JP3360774B2 - 高電子移動度電界効果トランジスタ - Google Patents

高電子移動度電界効果トランジスタ

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JP3360774B2 JP31711694A JP31711694A JP3360774B2 JP 3360774 B2 JP3360774 B2 JP 3360774B2 JP 31711694 A JP31711694 A JP 31711694A JP 31711694 A JP31711694 A JP 31711694A JP 3360774 B2 JP3360774 B2 JP 3360774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速・高周波動作に
適する高電子移動度電界効果トランジスタ(HEMT)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、素子の高速化・高周波化に対する
ニーズが高まりつつある。高電子移動度電界効果トラン
ジスタ(HEMT)は、電子を供給するための電子供給
層(ドープ層)と、電子が走行するチャネル層とをバン
ドギャップの異なる材料で作製し、電子を不純物の少な
いチャネル層の量子効果により閉じ込めることにより、
ドープ層に添加されているドナー不純物から電子を分離
して、散乱を防止し動作速度を向上できるという特徴が
ある。尚、電子の蓄積されるチャネル層部分を量子井戸
と呼ぶこともある。
【0003】HEMTを高速化するためには、チャネル
層に電子移動度の高い材料を用いることが有効である。
このため、チャネル層の材質には例えばGaAsよりも
InGaAsが適しており、特にInGaAsはInの
含有率が高いほど移動度が高くなるため、基板材料のI
nPと等しい格子定数を持つIn0.53Ga0.47Asや、
さらにInの含有率を高めたIn0.8 Ga0.2 Asがチ
ャネル層に用いられている。
【0004】このようなInGaAsと組み合わせて用
いられるドープ層の材質はInAlAsが一般的であ
る。図14にこのようなHEMTの具体的な構造を示
す。半導体膜は、InP基板41上に、InAlAsバ
ッファ層42、InGaAsチャネル層43、InAl
Asスペーサ層44、n+ InAlAsドープ層45、
InAlAsゲートコンタクト層46、n+ InGaA
sキャップ層47を順次積層した構造をとる。又、n+
InAlAsドープ層45の代わりに、1原子層に電子
を集中してドープしたプレーナドープ層を用いる場合も
ある。ソース電極48およびドレイン電極49はn+
nGaAsキャップ層47に形成され、ゲート電極50
はn+ InGaAsキャップ層47をエッチング除去
し、InAlAsゲートコンタクト層46を露出させた
のちに形成する。尚、このゲート形成時のエッチングを
リセスエッチングと呼んでいる。
【0005】ところが、図14に示した従来構造では、
ドープ濃度を高めて導電率を上げたn+ InGaAsキ
ャップ層47がゲート電極50の近傍に位置するため、
ゲート電極50に加える電圧を高めた場合に、キャップ
層47とゲート電極50との間に加わる電界が増大し、
ゲートの耐圧が低くなるという問題がある。
【0006】そこで、ゲート耐圧の改善を行うために
は、例えば、図14において破線で示すように、リセス
エッチングの時間を長くし、横方向にもエッチング(サ
イドエッチング)を行ってn+ InGaAsキャップ層
47をゲート電極50から遠ざければよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲート
電極50の周辺において広範囲にわたりエッチングを行
うと、サイドエッチングによってゲート電極50の周辺
の広範囲にわたりInAlAsゲートコンタクト層46
が露出することとなる。その結果、以下のような問題が
生じる。
【0008】一般に、InAlAsは、その表面(半導
体表面)が空気中に晒されると酸化され易く、この酸化
膜中に負の電荷を蓄積してしまうという特性を持つ。こ
の蓄積された負の電荷(固定電荷)はHEMTの電流電
圧特性にキンクという急激な曲がり(電流増加現象)を
発生させる要因となることが報告されている。例えば、
1994年第55回応用物理学会学術講演会講演予稿集
No.3、p.1069には次の3つことが報告されて
いる。(1)露出したInAlAs表面に蓄積された負
の固定電荷が表面空乏層を形成し、ソース抵抗(寄生抵
抗)増加となる。(2)ドレイン電圧の印加とともに、
衝突イオン化により生じた正孔(ホール)が負の固定電
荷を打ち消し、表面空乏層を小さくし、寄生抵抗を減ら
してキンクを発生させる。(3)リセスエッチングの横
方向のエッチング量(サイドエチング量)が大きいとキ
ンクが顕著になる。
【0009】尚、ゲート耐圧を確保する方法として、東
芝レビュー1992年、Vol.47,No.1、p.
15〜18には2段リセス(ダブルリセス)構造が示さ
れている。つまり、図15に示すように、n+ InGa
As層58を二段階に分けてエッチングしている。しか
しながら、依然としてゲート電極59の近傍には一段目
のエッチングで除去されないn+ InGaAsが残って
おり、n+ InGaAsをゲート電極59に近づける
と、やはりゲート耐圧は低下する傾向にある。
【0010】この発明は上記のような点を鑑みてなされ
たものであり、その目的は耐圧を確保しつつキンクを最
小限に抑制することができ、さらに、実用上好ましい高
電子移動度電界効果トランジスタを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まずはじ
めに、キンクの原因の一つであるInAlAsの表面酸
化層について分析を行った。具体的には、空気中に数時
間以上晒したInAlAs膜の表面を、Arイオンで除
々にスパッタリング(イオンによるエッチング)しなが
らオージェ電子分光法により分析した。この結果、In
AlAsの酸化層の厚さは約5nm程度であることが判
明した。尚、同様の手法によりInGaAsの酸化層の
厚さについても分析を行った結果、約2nmとInAl
Asに比べて薄いことが分かった。
【0012】上記の分析結果をもとに、従来構造(図1
4に示した構造)の半導体のバンド構造と量子井戸に蓄
積された電子の分布とを計算した。計算は、ポアソンの
式とシュレディンガー波動方程式とを自己無撞着に解く
手法を用いており、この計算法は量子井戸の電子解析に
用いられる一般的手法である。前述したようにHEMT
構造では、チャネル層に極めて移動度の高い材質を用い
ており、チャネル層すなわち量子井戸部分により多くの
電子を蓄積させることで半導体層の抵抗を下げることが
できる。従って、量子井戸に蓄積される電子量を計算す
ることで、寄生抵抗の大小を推測することができる。
【0013】図11には、バンド形状と電子分布の計算
に用いた構造を、図12,13には計算結果をそれぞれ
示す。この計算例では、図11に示すように、InGa
Asチャネル層51は20nm、InAlAsスペーサ
層52は5nm、n+ InAlAsドープ層53は10
nm、InAlAsゲートコンタクト層54は10n
m、n+ InGaAsキャップ層55は20nmとし
た。InGaAsチャネル層51におけるIn含有率は
80%とし、他の層におけるInGaAsのIn含有率
は53%とし、InAlAsにおけるIn含有率は52
%とInP基板と格子定数が等しくした。又、n+ 層の
ドープ濃度はn=5×1018cm-3とした。
【0014】図12には、図11のA−A断面での計算
結果を示す。ここで、図11に示すように、エッチング
により露出したInAlAsゲートコンタクト層54に
おいては、その膜厚10nmのうち、表面の5nmは酸
化されて酸化層56が形成されており、実質的なInA
lAsゲートコンタクト層54の膜厚は5nmと考え
た。又、酸化層56と半導体部分の界面がInAlAs
の真性準位にピニングされていると仮定した。このよう
な前提での計算の結果、図12の実線にて示すように、
量子井戸すなわちInGaAsチャネル層51には電子
が最大量の半分程度(1.5×1018cm-3)しか蓄積
されていないことが分かった。
【0015】一方、図11での、エッチングされずに残
っているn+ InGaAsキャップ層55におけるB−
B断面での計算結果を図13に示す。ここで、図11に
示すように、n+ InGaAsキャップ層55の酸化層
57は2nmと仮定した。図13に実線で示すように表
面から45nm〜65nmの部分に位置する量子井戸す
なわちInGaAsチャネル層51にはほぼ最大量の
2.6×1018cm-3の電子が蓄積されている。尚、表
面から20nm以下の領域のn+ InGaAsキャップ
層55内にも電子が蓄積されているが、キャップ層55
の電子の移動度は量子井戸(チャネル層)の移動度に比
べて1/5以下なので、膜全体の抵抗にはあまり影響し
ない。
【0016】以上の結果から、InAlAsゲートコン
タクト層54の露出部分(図11のA−A断面部分)は
+ InGaAsキャップ層55の配置部分(図11の
B−B断面部分)に比べて抵抗が高く、寄生抵抗として
作用していると考えられる。
【0017】ところが、酸化膜中の負の固定電荷が打ち
消されると、酸化膜と半導体との界面の電位は正の側に
シフトする。例えば、界面の電位が+0.5ボルト程度
変動したと仮定すると、図12において破線にて併せて
示したように、量子井戸に蓄積される電子はほぼ最大量
の2.6×1018cm-3程度まで増加する。この場合に
は、膜の抵抗はキャップ層55の配置部分(図13に示
す状態)と同程度まで緩和される。
【0018】以上の解析から従来構造では、固定電荷を
緩和すると寄生抵抗が減少することが確認できた。寄生
抵抗が小さくなるとドレイン電流は増大するため、これ
がキンクの原因であると推測できる。尚、この固定電荷
の緩和現象は前述したようにドレインバイアスを増した
時に発生する衝突電離によるホールがInAlAs露出
部分に達することによると考えられる。今回は図11に
示した構造で行ったが、他の膜構造でも一段リセスにお
いて、ゲートバイアスが0ボルト近傍でゲートが作用す
るように、言い換えればゲートバイアスを変えた時にド
レイン電流が変動するようにリセスエッチング深さを設
計する限り、ゲート近傍のInAlAs露出部分でも同
様の抵抗変動が発生することになる。
【0019】そこで、以上に述べた分析と数値解析の結
果に基づいて、以下のような構成を採ることとした。図
16に示すように、請求項1に記載の発明は、半絶縁性
基板の上に、電子移動領域である第1のアンドープ半導
体層と、電子供給層である第1のドープ半導体層と、ゲ
ート電極とコンタクトをとるための第2のアンドープ半
導体層と、ソース・ドレイン電極とコンタクトをとるた
めの第2のドープ半導体層とが積層された構造をなす高
電子移動度電界効果トランジスタであって、前記第2の
アンドープ半導体層の厚さを、量子井戸を電子で満たす
に十分な厚さとし、前記第2のドープ半導体層の広範囲
において当該第2のドープ半導体層を選択的にリセスエ
ッチングして前記第2のアンドープ半導体層を露出させ
るとともに、その第2のアンドープ半導体層の露出部の
うちの一部領域において当該第2のアンドープ半導体層
を、ピンチオフ電圧の印加にてドレイン電流が流れない
厚さまでリセスエッチングした高電子移動度電界効果ト
ランジスタをその要旨とする。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記第2のアンドープ半導体層は単層構
造をなすものである高電子移動度電界効果トランジスタ
をその要旨とする。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記第2のアンドープ半導体層は、上側
層と下側層との2層構造をなし、前記一段目のリセスエ
ッチングにより上側層が露出するとともに二段目のリセ
スエッチングにより下側層が露出するものである高電子
移動度電界効果トランジスタをその要旨とする。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における前記第2のアンドープ半導体層の上側層
の材料は下側層の材料よりも、空気との接触により形成
される酸化層の厚さが薄いものである高電子移動度電界
効果トランジスタをその要旨とする。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記一段目のリセスエッチングの深さ
を、高電子移動度電界効果トランジスタを作製するため
の半導体積層体上にソース及びドレイン電極を形成した
状態でリセスエッチングを行った際の両電極間の抵抗値
の変化が大きくなるまでの低変化領域でのエッチング深
さとしたものである高電子移動度電界効果トランジスタ
をその要旨とする。
【0024】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、一段目のリセ
スエッチングによる凹部の下方における第1のアンドー
プ半導体層には量子井戸を電子で満たすに十分な状態と
なっている。又、二段目のリセスエッチングにより凹部
が形成され、ピンチオフ電圧の印加にてドレイン電流が
流れなくなる。
【0025】よって、第2のアンドープ半導体層におけ
る一段目のリセスエッチングにて露出した部分の下方で
の第1のアンドープ半導体層では、量子井戸にほぼ最大
量の電子が蓄積されているため、寄生抵抗成分とはなら
ない。しかも、表面の酸化層内の負の固定電荷が緩和さ
れたとしても、量子井戸の電子の量はそれ以上増えるこ
とはなく、従って寄生抵抗成分も変動せず、キンクの発
生を防止することができる。又、耐圧に関しては、一段
目のエッチングを広範囲とすることによりゲート電極と
ソース・ドレイン領域との距離(図16でWで示す)を
長くでき耐圧が向上するとともに、一段目のリセスエッ
チングで露出する第2のアンドープ半導体層が、ゲート
電極の近傍に存在してもリークは発生しにくく、耐圧を
高く保つことができる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、第2のアンドープ半導体層
は単層構造をなしているので、層の数が最小になる。請
求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の
作用に加え、第2のアンドープ半導体層において一段目
のリセスエッチングにより上側層が露出するとともに二
段目のリセスエッチングにより下側層が露出する。つま
り、機能別の2層構造としたので確実にキンクの減少と
ゲート耐圧とを両立できる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、第2のアンドープ半導体層
の上側層の材料は下側層の材料よりも、空気との接触に
より形成される酸化層の厚さが薄いものである。よっ
て、一段目のリセスエッチングにより露出される半導体
層の表面酸化膜の厚さを極力薄くできる。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、一段目のリセスエッチング
の深さが、高電子移動度電界効果トランジスタを作製す
るための半導体積層体上にソース及びドレイン電極を形
成した状態で、リセスエッチングを行った際の両電極間
の抵抗値の変化が大きくなるまでの低変化領域でのエッ
チング深さとなる。このようにして、確実に、一段目の
リセスエッチングによる凹部の下方における第1のアン
ドープ半導体層には量子井戸を電子で満たすに十分な状
態となる。
【0029】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0030】尚、以下の説明ではFETの一般的な呼称
の原則に従い、図面の左右方向であるソースからドレイ
ン電極の方向を長さと呼ぶことにする。図1には、本実
施例におけるHEMTの断面図を示す。
【0031】半絶縁性のInP基板1上に、InAlA
sバッファ層2が100nm、電子移動領域であるIn
GaAsチャネル層3(但しInの含有率80%)が2
0nm、InAlAsスペーサ層4が5nm、電子供給
層であるn+ InAlAsドープ層5が10nm、In
AlAsゲートコンタクト層6が17nm、n+ InG
aAsキャップ層7が20nm積層されている。尚、こ
こで、n+ の層はn=5×1018cm-3となるようにS
iがドープされており、特に記述の無い層はアンドープ
層である。又、Inの含有率は、チャネル層3を除き、
InGaAsが53%、InAlAsが52%とInP
基板1と格子定数が等しくなるように設定されている。
【0032】InAlAsゲートコンタクト層6の厚さ
t1(=17nm)は、電子移動領域であるInGaA
sチャネル層3において量子井戸を電子で満たすに十分
な厚さである。n+ InGaAsキャップ層7の広範囲
において凹部8が形成され、InAlAsゲートコンタ
クト層6が露出している。又、InAlAsゲートコン
タクト層6の露出部のうちの中央部分において凹部9が
形成されている。ここで、凹部9の底面におけるInA
lAsゲートコンタクト層6の厚さは、ピンチオフ電圧
の印加にてドレイン電流が流れない厚さとなっている。
【0033】n+ InGaAsキャップ層7の上にはソ
ース電極10およびドレイン電極11が配置されてい
る。又、凹部9の底面にはゲート電極12が配置されて
いる。次に、製造方法を説明する。
【0034】まず、図2に示すように、InP基板1の
上に各半導体層2,3,4,5,6,7を積層する。そ
して、AuGe/Ni/Auの積層構造からなるソース
電極10とドレイン電極11とを真空蒸着し、360
℃,2分間の熱処理を行ってオーミック接合する。
【0035】引き続き、図3に示すように、ソース電極
10とドレイン電極11のほぼ中央部分に長さ0.8μ
mの領域にわたって一段目のリセスエッチングを行い一
段目の凹部(リセス)8を形成する。詳しくは、一段目
の凹部8は、例えば50%クエン酸水溶液:30%過酸
化水素水=1:1の混合液で10秒間エッチングするこ
とにより、n+ InGaAsキャップ層7のみを選択的
に除去することで形成する。その結果、InAlAsゲ
ートコンタクト層6が露出する。
【0036】続いて、図4に示すように、電子ビーム描
画法を用いてレジストパターンを形成した後に、一段目
のリセスエッチングの時に用いたものと同一のエッチン
グ液で30秒間エッチングすることにより、一段目の凹
部8の中央部に、二段目の凹部(リセス)9を形成す
る。この際、ゲート電極12の接触する極く近傍のみ
を、InAlAsゲートコンタクト層6の表面に形成さ
れる酸化層の膜厚である5nm以上の深さでエッチング
する。さらに、図1に示すように、Ti/Pt/Auを
真空蒸着を行うことによりT型ゲート電極12を形成す
る。
【0037】尚、本実施例では、二段目の凹部9の長さ
は約0.2μm、深さは7nm、T型ゲート電極12の
上部の長さは約0.5μm、T型ゲート脚部の長さは
0.1μmとした。
【0038】本実施例に示したキャリア濃度、In含有
量などはすべて一例であり、目的によって異なるキャリ
ア濃度を用いる。この場合に、一段目の凹部(リセス)
8の深さは、直下の量子井戸に電子をほぼ最大量蓄積で
きるように設計する必要があり、二段目の凹部(リセ
ス)9の深さは所望のピンチオフ電圧が得られるように
設計する必要がある。これらエッチング深さを決める方
法は2種類あるが、以下にその具体的手法を説明する。
【0039】第1の方法は理論計算によるものである。
前述したようなポアソンの式とシュレディンガー波動方
程式とを自己無撞着に解く解析手法によれば、量子井戸
に蓄積される電子の量(シートキャリア濃度Ns)を計
算することができる。
【0040】つまり、一段目の凹部(リセス)8の深さ
は、表面に露出した層の種類に応じた酸化膜の厚さ(I
nGaAsの場合2nm、InAlAsの場合5nm)
を考慮して、エッチングされずに残った膜構造について
解析を行うことにより、量子井戸に電子をほぼ最大量近
く蓄積しうる値を決定することができる。
【0041】二段目の凹部(リセス)9の深さは、素子
が所望のピンチオフ電圧になるように設計すればよい。
HEMTにおいては量子井戸に蓄積される電子の量と、
飽和ドレイン電流とは比例する。ピンチオフ電圧とは、
ドレイン電流がゼロになる場合のゲートバイアス電圧の
ことであるから、ゲート電極12が接触する直下の膜構
造に対して、半導体とゲート電極12との界面にピンチ
オフ電圧が加わったとして解析を行い、量子井戸内に蓄
積される電子が丁度ゼロになるように決めればよい。
【0042】第2の方法はテスト用の試料を作製し、そ
の特性を測定する方法である。ドープ層のキャリア濃度
やIn含有率等のHEMTに用いる膜構造を決めた後
に、図5のような構造体を作製する。即ち、HEMT用
膜構造体(半導体積層体)31の表面に一対のAuGe
/Ni/Auからなる電極32および33を形成し、熱
処理によってオーミック接合を得た後、中央部に凹部
(リセス)34を形成する。ここで、リセスエッチング
の時間を調整して、凹部(リセス)34の深さtを変え
た試料を幾つか用意する。次に各々の試料に対し、電極
32および33間の抵抗値を図のように配線した電源3
5、電流計36および電圧計37を用いて測定する。
尚、このテスト用試料の電極間の距離が、実際のHEM
Tのソースドレイン間のように数μm程度の狭い場合に
は、電極間の電流・電圧特性が非線形になるので、抵抗
測定時に加える電圧は、測定精度に問題が無い範囲でな
るべく小さいことが望ましい。
【0043】テスト用試料の電極間の抵抗値を、凹部
(リセス)34の深さtに対してプロットすると図6の
ような特性になる。即ち、凹部(リセス)34の深さt
が小さい場合には、量子井戸の容量最大に電子が蓄積さ
れており、残りの電子は量子井戸に比べて電子が流れに
くい、即ち、移動度の低い部分に溢れだしているため、
tを変えても抵抗はほとんど変化しない。一方、凹部
(リセス)34の深さtが膜構造で決まるある一定値t
aよりも大きくなると、凹部(リセス)34の深さtを
大きくするにつれ、量子井戸に蓄積される電子が最大値
よりも少なくなって減少しはじめるため、抵抗は増大す
る。
【0044】以上のような実験結果をもとに、HEMT
の一段目の凹部(リセス)の深さを図6に示す抵抗変化
の少ない領域Z1に設定すればよい。より詳しくは、n
+ InGaAsキャップ層の厚さ以上で、かつ、領域Z
1内となるように設定する。
【0045】二段目の凹部(リセス)の深さに関して
は、理論計算を用いない場合には実際に凹部(リセス)
の深さを変えてテスト用トランジスタを試作し評価する
必要がある。しかしながら、二段目の凹部(リセス)の
深さの決定方法は一段リセスHEMTのリセス深さ決定
方法と同様であり、本方法を用いることにより特に設計
が困難になるわけではない。
【0046】このように本実施例では、InAlAsゲ
ートコンタクト層6(第2のアンドープ半導体層)の厚
さを、量子井戸を電子で満たすに十分な厚さとし、n+
InGaAsキャップ層7(第2のドープ半導体層)の
広範囲においてキャップ層7を選択的にリセスエッチン
グしてゲートコンタクト層6を露出させるとともに、そ
のゲートコンタクト層6の露出部のうちの一部領域にお
いてゲートコンタクト層6を、ピンチオフ電圧の印加に
てドレイン電流が流れない厚さまでリセスエッチングし
た。よって、InAlAsゲートコンタクト層6におけ
る一段目のリセスエッチングにて露出した部分の下方で
のInGaAsチャネル層3(第1のアントープ半導体
層)では、量子井戸にほぼ最大量の電子が蓄積されてい
るため、寄生抵抗成分とはならない。しかも、表面の酸
化層内の負の固定電荷が緩和されたとしても、量子井戸
の電子の量はそれ以上増えることはなく、従って寄生抵
抗成分も変動せず、キンクの発生を防止することができ
る。又、耐圧に関しては、一段目のエッチングを広範囲
とすることによりゲート電極とソース・ドレイン領域と
の距離(図1でWで示す)を長くでき耐圧が向上すると
ともに、一段目のリセスエッチングで露出するInAl
Asゲートコンタクト層6が、ゲート電極の近傍に存在
してもリークは発生しにくく、耐圧を高く保つことがで
きる。さらに、ゲートコンタクト層6をピンチオフ電圧
の印加にてドレイン電流が流れない厚さまでリセスエッ
チングしたので、実用上好ましいものとなる。
【0047】このように、実用上問題のない耐圧を確保
しつつキンクを最小限に抑制することにより、例えば高
周波の微小信号を歪みなく増幅させる低雑音・低歪み増
幅器などに適したHEMTとして使用できる。
【0048】又、InAlAsゲートコンタクト層6は
単層構造をなすものとしたので、層の数が最小になる。
又、図5,6に示すように、一段目のリセスエッチング
の深さを、高電子移動度電界効果トランジスタを作製す
るための半導体積層体31上にソース及びドレイン電極
32,33を形成した状態でリセスエッチングを行った
際の両電極間の抵抗値の変化が大きくなるまでの低変化
領域Z1でのエッチング深さとした。このようにして、
確実に、一段目のリセスエッチングによる凹部の下方に
おけるInGaAsチャネル層3には量子井戸が電子で
満たすに十分な状態となる。又、ドープ濃度やIn含有
量が異なる膜構造についても本方法を適用することがで
きる。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0049】図7には、本実施例におけるHEMTの断
面図を示す。本実施例は、第1実施例における第2のア
ンドープ半導体層(6)を、上側層のInGaAs表面
保護層19と、下側層とInAlAsゲートコンタクト
層18との2層構造としたものである。つまり、二段リ
セスのうちの一段目リセスによる露出部分をアンドープ
のInGaAs(19)で覆った構造としたものであ
る。又、InAlAsゲートコンタクト層18とInG
aAs表面保護層19の合計の厚さt1は、量子井戸を
電子で満たすに十分な厚さとなっている。
【0050】以下、製造工程に従って説明する。図8に
示すように、半絶縁性のInP基板13上に、InAl
Asバッファ層14を100nm、InGaAsチャネ
ル層15(但しInの含有率80%)を20nm、In
AlAsスペーサ層16を5nm、n+ InAlAsド
ープ層17を10nm、InAlAsゲートコンタクト
層18を10nm、InGaAs表面保護層19を5n
m、n+ InGaAsキャップ層20を20nm積層す
る。尚、ドープ濃度、Inの含有率などは第1実施例と
同じである。
【0051】そして、第1の実施例と同様の製造工程を
用いてソース電極21とドレイン電極22とを形成す
る。その後、図9に示すように、一段目の凹部(リセ
ス)23を形成する。この際、このリセスエッチング
は、例えば50%クエン酸水溶液:30%過酸化水素水
=1:10の混合液で25秒間エッチングすることによ
り、所定領域におけるn+ InGaAsキャップ層20
をすべて除去し、InGaAs表面保護層19を露出さ
せる。前述したとおり、InGaAsはInAlAsに
比べて酸化しにくいため、表面の劣化を抑えることがで
きる。つまり、表面に露出したInGaAs表面保護層
19の酸化層は発明者等の分析によれば2nm程度であ
り、酸化をInGaAs内にとどめることができる。
【0052】引き続いて、図10に示すように、二段目
の凹部(リセス)24を形成する。さらに、図7に示す
ように、T型ゲート電極25を形成する。ここで、二段
目の凹部(リセス)24の形成の際に、例えば50%ク
エン酸水溶液:30%過酸化水素水=1:1の混合液で
5秒間エッチングすることにより、InGaAs表面保
護層19を除去し、InAlAsゲートコンタクト層1
8を露出させる。この実施例に示した組成1:1の混合
液は、InGaAsのエッチング速度がInAlAsの
エッチング速度に比べて10倍程度早いため、二段目の
凹部24の形成時にInGaAsのみを選択的に除去
し、InAlAsをほとんど溶かさずに残すことがで
き、ゲート電極25の直下の膜厚のばらつきを無くし、
特性を均一に保つことができる。このように、二段目の
リセスエッチング時にInGaAsのみを選択的に除去
できるエッチング液を用いることにより、素子のピンチ
オフ電圧(ドレイン電流が流れなくなる、即ちトランジ
スタがオフとなるゲートバイアス電圧)を決める要因と
なる、ゲート電極直下の膜厚を正確に制御できる。
【0053】このように本実施例では、第2のアンドー
プ半導体層として、上側層としてのInGaAs表面保
護層19と下側層としてのInAlAsゲートコンタク
ト層18との2層構造を採用し、一段目のリセスエッチ
ングにより上側層が露出するとともに二段目のリセスエ
ッチングにより下側層が露出するようにした。つまり、
機能別に二層構造としたので、確実にキンクの減少と、
ゲート耐圧の確保とを両立させることができる。
【0054】又、第2のアンドープ半導体層の上側層の
材料InGaAsは下側層の材料InAlAsよりも、
空気との接触により形成される酸化層の厚さが薄いもの
である。よって、一段目のリセスエッチングにより露出
される半導体層の表面酸化膜の厚さを極力薄くできる。
【0055】尚、この発明の他の態様として、ドープ層
の代わりに1原子層に不純物を集中してドーピングす
る、いわゆるデルタドープを用いた膜構造の場合にも同
様の手法で適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、耐圧を確保しつつキンクを最小限に抑制す
ることができ、さらに実用上好ましいものとすることが
できる優れた効果を発揮する。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、第2のアンドープ半導体層
の層数を最小にすることができる。請求項3に記載の発
明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、確実
にキンクの減少と、ゲート耐圧の確保とを両立させるこ
とができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、一段目のリセスエッチング
により露出される半導体層の表面酸化膜の厚さを極力薄
くできる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、確実に、一段目のリセスエ
ッチングによる凹部の下方における第1のアンドープ半
導体層には量子井戸を電子で満たすに十分な状態とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のHEMTの構造を示す模式図
【図2】 HEMTの製造工程を説明するための模式図
【図3】 HEMTの製造工程を説明するための模式図
【図4】 HEMTの製造工程を説明するための模式図
【図5】 リセスエッチングの深さの決定手法を説明す
るための模式図
【図6】 リセスエッチングの深さの決定手法を説明す
るための特性図
【図7】 第2実施例のHEMTの構造を示す模式図
【図8】 HEMTの製造工程を説明するための模式図
【図9】 HEMTの製造工程を説明するための模式図
【図10】 HEMTの製造工程を説明するための模式
【図11】 バンド形状と電子分布の計算に用いたモデ
ルの構造図
【図12】 バンド形状と電子分布の計算結果を示す図
【図13】 バンド形状と電子分布の計算結果を示す図
【図14】 従来のHEMTの構造を示す模式図
【図15】 従来のHEMTの構造を示す模式図
【図16】 本発明を説明するための説明図
【符号の説明】
1…半絶縁性基板としてのInP基板、3…第1のアン
ドープ半導体層としてのInGaAsチャネル層、5…
第1のドープ半導体層としてのn+ InAlAsドープ
層、6…第2のアンドープ半導体層としてのInAlA
sゲートコンタクト層、7…第2のドープ半導体層とし
てのn+ InGaAsキャップ層、8…凹部、9…凹
部、10…ソース電極、11…ドレイン電極、12…ゲ
ート電極、18…InAlAsゲートコンタクト層、1
9…InGaAs表面保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平6−252176(JP,A) 特開 平6−120258(JP,A) 特開 平4−159730(JP,A) 特開 昭59−35480(JP,A) 特開 昭58−147123(JP,A) 特開 平5−291305(JP,A) 特開 平7−161972(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/778 H01L 29/812

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性基板の上に、電子移動領域であ
    る第1のアンドープ半導体層と、電子供給層である第1
    のドープ半導体層と、ゲート電極とコンタクトをとるた
    めの第2のアンドープ半導体層と、ソース・ドレイン電
    極とコンタクトをとるための第2のドープ半導体層とが
    積層された構造をなす高電子移動度電界効果トランジス
    タであって、 前記第2のアンドープ半導体層の厚さを、量子井戸を電
    子で満たすに十分な厚さとし、 前記第2のドープ半導体層の広範囲において当該第2の
    ドープ半導体層を選択的にリセスエッチングして前記第
    2のアンドープ半導体層を露出させるとともに、 その第2のアンドープ半導体層の露出部のうちの一部領
    域において当該第2のアンドープ半導体層を、ピンチオ
    フ電圧の印加にてドレイン電流が流れない厚さまでリセ
    スエッチングしたことを特徴とする高電子移動度電界効
    果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記第2のアンドープ半導体層は単層構
    造をなすものである請求項1に記載の高電子移動度電界
    効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記第2のアンドープ半導体層は、上側
    層と下側層との2層構造をなし、前記一段目のリセスエ
    ッチングにより上側層が露出するとともに二段目のリセ
    スエッチングにより下側層が露出するものである請求項
    1に記載の高電子移動度電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記第2のアンドープ半導体層の上側層
    の材料は下側層の材料よりも、空気との接触により形成
    される酸化層の厚さが薄いものである請求項3に記載の
    高電子移動度電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記一段目のリセスエッチングの深さ
    を、高電子移動度電界効果トランジスタを作製するため
    の半導体積層体上にソース及びドレイン電極を形成した
    状態でリセスエッチングを行った際の両電極間の抵抗値
    の変化が大きくなるまでの低変化領域でのエッチング深
    さとしたものである請求項1に記載の高電子移動度電界
    効果トランジスタ。
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