JP3367275B2 - タイミング抽出回路 - Google Patents

タイミング抽出回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、QPSK蓄積一括復調
器におけるタイミング抽出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、蓄積一括復調器におけるタイミン
グ抽出回路に関しては、FFTを用いる方法や相関演算
とDFTを用いる方法、あるいは自動等化器を用いる方
法が研究されている。
【0003】図2は従来の最も基本的とされるタイミン
グ抽出回路の動作アルゴリズムを示したものである(文
献、東田、他:”PSK信号蓄積一括復調方式における
タイミング抽出とキャリア推定”、電子情報通信学会研
究報告、CS86-169)。以下図2に示される各部の動作に
ついて説明する。メモリから読み出された同相、直交成
分データそれぞれ2L個(L:FFTの段数)のサンプ
リングデータは、それぞれ2乗され加算される。これに
データの端での影響を小さくするために窓関数をかけ、
FFTに入力される。そして、FFT出力のパワースペ
クトルからシンボルレート付近でピークを示す周波数ス
ペクトルをタイミング成分として抽出する。
【0004】次に逆FFTをかけて時間領域で実部(c
os成分)と虚部(sin成分)の波形を得る。虚部を
実部で割ったものに逆正接をかけると、タイミング位相
成分が得られる。このタイミング位相成分がちょうどπ
の所でデータを読めば、シンボルの中央値が読めること
になる。しかし一般にサンプリングはシンボルレートと
非同期であるため、タイミング位相成分がπに最も近い
点のサンプル値がシンボルの中央値として用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のタイミング抽出法によって得られたシンボル値に
は、サンプリングとシンボルレートが非同期であること
を原因とする誤差が含まれている。その誤差を小さくす
るためにサンプリング周波数を上げるとメモリ量が著し
く上昇し、逆にメモリ量を少なくするためにサンプリン
グ周波数を下げるとシンボル値の誤差が大きくなってし
まうという問題があった。
【0006】また、フレーム長が短く、送信側と受信側
のクロック周波数の偏差による影響があまり問題になら
ない場合においては、FFTを使用する従来技術では1
シンボル当りの演算量が大きくなり過ぎる。
【0007】本発明は、簡単な回路構成で、かつ1シン
ボル当りのサンプル数が少ない場合でも、より正確なシ
ンボル値が得られるタイミング抽出回路を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に本発明のタイミング抽出回路は、相関器を用いてサン
プリングデータと参照ユニークワードとの相関値を算出
しその相関値からシンボル中央のタイミングを算出し、
さらに数フレームにわたる平均化処理を施して得られた
タイミングに基づき、内挿補間機能を有する波形整形フ
ィルタを用いて、メモリから読み出したサンプリングデ
ータから、シンボル中央の値を補間により算出するもの
である。
【0009】
【作用】本発明では補間を行っているため、サンプリン
グ周波数がシンボルレートの数倍程度の低い場合におい
ても、シンボル値の誤差は小さい。また、得られたタイ
ミングに平均化処理を施すことにより、ユニークワード
前後のデータの不確定性による影響を小さくしているた
め、ユニークワードが短い場合でも正確なシンボル値を
得ることができる。
【0010】
【実施例】本実施例ではサンプリングレートをシンボル
レートの2倍、1フレームの長さを40シンボル、ユニ
ークワードの長さを4シンボルとし、以下図面を参照し
ながら説明する。図1において11はQPSK準同期検
波信号を、シンボルレートと非同期にオーバーサンプリ
ングするアナログ・ディジタル変換器、12はオーバー
サンプリングデータを蓄積するためのメモリ、13は参
照ユニークワードの複素共役値が格納されたメモリ、1
4は波形整形および内挿補間の機能を備えたディジタル
フィルタ、15はメモリ11から読み込まれたデータと
メモリ13から読み込まれた参照ユニークワード複素共
役値との相関値を算出する相関器、16は相関器15か
ら読み込まれた相関値列データからタイミングを算出す
るタイミング算出手段、17はタイミング算出手段16
から読み込まれたタイミング信号に対し平均化処理を施
す平均化処理手段である。
【0011】図3は本発明に適用される相関器の一実施
例を示すブロック図であり、図3を用いて相関器の動作
を説明する。31、32、33、34、35、36は1
サンプル分だけのデータを遅らせる複素遅延器、37、
38、39、30は複素乗算器、41は複素加算器、4
2は入力の絶対値を出力する装置、43は入力の絶対値
を出力する装置、44は加算器である。U1 *、U2 *
U3 *、U4 *はユニークワード4シンボルの複素共役値であ
る。なお、太い矢印は複素データの流れを、細い矢印は
実数データの流れをそれぞれ意味する。本相関器にはメ
モリ12に蓄積されたデータが順に読み込まれ、複素遅
延器により1サンプルおきに4つのサンプル値が1組と
される。
【0012】この1組のサンプル値とユニークワードの
複素共役値U1 *,U2 *,U3 *,U4 *との複素積の和が複素相関
値として計算される。そして複素相関値の実部および虚
部の絶対値の和が、相関値として出力される。
【0013】次にタイミング算出手段16の動作につい
て説明する。相関のピーク値をrpとし、その近傍の相
関値rp-1,rp,rp+1が相関器より入力される。本実
施例では、サンプル点からシンボル中央点までの時間差
の近似値として、3点(-T,rp -1),(0,rp),(T,rp+1)を通
る放物線の傾きが0になる点が、(数1)を用いて算出
され、出力される。
【0014】
【数2】
【0015】上記Δtは雑音及びユニークワード前後の
ランダムデータの影響で短期的に変動し、送信側と受信
側のクロック周波数の偏差の影響で長期的に変動する。
Δtの精度を上げるには、何らかの平均操作を行なえば
よいが、単純な平均操作を行なうことはできない。なぜ
なら、上記クロック周波数偏差の影響により、メモリ上
のユニークワード位置が変動するため、相関ピーク位置
もまた変動し、その際、Δtの値がサンプリング周期程
度のジャンプを起こすからである。
【0016】以上のようなΔtの変動現象を考慮に入れ
た平均化処理手段のアルゴリズムを図4に示す。以下図
4を参照しながら説明する。
【0017】まず、平均値を表す変数aが0、入力され
たデータ数を表すカウンタnが1に初期化される(S0
1)。次に変数xに、タイミング算出手段から読み込ま
れた推定時間差Δtが代入される(S02)。そして、
aからxへ値が増加する方向へジャンプが起こっていな
いかどうかの判定が行われ(S031)、ジャンプが起
こっている場合には、aに対しサンプリング周期Tを減
算(S041)することによる修正が行なわれ、また、
増加方向へのジャンプが起こってない場合には、aから
xへ値が減少する方向へジャンプが起こっていないかど
うかの判定が行われ(S032)、ジャンプが起こって
いる場合には、aに対しサンプリング周期Tを加算(S
042)することによる修正が行われる。なお、αはジ
ャンプ判定のための係数である。
【0018】続いてカウンタnが平均値算出回数Nに達
しているかどうかが判定され(S05)、nがNに満た
ない場合には、更新式(1)により、aの値が今までの
推定時間差の平均値となるように更新され(S06)、
そのあとnが1だけインクリメントされる(S07)。
一方nがNに等しい場合には、ランダムデータの影響に
よるaの誤差は十分小さいものと見なし、更新式(2)
により、aとxの差分が僅かに加味される形でaの値が
更新される(S08)。なお、βは1に比べて十分小さ
い正の係数である。
【0019】最後にaの値が出力され(S09)、入力
部に戻る(S02)。ここで更新処理についてまとめる
と、動作開始後N−1フレーム目まではΔtの短期的変
動に対応するために、それまでの平均値が出力される
が、Nフレーム目以降は(2)の更新、つまりaがΔt
の長期的変動に追随するようするための更新がなされて
ゆき、aの更新後の値が出力されることになる。
【0020】波形整形及び内挿補間フィルタ14は、所
望の波形整形を行なうためのインパルス応答波形サンプ
リングデータのテーブルを有し、そのインパルス応答デ
ータとメモリ12から読み出されたサンプリングデータ
とのコンボリューションを平均化処理手段17の出力値
に基づく推定シンボル中央点において算出し、これをシ
ンボル値として出力する。
【0021】以上のように、上記タイミング算出手段1
6においてはユニークワード近傍の3つの相関値からタ
イミングを算出し、さらに上記平均化処理手段17によ
り平均化処理を施すことでデータ変動による誤差を取り
除いているので、本実施例のようにユニークワード長が
短く、算出タイミングに対するユニークワード前後のデ
ータ変動による影響が大きい場合でも、シンボル中央点
を正確に推定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明のタイミング抽出
回路は低いサンプリング周波数でも正確なタイミングを
抽出できる。
【0023】また、従来の技術で用いられているFFT
及び逆FFTといった膨大な演算量を必要とする手法の
代わりに相関器15を用いることで、本発明の演算量は
従来技術に比べて極めて小さいものとなっている。
【0024】従って、高速なQPSK蓄積一括復調器の
ためのタイミング抽出回路として非常に有用である。ま
た、本発明のタイミング抽出回路は、アナログ・ディジ
タル変換器を除く全てのブロックをディジタル回路で実
現できるので、温度変化などの環境による影響が少ない
ため信頼性が高いことや、LSIによる小型化が可能で
あるといった特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミング抽出回路の一実施例におけ
るブロック図
【図2】従来の最も基本的なタイミング抽出回路のブロ
ック図
【図3】本発明に適用される相関器の一実施例を示すブ
ロック図
【図4】本発明に適用される平均化処理手段の一実施例
を示す流れ図
【符号の説明】
11 アナログ・ディジタル変換器 12、13 メモリ 14 波形整形及び内挿補間フィルタ 15 相関器 16 タイミング算出手段 17 平均化処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユニークワードを含み1フレームを単位と
    するQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)準同
    期検波信号を、シンボルレートと非同期にオーバーサン
    プリングするアナログ・ディジタル変換器と、 1フレーム毎に上記アナログ・ディジタル変換器から出
    力されるオーバーサンプリングデータを蓄積するメモリ
    と、 上記メモリに蓄積されたオーバーサンプリングデータ中
    のユニークワード近傍のデータ列と参照ユニークワード
    との相関値列を算出する相関器と、 前記相関器の出力信号からサンプリング点とシンボル中
    央点の推定時間差を(数1)を用いて算出するタイミン
    グ算出手段と、 前記メモリに蓄積されたサンプリングデータに対する波
    形整形を行うと同時に、前記タイミング算出手段の出力
    データに基づいて推定シンボル中央点におけるシンボル
    値を算出する波形整形及び内挿補間フィルタを備えたこ
    とを特徴とするタイミング抽出回路。【数1】 ただし、r p は相関のピーク値、r p-1 ,r p+1 はその近
    傍の相関値とする。
  2. 【請求項2】前記タイミング算出手段から入力された時
    間差信号に対し、過去数フレーム分の時間差の平均値に
    基づき、平均化処理を施す平均化処理手段を設け、前記
    波形整形及び内挿補間フィルタを、タイミング算出手段
    の出力データの代わりに、前記平均化処理手段の出力デ
    ータに基づいてシンボル値の算出を行うようにした請求
    項1記載のタイミング抽出回路。
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