JP3360290B2 - 外気温度の大きな変化に対応させた、冷風式クーラーによる冷却方法 - Google Patents

外気温度の大きな変化に対応させた、冷風式クーラーによる冷却方法

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朗孝 須藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、季節によって外気温度
が−15℃から+40℃に変化する東北地方などにおい
て、冷風式クーラーを用いて、冷蔵庫、貯蔵庫などの庫
内を、リンゴなどの果物や野菜を保存するに最適な低温
多湿、具体的には室内温度−1〜+2℃、湿度85%以
上の状態に冷却する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷風式クーラーを用いた冷却方法
においては、冷蔵室内の温度を−1〜+2℃に保つため
冷却サイクルのときには冷却器の上側から下側に冷媒を
送り、除霜時には四方切換弁を肋り換えて、冷却器を凝
縮器として作動させ、クーラーをヒートポンプとする。
すなわち、一時的に冷凍暖房サイクルを反転させて室内
の冷却器の除霜を行うが、この作動は自動的に定期的に
行われ、除霜時には圧縮冷媒は冷却器の下側から上側の
方向に流れる(特公昭49−4446号公報)。この冷
却サイクルにおいて室内にある冷却器の表面温度は−2
0〜−30℃になるので、室内の湿気の多くは結露ある
いは凍結し、室内の湿度を低下させてしまう。このよう
に従来の冷風式クーラーを用いる冷却方法における冷蔵
庫においては、冷却サイクルのとき室内の冷却器の温度
が必要以上に低下するため、室内の湿気の多くは結露し
凍結して、除霜サイクルにおいて水滴として流出する。
この冷却・除霜の各工程の繰り返しによって、室内の空
気は順次湿度を低下させてしまい、乾燥するという欠点
があった。そのため、室内をりんごなどの果物や野菜の
保存に適した低温でかつ高湿度に維持するためには、室
内に新たに加湿器を設置する等の対策が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は冷風式クーラ
ーの除霜サイクルにおける氷結水の落下による室外流出
の欠点を解決するために成されたもので、付加的に加湿
することなく、果物や野菜に適した低温多湿の保存状態
を達成するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題、すなわち冷
却・除霜の各工程の繰り返しによって室内の湿度が低下
するという問題点を解決するため、本発明においては、
除霜サイクル時における室内の冷却器と室外の凝縮器に
送風する各ファンの回転を外気温度と冷却器の表面温度
によって断続的に制御する。それによって、冷却サイク
ル時に収集した室内の湿気を水蒸気として室内に戻すこ
とができる。すなわち、本発明の冷却方法において、外
気温度が−15〜+15℃のときの除霜サイクルにおい
ては、室内の冷却器と室外の凝縮器に送風する双方のフ
ァンを停止する。そして、外気温度が+15℃以上のと
きの除霜サイクルにおけては、室外の冷却器に送風する
ファンを停止させ、室外の凝縮器に送風するファンは一
時的に停止させるが、室内の冷却器の表面温度が+35
℃以上になったとき回転させる。
【0005】外気温度が−15〜+15℃のときには、
室内に貯蔵する地熱や果物などの発熱に相応した熱量の
みの、小さな熱交換機能で冷却できる。また除霜サイク
ルにおいては室外の凝縮器は冷却されるが、そのような
外気温度ではファンの回転による熱交換機能は小さく、
冷風式クーラーとしての機能は低下する。そのため外気
温度が−15〜+15℃ における除霜サイクルでは、
凝縮器と冷却器に付置したファンを停止させることによ
って、−1〜+2℃で湿度85%以上の貯蔵条件を達成
させる。
【0006】それとは逆に、外気温度が+15℃以上の
ときは、冷却サイクルの時間が長くなるので、冷却器の
表面に多くの氷結が起こる。ところが、従来の冷風式ク
ーラーでは、除霜サイクルにおける冷却器の表面温度は
+50℃以上に急上昇するため、冷却器に付着している
氷はその状態で落下し、解氷して室外に流出する。冷却
サイクル時に収集した室内の湿気は、除霜サイクル時に
水蒸気として室内に還元されることなく、室内の湿度は
順次低下する。このような欠点を回避するため、外気温
度が+15℃以上のときの除霜サイクルでは、室内の冷
却器の温度は+35℃以上になるが、新たに付置したサ
ーモスタットで、室外の凝縮器に付置したファンを駆動
させ、冷却器の温度上昇を防止する。室外の凝縮器に付
置しているファンの回転によって、クーラーの熱交換機
能は増し、凝縮器を循環している冷媒フロン22は完全
に気化する。キャピラリーチューブから噴出し凝縮器に
流入するフロン22は霧状の液体を含むが、除霜サイク
ルでのファンの送風によって熱交換機能は増大し、フロ
ン22は完全な気体となって圧縮機に送られる。圧縮機
におけるフロン22の状態変化はほとんど無いので、圧
縮機から冷却器に循環される冷媒には霧状のフロン22
や蒸気化したものは少なく、冷却器の表面温度は40℃
以下に保持される。
【0007】除霜サイクルにおいて凝縮器に送風するフ
ァンが停止しているときは、凝縮器における熱交換は非
常に少ないので、冷媒フロン22における状態変化は少
なく、霧状の液体と蒸気を含んだ状態で圧縮機に送られ
る。また、圧縮機においては冷媒の状態変化はほとんど
無いので、圧縮機から冷却器に送られる冷媒には濃厚な
霧状や蒸気のフロン22を含む。ところが、フロン22
のエンタルピーは液体よりも蒸気での値が50%も大き
いので、蒸気を多く含んだフロン22の放熱作用は大き
く、冷却器を50℃以上に加熱する。それに対し、ファ
ンの送風によって熱交換を十分し、凝縮器において気体
となったフロン22は、圧縮機を経ても、圧縮機にキャ
ピラリーチューブのような噴霧器の働きがないので、蒸
気になるよりも液化し易く、気体または液体の状態で冷
却器を通る。その結果、除霜サイクルにおける冷却器で
の熱交換機能は小さく、冷却器の表面温度は40℃以下
になる。このように、冷却器の表面温度が+35℃以上
になったとき、室外の凝縮器に付置したファンを回転さ
せて、冷却器を循環する冷媒の状態を変化させることに
よって、当該の表面温度を低下させ、氷結した湿気の多
くを水蒸気として室内に還元させる。それによって、+
15℃以上の外気温度における除霜による除湿を防止
し、低温多湿の冷蔵条件を達成する。
【0008】冷却サイクルでの着氷を、除霜サイクルに
おいて水蒸気として還元することによって、−1〜+2
℃の温度で湿度85%以上の貯蔵条件を達成する。すな
わち、外気温度が−15〜+15℃における除霜サイク
ルでは凝縮器と冷却器に付置したファンを停止させ、ま
た+15℃以上の外気温度で冷却器の表面温度が+35
℃以上になったときには、室外の凝縮器に付置したファ
ンを回転させて室内の冷却器の温度を低下させて、−1
〜+2℃で湿度85%以上の貯蔵条件を達成させる。
なお、当該冷風式クーラーの冷却器と凝縮器における着
霜に関する機構は異なる。
【0009】
【発明の効果】本発明は上記構成をとることによって、
冷却サイクル時に冷却器の表面に収集した室内の湿気を
水蒸気として室内に戻すことができるため、外気温度が
大きく変化する場合においても、冷風式クーラーを用い
てリンゴなどの果物や野菜を保存するのに最適な低温度
で多湿度の状態を、加湿器の設置なくして実現すること
ができる。
【0010】
【実施例】外気温度が−10ないし+20℃のとき使用
できる冷風式クーラーで、全密閉往復動式圧縮機とキャ
ピラリーチューブで冷媒を制御し、冷風到達距離が0.
5m/sec、室内温度に相応して冷却・除霜サイクル
を制御するためのマイコン式電子温度測定器を備えた従
来のものに、冷却器の表面温度が+35℃以上になると
室内外の凝縮器に送風するファンを駆動させるサーモス
タットを冷却器の表面に付置する。この装置を冷蔵庫の
熱容量に応じた数だけ設置する。除霜サイクルのとき、
冷却器の表面温度が+35℃以上になるとただちにサー
モスタットが働き、凝縮器に送風するファンが回転し水
分が室外に流出することがなかった。室内をりんごや野
菜の保存に最適な低温多湿(−1〜+1℃、約90%)
の状態を容易に達成し、冷却・除霜の各工程を繰り返し
たが室内の湿度は低下することがなく、低温多湿の状態
を容易に維持することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/02 550

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷風式クーラーの除霜サイクルにおいて、
    室内の冷却器および室外の凝縮器に送風する各ファンの
    回転は停止状態にするが、室内の冷却器の表面温度が+
    35℃以上になったときには、室外の凝縮器に送風する
    ファンを回転させることを特徴とする外気温度の大きな
    変化に対応させた冷風式クーラーによる冷却方法。
JP23627492A 1992-07-22 1992-07-22 外気温度の大きな変化に対応させた、冷風式クーラーによる冷却方法 Expired - Lifetime JP3360290B2 (ja)

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