JP3368819B2 - 液晶駆動回路 - Google Patents

液晶駆動回路

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JP3368819B2
JP3368819B2 JP00633998A JP633998A JP3368819B2 JP 3368819 B2 JP3368819 B2 JP 3368819B2 JP 00633998 A JP00633998 A JP 00633998A JP 633998 A JP633998 A JP 633998A JP 3368819 B2 JP3368819 B2 JP 3368819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス型の液
晶表示装置の液晶駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路により構成され、液晶表
示装置に対して映像信号を印加する液晶駆動回路は、従
来、耐圧10V以上の高耐圧拡散プロセスを用いて製造
されていた。これは、液晶を駆動する場合に、液晶の劣
化防止のため、液晶の共通電極の電圧を基準として正お
よび負の電圧をデータラインに交互に印加して交流駆動
をしなければならないからである。
【0003】図11は、特開昭63−304229号公
報にて開示された従来の液晶駆動回路の例である。図1
1を参照して、この液晶駆動回路は、半導体集積回路に
より構成され、シフトレジスタ回路群21と、nビット
の映像データを並列にラッチするデータレジスタ回路群
22と、データレジスタ回路群22のデータをラッチ信
号によってラッチするデータラッチ回路群23と、nビ
ットの映像データによって外部から入力される2n値の
階調電圧を選択するデコーダ24と、レベルシフト回路
群25と、2n個のアナログスイッチ26とにより構成
されている。各々の出力端子は、2n値の階調電圧から
1値をアナログスイッチで選択し、液晶に所定の電圧を
印加するものである。交流駆動するには、この外部から
入力される階調電圧を、1ラインまたは1フレーム毎に
変化させる。
【0004】このように、液晶駆動回路は、液晶の共通
電極の電圧を基準として正および負の電圧をデータライ
ンに交互に印加するので、液晶のしきい電圧の2倍以上
の耐電圧が必要になる。具体的には、液晶のしきい電圧
は通常4〜5V程度なので、交流駆動するためには液晶
駆動回路に10V以上の高耐圧の拡散プロセスを用いて
製造されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した例をも含め、
従来の液晶駆動回路には、次のような問題点がある。
【0006】第1の問題は、半導体集積回路で構成した
場合に、チップサイズが大きいことである。これは、階
調数の増加に伴い、アナログスイッチ数が増加するため
である。例えば、8ビットの場合には、各出力に256
個のアナログスイッチが必要である。また、液晶パネル
の大型化や高精細化に伴う液晶データラインの負荷の増
大(100pF以上)や、液晶書き込み時間の短縮(6
40×480画素のVGAでは1水平期間が約30μs
ecだが、1028×768画素XGAでは約16μs
ecに短くなる)により、スイッチのオン抵抗を低くす
る必要があり、このためにトランジスタサイズを大きく
するためである。
【0007】第2の問題は、消費電力が高いことであ
る。これは、1出力にn個のレベルシフト回路が必要と
なり、そこでの消費電流が非常に大きくなるからであ
る。通常、レベルシフト回路は、動作速度が他のロジッ
ク回路に比べて遅く、過渡電流が非常に大きくなる欠点
を持つ。例えば、駆動用ICの出力端子数が384本
で、256階調(8ビット)であれば、1つのレベルシ
フト回路で約1mAの過渡電流が流れるため、最大で3
84×8×1mA=3.72Aの過渡電流が流れること
になり、配線抵抗が高いと電圧降下が大きくなり、動作
に支障をきたす。
【0008】本発明の課題は、チップサイズが小さい半
導体集積回路で構成できる液晶駆動回路を提供すること
である。
【0009】本発明の他の課題は、簡単な構造で小型化
可能な、しかも集積化できる消費電力の低い液晶駆動回
路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶駆動回路
は、映像データによって複数の階調電圧からそれぞれ第
1の参照電圧、第2の参照電圧を選択する、対をなす第
1及び第2の階調選択回路と、 第3の参照電圧が一方
の入力端子に入力され、出力端子と他方の入力端子が第
1の容量手段で接続され、第2の容量手段の一方の端子
が該他方の入力端子に接続される第1の演算増幅器と、
前記第3の参照電圧と異なる電圧値の第4の参照電圧
が一方の入力端子に入力され、出力端子と他方の入力端
子が第3の容量手段で接続され、第4の容量手段の一方
の端子が該他方の入力端子に接続される第2の演算増幅
器と、前記第1及び第2の階調選択回路から出力される
前記第1の参照電圧と前記第2の参照電圧とをそれぞ
れ、前記第2の容量手段の他方の端子及び前記第4の容
量手段の他方の端子に選択的に入力する入力選択手段
と、前記第1の演算増幅器からの出力と前記第2の演算
増幅器からの出力を選択的に出力するスイッチ手段を含
み、該スイッチ手段によって前記第1及び第2の演算増
幅器からの出力を交互に出力端子から出力する出力選択
回路と、を有し、前記第1及び第2の演算増幅器の利得
は1より大きいとともに、前記第1及び第2の演算増幅
器からの出力は、液晶表示装置の共通電極の電圧を基準
とする互いに正負の振幅関係を持つ正および負の出力電
圧であって、該出力を前記液晶表示装置のデータライン
に交互に出力し、前記液晶表示装置を交流駆動するもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態による液晶駆動回路を説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態による液晶駆
動回路の全体を示す概略図である。図2は、本液晶駆動
回路の参考例の要部を示す概略的な回路図である。図3
は、本液晶駆動回路の動作を説明するためのタイミング
図である。なお、本発明の液晶駆動回路の要部は後述す
る図9の概略的な回路図に示される。以下の説明では図
2の参考例を用いて説明する。
【0013】図1を参照して、本実施の形態による液晶
駆動回路は、シフトレジスタ回路10と、映像データを
並列にラッチするデータレジスタ回路11と、該映像デ
ータを一括してラッチするデータラッチ回路12と、デ
コーダ回路13と、階調選択回路14と、出力アンプを
含むスイッチドキャパシタ回路15と、出力選択回路1
6と、階調電圧発生回路17と、タイミング制御回路1
8と、データバッファ回路19と、液晶表示装置である
液晶パネル27と、垂直走査回路28とを有している。
【0014】各回路に供給される電圧は、次の通りとす
る。全回路の低位側の電圧VSS1は、VSS1=VSS2=0
Vとする。シフトレジスタ回路10、データレジスタ回
路11、データラッチ回路12、デコーダ回路13、デ
ータバッファ回路19、タイミング制御回路18、スイ
ッチドキャパシタ回路15の一部、および階調電圧発生
回路17の高位側の電圧VDD1は、VDD1=3.0Vとす
る。演算増幅器および出力選択回路16の高位側の電圧
VDD2は、VDD2=10Vとする。また、液晶表示装置2
7の共通電極電圧VCOM=5Vとしている。但し、上記
各電圧は例示であり、他の電圧であってもよいことは勿
論である。
【0015】次に、図1〜図3を参照して、本液晶駆動
回路の動作について、映像信号が8ビットの場合を例に
説明する。
【0016】映像信号D1〜Dmは、シフトレジスタ回
路10にスタートパルス信号SPRまたはSPLが入力
されると、クロック信号に同期して、シフトレジスタ回
路10によって順次各出力にあるデータレジスタ回路1
1内に転送保持される。保持されたデータは、タイミン
グ制御回路18へのラッチ信号STBの立ち上がり(図
3)にて、データラッチ回路12に転送保持され、次段
のデコーダ回路13に転送される。このデータについ
て、8ビットの映像信号の上位5ビットは、図5に示す
階調選択回路14による32種の電圧値のうちから1値
を選ぶ選択により、次段のスイッチドキャパシタ回路1
5の上参照電圧および下参照電圧になる。また、下位3
ビットは、スイッチドキャパシタ回路15にて、8ケの
電圧値から1値が選択され、タイミング制御回路18へ
のラッチ信号STBの立ち下がりにて、出力端子Y1,
Y2、…Y2n-1,Y2nから図示しない液晶表示装置の
ータラインに所定の電圧が印加される。
【0017】次に、本液晶駆動回路の構成ならびに動作
をさらに詳しく説明する。
【0018】図4は、階調電圧発生回路17の詳細な構
成を示す回路図である。階調電圧発生回路17は、抵抗
ストリングス回路等で構成され、外部より供給される液
晶基準電圧VR1〜VRkを抵抗分割で分圧し、V1,V
2、…、V32の32値の階調電圧を発生する。なお、
図4は液晶基準電圧VR1,VRkの2つの電圧を供給する
例を示しているが、基準電圧VR1〜VRkという複数種類
の電圧を供給して微細に分圧電圧を供給してもよい。本
液晶駆動回路が適用される液晶表示装置27がTFTで
ある場合には、階調電圧発生回路17の外部から供給さ
れる基準電圧値に関し、TFTがオフする時の電荷の移
動量がTFTに入力される電圧に応じて異なるため、階
調電圧発生回路17は2系統で構成し、外部から供給す
る液晶基準電圧VRkを正側出力と負側出力で異なるよう
にすることが好ましい。階調電圧発生回路17は相対精
度を必要とするものの、半導体で製造する場合の相対精
度は16ビット以上の実力があるので、5〜8ビット精
度であれば容易に実現できる。
【0019】図5は、階調選択回路14の詳細な構成を
示す回路図であり、図2の階調選択回路14内に示す各
ブロックの内容を示している。階調選択回路14a,1
4bは、それぞれ32個のスイッチ(アナログスイッ
チ)で構成されている。階調選択回路14aは、階調電
圧発生回路17の電圧V0〜V31から映像信号D1〜
Dm中8ビットの上位5ビットのデータに基づいて1値
選択し、スイッチドキャパシタ回路15の上参照電圧と
する。同様に階調選択回路14bは、階調電圧発生回路
17の電圧V1〜V32から映像信号D1〜Dm中8ビ
ットの上位5ビットのデータに基づいて1値選択し、ス
イッチドキャパシタ回路15の下参照電圧とする。ここ
で、階調選択回路14a,14bとスイッチドキャパシ
タ回路15との接続部のスイッチによって、階調選択回
路14a,14bの各部分は、各出力に対して一対あ
り、それぞれ上参照電圧、下参照電圧として供給され
る。この時、上参照電圧は液晶パネル27への正側電圧
を印加する場合の基準とし、下参照電圧は負側電圧を印
加する場合の基準となる電圧である。例えば、上参照電
圧がV0,V1,V2、…、V31であれば、下参照電
圧はV1,V2,V3、…、V32となるように選択さ
れる。
【0020】次に、スイッチドキャパシタ回路15およ
びこれに含まれている演算増幅器AMP1,AMP2に
ついて説明する。尚、スイッチドキャパシタ回路15を
説明するに際し、図6(a)〜(c)を参照する。
【0021】スイッチドキャパシタ回路15における各
演算増幅器AMP1,AMP2の基本的な回路構成は、
図6(a)に示す通りである。図6(a)に示す回路構
成において、その入力電圧VINと出力電圧VOUTとの関
係は、図6(b)および(c)に示す式およびグラフで
表される。図2によれば、図6(a)のC2に対応して
デコーダ回路13からの3bits対応のスイッチによって
4C,2C,Cの容量がオン/オフしてAMP1,AM
P2の増幅度が変化する。演算増幅器AMP1,AMP
2の入出力間のキャパシタの容量をC1として説明す
る。
【0022】スイッチドキャパシタ回路15の参照電圧
値VINは、階調選択回路14から供給され、供給される
高位側の電圧がVDD1=3Vなので、範囲がVIN=0〜
3Vとなる。
【0023】液晶表示装置の共通電極電圧VCOM=5V
に対して、正側の電圧5〜10Vを出力するには、スイ
ッチドキャパシタ回路15の容量比をC2/C1=5/
3、演算増幅器AMP1の非反転入力電圧をVREF1=
3.75Vにすることで、目的の出力電圧範囲が得られ
る。この際、同様に、演算増幅器AMP1,AMP2の
入出力間のキャパシタの容量は8(5/3)Cの値に設
定される。また、演算増幅器AMP1,AMP2の入力
端子の図2上右端の容量は、タイミング制御スタート例
えば、デコーダ13の出力を”000”とすると、図2
に示す接続関係となり、下参照電圧として、容量7C+
CがAMP1の入力端子に印加される。また、デコーダ
13の出力を”111”とすると、上参照電圧として、
容量7C+CがAMP1の入力端子に印加される。
【0024】一方、負側の電圧0V〜5Vを出力するに
は、C2/C1=5/3、演算増幅器AMP2の非反転
入力電圧をVREF2=1.875Vにすればよい。
【0025】さらに、VDD2=8VかつVCOM=4Vの場
合に、VIN=0〜2.4VかつVREF1=3.0Vにする
ことで、正側出力4〜8Vが得られ、VIN=0〜2.4
VかつVREF2=1.5Vにすることで負側出力0〜4V
が得られる。
【0026】このように、演算増幅器の非反転入力電圧
VREF1およびVREF2ならびに液晶基準電圧VR1〜VRnを
外部から制御できるので、液晶表示装置を駆動する正お
よび負の出力電圧範囲を容易に制御することができる。
演算増幅器の基準電圧の絶対精度は8+1ビット程度で
よく、市販のDC−DCコンバータで実現できる。
【0027】次に、本液晶駆動回路の動作を、図2およ
び図3を参照して説明する。
【0028】タイミング制御回路18への入力信号であ
るラッチ信号STBがHの状態で、出力選択回路16の
スイッチ及び階調選択回路14a,14bとスイッチド
キャパシタ回路15間のスイッチはオフ状態(Hi−
z)となる。この時、スイッチドキャパシタ回路15の
演算増幅器の反転入力端子と出力間のスイッチをオンと
し、その奇数出力が非反転入力電圧VREF1に、偶数出力
がVREF2にそれぞれリセットされる。
【0029】極性信号POLがHで、ラッチ信号STB
がL(ロー)に切り換わると、階調選択回路14a,1
4bで映像信号の上位5ビットで選択された電圧がスイ
ッチドキャパシタ回路15の入力部スイッチに印加さ
れ、それぞれ上参照電圧、下参照電圧となり、図2の状
態となる。このとき、スイッチドキャパシタ回路15
は、演算増幅器の反転入力端子に接続された複数個のキ
ャパシタ4C,2C,C,Cのスイッチのオン/オフを
制御し、映像信号の下位3ビットのデータで選択して、
映像信号のデジタルデータに応じた電圧を選択し出力す
る。映像信号のデータラッチ回路12から供給された映
像信号によって、デコーダ回路13から映像信号の下位
3ビットのデータに従ってスイッチドキャパシタ回路1
5内の複数のデコーダで、例えば4つのスイッチ制御信
号に変換することにより、各キャパシタ4C,2C,
C,Cのスイッチのオン/オフを制御し、映像信号のデ
ジタルデータに応じた電圧を選択する。
【0030】なお、図2では階調選択回路14の各デコ
ーダは、階調選択回路14の回路構成を図10(a)に
示すように、エンハンスメント型とデプレッション型の
FETアレイで構成され、エンハンスメント型とデプレ
ッション型の配列を設定値とすることで所望の出力値が
得られ、例示として3ビットとして、デプレッション型
とエンハンスト型のMOSトランジスタを用いることに
よって、アナログスイッチにデコーダの機能を持たせる
ことで、デコーダ回路13を不要にすることができる。
なお、図10(a)では、N型MOSFETアレイの例
を示しているが、P型MOSFETアレイであっても同
様に構成できる。
【0031】図10(a)では、データラッチ回路12
からの3ビットLSB1〜LSB3とそれらの反転信号
が印加され、左側の入力端子には階調電圧発生回路17
からの32出力端子に対応するVX1〜VX8が接続さ
れ、その出力Qには所定の出力が得られる。例えば、図
10(a)のLSB1〜LSB3が”000”の時は、
出力QにはVX1の値が得られ、LSB1〜LSB3
が”010”の時は、出力QにはVX3の値が得られ
る。こうして、直接階調選択回路14とスイッチドキャ
パシタ回路15の内部のスイッチを制御することとして
もよい。
【0032】ここで、タイミング制御回路18から供給
される極性信号POLがHの時は、出力選択回路16
は、演算増幅器AMP1から奇数出力端子を通して液晶
表示装置27の液晶共通電極電圧VCOMを基準として正
側の電圧をデータラインに出力するように動作する。演
算増幅器AMP2からは、偶数出力端子を通して液晶共
通電極電圧VCOMを基準として負側の電圧をデータライ
ンに出力する。一方、極性信号POLがLの時は、演算
増幅器AMP2から奇数出力端子を通して液晶共通電極
電圧VCOMを基準として負側の電圧をデータラインに
力する。演算増幅器AMP1からは、偶数出力端子を通
して液晶共通電極電圧VCOMを基準として正側の電圧を
データラインに出力する。尚、図3から極性信号POL
がLに反転してからラッチ信号STBのHの期間で演算
増幅器AMP1,及びAMP2の出力端子は前の状態を
維持している。このように、2系統の演算増幅器を2端
子で共用し、時系列に正および負の電圧を出力するよう
にスイッチ制御することで、液晶表示装置を交流駆動す
る。
【0033】次に、図2における演算増幅器AMP1お
よびAMP2の内部構成例(図2内の演算増幅器に矢印
で示す)のそれぞれを、図7および図8に示す。図7に
おいて、演算増幅器は差動入力段N−1,N−2と、該
差動入力段の負荷となるカレントミラーP−1,P−2
と、差動入力段N−1,N−2の一方の出力を入力とす
る出力段P−3と、位相補償用コンデンサCAMP1
と、電流源I0,I1とから構成されている。また、図
8において、演算増幅器は差動入力段P−4,P−5
と、該差動入力段の負荷となるカレントミラーN−3,
N−4と、差動入力段P−4,P−5の一方の出力を入
力とする出力段N−5と、位相補償用コンデンサCAM
P2と、電流源I2,I3とから構成されている。
【0034】本液晶駆動回路では、差動入力段がそれぞ
れ異なる型の演算増幅器を使用する。液晶共通電極電圧
VCOMを基準として正側の電圧をデータラインに出力す
る場合には、図7のごとく、差動入力段のトランジスタ
N−1,N−2をNchにすることで高電位側に最大限
に出力できる。また、液晶共通電極電圧VCOMを基準と
して負側の電圧をデータラインに出力する場合には、図
8のごとく、差動入力段のトランジスタP−4,P−5
をPchにすることで低電位側に最大限に出力できる。
これら2系統の演算増幅器を2端子で共用し、スイッチ
制御することで広いダイナミックレンジでもって液晶を
交流駆動することができる。
【0035】次に、本発明の実施の形態による液晶駆動
回路を説明する。
【0036】図9は、本発明の実施の形態による液晶駆
動回路の要部を示す概略図である。図9を参照して、本
実施の形態による液晶駆動回路は、図1および図2に示
した実施の形態および参考例と、階調選択回路14’な
らびにスイッチドキャパシタ回路15’の構成が異な
る。階調選択回路14’には、図2に示す5bit入力に
対して、アナログスイッチが8ビット分、即ち256個
あり、そこで256値のうちから1値のみを選択し、ス
イッチドキャパシタ回路15’の参照電圧とする。スイ
ッチドキャパシタ回路15’における演算増幅器の非反
転入力電圧VREF1,VREF2などは実施の形態1と同じ電
圧でよいが、実施の形態2では所謂反転増幅器として動
作する。スイッチドキャパシタ回路15’では、階調選
択回路14’からの参照電圧を例えば液晶パネルの奇数
番目用と偶数板番目用に振り分けるスイッチを介して図
6(a)に示す回路によってスイッチドキャパシタに応
じた出力電圧を正側と負側それぞれに得て、出力選択回
路16から例えば液晶パネル27の奇数番目と偶数番目
の信号線に出力する。
【0037】本実施の形態のメリットは、単調増加性が
あることである。これは、全映像データについて抵抗ス
トリングス回路により電圧を選択するので、スイッチド
キャパシタ回路15’のビットエラーがないからであ
る。デメリットとして、実施の形態1ではスイッチの数
が各出力に64×2(上参照電圧、下参照電圧)で12
8個であるのに対し、実施の形態2では2倍の256個
になり、大きいチップ面積が必要であることである。た
だし、スイッチドキャパシタ回路15’の構成が実施の
形態1に比べ簡素であるので、スイッチドキャパシタ回
路15’における単位容量値(1C)次第では、実施の
形態1と同程度かそれよりもチップの面積を小さくする
ことが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明による液晶駆動回路は、参照電圧
が互いに異なる対の演算増幅器を含むスイッチドキャパ
シタ回路と、対の演算増幅器の各出力をスイッチ制御し
て対の出力端子から出力する出力選択回路とを有し、
晶表示装置の共通電極の電圧を基準とする互いに正負の
振幅関係を持つ正および負の出力電圧を出力選択回路の
対の出力端子からデータラインに交互に出力し、映像デ
ータに応じて液晶表示装置を交流駆動するため、以下の
効果を奏する。
【0039】デコーダ回路および階調選択回路が3Vの
電圧で動作するため、低耐圧拡散プロセスで製造でき、
トランジスタが小さくてよいので、チップサイズが小型
でよい。
【0040】レベルシフト回路が不要なので小型で、さ
らに従来回路に比べて低消費電力である。特に、過渡的
に大電流が流れなくなるので、GNDなど電源配線の配
線幅が細くてよく、さらにチップサイズの小型化にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による液晶駆動回路の構成
を示す概念図である。
【図2】図1に示す液晶駆動回路の参考例の要部の構成
を示す概略図である。
【図3】図1に示す液晶駆動回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図4】図1に示す液晶駆動回路における階調電圧発生
回路の構成を示す図である。
【図5】図1に示す液晶駆動回路における階調選択回路
の構成を示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、図2に示す液晶駆動回路に
おけるスイッチドキャパシタ回路の動作を説明するため
の図である。
【図7】図2に示す液晶駆動回路におけるスイッチドキ
ャパシタ回路に含まれる演算増幅器の内部構成を示す回
路図である。
【図8】図2に示す液晶駆動回路におけるスイッチドキ
ャパシタ回路に含まれる演算増幅器の内部構成を示す回
路図である。
【図9】本発明の実施の形態による液晶駆動回路の要部
の構成を示す概略図である。
【図10】本発明の実施形態によるFETアレイの回路
例と動作例を示す説明図である。
【図11】従来例による液晶駆動回路の構成を示す概略
図である。
【符号の説明】
10,21 シフトレジスタ回路 11,22 データレジスタ回路 12,23 データラッチ回路 13,24 デコーダ回路 14,14’ 階調選択回路 15,15’ スイッチドキャパシタ回路 16 出力選択回路 17 階調電圧発生回路 18 タイミング制御回路 19 データバッファ回路 25 レベルシフト回路群 26 アナログスイッチ 27 液晶パネル 28 垂直走査回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データによって複数の階調電圧から
    それぞれ第1の参照電圧、第2の参照電圧を選択する、
    対をなす第1及び第2の階調選択回路と、第3の参照電
    圧が一方の入力端子に入力され、出力端子と他方の入力
    端子が第1の容量手段で接続され、第2の容量手段の一
    方の端子が該他方の入力端子に接続される第1の演算増
    幅器と、 前記第3の参照電圧と異なる電圧値の第4の
    参照電圧が一方の入力端子に入力され、出力端子と他方
    の入力端子が第3の容量手段で接続され、第4の容量手
    段の一方の端子が該他方の入力端子に接続される第2の
    演算増幅器と、 前記第1及び第2の階調選択回路から出力される前記第
    1の参照電圧と前記第2の参照電圧とをそれぞれ、前記
    第2の容量手段の他方の端子及び前記第4の容量手段の
    他方の端子に選択的に入力する入力選択手段と、 前記第1の演算増幅器からの出力と前記第2の演算増幅
    器からの出力を選択的に出力するスイッチ手段を含み、
    該スイッチ手段によって前記第1及び第2の演算増幅器
    からの出力を交互に出力端子から出力する出力選択回路
    と、を有し、前記第1及び第2の演算増幅器の利得は1より大きいと
    ともに、 前記第1及び第2の演算増幅器からの出力は、
    液晶表示装置の共通電極の電圧を基準とする互いに正負
    の振幅関係を持つ正および負の出力電圧であって、該出
    力を前記液晶表示装置のデータラインに交互に出力し、
    前記液晶表示装置を交流駆動することを特徴とする液晶
    駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記映像データがMビットであるとき、
    前記第1及び第2の階調選択回路はそれぞれ2M個のア
    ナログスイッチで構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶駆動回路。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の階調選択回路は、液晶
    基準電圧を抵抗分割で所定数の分圧電圧を得る階調電圧
    発生回路により出力された前記所定数の分圧電圧から1
    値を選択・出力することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の液晶駆動回路。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の階調選択回路は、エン
    ハンスメント型とデプレッション型のトランジスタアレ
    イで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かの請求項に記載の液晶駆動回路。
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