを得ることができるものである。
体的に説明する。
ョンとしては、アルカリ可溶型樹脂を高分子乳化剤とし
て、ラジカル重合性単量体を乳化重合して得ることがで
きる。
可溶型樹脂としては、酸価が200〜350となるよう
に分子内にカルボキシル基を有する、アクリル樹脂、ス
チレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、ス
チレン−アクリル−マレイン酸樹脂などが使用できる。
ル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂およびスチレン−ア
クリル−マレイン酸樹脂とは、それぞれアクリル系単量
体の共重合体樹脂、スチレン系単量体とアクリル系単量
体との共重合体樹脂、スチレン系単量体とマレイン酸系
単量体との共重合体樹脂、および、スチレン系単量体、
アクリル系単量体、マレイン酸系単量体の三者の共重合
体樹脂である。
量体およびマレイン酸系単量体とは、以下に示す単量体
成分である。
酸、およびそのアルキルエステル(アルキル基の炭素数
1〜18)、そのモノまたはジアルキルアミド(アルキ
ル基の炭素数1〜18)、そのヒドロキシアルキルエス
テル(ヒドロキシアルキル基の炭素数2〜4)などであ
り、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリルアミ
ド、エチル(メタ)アクリルアミド、ブチル(メタ)ア
クリルアミド、ヘキシル(メタ)アクリルアミド、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどを挙げるこ
とができる。
誘導体であり、該誘導体としては具体的には、α−メチ
ルスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエンなどをあ
げることができる。
酸、およびそのモノまたはジアルキルエステル(アルキ
ル基の炭素数1〜18)、そのモノ−またはビス−(モ
ノまたはジアルキル)アミド(アルキル基の炭素数1〜
18)、そのモノまたはジ(ヒドロキシアルキル)エス
テル(ヒドロキシアルキル基の炭素数2〜4)などであ
り、具体的には、モノメチルマレート、ジメチルマレー
ト、モノエチルマレート、ジエチルマレート、モノブチ
ルマレート、モノオクチルマレート、モノメチルマレイ
ン酸アミド、モノジメチルマレイン酸アミド、モノエチ
ルマレイン酸アミド、モノブチルマレイン酸アミド、モ
ノ−2−ヒドロキシエチルマレートなどをあげることが
できる。
乳化剤として使用するアルカリ可溶型樹脂は、酸価20
0〜350、好ましくは、酸価250〜350、ガラス
転移温度60℃以上のものである。アルカリ可溶型樹脂
の酸価が前記範囲より小さいか、あるいはガラス転移温
度が前記範囲より低くなると、えられるすべり止めニス
の耐ブロッキング性が低下し、一方酸価が前記範囲を超
えると、えられるすべり止めニスのすべり止め効果が低
下する。
和するためのアルカリ化合物としては、アンモニア、ジ
メチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、モルホリン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミンなどを例示す
ることができるが、すべり止めニスの耐水性の面から
は、アンモニアまたは揮発性アミンを用いることが好ま
しい。
化重合に供されるラジカル重合性単量体としては、前記
(メタ)アクリル酸のアルキルエステル(アルキル基の
炭素数1〜18)、スチレン系単量体などが例示でき、
得られる重合体のガラス転移温度が−50〜10℃、好
ましくは−30〜0℃となる範囲で単独または混合して
使用できる。
−エチルヘキシルとメタクリル酸メチルとの混合物を主
体とするものである。
−50℃より低くなると、すべり止めニスの耐ブロッキ
ング性が低下し、10℃より高いとすべり止めニスのす
べり止め効果が低下する。
および乳化重合に供されるラジカル重合性単量体を使用
して、水性樹脂エマルジョンを製造する方法としては、
まず、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどのエステル
系、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系、低
級アルコール系、グリコールまたはその誘導体などの有
機溶剤中で、重合開始剤の存在下、アルカリ可溶型樹脂
の単量体成分を重合した後、有機溶剤を留去して固形樹
脂を得る。続いて、アルカリ化合物の存在下、前記固形
樹脂を水中に溶解させて高分子乳化剤とし、乳化重合に
供される単量体と重合開始剤との混合物を徐々に加え、
重合させて水性樹脂エマルジョンを得る方法が利用でき
る。
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム
などの過硫酸塩類、ベンゾイルハイドロパーオキサイド
などの有機過酸化物類、アゾビスイソブチロニトリル等
のアゾ化合物類が利用でき、また、必要に応じて還元剤
と組み合わせてレドックス系開始剤として使用すること
もできる。
型樹脂と乳化重合に供されるラジカル重合性単量体との
重量比率は、アルカリ可溶型樹脂/ラジカル重合性単量
体=10/90〜40/60、好ましくは20/80〜
35/75の範囲である。アルカリ可溶型樹脂の重量比
率が前記の範囲より小さくなると、得られる水性樹脂エ
マルジョンの安定性およびすべり止めニスの耐ブロッキ
ング性が低下し、一方、前記の範囲をこえると、すべり
止めニスのすべり止め効果が低下する。
せない範囲で他の水性バインダー樹脂を添加することが
できる。このような他の水性バインダー樹脂として、例
えばシェラック、カゼイン、ロジンマレイン酸樹脂、水
性ポリエステル樹脂、水溶性セルロース、アクリル樹
脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸樹
脂、スチレン−アクリル−マレイン酸樹脂などが使用で
きる。
ルボキシル基と反応する水溶性金属錯塩などをあげるこ
とができる。
Tiなどの多価金属を、炭酸、リン酸などの無機酸、も
しくはタンニン、没食子酸、フミン酸、サリチル酸、安
息香酸、パラオキシ安息香酸などの有機酸と反応させて
金属錯塩とし、さらにアンモニア、エチレンジアミン、
メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン、ジメチルエタノールアミンなどの第1級また
は第2級アミン類で中和して水溶化したものである。
酸亜鉛アンモン、没食子酸亜鉛アンモン、フミン酸亜鉛
アンモン、安息香酸亜鉛アンモン、あるいはスズ、ジル
コニウム、チタンの同様の金属錯塩などが例示できる。
先ず多価金属の水酸化物、酸化物などにアンモニア水ま
たはアミン類水溶液を加えてスラリーを調製し、これに
前記の酸もしくはそのアンモニウム塩またはアミン塩を
添加し、金属化合物を水溶化させることによって得るこ
とができる。
止めニス中に存在する、高分子乳化剤として使用するア
ルカリ可溶型樹脂、およびその他の水性バインダー樹脂
の全カルボキシル基に対して、0.2〜2.0当量、好
ましくは、0.5〜1.5当量の範囲である。
少なくなると、高温高湿下での耐ブロッキング性が不良
となり、一方、多くなるとすべり止めニスの臭気が強く
なり、また塗工機上での安定性が低下する。
れる場合は、すべり止めニスの固形分に対して、無機微
粒子充填剤を10重量%程度、または有機微粒子充填剤
を20重量%程度まで添加することができる。
カ粉末、シリカゲル、ガラス粉末、タルク、クレー、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、亜鉛華、硫酸バリウ
ムなどが例示でき、有機微粒子充填剤の具体例として
は、アクリル、ポリスチレン、スチレン/アクリル、ナ
イロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ビニル、アクリロニトリル、フェノール、エポ
キシ、ポリアミド、シリコーン、ポリウレタンなどの樹
脂から得られる微粒粉末が例示できる。
の添加量が前記の範囲を超えると、すべり止めニスの流
動性の低下および印刷物の白化などが生じ好ましくな
い。さらに、同じ理由から無機または有機微粒子充填剤
の粒径としては、平均粒子径20μm以下のものがより
好適に使用できる。
剤、粘度調整剤、乾燥性の調整のための水混和性溶剤、
印刷適性向上のための流動性調整剤(例えば、体質顔料
など)を添加することができる。
製造する方法としては、高速ミキサーなどの撹拌機を利
用して、本発明で特定される組成となる量の各材料を添
加、攪拌する方法が利用できる。
印刷前、印刷工程内、印刷後、製函あるいは製袋後に、
ローラーコーティングあるいはスプレーなどによって塗
工する方法が利用できるが、作業の効率化の面から印刷
工程内で塗工することが好ましい。
り止め加工物は、高温高湿の環境下において、高いすべ
り角、良好な耐ブロッキング性を有し、かつ、長期間に
わたって使用しても、すべり角度、耐水性、耐摩擦性の
低下がない。
に説明するが、本発明はこれに何等限定されるものでは
ない。なお、特にことわりのない限り、「部」および
「%」は「重量部」および「重量%」を表し、比は重量
比である。
マルジョン、アルカリ可溶型樹脂、架橋剤、充填剤)に
ついてそれぞれ説明する。
溶型樹脂の製造例>攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス
導入管を備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル60部を
仕込み、75〜85℃に加熱した後、窒素ガスを導入し
ながら、表1の単量体成分40部および反応開始剤とし
てジターシャリーブチルパーオキサイド0.4部の混合
物を2時間かけて滴下した。さらに同温度に保ちなが
ら、2時間重合させた後、溶剤を減圧下に蒸発させて共
重合体を得た。
アンモニアを溶解させた水60部中に攪拌混合し、80
℃で加熱溶解させて、高分子乳化剤として使用する固形
分40%のアルカリ可溶型樹脂水溶液1〜7を得た。
ジョンの製造例>高分子乳化剤の製造例と同じ装置に、
表2の配合にしたがい高分子乳化剤、水を仕込み、窒素
ガスを導入しながら、80〜85℃に保ち、表2の配合
にしたがい単量体およびジターシャリーブチルパーオキ
サイド0.3部の混合物を2時間かけて滴下したのち、
さらに2時間反応させて乳化重合を行い水性樹脂エマル
ジョン1〜16を得た。
ョンの製造例>ブチルアクリレート、スチレン、メタク
リル酸(ブチルアクリレート/スチレン/メタクリル酸
の割合は、71.4/12.6/16.0)を使用し、
触媒として過硫酸アンモニウムを、乳化剤としてポリオ
キシエチレン系界面活性剤を使用し、通常の乳化重合法
に従い、固形分50%、ガラス転移温度−22.7℃、
酸価100の水性樹脂エマルジョン17を得た。
の製造例>メタクリル酸メチル52.4%、アクリル酸
21.8%、スチレン11.8%、アクリル酸ブチル1
4.0%を常法で共重合して、固形分35%、ガラス転
移温度70℃のアルカリ可溶型樹脂アンモニア水溶液
(水性樹脂1)を得た。
ンモニア水26.0部、炭酸アンモニウム17.0部、
水42.0部を混合し、水溶性亜鉛錯塩を調製した。
00℃) 充填剤B:シリカ、平均粒子径5μm(サイロイド16
1、富士デヴィソン化学株式会社) <すべり止めニスの実施例および比較例>表3、表4の
配合にしたがって、実施例1〜14および比較例1〜9
のすべり止めニスを調製した。
Kライナーに、実施例1〜14および比較例1〜9で得
たすべり止めニスを直径0.2mmのメーヤバーで塗工
した後、滑り角度、耐ブロッキング性を評価した。ま
た、段ボール用Kライナーに、水性印刷インキを直径
0.2mmのメーヤバーで塗工した後、さらに実施例1
〜14および比較例1〜9で得たすべり止めニスを直径
0.2mmのメーヤバーで塗工して、耐摩擦性、耐水性
を評価した。各々の結果を表3、4に示した。なお、評
価がA、Bのものは実用範囲で、C、Dのものは実用性
がない。
PPIに記載されている傾斜法試験に従い滑り角度を測
定した。
塗工面同士を接触させ、5kg/25cm2 の荷重をか
けて24時間放置したのち、両者を剥離し、剥離状況を
観察した。
る。 C:接触面を強く引っ張ることにより剥離する。 D:接触面が剥離の際に破損する。
0回摩擦したときの、塗工面の損傷の有無から耐摩擦性
を評価した。
に水を含ませて2回摩擦したときの、塗工面の損傷の有
無から耐水性を評価した。
ように、本発明のすべり止めニスは、高温、高湿度の環
境下における、耐ブロッキング性が良好で、かつ、長期
間にわたって、すべり止め効果、耐摩擦性、耐水性、耐
ブロッキング性が低下することがない。
Claims (4)
- 【請求項1】 水性樹脂エマルジョン、カルボキシル基
と反応する架橋剤、アルカリ化合物および水から主とし
て構成され、つぎの条件1、2を満足することを特徴と
するすべり止めニス。 条件1.前記水性樹脂エマルジョンが、つぎのa1の存在
下、a2を乳化重合してえられ、かつ、重量比率としてa1
/a2=10/90〜40/60である水性樹脂エマルジ
ョンである。 a1.分子内にカルボキシル基を有する酸価200〜35
0、ガラス転移温度が60℃以上のアルカリ可溶型樹脂
からなる高分子乳化剤。 a2.重合体のガラス転移温度が−50〜10℃となる範
囲で選択されたラジカル重合性単量体。 条件2.前記架橋剤の使用量が、すべり止めニス中に存
在する全カルボキシル基に対して0.2〜2.0当量で
ある。 - 【請求項2】 前記高分子乳化剤が、アクリル樹脂、ス
チレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂およ
びスチレン−アクリル−マレイン酸樹脂よりなる群から
選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項
1記載のすべり止めニス。 - 【請求項3】 前記ラジカル重合性単量体が、主とし
て、メタクリル酸メチルとアクリル酸2−エチルヘキシ
ルの混合物からなることを特徴とする請求項1または2
記載のすべり止めニス。 - 【請求項4】 前記架橋剤が、水溶性金属錯塩であるこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載のすべり止め
ニス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11521194A JP3370430B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | すべり止めニス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11521194A JP3370430B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | すべり止めニス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07316470A JPH07316470A (ja) | 1995-12-05 |
JP3370430B2 true JP3370430B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=14657121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11521194A Expired - Lifetime JP3370430B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | すべり止めニス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3370430B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4854147B2 (ja) * | 2001-08-17 | 2012-01-18 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 防湿性塗工用ラテックス系組成物 |
JP4591654B2 (ja) * | 2003-08-08 | 2010-12-01 | 東洋インキ製造株式会社 | 水性塗料組成物及び該塗料組成物の製造方法 |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11521194A patent/JP3370430B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH07316470A (ja) | 1995-12-05 |
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