JP3361186B2 - 光記録担体再生装置 - Google Patents

光記録担体再生装置

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JP3361186B2
JP3361186B2 JP14554094A JP14554094A JP3361186B2 JP 3361186 B2 JP3361186 B2 JP 3361186B2 JP 14554094 A JP14554094 A JP 14554094A JP 14554094 A JP14554094 A JP 14554094A JP 3361186 B2 JP3361186 B2 JP 3361186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク或は光磁気デ
ィスク等の光記録担体に記録されたデータを再生する光
記録担体再生装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来から、音楽信号を再生するメディア
として、民生用に広く普及しているコンパクトディスク
(以下CDと記す)が知られている。又再生専用のCDと
同一のディスクフォーマットを記録した記録可能な光デ
ィスクも実用化されている。これらの記録可能な光ディ
スクには、レーザ光の照射により発生した熱で、記録膜
を変形させたり、或いは、記録膜を焼き切ることで記録
ピットを形成することにより、1回だけ記録可能で消去
の出来ない追記型(Direct Read After Write :DRAW)光
ディスクと呼ばれるものと、同様にレーザ光を光源とし
て用い、光磁気ディスクに対して光源とは反対の位置よ
り外部磁界をかけて、記録膜の垂直磁化の方向を変える
ことにより情報記録を行い、記録消去を繰り返し行なえ
る書換型(Erasable-DRAW)光磁気ディスクと呼ばれるも
のとがある。
【0003】この様な書換型光磁気ディスクの記録方法
としては光変調記録方式及び磁界変調記録方式が知られ
ているがオーバーライト記録が可能な磁界変調記録方式
が一般に広く利用され始めている。
【0004】このような光磁気変調記録方式の光記録
体記録再生装置において、近年、音声の圧縮伸張技術を
利用して、従来のCDと同様に、再生レベルにおいて、
2チャンネルでサンプリング周波数44.1kHz、16ビット
分解能を有する光磁気ディスクが提案されている。この
方式では、記録再生する情報量を5分の1まで圧縮して
光ディスク又は、光磁気ディスク等(以下光記録担体と
記す)にデータを記録し、再生時にデータを伸張してC
Dと同様なオーディオ性能信号を得ている。
【0005】この方式の主な仕様はディスク直径は64mm
であり、トラックピッチは1.6μmでオーディオデータ
を最大74分記録・再生可能で、ディスクの線速度は1.2
〜1.4m/秒である。又、オーディオ信号の性能は、チ
ャンネル数はステレオ2チャンネル、周波数帯域5〜20k
Hz、ダイナミックレンジ105dBで、記録方式は前記した
様に磁界変調方式である。更にデータフォーマットは標
本化周波数44.1kHz、変調方式はCDと同様のEFM(Ei
ght to Fourteen Modulation)であり誤り訂正方式もC
IRC(Cross Interleave Read-Solomon Code)である。
又、高性能符号化方式はATRAC(Adaptive Transfor
m Acoustic Coding)と呼ばれるものである。
【0006】このATRAC方式はアナログ−デジタル
変換したオーディオデータを最大11.6m秒の時間の枠で
区分し、MDCT(Modified Discrete Cosine Transfor
m :変形離散コサイン変換)演算で複数の周波数帯域に分
離し、MDCTで周波数軸に変換した後、人間の聴覚特
性を利用して間引きを行い、約5分の1データ量まで圧
縮する。従って、光記録担体上の記録密度はCDと同様
でありながら、同一時間を記録再生するのに必要な光記
担体の直径は、CDよりもはるかに小さい直径64mmと
することが出来る。
【0007】この様な光記録担体記録再生装置では音飛
びをガードする記憶回路が用いられている。この記憶回
路を用いた方式の特徴を考察してみる。CDを再生する
場合、CDは1.4Mビット/秒のデータを休むことなく
デジタル−アナログ変換器(ADC)に送り込まなけれ
ばならない。従って、CDからの再生データはリアルタ
イムで再生されなければならない。これに対し、圧縮伸
張技術ATRACを利用した光記録担体記録再生装置の
場合、記録再生する情報量を5分の1程度に圧縮するた
め、1.4Mビット/秒で読み出されたデータが圧縮デー
であるので、それをデコードするのに0.3Mビット/
秒で充分である。従って、光記録担体のデータを途切れ
途切れの間歇的或は離散的に再生すればよいことにな
る。
【0008】依って、バッファメモリ等の記憶回路に光
記録担体から検出したデータを格納しておけば、この記
憶回路に蓄えた分だけの音声信号を再生することができ
る。故に、光記録担体記録再生装置に振動が加わって、
光ピックアップのトレースが本来の位置から外れてしま
って、これをリカバリするまでの間、CDであれば、音
飛びになってしまうが、蓄えられた記憶回路で音切れが
発生せずに済む。この記憶回路から読みだして連続で
している間に、光記録担体上の元の位置に戻って、信
号の再生を続行すれば、音飛びは発生しないことにな
る。
【0009】前述の記憶回路と圧縮伸張技術を用いるこ
とによって、もう1つ大きな特徴を生ずる。CDは、一
つの曲、即ちトラックは光記録担体上で必ず、連続した
エリアに一塊に形成されている。然し、上記光記録担体
記録再生装置の場合は、光記録担体上のランダムな領域
に複数のブロック記録データ(小ブロック記録データ)
して分割記録しても、一つの曲(トラック)として形成す
ることが出来る。これは光記録担体からは、1.4Mビッ
ト/秒の転送レートでデータを読み出すが、圧縮データ
をデコードするのに必要な転送レートは、0.3Mビット
/秒であるから、時間的には、空き時間がある。この時
間を利用して、一旦、光記録担体からデータ再生して
記憶回路に蓄えてから、次に光記録担体上の離れた領域
(1つのトラックが複数の離れた小ブロック記録データ
で構成されている場合の次の離れた小ブロック記録デー
タ)まで、光ピックアップを移動させて、光記録担体か
データ検出し、記憶回路が空になる前に、記憶回路
に格納すれば、音声信号が途絶えることなく、出力する
ことができる。
【0010】同様に、同一曲(トラック)が光記録担体上
の離れたエリアに引き続くオーディオデータが記録して
あっても、途絶えることなく再生できる。これら1つの
トラックが複数の小ブロック記録データから成っている
ことを示す状態(曲の構成情報)は、目次データとして光
記録担体の所定の位置に登録してある。従って、例え
ば、曲の番号を変更する場合、或いは、一つの曲を二に
分ける等の編集をする場合には、変更すべき部分の実際
の経過時間の間、待つ時間が発生してしまうが、この光
記録担体記録装置では、前述の目次データである領域の
曲の構成情報(以下連結データと記す)を書き換えれば、
簡単に変更できる。編集に際しても、圧縮伸張技術の採
用によって、大きなメリットが生ずる。
【0011】この様なミニディスク(MD)と呼ばれる光
記録担体の記録面に記録されているフォーマットは図6
の様に構成されている。即ち、光記録担体(光磁気ディ
スク(MD))1の最内周1Bからリードイン1D、UT
OC(User Table Of Contents)エリア1E、オーディオ
データ等を記録するためのユーザ記録領域1F、トラッ
ク番号(曲番)エリア1G、リードアウト1Hより成り、
MD1の最外周1Cに到っている。ユーザ記録領域1F
には例えば、曲番1〜6毎に右表に示す様なアドレスA
〜Lに対応した曲が記録されている。UTOCエリア1
Eにはユーザ記録領域1Fに記録されたトラック(曲)の
アドレスである目次データを記録している。この目次デ
ータはA,C,E,G,I,Kで示す曲番の開始アドレ
ス及びB,D,F,H,J,Kで示す曲番の終了アドレ
スより構成されている。
【0012】又、これらA〜Lで示されるアドレスは
D1に予め形成されているプリグルーブの13.3ミリ秒の
蛇行周期で容易に検出可能となされている。
【0013】上述のUTOCエリア1E内の目次データ
は例えば、図6の右表で3曲目を消去したとすると、曲
番3及びアドレスEFは共にブランクとされ、曲番4,
5,6は順次繰り上げられて曲番3(アドレスG,H)、
曲番4(アドレスI,J)、曲番5(アドレスK,L)と成
される。
【0014】同様にUTOCエリア1E内の目次データ
の例えば、4及び5の曲番を1まとめにした場合は4及
び5を合せて曲番4となり開始アドレスはGで終了アド
レスはJとなり、曲番6は曲番5となって開始及び終了
アドレスはK,Lと変わらない。即ち種々の編集が行わ
れても、記録時には曲のつなぎは連結データとしてUT
OCエリア1Eの目次データとして記録される。
【0015】上述のMDのディスクフォーマットについ
て、詳記する。MDではディスクへの書き込みは変調方
式に前記したEFMを用い、誤り訂正符号はCIRCで
あり、このフォーマットに情報圧縮したオーディオデー
タ(CD−ROMデータ)をブロック毎にまとめて記録し
ている。即ちCD−ROMの規格のモード2が用いられ
る。
【0016】この様なEFMフレーム構成を図7に示
す。1EFMフレームは588チャンネルビットで構成さ
れ、左から順に24ビットの同期用のEFMフレームパタ
ーン30、1シンボルのサブコード31、12シンボルの
オーディオデータ(CD−ROMデータ)32、4シンボ
ルのエラー訂正符号33、12シンボルのオーディオデー
タ(CD−ROMデータ)34、4シンボルのエラー訂正
符号35から構成される。この他に図示しないが各シン
ボル間に3ビットの結合ビットを有する。1シンボルは
14ビットとして1EFMフレームは588ビット構成とな
る。同期用のEFMフレームは32個のシンボルを一まと
めにして記録する場合の頭をみつけるためのデータであ
り、サブコードは1EFMフレームに付き1個付加さ
れ、P,Q,R,S,T,U,V,Wの8ビット(EF
M前のビット)で成り立っている。特にサブコードQは
デジタルオーディオのCDではアクセスや、トラック番
号の表示、経過時間等の表示に広く利用されている。
【0017】又、オーディオデータ(CD−ROMデー
タ)32及び34は1EFMフレームに24バイトのデー
タ(6サンプル分=2チャンネル×16ビット×6)で構
成され、98個のEFMフレームを集めて1セクターを構
成するために、1セクター当たりCD−ROMデータ3
2及び35が、24×98=2352バイトとなる。従って1セ
クターは、EFMフレームを98個集めて形成するサブコ
ード31のP〜Wに等しい。
【0018】上述の1セクターを基本にMD特有のディ
スクフォーマットを図8で説明する。図8のBはユーザ
記録領域1Fのセクターのデータ構成である。尚UTO
Cセクターのデータ構成は若干異なるので後述する。
【0019】図8のBにおいて1セクターの2352バイト
の構成内容は、左から順に12バイトのセクターシンク4
0、次に4バイトのセクターアドレス41、並びに2336
バイトのデータ42(これらデータ中圧縮オーディオデ
ータ43は2332バイト)となっている。データには、図
6のユーザ記録領域1Fであれば、圧縮されたオーディ
オデータ43が記録され、UTOCエリア1Eには、ト
ラックの連結情報や、ディスクの名称、トラックの名
称、記録した日時データの目次データが入っている。セ
クターシンク40は、1セクターの始めを識別するため
の同期信号である。セクターアドレス41は、2バイト
のクラスタ41a、1バイトのセクター41b並びに1
バイトのモード41cより構成され、クラスタ41a及
びセクター41bは共に、アドレスを示す。モード41
cは、各トラック(曲)のために必要なオーディオ情報と
して、ステレオモノの区別、及びエンファシスの情報
等が定義されている。データ42は、最初の4バイトは
データに無関係で0のデータあるが、それに引き続く
2332バイトは圧縮オーディオデータ43で構成される。
尚、アドレスを示すクラスタ41a、セクター41b
は、二進数で表されている。
【0020】更に1クラスタは、図8のAに示す様に36
セクタから構成され、この単位の整数値で記録される。
図8のAにおいて、第Nクラスタを例にとれば、第Nク
ラスタの前半のクラスタのFC(16進)、FD(16進)、F
E(16進)の3個のセクターは、捨てセクターのリンクセ
クター44であり、FF(16進)はサブデータ用のセクタ
ー45で、オーディオデータ42とは区別する。00(1
6進)から1F(16進)の32個のセクターには、圧縮オーデ
ィオデータ43を記録する。CDフォーマットの場合、
誤り訂正符号としてのCIRCのインターリーブ長は、
108EFMフレーム(14.5ミリ秒)と長いので、CIRC
の誤り訂正符号を使用してデータを記録するには、3個
のリンクセクター44を無用な捨てセクターとする必要
がある。このエリアをリンクエリアと呼ぶが、データを
記録し始める前に、108EFMフレーム以上のリンクエ
リアを余分に用意する必要があり、更に、記録終了時に
も同様に108EFMフレーム以上の余分なエリアを確保
しなければ誤り訂正が完結しなくなるためにこの様なリ
ンクエリアを設けなければならない。
【0021】サブデータ45のセクターは今後のMDの
機能アップに備えて確保され、グラフィックスのデータ
等への応用が考えられている。更に図8のCで圧縮オー
ディオデータ43について説明する。MDでは、424バ
イトの圧縮オーディオデータを1単位として扱い、これ
を「サウンドグループ」と呼び、左右、2チャンネルの
合計424バイトの圧縮データを伸長して時間軸情報に戻
すと、512サンプル(2チャンネル×16ビット×512=204
8バイト)に相当する。これより424/2048=約1/5で
あるから、5分の1まで圧縮されていることが明白であ
る。この1サウンドグループは、512サンプル×サンプ
リング周波数44.1kHz=11.6ミリ秒であるから図CのD
の様に時間にすれば、11.6ミリ秒となる。
【0022】MDでは、424バイトの1サウンドグルー
プを11個集めて、2個のセクターに記録している。図8
のCの様に、サウンドグループの0,1,2,3,4及
び5の半分を偶数セクターへ配置し、5の半分から6,
7,8,9,A(16進)のサウンドグループは、奇数セク
ターに配置している。又、圧縮オーディオデータ43等
の記録は、後述するも一度記憶回路にため込み、1クラ
スタ以上の圧縮記録オーディオデータが蓄積された時
に、再生の際の記憶回路を記録時にも利用してMDへの
記録を行う様に成されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述の如きMDを用い
て記録再生動作を行なう場合、所定トラック(曲)を記録
中において、そのトラック(曲)の所定の時間位置に細目
情報等の付加情報を設定することは出来ない。ここでの
細目情報とは、CDで言えば、音声信号を管理するため
の付加情報、即ち、サブコードQに定義されたインデッ
クス番号である。CDでは1つのトラック(曲)を更に細
かく分割し管理するための情報として、インデックス番
号を0から99までを順に設定し記録できるようになっ
ている。従って、インデックス番号が増加する時間位置
で同一トラック(曲)を更に細かく分割しても頭出しがで
きる。再生中に、この切り替わり目を利用して、そのト
ラック(曲)の所定の残りの時間を知らせるために装置の
外部にタイミング信号を出力したり、或は同一のトラッ
ク(曲)の中でも指定した区間(CDであれば指定のイン
デックス番号の区間)だけを再生するような利用ができ
る。然し、従来構成で詳記した様にMDのディスクフォ
ーマットではCDの様なQのインデックス番号の様な付
加情報が定義されていないため、前記した様な使用を行
なうことが出来ない問題があった。
【0024】即ち、上述のMDでは編集時に1つの曲番
を1トラック上に記録した場合を説明したが、1つの曲
番(トラック)を小ブロック記録データに分割し、これを
離散的に配設して1曲(1トラック)のデータとする場合
を考える。
【0025】今、このように離散的に光ディスクに記録
された小ブロックを配置するためにサブコードQを定め
ておいても、サブコードの書き替えを行わなければなら
ず、必然的にサブコードQを定義しても無駄になり極め
て煩雑な構成としなければ曲目の時間管理等を行うこと
が出来ない問題があった。
【0026】本発明は叙上の問題点を解消するためにな
されたもので、その目的は、光記録担体再生装置におい
て、記録担体のユーザ記録領域内に離散して記録され
た複数の小ブロック記録データから成るトラック又は曲
これら複数の小ブロック記録データの1つの小ブロッ
ク記録データの終了位置データと、次に連結する小ブロ
ック記録データの開始位置データと、次に連結する小ブ
ロック記録データの開始位置データの連結状態を判断し
て、連続しているときは細別情報が変化したと認識する
ことで、この変化時間位置で外部機器等を作動させるタ
イミング用信号を出力する光記録担体再生装置を提供す
ることである
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録担体再生
装置は、記録データがブロック記録データに分割されて
ユーザ記録領域に記録されブロック記録データの開始位
置データ及び終了位置データ並びに連結データからなる
目次データが前記ユーザ記録領域外の領域に記録された
光記録担体を再生する光記録担体再生装置において、光
記録担体から目次データ及びブロック記録データを検出
するデータ検出手段と、前記データ検出手段によって検
出された目次データに含まれるブロック記録データの終
了位置データ及び該ブロック記録データの次に連結され
るブロック記録データの開始位置データのアドレスを比
較し双方のブロック記録データが連続するかどうかを判
別するアドレス比較手段と、前記データ検出手段によっ
て検出されたブロック記録データ及び目次データを記憶
する記憶手段と、前記アドレス比較手段によって双方の
ブロック記録データが連続すると判別された場合、双方
のブロック記録データの連結位置のブロック記録データ
を出力するときにタイミング信号を出力する制御手段を
備えるものである。
【0028】
【作用】本発明によれば光記録担体のユーザ記録領域内
に、離散して記録したブロック記録データを少なくとも
1つ以上集めて形成したトラックのブロック記録データ
の開始位置データと終了位置データ並びに連結データと
を検出し、1つのブロック記録データの終了位置データ
と次のブロック記録データの開始位置データとのアドレ
スを比較することで、このアドレスが連続している時に
は制御信号を出力するようにして、外部機器を動作或は
表示手段に表示して記録したデータの変化状態を監視可
能な光記録担体再生装置が得られる。
【0029】
【実施例】本発明の光記録担体再生装置として、従来構
成で詳記した光記録担体としてのMDを68mm×72mm×5m
mサイズのカートリッジ内に回動自在に配設し、該カー
トリッジ内のMDを再生、記録、又は記録再生を可能と
した光記録担体再生装置の(本実施例では光記録担体再
生・記録装置及び光記録担体記録装置を含めて光記録
体再生装置と記す)構成を説明する。
【0030】図1は本発明の一実施例の記録担体再生
装置の構成を示す系統図であり、1は光記録担体として
のMDを示し、MD1はカートリッジ1A内で回動自在
と成され、該カートリッジ1Aを光記録担体再生装置内
にローィングすることでプレーヤ2のターンテーブル
2B上に持ち来され、カートリッジ1A内でMD1はタ
ーンテーブル2B上に中心部で固着されてスピンドルモ
ータ2Aによって回転自在と成される。カートリッジ1
Aの下側には光ピックアップ4が配設され、上側には磁
気ヘッド16が配され、カートリッジ1Aに設けたシャ
ッタを開蓋することで光ピックアップ4からのレーザ光
はMD1の半径方向にスライドモータ18によって摺動
自在と成される。磁気ヘッド16は後述するも記録信号
に対応したNS極の磁界をMD1に与えるための磁界発
生部である。
【0031】サーボ制御回路3はスピンドルモータ2A
のスピンドル制御、スライドモータ18のスライド制
御、光ピックアップ4のフォーカス制御及びトラッキン
グ制御、光ピックアップ4内の半導体レーザのレーザ制
御等を行なうもので、スピンドルモータ2Aはサーボ制
御回路内のスピンドル制御回路によってCLV(Constan
t Linear Velocity)制御されて必要な回転数が与えられ
る。
【0032】又、スライドモータ18はサーボ制御回路
3内のスライドモータ制御回路によって光ピックアップ
4をMD1の半径方向に摺動動作させる制御を行ない、
更に、光ピックアップ4もサーボ制御回路3内のフォー
カス制御回路、トラッキング制御回路並びにレーザ制御
回路によって、フォーカス、トラッキング並びに半導体
レーザオン及びオフ等の制御が行なわれる。
【0033】先ず図1で再生の系路を説明する。MD1
の記録データは光ピックアップ4によって検出され、ヘ
ッドアンプ5を通って、アドレスデコーダ6と、EFM
/CIRC変調復調回路7に加えられる。アドレスデコ
ーダ6は、MD1に予め成型されているプリグルーブを
わずかな量だけ蛇行させているCLV制御用正弦波信号
に重畳されたアドレス情報を検出しデコードする。この
出力をEFM/CIRC変調復調回路7に加える。EF
M/CIRC変調復調回路7では、EFMとCIRCの
復調を行ない、その出力は、耐振用メモリコトローラ8
へ入力される。
【0034】耐振用メモリコントローラ8は、再生のた
めに入力したEFM/CIRC変調復調回路7からのデ
ータをバッファメモリ等の記憶回路9へ蓄積する機能、
及び、圧縮データを復調する為に、ATRAC変調復調
回路10へ送り出す為の読み出し機能をもっている。A
TRAC変調復調回路10では、圧縮されたデータを復
調し、復調したデータをDAC(デジタル−アナログ変
換器)12へ送り、音声出力を再生出力端子13に出力
させる。
【0035】次に、図1に於ける記録の系路を説明す
る。音声等の記録入力信号は入力端子14から入力さ
れ、ADC(アナログ−デジタル変換器)11でデジタル
データに変換される。デジタルデータは、ATRAC変
調復調回路10で、前記の圧縮データに変換され、耐振
用メモリコントローラ8を介して、記憶回路9へ記録圧
縮データ格納される。記憶回路9への格納量が所定の
量に達した時、記録データをMD1へ記録する。即ち、
記憶回路9からの格納データを耐振用メモリコントロー
ラ8が読み出し、EFM/CIRC変調復調回路7へ出
力する。
【0036】EFM/CIRC変調復調回路7では、E
FMとCIRCの変調を行ないその出力を磁気ヘッド駆
動回路17へ出力し、磁気ヘッド駆動回路17では、記
録EFM信号に対応したN,S極の磁界を発生し、磁気
ヘッド16を介し、MD1に磁界を加える。一方、MD
1に対し反対に配置した光ピックアップ4からは、コン
ピュータ等から成るシステムコントローラ15からの指
令でサーボ制御回路3を介して出力された記録レーザ
(ハイパワーレーザ)が、MD1に照射される。MD1を
挟んだ磁気ヘッド16からの磁界と、光ピックアップ4
からのレーザによりMD1の磁性体をキューリー点以上
の温度とし、磁気ヘッド16からEFM変調された磁界
を印加して磁界の向きを変えてMD1にデータ記録され
【0037】一方、光ピックアップ4の移動の為に、シ
ステムコントローラ15からのスライド制御信号は、サ
ーボ制御回路3を介しスライドモータ18に加えられ光
ピックアップ4の移動を行なう。
【0038】尚、システムコントローラ15は、記録、
再生、光ピックアップ4のサーチ動作等の全てのコント
ロールの指令信号と、MD1のアドレス情報等の検出
ータを、サーボ制御回路3、EFM/CIRC変調復調
回路7、耐振用メモリコントローラ8の各部とバスを介
し接続され制御データの授受が行なわれる。又20はシ
ステムコントローラ15の入力装置部で各種指令信号や
テンキー等を有する操作部であり、19はシステムコン
トローラ15からの各種データ及び出力パルスを表示す
るための液晶等の表示装置で例えば再生時にトラック
(曲)に今再生中のトラック番号や経過時間を表示させ
る。
【0039】更に、システムコントローラ15からは後
述するも再生中に外部電子機器25にタイミング信号を
出力するためのパルス出力回路23にタイミングパルス
信号が出力される。このパルス出力回路23からのタイ
ミングパルスを外部電子機器25に内蔵したパルス検出
回路24が検出して外部電子機器を作動させる。
【0040】更に、21及び22は後述するも、本実施
例の目次データ検出手段及びアドレス比較手段を構成す
る回路構成を示している。
【0041】上述の構成に於ける光記録担体再生装置の
大略的なトラック記録方法を以下に説明する。本実施
に用いるMD1の記録面のフォーマットは従来の構成で
説明した図6乃至図8の様に構成されている。図2は本
実施例の光記録担体再生装置に用いる光記録担体に第4
トラックまで記録された状態を示す光記録担体の側面か
らみた半径方向の断面図を示すものである。
【0042】今図2の様に既に光記録担体のUTOCエ
リア1Eに続いてユーザ記録領域1Fに第1のトラック
TR1乃至第4のトラックTR4までオーディオデータ
記録されて、各トラックTR1〜TR4が複数個の小ブロ
ック記録データB1〜B8で構成されているものとする。
このように離散的記録がなされた記録データはATRA
C技術により連続的な記録データとして取り出すことが
できる。
【0043】これらのトラックの開始、終了アドレス並
びに連続データ等の構成データは前記した様にUTOC
エリア1Eに記録され、その他、年及び日付データ、デ
ィスク名称、トラック名称等の付加データと、後述する
もユーザ記録領域1Fにおいてどのトラックにも所属し
ない空きブロックや未記録エリアのアドレス等も定義さ
れ、記録登録することが可能である。図2で示したA、
B、C、D、E、F、‥‥L、Mは、小ブロック記録デ
ータの開始位置及び終了位置のアドレスを概略的に示し
たものである。
【0044】図2に示すように第1のトラックTR1
小ブロック記録データB1,B2で示すTR1(1),TR
2(2)で構成され、その再生順序はB1→B2である。
【0045】更に、第2及び第3のトラックTR2及び
トラックTR3は小ブロック記録データB2及びB6で示
すTR2(1)及びTR3(1)だけで構成され、その再生順序
は勿論B2又はB6だけである。
【0046】同様に、第4のトラックTR4は小ブロッ
ク記録データB4,B5,B7,B8で示すTR 4(1),TR
4(2),TR4(3),TR4(4)で構成され、その再生順序は
4→B5→B7→B8である。
【0047】これらの分離した小ブロック記録データの
記録方法は、MD1の未記録部分(ブランク)への記録時
に意図的に記録したものではなく、最初にトラックを記
録した時には、トラック毎に1個の小ブロック記録デー
タで構成されていたが、その後の編集によって結果的
に、複数個の小ブロック記録データB1乃至B8に形成さ
れてしまったものである。
【0048】この様に記録が成されたMD1を有するカ
ートリッジ1Aを図1に示した光記録担体再生装置に挿
入すると、UTOCエリア1Eに記録してある各トラッ
クTR1〜TR4の目次データを検出するために光ピック
アップ4をMD1のUTOCエリア1Eに移動させ、光
ピックアップ4で検出した目次データはヘッドアンプ5
を介しEFM/CIRC変調復調回路7から耐振用メモ
リコントローラ8を通って記憶回路9へ格納される。そ
の後、この読み込んだ各トラックの目次データをシステ
ムコントローラ15が耐振用メモリコントローラ8を介
して読み込む様な目次データ検出手段21が構成されて
いる、先の各トラックの再生順序は、各トラックを形成
する小ブロック記録データの連結状態を示す連結データ
として上記のシーケンスでシステムコントローラ15が
MD1のUTOCエリア1Eから読み出す。
【0049】図3は図2に示したブロック記録データの
記録状態のUTOCエリア1E内の目次データを示す図
であり、UTOCエリア1Eから検出した各トラックT
1〜TR4(曲)の目次データを示している。第1のトラ
ックTR1はTR1(1)〜TR1(2)で構成され、開始位
置アドレスAで開始し、終了アドレスBで終了する小ブ
ロック記録データB1と、開始位置アドレスEで開始
し、終了アドレスFで終了する小ブロックデータB3
ら構成されている。同様に第2及び第3のトラックTR
2及びTR3は夫々TR2(1)及びTR3(1)の1個の小ブ
ロック記録データより成り、第4のトラックTR4はT
4(1),TR4(2),TR4(3),TR4(4)の
4個の小ブロック記録データから形成されている。トラ
ックTR4は開始位置アドレスGで開始し終了アドレス
G′で終了する小ブロック記録データB4と、開始位置
アドレスG″で開始し終了アドレスHで終了する小ブロ
ック記録データB5と、開始位置アドレスKで開始し終
了アドレスK′で終了する小ブロック記録データB7
と、開始位置アドレスK″で開始し、終了アドレスLで
終了する小ブロック記録データB8の合計4個の小ブロ
ック記録データで形成されている。再生順序は、小ブロ
ック記録データB4が最初で次に小ブロック記録データ
B5、そして次に小ブロック記録データB7、続いて最
後に小ブロック記録データB8になる。小ブロック記録
データB8で、トラックTR は終了することになり連
続データは図3の符号51〜54の様になる。
【0050】又、UTOCエリア1Eの情報には、図3
の空きブロック55で示す様に図2のユーザ記録領域1
F中で、部分的にどのトラックにも所属しないエリアを
登録することが出来るが、図2においては存在しないの
で「なし」となる。
【0051】更に、UTOCエリア1Eの情報には、図
2のアドレスMよりMD1の外周1Cまでは、全て未記
録であるので、のちのトラック(曲)記録の時に使用され
るべき情報として登録されている。従って、図3の未記
録エリアの開始アドレス56は、アドレスM以降が未記
録エリアであることを示している。
【0052】上記のトラックの連結情報と空きブロック
情報と未記録エリアの情報は、MD1を光記録担体再生
装置に挿入した時に、図1のシステムコントローラ15
が読み取り、今後のトラック(曲)記録の時に利用する。
【0053】UTOCエリア1E及びトラックを構成す
る小ブロック記録データB1〜B8及びそのアドレス等は
叙上の如く構成されているが、図7及び図8で説明した
MDのディスクフォーマットで各トラックを形成する小
ブロック記録データの開始アドレス及び終了アドレスを
指定する場合を考えると、1クラスタは36セクター
で、2セクターが11サウンドグループと成り、その最少
分解能は1サウンドグループの11.61ミリ秒となる。こ
の値はCDのサブコードQの13.3ミリ秒に比べて多少短
く時間指定可能となることを示している。又、1セクタ
は5.5サウンドグループで63.8ミリ秒であり1クラスタ
は32×63.3ミリ秒でオーディオデータは約2.04秒の時間
軸情報に伸長されていることになる。この様なMDのデ
ィスクフォーマット構成を踏まえ、図2及び図3で示し
た様に第1乃至第4のトラックTR1〜TR4の記録がな
されたMD1を図1の光記録担体再生装置で再生する場
合の動作を図4及び図5のフローチャートと共に説明す
る。
【0054】図4及び図5において、まず第1のステッ
プST1では、システムコントローラ15のCPUは常
に再生するトラックの再生スタンバイ指令が受信された
かどうかをチェックしている。再生スタンバイ指令がき
た場合は第2ステップST2へ移行し、再生スタンバイ
すべき指定されたトラックの目次データの連結状態を読
み出す。トラックの連結データは、図1の光記録担体再
生装置にMD1が挿入された場合、最初にUTOCエリ
ア1Eの目次データの有無がチェックされて記憶回路9
に読み込んで置くため、この記憶回路9をシステムコン
トローラ15が読み出して認識する。
【0055】この動作は例えば複数の小ブロック記録デ
ータB1〜B8から成るトラックTR1〜TR4がある場
合、予め、これら連絡データを読み込んで認識すること
になる。
【0056】第3ステップST3ではトラックTR1
至TR4を形成する最初の小ブロック記録データB1の開
始アドレスAを先頭として、MD1から圧縮オーディオ
データを記憶回路9に格納し始める。光記録担体再生装
置が停止状態のときから、上記ステップに移行する場合
はスピンドルモータ2Aの起動、フォーカスサーボ制御
回路及びトラッキングサーボ回路の投入、並びに指定ア
ドレスへのサーチ動作を経た後で指定アドレスに基づき
MD1からオーディオデータを再生して、圧縮オーディ
オデータを記憶回路9に格納する。この格納データ量は
記憶回路9に充分に蓄積すれば、外部振動でトラック飛
びを生ず非常時にも有効に対応出来る。
【0057】第4ステップST4ではシステムコントロ
ーラ15のCPUは再生の開始指令のチェックを行う。
ここで、「YES」となったら、第5ステップST5
で、耐振用メモリコントローラ8を介し、記憶回路9か
ら圧縮オーディオデータをATRACの変調復調回路1
0へ転送し、音声信号を出力し始める。
【0058】音声信号の出力開始と同時に、音声信号の
出力コントロール(トラックの経過時間の換算等)と、記
憶回路9へのデータ読み込み、及びその格納量管理等の
コントロールをシステムコントローラ15は並列して処
理する。
【0059】次に第6ステップST6では、記憶回路9
の残り量が所定の量以下になったかどうかをチェック
し、所定の量以下の場合には、第9ステップST9以下
の動作を行い、充分に格納してある時には、第7ステッ
プST7へ移行する。再生している時には、記憶回路9
にデータを一杯に格納しその状態を保持する様に読み込
んでおいた方が有効であることは前述したとおりであ
る。
【0060】記憶回路9の格納量が所定量以下の場合に
は、直ちに読み込む動作にはいる。即ち、第9ステップ
ST9では、先の第3ステップST3で読み込んだ最初
のアドレスより次に引き続くアドレスから、同様に記憶
回路9が再生出力して空いた分の量だけデータを読み込
み格納する。
【0061】次に第10ステップST10では、再生し
ているトラック(曲)が複数の小ブロック記録データから
構成されているかどうかをチェックし、そのトラックの
最後の小ブロック記録データの終了位置アドレスまで記
憶回路9への読み込みが終了したかどうかをチェックし
ている。第10ステップST10で「YES」の場合
は、第11ステップST11に移行して、再生トラック
の圧縮オーディオデータは全て記憶回路9に読み込み終
了したと認識して、第12ステップST12に移る。
【0062】第12ステップST12では今再生してい
るトラック(曲)の次に再生すべきトラック(曲)をセット
する。引き続き第2ステップST2へ移行して新しく
すべきトラック(曲)の圧縮オーディオデータを記憶回
路9に読み込んで格納して第12ステップST12まで
の動作を繰り返すことになる。
【0063】第10ステップST10で、トラックの最
後のアドレスまでまだ記憶回路9への格納が終了してい
ない時には、第13ステップST13へ移行する。第1
3ステップST13では、次に記憶回路9へ読み込む
ドレスが、トラックを構成する小ブロック記録データの
開始アドレスかどうかをチェックしている。
【0064】これは、同じトラックを形成している小ブ
ロック記録データの中で、次に圧縮オーディオデータを
読み込むアドレスが小ブロック記録データの開始アドレ
スE,G″,K″であるかどうかのチェックである。こ
こで再生しているトラックが図2に示した第2のトラッ
クTR 2 や第3のトラックTR 3 である場合、第2のトラ
ックTR2や第3のトラックTR3は一つの小ブロック記
録データB2又はB6で形成されているのでこれらトラ
ックは次に読み込むべき小ブロック記録データはない
従って「NO」となり、第6ステップST6に移行し今
まで説明したステップを繰り返して再生を行う。しか
し、図2に示した第1のトラックTR1と第4のトラッ
クTR4は、丁度小ブロック記録データB1とB3,B4
5,B5とB7,B7とB8の変わり目に到達した場合、
「YES」となり、第14ステップST14へ移行す
る。
【0065】更に図2の例で詳記すれば第1のトラック
TR1であれば小ブロック記録データB1(TR1(1))か
ら小ブロック記録データB3(TR1(2))の開始位置アド
レスE以下から圧縮オーディオデータを読み込む時や、
第4のトラックTR4であれば小ブロック記録データB4
(TR4(1))から小ブロック記録データB5(TR4(2))
の開始アドレスG″以下から圧縮オーディオデータを読
み込む時と小ブロック記録データB5(TR4(2))から小
ブロック記録データB7(TR4(3))の開始アドレスK以
下から圧縮オーディオデータを読み込む時、並びに小ブ
ロック記録データB7(TR4(3))から小ブロック記録デ
ータB8(TR4(4))の開始アドレスK″以下を読み込む
時で、それ以外は第6ステップST6に戻される。
【0066】第14ステップST14に移行した場合に
は、次に読み込むべき小ブロックの開始アドレスである
アドレスと、この前の小ブロック記録データの終了アド
レスが、連続したアドレスかどうかを判断している。即
ち、次に読み出すべき小ブロック記録データのセクター
アドレス41であるクラスタ41a,セクター41b,
サウンドグループ等の各番号が、前に読み込んだ小ブロ
ック記録データの終了セクターアドレス41であるクラ
スタ41a,セクター41b,サウンドグループ等の各
番号から連続しているかどうかをチェックすることであ
る。勿論、MD1のクラスタ構造を示した図8のAのリ
ンクセクタ44やサブデータ45用のセクターは、圧縮
オーディオデータエリアではないので、除外してチェッ
クする。
【0067】第14ステップST14のチェックでアド
レスが連続していない場合は、「NO」となり、第6ス
テップST6へ戻る。連続している場合には、第15ス
テップST15へ移行する。第15ステップST15で
は、今、再生中のトラックにおいて、トラックの細別信
号を検出したと認識する。
【0068】本来、一つのトラック(曲)を構成している
小ブロック記録データが複数個ある場合には、図2のト
ラックTR1のように小ブロック記録データB1と小ブロ
ック記録データB3は、MD1上で、分散して記録され
ている。ところが、トラックTR4の小ブロック記録デ
ータB4とB5は、MD1上で連続して記録されているに
もかかわらず、小ブロック記録データを2個に分けてい
る。即ち、2個の小ブロック記録データB4とB5は、開
始アドレスGで開始し終了アドレスHで終了する1個の
小ブロック記録データとすべきである。所が、本実施
では、MD1上では、同一のトラックで連続して記録し
たエリアを、このトラック(曲)内の指定された時間位置
で、小ブロック記録データを分割している。これは、ト
ラック(曲)内の指定した位置に印(マーキング)を付ける
ためである。そして、第15ステップST15では、そ
れらの記録したトラックの目次データであるトラックの
連結データから、MD1上で、1つのトラック(曲)を形
成している複数の小ブロック記録データの終了アドレス
と次の小ブロック記録データの開始アドレスが連続して
いるかのチェックを行い、通常の小ブロック記録データ
の連結なのか、又はトラック(曲)内の指定時間のマーキ
ングなのかを検出回路21と同様の構成をとるアドレス
比較手段22で比較する様に成される。
【0069】この様にマーキングする目的は、トラック
(曲)内を更に細かくするための情報とすることや、トラ
ック(曲)を再生中に指定した時間で装置外部にタイミン
グ信号を出力するために用いられる。
【0070】そして、第15ステップST15では、こ
のマーキング情報を検出した結果、音声を再生出力して
いる時間位置を通過する時に、細別信号を出力するよう
にフラグをセットする。これは、記憶回路9の所定のメ
モリアドレスに蓄えられた圧縮オーディオデータが復調
されるには、圧縮オーディオデータに伸長される(復調
される)際の時間換算が必要であるから、それをシステ
ムコントローラ15内のCPUは当然計算して、実際に
音声出力する時間位置で出力するようにセットされる。
次に第6ステップST6へ戻り、各ステップを繰り返
す。
【0071】第15ステップST15でセットされたフ
ラグは、第7ステップST7でチェックされる。即ち、
音声を出力している時に、これを検出し、第15ステッ
プST15でセットされたトラックの経過時間に到達し
た時、第7ステップST7の条件を満たし「YES」と
なり、第8ステップST8へ移行する。第8ステップS
T8では、トラックの細別情報を出力する。
【0072】具体的には、光記録担体再生装置の外部へ
タイミング信号として出力する。これには、システムコ
ントローラ15から、パルス出力回路23に指令し、パ
ルスを出力する。パルス幅は、100ミリ秒程度で充分
である。この目的は前記したように例えば音声出力中に
トラック中を所定の経過時間を通過したために、光記録
担体再生装置の外部の電子機器25を動作されるトリガ
ー信号に利用する。このトリガー信号をもとに外部電子
機器25に接続したパルス検出回路24でパルス受信し
て、外部電子装置25の動作を開始させる等の制御信号
に使用するのである。
【0073】又、CDのインデックス番号のように、シ
ステムコントローラ15から表示装置19に対して、例
えば、トラック番号やタイムコード(トラック内の経過
時間)を表示するデータを出力して、操作者に細別情報
を視覚的に知らせることも出来る。例えば表示装置19
のトラック内に細別番号(INDEX NO.)62とし
て、今までは、“01”だったが、“02”に切り替え
て表示する等が可能となる。
【0074】この構成を図1の表示装置19に具体例を
示した。トラック番号T.NO.61は3桁の数字表示
で、細別番号INDEX NO.62は2桁の数字表
示、MIN63,SEC64は、夫々時間の分、秒の表
示である。トラック番号61を3桁にしたのは、MD1
の場合はトラックを最大255トラックまで番号付けを
することができるために、これに対応させている。表示
する素子については、LEDや液晶表示、FL管等を用
いることができる。
【0075】上述のように本実施例の光記録担体再生装
置によれば、記録時にマーキングした小ブロック記録デ
ータの継ぎ位置、即ち時間位置を再生時に確実に知るこ
とが可能であるので、この記録時に設定した時間位置を
種々に利用することができる。
【0076】上述の実施例では、トラックに1ポイント
だけのマーキング指定を行ったが、これを複数個マーキ
ングとして、CDと同様にインデックス番号として利用
することで、同じトラックでも指定されたインデックス
番号に相当する位置を直接サーチして再生可能とした
り、或いはインデックス番号と同様に見なした場合は、
所定のインデックス区間だけを繰り返し再生したりする
ことが可能である。又、このマーキング位置をトラック
の指定した残り時間に設定した時には、トラックを再生
中にこのマーキングした時間位置で、システムコントロ
ーラ15から、トラックが終了位置を知らせるための表
示を開始して、操作者に終了状態を視覚的に知らせるこ
とも可能となる。
【0077】又、上述の実施例では再生しながら、トラ
ック(曲)内のマーキング情報(細別情報)を調べたが、こ
れを光記録担体再生装置にMD1が挿入され、最初にU
TOCエリア1Eの目次データの有無がチェックされて
記憶回路9に読み込んだ後で、予め、それぞれのトラッ
ク(曲)に幾つのマーキング(細別情報)があるかのチェッ
クをして、システムコントローラ15が管理すれば、本
実施例で説明した様に再生の度に、図4の第14ステッ
プST14のチェックする必要がない。そして、予めチ
ェックすれば、直接指定されたトラック内の細別(マー
キング)位置からの再生も可能となることは明らかであ
る。
【0078】
【発明の効果】本発明の光記録担体再生装置により、
記録担体に1つのトラック(曲)を記録する場合、光記録
担体からトラック内の細別情報を利用して、光記録担体
再生装置の外部装置にタイミング信号を出力することが
できる。 また、本発明の光記録担体再生装置により、タ
イミング信号によって外部装置 を制御することができ
る。 また、本発明の光記録担体再生装置により、タイミ
ング信号の出力と同時に表示データを出力することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の記録担体再生装置の構成
を示す系統図である。
【図2】本実施例の光記録担体再生装置に用いる光記録
担体の第4トラックまで記録された状態を示す説明図で
ある。
【図3】図2に示した光記録担体の記録状態時のUTO
Cエリアから再生した目次データを示図である。
【図4】本実施例の光記録担体再生装置の再生動作を示
フローチャート(1)である。
【図5】本実施例の光記録担体再生装置の再生動作を示
フローチャート(2)である。
【図6】従来の光記録担体のUTOCエリアを示す説明
図である。
【図7】従来のEFMフレームを示す構成図である。
【図8】従来のMDのデータフォーマットを示す説明図
である。
【符号の説明】
1 MD(光磁気ディスク) 9 記憶回路(バッファメモリ) 15 システムコントローラ(CPU) 21 検出回路 22 アドレス比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/12 G11B 20/12 27/36 27/36 A

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録データがブロック記録データに分割
    れてユーザ記録領域に記録されブロック記録データの開
    位置データ及び終了位置データ並びに連結データから
    なる目次データユーザ記録領域外の領域に記録された
    光記録担体を再生する光記録担体再生装置において、光
    記録担体から目次データ及びブロック記録データを検出
    するデータ検出手段と、前記データ検出手段によって検
    出された目次データに含まれるブロック記録データの終
    了位置データ及び該ブロック記録データの次に連結され
    るブロック記録データの開始位置データのアドレスを比
    較し双方のブロック記録データが連続するかどうかを判
    別するアドレス比較手段と、前記データ検出手段によっ
    て検出されたブロック記録データ及び目次データを記憶
    する記憶手段と、前記アドレス比較手段によって双方の
    ブロック記録データが連続すると判別された場合、双方
    のブロック記録データの連結位置のブロック記録データ
    を出力するときにタイミング信号を出力する制御手段
    備えることを特徴とする光記録担体再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光記録担体再生装置にお
    いて、前記タイミング信号は前記光記録担体再生装置に
    接続された外部装置を制御する制御信号であることを特
    徴とする光記録担体再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至請求項2に記載の光記録担体
    再生装置において、前記制御手段から出力される表示デ
    ータを表示する表示手段を備え、前記タイミング信号の
    出力時に前記制御手段は表示データを前記表示手段に出
    力することを特徴とする光記録担体再生装置。
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