JP3367989B2 - 光磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビームにより情報の記
録、再生、消去を行うことが可能な光磁気記録媒体及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の情報記録手段として光デ
ィスク等の光メモリの開発・商品化が活発に行なわれて
おり、特に情報の消去・書換えの可能な光磁気記録媒体
が注目されている。
【0003】しかし従来の光磁気記録媒体に於ては、記
録された情報を書換える場合、記録されてなる古い情報
を消去した後に新しい情報を記録するといった2つのス
テップが必要でありデータ転送速度の高速化という点で
問題があった。そしてこの様な問題に対し情報の書換え
に当って古い情報の消去が不要な磁界変調方式、即ち光
磁気記録媒体に対して一定の強度のレーザー光を連続的
に照射しつつ、印加する磁界を情報信号により変調して
記録する方式が提案されている。
【0004】ところで光磁気ディスクへの情報の記録に
上記の磁界変調方式を用いる場合、外部磁界の向きのス
イッチング速度を高めて、転送速度を向上させるために
は、磁気ヘッドの低インダクタンス化を図る必要が有る
がそれに伴って磁界感度が低下する為、磁気ヘッドは光
磁気記録層に可能な限り接近させることが好ましい(図
8参照)。
【0005】しかしこの場合、ディスクの回転開始時、
停止時に磁気ヘッドが光磁気記録層上を設けられてなる
保護層と摺動する為に磁気ヘッドと該保護層とが帯電吸
着を引き起こし磁気ヘッド及び光磁気ディスクの駆動が
困難となるという問題点があった。
【0006】そしてこの様な問題点に対して本願出願人
は特開平4−64939号公報に於て保護層に酸化スズ
等の導電性無機フィラーを分散させて保護層の表面電気
抵抗を低下させて磁気ヘッドと保護層の帯電吸着を防ぐ
ことを提案している。
【0007】しかし、かかる構成も磁気ヘッドと保護層
の吸着防止には有効であるが光磁気ディスクの記録感度
が低下する傾向にあり、又記録ピットの形状が不均一と
なり記録情報の再生信号のC/Nが低下するという問題
点が有った。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】本願発明は上記問
題点に鑑みなされたものであって、磁気ヘッドと保護層
との帯電吸着を防止できると共に記録感度の低下及びC
/N比の低下を抑えることのできる光磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
【0009】又、本願発明は磁気ヘッドと保護層との帯
電吸着を防止でき、且つ記録感度の低下及びC/N比の
低下も極めて小さい光磁気記録媒体の製造方法を提供す
ることを他の目的とする。
【0010】本発明者らは、この様な目的につき前記問
題点を検討した結果、記録感度の低下及びC/N比の低
下が、保護層中に導電性を付与する為に分散されてなる
無機フィラーの、高い熱伝導率に起因する保護層の不均
一な温度拡散によるものであることを見出し、本願発明
をなすに至ったものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の光磁気記録
媒体は、基板上に光磁気記録層及び樹脂保護層を有し、
該保護層側から磁界発生手段によって、該記録層に対し
て磁場を印加すると共に該基板を介して該記録層に光ビ
ームを照射して情報の記録を行う光磁気記録媒体に於
て、該保護層は、該磁界発生手段に対向する側の第1面
と、該記録層に対向する側の第2面とを有し、該保護層
の第1面は1×1010Ω/□以下の表面抵抗率を有
し、且つ該保護層の第2面は熱伝導率が10W/m・K
以下であることを特徴とするものである。
【0012】
【0013】
【0014】又本発明の光磁気記録媒体の製造方法は、
基板上に光磁気記録層及び樹脂保護層を有し、該記録層
に対して、該保護層側から磁界発生手段によって磁場を
印加すると共に、該基板を介して該記録層に光ビームを
照射して情報の記録を行う光磁気記録媒体の製造方法に
於て、少なくとも一方の表面の表面抵抗率が1×1010
Ω/□以下の樹脂シートを、該表面が該磁界発生手段と
対向するようにして熱伝導率が10W/m・K以下の接
着層を介して、該光磁気記録層に接着して、それによっ
て該光磁気記録層上に保護層を形成する工程を有するこ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明によれば樹脂保護層の光磁気記録層
側に設けてなる熱伝導率が10W/m・K以下の領域が
光磁気記録層に対する熱的な障壁となり、樹脂保護層へ
の導電性の付与に伴う樹脂保護層の温度拡散率の上昇或
いは不均一な温度拡散率の記録・再生への影響を緩和で
きるものである。
【0016】次に本発明について図面を用いて詳細に説
明する。
【0017】本発明は例えば図1に示す様に基板(1
1)上に光磁気記録層(12)及び保護層(13)をこ
の順番で有し、該記録層に対して、該保護層側から磁界
発生手段(14)によって磁場を印加すると共に該基板
を介して該記録層に光ビーム(15)を照射して情報の
記録を行う方式に用いられる光磁気記録媒体に関するも
のであって、該保護層として、該保護層の該磁界発生手
段に対向する側の面を第1面、該記録層に対向する側の
面を第2面としたとき、該保護層の第1面は1×1010
Ω/□以下の表面抵抗率を有し、且つ該保護層はその第
2面から第1面に向かって熱伝導率が10W/m・K以
下、好ましくは5W/m・K以下、特に好ましくは1W
/m・K以下の領域を有する保護層とすることにより磁
気ヘッドの保護層との帯電吸着を防止できると共に記録
感度の低下及びC/N比の低下を抑えることができるも
のである。
【0018】そして、図2は本発明に係る光磁気記録媒
体の一実施態様を示す概略断面図であって、基板(1
1)上に光磁気記録層(12)として無機誘電体層(2
1)、磁性体層(22)及び無機誘電体層(23)の積
層膜が形成されてなり、又該光磁気記録層(12)上に
樹脂保護層(13)として第1保護層(24)及び第2
保護層(25)の積層膜が形成されてなるものである。
そして第2保護層は、導電性粒子を含有してなる樹脂組
成物からなり、それによって第2保護層の磁気ヘッド
(14)に対向する側の面の表面抵抗率が1×1010Ω
/□以下に調整されてなるものであって、又第1保護層
は熱伝導率が10W/m・K以下の樹脂組成物からなる
ものである。
【0019】そして本実施態様に於て第2保護層に含有
させる導電性粒子としては、該第2の保護層の磁気ヘッ
ドに対向する側の面の表面抵抗率を所定の値とすること
ができるものであれば無機系の粒子でも有機系の粒子で
も用いることができ、無機系の粒子としては、例えばC
uやNi、Al等の金属粒子や導電性セラミック粒子、
具体的にはTiO、TiO2 、ZnO、K2 O・TiO
2 、9Al22 ・2B23 等のセラミックにSb、
Al等の異種元素をドーピングの後還元焼成するかある
いは導電性物質、例えばAl、Ni、Sb等を表面に被
着して導電化処理を行ったセラミック粒子或いはSnO
2 などを使用することができる。又上記導電性セラミッ
ク粒子のうちTiを含有してなるセラミック粒子を用い
たものは、優れた導電性を該保護層に付与できると共に
該保護層の導電性の経時的な変化を小さくすることがで
き、好ましいものである。
【0020】そして本発明に於て無機系粒子としては、
上記セラミックを用いることが好ましい。即ち導電性セ
ラミック粒子は、金属粒子と比較して比重が小さい為第
2保護層への分散性が良く、第2保護層に、好ましくな
い温度拡散ムラを生じさせることが少ない為である。但
し無機系の粒子を用いる場合には、該無機系の粒子の熱
伝導率が有機系のそれと比べて大きいことから、該第1
保護層の膜厚を1μm以上、特に1.5μm以上更には
2μm以上として第1保護層による光磁気記録層から第
2保護層への熱の伝達に対する障壁効果をより向上させ
ることが好ましい。
【0021】そして又、無機系の粒子を用いる場合に
は、第2保護層の磁気ヘッドに対向する側の面の表面抵
抗率として、1×103 〜1×1010Ω/□、特に1×
107〜1×1010Ω/□の範囲内とした場合、磁気ヘ
ッドの第2保護層表面への帯電吸着を有効に防止できる
と共に、光磁気記録媒体の感度低下及びC/N比の低下
の原因となる該第2保護層の温度拡散率の上昇を抑える
ことができ好ましいものである。
【0022】なお、第2保護層への無機系の粒子の含有
量としては、該第2保護層の表面抵抗率が1×1010Ω
/□以下となる様に含有させればよいが、重量比で40
%以下特に20wt%以下、更には15wt%以下が好
ましい。
【0023】即ち保護層への無機フィラーの添加量を上
記の範囲とした場合、保護層の強度が低下し、磁気ヘッ
ドとの接触時に保護層に傷が生じたり、フィラーの凝集
とそれに伴う保護層表面にフィラーの凝集物からなる突
起が形成されるといった問題を回避することができる。
【0024】そして又、無機系粒子の粒子径としては、
平均粒子径0.1〜5μm、特に0.5〜3μmとした
場合、第2保護層中での粒子の凝集とそれに起因する第
2保護層の温度拡散のムラが生じず好ましいものであ
る。
【0025】ところで導電性粒子として上記の導電性セ
ラミック粒子を用いる場合、アスペクト比が5以上、特
に10以上50以下の針状或いは鱗片状の粒子を用いる
ことが好ましい。
【0026】なお、アスペクト比とは、粒子の長手方向
の長さbと、それに対する短手方向の長さaとの比のb
/aで表される。
【0027】即ち、アスペクト比が5以上の針状または
鱗片状の導電性セラミック粒子を用いた場合、第2保護
層への添加量が少量、例えば15重量%以下であっても
高い導電性を付与することができるため、光磁気記録媒
体の記録感度及びC/N比の低下の原因となる第2保護
層の温度拡散率の上昇を抑えることができ、第1保護層
の膜厚も、金属粒子や通常の導電性セラミック粒子を用
いた場合に比べて薄くできるため、樹脂保護層(12)
全体の膜厚を薄くでき磁気ヘッド(14)を光磁気記録
層(12)に接近させることが可能となる。又第2保護
層への粒子の添加量を抑えられる為に第2保護層の耐ヘ
ッドクラッシュ性等の機械強度の低下を防止できる。
【0028】更に粒子の凝集をも抑えることができる。
なお上記針状又は鱗片状の粒子を用いる場合、その長手
方向の平均長さは0.5〜5μm特に1〜4μm程度の
ものが、その分散性を考慮した場合好適に用いられる。
次に本実施態様に於て、有機系の導電性粒子としては、
導電性高分子化合物からなる粒子や電荷移動錯体を用い
ることができ、該導電性高分子化合物としては例えばチ
オフェンやフラン或いはピロール系の複素5員環をモノ
マーユニットとするポリマーやパラフェニレン或いはそ
の誘導体をモノマーユニットとするポリマーを用いるこ
とができ、更にはポリピロールとポリアニオンを分子レ
ベルで複合体化させてなる導電性ポリマー等も用いるこ
とができる。そして又電荷移動錯体としては、例えば高
温、高湿環境下に於ても電気抵抗の変化が小さく、又樹
脂組成物中への分散性にも優れた下記式(I)で示され
るテトラセン化合物が好適に用いられる。
【0029】
【外1】
【0030】そして本実施態様に於て、上記した導電性
高分子化合物や電荷移動錯体等の有機系の導電性粒子
は、その添加量によって第2保護層の温度拡散率が変化
することが殆ど無い為好ましく、上記有機系の導電性粒
子の添加量としては、第2保護層の磁気ヘッド側の表面
の表面抵抗率が1×1010Ω/□以下となる様に、添加
すればよい。又上記有機系の導電性粒子だけでは第2保
護層に所定の導電性を付与できない場合には、前記した
無機系の導電性粒子を併用しても良いが、その場合第2
保護層の温度拡散の程度が上昇するのを抑える為に無機
系粒子の添加量を極力少なくすることが好ましく、又有
機系の導電性粒子だけで所定の表面抵抗率が得られる場
合には無機系粒子を添加する必要はない。
【0031】次に本実施態様における第2保護層の、前
記無機系及び/又は有機系導電性粒子のマトリックスと
なる樹脂成分としては、種々の合成樹脂、例えばポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、ポリブチレンテレフタレートや天然樹脂を用いるこ
とができるが、特に磁気ヘッドとの摺動時の耐磨耗性に
優れた樹脂層を形成可能な架橋型高分子化合物や透湿度
の低い、具体的にはJIS−Z−0208の規定に基づ
く透湿度が100g/m2 ・24hr以下の樹脂層を与
える高分子化合物、更には樹脂層に潤滑性表面を与える
ポリマーを好適に用いることができる。
【0032】上記架橋型高分子化合物としては、熱、放
射線(光・電子線など)により架橋したものが用いられ
るが、特に生産性に優れることから、光硬化型樹脂が好
適に用いられる。そして光硬化型樹脂化合物としては、
例えば光磁気記録層への酸素や水分の透過を有効に防止
しうるアクリレート系樹脂組成物を重合させた物が用い
られ、例えば、紫外線硬化型のアクリレート系樹脂組成
物は、通常(A)プレポリマー成分、(B)反応性希釈
剤成分、(C)光重合開始剤成分の混合組成物よりな
り、(A)成分としては、例えばポリオールポリアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、エポキシアクリレート等が挙げられる。(B)成
分としては多価アルコールのアクリル酸エステルが用い
られる。(C)成分としては公知のどのような光重合開
始剤でも使用できるが、配合後の貯蔵安定性のよいもの
が好ましい。例えば、ベンゾインアルキルエーテル系、
アセトフェノン系、プロピオフェノン系、アントラキノ
ン系、チオキサントン系等が挙げられる。これらは一種
または二種以上を任意の割合で混合して用いられる。
【0033】又防湿性の樹脂層を与える高分子化合物と
しては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等を挙げるこ
とができる。中でも、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体は、特に透湿度が小さく好適
である。又、透湿度が前記組成物と同等またはそれ以下
のものであれば上記組成物に限定しない。
【0034】又潤滑性の樹脂層を与える高分子化合物と
しては、フッ素化アクリレート、シリコン化アクリレー
ト等の潤滑性モノマーを重合させたものが好適に用いら
れる。潤滑性モノマーの中でも、アクリル基又はメタク
リル基を有する紫外線硬化型樹脂組成物が好適に用いら
れる。又、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート等の紫外線硬化型樹脂組成物にフッ素化アクリレー
トオリゴマー又はシリコン化アクリレートオリゴマー
(重量平均分子量200〜5000)を、紫外線硬化型
樹脂に対して5〜20重量%配合してもよい。又、フッ
素系ポリマーも好適に利用される。又、上記紫外線硬化
型樹脂組成物に、液体フッ素系潤滑剤を配合してもよ
い。更に、電子線、光等により硬化する放射線硬化型樹
脂組成物に潤滑性フィラーを2〜30重量%、好ましく
は5〜20重量%配合した樹脂組成物も好適に用いられ
る。
【0035】潤滑性フィラーとしては、グラファイト、
二硫化モリブデン、六万晶BN等の無機フィラー、シリ
コン樹脂、フッ素系樹脂等の有機フィラーを挙げること
ができる。潤滑性フィラーの粒径は0.1〜20μm、
特に好ましくは0.5〜5μmのものが好適である。
【0036】次に本実施態様に於て第1保護層に用いら
れる樹脂としては、第1保護層の熱伝導率が10W/m
・K以下、好ましくは5W/m・K以下、特に好ましく
は1W/m・K以下とする事ができるものであれば、前
記した種々の樹脂を用いることができ、例えば前記した
硬化型高分子化合物等が好適に用いられる。
【0037】そして本実施態様に於て第1保護層の厚さ
としては、第2保護層に添加してなる導電性粒子の熱的
な特性によって光磁気記録層への情報の記録・再生特性
が劣化することの無い様な断熱層として機能する厚さに
設定することが好ましく、例えば0.5μm以上、特に
は1.0μm以上、更には2μm以上とすることで第1
保護層の断熱層としての機能をより一層確実なものとす
ることができる。
【0038】次に本実施態様の光磁気記録媒体の樹脂保
護層の形成方法としては、第1保護層及び第2保護層を
液状樹脂組成物或いは液状の樹脂前駆体から形成する場
合、第1保護層材料を光磁気記録層(12)上にスピン
コート法や浸漬法等の周知の成膜法で形成し、その塗膜
を乾燥固化又は所定の方法、例えば光照射によって硬化
させるか、或いはこれらの処理を行うことなく前記導電
性粒子を含有させてなる第2保護層材料を上記の成膜法
を用いて成膜し、第2保護層又は第1保護層及び第2保
護層を硬化又は乾燥固化させることで形成できる。
【0039】又、第2保護層を予めシート状に形成して
おき、第1保護層を接着層として機能させて光磁気記録
層(12)上に第1保護層を介して第2保護層を固着さ
せてもよい。
【0040】そしてこの方法は、光磁気記録層上で保護
層材料の塗膜を固化又は硬化させる方法が、該塗膜の固
化或いは硬化に伴う収縮によって基板に応力が加わり、
その結果光磁気記録媒体に反りが生じ易いという問題を
解決でき、又光磁気記録層上に、湿式塗布によって保護
層を形成する場合、塗布ムラにより保護層の膜厚に差が
生じることがあるが予めシート状に成形された樹脂層を
用いることでかかる問題を回避することができる為好ま
しい方法である。
【0041】更に又樹脂シートは、比較的薄い膜厚(例
えば2μm)のものであっても容易に均一なものを成形
できるため、磁気ヘッドと光磁気記録層を接近させるう
えで好ましい保護層の薄型化にもこの方法は適合するも
のである。
【0042】なお第1保護層を、シート状の第2保護層
を光磁気記録層上に固着させる為の接着層として機能さ
せる場合、第1保護層の材料として、前記した樹脂組成
物の他に一般に接着剤や粘着剤として用いられる材料、
例えばアクリル酸、アクリル酸エステル或いはマレイン
酸等を主たる構成モノマーとする接着性樹脂(具体的に
はエチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体等)やゴム系の接着剤/粘着剤であって、その
熱伝導率が10W/m・K以下のものは好ましく使用で
きる。ここでゴム系の接着剤/粘着剤としては、例えば
ゴム成分としてジエン結合を有し、タッキファイヤー
(粘着付与剤)成分の存在下でタックを保持するゴム成
分を有してなるものであり、かかるゴム成分としては例
えばブロック状熱可塑性エラストマーが挙げられる。そ
して、本実施態様の光磁気記録媒体に於て第1保護層を
上記ブロック状可塑性エラストマーを含有してなる接着
剤で形成した場合、該接着剤の粘弾性的挙動によって光
磁気記録媒体の内部応力を経時的に緩和でき、例えば高
温・高湿条件下に於ても、基板から光磁気記録層が剥離
するのを抑えることができ好ましいものである。
【0043】ここで上記ブッロク状熱可塑性エラストマ
ーとしては例えば、A−B、A−B−A又はB−A−B
(但し、Aはポリスチレンポリマーブロック、Bはポリ
ブタジェン又はポリイソプレン又はエチレンブチレン共
重合体からなるポリマーブロックを示す)で表されるブ
ッロク状可塑性エラストマーの1種類もしくは2種以上
の混和物、更にはこれらに他の合成ゴムやポリオレフィ
ン、ポリオレフィン系共重合体を加えたものである。
【0044】又ここで用いられるタッキファイヤー成分
としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、並びに脂肪
族、及び脂環族及び芳香族系等の石油樹脂等からなるも
のが用いられる。又、液状の粘着剤組成物の硬化方法
は、従来公知のラジカル重合開始剤を配合して加熱する
方法、光重合開始剤を配合してUV光を照射する方法、
電子線を照射する方法等が適用できる。
【0045】又本実施態様に於て第2保護層として予め
シート状に形成してなる樹脂シートを用い、第1保護層
として粘着剤層を用いてなる樹脂保護層を形成する場
合、下記の様な方法で第2保護層と第1保護層を一体と
してなる保護粘着シートを予め形成しておくことにより
光磁気記録層上への樹脂保護層への形成を極めて容易に
行うことができる。即ち、図4(a)に示す様にポリエ
ステルフィルム等の第1の支持フィルム(41)上に所
定の方法、例えば第2保護層の材料を所定の厚さに塗布
した後、加熱或いは紫外線や、電子線等の照射によって
硬化せしめ第2保護層(25)を形成する。
【0046】一方、第2の支持フィルム(42)上には
第1の保護層となる粘着層(24)を形成し、次いで第
1の支持フィルムと第2の支持フィルムを、第2保護層
(25)及び粘着剤(24)が接する様に積層して保護
粘着シート43を作成する。
【0047】そしてこの保護粘着シート43を用いて光
磁気記録層上に樹脂保護層を形成する方法は、先ず図5
(a)に示す様に保護粘着シートから第2の支持フィル
ム(42)を剥離せしめ、次いで光磁気記録層(12)
上に貼り付け(図5(b))最後に第1の支持フィルム
41を剥離することによって完了する(図5(c))。
【0048】又保護粘着シートの他の製造方法として、
予めシート状に形成してなる第2保護層となる樹脂シー
ト上に、直接第1保護層となる粘着剤層を塗布してもよ
い。
【0049】ところで本実施態様に於て第2保護層の熱
伝導率を10W/m・K以下で、且つ第2保護層の一方
の表面の表面抵抗率を1×1010Ω/□以下とした場
合、図3に示す様に第1保護層を省略することができ、
樹脂保護層の形成プロセスをより簡略化できる。
【0050】そして、第2保護層に上記2つの物性を担
持させる方法としては例えば、第2保護層を前記した導
電性高分子化合物やポリマー中に電荷移動錯体を分散さ
せてなるポリマーで構成することが挙げられ、特に、下
記式(II)で示されるポリピロールと下記式(II
I)で示されるフェノキシ樹脂系ポリアニオンを下記式
(IV)に示す様に複合体化させてなるポリマーやポリ
カーボネート樹脂等のポリマーに前記一般式(I)に示
すテトラセン誘導体を0.3〜2wt%、特に1〜1.
5wt%分散させてなるポリマーは、この第2保護層の
材料として好ましいものである。
【0051】又第2保護層として上記の導電性高分子化
合物や電荷移動錯体を分散させてなるポリマーを用いる
場合、光磁気記録層上に第2保護層を構成する樹脂前駆
体(プレポリマー等)や該ポリマーの溶液をスピンコー
ト法や浸漬法で成膜し、架橋又は溶剤の乾燥によって形
成することができる。又予めシート状に形成してなる該
ポリマーを前記した接着層を介して光磁気記録層上に固
着させることによっても形成できる。更にシート状に形
成してなる該ポリマーを用いて前記した保護粘着シート
を形成し、それを用いて樹脂保護層の形成を行ってもよ
い。この場合接着層に用いる材料としては熱伝導率が1
0W/m・K以下が好ましいが、接着層の厚さとしては
接着層として機能する厚さであれば特に限定されるもの
ではない。
【0052】
【外2】
【0053】又本発明における、樹脂保護層の厚さとし
ては3〜15μm、好ましくは5〜10μmの範囲が好
適である。3μm未満では、表面のキズ防止という面か
ら好ましくなく、15μmを越えると磁気ヘッドスライ
ダーと磁気記録層間の距離が大きくなり、低磁界記録を
行うことができず、又ドライブの消費電力も小さくする
ことができない。
【0054】又、本発明が適用できる光磁気記録媒体の
構成のうち、樹脂保護層(13)以外の構成には何等制
限は無く、公知の構成、例えば基板上に無機誘電体層、
磁性体層及び無機誘電体層の積層膜からなる光磁気記録
層を積層した構成、更には光磁気記録層上にAl、Ti
等の金属薄膜を設けた構成などの全ての媒体に適用でき
る。
【0055】更にその個々の要素について、基板として
はガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の透
明基板が挙げられ、無機誘電体膜としては、ZnS、S
iO2 、AlN、Si34 、Al23 、In23
等からなる膜が挙げられる。又磁性体層としては、Tb
FeCo、TbFeGd、NdFeCo、NdDyFe
Co等の希土類元素と遷移金属元素の合金からなる磁性
膜が代表例として挙げられる。これらの無機誘電体膜、
磁性体層、金属薄膜などはスパッタリング法等の物理的
成膜法によって形成される。
【0056】なお、本発明に於て樹脂保護層の表面抵抗
率は、JISK6911、5、13の規定に従って測定
したものである。即ち、表面電極を試験片上に置き、直
流100V〜1000Vを用い、1分間充電後の抵抗を
超絶縁計で測定する。
【0057】
【外3】 D:表面の環状電極の内径 d:表面の環状電極の外径 RS :表面抵抗(MΩ)
【0058】又、樹脂保護層の熱伝導率はJIS−A−
1412の規定に従ってヒーターを組み込んだサンプル
容器中にサンプルを入れ、ヒーターに電流I、電圧Vの
直流をt秒間流したときのサンプルの温度上昇(σT)
を測定する。次いで下記式によって熱容量(C)を求
める。 C=(I・V・t)/σT… 次いで、下記式によって熱伝導率(λ)を求める。 λ=(C・σT)/A(dt/dl)… (但しAはサンプルの断面積、dt/dlは温度匂配)
【0059】
【実施例】以下に本発明について実施例を用いて更に詳
細に説明する。
【0060】(実施例1-01) 先ず、下記の組成のウレタンアクリレート系紫外線硬化
型樹脂組成物を用意した。 ・ウレタンアクリレート系オリゴマー18wt% ・ジシクロペンタジェンアクリレート65wt% ・トリメチロールプロパントリアクリレート12wt% ・光重合開始剤5wt% (商品名:イルガキュア184;日本チバガイ
(株))
【0061】次いで上記樹脂組成物に、平均粒径0.5
μmのSnO2 を20wt%分散させた後、この樹脂組
成物を図4(a)に示す様に第1の支持フィルム上に塗
布した後UVランプ(照射面上233W/cm2 、波長
365nm)を7秒間照射して厚さ6μmの第1保護層
を形成した。
【0062】次に図4(b)に示す様に、第2の支持フ
ィルム上に、ポリスチレン−ポリブタジェンブロック共
重合体(商品名:カリフレックス、TR1107;シェ
ル化学(株)社製)100重量部、変性ウッドロジン5
0重量部、安定剤1重量部を配合してなる熱伝導率0.
2N/m・Kのゴム系粘着剤を厚さ2μmに塗布して第
2保護層を形成し、次いで図4(c)に示す様に、第1
保護層及び第2保護層が接する様に第1及び第2の支持
フィルムを積層して、保護粘着シートを作製した。
【0063】一方、プリグループ及びプリピットを形成
したポリカーボネート製ディスク基板(直径86mm
φ、厚さ1.2mm)上にスパッタリング法によって、
厚さ1000ÅのSiN膜、厚さ200Åの非晶質Tb
FeCoCr磁性体層及び厚さ400ÅのSiN膜の積
層膜からなる光磁気記録層及びその上に厚さ600Åの
Al−Cr膜を成膜した。
【0064】次に図5(a)〜(c)に示す様に保護粘
着シートの第2の支持フィルムを第1保護層から剥離
し、先に作成したAl−Cr膜上に、Al−Cr膜と第
1保護層とが接する様に積層して押圧した後、第1の支
持フィルムを剥離して、第1保護層及び第2保護層から
なる樹脂保護層を備えた光磁気ディスクを作成した。
【0065】(実施例1−02)上記実施例1−01に
於て、第2保護層中のSnO2 の含有量を25重量%と
した以外は実施例1−01と同様にして光時はディスク
を作成した。
【0066】(比較例1−01)先ず下記の組成のアク
リレート系紫外線硬化型樹脂組成物を用意した。 ・ウレタンアクリレート系オリゴマー 18wt% ・ジシクロペンタジエンジアクリレート 65wt% ・トリメチロールプロパントリアクリレート 12wt
% ・光重合開始剤(商品名:イルガキュア184;日本チ
バガイギー(株)製)5wt%
【0067】次に、上記紫外線硬化型樹脂組成物に平均
粒径1.5μmのSbコートTiO2 粒子を50wt%
分散させた。
【0068】又実施例1−01と同様にして光ディスク
基板上に光磁気記録層及びAl−Cr膜を順次積層し
た。
【0069】次に、図6に示す様に外Al−Cr薄膜及
び光磁気記録層を被覆する様に、上記紫外線硬化型樹脂
組成物をスピンコート法で基板上に塗布し、膜厚8μm
の樹脂層を形成した後UVランプ(照射面上233mW
/cm、波長365nm)を7秒間照射して樹脂を硬化
させて樹脂保護層を形成し光磁気ディスクを得た。
【0070】(比較例1−02)比較例1−01に於て
導電性TiO2 粒子の含有量を40wt%とし、又膜厚
を6μmとした以外は比較例1−01と同様にして光磁
気ディスクを作製した。
【0071】(比較例1−03)前記実施例1−01に
於て、第2保護層中のSnO2 を平均粒径1.5μmの
表面をSbで被覆したTiO2 粒子とし、又その含有量
を10wt%とした以外は実施例1−01と同様らして
光磁気ディスクを作成した。
【0072】(比較例1−04)上記比較例1−01に
於て導電性粒子としてSnO2 を20wt%含有させた
以外は比較例1−01と同様にして光磁気ディスクを作
成した。
【0073】こうして得た光磁気ディスクについて、下
記の〜の物性及び特性について各々測定し又は評価
した。その結果を表101に示す。 光磁気ディスクの第2保護層の表面抵抗率 光磁気ディスク第2保護層の静電気電圧 記録再生特性(ノイズレベル及びC/N比) 低湿環境下に於けるヘッドクラッシュテスト 高温・高湿環境下に放置する前後のディスクの機械形
状特性(チルト角度)なお、上記〜の測定、評価は
各々以下の通りに行った。
【0074】光磁気ディスクの第2保護層の表面抵抗
率 超絶縁計(商品名:SM−8205;東亜電波工業
(株)社製)及びその表面抵抗測定用電極を用いて、前
記したJIS−の規定に従って100〜1000Vの印
加電圧で測定した。
【0075】光磁気ディスクの第2保護層の静電気電
圧 浮上型磁気ヘッドを備えた光磁気ディスク記録・再生装
置(キヤノン製)に実施例或いは比較例で作成した光磁
気ディスクを装着し、該ディスクを3000rpmで回
転させ、又磁気ヘッドを図1に示す様に樹脂保護層上
で、10秒間浮上させ(浮上量1.6μm)た後の、樹
脂保護層表面の静電気電圧を静電気電圧測定器(商品
名:スタチロンM−1000;シシド電気(株)社製)
を用いて測定した。
【0076】記録・再生特性 各々の光磁気ディスクを図1に示す様に樹脂保護層側に
浮上型磁気ヘッドが配置されてなる光磁気ディスク記
録、再生検査装置(商品名、LN52A;シバソク
(株)社製)に装着して、情報の記録及びその情報の再
生を行って、光磁気ディスクの記録ノイズを測定した。
但し記録、再生条件は以下のとおりとした。
【0077】回転数2400rpm、磁界強度2000
e、周波数6MHz 記録パワー10mW、再生パワー1.0mW 記録・再生光波長830nm ヘッドクラッシュテスト 30℃、30%Rhの低湿度環境下で各実施例及び比較
例の光磁気ディスクを3000rpmで回転させた時
に、磁気ヘッドスライダーと保護層の間隔が1.6μm
となるように調整した光磁気記録再生装置(キヤノン
(株)製)を用いて、媒体を3000rpmで3秒間回
転させ、次に3秒間停止という一連の動作を繰り返すC
SS試験を10万回行ったときのヘッドの樹脂保護層へ
の帯電吸着の発生の有無を観察した。
【0078】機械形状特性(チルトアングル) 各々の光磁気ディスクを作成した直後及び80℃、90
%RHの高温・高湿条件下に2000hr放置した後
の、ディスクのそり(チルトアングル)についてチルト
アングル測定装置(商品名:LM−100;小野測器
(株)社製)を用いて測定した。
【0079】
【表1】
【0080】(実施例2−01) 実施例1−01に於て、導電性粒子としてアスペクト比
が5で長手方向平均長さ1.5μmのアンチモンで表面
を被覆してなるTiO粒子を、紫外線硬化樹脂組成物
に対して(a)10重量部(b)20重量部(c)30
重量部を添加した以外は実施例1−01と同様にして実
施例2−01(a)〜(c)の3種類の光磁気ディスク
を作成した。
【0081】(実施例2−02〜2−08)実施例2−
01に於て第2保護層中の導電性粒子を下記表−201
に示す通りに変化させた以外は実施例2−01と同様に
して光磁気ディスクを作成した。
【0082】
【表2】
【0083】(実施例2−09)実施例1−01と全く
同様にしてディスク基板上に光磁気記録層及びAl−C
r膜を順次積層した。
【0084】次いで該Al−Cr膜上に前記実施例1−
01で用意した紫外線硬化型樹脂組成物をスピンコート
法で塗布し、次いでUVランプ(照射面上、233mW
/cm2 、波長365nm)を7秒間照射して樹脂を硬
化させて厚さ6μm、熱伝導率0.1〜0.3mWの第
1保護層を形成した。
【0085】次に第1保護層の形成に用いた紫外線硬化
型樹脂組成物中に、SbコートTiO2 粒子(アスペク
ト比=15、長手方向平均長さ2μm)を(a)10重
量部、(b)20重量部、(c)30重量部を添加した
ものを第1保護層上にスピンコート法で塗布した後UV
ランプを照射して硬化せしめ、厚さ8μmの第2保護層
を形成して、実施例2−09(a)〜(c)の3種類の
光磁気ディスクを得た。
【0086】(比較例2−01)前記実施例2−09に
於て第2保護層を形成しない以外は、実施例2−09と
同様にして光磁気ディスクを作成した。
【0087】上記実施例2−01〜2−09及び比較例
2−01の光磁気ディスクについて、実施例101と同
様にして評価した。その結果を表−202に示す。
【0088】
【表3】
【0089】上記表−202から、第2保護層中の導電
性粒子のアスペクト比を5以上にしたことの効果は、例
えば導電性粒子としてSbコートTiO2 を用いた実施
例2−01、2−02及び2−03では第2保護層中の
SbコートTiO2 の含有量を樹脂100重量部に対し
て10重量部(約9wt%)とした場合でも、その表面
抵抗率は1×1010Ω/□以下を維持し、ヘッドクラッ
シュテストに於ても帯電吸着が生じないのに対し、平均
粒径1.5μm、アスペクト比1のSbコートTiO2
を用いた比較例1−03の場合、その表面抵抗率は、
1.0×1011Ω/□となり、ヘッドクラッシュテスト
に於て、帯電吸着が生じていることからも明らかであ
る。
【0090】(実施例3−01)先ず下記の組成のアク
リレート系紫外線硬化型樹脂を用意した。 ・ウレタンアクリレート系オリゴマー 18wt% ・ジシクロペンタジエンジアクリレート 65wt% ・トリメチロールプロパントリアクリレート 12wt
% ・光重合開始剤(商品名:イルガキュア184;日本チ
バガイキー(株)製)5wt%
【0091】次に、上記紫外線硬化型樹脂組成物に下記
構造式(V)の電荷移動錯体を5wt%分散して熱伝導
率が0.1〜0.3W/m・Kを有する様に樹脂保護層
形成用の紫外線硬化型樹脂組成物を作成した。
【0092】又、実施例1−01と同様にして、光ディ
スク基板上に光磁気記録層及びAl−Cr膜を順次積層
した。
【0093】次に、図6に示す様に該Al−Cr薄膜及
び光磁気記録層を被覆する様に、上記紫外線硬化型樹脂
組成物をスピンコート法で基板上に塗布し、膜厚4μm
の樹脂層を形成した後UVランプ(照射面上233mW
/cm、波長365nm)を7秒間照射して樹脂を硬化
させて樹脂保護層を形成し光磁気ディスクを得た。
【0094】
【外4】
【0095】(実施例3−02) 実施例3−01に於て、電荷移動錯体を下記構造式(V
I)に代え、また樹脂層の膜厚を6μmとした以外は実
施例3−01と同様にして光磁気ディスクを作製した。
【0096】
【外5】
【0097】(実施例3−03)プリグループ及びプリ
ピットを形成したポリカーボネート製ディスク基板(直
径9cm、厚さ1.2mm)上にスパッタリング法によ
って、厚さ1000ÅのSiN膜、厚さ200Åの非晶
質TbFeCoCr磁性体層及び厚さ400ÅのSiN
膜の積層膜からなる光磁気記録層及びその上に厚さ60
0ÅのAl−Cr膜を成膜した。
【0098】一方、樹脂保護層については、以下の方法
で作製した。先ずピロールを支持電解質として(n−B
u)4 NBF4 を0.1モル含有してなるニトロベンゼ
ンに溶解した。
【0099】次いでこの溶液中に一対の白金電極を浸漬
し、電流密度10mA/cm2 、電圧4Vの条件で電解
重合を行って熱伝導率0.6〜0.7W/m・Kの厚さ
4μmのポリピロールのフィルムを作製した。
【0100】次に上記ポリピロールのフィルムを、先に
作製した光磁気記録層上に接着層を介して接着して光磁
気ディスクを作製した。
【0101】但し接着剤としては2液硬化型アクリル系
粘着剤(商品名:オリバインBPS4089−5;東洋
インキ製造(株)社製)を用い、又接着層の厚さは2μ
mとした。なお該接着剤の熱伝導率は0.15W/m・
Kであった。
【0102】(実施例3−04)実施例3−03に於て
樹脂保護層としてポリピロールに代えて厚さ6μmのポ
リオチフェンのフィルムとした以外は実施例3−03と
同様にして光磁気ディスクを作製した。
【0103】(実施例3−05)実施例3−03に於て
樹脂保護層としてポリピロールに代えて厚さ6μmのポ
リピロールとフェノキシ樹脂系ポリアニオンの複合体か
らなりポリピロール含有率が14wt%のフィルム(商
品名;SECフィルム;日本チバガイギー(株)社製)
とした以外は実施例3−03と同様にして光磁気ディス
クを作製した。
【0104】(実施例3−06)実施例3−03に於て
樹脂保護層としてポリピロールに代えて、厚さ6μmの
ポリピロールとフェノキシ樹脂系ポリアニオンの複合体
からなりポリピロール含有率が18wt%のフィルム
(商品名;SECフィルム;日本チバガイギー(株)社
製)とした以外は実施例3−03と同様にして光磁気デ
ィスクを作製した。
【0105】(実施例3−07)実施例3−03に於て
樹脂保護層として、ポリカーボネート樹脂に前記構造式
(V)で示される電荷移動錯体を1wt%分散させた厚
さ6μmのフィルムを用いた以外は、実施例3−03と
同様にして光磁気ディスクを作製した。
【0106】(実施例3−08)実施例3−03に於て
樹脂保護層として、ポリカーボネート樹脂に前記構造式
(VI)で示される電荷移動錯体を1.5wt%分散さ
せた厚さ4μmのフィルムを用いた以外は、実施例3−
03と同様にして光磁気ディスクを作製した。
【0107】上記実施例3−01〜3−08の光磁気デ
ィスクについて実施例1−01と同様にして評価した。
その結果を表−301に示す。
【0108】
【表4】
【0109】(実施例4−01) 前記実施例1−01に於て、第2保護層を構成するウレ
タンアクリレート系紫外線硬化型樹脂組成物中にシリコ
ンオリゴマー(商品名:AK−5;東亜合成化学(株)
社製)を該樹脂組成物の10wt%配合し、その硬化物
を第2保護層とした以外は実施例1−01と同様にして
光磁気ディスクを作製した。
【0110】こうして得た光磁気ディスクについて、図
7に示す摺動型磁気ヘッド(71)を備えた光磁気ディ
スク記録・再生装置に装着し、下記の条件で情報を記録
し再生した。 回転速度:800rpm 磁界強度:150Oe 周波数:6MHz 記録・再生ビーム波長:830nm 記録ビーム強度:5mW 再生ビーム強度:1mW その結果、C/Nは47dBを確保できた。
【0111】(実施例4−02)導電性粒子としてSn
2 を20wt%含有させた厚さ4μmのフッ素化アク
リレート樹脂シート(商品名;KAYARAD INC
20631F、日本化薬株式会社製)上に実施例1−0
1で用いた粘着剤を厚さ2μm塗布し、保護粘着シート
を作製した。これを実施例1−01と同様にして基板上
に成膜してなるAl−Cr膜上に圧着接合し光磁気ディ
スクを作製した。
【0112】(実施例4−03)導電性粒子としてSn
2 を20wt%含有させた厚さ6μmのシリコンアク
リレート樹脂(商品名;SPC−112S、日本化薬株
式会社製)上に実施例1−01で用いた粘着剤を厚さ2
μm塗布し、保護粘着シートを作製した。これを実施例
1−01と同様にして基板上に成膜してなるAl−Cr
膜上に圧着接合し光磁気ディスクを作製した。
【0113】(実施例4−04)前記実施例1−01に
於て、第2保護層形成用の樹脂組成物中にフッ素系潤滑
剤(商品名;フォムブリンZ−25、モンテビデオ株式
会社製)を5%配合した以外は実施例1−01と同様に
して光磁気ディスクを作成した。
【0114】こうして得た実施例4−02〜4−04の
光磁気ディスクについて、実施例4−01と同様にして
摺動型磁気ヘッドを用いた記録再生を行ったところ、C
/N比は47〜49dBの値を得られた。
【0115】(実施例5−01)厚さ2μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの第1面にポリ塩化ビニリ
デン(商品名;KF−25、呉羽化学株式会社製)を厚
さ2μmにコーティングし、更にその上に、実施例1−
01で作成したSnO2 を含有する紫外線硬化型樹脂を
厚さ2μmにコーティングし硬化させた。次いで該フィ
ルムの第2面に粘着剤を厚さ2μmに塗布し、保護粘着
シートを作製した。これを実施例1−01と同様にして
ディスク基板上に成膜したAl−Cr膜上に圧着接合し
て光磁気ディスクを作成した。
【0116】(実施例5−02)厚さ2μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの第1面に、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体(商品名;KF−35、呉羽化
学株式会社製)を厚さ2μmにコーティングし、更にそ
の上に、実施例1−01で作成したSnO2 を含有する
紫外線硬化型樹脂を厚さ2μmにコーティングし硬化さ
せた。
【0117】次いで、該フィルムの第2面に実施例1−
01で用いた粘着剤を厚さ2μmに塗布し、保護粘着シ
ートを作成した。これを実施例5−01と同様にしてA
l−Cr膜上に圧着接合して光磁気ディスクを作成し
た。
【0118】(実施例5−03)実施例1−01で用意
した紫外線硬化樹脂を用いて、厚さ2μmのフィルムを
作成した。次いで、このフィルムの第1面に塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体を厚さ4μmにコーティング
し、更にその上に、実施例1−01で作成したSnO2
を含有してなる紫外線硬化型樹脂を厚さ2μmにコーテ
ィングし硬化させた。次いで、該フィルムの第2面上に
実施例1−01で用いた粘着剤を厚さ2μmに塗布し、
保護粘着シートを作成した。これを実施例5−01と同
様にしてAl−Cr膜上に圧着接合して光磁気ディスク
を作成した。
【0119】(実施例5−04)塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体の代わりにポリ塩化ビニリデンを使用す
る以外は実施例5−03と同様に保護粘着シートを作成
しそれを用いて磁気ディスクを作製した。
【0120】(実施例5−05)厚さ2μmのポリ塩化
ビニリデンフィルムの第1面に実施例1−01で用意し
た紫外線硬化樹脂を厚さ2μmに塗布し硬化させた。
又、該フィルムの第2面には、実施例1−01で作成し
たSnO2 を含有してなる紫外線硬化型樹脂を厚さ2μ
mに塗布して硬化させた。更に該フィルムの第1面上に
形成した紫外線硬化型樹脂の硬化膜上に実施例1−01
で用いた粘着剤を厚さ2μmに塗布して保護粘着シート
を作成した。これを実施例5−01と同様にしてAl−
Cr膜上に圧着接合して光磁気ディスクを作成した。
【0121】(実施例5−06)ポリ塩化ビニリデンの
代わりに塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体を使用し
た以外は、実施例5−04と同様にして保護粘着シート
を作成し光磁気ディスクを作製した。
【0122】上記実施例5−01〜5−06で作成した
光磁気ディスクについて80℃、90%RHの条件下に
2000時間放置した後のバイトエラーレート(B、
E、R)の経時変化を測定した。その結果を表−501
に示す。
【0123】尚、B、E、Rの測定は光磁気記録再生検
査装置(商品名:LM31A、シバソク株式会社製)に
より行った。測定条件は、最内周半径r=24での記録
レーザーパワー6mW、最外周半径r=40での記録レ
ーザーパワー8mW、消去パワー8mW、再生パワー1
mW、消去・記録磁界300Oeとした。
【0124】
【表5】
【0125】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば磁気
ヘッドと保護層との帯電吸着を防止でき、且つ記録再生
特性の劣化を抑えた光磁気記録媒体を得ることができる
ものである。
【0126】又本発明によれば、樹脂保護層中に添加す
る導電性粒子のアスペクト比を5以上とすることで、樹
脂保護層の強度を低下させることなく該保護層に規定の
導電性を付与することができる。
【0127】又本発明によれば有機系の導電性化合物を
保護層に用いることによって樹脂保護層の熱伝導率を上
昇させることなく表面の電気抵抗値を下げることができ
る為、樹脂保護層を単層とすることができ高品質な光磁
気記録媒体の製造プロセスをより簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクへの情報記録方法の概略説
明図。
【図2】本発明の光磁気ディスクの一実施態様の概略断
面図。
【図3】本発明の光磁気ディスクの他の実施態様の概略
断面図。
【図4】本発明に係る保護粘着シートの製造方法の説明
図。
【図5】本発明に係る光磁気記録媒体の製造方法の説明
図。
【図6】本発明の光磁気ディスクの一実施態様の径方向
断面図。
【図7】摺動型磁気ヘッドを用いた光磁気ディスクへの
記録方法の概略説明図。
【図8】磁性層と磁気ヘッド間の距離と磁性層に於ける
磁界強度の関係の一例を示す相関図。
【符号の説明】
11 基板 12 光磁気記録層 13 樹脂保護層 14 浮上型磁気ヘッド 15 レーザービーム 21 無機誘電体層 22 磁性体層 23 無機誘電体層 24 第1保護層 25 第2保護層 41 第1の支持フィルム 42 第2の支持フィルム 43 粘着保護シート 71 摺動型磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/105

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に光磁気記録層及び樹脂保護層を
    有し、該保護層側から磁界発生手段によって、該記録層
    に対して磁場を印加すると共に該基板を介して該記録層
    に光ビームを照射して情報の記録を行う光磁気記録媒体
    に於て、 該保護層は、該磁界発生手段に対向する側の第1面と、
    該記録層に対向する側の第2面とを有し、該保護層の第
    1面は1×1010Ω/□以下の表面抵抗率を有し、且
    つ該保護層の第2面は熱伝導率が10W/m・K以下で
    あることを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 該保護層は2層の積層構造を有し、該記
    録層側の保護層のみが該熱伝導率を満足している請求項
    1の光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 該磁界発生手段側の保護層が導電性粒子
    を含有している請求項2の光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 該導電性粒子が導電性セラミックス粒子
    である請求項3の光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 該導電性セラミック粒子がアスペクト比
    5以上の針状もしくは鱗片状の粒子である請求項4の光
    磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 該針状の導電性セラミック粒子がアンチ
    モン変性チタン酸カリウム粒子である請求項5の光磁気
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 該保護層の第1面の表面抵抗率が、1×
    10〜1×1010Ω/□である請求項1〜6のいず
    れかに記載の光磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 該導電性粒子が有機化合物からなる請求
    項3の光磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 該有機化合物からなる導電性粒子が導電
    性高分子化合物からなる粒子である請求項8記載の光磁
    気記録媒体。
  10. 【請求項10】 該有機化合物からなる導電性粒子が電
    荷移動錯体からなる粒子である請求項8記載の光磁気記
    録媒体。
  11. 【請求項11】 該電荷移動錯体がテトラセン化合物で
    ある請求項10の光磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 該記録層側の保護層は、硬化型高分子
    化合物からなる請求項2の光磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 該保護層が導電性高分子化合物を含有
    している請求項1の光磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 該導電性高分子化合物が、共役導電性
    高分子化合物及びポリアニオンの複合体である請求項1
    3の光磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 該保護層が電荷移動錯体を含有してい
    る請求項1の光磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 該電荷移動錯体がテトラセンの誘導体
    である請求項15の光磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】 該樹脂保護層の厚さが3〜15μmで
    ある請求項1の光磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 該記録層側の保護層の膜厚は、少なく
    とも0.5μm以上である請求項2の光磁気記録媒体。
  19. 【請求項19】 該保護層がアスペクト比が5以上の針
    状もしくは鱗片状の導電性粒子を含有している請求項1
    の光磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 基板上に光磁気記録層及び樹脂保護層
    を有し、該記録層に対して、該保護層側から磁界発生手
    段によって磁場を印加すると共に、該基板を介して該記
    録層に光ビームを照射して情報の記録を行う光磁気記録
    媒体の製造方法に於て、 少なくとも一方の表面の表面抵抗率が1×1010Ω/
    □以下の樹脂シートを、該表面が該磁界発生手段と対向
    するようにして、熱伝導率が10W/m・K以下の接着
    層を介して、該光磁気記録層上に接着して、それによっ
    て該光磁気記録層上に保護層を形成する工程を有するこ
    とを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 該接着層の厚さを0.5μm以上とし
    てなる請求項20の光磁気記録媒体の製造方法。
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