JP3363582B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP3363582B2
JP3363582B2 JP11113294A JP11113294A JP3363582B2 JP 3363582 B2 JP3363582 B2 JP 3363582B2 JP 11113294 A JP11113294 A JP 11113294A JP 11113294 A JP11113294 A JP 11113294A JP 3363582 B2 JP3363582 B2 JP 3363582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿読取装置に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、原稿台に
載置された原稿を往復移動する走査部により読取を行う
ようにした静止型原稿読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、スキャナ等にお
ける原稿読取装置としては、従来より、原稿を載置する
原稿台を往復移動させることにより原稿を露光し読み取
る方式のもの、光学部を往復移動させることにより原稿
を露光し読み取る方式のもの(静止型原稿読取装置)等
が開発されている。
【0003】このうち、静止型原稿読取装置は、照明部
材と第1ミラーを備え走査速度で移動する第1走査部
と、第2ミラーと第3ミラーを備え前記走査速度の1/
2で移動する第2走査部とを有する光学部からなり、滑
車、ワイヤーロープ等の単純な部品を使用できること、
機構、構造が比較的簡単なこと等の理由から一般に採用
されている(特公平4−51014号公報、特公平4−
51015号公報参照)。
【0004】図2は上記公報に記載されている従来の複
写機全体の内部構成を示す概略図、図3は光学部の斜視
図、図4は第2走査部の分解斜視図、図5は第2走査部
の平面図である。図2に示されるように複写機本体
(1)の内部が、区画板(11)によって上部室(1
2)と下部室(13)に区画され、上部室(12)内に
原稿(D)走査露光用の光学系(2)が、下部室(1
3)内に複写紙(P)上に複写画像を形成する複写処理
部(4)および複写紙搬送部(8)が設けられている。
【0005】ここで、光学系(2)は、発光体(3
1)、主反射板(32)および副反射板(33)で構成
される光源(21)、第1ミラー(22)、第2ミラー
(23)、第3ミラー(24)、レンズ(25)、およ
び、平面反射鏡(26)を有し、光源(21)および第
1、2、3ミラー(22)、(23)、(24)を矢印
(A)で示す方向に移動させることによりコンタクトガ
ラス(14)上の原稿(D)を走査露光可能としてい
る。そして、上記光源(21)、および第1ミラー(2
2)は一体的に移動し、第2ミラー(23)、第3ミラ
ー(24)も一体的に移動し、前者の移動速度が後者の
移動速度の2倍となるように設定されている。なお、光
源(21)、第1ミラー(22)、第2ミラー(2
3)、第3ミラー(24)とで、走査光学部(2’)を
構成する。
【0006】また、複写紙搬送部(8)としては、給紙
ローラ(81)、給紙路(83)、搬送ローラ(8
5)、レジストローラ(86)、加熱定着ローラ(8
8)、および排出ローラ(89)を有し、給紙ローラ
(81)を駆動することにより、給紙カセット(16)
から1枚宛複写紙(P)を取り出し、複写処理部(4)
に導いてトナー像を転写させ、加熱定着ローラ(88)
によってトナー像を加熱し、定着させた後、受台(1
8)上に排出するようになっている。
【0007】また、複写処理部(4)としては、図2の
矢印(C)で示す方向に回転する感光体ドラム(41)
の周囲に帯電チャージ(42)、ブランクランプ
(B)、現像装置(43)、転写チャージャ(44)、
分離部材(45)、およびクリーナ(46)をこの順に
配設してあり、帯電チャージャ(42)によって均一に
帯電させた感光体ドラム(41)の外面に原稿像を結像
させて静電潜像を形成させ、静電潜像が形成されていな
い周縁部の静電荷をブランクランプ(B)により除去し
た後、現像装置(43)によってトナー像に顕像化し、
転写チャージャ(44)によってトナー像を複写紙
(P)上に転写し、残留トナーをクリーナ(46)で回
収するようになっている。
【0008】そして、図4、5に示されるように、第2
走査部(5)は以下のような構成となっている。すなわ
ち、第2ミラー(23)、第3ミラー(24)を支持枠
本体部(51)の所定位置に取付けるとともに、一方の
端部所定位置に一対のスライド部材(52)、および1
個のプーリ(53)を取付け、他方の端部所定位置に1
個のプーリ(54)を取付けている。そして、支持枠本
体部(51)に対して回動可能に連結された端部材(5
5)の所定位置に一対のスライド部材(56)を取付け
ている。なお、プーリ(53)、(54)は同一の高さ
位置に取付けられているとともに、走査方向に直角な相
対関係で取付けられている。また、スライド部材(5
2)、(56)も、通常状態において同一の高さ位置に
取付けられているとともに、各対のスライド部材(5
2)、(56)が走査方向に直角な相対関係で取付けら
れている。また、支持枠本体部(51)にはミラー取付
部(57)が設けられており、該ミラー取付部(57)
と、スライド支持部(58)、(59)との間は、軸
(60)、(61)により不動状に連結されている。さ
らに、前記端部材(55)は、前記スライド支持部(5
9)の所定位置に取付けた軸(62)を緩挿する孔(6
3)を形成しており、ベアリング(64)の抜け落ちを
阻止するボルト(65)を前記軸(62)に取付けてい
る。そして、スライド部材(52)、(56)は、それ
ぞれ複写機本体(1)に取付けられたスライダ(66)
(図3参照)の上面に当接し、プーリ(53)、(5
4)に捲掛けられた駆動ワイヤ(69)、(70)によ
って所定の移動速度で第2走査部(5)が、走査される
ようになっている。
【0009】上記従来の第2走査部(5)は、第2ミラ
ー(23)と第3ミラー(24)とを直角に設定すると
ともに、第2ミラー(23)と第3ミラー(24)とを
光軸に対し45゜の角度になるように正確に支持枠本体
部(51)に取付けることが必要である。そのために
は、例えば、原稿読取装置の光学調整機構(特願平5−
300618号参照)に記載されているようなレーザー
光による光学調整治具を用い、ミラー直角度の調整(図
6参照)、および、ミラー保持角度の調整(図7参照)
を行い、第2ミラー(23)、第3ミラー(24)を支
持枠本体部(51)に高精度で組み付け、調整する。
【0010】そこで、図6、7に示されているレーザー
光による光学調整治具を用いたミラーの直角度の調整と
ミラー保持角度の調整について説明する。図6、7にお
いて、原稿読取装置は、光源(71)、第1ミラー(7
2)、第2ミラー(73)、第3ミラー(74)、ミラ
ー保持体(75)、集光レンズ(76)、および、固体
撮像素子(77)を備えたもので、図2ないし5に記載
の原稿読取装置とは、主に固体撮像素子(77)を備え
ている点が相違するものである。そして、レーザー光に
よる光学調整治具(90)は、ミラー直角度調整用の基
準面(91)、ミラー保持角度調整用の基準面(9
2)、位置合せ用ピン(93)を有し、内部にレーザー
出射部、偏光ビームスプリッタ、1/4波長板、スリッ
ト、レーザー受光素子を備えてなるものである。ミラー
の直角度調整は、図6に示されるように、光学調整治具
(90)の基準面(91)を第2ミラー(73)に当接
し、レーザー出射部からのレーザー光を、偏光ビームス
プリッタ、1/4波長板を通過させ、第3ミラー(7
4)で反射した光を再度1/4波長板を通過させ、偏光
ビームスプリッタで反射させ、スリットを介し受光素子
により受光量を測定する。所定の受光量になっていなけ
れば、所定の受光量になるようにミラー直角度調整機構
(図示せず)を用いて第2ミラー(73)と第3ミラー
(74)とが直角になるまで受光量を測定しつつ調整す
る。ミラー保持角度の調整は、図7に示されるように、
光学調整治具(90)の位置合わせ用ピン(93)を原
稿読取装置の挿入孔に挿入するとともに、基準面(9
2)を原稿読取装置の所定位置に当接し、該光学調整治
具(90)から直角度が調整された状態の第3ミラー
(74)にレーザー光を出射して、ミラー保持角度の調
整を行うものである(詳細は省略する)。
【0011】そして、図2ないし5に示された第2走査
部(5)において、スライド支持部(58)、(59)
は、ミラー取付部(57)との間で、軸(60)、(6
1)により不動状に連結され、一方、端部材(55)は
軸(62)を基準として回転されるものであり、軸(6
0)、(61)は第2ミラー(23)、第3ミラー(2
4)の反射面の交軸の延長線上から離れた位置に設定さ
れている。このため、図8に示されるように、スライド
支持部(58)、(59)、端部材(55)等の加工精
度、組立精度に基づく寸法誤差、組立誤差等により、第
2ミラー(23)、第3ミラー(24)が読取光軸に対
し45度から誤差(θ)傾斜して固定された場合、第2
ミラー(23)、第3ミラー(24)が直角に調整され
ていたとしても、光軸の高さ位置、光路長が変化するこ
とになり、正確に画像を走査し、読み取ることができな
くなってしまう。そのため、前述の図7に示されるよう
なレーザー光による光学調整治具を用いて第2ミラー
(23)、第3ミラー(24)のミラー取付部(57)
とスライド支持部(58)、(59)との固定状態を調
整することが必要となる。しかしながら、その調整は微
妙で複雑であり、高度な熟練に基づく作業を要する。ま
た、部品の加工精度、組立精度に基づく寸法誤差、組立
誤差を少なくするには、加工精度の高い部品を用いるこ
とになるが、機械誤差、組立誤差を完全に無くすことは
できず、また、部品の加工精度を高めるには加工経費が
割高になるといった欠点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな従来技術の欠点を解決するために創案されたもので
あり、第2走査部における第2ミラーと第3ミラーの保
持部材と、移動部材との取付において、取付を簡単に行
うことができ、その取付角度に設計上の角度に対しばら
つきを生じたとしても、格別な角度調整を行う必要のな
い、しかも、製造コストの低い静止型原稿読取装置を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、照明部材と第1ミラーを備え走査速度
で移動する第1走査部と、第2ミラーと第3ミラーとを
備え前記走査速度の1/2で移動する第2走査部と、を
有する静止型原稿読取装置において、第2走査部が、第
2ミラーと第3ミラーとを直角に保持するミラー保持部
材と、該ミラー保持部材の端部に設けられた移動部材と
からなり、ミラー保持部材と移動部材の位置決め基準部
が第2ミラーと第3ミラーの反射面の交軸の延長線上に
配置されたことを特徴とする。
【0014】そして、移動部材が、ミラー保持部材の両
側端部に設けられていてもよい。また、移動部材が、ミ
ラー保持部材の両側端部に設けられ、一方の移動部材は
該ミラー保持部材に固着され、他方の移動部材は位置決
め基準部を中心に回動自在とされていてもよい。さら
に、移動部材が、ミラー保持部材の一側端部に設けられ
た第1移動部材と、他側端部に設けられた第2移動部材
および第3移動部材とからなり、位置決め基準部が位置
決め基準部材からなり、該位置決め基準部材が該ミラー
保持部材の両側端部の第2ミラーと第3ミラーの反射面
の交軸の延長線上にそれぞれ設けられており、ミラー保
持部材の一側端部において第1移動部材が位置決め基準
部材を基準に固定され、ミラー保持部材の他側端部にお
いて第2移動部材が位置決め基準部材を基準に固定され
るとともに第3移動部材が位置決め基準部材を中心に回
動自在に配設されていてもよい。
【0015】
【作用】上記の構成によれば、ミラー保持部材と移動部
材の位置決め基準部が第2ミラーと第3ミラーとの交軸
の延長線上に配置されているため、第2走査部のミラー
保持部材と移動部材との取付において、部品の加工精
度、組立精度に基づく取付角度に誤差の影響を受けず、
光軸の高さ位置および光路長は常に一定となる。
【0016】また、移動部材が、ミラー保持部材の両側
端部に設けられていれば、第2走査部が安定して走行す
る。また、他方の移動部材が回動自在とされていると、
走行用ガイドに歪みがあっても、他方の移動部材が回動
することで走行用ガイドの歪みの影響が吸収されミラー
保持部材および一方の移動部材にまでに無理な力が作用
するようなことがない。また、一方の移動部材用の走行
ガイドに歪みがあっても他方の移動部材にまでその歪み
が影響しない。
【0017】さらに、移動部材が、第1、2、3移動部
材からなり、このうち第3移動部材が回動自在とされて
いると、第2走査部材を走行させるためのワイヤー等か
らの力の作用方向に影響されずに、走行用ガイドに沿っ
て安定して走行する。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
について説明する。もちろんこの発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。図1は複写機の静止型原稿
読取装置における第2走査部の分解斜視図である。その
他の構成は前述の従来の複写機と同じであるため説明は
省略する。
【0019】図1において、第2走査部(S)は、第2
ミラー(101)と第3ミラー(102)とを有するミ
ラー保持部材(103)、第1移動部材(106)、第
2移動部材(112)、および、第3移動部材(11
7)とから構成されている。そして、第2ミラー(10
1)と第3ミラー(102)は、ミラー保持部材(10
3)に両ミラーの反射面が直角になるように取付けら
れ、保持されている。
【0020】ここで、ミラー保持部材(103)に第2
ミラー(101)、第3ミラー(102)を直角に取付
け、保持するためには、例えば、図6に示されたような
光学調整治具によって第2ミラー(101)と第3ミラ
ー(102)とが直角になるように調整して行うことが
できる。ミラー保持部材(103)の両端面部には、第
2ミラー(101)と第3ミラー(102)の反射面の
交軸の延長線上の位置にそれぞれ位置決め基準軸(10
4)、(105)が、外方に突設されている。第1移動
部材(106)には、位置決め基準孔(107)が穿設
されるとともに、一対のスライド部品(109)、プー
リ(110)が設けられている。そして、ミラー保持部
材(103)の一側端面部に突設された位置決め基準軸
(104)が、第1移動部材(106)の位置決め基準
孔(107)に挿入され、ミラー保持部材(103)と
第1移動部材(106)との位置決めが行われた後、両
者はねじ(108)によって所定位置に不動状態に固定
される。
【0021】第2移動部材(112)には、位置決め基
準孔(113)が穿設されるとともに、プーリ(11
6)が設けられている。また、第3移動部材(117)
には一対のスライド部品(119)が設けられていると
ともに、その起立部に位置決め基準孔(120)が対向
して穿設されている。そして、ミラー保持部材(10
3)の他側端面部に突設された位置決め基準軸(10
5)が、第2移動部材(112)の位置決め基準孔(1
13)に挿入され、ミラー保持部材(103)と第2移
動部材(112)との位置決めが行われた後、両者はね
じ(114)によって所定位置に不動状態に固定され
る。また、位置決め基準軸(105)は、第3移動部材
の位置決め基準孔(120)に緩挿され、第3移動部材
(117)が位置決め基準軸(105)を基準として回
動自在となっている。なお、位置決め基準孔(120)
には、位置決め基準軸(105)の回動を容易にするベ
アリング(図示せず)が設けられていてもよく、位置決
め基準軸(105)の先端部に軸止め部材(121)が
装着され、第3移動部材(117)と位置決め基準軸
(105)とが分離しないようになっている。
【0022】そして、第1移動部材(106)、第2移
動部材(112)に設けられたプーリ(110)、(1
16)には、それぞれ駆動用ワイヤ(111)、(11
5)が捲回・張架されている。また、第1移動部材(1
06)、第3移動部材(117)に設けられたスライド
部品(109)、(119)はガイド(図示せず)に当
接し、ガイド上を摺動するようになっている。なお、移
動部材の往復移動は上記のような構成のものに限定され
ず、例えば、スライド軸を跨いで摺動するような構成の
もの等適宜のものが採用できることはいうまでもない。
【0023】従って、第2走査部(S)を組み立てた
時、部品の加工精度、組立精度に基づく寸法誤差、組立
誤差によりミラー保持部材(103)と第1移動部材
(106)の取付角度が設計角度に対し角度誤差(θ)
をもって取付けられたとしても、第3移動部材(11
7)が位置決め基準軸(105)に対し、回動自在とな
っていることから、スライド部材(109)、(11
9)はガイド上を浮き上がることなく摺動することがで
き、また、図9に示したように、光軸の高さ位置、光路
長が変わることがなく、図7に示したようなミラー保持
角度の調整を行う必要がない。従って、第2走査部
(S)は、第1走査部の1/2の走査速度で移動させら
れ、原稿の読取を正確に行うことができる。
【0024】次に、図9に示したこの発明の光軸の高さ
位置、光路長の関係を、図10によって詳述する。図1
0において、第2ミラーの反射面と第3ミラーの反射面
とは直角に交わるものとし、その交軸点をTとする。そ
して、設計上の第2ミラーの反射面をHT、第3ミラー
の反射面をGTとし、取付角度に誤差θが生じ、第2、
3ミラーが交軸点Tを中心に回転し実際の第2ミラーの
反射面がDT、第3ミラーの反射面がCTになったとす
る。ここで、Aより入射した光が点P、Qで反射され、
Bへ出射するとする。ミラーCT、DTは直交(∠CT
D=90゜)しており、APの延長線とDTの延長線と
の交点をRとすると、 ∠APC=∠RPT=∠TPQ ∴△PTR △PTQ ∴∠PRT=∠PQT=∠BQD 、RT=QT 従って、AP、BQは平行である。
【0025】一方、設計上のミラーの配置状態におい
て、同じくAより光が入射し、ミラーGTの点Eで反射
するものとすると、ミラーGTの点Eへは光は入射角4
5゜で入射し、同じく45゜で反射され、ミラーHTの
点Fに入射角45゜で入射し、45゜で反射されること
になる。AEの延長線とHTの延長線との交点をSとす
ると、前記と同様に ∠AEG=∠SET=∠TEF=45゜ ∴△ETS △ETF ∴∠EST=∠EFT=∠BFH=45゜ 、ST=T
F となり、点FはBQ上にある。
【0026】従って、第2ミラー(101)と第3ミラ
ー(102)とのミラー保持部材(103)への取付が
設計角度から角度θの誤差を生じたまま行われたとして
も、光の出射方向は常にBとなり、常に光軸の高さ位置
は一定となる。また、この場合の光路長の変化分は、 (PQ+QF)−(PE+EF)=(PR+RS)−
(PE+ES)=PS−PS=0 となり、光路長も一定となる。
【0027】以上の実施例においては、ミラー保持部材
の一側端部に第1移動部材、他側端部に第2移動部材、
第3移動部材とが設けられ、ミラー保持部材の一側端部
において第1移動部材が位置決め基準軸を基準に固定さ
れ、ミラー保持部材の他側端部において第2移動部材が
位置決め基準軸を基準に固定されるとともに第3移動部
材が位置決め基準軸を中心に回動自在に配設されている
第2走査部について説明した。しかしながら、第2走査
部はこういった構造に限られるものではなく、要は、第
2ミラーと第3ミラーとを直角に保持するミラー保持部
材と、該ミラー保持部材の端部に設けられた移動部材と
からなり、ミラー保持部材と移動部材の位置決め基準部
が第2ミラーと第3ミラーの反射面の交軸の延長線上に
配置されているものであればよく、必ずしも、第1、
2、3移動部材を必要とするものでもなく、また、移動
部材が回動自在とされていなくて、固着されていてもよ
いものである。また、位置決め基準部も位置決め基準軸
を用いたものに限られず、例えば、位置決め基準位置に
設けられた孔と、これに嵌合する突起とからなるもの、
または、位置決め基準位置にそれぞれ設けられた孔と、
これに装着されるピン、ねじ等からなるもの等、適宜な
手段が採用できることはいうまでもない。
【0028】なお、この発明の実施例を複写機における
静止型原稿読取装置として説明したが、この発明の静止
型原稿読取装置は複写機用のものに限定されるものでは
なく、ファクシミリ、スキャナ等における静止型原稿読
取装置にも適用できるものであることは明らかである。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。第2走査部のミラー保持部材と移動部材との取付
において、設計上の取付角度に対し部品の加工精度、組
立精度に基づく取付角度に誤差が生じても、位置決め基
準部が第2ミラーと第3ミラーとの交軸の延長線上に設
けられているため、光軸の高さ位置および光路長は常に
一定で、取付角度誤差に影響されることがない。そのた
め、部品精度、組立精度を上げる必要がなく、また、部
品精度、組立精度が従来より低くても光軸の高さ位置、
光路長を一定とすることができ、良好、かつ、正確に原
稿の読取を行うことができる。さらに、製造コストの低
い静止型原稿読取装置を提供することが可能となる。
【0030】また、ミラー保持部材と移動部材の組立に
おける角度調整を行う必要がなくなり、熟練を要するこ
とがなく、組立時間の短縮が可能となる。また、使用中
におけるメンテナンスが不要となることから、維持管理
が容易となる。また、移動部材が、ミラー保持部材の両
側端部に設けられていれば、第2走査部を安定して走行
させることができる。
【0031】また、他方の移動部材が回動自在とされて
いると、走行用ガイドに歪みがあっても、他方の移動部
材が回動することで走行用ガイドの歪みの影響が吸収さ
れミラー保持部材および一方の移動部材にまでに無理な
力が作用するようなことがない。また、一方の移動部材
用の走行ガイドに歪みがあっても他方の移動部材にまで
その歪みが影響しない。
【0032】さらに、移動部材が、第1、2、3移動部
材とからなり、このうち第3移動部材が回動自在とされ
ていると、第2走査部材を走行させるためのワイヤー等
からの力の作用方向に影響されずに、走行用ガイド上を
安定して走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第2走査部の分解斜視図である。
【図2】従来の複写機の内部構成を示す概略図である。
【図3】図2の光学部の斜視図である。
【図4】図2の第2走査部の分解斜視図である。
【図5】図4の第2走査部の平面図である。
【図6】レーザーによる光学調整治具による第2走査部
の第2ミラー、第3ミラーの直角度調整の概略図であ
る。
【図7】同光学調整治具による第2走査部の第2ミラ
ー、第3ミラーのミラー保持部材への取付角度調整の概
略図である。
【図8】従来の第2走査部における第2ミラー、第3ミ
ラーのミラー保持部材への取付角度誤差による光軸の高
さ位置、光路長を示す概略図である。
【図9】この発明の第2走査部における第2ミラー、第
3ミラーのミラー保持部材への取付角度誤差による光軸
の高さ位置、光路長を示す概略図である。
【図10】図9における光軸の高さ位置、光路長の関係
を示す図である。
【符号の説明】
S 第2走査部 101 第2ミラー 102 第3ミラー 103 ミラー保持部材 104、105 位置決め基準軸 106 第1移動部材 112 第2移動部材 117 第3移動部材 107、113、120 位置決め基準孔 109、119 スライド部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313959(JP,A) 特開 昭61−203440(JP,A) 特開 平7−226828(JP,A) 特開 平6−22097(JP,A) 実開 昭61−165516(JP,U) 特公 平4−51014(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03G 13/04 - 13/056 G03G 15/00 107 G03G 15/04 - 15/056

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明部材と第1ミラーを備え走査速度で
    移動する第1走査部と、第2ミラーと第3ミラーとを備
    え前記走査速度の1/2で移動する第2走査部と、を有
    する、原稿台に載置された原稿の走査読み取りを行う静
    止型原稿読取装置において、 第2走査部が、第2ミラーと第3ミラーとを直角に保持
    するミラー保持部材と、該ミラー保持部材の端部に設け
    られた移動部材とからなり、ミラー保持部材と移動部材
    の位置決め基準部が第2ミラーと第3ミラーの反射面の
    交軸の延長線上に配置されたことを特徴とする静止型原
    稿読取装置。
  2. 【請求項2】 移動部材が、ミラー保持部材の両側端部
    に設けられたことを特徴とする請求項1記載の静止型原
    稿読取装置。
  3. 【請求項3】 移動部材が、ミラー保持部材の両側端部
    に設けられ、一方の移動部材は該ミラー保持部材に固着
    され、他方の移動部材は位置決め基準部を中心に回動自
    在とされたことを特徴とする請求項2記載の静止型原稿
    読取装置。
  4. 【請求項4】 移動部材が、ミラー保持部材の一側端部
    に設けられた第1移動部材と、他側端部に設けられた第
    2移動部材および第3移動部材とからなり、位置決め基
    準部が位置決め基準部材からなり、該位置決め基準部材
    が該ミラー保持部材の両側端部の第2ミラーと第3ミラ
    ーの反射面の交軸の延長線上にそれぞれ設けられてお
    り、ミラー保持部材の一側端部において第1移動部材が
    位置決め基準部材を基準に固定され、ミラー保持部材の
    他側端部において第2移動部材が位置決め基準部材を基
    準に固定されるとともに第3移動部材が位置決め基準部
    材を中心に回動自在に配設されたことを特徴とする静止
    型原稿読取装置。
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