JP3359947B2 - 段付き異形管の製造方法 - Google Patents

段付き異形管の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連結部を管端に備えた
段付き異形管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】雨樋,手摺等の建築用材料は、一定した
長さをもつ部材を相互に連結した状態で使用されてい
る。通常、連結金具によって部材相互を連結するため、
連結部に突出部が生じる。そのため、一見しただけで連
結部が視認され、見栄えのよい建築構造体とはいえな
い。しかも、建物の壁面に沿って垂直方向に雨樋を敷設
する場合には、高所での危険な作業が要求される。ま
た、突出部に雨水等が滞留し易いため、連結部及びその
周辺に腐食が発生し、表面外観を一層悪化させる。管端
を絞り加工した管材を雨樋,手摺等の部材として使用す
るとき、金具を使用した連結作業の軽減或いは省略を図
ることができる。この場合、隣接する管体の端部開口に
縮径した管端を嵌め込み、複数の管体を繋ぎ合わせる。
この方式によると管体の連結作業が容易になり、しかも
突出部が少ないことから見栄えの良い連結部が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】管端を縮径する絞り加
工は、丸管に対しては比較的容易に施すことができる。
しかし、雨樋,手摺等の建築用部材として、建築物との
調和を図り、意匠性や識別性を付けるため、六角管,矩
形管等の異形管が使用されるようになってきている。こ
のような異形管では、丸管と同様な方法により管端を絞
り加工できない。異形管の管端を縮径するためには、ダ
イスを使用した管端加工が要求される。たとえば、図1
に示すように、丸管から製造した異形管1の端部を縮径
ダイスD1 ,D2 を通すことによって、管端に段の付い
た縮径部Pe (図2参照)を成形する。この方法による
と、成形しようとする異形管の数だけ縮径ダイスが必要
となる。しかも、多種・多様な異形管に対応するため、
必要な縮径ダイスの個数は飛躍的に増加する。
【0004】ところで、円形以外の角管や楕円管等を加
工するダイスは、一般には放電加工によって製造されて
いる。そのため、異形管成形用のダイスは、通常のダイ
スに比較して単価が非常に高いものである。高価なダイ
スを多数用意しておくことは、設備的な負担を大きく
し、ひいては異形管の製造コストを上昇させる原因にも
なる。本発明は、このような問題を解消すべく案出され
たものであり、管端が相互に差し込まれた状態で複数の
丸管を成形する方式を採用することにより、特殊なダイ
スを必要とすることなく、相互に連結可能な段付き異形
管を簡単に製造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の段付き異形管製
造方法は、その目的を達成するため、一方の管端が縮径
された複数の丸管を用意し、前記縮径された管端を別の
丸管の端部開口に差し込むことにより複数の丸管を相互
に連結し、外面から加工変形力を加えるロール成形によ
って前記連結された複数の丸管を異形管に成形すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、図3に示すように一方の管
端を絞り加工することにより縮径部Pe0とした複数の丸
管P10,P20,P30・・・を、縮径部Pe0,Pe0
e0,・・・を差し込み部として相互に連結する(図3
a)。連結一体化された丸管P10,P20,P30・・・を
母管Pn0とし、この母管Pn0を所定の異型断面形状にす
るロール成形を施す。たとえば、六角管を得ようとする
場合、製品の外面形状に対応した内部空間を複数の成形
ロールRで区画する(図3b)。母管Pn0は、成形ロー
ルRの間を通過することによって、内部空間に対応した
六角断面をもつ異形管Pn1となる(図3c)。
【0007】隣接する丸管P10,P20に差し込まれてい
る丸管P20,P30の縮径部Pe0は、外周面が丸管P10
20で拘束されているので、丸管P10,P20の端部開口
よりも小さな断面形状に加工される(図6参照)。加工
された連結異形管Pn1を個々のパーツに分離するとき、
端部に縮径部Pe1,Pe1,Pe1,・・・が形成された角
管P11,P21,P31・・・が得られる(図7参照)。縮
径部Pe1,Pe1,Pe1,・・・は、角管P11,P21,P
31・・・の他方の端面に相似し、若干小さな周長になっ
ている。また、縮径部Pe1,Pe1,Pe1,・・・のコー
ナー部は、母管縮径部の大きさによって幾何学的に決定
される。このようにして得られた角管等の異形管は、丸
管を異形管に成形するとき併せて成形されるため、従来
のように特殊な縮径ダイスを必要とすることがない。ま
た、縮径部Pe1,Pe1,Pe1,・・・が角管P11
21,P31・・・の断面と相似形であるため、縮径部P
e1,Pe1,Pe1,・・・を介して角管P11,P21,P31
・・・を連結したとき、隣接する異形管相互間の回転が
防止される。
【0008】
【実施例】外径50.8mm及び肉厚0.3mmのSU
S304ステンレス鋼製丸管を素管とし、図4に示す縮
径ダイスD1 及び口元矯正ダイスDe により管端を縮径
加工した。縮径ダイスD1 としては、ダイス内径49.
9mm,アプローチ角22度,ベアリング長さ1.0m
m,硬度Hs 85のSKD11製ダイスを使用した。ま
た、縮径加工時の荷重は、0.47トンであった。これ
により、図5に示すように、丸管P10の管端に外径4
9.7mm及び長さ70mmの縮径部Pe0が形成され
た。
【0009】縮径ダイスD1 で管端を絞り加工すると
き、絞り部分の口元に若干の形状不安定部分が生じがち
である。そこで、口元矯正ダイスDe を使用して長さ2
mm程度の端部を加工することにより、形状不安定部分
を矯正した。この矯正加工によって管端が更に絞り気味
に成形され、縮径加工後の丸管P10を縮径ダイスD1
ら容易に引き抜くことができた。このようにして縮径部
e0が形成された丸管P10,P20,P30・・・を複数個
用意した。縮径部Pe0を介して丸管P10,P20,P30
・・を相互に連結し、図3(a)に示す母管Pn0とし
た。母管Pn0に対し通常のロール成形を施し、二面幅が
47.0mmの正六角形断面をもつ角管を製造した。各
角管P11,P21,P31・・・は、連結状態の異形管Pn1
から容易に分離することができた。得られた角管P
11は、図7に示すように、相似形状の縮径部Pe1が端部
に形成されていた。
【0010】縮径部Pe1は、何れの角管P21,P31・・
・に対しても差し込むことが可能であった。また、差し
込まれた縮径部Pe1と角管P21,P31・・・との間に
は、僅かな隙間が形成されているだけであった。すなわ
ち、形成された縮径部Pe1は、図6に示すように他の角
管P21に差し込まれる連結部として十分に機能すること
が確認された。縮径部Peoを介して連結された母管Pno
をロール成形するとき、縮径部Peoの外側に位置する丸
管P10,P20,P30・・・の他方端部が若干拡管され、
丸管P10,P20,P30・・・の中央部との間に段差が生
じることがある。しかし、この段差は、丸管P10
20,P30・・・の肉厚にもよるが、本実施例のような
肉厚では0.2mm程度に過ぎなかった。そのため、ヘ
アライン研磨することによって、段差を視認できない状
態に表面仕上げすることができた。
【0011】また、若干拡管されている部分を切り落と
すことによっても、段差のない角管が得られた。この場
合には、ヘアライン研磨を省略することが可能であっ
た。以上の実施例においては、六角形断面をもつ異形管
を製造する場合を説明した。しかし、本発明は、これに
拘束されるものではなく、矩形,三角形,楕円,半円等
の非円形断面をもつ異形管に対し同様に適用することが
できる。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、外側から変形加工を施すロール成形によって丸管か
ら異形管を製造する際、同時に連結部となる縮径部を成
形している。この方法によるとき、特殊な縮径ダイスを
必要とせず、通常の丸管縮径用ダイスのみで良いため、
ダイスにかかる費用が大幅に節減される。また、異形管
の管端に形成された縮径部は、異形管の断面形状に対応
しており、良好な連結部として使用される。そのため、
管端を相互に差し込むだけで複数の異形管が連結され、
建築物との調和が良く意匠性,識別性に優れた雨樋,手
摺等を容易に施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の縮径ダイスにより異形管の管端に縮径
部を成形している状態
【図2】 従来法で縮径部が形成された異形管
【図3】 本発明に従って丸管を連結した状態の母管
(a),母管をロール成形している状態(b),及び成
形後の連結状態にある異形管(c)
【図4】 丸管の管端に縮径部を成形している状態
【図5】 縮径部が形成された丸管
【図6】 段付き異形管の縮径部が差し込まれている連
結部を管軸方向にみた図
【図7】 本発明で得られる段付き異形管
【符号の説明】
n0:母管 Pe0:縮径部 P10,P20,P30:丸
管 Pn1:連結状態の異形管 Pe1:縮径部 P11,P
21,P31:角管 D1:縮径ダイス D2:口元矯正ダイス R:成形ロ
ール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B21D 41/04 B21D 41/04 C (56)参考文献 特開 昭49−54264(JP,A) 特開 昭57−142715(JP,A) 特開 昭63−242404(JP,A) 特開 昭51−24573(JP,A) 特開 昭61−37321(JP,A) 特開 平4−118115(JP,A) 特開 平4−162920(JP,A) 特開 昭50−77263(JP,A) 特開 昭63−230222(JP,A) 特開 昭62−29655(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 31/00 B21C 37/15 B21D 5/12 B21D 39/04 B21D 51/16 B21D 41/04 B21D 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の管端が縮径された複数の丸管を用
    意し、前記縮径された管端を別の丸管の端部開口に差し
    込むことにより複数の丸管を相互に連結し、外面から加
    工変形力を加えるロール成形によって前記連結された複
    数の丸管を異形管に成形することを特徴とする段付き異
    形管の製造方法。
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