JP3364816B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3364816B2
JP3364816B2 JP32540094A JP32540094A JP3364816B2 JP 3364816 B2 JP3364816 B2 JP 3364816B2 JP 32540094 A JP32540094 A JP 32540094A JP 32540094 A JP32540094 A JP 32540094A JP 3364816 B2 JP3364816 B2 JP 3364816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人物の顔面上の特徴を
抽出するための画像処理装置、特に照明を検出対象者に
照射して眼球からの反射像を顔面上の特徴点とし、人物
の状態を検出する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図56は、例えば特開昭60−1583
03号公報に示された従来の運転者撮影装置を用いた目
の位置検出装置の構成図である。図において、1は運転
者、10a、10bはCCDカメラ、13は赤外線LE
D、14は赤外線LED13に電流を供給するLED駆
動回路、100は運転者挙動検出回路である。
【0003】次に動作について説明する。赤外線LED
13は運転席の運転者1を照射する。運転者1の映像は
運転者1の顔面を含む所定の領域を撮影できる位置に設
置されたCCDカメラ10a、10bに入力される。入
力された画像は運転者挙動検出回路100に入力され、
目の位置や顔の向きなどがエッジ検出やパターン認識等
の画像処理により抽出されていた。
【0004】一方、論文「瞳孔の抽出処理と頭部の動き
を許容する視線検出装置の試作」(電子情報通信学会論
文誌D−II Vol.J76-D-II No.3)で示されるよう
に、同軸落射装置で顔面を照射すると、網膜反射像が顕
著に撮影でき、例えば2値化処理のような非常に簡単な
画像処理で目の位置を検出できる(同軸落射照明とは、
カメラの光軸と照明光の照射方向とが同一になる構造に
した照明のことである)。 図57はこの装置を用いて
居眠り検出装置を構成したものであり、特願平5−28
2502号明細書に記載されたものである。図におい
て、1は検出対象者、10は検出対象者1の顔面を含む
所定の領域を撮影できる位置に設置されたCCDカメ
ラ、11は可視光成分をカットする可視光カットフィル
タ、12はCCDカメラに対して45度の角度で設置し
たハーフミラー、13は発光波長860nm、指向角度
±20度で発光し、ハーフミラー12に光を反射して検
出対象者1を照明する赤外線LED、14は赤外線LE
Dを駆動するLED駆動回路、30はCCDカメラから
出力される画像信号を一時記憶する画像メモリ、31は
CCDカメラ10や画像メモリ30などにタイミング信
号を与えるタイミング発生回路、40は画像メモリ30
の内容を予め定められた閾値th1に従って2値化処理
を行う2値化処理回路A、41は2値化処理した内容を
記憶する2値化メモリ、50は2値化メモリ41の内容
から顔面上の特徴を抽出する特徴計算回路、70は特徴
計算回路50の出力から覚醒度を判断する居眠り検出回
路、71は警報を出力する警報回路である。
【0005】次に動作について説明する。図57におい
て、光路l1 で照射される赤外線LED13の照明光
は、ハーフミラー12で半分の光を反射し、光路l2 で
検出対象者1の顔面を照射する。検出対象者1の画像は
光路l3 でハーフミラー12を通り、半分の光がCCD
カメラ10に到達し、CCDカメラ10は検出対象者1
の画像を取り込む。この時、光路l2 とl3 の光軸は検
出対象者からみて、同軸になっている(同軸落射照
明)。この時検出対象者の撮影画像は図58のようにな
る。図58において、3は鼻孔、4は虹彩、5は強膜、
6は瞳孔、7は顔表面である。上記のような構成の同軸
落射照明により、瞳孔6は網膜で反射された光により、
あたかも瞳孔が光っているように観察され、顔の表面や
他の特徴点に比べて、著しく輝度が高く映る。これは網
膜が入射光と同一方向に反射光を返す性質を持つからで
ある。図58には、撮影画像のA−A線での輝度分布も
併せて示す。図58下部に示された輝度分布において
は、瞳孔の位置は明らかに輝度が他の部分と異なり輝度
が高いことがわかる。CCDカメラ10が取り込んだ顔
画像は、画像メモリ30に一旦入力される。
【0006】図59に本装置による居眠り検出の処理フ
ローを示す。2値化処理回路A40はST10で顔画像
を入力し、ST11において瞳孔のみを抽出するため、
適当な輝度しきい値th1で2値化処理を行う。得られ
た2値化画像は、図60に示すようになる。この2値化
画像は瞳孔のみが白領域として2つの円となり、他の部
分は黒領域となるので、ST12で白色領域の画素数を
数えるだけで、瞳孔の見かけ上の大きさが計算できる。
ST13では白色領域の画素数が、予め定められた個数
以上の時は開眼、未満のときは閉眼と判断する。この開
眼閉眼情報は、居眠り検出回路70に入力され、居眠り
検出回路70はST14で連続して3秒以上閉眼情報が
入力されたかどうかを判断し、3秒以上閉眼状態であっ
たならば、居眠り状態であると判断し、ST15で警報
回路71に警報出力命令を出力する。閉眼状態が3秒未
満の時はST10に処理は移る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の運転者撮影装置
は以上のように構成されているので、検出対象者が裸眼
であり、金属性のアクセサリを身につけていない場合
は、網膜反射像を検出できたが、照明光により反射像を
生じるもの、例えば、眼鏡やイヤリングなどを装着して
いる場合、これらの反射像と網膜反射像との区別がつか
ないという問題があった。
【0008】図61に眼鏡による反射像の影響を説明す
る説明図を示す。図61は銀縁の眼鏡を装着した図であ
るが、照明光が眼鏡レンズで反射したレンズ反射像8、
照明光が眼鏡枠で反射した眼鏡枠反射像9が観察され
る。これを従来装置の2値化処理回路Aで2値化処理す
ると、図62のように5つの白画素領域ができ、例え眼
を閉じた場合でもレンズ反射像8や眼鏡枠反射像9が白
画素として残り、閉眼が検出できない。このように上述
の従来装置では、眼鏡を装着した場合や、金属性のアク
セサリを身につけた場合、顔面上の特徴点を抽出できな
くなるという問題点があった。
【0009】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、眼鏡を装着した場合や、金属性の
アクセサリを身につけた場合でも、顔面上の特徴点を抽
出できる装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項に係る画像処理
装置は、照明光の有無を制御する照明光制御手段、照明
光が有りの検出対象者の画像を出力する明撮影画像出力
手段、照明光が無しの検出対象者の画像を出力する暗撮
影画像出力手段、及び明撮影画像と暗撮影画像の差分画
像を出力する差分画像出力手段を備え、特徴点抽出手段
は、検出対象者の眼球からの反射像を抽出するための第
1の閾値と、検出対象者が装着する装着物からの反射像
を抽出するための第2の閾値とを有し、上記差分画像を
第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、上
記明撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化
処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴
点として抽出するものである。
【0011】また、請求項に係る画像処理装置は、差
分画像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画
像と、明撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2
値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の
特徴点として抽出するものである。
【0012】また、請求項に係る画像処理装置は、照
明光の強弱または光入力手段の入力ゲインを制御する照
明光制御手段、照明光が強または入力ゲインが大の検出
対象者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光が
弱または入力ゲインが小の検出対象者の画像を出力する
暗撮影画像出力手段、明撮影画像と暗撮影画像の差分画
像を出力する差分画像出力手段を備え、特徴点抽出手段
は、検出対象者の眼球からの反射像を抽出するための第
1の閾値と、検出対象者が装着する装着物からの反射像
を抽出するための第2の閾値とを有し、上記差分画像を
第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、上
記暗撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化
処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴
点として抽出するものである。
【0013】また、請求項に係る画像処理装置におい
ては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗撮影画像
と、i−1番目に撮影した明撮影画像と、i−2番目に
撮影した暗撮影画像とを用いて、上記i−1番目に撮影
した明撮影画像から上記i番目に撮影した暗撮影画像を
差分処理して得られた第1の差分画像と、上記i−1番
目に撮影した明撮影画像から上記iー2番目に撮影した
暗撮影画像を差分処理して得られた第2の差分画像とを
求め、第1の差分画像及び第2の差分画像により、眼球
からの反射像を顔面上の特徴点として抽出するものであ
る。
【0014】また、請求項に係る画像処理装置におい
ては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗撮影画像
と、i−1番目に撮影した明撮影画像と、i−2番目に
撮影した暗撮影画像とを用いて、上記i−1番目に撮影
した明撮影画像から、上記i番目に撮影した暗撮影画像
と、上記iー2番目に撮影した暗撮影画像とを差分処理
して得られた差分画像を求め、上記差分画像により、眼
球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出するもので
ある。
【0015】また、請求項に係る画像処理装置は、検
出対象者の顔面を含む所定領域を光入力手段と同軸で照
明する同軸照明手段、検出対象者の顔面を含む所定領域
を上記光入力手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、
同軸照明手段と非同軸照明手段の発光の有無を制御する
照明光制御手段、同軸照明光による検出対象者の画像を
出力する同軸画像出力手段、非同軸照明光による検出対
象者の画像を出力する非同軸画像出力手段、同軸画像と
非同軸画像の差分画像を出力する差分画像出力手段を備
え、特徴点抽出手段は、検出対象者の眼球からの反射像
を抽出するための第1の閾値と、検出対象者が装着する
装着物からの反射像を抽出するための第2の閾値とを有
し、上記差分画像を第1の閾値により処理した第1の2
値化処理画像と、上記非同軸画像を第2の閾値により処
理した第2の2値化処理画像とを用いて、眼球からの反
射像を顔面上の特徴点として抽出するものである。
【0016】また、請求項に係る画像処理装置におい
ては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非同軸画像
と、i−1番目に撮影した同軸画像と、i−2番目に撮
影した非同軸画像とを用いて、上記i−1番目に撮影し
た同軸画像から上記i番目に撮影した非同軸画像を差分
処理して得られた第1の差分画像と、上記i−1番目に
撮影した同軸画像から上記iー2番目に撮影した非同軸
画像を差分処理して得られた第2の差分画像とを求め、
第1の差分画像及び第2の差分画像により、眼球からの
反射像を顔面上の特徴点として抽出するものである。
【0017】また、請求項に係る画像処理装置におい
ては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非同軸画像
と、i−1番目に撮影した同軸画像と、i−2番目に撮
影した非同軸画像とを用いて、上記i−1番目に撮影し
た同軸画像から、上記i番目に撮影した非同軸画像と上
記iー2番目に撮影した非同軸画像とを差分処理して得
られた差分画像を求め、上記差分画像により、眼球から
の反射像を顔面上の特徴点として抽出するものである。
【0018】また、請求項に係る画像処理装置におい
ては、特徴点抽出手段は、上記差分画像を第1の閾値に
より処理した第1の2値化処理画像と、暗撮影画像また
は非同軸画像を第2の閾値により処理した第2の2値化
処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴
点として抽出するものである。
【0019】また、請求項10に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、第1の差分画像を第1の閾
値により処理した第1の差分処理画像と、第2の差分画
像を第1の閾値により処理した第2の差分処理画像とを
用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出
するものである。
【0020】また、請求項11に係る画像処理装置は、
照明光の強弱または光入力手段の入力ゲインを制御する
照明光制御手段、照明光が強または入力ゲインが大の検
出対象者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光
が弱または入力ゲインが小の検出対象者の画像を出力す
る暗撮影画像出力手段を備え、特徴点抽出手段は、検出
対象者の眼球からの反射像を抽出するための第1の閾値
と、検出対象者が装着する装着物からの反射像を抽出す
るための第2の閾値とを有し、明撮影画像を第1の閾値
により処理した第1の2値化処理画像と、暗撮影画像を
第2の閾値により処理した第2の2値化処理画像とを用
いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出す
るものである。
【0021】また、請求項12に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗撮影画
像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した明撮影画
像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した暗撮影画
像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目に撮影
した明撮影画像の2値化処理画像を上記i番目に撮影し
た暗撮影画像の2値化処理画像でマスク処理して得られ
た第1のマスク画像と、上記i−1番目に撮影した明撮
影画像の2値化処理画像を上記iー2番目に撮影した暗
撮影画像の2値化処理画像でマスク処理して得られた第
2のマスク画像とを求め、第1のマスク画像及び第2の
マスク画像により、眼球からの反射像を顔面上の特徴点
として抽出するものである。
【0022】また、請求項13に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗撮影画
像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した明撮影画
像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した暗撮影画
像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目に撮影
した明撮影画像の2値化処理画像を、上記i番目に撮影
した暗撮影画像の2値化処理画像と、上記iー2番目に
撮影した暗撮影画像の2値化処理画像とで、マスク処理
して得られたマスク画像を求め、上記マスク画像によ
り、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出する
ものである。
【0023】また、請求項14に係る画像処理装置は、
検出対象者の顔面を含む所定領域を光入力手段と同軸で
照明する同軸照明手段、検出対象者の顔面を含む所定領
域を光入力手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、同
軸照明手段と非同軸照明手段の発光の有無を制御する照
明光制御手段、同軸照明光による検出対象者の画像を出
力する同軸画像出力手段、非同軸照明光による検出対象
者の画像を出力する非同軸画像出力手段を備え、特徴点
抽出手段は、検出対象者の眼球からの反射像を抽出する
ための第1の閾値と、検出対象者が装着する装着物から
の反射像を抽出するための第2の閾値とを有し、同軸画
像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像
と、非同軸画像を第2の閾値により処理した第2の2値
化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特
徴点として抽出するものである。
【0024】また、請求項15に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非同軸画
像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した同軸画像
の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した非同軸画像
の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目に撮影し
た同軸画像の2値化処理画像を上記i番目に撮影した非
同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得られた第
1のマスク画像と、上記i−1番目に撮影した同軸画像
の2値化処理画像を上記iー2番目に撮影した非同軸画
像の2値化処理画像でマスク処理して得られた第2のマ
スク画像とを求め、第1のマスク画像及び第2のマスク
画像により、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として
抽出するものである。
【0025】また、請求項16に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非同軸画
像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した同軸画像
の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した非同軸画像
の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目に撮影し
た同軸画像の2値化処理画像を、上記i番目に撮影した
非同軸画像の2値化処理画像と上記iー2番目に撮影し
た非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得られ
たマスク画像を求め、上記マスク画像により、眼球から
の反射像を顔面上の特徴点として抽出するものである。
【0026】また、請求項17に係る画像処理装置は、
差分処理される画像またはマスク処理される画像を縮退
処理するものである。
【0027】また、請求項18に係る画像処理装置は、
差分処理する画像またはマスク処理する画像を拡大処理
するものである。
【0028】また、請求項19に係る画像処理装置は、
同軸照明と非同軸照明の位置関係に対応して拡大または
縮退処理に方向性を持たせるものである。
【0029】また、請求項20に係る画像処理装置は、
検出対象者の装着物の有無を判定する装着物判定手段を
有し、特徴点抽出手段は、上記装着物判定手段の判定結
果によって、第1の2値化処理画像および第2の2値化
処理画像を用いた装着用の画像処理と第1の2値化処理
画像を用いた非装着用の画像処理とを切り換える、また
は各画像処理による処理結果を選択するものである。
【0030】また、請求項21に係る画像処理装置は、
装着物判定手段は照明光による反射像の数または最大輝
度により装着物の有無を検出するものである。
【0031】また、請求項22に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、装着物がある場合には照明
光を強めるものである。
【0032】また、請求項23に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、装着物がある場合には光入
力手段の入力ゲインを上げるものである。
【0033】また、請求項24に係る画像処理装置にお
いては、特徴点抽出手段は、第1の2値化処理画像およ
び第2の2値化処理画像を用いた装着用の画像処理と第
1の2値化処理画像を用いた非装着用の画像処理とを有
し、画像処理結果によってどちらか一方の画像処理結果
を選択するものである。
【0034】
【作用】請求項による画像処理装置は、照明光の有無
を制御し、照明光が有りの検出対象者の明撮影画像と、
照明光が無しの検出対象者の暗撮影画像との差分画像を
第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、明
撮影画像を第2の閾値により処理し、この2値化処理画
像を用いて、眼球からの反射像を抽出する。
【0035】請求項による画像処理装置は、差分画像
を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、
明撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化処
理画像とを用いて、眼球からの反射像を抽出する。
【0036】請求項による画像処理装置は、照明光の
強弱または光入力手段の入力ゲインを制御し、照明光が
強または入力ゲインが大の検出対象者の明撮影画像と、
照明光が弱または入力ゲインが小の検出対象者の暗撮影
画像との差分画像を第1の閾値により処理した第1の2
値化処理画像と、暗撮影画像を第2の閾値により処理し
た第2の2値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像
を抽出する。
【0037】請求項による画像処理装置は、i−1番
目に撮影した明撮影画像からi番目に撮影した暗撮影画
像を差分処理して得られた第1の差分画像と、i−1番
目に撮影した明撮影画像からiー2番目に撮影した暗撮
影画像を差分処理して得られた第2の差分画像とを求
め、第1の差分画像及び第2の差分画像により、眼球か
らの反射像を抽出する。
【0038】請求項による画像処理装置は、i−1番
目に撮影した明撮影画像から、i番目に撮影した暗撮影
画像と、iー2番目に撮影した暗撮影画像とを差分処理
して得られた差分画像を求め、上記差分画像により、眼
球からの反射像を抽出する。
【0039】請求項による画像処理装置は、同軸画像
と非同軸画像の差分画像を第1の閾値により処理した第
1の2値化処理画像と、上記非同軸画像を第2の閾値に
より処理した第2の2値化処理画像とを用いて、眼球か
らの反射像を抽出する。
【0040】請求項による画像処理装置は、i−1番
目に撮影した同軸画像からi番目に撮影した非同軸画像
を差分処理して得られた第1の差分画像と、i−1番目
に撮影した同軸画像からiー2番目に撮影した非同軸画
像を差分処理して得られた第2の差分画像とを求め、第
1の差分画像及び第2の差分画像により、眼球からの反
射像を抽出する。
【0041】請求項による画像処理装置は、i−1番
目に撮影した同軸画像から、i番目に撮影した非同軸画
像とiー2番目に撮影した非同軸画像とを差分処理して
得られた差分画像を求め、上記差分画像により、眼球か
らの反射像を抽出する。
【0042】請求項による画像処理装置は、差分画像
を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、
暗撮影画像または非同軸画像を第2の閾値により処理し
た第2の2値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像
を抽出する。
【0043】請求項10による画像処理装置は、第1の
差分画像を第1の閾値により処理した第1の差分処理画
像と、第2の差分画像を第1の閾値により処理した第2
の差分処理画像とを用いて、眼球からの反射像を抽出す
る。
【0044】請求項11による画像処理装置は、照明光
の強弱または光入力手段の入力ゲインを制御し、明撮影
画像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像
と、暗撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値
化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を抽出する。
【0045】請求項12による画像処理装置は、i−1
番目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像をi番目に
撮影した暗撮影画像の2値化処理画像でマスク処理して
得られた第1のマスク画像と、i−1番目に撮影した明
撮影画像の2値化処理画像をiー2番目に撮影した暗撮
影画像の2値化処理画像でマスク処理して得られた第2
のマスク画像とを求め、第1のマスク画像及び第2のマ
スク画像により、眼球からの反射像を抽出する。
【0046】請求項13による画像処理装置は、i−1
番目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像を、i番目
に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像と、iー2番目
に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像とで、マスク処
理して得られたマスク画像を求め、上記マスク画像によ
り、眼球からの反射像を抽出する。
【0047】請求項14による画像処理装置は、同軸画
像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像
と、非同軸画像を第2の閾値により処理した第2の2値
化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を抽出する。
【0048】請求項15による画像処理装置は、i−1
番目に撮影した同軸画像の2値化処理画像をi番目に撮
影した非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得
られた第1のマスク画像と、i−1番目に撮影した同軸
画像の2値化処理画像をiー2番目に撮影した非同軸画
像の2値化処理画像でマスク処理して得られた第2のマ
スク画像とを求め、第1のマスク画像及び第2のマスク
画像により、眼球からの反射像を抽出する。
【0049】請求項16による画像処理装置は、i−1
番目に撮影した同軸画像の2値化処理画像を、i番目に
撮影した非同軸画像の2値化処理画像とiー2番目に撮
影した非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得
られたマスク画像を求め、上記マスク画像により、眼球
からの反射像を抽出する。
【0050】請求項17による画像処理装置は、差分処
理される画像またはマスク処理される画像を縮退処理す
る。
【0051】請求項18による画像処理装置は、差分処
理する画像またはマスク処理する画像を拡大処理する。
【0052】請求項19による画像処理装置は、同軸照
明と非同軸照明の位置関係に対応して拡大または縮退処
理に方向性を持たせる。
【0053】請求項20による画像処理装置は、検出対
象者の装着物の有無を判定し、判定結果によって、第1
の2値化処理画像および第2の2値化処理画像を用いた
装着用の画像処理と第1の2値化処理画像を用いた非装
着用の画像処理とを切り換える、または各画像処理によ
る処理結果を選択する。
【0054】請求項21による画像処理装置は、照明光
による反射像の数または最大輝度により装着物の有無を
検出する。
【0055】請求項22による画像処理装置は、特徴点
抽出手段は、装着物がある場合には照明光を強める。
【0056】請求項23に係る画像処理装置は、特徴点
抽出手段は、装着物がある場合には光入力手段の入力ゲ
インを上げる。
【0057】請求項24による画像処理装置は、装着物
の装着用の画像処理結果と非装着用の画像処理結果によ
って、どちらか一方の画像処理結果を選択する。
【0058】
【実施例】実施例1. 以下、本発明の一実施例を図について説明する。図1に
おいて、60は網膜反射像を抽出するための第1の閾値
th1と、眼鏡による反射像を抽出するための第2の閾
値th2を有する2値化処理回路Bである。61は2値
化処理した内容を記憶する2値化メモリである。図2
(a)は眼鏡を装着した場合の撮影画像、図2(b)は
この撮影画像の輝度分布をB−B線で見た図である。図
2(b)に示すように、レンズ反射像8や眼鏡枠反射像
9は網膜反射像6より輝度が高くなる。
【0059】次に動作について説明する。図1におい
て、画像メモリ30に顔画像を入力するまでの動作は前
記従来例と同一の動作をする。図3に本実施例の居眠り
検出装置による居眠り検出の処理フローを示す。図3に
おいて、ST20で2値化処理回路B60は、第1の閾
値th1と第2の閾値th2との間の濃度の画素は白画
素(値1)、それ以外の濃度の画素は黒画素(値0)に
変換して2値化メモリ41に出力する。このとき、2値
化メモリ41の内容を図にしたのが図4である。図4に
示すとおり、網膜反射像6は円形の白領域、レンズ反射
像8及び眼鏡枠反射像9は穴の開いたドーナッツ状の白
領域となる。特徴計算回路50は2値化メモリ61にを
読み込んで、第2値化処理画像の形より、網膜反射像を
判別する。即ち、ST21で左上の白領域から順にラベ
リングを行い、ST22でドーナッツ状の白領域を除外
する。ドーナッツ状の白領域の判別には、例えば、画像
処理では公知であるオイラー数演算により判別する。S
T22でドーナッツ状の白領域を除いた図を図5に示
す。図5は網膜反射像のみが白領域として残った画像で
ある。以下、ステップST12以降は従来例と同一とな
り、従来と同様の動作により、網膜反射像6を抽出し
て、居眠りを検出することができる。
【0060】実施例2. 上記実施例1では網膜反射像を用いて瞳孔を抽出し、居
眠りを検出するものを示した。本実施例では角膜の反射
像を用いて、視線方向や脇見を検出するものを示す。図
6は本実施例の脇見検出装置を示す構成図であり、図に
おいて、80はエッジ抽出回路、81は画像メモリ、7
2は脇見判定回路である。本実施例では、非同軸照明を
用いており、虹彩と、照明光による角膜の反射像である
プルキニエ像の位置関係により脇見や視線方向を求め
る。図7は顔を正面に向け、眼球を左に向けた場合の図
である。赤外線LED13がカメラのやや上に設置して
いる場合、眼球がカメラ方向を向いていると、プルキニ
エ像2は虹彩4の中心よりやや上に観察され、眼球が右
を向くとプルキニエ像2は虹彩4の左に、眼球が左を向
くとプルキニエ像2は虹彩4の右に観察される。プルキ
ニエ像の移動量は眼球の回転10度に対して約1mm程
度であり、プルキニエ像2と虹彩4の中心との位置関係
により眼球の角度を推定することができる。
【0061】次に動作について説明する。実施例1と同
様の動作により、検出対象者1の顔画像が画像メモリ3
0に入力される。図7は本実施により撮影された検出対
象者1の入力画像である。プルキニエ像2の抽出は2値
化処理回路B60により変換された2値化処理画像か
ら、特徴計算回路50により、実施例1と同様の動作に
より行われる。特徴計算回路50では、さらにプルキニ
エ像2の位置を白領域の重心計算により求める。次に、
虹彩4の中心位置の導出方法についてのべる。エッジ抽
出回路80は画像メモリ30からエッジ抽出処理を行
い、エッジ抽出結果を画像メモリ81に格納する。図8
にエッジ抽出結果を示す。特徴計算回路50はエッジ抽
出により得られた画像に対し、公知の円を求めるハフ変
換処理を用い、虹彩の大きさ2cm近傍に設定して、上
記ハフ変換処理を行い、虹彩の位置を求める。このと
き、演算量を少なくするためハフ変換の領域はプルキニ
エ像2の例えば2cm四方に限定する。特徴計算回路5
0は、さらにプルキニエ像2の位置と虹彩4の位置関係
から眼球の向き、即ち視線方向を求め、脇見検出回路7
2は、例えば眼球の向きが正面から20度以上の位置に
5秒以上いたとき脇見と判断して、警報回路71に警報
命令を出力する。
【0062】このように抽出する顔面の特徴点として、
眼球からの反射像を用いる場合、本発明の構成をとれ
ば、眼鏡等の装着物と顔面上の特徴点を区別でき、特徴
点の抽出が確実に行える。
【0063】実施例3. 図9は本発明の実施例3による居眠り検出装置を示す構
成図である。実施例1の装置に対し、白領域縮退処理回
路62、及びこの処理回路62による処理結果を格納す
る2値化メモリ63が加わる。実施例1では、ドーナッ
ツ状の白領域を除外することで網膜反射像6を抽出した
が、本実施例では2値化メモリ61の白領域を縮退処理
することにより網膜反射像6を抽出する。
【0064】実施例1では2値化処理が最適に行われた
場合を示したが、眼鏡の向きや材質によっては図4の様
なドーナッツ状の反射像が得られないこともあり、例え
ば図10のようにドーナッツが欠けたり(9a)、小さ
な白領域(9b)が出現したりする。白領域縮退処理回
路61は例えば5×5のミニマムフィルタで構成され、
白領域の縮退処理を行う。その結果を図11に示す。こ
のようにすることにより、網膜反射像6の領域は小さく
なるが、レンズ反射像8や眼鏡枠反射像9の白領域を除
くことができる。
【0065】なお、本実施例3では白領域の縮退処理を
行ったが、縮退処理してから、例えば5×5のマックス
フィルタを用い、拡大処理を行うオープニング処理を行
っても良い。このとき、網膜反射像6のみが図10に示
す基の大きさに復元される。
【0066】また、実施例3では縮退処理回路や拡大処
理回路を5×5のミニマムフィルタや5×5の拡大処理
回路で実現したが、5×5でなくても1×5、5×1な
ど1ラインのミニマムフィルタや拡大フィルタで実現し
てもよい。1ラインにすると眼鏡反射像除去の効果は小
さくなるが回路が簡単になる。さらに、縮退処理はミニ
マムフィルタに限るものではなく最小値から2番目の値
を取るようなフィルタでもよい。
【0067】実施例4. 図12は本発明の実施例4による居眠り検出装置を示す
構成図である。図12において、32は撮影画像である
濃淡画像(256諧調の画像)を縮退処理する縮退処理
回路、33は上記濃淡画像を拡大処理する拡大処理回
路、40aは網膜反射像用の閾値th1(第1の閾値)
で2値化処理を行う第1の2値化処理回路、40bは眼
鏡反射用の閾値th2(第2の閾値)で2値化処理を行
う第2の2値化処理回路、41aは第1の2値化処理回
路40aで処理した第1の2値化処理画像を格納する第
1の2値化メモリ、41bは第2の2値化処理回路41
bで処理した第2の2値化処理画像を格納する第2の2
値化メモリである。65は第1の2値化処理画像を第2
の2値化処理画像でマスクするマスク回路、41Cはマ
スク処理することによって得られる2値化処理画像(第
3の2値化処理画像)を格納する第3の2値化メモリで
ある。マスク回路65は第1の2値化処理画像の白領域
のうち、第2の2値化処理画像の白領域に対応する画素
を黒にする様に動作する。
【0068】次に動作について説明する。図12におい
て、画像メモリ30に顔画像を入力し、この濃淡画像を
縮退処理回路32で縮退処理し、第1の2値化処理回路
40aで第1の閾値th1により2値化処理し、第1の
2値化メモリ41aに2値化処理画像を格納する。一
方、上記濃淡画像を拡大処理回路33で拡大処理し、第
2の2値化処理回路40bで第2の閾値th2により2
値化処理し、第2の2値化メモリ41bに2値化処理画
像を格納する。図13は第1の2値化処理画像、図14
は第2の2値化処理画像である。図13では、網膜反射
像6、レンズ反射像8、眼鏡枠反射像9は図4に比べて
小さくなっている。図14では、レンズ反射像8、眼鏡
枠反射像9が図4に比べて大きくなっているのが分か
る。マスク回路65では、第1の2値化処理画像の白領
域のうち、第2の2値化処理画像の白領域に対応する画
素を黒にする様に動作する。即ち、第1の2値化処理画
像をP1(X,Y)、第2の2値化処理画像をP2
(X,Y)、マスク処理することによって得られる第3
の2値化処理画像をQ(X,Y)とすると、 P1(X,Y)=1、AND P2(X,Y)=0の
とき、 Q(x,y)=1 その他のとき、 Q(X,Y)=0 となる。この画像は図11と同様になる。特徴計算回路
50ではこの2値化処理画像により、従来と同様にし
て、瞳孔の見かけ上の大きさを計算し、居眠りを検出す
る。
【0069】なお、実施例4ではマスク処理を上述の数
式を用いた方法で実現したが、マスク処理はこの方法に
限るものではなく、例えば、第2の2値化処理画像を反
転し、反転した第2の2値化処理画像と第1の2値化処
理画像とのAND画像をとることにより実現してもよ
い。
【0070】また、本実施例では縮退処理回路32と拡
大処理回路33を用いたが、どちらか一方、あるいは両
方とも省いてもよい。なお、両方とも省いた場合、マス
ク処理することによって得られる第3の2値化処理画像
は、図4と同様のドーナッツ状の白領域を含む画像とな
るので、特徴計算回路50で実施例1と同様にして、2
値化処理画像の形よりドーナッツ状の白領域を除外す
る。あるいは実施例3と同様にして、2値化処理画像を
縮退し、ドーナッツ状の白領域を除外する。
【0071】実施例5. 図15は本発明の実施例5による画像処理装置を示す構
成図である。上記実施例4では、マスク回路65を用い
たが、マスク回路65及び第3の2値化メモリ41cを
設けずに、特徴計算回路50において、例えば、次表に
示すように、第1の2値化処理画像に対し、N1、N
2、N3、第2の2値化処理画像に対し、M1、M2、
M3とラベリングし、各々その位置を求めて、第1の2
値化処理画像の白領域の中で、第2の2値化処理画像の
白領域と近い位置にある白領域を除くように処理しても
同様の画像処理が可能となる。即ち、N1に最も距離が
近いM1、N2に最も距離が近いM2、N3に最も距離
が近いM4を除き、残ったM3とM5が瞳孔であると判
断する。
【0072】
【表1】
【0073】なお、上記実施例5では縮退処理回路32
と拡大処理回路33を用いたが、どちらか一方、あるい
は両方とも省いてもよい。
【0074】実施例6. 図16は本発明の実施例6による居眠り検出装置を示す
構成図である。上記実施例5では、画像メモリ30の内
容を拡大、または、縮退処理した後2つの閾値によりそ
れぞれ2値化処理をしたが、先に2値化処理した後、白
領域の拡大または縮退処理し、マスクを掛けても同様の
効果がある。このようにすることにより、ハードウェア
も濃淡画像の拡大縮退処理より、2値化した画像の拡大
縮退処理の方が小規模で済む。図16において、66は
網膜反射像を抽出するための第1の閾値th1と眼鏡か
らの反射像を抽出するための第2の閾値th2を有する
2値化処理回路Cであり、網膜反射像を抽出するための
第1の閾値th1による2値化処理の結果は2値化メモ
リ41aに、眼鏡反射像を抽出するための第2の閾値t
h2による2値化処理の結果は2値化メモリ41bに出
力される。第2の2値化メモリ41bの画像(第2の2
値化処理画像)は白領域拡大処理回路67で拡大処理さ
れ、2値化メモリ68に出力される。マスク回路65は
第1の2値化メモリ41aに格納された第1の2値化処
理画像の白領域を、2値化メモリ68に格納される拡大
された第2の2値化処理画像の白領域でマスク処理をす
る。この結果、第3の2値化メモリ41cに格納される
第3の2値化処理画像には網膜反射像6のみの白領域が
残る。
【0075】上記実施例6において第3の2値化処理画
像に対し、白領域の縮退処理を実施すればさらに、眼鏡
反射像を除く効果がある。
【0076】実施例7. 図17は本発明の実施例7による居眠り検出装置を示す
構成図である。上記実施例6では白領域拡大処理回路6
7を第2の2値化メモリ41bの画像に対して実行させ
たが、白領域縮退回路62を第1の2値化メモリ41a
の画像に対して実行させると更に効果がある。
【0077】なお、実施例7において、白領域拡大処理
回路67及び2値化メモリ68を省いた構成も実施例6
と同様の効果がある。
【0078】実施例8. 以上の実施例は照明光(LED)がオン状態のままで顔
面上の特徴点を装着物と区別して抽出するものについて
述べたが、本実施例では照明光をオン・オフに切り換え
て特徴点を装着物と区別して精度よく抽出するものを示
す。車室内など明るい環境においては、図18(a)に
示すように、顔面全体が明るく撮影され、外乱光の影響
でLEDオンの画像のみでは網膜反射像は顕著に現れな
い。一方、図18(b)に示すように、LEDオフの画
像は網膜反射像が現れず、瞳孔が暗く撮影される。従っ
て、LEDオンの明撮影画像からLEDオフの暗撮影画
像を差分した画像は、図18(c)に示すように、LE
Dオンの明撮影画像に比べて網膜反射像が顕著に現れ
る。本実施例は明るい環境で用いるために、差分処理を
施し、眼鏡反射像と網膜反射像を区別する画像処理装置
の実施例である。
【0079】図19は本発明の実施例8による居眠り検
出装置を示す構成図である。図において、30aは画像
メモリ、30bは画像メモリ30aの1フレーム前の内
容を記憶する画像メモリ、34は差分回路、30cは画
像メモリ、LED駆動回路14は赤外線LED13をタ
イミング発生回路31の信号によりフレーム周期ごとに
オン/オフを切り換えて発光させる。図20はLED発
光タイミングチャートと画像メモリ30a、30b、3
0cの内容であり、LEDのオンオフに対応して、画像
メモリ30aは順次、オフ画像bi、オン画像ai+1、オ
フ画像bi+2、オン画像ai+3・・・を格納していく。画
像メモリ30bは画像メモリ30aとは1フレーム遅れ
て、オフ画像bi 、オン画像ai+1、オフ画像bi+2、オ
ン画像ai+3 ・・・を格納していく。画像メモリ30c
は画像メモリ30bとは1フレーム遅れて、差分画像a
i+1−bi、ai+3−bi+2、・・・を格納していく。
【0080】次に動作について説明する。LED駆動回
路14は赤外線LED13をフレーム周期ごとにオン/
オフを切り換えて発光させ、画像メモリ30aと画像メ
モリ30bには照明光の有無に応じた明撮影画像と暗撮
影画像が交互に格納される。差分回路34で上記明撮影
画像と暗撮影画像の差分画像をとり、画像メモリ30c
に格納する。画像メモリ30cに格納された画像は網膜
反射像が顕著に現われた画像となる。第1の2値化処理
回路40aは画像メモリ30cからこの差分画像を入力
し、第1の閾値th1で2値化処理を行う。得られた2
値化処理画像は図21(a)に示すように網膜反射像と
眼鏡反射像を含む。一方、第2の2値化処理回路40b
は画像メモリ30aから明撮影画像を入力し、第2の閾
値th2で2値化処理をする。この2値化処理画像は図
21(b)に示すように眼鏡反射像を含む。2値化メモ
リ41a、41bに格納された上記2値化処理画像はマ
スク回路でマスク処理され、図21(c)に示すドーナ
ッツ状の白領域を含む画像となる。以下の動作は実施例
1と同様である。
【0081】このように照明光をオンオフさせて、得ら
れる明暗撮影画像の差分をとることにより、外乱光成分
が除去でき、網膜反射像が強調されるので、閾値th1
で2値化処理する際、網膜反射像を確実に抽出できる。
【0082】実施例9. 図22は本発明の実施例9による居眠り検出装置を示す
構成図である。本実施例は実施例8に白領域縮退回路6
2及び画像メモリ63を加えたものである。本実施例で
は、2値化メモリ41cに格納されたドーナッツ状の白
領域を含む画像に対し、実施例3と同様に縮退処理を行
なって、ドーナッツ状の白領域を除外する。
【0083】実施例10. 図23は本発明の実施例10による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は実施例8の第2の2値化処
理回路40bの後に白領域拡大処理回路67及び2値化
メモリ68を加えたものであり、眼鏡反射像が拡大され
ているため、マスク回路65でマスク処理された2値化
処理画像は、実施例8に見られるようなドーナッツ状の
白領域が現われず、網膜反射像のみが得られる。従っ
て、以下、実施例4と同様にして居眠りの検出が行え
る。
【0084】なお、上記実施例では第2の2値化処理回
路40bの後に白領域拡大処理回路を入れたものを示し
たが、第1の2値化処理回路40aの後に白領域縮退処
理回路を入れてもよい。あるいは、白領域拡大処理回路
と白領域縮退処理回路の両方をいれてもよい。
【0085】また、第2の2値化処理回路40bで2値
化処理する前に拡大処理してもよいし、第1の2値化処
理回路40aで2値化処理する前に差分画像を縮退処理
してもよい。
【0086】実施例11. 図24は本発明の実施例11による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は図21(a)に示す実施例
8における差分画像に対し、実施例1と同様に、2値化
処理回路B60により閾値th1、th2で2値化処理
を行うものであり、マクス回路65を用いずに、2値化
処理回路B60により直接、図21(c)と同様の2値
化処理画像を得るものである。
【0087】実施例12. 図25は本発明の実施例12による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例では照明光を強と弱に切り換
えて特徴点を精度よく抽出するものを示す。図25にお
いて、30aは画像メモリ、30bは画像メモリ30a
の1フレーム前の内容を記憶する画像メモリ、34は差
分回路、30cは画像メモリ、LED駆動回路14は赤
外線LED13をタイミング発生回路31の信号により
フレーム周期ごとに強/弱を切り換えて発光させる。L
ED発光タイミングチャートと画像メモリ30a、30
bの内容は実施例8と同様であり、LEDの強弱に対応
して、強発光画像(以下、明撮影画像と記す)と弱発光
画像(以下、暗撮影画像と記す)を順次格納し、画像メ
モリ30cは差分画像を格納していく。
【0088】次に本実施例における差分画像を説明す
る。図26にCCDカメラ10の入出力特性を示す。カ
メラ10に入力される網膜反射像や眼鏡等の装着物から
の反射光の輝度は、照明光の強弱によって図26の横軸
に示すような順序になり、照明光が弱くても眼鏡の反射
はかなり明るい。このため、カメラからの出力(濃度
値)はオーバフローに近い値になる。すなわち、弱発光
でも強発光でも、眼鏡の反射像の濃度値は変化が少な
い。従って、明撮影画像から暗撮影画像を引くと、眼鏡
の反射像の濃度差は低く、画像メモリ30cには、眼鏡
の反射像はむしろ暗く、網膜反射像のみが明るく光る画
像が出現する。画像メモリ30cの画像を図27に示
す。この画像ではレンズ反射像8、眼鏡枠反射像9の中
心は暗くなるが、周りには明るいドーナッツ領域が現れ
る。
【0089】図25において、2値化処理回路A40
で、画像メモリ30cに格納された上記差分画像を閾値
th1で2値化すると図4のようになる。以下の動作は
実施例1と同様である。
【0090】なお、本実施例12において、2値化メモ
リ41または2値化メモリ41cのあとに実施例3と同
様、白領域の縮退処理回路をいれても良い。
【0091】また、2値化処理回路A40は2値化処理
回路B60でもよく、同様の2値化処理画像となる。
【0092】このように照明光を強弱発光させて、得ら
れる明暗撮影画像の差分をとることにより、装着物の反
射像の影響を消すように動作するので、特徴点検出精度
がさらに向上する。
【0093】実施例13. 図28は本発明の実施例13による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例では、実施例12の装置に対
し、画像メモリ30bの後に暗撮影画像を拡大処理する
拡大処理回路33及び画像メモリ30dを挿入してい
る。これにより、弱発光時の眼鏡からの反射像が拡大さ
れ、明撮影画像との間で差分を取ると、画像メモリ30
cには図29のように眼鏡反射が暗くなる画像が得られ
る。この画像を2値化処理回路A40により2値化すれ
ば、網膜反射像のみが抽出できる。
【0094】実施例14. 図30は本発明の実施例14による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例では、実施例13の装置に対
し、画像メモリ30aの後に明撮影画像を縮退処理する
縮退処理回路33及び画像メモリ30eを挿入してい
る。これにより、多少顔が動いても眼鏡反射を除去でき
るようになる。
【0095】実施例15. 上記実施例12、13、14では差分画像のみを用いて
眼球の特徴点を抽出したが、実施例8、9、10と同様
に、2つの2値化処理画像を得、マスク処理を行なうよ
うにしてもよい。即ち、図19に示すように、第2の2
値化処理回路40bを設け、画像メモリ30aから弱発
光画像を入力し、第2の閾値th2で2値化処理をし
て、第2の2値化処理画像である眼鏡反射像を得、一
方、2値化処理回路40aで差分画像を第1の閾値th
1で2値化処理し、第1の2値化処理画像である網膜反
射像を得、両2値化処理画像をマスク回路65でマスク
処理して、図4と同様の画像を得てもよい。
【0096】また、本実施例のものに対し、第1の2値
化処理画像の縮退処理と、第2の2値化処理画像の拡大
処理のどちらか一方、あるいは両方を行なってもよい。
【0097】また、第2の2値化処理回路40bで2値
化処理する前に拡大処理してもよいし、第1の2値化処
理回路40aで2値化処理する前に差分画像を縮退処理
してもよい。
【0098】実施例16. なお、上記実施例12〜15では照明光の強弱に対する
差分画像をもちいて網膜反射像を得たが、カメラのゲイ
ンを可変にし、LED強発光の代わりにカメラゲインを
大、LED弱発光の代わりにカメラゲインを小にしても
同様の効果がある。図31は本発明の実施例16による
居眠り検出装置を示す構成図である。図において、10
は入力ゲイン信号に対応して出力画像信号の大きさを変
化する機能があるCCDカメラ、16はゲイン信号を発
生するゲイン信号発生回路である。
【0099】タイミング発生回路31のフレーム周期に
従ったタイミング信号によりゲイン信号発生回路16は
ゲイン大の信号とゲイン小の信号をCCDカメラ10に
出力する。画像メモリ30aには、フレーム周期毎にカ
メラゲインが異なる画像が入力され、画像入力のタイミ
ング毎に画像メモリ30aの画像は画像メモリ30bに
転送し、結果として画像メモリ30bには1フレーム前
の画像が格納されている。画像メモリ30aにゲイン大
の明撮影画像、画像メモリ30bにゲイン小の暗撮影画
像が入力されたとき、差分回路34は、ゲイン大の明撮
影画像からゲイン小の暗撮影画像を引く演算をする。画
像メモリ30cの画像は図27と同様である。以下の処
理は実施例12と同様である。
【0100】本実施例では、フレーム周期毎にゲインの
大小を切り換えて検出対象者を撮影したが、撮影画像の
濃淡レベルを変化させるものなら何でもよく、カメラの
絞りを変化させても良い。即ち、ゲイン大小の代わり
に、絞り開閉度大と絞り開閉度小をフレーム周期毎に切
り換えても良い。また、カメラのシャッタ速度を可変に
し、遅いシャッタ速度による撮影と、早いシャッタ速度
による撮影とをフレーム周期毎に切り換えても良い。
【0101】このように、照明光の強弱の代わりに、C
CDカメラのカメラゲインや絞りやシャッタスピード等
のカメラ(光入力手段)の入力ゲインを変化させて、同
様の動作を行なえば、SNは下がるかも知れないが、L
EDの寿命等が延びる等の利点がある。
【0102】実施例17. 図32は本発明の実施例17による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例では、検出対象者1をCCD
カメラ10と同軸で照明するLED13aと、検出対象
者1をCCDカメラ10と非同軸で照明するLED13
bを交互に発光させ、同軸照明と非同軸照明を切り換え
て特徴点を精度よく抽出するものである。即ち、同軸照
明の場合は、眼鏡枠反射像や眼鏡等の装着物からの反射
像と網膜反射像が撮像され(同軸画像)、非同軸照明の
場合は、装着物からの反射像のみが撮像される(非同軸
画像)。従って、同軸画像と非同軸画像の差分画像をと
ることにより、眼鏡反射が除去できる。
【0103】次に動作について説明する。図32におい
て、LED駆動回路14は赤外線LED13aと赤外線
LED13bをタイミング発生回路31の信号によりフ
レーム周期ごとに交互に切り換えて発光させる。LED
発光タイミングチャートと画像メモリ30a、30bの
内容は実施例8、12と同様であり、発光するLEDに
対応して、同軸画像と非同軸画像を順次格納する。拡大
処理回路33及び画像メモリ30dは非同軸画像を拡大
処理し、差分回路34はこの非同軸拡大処理画像を、画
像メモリ30aの同軸画像から差分し、差分画像を生成
する。以下、実施例13と同様に2値化処理回路A40
で、画像メモリ30cに格納された上記差分画像を閾値
th1で2値化し図4の網膜反射像を得る。
【0104】本実施例では拡大処理回路33を設け、非
同軸画像を拡大処理し、同軸画像との間で差分画像を生
成した。これは眼鏡反射像の除去を確実にするためであ
る。即ち、LED13aと13bの位置が異なるため、
同軸画像と非同軸画像とで反射像の位置が多少異なる結
果、このまま差分を取れば眼鏡反射像の一部が残るが、
非同軸画像を拡大し、眼鏡反射像を拡大して差分を取る
ことにより、眼鏡反射像をすべて除去できる。
【0105】なお、実施例14と同様に、縮退処理回路
32を、画像メモリ30aの後に入れ、同軸画像を縮退
処理して、非同軸拡大処理画像とで差分を取れば、多少
顔が動いても眼鏡反射を除去できるようになる。
【0106】なお、LEDの並んでいる方向が上下方向
なら、例えば5×5のマックスフィルタを7×5のマッ
クスフィルタに換え、拡大の方向を上下方向に強くすれ
ば除去効果があがる。
【0107】実施例18. 上記実施例17では差分画像のみを用いて眼球の特徴点
を抽出したが、実施例8、15と同様に、2つの2値化
処理画像を得、マスク処理を行なうようにしてもよい。
即ち、図19に示すように、第2の2値化処理回路40
bを設け、画像メモリ30aから非同軸画像を入力し、
第2の閾値th2で2値化処理をして、第2の2値化処
理画像である眼鏡反射像を得、一方、2値化処理回路4
0aで差分画像を第1の閾値th1で2値化処理し、第
1の2値化処理画像である網膜反射像を得、両2値化処
理画像をマスク回路65でマスク処理して、図4と同様
の画像を得てもよい。
【0108】また、本実施例のものに対し、第1の2値
化処理画像の縮退処理と、第2の2値化処理画像の拡大
処理のどちらか一方、あるいは両方を行なってもよい。
【0109】また、第2の2値化処理回路40bで2値
化処理する前に拡大処理してもよいし、第1の2値化処
理回路40aで2値化処理する前に差分画像を縮退処理
してもよい。
【0110】実施例19. 図33は本発明の実施例19による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は、上記実施例のように照明
光の強弱、または入力ゲインの大小、または同軸、非同
軸照明に対する差分画像をもちいて網膜反射像を得るの
ではなく、照明光の強弱、または入力ゲインの大小、ま
たは同軸、非同軸照明に対する2つの画像を、各々第1
の閾値と第2の閾値により2値化処理し、これらの2つ
の2値化処理画像を用いて、眼球からの反射像を顔面上
の特徴点として抽出するものである。図33において、
LED駆動回路14は赤外線LED13をタイミング発
生回路31の信号によりフレーム周期ごとに強/弱を切
り換えて発光させる。第1の2値化処理回路40aは画
像メモリ30aから明撮影画像を入力し、第1の閾値t
h1で2値化処理をして、第1の2値化処理画像である
網膜反射像と眼鏡反射像が含まれる画像を得る。一方、
第2の2値化処理回路40bでは画像メモリ30bから
暗撮影画像を入力し、第2の閾値th21で2値化処理
をして、第2の2値化処理画像である眼鏡反射像が含ま
れる画像を得る。マスク回路65で第1の2値化処理画
像を第2の2値化処理画像でマスク処理して、図4と同
様の画像を得る。以下の動作は上記各実施例と同様であ
る。
【0111】なお、本実施例において、2値化メモリ4
1cのあとに実施例3と同様、白領域の縮退処理回路を
いれても良い。
【0112】また、第1の2値化処理画像の縮退処理
と、第2の2値化処理画像の拡大処理のどちらか一方、
あるいは両方を行なってからマスク処理を行なってもよ
い。
【0113】実施例20. 図34は本発明の実施例20による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は、図33に示す装置に対
し、第2の2値化処理回路40bで2値化処理する前に
拡大処理回路33で拡大処理し、第1の2値化処理回路
40aで2値化処理する前に縮退処理回路32で縮退処
理するものである。
【0114】なお、上記実施例19、20は照明光を強
弱切り換えるものを示したが、入力ゲインを切り換える
もの、または同軸、非同軸照明を切り換えるものに対し
ても同様の構成が可能である。このように、実施例1
9、20では画像メモリの数が減り、変わりに2値化メ
モリが増えるが、2値化メモリの方がハードウェアが小
さいので、メモリ容量が小さくなり、装置が小型にな
る。また、濃淡画像の差分処理の代わりにマスク処理を
行うが、同様、処理回路が簡単になるので装置が小型に
なる。
【0115】実施例21. 図35は本発明の実施例21による居眠り検出装置を示
す構成図、図36は実施例21による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。上記実施例19、20で
は画像メモリ30a、30bに格納された明暗撮影画像
を各々2値化処理回路40a、40bで2値化処理した
が、本実施例では、画像メモリと2値化処理回路を1つ
にし、特徴計算回路50において、2値化処理回路40
に対し、2値化の閾値を図36に示すように、フレーム
周期毎に切り換える処理をおこなう。このようにするこ
とにより、2値化メモリ41a、41b、41cに格納
される2値化処理画像は、実施例19と同様になる。本
実施例では、2値化処理回路が1つになり、画像メモリ
も少なくなるので回路がより小型になる。
【0116】実施例22. 図37は本発明の実施例22による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は、顔が動いた場合にも精度
よく網膜反射像を抽出できるものであり、照明光を強弱
発光させて、順次得られる暗撮影画像、明撮影画像、暗
撮影画像の差分をとることにより、眼球からの反射像を
顔面上の特徴点として抽出するものである。図37にお
いて、30dはi番目に撮影した暗撮影画像を拡大処理
した画像を格納する画像メモリ、30bはi−1番目に
撮影した明撮影画像を格納する画像メモリ、30fはi
−2番目に撮影した暗撮影画像を拡大処理した画像を格
納する画像メモリ、35はi−1番目に撮影した明撮影
画像からi番目に撮影した暗撮影画像を差分処理する第
1の差分回路、36はi−1番目に撮影した明撮影画像
からiー2番目に撮影した暗撮影画像を差分処理する第
2の差分回路、30gは第1の差分回路35からの第1
の差分画像を格納する画像メモリ、30hは第2の差分
回路36からの第2の差分画像を格納する画像メモリ、
40は第1の閾値により第1の差分画像あるいは第2の
差分画像を処理する2値化処理回路A、37は2値化処
理回路Aで各々処理された第1の差分処理画像と第2の
差分処理画像とのAND画像をとるAND回路、40d
はAND画像を格納する2値化メモリである。
【0117】次に動作について説明する。LED駆動回
路14は赤外線LED13をフレーム周期ごとに強/弱
を切り換えて発光させ、画像メモリ30aと画像メモリ
30bには照明光の強弱に応じた暗撮影画像と明撮影画
像が交互に格納される。図38に検出対象者が左から右
に動いたとした時の画像メモリ30d、30b、30
f、30g、30hに格納される画像を眼鏡反射像と網
膜反射像に注目して模式的に示す。i−2番目及びi番
目に撮影した暗撮影画像を拡大処理した画像30F、3
0Dは眼鏡反射像が拡大されて撮像され、網膜反射像は
撮像されない。また、顔を動かしているので眼鏡反射像
は撮影画像上を移動し、画像30Fにおける眼鏡反射像
は左寄りに、画像30Dにおける眼鏡反射像は右寄りに
現われる。i−1番目に撮影した明撮影画像30Bは眼
鏡反射像と網膜反射像が撮像され、また、眼鏡反射像は
中央に現われる。第1の差分回路35で差分処理され、
メモリ30gに格納された画像30Gと、第2の差分回
路36で差分処理され、メモリ30hに格納された画像
30Hを第1の閾値により2値化処理回路A40でそれ
ぞれ2値化処理し、AND回路37でANDをとると、
画像40Dに示すAND画像が得られる。このAND画
像40Dは眼鏡反射像の大部分がほぼ除去され、網膜反
射像の抽出できた画像となっている。
【0118】このように、例えば実施例13において差
分画像を取る時、顔が動くと眼鏡反射像が充分除去でき
ないことがあるが、本実施例のようにして2つの差分画
像を用いて処理すると、精度よく網膜反射像を抽出でき
る。特徴計算回路50では網膜反射像のみを形等より抽
出し、上記各実施例と同様にして居眠りを検出する。
【0119】実施例23. 図39は本発明の実施例23による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は実施例22の構成のものに
対し、画像メモリ30bに格納される明撮影画像30B
を縮退処理回路32で縮退処理し、差分するときに差分
される側になる眼鏡反射像を小さくしている。これによ
り第1の差分画像30Gと第2の差分画像30Hにおい
ては、眼鏡反射像の残っている部分が小さくなり、その
結果、AND画像40Dにおいても、眼鏡反射像が殆ど
残らなくなる。
【0120】本実施例では縮退処理回路32と拡大処理
回路33の両方を入れたものを示したが、拡大処理回路
33を省いてもよいし、両方ともなくてもよい。
【0121】また、上記実施例22、23では照明光を
強弱切り換え、2種類の差分をとり画像処理するものを
示したが、実施例16と同様に入力ゲインを切り換え、
あるいは実施例17と同様に同軸照明と非同軸照明を切
り換え、実施例22、23と同様に2種類の差分をとる
構成であってもよい。
【0122】実施例24. 図40は本発明の実施例24による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は、上記実施例22、23と
同様に、顔が動いた場合にも精度よく網膜反射像を抽出
できるものであり、2種類の差分のとり方が異なるもの
である。図40において、38はi−1番目に撮影した
明撮影画像からi番目に撮影した暗撮影画像を差分した
差分画像30Gから、さらにiー2番目に撮影した暗撮
影画像を差分処理する差分回路であり、30jはこの差
分画像を格納する画像メモリである。
【0123】次に動作について説明する。LED駆動回
路14は赤外線LED13をフレーム周期ごとに強/弱
を切り換えて発光させ、画像メモリ30aと画像メモリ
30bには照明光の強弱に応じた暗撮影画像と明撮影画
像が交互に格納される。図41に検出対象者が左から右
に動いたとした時の画像メモリ30d、30b、30
f、30g,30jに格納される画像を眼鏡反射像と網
膜反射像に注目して模式的に示す。i−2番目及びi番
目に撮影した暗撮影画像を拡大処理した画像30F、3
0D、i−1番目に撮影した明撮影画像30B、第1の
差分回路35で差分処理され、メモリ30gに格納され
た画像30Gは、上記実施例22と同じであり、本実施
例では差分画像30Gから、さらにiー2番目に撮影し
た暗撮影画像を差分回路38で差分する。この差分画像
30Jを第1の閾値により2値化処理回路A40で2値
化処理すると、実施例22で得られたAND画像40D
と同様の画像が得られ、眼鏡反射像の大部分がほぼ除去
され、網膜反射像の抽出できた画像となっている。
【0124】実施例25. 図42は本発明の実施例25による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は実施例23と同様、上記実
施例24の構成のものに対し、画像メモリ30bに格納
される明撮影画像30Bを縮退処理回路32で縮退処理
し、差分するときに削られる側になる眼鏡反射像の小さ
くしている。これにより実施例23と同様、眼鏡反射像
が殆ど残らなくなる。
【0125】本実施例では縮退処理回路32と拡大処理
回路33の両方を入れたものを示したが、拡大処理回路
33を省いてもよいし、両方ともなくてもよい。
【0126】また、上記実施例22、23では照明光を
強弱切り換え、明撮影画像から2重に差分をとり画像処
理するものを示したが、実施例16と同様に、同軸照明
と非同軸照明を切り換え、同軸画像から実施例22、2
3と同様に2重に差分をとる構成であってもよい。
【0127】実施例26. 図43は本発明の実施例26による居眠り検出装置を示
す構成図である。眼鏡の形状によっては、照明の位置を
少しずらせるだけで眼鏡レンズ上の反射像が動いてしま
い、同軸、非同軸照明に対して差分をとっても眼鏡レン
ズ上の反射像が残り、網膜反射像を抽出できないことが
ある。本実施例は、このような場合にも精度よく網膜反
射像が抽出できる装置であり、同軸照明における光軸に
対し対称となる2つの光軸で非同軸照明を行なうもので
ある。図43では、同軸照明の光軸に対し検出対象者を
LED13b、13cにより左右から照明して、非同軸
照明を実施する。
【0128】次に動作について説明する。LED駆動回
路14は赤外線LED13a、13b、13cをフレー
ム周期ごとに、非同軸左、同軸、非同軸右、同軸、非同
軸左、同軸、非同軸右・・・と切り換えて発光させ、画
像メモリ30aには同軸、非同軸に応じた同軸画像と非
同軸画像が交互に格納される。非同軸左画像が画像メモ
リ30aに入力されると拡大処理回路33で拡大処理さ
れ画像メモリ30dに格納される。次に、同軸画像が画
像メモリ30aに入力されると画像メモリ30bに格納
される。このとき、画像メモリ30dの非同軸左拡大画
像は画像メモリ30fに転送される。以下画像が入力す
る度にこの処理を繰り返す。例えばi番目に非同軸右画
像が画像メモリ30dに格納されたときは、画像メモリ
30bはi−1番目の同軸画像、画像メモリ30fには
i−2番目の非同軸左画像が格納されている。画像メモ
リ30d、30b、30f、30g、30hに格納され
る画像は図38と同様になる。即ち、画像30Fはi−
2番目に撮影された非同軸左の非同軸画像の拡大画像で
あり、眼鏡反射像は左寄りに現われる。画像30Dはi
番目に撮影した非同軸右の非同軸画像の拡大画像であ
り、眼鏡反射像は右寄りに現われる。30Bはi−1番
目に撮影した同軸照明の同軸画像であり、眼鏡反射像は
中央に現われる。これらの画像に対し、実施例22と同
様に2種類の差分をとることにより、眼鏡反射像の大部
分がほぼ除去され、網膜反射像の抽出が精度よくでき
る。
【0129】なお、同軸照明に対し、対称な非同軸照明
をとる構成は、実施例23〜実施例25に対しても適用
できる。また、同軸照明に対し、対称な非同軸照明とし
ては、上下方向や斜め方向であってもよい。
【0130】実施例27. 図44は本発明の実施例27による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は、上記実施例22〜23に
示した2種類の差分画像をもちいたものに対し、実施例
19〜20と同様、先に2値化処理して、この2値化処
理画像を用いて、2種類の差分画像の代わりに2種類の
マスク画像を得、特徴抽出を行なうものである。図44
において、LEDは弱、強、弱、強と順次切り換えて発
光する。i−2番目に撮影した暗撮影画像は2値化処理
回路40bで2値化され、2値化メモリ41bに格納さ
れる。i−1番目に撮影した明撮影画像は2値化処理回
路40aで2値化され、2値化メモリ41aに格納され
る。このとき、2値化メモリ41bのi−2番目の暗撮
影画像は2値化メモリ41eに転送される。次いでi番
目に撮影した暗撮影画像は2値化処理回路40bで2値
化され、2値化メモリ41bに格納される。このときi
番目の暗撮影画像は2値化メモリ41bに、i−1番目
の明撮影画像は2値化メモリ41aに、i−2番目の弱
発光画像は2値化メモリ41bに格納されていることに
なる。次に、マスク回路65aは2値化メモリ41aの
iー1番目の明撮影画像に対して2値化メモリ41bの
i番目の暗撮影画像でマスク処理をして結果を2値化メ
モリ41fに出力する。一方、マスク回路65bは2値
化メモリ41aのiー1番目の明撮影画像に対して2値
化メモリ41eのiー2番目の暗撮影画像でマスク処理
し、結果を2値化メモリ41gに出力する。次いで、A
ND回路37は2値化メモリ41fの内容と、2値化メ
モリ41gの内容のANDをとり、2値化メモリ41h
に結果を出力する。
【0131】なお、実施例24〜実施例26に対して
も、本実施例と同様、先に2値化処理してマスク処理を
行なってもよい。
【0132】このような構成にすることにより、実施例
22〜26に比べて、2値化メモリは増えるが、画像メ
モリが少なくて済み差分回路も省けるので、小型で低価
格の装置ができる効果がある。
【0133】実施例28. 図45は本発明の実施例28による居眠り検出装置を示
す構成図である。本実施例は実施例3の構成のものに対
し、眼鏡の有無を判断する眼鏡装着判定手段69を備え
たものである。眼鏡装着判定手段69は、2値化メモリ
61における白領域をラベリング処理し、白領域の個数
を数える。眼鏡の非装着時には反射像は2つ、装着時に
は3つ以上あるので、白領域の数で眼鏡の有無を判断す
る。特徴計算回路50は、眼鏡装着判定手段69の判定
結果により、眼鏡装着用の特徴抽出ロジックと、眼鏡非
装着用のロジックを切り替える。例えば、図10では5
個あるので、眼鏡装着と判断し、実施例3と同様に2値
化メモリ63の内容から網膜反射像6を抽出する処理を
行う。眼鏡非装着と判断された時には、2値化メモリ6
1の内容から網膜反射像6を抽出する処理を行う。
【0134】縮退処理をすると網膜反射像6の情報が少
なくなるが、本実施例の場合は、眼鏡装着時の、瞳孔抽
出精度が向上する。
【0135】なお、上記実施例では眼鏡装着判定手段6
9は、2値化メモリ61における白領域の個数を数え、
眼鏡の装着を判定したが、眼鏡反射像は網膜反射像に比
べて輝度が著しく高いことから、眼鏡装着判定手段69
は、画像メモリ30から信号を取入れ、最大輝度をみ
て、所定値以上なら眼鏡装着と判定してもよい。
【0136】また、上記各実施例では眼鏡を装着するも
のについて述べてきたが、イヤリング等の装着物に対し
ても同様の効果がある。
【0137】図46は本発明の実施例28による他の居
眠り検出装置を示す構成図である。図45に示す実施例
では画像処理により眼鏡装着を判断したが、スイッチ1
5により眼鏡装着か非装着かの信号を特徴計算回路50
に入力してもよい。特徴計算回路50の動作は、眼鏡の
有無により、眼鏡装着用の特徴抽出ロジックと、眼鏡非
装着用のロジックを、上記実施例と同様にして切り替え
る。即ち、眼鏡装着時には、2値化メモリ63の内容か
ら網膜反射像6を抽出する処理を行い、眼鏡非装着時に
は、2値化メモリ61の内容から網膜反射像6を抽出す
る処理を行う。
【0138】図47は本発明の実施例28によるさらに
他の居眠り検出装置を示す構成図である。図47におい
て、特徴計算回路50は、眼鏡の有無により、眼鏡装着
用の特徴抽出ロジックと、眼鏡非装着用のロジックを切
り替えるだけでなく、さらに撮影条件を変えるものであ
る。即ち、特徴計算回路50は眼鏡を装着すると網膜反
射像6が暗くなるので、眼鏡装着時には裸眼時に比べて
赤外線LED13の放射パワーを上げるように、LED
駆動回路14を制御する。他の動作は図46に示す実施
例と同じである。このようにすることにより、適正な光
量で照明するので、眼鏡装着時でも裸眼時でも正しく特
徴点を抽出することができる。
【0139】なお、図45に示す装置に対しても、眼鏡
装着の有無により撮影方法を切り換えるようにしてもよ
い。また、眼鏡装着の有無を判断してLEDの放射パワ
ーを変えたが、眼鏡装着時にはカメラのゲインを上げ、
裸眼時にはカメラのゲインを下げるようにしても同様の
効果がある。
【0140】実施例29. なお、上記実施例28において、特徴計算回路50は、
眼鏡の有無により、眼鏡装着用の画像処理と、眼鏡非装
着用の画像処理を切り替えるものを示したが、予め、眼
鏡装着用の画像処理と、眼鏡非装着用の画像処理で網膜
反射像を抽出しておき、眼鏡の有無によって、上記画像
処理結果を選択するようにしてもよい。
【0141】あるいは、特徴計算回路50は、眼鏡装着
用の画像処理と非眼鏡装着用の画像処理とを有し、画像
処理結果によってどちらか一方の画像処理結果を選択し
もよい。例えば、図47の場合、2値化メモリ61の
白領域の個数と、2値化メモリ63の白領域の個数を比
べ、2値化メモリ61の白領域の個数と2値化メモリ6
3の白領域の個数が同じならば、眼鏡非装着として、2
値化メモリ61による特徴抽出結果を選択し、個数が違
えば、眼鏡装着として、2値化メモリ63による特徴抽
出結果を選択する。また、2値化メモリ61の白領域の
面積と、2値化メモリ63の白領域の面積を一定時間記
憶し、瞬きにより白領域の面積が小さくなることから、
面積が小さくなる割合が大きい方の、特徴抽出結果を選
択しても良い。
【0142】さらに、上記実施例は実施例3の構成のも
のに対し、眼鏡装着の有無に応じた画像処理または画像
処理結果を選択するものを示したが、他の実施例に対し
て適用してもよい。
【0143】実施例30. さらに、上記各実施例では2値化処理回路において、第
1の閾値th1と第2の閾値th2は予め決められた所
定の値を用いたが、撮影画像、検出対象者近傍の照度、
または2値化処理画像をもとに、第1の閾値と第2の閾
値を決定すると、網膜反射像と装着物からの反射像とを
より正確に判別できる。本実施例では入力画像に従って
閾値th1、th2を設定するものを示す。図48はこ
のような居眠り検出装置の一例を示す構成図である。図
において、64はヒストグラム演算回路であり、画像メ
モリ30から画像を入力し、入力画像の最大濃度と平均
濃度と分散をもとに、以下のように閾値th1、th2
を設定する。 th1=平均濃度 + 3×分散 ・・・(1) th2=最大濃度 − (最大濃度−th1)/2 ・・・(2) このようして得られた閾値th1、th2により、2値
化処理することにより、網膜反射像を精度よく抽出でき
る。
【0144】なお、上記実施例において、特徴抽出回路
50において、ヒストグラム演算回路64から最大濃度
を入力し、この入力画像の最大濃度に応じてLED光量
を変え、レンズ反射像8や眼鏡枠反射像9がオーバフロ
ーしないように設定すれば、網膜反射像6とレンズ反射
像8との濃度の差が出やすくなり、閾値th1、th2
が決定しやすい。図49はこのような実施例を示すもの
であり、特徴抽出回路50は最大濃度が255に近けれ
ば、光量を下げるように、LED駆動回路14に指令を
出す。
【0145】実施例31. 上記実施例30では入力画像全体の平均濃度を用いて閾
値の決定をしたが、図50は夜間の網膜反射を含む画像
全体の濃度分布であり、濃度値aを持つ画素数をn
(a)としたものである。ここでaは0〜255までの
値を取る。また、Aは最小の濃度、Bは濃度分布の立ち
上がり濃度、Cは最大濃度(濃度max)である。図50
において、顔面領域及び背景は暗いので点Bより暗い濃
度を持つ。これに比べ、網膜反射像や眼鏡の反射像は著
しく明るく、画素数が少ないので点Bから点Cの分布内
にある。従って、上記実施例30の全体画像の平均濃度
による閾値決定方法では、S/Nの悪い顔面領域や背景
の濃度分布から閾値のを決めることになり、必ずしも最
適な値が得られないことがわかる。本実施例では、濃度
分布の立ち上がり濃度Bを見つけ、濃度B以上の画素の
濃度分布に注目して2値化の閾値を決定するものであ
り、より最適な閾値が求められる。
【0146】濃度Bの求め方は、例えば次のとおりに計
算する。まず、点Bのおおよその位置を求めるために、
濃度値を例えば16の区画に分割し、区分iの画素数N
(i)を次式により求める。
【0147】
【数1】
【0148】次に、隣合う区画間の差分M(i)をと
り、 M(i)=N(i)ーN(i−1) 但し、i=1〜15 差分M(i)が一定値以上の画素数Mthを持つ区画 M(i)≧Mth なる区画、j1,j2、...、Jを抽出し、濃度値最
大の区画Jを選択する。点Bはこの区画J内で最小の画
素数を持つ濃度値、即ち、 MIN{n(16J)、n(16J+1)、...n(16J+15)} を与える濃度値とする。
【0149】このようにして求められた点Bに対し、閾
値の選び方は、 th1=濃度B + α1 th2=濃度max − α2 但し、α1、α2はオフセット値であり、例えばα1=
10、α2=20とする。
【0150】または、 th1=濃度B + 濃度B以上の濃度平均値×β1 + α1 th2=濃度max − 濃度B以上の濃度平均値×β2 − α2 (ここで、α1、α2、β1、β2は、例えば、α1=5、α2=10、 β1=β2=0.2) 閾値の選び方は、後者の閾値のほうが演算時間がかかる
が、確実に特徴点が抽出できるという意味で精度があが
る。
【0151】さらに、図51(a)(b)は各々、夜間
の明撮影画像の濃度分布と暗撮影画像の濃度分布であ
る。図51に示すように、眼鏡反射像の濃度は網膜反射
像の濃度より大きいところに位置し、明撮影(例えば強
発光)の場合は、網膜反射像を抽出する必要があるの
で、閾値の選び方を、 th1=濃度B + α1 とし、暗撮影(例えば弱発光)の場合は、眼鏡反射像の
みを抽出する必要があるので、 th2=濃度max − 濃度B以上の濃度平均値×β2 − α2 としてもよい。
【0152】実施例32. さらに、閾値th1、th2の設定の仕方としては、検
出対象者近傍の照度を照度センサにより検出し、上記照
度をもとに閾値th1、th2を設定することもでき
る。例えば、閾値th1は照度が大きくなるに連れて大
きくなる値、th2は一定としたマップを用い、検出さ
れた照度により閾値th1、th2を決定する。あるい
は、明るいと顔の平均濃度に対する網膜反射像の濃度
が、暗いときに比べて小さくなることを考慮して、上記
(1)式を th1=平均濃度 + x(s)×分散 と設定し、x(s)を照度が大きくなるに連れて小さくな
る値に設定したマップを用いて、入力画像の最大濃度と
平均濃度と分散と、検出された照度をもとに、閾値th
1、th2を決定する。
【0153】実施例33. 検出対象者によって網膜反射像の輝度や大きさは異な
る。また、眼鏡によっても眼鏡反射像の輝度や大きさが
異なる。本実施例は異なる閾値で処理した複数の2値化
処理画像をもとに、最適な閾値を決定し、最適な閾値に
よる画像処理、または画像処理結果を選択するものであ
る。図52は本発明の実施例33による画像処理装置を
示す構成図である。図52において、2値化処理回路C
66は予め定められた濃度に対する4つの閾値th1
1、th12、th13、th2を持っている。th2
は上記各実施例と同様の眼鏡反射像検出用の閾値であ
り、th11、th12、th13は網膜反射像検出用
の閾値であり、th11〉th12〉th13である。
41bは閾値th2で2値化処理した結果を格納する第
2の2値化メモリ、411aは閾値th11で2値化処
理した結果を格納する第1の2値化メモリ、412aは
閾値th12で2値化処理した結果を格納する第1の2
値化メモリ、413aは閾値th13で2値化処理した
結果を格納する第1の2値化メモリ、39は信号切り換
え器であり、特徴計算回路50の指令により、2値化メ
モリ411a、412a、413aのうちの1つの出力
を、マスク回路65に接続する。
【0154】次に動作について説明する。画像メモリ3
0に画像が入力されると、特徴計算回路50は信号切り
換え器39に指令を送り、2値化メモリ411aとマス
ク回路65を接続する。2値化メモリ411aの2値化
処理画像はマスク回路65で2値化メモリ41bの2値
化処理画像によりマスク処理され、白領域縮退回路62
を経て、2値化メモリ63に格納される。特徴計算回路
50は2値化メモリ63におけるこの画像の白領域の面
積と白領域の個数を調べる。次に、特徴計算回路50は
2値化メモリ412aとマスク回路65を接続し、同様
の処理を行なう。最後に、特徴計算回路50は2値化メ
モリ413aとマスク回路65を接続し、同様の処理を
行なう。次に、特徴計算回路50は2値化メモリ411
a、412a、413aのそれぞれに接続した場合の、
面積情報S1、S2、S3と個数情報N1、N2、N3
を用いて、最適の結果を生み出した結果を選択し、以
下、その閾値に対応した2値化メモリとマスク回路65
を接続する。白領域の面積と個数を用いて、最適値を選
択する選択基準を以下に示す。個数情報N1、N2、N
3が全て3以上の時、最小の個数を持つものを選択す
る。個数が同じ場合は、最小の面積を持つ結果を最適と
する。N1、N2、N3の値が2であるものが存在すれ
ば、個数N=2で、かつ最大の面積を持つ結果を最適と
する。N1、N2、N3が全て2未満の時は、網膜反射
像検出不能とし、再度最適閾値選択処理を行なう。
【0155】図53に眼鏡Aを掛けた場合の最適な閾値
の選択の例を示す。N1=0、N2=2、N3=5、S
1=0、S2=20、S3=40であるので、N=2で
ある2値化メモリ412aによる結果を最適として選択
する。
【0156】図54に眼鏡Bを掛けた場合の最適な閾値
の選択の例を示す。N1=0、N2=2、N3=2、S
1=0、S2=20、S3=30であり、N2=N3=
2なので、S2とS3の大小を比較する。S3の方が大
きいので、2値化メモリ413aによる結果を最適とし
て選択する。
【0157】なお、白領域の個数による選択理由は、個
数が2個に近いほど、眼鏡の反射像を除去し、網膜反射
像のみを抽出している可能性が高いからである。また、
N=2の場合の面積による選択の理由は、面積が大きい
ほど、網膜反射像が抽出できている割合が高いからであ
る。N=3以上の場合の面積による選択の理由は、面積
が大きいほど、眼鏡反射像が混入している割合が高いか
らである。
【0158】なお、上記実施例33では網膜反射像抽出
用の第1の閾値を3個設けたが、眼鏡反射像抽出用の第
2の閾値を複数個設けて同様の処理を行なってもよい。
【0159】また、上記実施例33では白領域の縮退処
理を行なったが、縮退処理を行なわずに、白領域の形状
で、閾値の最適値を判断してもよい。例えば、ドーナッ
ツ状の白領域を除いた白領域の個数や面積で判断しても
よい。
【0160】実施例34. 上記実施例33では、複数の閾値による複数の2値化処
理画像を用いて網膜反射像を抽出したが、閾値を変化さ
せた処理結果をもとに、閾値を選択してもよい。図55
は本発明の実施例34による画像処理装置を示す構成図
である。図55において、特徴計算回路50は網膜反射
像抽出のための閾値th11、th12、th13を順
次、2値化処理回路C66に設定し、2値化メモリ63
の画像を基に最適の閾値を設定する。なお、本実施例で
は眼鏡反射像検出用の閾値th2は一定である。
【0161】例えば、眼鏡Aを掛けた場合は、th11
とth2で処理すると、実施例33と同様に、結果はN
1=0、S1=0となる。特徴計算回路50は2値化処
理回路C66にth12とth2を設定し、結果N2=
2、S2=20を得る。次に特徴計算回路50は2値化
処理回路C66にth13とth2を設定し、結果N3
=5、S3=40を得る。特徴計算回路50は実施例3
3と同様の選択基準により最適な閾値th12を選択す
る。眼鏡Bの場合は、同様に最適な閾値th13を選択
する。N1=0、N2=2、N3=5、S1=0、S2
=20、S3=40であるので、N=2である2値化メ
モリ412aによる結果を最適として選択する。
【0162】なお、上記実施例34において、第1の閾
値は3個でなくてもよいし、眼鏡反射像抽出用の第2の
閾値を変化させるようにしてもよい。
【0163】また、上記各実施例1〜29に対し、実施
例33、34と同様、複数の閾値で画像処理を行い、最
適な閾値を設定するようにしてもよい。
【0164】
【発明の効果】
【0165】本発明の請求項1においては、照明光の有
無を制御する照明光制御手段、照明光が有りの検出対象
者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光が無し
の検出対象者の画像を出力する暗撮影画像出力手段、及
び明撮影画像と暗撮影画像の差分画像を出力する差分画
像出力手段を備え、特徴点抽出手段は、差分画像を第1
の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、明撮影
画像を第2の閾値により処理した2値化処理画像を用い
て、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出する
ので、眼球の反射像と検出対象者の装着物による反射像
とを確実に識別でき、検出対象者の特徴点抽出を精度よ
く行う画像処理装置が提供できる。
【0166】また、請求項においては、差分画像を第
1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、明撮
影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化処理画
像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点とし
て抽出するので、請求項1の効果に加え、外乱光が変化
したばあいに対する特徴点抽出精度が向上する。
【0167】また、請求項においては、照明光の強弱
または光入力手段の入力ゲインを制御する照明光制御手
段、照明光が強または入力ゲインが大の検出対象者の画
像を出力する明撮影画像出力手段、照明光が弱または入
力ゲインが小の検出対象者の画像を出力する暗撮影画像
出力手段、明撮影画像と暗撮影画像の差分画像を出力す
る差分画像出力手段を備え、特徴点抽出手段は、差分画
像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像
と、暗撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値
化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特
徴点として抽出するので、装着物の反射像の影響を消す
ように動作し、請求項1の効果に加え、特徴点検出精度
がさらに向上する。
【0168】また、請求項においては、特徴点抽出手
段は、i番目に撮影した暗撮影画像と、i−1番目に撮
影した明撮影画像と、i−2番目に撮影した暗撮影画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した明撮影画像から
上記i番目に撮影した暗撮影画像を差分処理して得られ
た第1の差分画像と、上記i−1番目に撮影した明撮影
画像から上記iー2番目に撮影した暗撮影画像を差分処
理して得られた第2の差分画像とを求め、第1の差分画
像及び第2の差分画像により、眼球からの反射像を顔面
上の特徴点として抽出するので、請求項の効果に加
え、検出対象者の顔面が動いた場合においても、特徴点
抽出が正確にでき、抽出精度が下がらない。
【0169】また、請求項においては、特徴点抽出手
段は、i番目に撮影した暗撮影画像と、i−1番目に撮
影した明撮影画像と、i−2番目に撮影した暗撮影画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した明撮影画像か
ら、上記i番目に撮影した暗撮影画像と、上記iー2番
目に撮影した暗撮影画像とを差分処理して得られた差分
画像を求め、上記差分画像により、眼球からの反射像を
顔面上の特徴点として抽出するので、請求項と同様の
効果がある。
【0170】また、請求項においては、検出対象者の
顔面を含む所定領域を光入力手段と同軸で照明する同軸
照明手段、検出対象者の顔面を含む所定領域を上記光入
力手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、同軸照明手
段と非同軸照明手段の発光の有無を制御する照明光制御
手段、同軸照明光による検出対象者の画像を出力する同
軸画像出力手段、非同軸照明光による検出対象者の画像
を出力する非同軸画像出力手段、同軸画像と非同軸画像
の差分画像を出力する差分画像出力手段を備え、特徴点
抽出手段は、差分画像をを第1の閾値により処理した第
1の2値化処理画像と、非同軸画像を第2の閾値により
処理した2値化処理画像を用いて、眼球からの反射像を
顔面上の特徴点として抽出するので、請求項1の効果に
加え、外乱光が変化したばあいに対する特徴点抽出精度
が向上する。
【0171】また、請求項においては、特徴点抽出手
段は、i番目に撮影した非同軸画像と、i−1番目に撮
影した同軸画像と、i−2番目に撮影した非同軸画像と
を用いて、上記i−1番目に撮影した同軸画像から上記
i番目に撮影した非同軸画像を差分処理して得られた第
1の差分画像と、上記i−1番目に撮影した同軸画像か
ら上記iー2番目に撮影した非同軸画像を差分処理して
得られた第2の差分画像とを求め、第1の差分画像及び
第2の差分画像により、眼球からの反射像を顔面上の特
徴点として抽出するので、請求項の効果に加え、検出
対象者の顔面が動いた場合においても、特徴点抽出が正
確にでき、抽出精度が下がらない。
【0172】また、請求項においては、特徴点抽出手
段は、i番目に撮影した非同軸画像と、i−1番目に撮
影した同軸画像と、i−2番目に撮影した非同軸画像と
を用いて、上記i−1番目に撮影した同軸画像から、上
記i番目に撮影した非同軸画像と上記iー2番目に撮影
した非同軸画像とを差分処理して得られた差分画像を求
め、上記差分画像により、眼球からの反射像を顔面上の
特徴点として抽出するので、請求項と同様の効果があ
る。
【0173】また、請求項においては、特徴点抽出手
段は、上記差分画像を第1の閾値により処理した第1の
2値化処理画像と、暗撮影画像または非同軸画像を第2
の閾値により処理した第2の2値化処理画像とを用い
て、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出する
ので、請求項または請求項の効果に加え、装着物の
反射像の影響を軽減できるので、特徴点抽出精度が上が
る。
【0174】また、請求項10においては、特徴点抽出
手段は、第1の差分画像を第1の閾値により処理した第
1の差分処理画像と、第2の差分画像を第1の閾値によ
り処理した第2の差分処理画像とを用いて、眼球からの
反射像を顔面上の特徴点として抽出するので、請求項
または請求項の効果に加え、簡単な画像演算で特徴点
を抽出できる効果がある。
【0175】また、請求項11においては、照明光の強
弱または光入力手段の入力ゲインを制御する照明光制御
手段、照明光が強または入力ゲインが大の検出対象者の
画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光が弱または
入力ゲインが小の検出対象者の画像を出力する暗撮影画
像出力手段を備え、特徴点抽出手段は、明撮影画像を第
1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、暗撮
影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化処理画
像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点とし
て抽出するので、請求項の効果に加え、濃淡画像の差
分処理が無くなる結果、画像用のメモリ容量が小さくな
り、処理回路が簡単になって装置が小型で安価になる効
果がある。
【0176】また、請求項12においては、特徴点抽出
手段は、i番目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像
と、i−1番目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像
と、i−2番目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した明撮影画像の2
値化処理画像を上記i番目に撮影した暗撮影画像の2値
化処理画像でマスク処理して得られた第1のマスク画像
と、上記i−1番目に撮影した明撮影画像の2値化処理
画像を上記iー2番目に撮影した暗撮影画像の2値化処
理画像でマスク処理して得られた第2のマスク画像とを
求め、第1のマスク画像及び第2のマスク画像により、
眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出するの
で、請求項の効果に加え、画像用のメモリ容量が小さ
くなり、処理回路が簡単になって装置が小型で安価にな
る効果がある。
【0177】また、請求項13においては、特徴点抽出
手段は、i番目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像
と、i−1番目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像
と、i−2番目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した明撮影画像の2
値化処理画像を、上記i番目に撮影した暗撮影画像の2
値化処理画像と、上記iー2番目に撮影した暗撮影画像
の2値化処理画像とで、マスク処理して得られたマスク
画像を求め、上記マスク画像により、眼球からの反射像
を顔面上の特徴点として抽出するので、請求項12と同
様の効果がある。
【0178】また、請求項14においては、検出対象者
の顔面を含む所定領域を光入力手段と同軸で照明する同
軸照明手段、検出対象者の顔面を含む所定領域を光入力
手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、同軸照明手段
と非同軸照明手段の発光の有無を制御する照明光制御手
段、同軸照明光による検出対象者の画像を出力する同軸
画像出力手段、非同軸照明光による検出対象者の画像を
出力する非同軸画像出力手段を備え、特徴点抽出手段
は、同軸画像を第1の閾値により処理した第1の2値化
処理画像と、非同軸画像を第2の閾値により処理した第
2の2値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔
面上の特徴点として抽出するので、請求項の効果に加
え、濃淡画像の差分処理が無くなる結果、画像用のメモ
リ容量が小さくなり、処理回路が簡単になって装置が小
型で安価になる効果がある。
【0179】また、請求項15においては、特徴点抽出
手段は、i番目に撮影した非同軸画像の2値化処理画像
と、i−1番目に撮影した同軸画像の2値化処理画像
と、i−2番目に撮影した非同軸画像の2値化処理画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した同軸画像の2値
化処理画像を上記i番目に撮影した非同軸画像の2値化
処理画像でマスク処理して得られた第1のマスク画像
と、上記i−1番目に撮影した同軸画像の2値化処理画
像を上記iー2番目に撮影した非同軸画像の2値化処理
画像でマスク処理して得られた第2のマスク画像とを求
め、第1のマスク画像及び第2のマスク画像により、眼
球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出するので、
請求項の効果に加え、画像用のメモリ容量が小さくな
り、処理回路が簡単になって装置が小型で安価になる効
果がある。
【0180】また、請求項16においては、特徴点抽出
手段は、i番目に撮影した非同軸画像の2値化処理画像
と、i−1番目に撮影した同軸画像の2値化処理画像
と、i−2番目に撮影した非同軸画像の2値化処理画像
とを用いて、上記i−1番目に撮影した同軸画像の2値
化処理画像を、上記i番目に撮影した非同軸画像の2値
化処理画像と上記iー2番目に撮影した非同軸画像の2
値化処理画像でマスク処理して得られたマスク画像を求
め、上記マスク画像により、眼球からの反射像を顔面上
の特徴点として抽出するので、請求項15と同様の効果
がある。
【0181】また、請求項17においては、差分処理さ
れる画像またはマスク処理される画像を縮退処理するの
で、装着物の反射像の影響を軽減でき、特徴点抽出精度
が上がる。
【0182】また、請求項18においては、差分処理す
る画像またはマスク処理する画像を拡大処理するので、
装着物の反射像の影響を軽減でき、特徴点抽出精度が上
がる。
【0183】また、請求項19においては、同軸照明と
非同軸照明の位置関係に対応して拡大または縮退処理に
方向性を持たせるので、装着物の反射像の影響をさらに
軽減でき、特徴点抽出精度が上がる。
【0184】また、請求項20においては、検出対象者
の装着物の有無を判定する装着物判定手段を有し、特徴
点抽出手段は、上記装着物判定手段の判定結果によっ
て、第1の2値化処理画像および第2の2値化処理画像
を用いた装着用の画像処理と第1の2値化処理画像を用
いた非装着用の画像処理とを切り換える、または各画像
処理による処理結果を選択するので、眼鏡装着の有無に
より最適な画像処理を選択でき、特徴点抽出の精度が上
がる。
【0185】また、請求項21においては、装着物判定
手段は照明光による反射像の数または最大輝度により装
着物の有無を検出するので、眼鏡装着の有無を精度よく
判定でき、特徴点抽出精度が上がる。
【0186】また、請求項22においては、装着物があ
る場合には照明光を強めるので、眼鏡装着時でも裸眼時
でも正しく特徴点を抽出することができる。
【0187】また、請求項23においては、装着物があ
る場合には光入力手段の入力ゲインを上げるので、請求
項22と同様の効果がある。
【0188】また、請求項24においては、特徴点抽出
手段は、第1の2値化処理画像および第2の2値化処理
画像を用いた装着用の画像処理と第1の2値化処理画像
を用いた非装着用の画像処理とを有し、画像処理結果に
よってどちらか一方の画像処理結果を選択するので、装
着物の有無の2つの処理結果から最適な特徴抽出結果を
選択でき、特徴点抽出の精度が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1による居眠り検出装置を示
す構成図である。
【図2】 本発明の実施例1による居眠り検出装置の動
作を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施例1による居眠り検出装置の動
作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施例1による居眠り検出装置の動
作を説明する説明図である。
【図5】 本発明の実施例1による居眠り検出装置の動
作を説明する説明図である。
【図6】 本発明の実施例2による脇見検出装置を示す
構成図である。
【図7】 本発明の実施例2による脇見検出装置の動作
を説明する説明図である。
【図8】 本発明の実施例2による脇見検出装置の動作
を説明する説明図である。
【図9】 本発明の実施例3による居眠り検出装置を示
す構成図である。
【図10】 本発明の実施例3による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図11】 本発明の実施例3による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図12】 本発明の実施例4による居眠り検出装置を
示す構成図である。
【図13】 本発明の実施例4による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図14】 本発明の実施例4による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図15】 本発明の実施例5による画像処理装置を示
す構成図である。
【図16】 本発明の実施例6による居眠り検出装置を
示す構成図である。
【図17】 本発明の実施例7による居眠り検出装置を
示す構成図である。
【図18】 本発明の実施例8による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図19】 本発明の実施例8による居眠り検出装置を
示す構成図である。
【図20】 本発明の実施例8による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図21】 本発明の実施例8による居眠り検出装置の
動作を説明する説明図である。
【図22】 本発明の実施例9による居眠り検出装置を
示す構成図である。
【図23】 本発明の実施例10による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図24】 本発明の実施例11による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図25】 本発明の実施例12による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図26】 本発明の実施例12に係わるCCDカメラ
の入出力特性を示す特性図である。
【図27】 本発明の実施例12による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図28】 本発明の実施例13による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図29】 本発明の実施例13による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図30】 本発明の実施例14による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図31】 本発明の実施例16による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図32】 本発明の実施例17による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図33】 本発明の実施例19による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図34】 本発明の実施例20による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図35】 本発明の実施例21による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図36】 本発明の実施例21による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図37】 本発明の実施例22による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図38】 本発明の実施例22による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図39】 本発明の実施例23による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図40】 本発明の実施例24による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図41】 本発明の実施例24による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図42】 本発明の実施例25による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図43】 本発明の実施例26による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図44】 本発明の実施例27による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図45】 本発明の実施例28による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図46】 本発明の実施例28による他の居眠り検出
装置を示す構成図である。
【図47】 本発明の実施例28によるさらに他の居眠
り検出装置を示す構成図である。
【図48】 本発明の実施例30による居眠り検出装置
を示す構成図である。
【図49】 本発明の実施例30による他の居眠り検出
装置を示す構成図である。
【図50】 本発明の実施例31による居眠り検出装置
の動作を説明する説明図である。
【図51】 本発明の実施例31による他の居眠り検出
装置の動作を説明する説明図である。
【図52】 本発明の実施例33による画像処理装置を
示す構成図である。
【図53】 本発明の実施例33による画像処理装置の
動作を説明する説明図である。
【図54】 本発明の実施例33による画像処理装置の
動作を説明する説明図である。
【図55】 本発明の実施例34による画像処理装置を
示す構成図である。
【図56】 従来の目の位置検出装置を示す構成図であ
る。
【図57】 従来の居眠り検出装置を示す構成図であ
る。
【図58】 従来の居眠り検出装置の動作を説明する説
明図である。
【図59】 従来の居眠り検出装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図60】 従来の居眠り検出装置の動作を説明する説
明図である。
【図61】 眼鏡による反射像の影響を説明する説明図
である。
【図62】 眼鏡による反射像の影響を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 検出対象者、6 網膜反射像、8 レンズ反射像、
9 眼鏡枠反射像、10 CCDカメラ、12 ハーフ
ミラー、13,13a,13b,13c 赤外線LE
D、15 スイッチ、30,30a,30b,30c,
30d,30e,30f,30g,30h、30I、3
0J 画像メモリ、31 タイミング発生回路、32
縮退処理回路、33 拡大処理回路、34 差分回路、
35 第1の差分回路、36 第2の差分回路、37
AND回路、38 差分回路、39信号切り換え器、4
0a 第1の2値化処理回路、40b 第2の2値化処
理回路、41a 第1の2値化メモリ、41b 第2の
2値化メモリ、41c 第3の2値化メモリ、41d,
41e,41f,41g,41h 2値化メモリ、50
特徴計算回路、60 2値化処理回路B、61 2値
化メモリ、62 白領域縮退処理回路、63 2値化メ
モリ、64 ヒストグラム演算回路、65マスク回路、
66 2値化処理回路C、67 白領域拡大処理回路、
68 2値化メモリ、69 眼鏡装着判定手段、70居
眠り検出回路、71 警報回路、72 脇見検出回路、
80 エッジ抽出回路、81 画像メモリ。
フロントページの続き (72)発明者 佐竹 敏英 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 産業システム研究所内 (72)発明者 大川 太 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 生産技術センター内 (56)参考文献 特開 平2−138673(JP,A) 特開 平5−143714(JP,A) 特開 平6−274269(JP,A) 特開 昭62−138987(JP,A) 特開 平7−134800(JP,A) 特開 平7−61256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 340 B60K 28/06 G08B 21/06

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象者の顔面を含む所定の領域の像
    を入力する光入力手段、上記検出対象者の顔面を含む所
    定領域を照明する照明手段、及び上記光入力手段から出
    力される上記検出対象者の撮影画像から顔面上の特徴点
    を抽出する特徴点抽出手段を備えるものにおいて、照明
    光の有無を制御する照明光制御手段、照明光が有りの検
    出対象者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光
    が無しの検出対象者の画像を出力する暗撮影画像出力手
    段、及び明撮影画像と暗撮影画像の差分画像を出力する
    差分画像出力手段を備え、上記特徴点抽出手段は、上記
    検出対象者の眼球からの反射像を抽出するための第1の
    閾値と、上記検出対象者が装着する装着物からの反射像
    を抽出するための第2の閾値とを有し、上記差分画像を
    第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、上
    記明撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値化
    処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴
    点として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 特徴点抽出手段は、差分画像を第1の閾
    値により処理した第1の2値化処理画像と、明撮影画像
    を第2の閾値により処理した第2の2値化処理画像とを
    用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出
    することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 検出対象者の顔面を含む所定の領域の像
    を入力する光入力手段、上記検出対象者の顔面を含む所
    定領域を照明する照明手段、及び上記光入力手段から出
    力される上記検出対象者の撮影画像から顔面上の特徴点
    を抽出する特徴点抽出手段を備えるものにおいて、照明
    光の強弱または上記光入力手段の入力ゲインを制御する
    照明光制御手段、照明光が強または入力ゲインが大の検
    出対象者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明光
    が弱または入力ゲインが小の検出対象者の画像を出力す
    る暗撮影画像出力手段、明撮影画像と暗撮影画像の差分
    画像を出力する差分画像出力手段を備え、上記特徴点抽
    出手段は、上記検出対象者の眼球からの反射像を抽出す
    るための第1の閾値と、上記検出対象者が装着する装着
    物からの反射像を抽出するための第2の閾値とを有し、
    上記差分画像を第1の閾値により処理した第1の2値化
    処理画像と、上記暗撮影画像を第2の閾値により処理し
    た第2の2値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像
    を顔面上の特徴点として抽出することを特徴とする画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗
    撮影画像と、i−1番目に撮影した明撮影画像と、i−
    2番目に撮影した暗撮影画像とを用いて、上記i−1番
    目に撮影した明撮影画像から上記i番目に撮影した暗撮
    影画像を差分処理して得られた第1の差分画像と、上記
    i−1番目に撮影した明撮影画像から上記iー2番目に
    撮影した暗撮影画像を差分処理して得られた第2の差分
    画像とを求め、第1の差分画像及び第2の差分画像によ
    り、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出する
    ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した暗
    撮影画像と、i−1番目に撮影した明撮影画像と、i−
    2番目に撮影した暗撮影画像とを用いて、上記i−1番
    目に撮影した明撮影画像から、上記i番目に撮影した暗
    撮影画像と、上記iー2番目に撮影した暗撮影画像とを
    差分処理して得られた差分画像を求め、上記差分画像に
    より、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出す
    ることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 検出対象者の顔面を含む所定の領域の像
    を入力する光入力手段、上記検出対象者の顔面を含む所
    定領域を上記光入力手段と同軸で照明する同軸照明手
    段、上記検出対象者の顔面を含む所定領域を上記光入力
    手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、及び上記光入
    力手段から出力される上記検出対象者の撮影画像から顔
    面上の特徴点を抽出する特徴点抽出手段を備えるものに
    おいて、上記同軸照明手段と上記非同軸照明手段の発光
    の有無を制御する照明光制御手段、同軸照明光による検
    出対象者の画像を出力する同軸画像出力手段、非同軸照
    明光による検出対象者の画像を出力する非同軸画像出力
    手段、同軸画像と非同軸画像の差分画像を出力する差分
    画像出力手段を備え、上記特徴点抽出手段は、上記検出
    対象者の眼球からの反射像を抽出するための第1の閾値
    と、上記検出対象者が装着する装着物からの反射像を抽
    出するための第2の閾値とを有し、上記差分画像を第1
    の閾値により処理した第1の2値化処理画像と、上記非
    同軸画像を第2の閾値により処理した第2の2値化処理
    画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点と
    して抽出することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非
    同軸画像と、i−1番目に撮影した同軸画像と、i−2
    番目に撮影した非同軸画像とを用いて、上記i−1番目
    に撮影した同軸画像から上記i番目に撮影した非同軸画
    像を差分処理して得られた第1の差分画像と、上記i−
    1番目に撮影した同軸画像から上記iー2番目に撮影し
    た非同軸画像を差分処理して得られた第2の差分画像と
    を求め、第1の差分画像及び第2の差分画像により、眼
    球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出することを
    特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した非
    同軸画像と、i−1番目に撮影した同軸画像と、i−2
    番目に撮影した非同軸画像とを用いて、上記i−1番目
    に撮影した同軸画像から、上記i番目に撮影した非同軸
    画像と上記iー2番目に撮影した非同軸画像とを差分処
    理して得られた差分画像を求め、上記差分画像により、
    眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出すること
    を特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 特徴点抽出手段は、差分画像を第1の閾
    値により処理した第1の2値化処理画像と、暗撮影画像
    または非同軸画像を第2の閾値により処理した第2の2
    値化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の
    特徴点として抽出することを特徴とする請求項または
    記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 特徴点抽出手段は、第1の差分画像を
    第1の閾値により処理した第1の差分処理画像と、第2
    の差分画像を第1の閾値により処理した第2の差分処理
    画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特徴点と
    して抽出することを特徴とする請求項または記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 検出対象者の顔面を含む所定の領域の
    像を入力する光入力手段、上記検出対象者の顔面を含む
    所定領域を照明する照明手段、及び上記光入力手段から
    出力される上記検出対象者の撮影画像から顔面上の特徴
    点を抽出する特徴点抽出手段を備えるものにおいて、照
    明光の強弱または上記光入力手段の入力ゲインを制御す
    る照明光制御手段、照明光が強または入力ゲインが大の
    検出対象者の画像を出力する明撮影画像出力手段、照明
    光が弱または入力ゲインが小の検出対象者の画像を出力
    する暗撮影画像出力手段を備え、上記特徴点抽出手段
    は、上記検出対象者の眼球からの反射像を抽出するため
    の第1の閾値と、上記検出対象者が装着する装着物から
    の反射像を抽出するための第2の閾値とを有し、明撮影
    画像を第1の閾値により処理した第1の2値化処理画像
    と、暗撮影画像を第2の閾値により処理した第2の2値
    化処理画像とを用いて、眼球からの反射像を顔面上の特
    徴点として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した
    暗撮影画像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した
    明撮影画像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した
    暗撮影画像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番
    目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像を上記i番目
    に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像でマスク処理し
    て得られた第1のマスク画像と、上記i−1番目に撮影
    した明撮影画像の2値化処理画像を上記iー2番目に撮
    影した暗撮影画像の2値化処理画像でマスク処理して得
    られた第2のマスク画像とを求め、第1のマスク画像及
    び第2のマスク画像により、眼球からの反射像を顔面上
    の特徴点として抽出することを特徴とする請求項11
    載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した
    暗撮影画像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した
    明撮影画像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した
    暗撮影画像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番
    目に撮影した明撮影画像の2値化処理画像を、上記i番
    目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像と、上記iー
    2番目に撮影した暗撮影画像の2値化処理画像とで、マ
    スク処理して得られたマスク画像を求め、上記マスク画
    像により、眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽
    出することを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】 検出対象者の顔面を含む所定の領域の
    像を入力する光入力手段、上記検出対象者の顔面を含む
    所定領域を上記光入力手段と同軸で照明する同軸照明手
    段、上記検出対象者の顔面を含む所定領域を上記光入力
    手段と非同軸で照明する非同軸照明手段、及び上記光入
    力手段から出力される上記検出対象者の撮影画像から顔
    面上の特徴点を抽出する特徴点抽出手段を備えるものに
    おいて、上記同軸照明手段と上記非同軸照明手段の発光
    の有無を制御する照明光制御手段、同軸照明光による検
    出対象者の画像を出力する同軸画像出力手段、非同軸照
    明光による検出対象者の画像を出力する非同軸画像出力
    手段を備え、上記特徴点抽出手段は、上記検出対象者の
    眼球からの反射像を抽出するための第1の閾値と、上記
    検出対象者が装着する装着物からの反射像を抽出するた
    めの第2の閾値とを有し、同軸画像を第1の閾値により
    処理した第1の2値化処理画像と、非同軸画像を第2の
    閾値により処理した第2の2値化処理画像とを用いて、
    眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した
    非同軸画像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した
    同軸画像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した非
    同軸画像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目
    に撮影した同軸画像の2値化処理画像を上記i番目に撮
    影した非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得
    られた第1のマスク画像と、上記i−1番目に撮影した
    同軸画像の2値化処理画像を上記iー2番目に撮影した
    非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理して得られた
    第2のマスク画像とを求め、第1のマスク画像及び第2
    のマスク画像により、眼球からの反射像を顔面上の特徴
    点として抽出することを特徴とする請求項14記載の画
    像処理装置。
  16. 【請求項16】 特徴点抽出手段は、i番目に撮影した
    非同軸画像の2値化処理画像と、i−1番目に撮影した
    同軸画像の2値化処理画像と、i−2番目に撮影した非
    同軸画像の2値化処理画像とを用いて、上記i−1番目
    に撮影した同軸画像の2値化処理画像を、上記i番目に
    撮影した非同軸画像の2値化処理画像と上記iー2番目
    に撮影した非同軸画像の2値化処理画像でマスク処理し
    て得られたマスク画像を求め、上記マスク画像により、
    眼球からの反射像を顔面上の特徴点として抽出すること
    を特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 特徴点抽出手段は、差分処理される画
    像またはマスク処理される画像を縮退処理することを特
    徴とする請求項1ないし8、12、13、15、16
    いずれかに記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 特徴点抽出手段は、差分処理する画像
    またはマスク処理する画像を拡大処理することを特徴と
    する請求項1ないし8、12、13、15、16のいず
    れかに記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 特徴点抽出手段は、同軸照明と非同軸
    照明の位置関係に対応して拡大または縮退処理に方向性
    を持たせることを特徴とする請求項17または18に記
    載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 検出対象者の装着物の有無を判定する
    装着物判定手段を有し、特徴点抽出手段は、上記装着物
    判定手段の判定結果によって、第1の2値化処理画像お
    よび第2の2値化処理画像を用いた装着用の画像処理と
    第1の2値化処理画像を用いた非装着用の画像処理とを
    切り換える、または各画像処理による処理結果を選択す
    ることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 装着物判定手段は照明光による反射像
    の数または最大輝度により装着物の有無を検出すること
    を特徴とする請求項20記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 特徴点抽出手段は、装着物がある場合
    には照明光を強めることを特徴とする請求項20または
    21に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 特徴点抽出手段は、装着物がある場合
    には光入力手段の入力ゲインを上げることを特徴とする
    請求項20または21に記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 特徴点抽出手段は、第1の2値化処理
    画像および第2の2値化処理画像を用いた装着用の画像
    処理と第1の2値化処理画像を用いた非装着用の画像処
    とを有し、画像処理結果によってどちらか一方の画像
    処理結果を選択することを特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載の画像処理装置。
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