JP3359828B2 - 作業機の変速操作装置 - Google Patents

作業機の変速操作装置

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JP3359828B2 JP31745996A JP31745996A JP3359828B2 JP 3359828 B2 JP3359828 B2 JP 3359828B2 JP 31745996 A JP31745996 A JP 31745996A JP 31745996 A JP31745996 A JP 31745996A JP 3359828 B2 JP3359828 B2 JP 3359828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインなどの
作業機の変速操作装置で、詳しくは、合成樹脂製の変速
ガイド板に、変速操作レバーの前進変速操作動を案内す
る直線状の前進変速案内溝を形成するとともに、その前
進変速案内溝に平行な位置又はそれの延長線上に位置し
て前記変速操作レバーの後進変速操作動を案内する後進
変速案内溝を形成し、かつ、前記前進変速案内溝と後進
変速案内溝とを変速中立位置において連通接続させる前
後進切り換え案内溝を形成してあるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変速操作装置では、前進変速案内
溝、後進変速案内溝、前後進切り換え案内溝の縁の全部
が変速ガイド板自体から構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の変速
操作装置では、一般に、(イ)前進変速位置から変速中
立位置に変速操作レバーを操作する際、変速操作レバー
が変速中立位置に位置したことを目視により認識してそ
の変速操作レバーの操作動を停止するのではなく、前後
進切り換え案内溝の縁のうち前進変速案内溝の延長線上
に位置する部分に変速操作レバーが当たることで変速操
作レバーが変速中立位置に位置したことを認識して変速
操作レバーの操作動を停止し、(ロ)後進変速位置から
変速中立位置に変速操作レバーを操作する際も同様に、
変速操作レバーが変速中立位置に位置したことを目視に
より認識してその変速操作レバーの操作動を停止するの
ではなく、前後進切り換え案内溝の縁のうち後進変速案
内溝の延長線上に位置する部分に変速操作レバーが当た
ることで変速操作レバーが変速中立位置に位置したこと
を認識して変速操作レバーの操作動を停止し、(ハ)ま
た、変速中立位置において後進側に変速操作レバーを操
作する際も、前後進切り換え案内溝の縁のうち後進側の
端に位置する部分に変速操作レバーが当たることで後進
側の位置に位置したことを認識して変速操作レバーの操
作動を停止し、(ニ)同様に、変速中立位置において前
進側に変速操作レバーを操作する際も、前後進切り換え
案内溝の縁のうち前進側の端に位置する部分に変速操作
レバーが当たることで前進側の位置に位置したことを認
識して変速操作レバーの操作動を停止するといったよう
に、各位置に変速操作レバーが位置したことを変速操作
レバーが前後進切り換え案内溝の縁の部分に当たること
で認識する形態が採られる。換言すれば、各位置に変速
操作レバーを操作する際、変速操作レバーが縁の部分に
当たるまで操作が継続される。
【0004】そして、前後進の繰り返す場合など、変速
操作レバーは往々にして素早く操作される傾向にあるた
め、変速操作レバーは縁の部分に強く当たることが多
い。
【0005】従って、前後進切り換え案内溝の縁が合成
樹脂製の変速ガイド板自体から構成されていた従来で
は、変速操作レバーが縁の部分に強く当たることでその
部分が変形したり割れたりし易いといった欠点があっ
た。
【0006】本発明の目的は、変速操作レバーが当たる
ことに起因した前後進切り換え案内溝の縁の変形・割れ
を防止する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0008】〔特徴〕 合成樹脂製の変速ガイド板に、変速操作レバーの前進変
速操作動を案内する直線状の前進変速案内溝を形成する
とともに、その前進変速案内溝に平行な位置又はそれの
延長線上に位置して前記変速操作レバーの後進変速操作
動を案内する後進変速案内溝を形成し、かつ、前記前進
変速案内溝と後進変速案内溝とを変速中立位置において
連通接続させる前後進切り換え案内溝を形成し、前記変
速操作レバーを各変速操作位置のそれぞれに維持するた
めのデテントを設けてある作業機の変速操作装置であっ
て、前記前後進切り換え案内溝の縁のうち、前記前進変
速案内溝により変速中立位置に案内される変速操作レバ
ーに当たる部分と、前記後進変速案内溝により変速中立
位置に案内される変速操作レバーに当たる部分と、前後
進切り換え案内溝により後進変速案内溝側に案内される
変速操作レバーに当たる部分と、前後進切り換え案内溝
により前進変速案内溝側に案内される変速操作レバーに
当たる部分とを金属材料から構成し、前記デテントとし
て、前記変速操作レバーに連動して第1軸芯周りに揺動
するデテントプレートを設けるとともに、このデテント
プレートのうち前記変速操作レバーが各変速操作位置に
操作位置するときに設定箇所に対応する箇所それぞれに
凹部を形成し、かつ、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周
りでの揺動により前記凹部のうち設定箇所に対応位置す
る凹部に対して係合用部材を係脱させるデテントアーム
とこのデテントアームを係合方向に揺動付勢するスプリ
ングとを設けて構成したものを設け、走行装置への伝動
系に介装した走行クラッチを切り作動させるための走行
クラッチペダルの踏み込み作動に連動して前記デテント
アームを離脱方向に揺動させる連動機構を設け、前記デ
テントプレートに、離脱方向に揺動するデテントアーム
に付設のカムフォロアに押圧されることでデテントプレ
ートを低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持するカム面
を形成してある点にある。
【0009】〔作用〕 本第1発明によるときは、前後進切り換え案内溝の縁の
うち、変速操作レバーを前進位置や後進位置から変速中
立位置に操作動したときにその変速操作レバーが当たる
部分及び変速操作レバーを変速中立位置で前進側や後進
側に操作動したときにその変速操作レバーが当たる部分
を金属材料から構成して、変速操作レバーが合成樹脂製
の変速ガイド板に当たらないようにしてあるから、たと
え変速操作レバーが強く操作されても、変速ガイド板に
衝撃を与えることがない。しかも、スプリングより揺動
付勢されたデテントアームに付設の係合用部材に各変速
操作位置に対応した凹部が対応位置したとき、前記スプ
リングによる付勢力で係合用部材が対応位置した凹部に
係合することで、変速操作レバーが各変速操作位置それ
ぞれで維持される。 その上、走行装置への伝動系に介装
した走行クラッチが走行クラッチペダルを介して切り作
動操作されたときには、連動機構によりデテントアーム
が離脱方向に揺動されるとともに、カムフォロアとカム
面とによりデテントプレートが低速姿勢に揺動されて、
変速操作レバーが低速位置に強制操作されるようにして
あるから、走行クラッチを切り操作して走行を停止した
場合、それに連動して変速操作レバーが低速位置に自動
的に操作され、低速状態での再発進が保証される。
【0010】 〔効果〕 従って、本第1発明によれば、変速ガイド板を装飾性に
優れた合成樹脂製としながらも、変速操作に起因した変
速ガイド板の変形や割れを防止できるようになった。
かも、走行クラッチを切り操作した後の入り操作に伴う
再発進を低速でゆっくりと行え、発進ショックを小さく
して乗り心地を良好なものにできるとともに、エンスト
を防止できるようになった。
【0011】請求項2に係る本第2発明の特徴・作用・
効果は次の通りである。
【0012】〔特徴〕 上記本第1発明の特徴において、前記前進変速案内溝に
位置する変速操作レバーをその前進変速案内溝の左右の
縁の一方側に移動付勢する付勢手段を設け、前記前進変
速案内溝の一方側の縁を前記変速ガイド板自体から構成
してある点にある。
【0013】〔作用〕 本第2発明によるときは、上記のように走行クラッチを
切り操作して走行を停止する場合、走行クラッチペダル
が確実に踏み込み操作されていれば、変速操作レバーが
低速位置に確実に自動操作されるのであるが、走行クラ
ッチペダルが中途半端に踏み込み操作された場合には、
係合用部材が凹部から離脱する一方、カム面による低速
位置への強制操作が不十分となって、変速操作レバーが
位置的に不安定な状態になる。上記の点に着目して、付
勢手段を設けて前進変速案内溝に位置する変速操作レバ
ーを左右の縁の一方側に移動付勢する一方、前進変速案
内溝の一方側の縁を合成樹脂製の変速ガイド板自体から
構成することで、変速ガイド板をブレーキシューとし
て、変速操作レバーを効率良く制動することにより、位
置的に不安定な状態にある変速操作レバーの移動を阻止
するようにしてあるから、走行クラッチペダルが中途半
端に踏み込み操作された場合における変速操作レバーの
位置を安定させて、走行クラッチペダルに対する操作を
解除した際、変速操作レバーを踏み込み操作前の元の位
置に戻してデテントでその位置を維持することができ
る。
【0014】
【0015】
【0016】 〔効果〕 従って、本第2発明によれば、走行クラッチの切り作動
により変速操作レバーを低速位置に強制操作する場合、
走行クラッチペダルの踏み込み操作が中途半端であって
も、変速操作レバーを踏み込み操作前の位置に確実に維
持して、変速操作レバーを位置的に安定させることがで
きるようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】作業機の一例であるコンバイン
は、図1に示すように、クローラ走行装置1を備えた自
走機体2に脱穀部3と操縦部4とを搭載し、前記自走機
体2の前部に刈り取り部5を昇降操作自在に連結して構
成されている。
【0018】前記操縦部4には、図2に示すように、運
転座席4Aとそれの横側に配置した操作パネル4Bとが
設けられており、操縦部4の足元部には、走行クラッチ
ペダル6が配置されている。前記運転座席4Aの下方に
はエンジン7が搭載され、操作パネル4Bには、図8に
も示すように、主変速操作レバー8と、副変速操作レバ
ー9と、刈り取り変速レバー10と、アクセルレバー1
1と、脱穀クラッチレバー80と、刈り取りクラッチレ
バー81とが設けられている。
【0019】前記操作パネル4Bは、図5に示すよう
に、金属製のフレーム4aとそれに取り付けた合成樹脂
製の変速ガイド板4bとからなり、変速ガイド板4bに
は、図8に示すように、前記主変速操作レバー8の変速
操作動を案内する主変速案内溝と、副変速操作レバー9
の変速操作動を案内する副変速案内溝G1と、刈り取り
変速レバー10の変速操作動を案内する刈り取り変速案
内溝G2と、脱穀クラッチレバー80及び刈り取りクラ
ッチレバー81の入り切り操作動を案内するクラッチ案
内溝G3とが形成されている。
【0020】前記主変速案内溝は、図9にも示すよう
に、主変速操作レバー8の前進変速操作動、つまり、変
速中立位置N、前進1速操作位置F1、前進2速操作位
置F2、前進3速操作位置F3にわたる移動を案内する
直線状の前進変速案内溝GFと、その前進変速案内溝G
Fに平行な位置の延長線上に位置して主変速操作レバー
8の後進変速操作動、つまり、変速中立位置Nと後進操
作位置Rとにわたる移動を案内する直線状の後進変速案
内溝GRと、前記前進変速案内溝GFと後進変速案内溝
GRとを変速中立位置Nにおいて連通接続させる前後進
切り換え案内溝GCとから構成されている。
【0021】図3に示すように、前記クローラ走行装置
1は左右一対設けられており、前記エンジン7からクロ
ーラ走行装置1への伝動系は、図2にも示すように、左
右のクローラ走行装置1を駆動する左右一対の出力軸1
2を備えたミッションケース13を設け、そのミッショ
ンケース13に、ベルトテンション式クラッチ利用の走
行クラッチ14を介してエンジン7からの動力が伝達さ
れる入力軸15を設け、ミッションケース13内に、入
力軸15からの入力を高低二段に切り換えるギア式の副
変速装置16と、この副変速装置16からの動力を前進
三段・後進一段に切り換える主変速装置17と、この主
変速装置17からの動力を出力軸12に各別に伝達する
左右一対の操向クラッチブレーキ18を設けて構成され
ている。すなわち、伝動系は、副変速装置16の動作と
主変速装置17の動作の組み合わせにより、前進六段・
後進二段の走行変速を実現し、左右の操向クラッチブレ
ーキ18をともに入り状態に切り換えることにより、直
進状態を実現し、左右一方の操向クラッチブレーキ18
を切り状態にすることにより、切った側を旋回内側とす
る緩旋回を実現し、左右一方の操向クラッチブレーキ1
8を切りブレーキ状態にすることにより、切った側を旋
回内側とする急旋回を実現するように構成されている。
【0022】前記副変速装置16は、図2に示すよう
に、前記副変速操作レバー9が低速位置Lにあるとき低
速変速状態に切り換わり、副変速操作レバー9が中立位
置Nにあるとき変速中立状態に切り換わり、副変速操作
レバー9が高速位置Hにあるとき高速変速状態に切り換
わるように副変速操作レバー9に連動されている。
【0023】前記主変速装置17は、図2に示すよう
に、前記主変速操作レバー8が前進1速操作位置F1に
あるとき変速用油圧バルブ19を前進1速状態に切り換
えて前進1速伝達用の前進1速クラッチC1を入り作動
させることによりこの入り作動した前進1速クラッチC
1を介して副変速装置16の動力を操向クラッチブレー
キ18に伝達させる前進1速状態に切り換わり、前記主
変速操作レバー8が前進2速操作位置F2にあるとき変
速用油圧バルブ19を前進2速状態に切り換えて前進2
速伝達用の前進2速クラッチC2を入り作動させること
によりこの入り作動した前進2速クラッチC2を介して
副変速装置16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝
達させる前進2速状態に切り換わり、前記主変速操作レ
バー8が前進3速操作位置F3にあるとき変速用油圧バ
ルブ19を前進3速状態に切り換えて前進3速伝達用の
前進3速クラッチC3を入り作動させることによりこの
入り作動した前進3速クラッチC3を介して副変速装置
16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝達させる前
進3速状態に切り換わり、前記主変速操作レバー8が後
進操作位置Rにあるとき変速用油圧バルブ19を後進状
態に切り換えて後進伝達用の後進クラッチC4を入り作
動させることによりこの入り作動した後進クラッチC4
を介して副変速装置16の動力を操向クラッチブレーキ
18に伝達させる後進状態に切り換わるものである。
【0024】前記操向クラッチブレーキ18は、入り位
置・切り位置・切りブレーキ位置の三位置に切り換え操
作されるシフタ20を備えており、シフタ20が入り位
置にあるとき、クラッチ部18Cを入り作動させてクラ
ッチ入り状態となり、シフタ20が切り位置にあると
き、クラッチ部18Cを切り作動させてクラッチ切り状
態となり、シフタ20が切りブレーキ位置にあるとき、
クラッチ部18Cを切り作動させるとともに、湿式多板
ブレーキ利用のブレーキ部18Bを制動作動させてクラ
ッチ切り・ブレーキ状態となるものである。そして、一
方の操向クラッチブレーキ18は、前記走行クラッチペ
ダル6の踏み込み切り操作に連動してブレーキ部18B
をブレーキ作動させるブレーキ操作機構21を備えてい
る。
【0025】そして、前記主変速装置17に対する変速
操作装置は、図4及び図5に示すように、主変速操作レ
バー8を各変速操作位置、つまり、前進1速操作位置F
1・前進2速操作位置F2・前進3速操作位置F3・変
速中立操作位置N・後進操作位置Rのそれぞれに維持す
るためのデテント22と、前記走行クラッチ14の切り
作動に連動して前記デテント22による主変速操作レバ
ー8の位置保持を解除するとともに、主変速操作レバー
8を低速位置に強制操作する低速操作手段とを設けて構
成されている。
【0026】前記デテント22は、主変速操作レバー8
に連動して第1軸芯P1周りに揺動する、詳しくは、主
変速操作レバー8が固着されていて主変速操作レバー8
と第1軸芯P1周りに一体に揺動するデテントプレート
30を設け、このデテントプレート30のうち主変速操
作レバー8が各変速操作位置に操作位置するときに設定
箇所に対応する箇所のそれぞれに凹部31を形成し、前
記第1軸芯P1と平行な第2軸芯P2周りでの揺動によ
り前記凹部31のうち設定箇所に対応位置する凹部31
に対してローラ利用の係合用部材32を係脱させるデテ
ントアーム33を設け、このデテントアーム33を係合
方向に揺動付勢するスプリング34を設けて構成されて
いる。すなわち、凹部31に係合用部材32を弾性係合
させることにより、主変速操作レバー8の手動操作を許
容する状態でその主変速操作レバー8を各変速操作位置
に維持するように構成されている。具体的には、凹部3
1のうち変速中立維持用凹部N3に係合用部材32を弾
性係合させることにより、主変速操作レバー8を変速中
立操作位置Nに保持し、前進1速維持用凹部F13に係
合用部材32を弾性係合させることにより、主変速操作
レバー8を前進1速操作位置F1に保持し、前進2速維
持用凹部F23に係合用部材32を弾性係合させること
により、主変速操作レバー8を前進2速操作位置F2に
保持し、前進3速維持用凹部F33に係合用部材32を
弾性係合させることにより、主変速操作レバー8を前進
3速操作位置F3に保持し、後進維持用凹部R3に係合
用部材32を弾性係合させることにより、主変速操作レ
バー8を後進操作位置Rに保持するように構成されてい
る。
【0027】前記凹部31は、デテントプレート30に
第1軸芯P1周りに沿う姿勢に形成した長孔35のうち
内側の円弧縁に形成されている。
【0028】前記低速操作手段は、図4及び図6の
(イ)(ロ)に示すように、前記走行クラッチ14の切
り作動、つまり、走行クラッチペダル6の切り操作に連
動して前記デテントアーム33をスプリング34の付勢
力に抗して凹部31から離脱させる方向に揺動させる連
動機構としての連動ワイヤ40を設け、前記デテントプ
レート30に、離脱方向に揺動するデテントアーム33
に付設のカムフォロア41に押圧されることでデテント
プレート30を低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持す
るカム面42を形成して構成されている。詳述すると、
低速位置は、前進1速操作位置F1であって、カム面4
2は、主変速操作レバー8が前進2速操作位置F2及び
前進3速操作位置F3に維持されている場合に作用する
ようになっている。
【0029】また、前記カムフォロア41は、係合用部
材32をもって兼用構成されており、カム面42は、前
記長孔35のうち外側の円弧縁に形成されている。
【0030】かつ、カム面42は、図4及び図6に示す
ように、係合用部材32を係合させてデテントプレート
30を低速姿勢である前進1速姿勢に維持する姿勢維持
部42Aに近づくほど係合用部材32から受ける姿勢維
持部42A側への分力が小さくなる湾曲面に形成されて
おり、図7の(イ)(ロ)に示すように、このカム面4
2の姿勢維持部42Aに連なる箇所には、変速中立状態
での走行クラッチ14の切り作動に伴って変速中立維持
用凹部N3から離脱した係合用部材32を係合させて主
変速操作レバー8を変速中立操作位置Nに維持する第2
変速中立維持用凹部43が形成され、この第2変速中立
維持状凹部43に連なる箇所には、後進状態での走行ク
ラッチ14の切り作動に伴って後進維持用凹部R3から
離脱した係合用部材32を係合させて主変速操作レバー
8を後進操作位置Rに維持する第2後進維持用凹部44
が形成されている。
【0031】そして、低速操作手段は、図7の(イ)
(ロ)に示すように、前記走行クラッチ14が切り作動
している状態での係合用部材32の姿勢維持部42Aと
第2変速中立維持用凹部43との間での乗り越え及び、
第2変速中立維持用凹部43と第2後進維持用凹部44
との間での乗り越えを許容する、つまり、走行クラッチ
14が切り作動している状態での主変速操作レバー8の
変速中立操作位置Nと前進1速操作位置F1との間での
操作動及び変速中立操作位置Nと後進操作位置Rとの間
での操作動を許容するレバー変速許容手段を備えてい
る。
【0032】前記レバー変速許容手段は、図4及び図
6、図7に示すように、連動ワイヤ40とデテントアー
ム33との間に、前記スプリング34よりも弾性力が強
いストローク吸収用スプリング50を介装して構成され
ている。つまり、走行クラッチ14が入り作動している
状態での主変速操作レバー8の揺動に伴いストローク吸
収用スプリング50が伸びることにより、デテントアー
ム33の姿勢維持部42A・第2変速中立維持用凹部4
3・第2後進維持用凹部44から係合用部材32を離脱
させる方向への揺動を許容して前記の乗り越えを許容す
るように構成されており、前記ストローク吸収用スプリ
ング50は、走行クラッチ14が切り作動している状態
ではいわば剛体として作用することにより、所期のデテ
ント機能を阻害することがない。
【0033】かつ、変速操作装置では、図9に示すよう
に、前記前後進切り換え案内溝GCの縁のうち、前記前
進変速案内溝GFにより変速中立位置Nに案内される主
変速操作レバー8に当たる部分Eaと、前記後進変速案
内溝GRにより変速中立位置Nに案内される主変速操作
レバー8に当たる部分Ebと、前後進切り換え案内溝G
Cにより後進変速案内溝GR側に案内される主変速操作
レバー8に当たる部分Ecと、前後進切り換え案内溝G
Cにより前進変速案内溝GF側に案内される主変速操作
レバー8に当たる部分Edとが前記フレーム4a、つま
り、金属材料(一般に鉄)から構成されており、また、
前記前進変速案内溝GFに位置する主変速操作レバー8
をその前進変速案内溝GFの左右の縁のうち一方側に移
動付勢する付勢手段が設けられており、かつ、前記前進
変速案内溝GFの一方側の縁が前記変速ガイド板4b自
体から構成されている。前記付勢手段は、主変速操作レ
バー8の基端部を板バネ8aから構成し、この板バネ8
aを正規のレバー姿勢に対して変位させることで、主変
速操作レバー8を前進変速案内溝GFの一方の縁に押し
つける手段である。また、前進変速案内溝GFの縁うち
変速中立位置Nとは反対側に位置して主変速操作レバー
8が当たる部分Ee及び、後進変速案内溝GRの縁のう
ち変速中立位置Nとは反対側に位置して主変速操作レバ
ー8が当たる部分Efも金属材料から構成されている。
【0034】前記副変速操作レバー9に副変速装置16
を連動させる手段は、図10に示すように、副変速操作
レバー9の回動支点を構成する支点軸100にアーム1
01を回動自在に取り付け、このアーム101に、副変
速操作レバー9をボルト止めするとともに、前記副変速
装置16に連動するリンク102をピン103を介して
連動連結して構成されている。前記アーム101は、コ
の字形のもので、前記支点軸100及びピン103を対
向片104にわたる状態に設置することで捩りに対する
剛性をアップされている。なお、ピン103は、対向片
104に溶接固着されている。
【0035】また、前記ミッションケース13には、図
3に示すように、入力軸15から動力が伝達されるとと
もに、前記刈り取り変速操作レバー9で操作される刈り
取り変速装置60が内装されており、この出力軸61か
ら刈り取り部5に動力を伝達するように構成されてい
る。
【0036】前記エンジン7から脱穀部3への伝動系に
は、切り付勢されたベルトテンション式クラッチ利用の
脱穀クラッチ82が介装されており、前記出力軸61か
ら刈り取り部5への伝動系には、切り付勢されたベルト
テンション式クラッチ利用の刈り取りクラッチ83が介
装されている。
【0037】かつ、変速操作装置は、図4及び図6、図
7に示すように、バックブザー作動用のスイッチ90を
備えている。このスイッチ90は、その操作片90a
を、前記後進維持用凹部Rに係合する係合用部材32に
より入り方向に押圧操作される状態で、かつ、第2後進
維持用凹部44に係合する係合用部材32により入り方
向に押圧操作される状態で前記デテントプレート30に
取り付けられている。
【0038】前記走行クラッチペダル6には、図1及び
図2に示すように、手動操作レバー70が固着されてお
り、走行クラッチペダル6を踏み込み切り操作した状態
でこの手動操作レバー70を固定部に係止することによ
り、その走行クラッチペダル6を踏み込み切り操作状態
に維持するように構成されている。従って、駐車する場
合には、走行クラッチペダル6を手動操作レバー70を
介して踏み込み切り操作状態に維持することにより、操
向クラッチブレーキ18がブレーキ操作機構21を介し
て制動状態となり、駐車時におけるブレーキ状態が確保
される。なお、ブレーキ操作機構21は左右一方の操向
クラッチブレーキ18にのみ作用するものであるが、両
操向クラッチブレーキ18をともにクラッチ入り状態に
しておくことで両者が連動するから、左右のクローラ走
行装置1が制動状態になることになる。
【0039】〔別実施形態〕上記実施の形態では、係合
用部材32をもってカムフォロア41を兼用構成させた
が、図11の(イ)(ロ)に示すように、カムフォロア
41を別途設け、第2変速中立維持用凹部43及び第2
後進維持用凹部44をカムフォロア41を係合対象とし
てデテントプレート30にカム面42に連なる状態に形
成して実施しても良い。
【0040】上記実施の形態では、係合用部材32をも
ってカムフォロア41を兼用構成し、カム面42をデテ
ントプレート30に形成したが、カムフォロア41を別
途設け、カム面42をデテントプレート30に連動する
部材に形成して実施しても良い。
【0041】上記実施の形態では、連動機構40として
連動ワイヤを示したが、連動機構40としてはリンクを
使用するものであっても良い。
【0042】上記実施の形態ではコンバインへの適用例
を示したが、本発明は各種の作業機に適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】操作部側面図
【図3】伝動系を示す概略図
【図4】デテントを示す切り欠き側面図
【図5】操作部の切り欠き正面図
【図6】中立復帰動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図7】強制操作動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図8】操作部の平面図
【図9】種変速操作部の平面図
【図10】副変速操作レバーの斜視図
【図11】別実施形態における中立復帰動作及び後進維
持状態を示すデテントの切り欠き側面図
【符号の説明】
4b 変速ガイド板 8 変速操作レバー GF 前進変速案内溝 GR 後進変速案内溝 N 変速中立位置 GC 前後進切り換え案内溝 Ea 部分 Eb 部分 Ec 部分 Ed 部分 22 デテント P1 第1軸芯 30 デテントプレート 31 凹部 P2 第2軸芯 32 係合用部材 33 デテントアーム 34 スプリング 1 走行装置 14 走行クラッチ 6 走行クラッチペダル 40 連動機構 41 カムフォロア 42 カム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−132247(JP,U) 実開 昭61−107024(JP,U) 実開 昭58−107933(JP,U) 実開 平2−90142(JP,U) 実開 昭56−9924(JP,U) 実開 平4−28324(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/10 G05G 1/00 - 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の変速ガイド板に、変速操作
    レバーの前進変速操作動を案内する直線状の前進変速案
    内溝を形成するとともに、その前進変速案内溝に平行な
    位置又はそれの延長線上に位置して前記変速操作レバー
    の後進変速操作動を案内する後進変速案内溝を形成し、
    かつ、前記前進変速案内溝と後進変速案内溝とを変速中
    立位置において連通接続させる前後進切り換え案内溝を
    形成し、前記変速操作レバーを各変速操作位置のそれぞ
    れに維持するためのデテントを設けてある作業機の変速
    操作装置であって、前記前後進切り換え案内溝の縁のう
    ち、前記前進変速案内溝により変速中立位置に案内され
    る変速操作レバーに当たる部分と、前記後進変速案内溝
    により変速中立位置に案内される変速操作レバーに当た
    る部分と、前後進切り換え案内溝により後進変速案内溝
    側に案内される変速操作レバーに当たる部分と、前後進
    切り換え案内溝により前進変速案内溝側に案内される変
    速操作レバーに当たる部分とを金属材料から構成し、前
    記デテントとして、前記変速操作レバーに連動して第1
    軸芯周りに揺動するデテントプレートを設けるととも
    に、このデテントプレートのうち前記変速操作レバーが
    各変速操作位置に操作位置するときに設定箇所に対応す
    る箇所それぞれに凹部を形成し、かつ、前記第1軸芯と
    平行な第2軸芯周りでの揺動により前記凹部のうち設定
    箇所に対応位置する凹部に対して係合用部材を係脱させ
    るデテントアームとこのデテントアームを係合方向に揺
    動付勢するスプリングとを設けて構成したものを設け、
    走行装置への伝動系に介装した走行クラッチを切り作動
    させるための走行クラッチペダルの踏み込み作動に連動
    して前記デテントアームを離脱方向に揺動させる連動機
    構を設け、前記デテントプレートに、離脱方向に揺動す
    るデテントアームに付設のカムフォロアに押圧されるこ
    とでデテントプレートを低速姿勢に揺動させてその姿勢
    に維持するカム面を形成してある作業機の変速操作装
    置。
  2. 【請求項2】 前記前進変速案内溝に位置する変速操作
    レバーをその前進変速案内溝の左右の縁の一方側に移動
    付勢する付勢手段を設け、前記前進変速案内溝の一方側
    の縁を前記変速ガイド板自体から構成してある請求項1
    記載の作業機の変速操作装置。
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