JP3359650B2 - 移動式クラッシャ - Google Patents
移動式クラッシャInfo
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- Disintegrating Or Milling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は岩石等を採取し破砕する
ために使用する自走式の移動式クラッシャに関するもの
である。
ために使用する自走式の移動式クラッシャに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来，砕石やコンクリート用骨材ならび
にアスファルト用骨材の製造用として，岩石の採掘現場
や切羽の直近に移動し，採掘された岩石をその場で破砕
し，得られた砕石をそのまま移送する移動式クラッシャ
が使用されていた。図８は移動式クラッシャ１のひとつ
の実施例を示し，キャタピラ２ａによる無限軌道によっ
て走行するクローラ２のフレーム３上にホッパ１０より
受入れた岩石を破砕するジョークラッシャ３０を積載
し，デイーゼルエンジン４の出力を回転軸４ａおよびチ
エンホイル５を介して油圧ポンプ６ならびに油圧モータ
７を駆動する。ジョークラッシャ３０は，図９に示すよ
うに，固定破砕板３５と前後にスイングする可動破砕板
３６との間に岩石を投入挟圧して破砕するもので，油圧
モータ７よりＶベルト，Ｖプーリおよび偏心回転軸３３
を介して可動破砕板３６をスイングする。破砕された破
砕産物は排出路３０Ａよりベルトコンベヤ４０によって
機外へ排出され，後続のベルトコンベヤほかの輸送機に
よって移送される。８はオペレータ室である。
にアスファルト用骨材の製造用として，岩石の採掘現場
や切羽の直近に移動し，採掘された岩石をその場で破砕
し，得られた砕石をそのまま移送する移動式クラッシャ
が使用されていた。図８は移動式クラッシャ１のひとつ
の実施例を示し，キャタピラ２ａによる無限軌道によっ
て走行するクローラ２のフレーム３上にホッパ１０より
受入れた岩石を破砕するジョークラッシャ３０を積載
し，デイーゼルエンジン４の出力を回転軸４ａおよびチ
エンホイル５を介して油圧ポンプ６ならびに油圧モータ
７を駆動する。ジョークラッシャ３０は，図９に示すよ
うに，固定破砕板３５と前後にスイングする可動破砕板
３６との間に岩石を投入挟圧して破砕するもので，油圧
モータ７よりＶベルト，Ｖプーリおよび偏心回転軸３３
を介して可動破砕板３６をスイングする。破砕された破
砕産物は排出路３０Ａよりベルトコンベヤ４０によって
機外へ排出され，後続のベルトコンベヤほかの輸送機に
よって移送される。８はオペレータ室である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた従来の移動
式クラッシャにおいては，岩石をホッパ１０へシヨベル
ローダで投入した場合，岩石は採掘現場や切羽で採取し
たままであり，約７００ｍｍ程度の大塊であるから大き
な衝撃荷重がホッパ１０の直下に配置されたジョークラ
ッシャ３０の破砕部に加わり，機器を損傷したり寿命が
短くなる等の不具合を生じる。また，供給岩石の中には
採掘現場の発破の際に混入する土砂分や既に２０〜３０
ｍｍ程度に破砕された細粒が大塊岩石とともにジョーク
ラッシャ３０に供給されるので，クラッシャ破砕産物に
土砂分が混入したり，細粒を大塊とともに供給すること
によって不必要な破砕作業が行なわれる等の不具合があ
った。さらに，ジョークラッシャ３０にジョークラッシ
ヤ３０が処理不可能な約７００ｍｍ以上の大塊が入り噛
込まれずにそのまま滞留したり，あるいは原料が円滑に
流れずに固定板と可動板との間に詰まって閉塞を起こし
たときには，そのまま運転を継続すると原料が周囲にオ
ーバフローしたり，機器に無理な力が加わって損傷した
りするなどの支障があった。
式クラッシャにおいては，岩石をホッパ１０へシヨベル
ローダで投入した場合，岩石は採掘現場や切羽で採取し
たままであり，約７００ｍｍ程度の大塊であるから大き
な衝撃荷重がホッパ１０の直下に配置されたジョークラ
ッシャ３０の破砕部に加わり，機器を損傷したり寿命が
短くなる等の不具合を生じる。また，供給岩石の中には
採掘現場の発破の際に混入する土砂分や既に２０〜３０
ｍｍ程度に破砕された細粒が大塊岩石とともにジョーク
ラッシャ３０に供給されるので，クラッシャ破砕産物に
土砂分が混入したり，細粒を大塊とともに供給すること
によって不必要な破砕作業が行なわれる等の不具合があ
った。さらに，ジョークラッシャ３０にジョークラッシ
ヤ３０が処理不可能な約７００ｍｍ以上の大塊が入り噛
込まれずにそのまま滞留したり，あるいは原料が円滑に
流れずに固定板と可動板との間に詰まって閉塞を起こし
たときには，そのまま運転を継続すると原料が周囲にオ
ーバフローしたり，機器に無理な力が加わって損傷した
りするなどの支障があった。
【０００４】
【問題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めに、本発明は、クラッシャと、クラッシャの投入口に
臨む選別移送装置と、該選別移送装置の排出側の下部に
配設した振動篩と、前記クラッシャの上部両側に配設し
た点検用踊場と、前記クラッシャの後方に始端部が前記
クラッシャの排出口に臨む輸送機と、前記クラッシャ、
グリズリ付振動フィーダ、振動篩及び輸送機用動力装置
とを、側面視Ｖ字状になるように配置した移動式クラッ
シャにおいて、前記クラッシャの破砕部の側板上部に貫
通孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、か
つ、該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を前記
踊り場近傍に設けたことを特徴とする移動式クラッシャ
を要旨としている。上記クラッシャをジョークラッシ
ャ、選別移送装置をグリズリ付振動フィーダとしてお
り、したがって本発明は、被破砕物を大塊と細粒に選別
するグリズリ付振動フィーダを設け、該被破砕物を破砕
するジョークラッシャと、該クラッシャの破砕産物の輸
送機とを設け、該クラッシャの破砕部の側板上部に貫通
孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、かつ、
該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を備えたこ
とを特徴とする移動式クラッシャを要旨としている。選
別移送装置で選別した細粒を細粒と土砂分に選別する振
動篩を設け、振動篩によって選別した細粒はクラッシャ
を通らずに輸送機に送られ、土砂分は補助輸送機によっ
て排出するようにしており、したがって本発明は、被破
砕物を大塊と細粒に選別する選別移送装置、好ましくは
グリズリ付振動フィーダを設け、該被破砕物を破砕する
クラッシャ、好ましくはジョークラッシャと、該クラッ
シャの破砕産物の輸送機と、選別移送装置で選別した細
粒を細粒と土砂分に選別する振動篩を設け、振動篩によ
って選別した細粒はクラッシャを通らずに輸送機に送ら
れ、土砂分は補助輸送機によって排出するようにし、該
クラッシャの破砕部の側板上部に貫通孔を設けて原料レ
ベル検知用のセンサを配設し、かつ、該センサの原料検
知に応じて点滅する警告灯を備えたことを特徴とする移
動式クラッシャを要旨としている。上記の選別移送装
置、クラッシャ、輸送機、振動篩および補助輸送機は走
行自在なクローラの上に搭載され、油圧ユニットで操作
し、ディーゼルエンジンを動力源としており、したがっ
て本発明は、被破砕物を大塊と細粒に選別する選別移送
装置、好ましくはグリズリ付振動フィーダを設け、該被
破砕物を破砕するクラッシャ、好ましくはジョークラッ
シャと、該クラッシャの破砕産物の輸送機と、選別移送
装置で選別した細粒を細粒と土砂分に選別する振動篩を
設け、振動篩によって選別した細粒はクラッシャを通ら
ずに輸送機に送られ、土砂分は補助輸送機によって排出
するようにし、選別移送装置、クラッシャ、石割り機、
輸送機、振動篩、補助輸送機を走行自在なクローラの上
に搭載して油圧ユニットで操作し、ディーゼルエンジン
を動力源とし、該クラッシャの破砕部の側板上部に貫通
孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、かつ、
該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を備えたこ
とを特徴とする移動式クラッシャを要旨としている。す
なわち、上述の課題を解決するために、本発明の移動式
クラッシャの好ましい態様においては、走行自在なクロ
ーラの上に、供給された被破砕物を受入れるホッパと、
該被破砕物を大塊と細粒に選別しつつ移送するグリズリ
付き振動フィーダと、該岩石を破砕するジョークラッシ
ャと、破砕産物の輸送機とを搭載し、かつ、前記細粒か
ら土砂分を除去して篩上を前記輸送機へ排出する振動篩
と該土砂分を輸送する補助輸送機とを備え、前記グリズ
リ付振動フィーダ、ジョークラッシャ、輸送機、振動
篩、補助輸送機の駆動用動力装置としてディーゼルエン
ジンおよび油圧ユニットを備えるとともに前記ジョーク
ラッシャの破砕部の側板上部に貫通孔を設けて原料レベ
ル検知用のセンサを配設し、かつ、該センサの原料検知
に応じて点滅する警告灯を備えたものである。
めに、本発明は、クラッシャと、クラッシャの投入口に
臨む選別移送装置と、該選別移送装置の排出側の下部に
配設した振動篩と、前記クラッシャの上部両側に配設し
た点検用踊場と、前記クラッシャの後方に始端部が前記
クラッシャの排出口に臨む輸送機と、前記クラッシャ、
グリズリ付振動フィーダ、振動篩及び輸送機用動力装置
とを、側面視Ｖ字状になるように配置した移動式クラッ
シャにおいて、前記クラッシャの破砕部の側板上部に貫
通孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、か
つ、該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を前記
踊り場近傍に設けたことを特徴とする移動式クラッシャ
を要旨としている。上記クラッシャをジョークラッシ
ャ、選別移送装置をグリズリ付振動フィーダとしてお
り、したがって本発明は、被破砕物を大塊と細粒に選別
するグリズリ付振動フィーダを設け、該被破砕物を破砕
するジョークラッシャと、該クラッシャの破砕産物の輸
送機とを設け、該クラッシャの破砕部の側板上部に貫通
孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、かつ、
該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を備えたこ
とを特徴とする移動式クラッシャを要旨としている。選
別移送装置で選別した細粒を細粒と土砂分に選別する振
動篩を設け、振動篩によって選別した細粒はクラッシャ
を通らずに輸送機に送られ、土砂分は補助輸送機によっ
て排出するようにしており、したがって本発明は、被破
砕物を大塊と細粒に選別する選別移送装置、好ましくは
グリズリ付振動フィーダを設け、該被破砕物を破砕する
クラッシャ、好ましくはジョークラッシャと、該クラッ
シャの破砕産物の輸送機と、選別移送装置で選別した細
粒を細粒と土砂分に選別する振動篩を設け、振動篩によ
って選別した細粒はクラッシャを通らずに輸送機に送ら
れ、土砂分は補助輸送機によって排出するようにし、該
クラッシャの破砕部の側板上部に貫通孔を設けて原料レ
ベル検知用のセンサを配設し、かつ、該センサの原料検
知に応じて点滅する警告灯を備えたことを特徴とする移
動式クラッシャを要旨としている。上記の選別移送装
置、クラッシャ、輸送機、振動篩および補助輸送機は走
行自在なクローラの上に搭載され、油圧ユニットで操作
し、ディーゼルエンジンを動力源としており、したがっ
て本発明は、被破砕物を大塊と細粒に選別する選別移送
装置、好ましくはグリズリ付振動フィーダを設け、該被
破砕物を破砕するクラッシャ、好ましくはジョークラッ
シャと、該クラッシャの破砕産物の輸送機と、選別移送
装置で選別した細粒を細粒と土砂分に選別する振動篩を
設け、振動篩によって選別した細粒はクラッシャを通ら
ずに輸送機に送られ、土砂分は補助輸送機によって排出
するようにし、選別移送装置、クラッシャ、石割り機、
輸送機、振動篩、補助輸送機を走行自在なクローラの上
に搭載して油圧ユニットで操作し、ディーゼルエンジン
を動力源とし、該クラッシャの破砕部の側板上部に貫通
孔を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、かつ、
該センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を備えたこ
とを特徴とする移動式クラッシャを要旨としている。す
なわち、上述の課題を解決するために、本発明の移動式
クラッシャの好ましい態様においては、走行自在なクロ
ーラの上に、供給された被破砕物を受入れるホッパと、
該被破砕物を大塊と細粒に選別しつつ移送するグリズリ
付き振動フィーダと、該岩石を破砕するジョークラッシ
ャと、破砕産物の輸送機とを搭載し、かつ、前記細粒か
ら土砂分を除去して篩上を前記輸送機へ排出する振動篩
と該土砂分を輸送する補助輸送機とを備え、前記グリズ
リ付振動フィーダ、ジョークラッシャ、輸送機、振動
篩、補助輸送機の駆動用動力装置としてディーゼルエン
ジンおよび油圧ユニットを備えるとともに前記ジョーク
ラッシャの破砕部の側板上部に貫通孔を設けて原料レベ
ル検知用のセンサを配設し、かつ、該センサの原料検知
に応じて点滅する警告灯を備えたものである。
【０００５】
【作用】本発明の移動式クラッシャにおいては、ホッパ
に投入された例えば岩石は堅牢なグリズリ付振動フィー
ダ（別名グリズリフィーダともいう。）に落下し、ここ
で細粒や土砂分は予め除去されたうえ岩石のみグリズリ
付振動フィーダの移送作用により、その下流にあるジョ
ークラッシャに定量供給されるから、必要以上に大きな
衝撃荷重や積算荷重がジョークラッシャに加わることが
なく機器の保護上有利である。また、予めグリズリを通
過した細粒と土砂分は振動篩へ供給されて細粒と土砂分
に分けられ、土砂分は補助輸送機へ別途排出されるとと
もに篩上の細粒はクラッシャ下の輸送機に合流される。
また、ジョークラッシャへの原料が閉塞したり大塊がジ
ョークラッシャの破砕部入口へ停留しても、側板に設け
た貫通孔に設置の原料レベル検知用のセンサが原料の滞
留状況をキャッチして、警告灯を点滅したり警報ブザー
を鳴らして異常状態を知らせるので緊急状態に対応でき
る。
に投入された例えば岩石は堅牢なグリズリ付振動フィー
ダ（別名グリズリフィーダともいう。）に落下し、ここ
で細粒や土砂分は予め除去されたうえ岩石のみグリズリ
付振動フィーダの移送作用により、その下流にあるジョ
ークラッシャに定量供給されるから、必要以上に大きな
衝撃荷重や積算荷重がジョークラッシャに加わることが
なく機器の保護上有利である。また、予めグリズリを通
過した細粒と土砂分は振動篩へ供給されて細粒と土砂分
に分けられ、土砂分は補助輸送機へ別途排出されるとと
もに篩上の細粒はクラッシャ下の輸送機に合流される。
また、ジョークラッシャへの原料が閉塞したり大塊がジ
ョークラッシャの破砕部入口へ停留しても、側板に設け
た貫通孔に設置の原料レベル検知用のセンサが原料の滞
留状況をキャッチして、警告灯を点滅したり警報ブザー
を鳴らして異常状態を知らせるので緊急状態に対応でき
る。
【０００６】
【実施例】以下本発明の実施例について詳細に説明す
る。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
る。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
【０００７】実施例 図面に基づいて説明する。図１?図７は本発明に係る実
施例を示し、図１は移動式クラッシャの全体側面図、図
２はホッパおよびグリズリ付振動フィーダの平面図、図
３はホッパ部の要部側面図、図４はジョークラッシャの
縦断面図、図５はジョークラッシャの運転状態図で、
（ａ）は正常時、（ｂ）は異常時を示す。図６は異常時
における移動式クラッシャの概略全体側面図、図７は移
動式クラッシャの正面図である。図においては、１は移
動式クラッシャ、２はクローラ、２aはキャタピラ、３
はフレーム、１０はホッパ、２０はグリズリ付振動フィ
ーダ（別名グリズリフィーダ）、３０はジョークラッシ
ャ、４０は輸送機（メインコンベヤ）、５０は振動篩
（別名サンドセパレータ）、６０は補助輸送機（別名サ
イドコンベヤ）、７０はディーゼルエンジン、８０は燃
料タンク、８２は油タンクであり、それらは図１に示す
ように側面視Ｖ字状に配置されている。このほか、油圧
モータを含む油圧ユニット（図示せず）がディーゼルエ
ンジン７０と連動してフレーム３上に設置される。移動
式クラッシャ１はエンドレスのキャタピラ２aによって
走行するクローラ２のフレーム３の上に、柱脚１０a、
１０bを介してホッパ１０およびその下側に配設される
グリズリ付振動フィーダ２０が積載され、グリズリ付振
動フィーダ２０は、図２および図３に示すように、長手
方向に適当間隔離間した並列のグリズリバー２０aが多
段に配列され、全体が下流に向けて水平または下流方向
に向かってやや上側に傾斜しており、駆動モータ２０b
により下流側に積載物を移送する高速微小振動を与えら
れるよう構成される。グリズリ付振動フィーダ２０の下
側にはシュート２１がありグリズリバー２０a間を通過
した細粒および土砂分を受入れて細粒と土砂分を選別す
る、たとえば、１０ｍｍの網目をもつ振動篩５０が配設
され、振動篩５０の下方には篩下を集めて移動式クラッ
シャ１の側面に突出する補助輸送機６０へ落下するため
のシュートが設けられる。一方、振動篩５０の篩上の細
粒は、後述する輸送機４０へ落下するようシュートが設
けられる。グリズリ付振動フィーダ２０の下流の直近に
はクラッシャ３０が配設され、クラッシャ３０の破砕産
物は下側から移動式クラッシャ１の長手方向下流側に向
かって傾斜して立上る輸送機（メインコンベヤ）４０へ
落下するようシュートが設けられる。そのほか、ディー
ゼルエンジン７０とディーゼルエンジン７０の燃料油で
ある軽油を貯蔵する燃料タンク８０および油圧機器の作
動油を貯蔵する油タンク８２が下流側フレーム３上に固
設される。ジョークラッシャ３０の上部両側には点検用
の踊９２が設置され、階段９０を介して作業員が昇降で
きるようになっており、また、踊り場９２の近傍にはジ
ョークラッシャーの３０異常状態を、踊り場上の作業員
に知らせる警告灯１１０が設けられている。
施例を示し、図１は移動式クラッシャの全体側面図、図
２はホッパおよびグリズリ付振動フィーダの平面図、図
３はホッパ部の要部側面図、図４はジョークラッシャの
縦断面図、図５はジョークラッシャの運転状態図で、
（ａ）は正常時、（ｂ）は異常時を示す。図６は異常時
における移動式クラッシャの概略全体側面図、図７は移
動式クラッシャの正面図である。図においては、１は移
動式クラッシャ、２はクローラ、２aはキャタピラ、３
はフレーム、１０はホッパ、２０はグリズリ付振動フィ
ーダ（別名グリズリフィーダ）、３０はジョークラッシ
ャ、４０は輸送機（メインコンベヤ）、５０は振動篩
（別名サンドセパレータ）、６０は補助輸送機（別名サ
イドコンベヤ）、７０はディーゼルエンジン、８０は燃
料タンク、８２は油タンクであり、それらは図１に示す
ように側面視Ｖ字状に配置されている。このほか、油圧
モータを含む油圧ユニット（図示せず）がディーゼルエ
ンジン７０と連動してフレーム３上に設置される。移動
式クラッシャ１はエンドレスのキャタピラ２aによって
走行するクローラ２のフレーム３の上に、柱脚１０a、
１０bを介してホッパ１０およびその下側に配設される
グリズリ付振動フィーダ２０が積載され、グリズリ付振
動フィーダ２０は、図２および図３に示すように、長手
方向に適当間隔離間した並列のグリズリバー２０aが多
段に配列され、全体が下流に向けて水平または下流方向
に向かってやや上側に傾斜しており、駆動モータ２０b
により下流側に積載物を移送する高速微小振動を与えら
れるよう構成される。グリズリ付振動フィーダ２０の下
側にはシュート２１がありグリズリバー２０a間を通過
した細粒および土砂分を受入れて細粒と土砂分を選別す
る、たとえば、１０ｍｍの網目をもつ振動篩５０が配設
され、振動篩５０の下方には篩下を集めて移動式クラッ
シャ１の側面に突出する補助輸送機６０へ落下するため
のシュートが設けられる。一方、振動篩５０の篩上の細
粒は、後述する輸送機４０へ落下するようシュートが設
けられる。グリズリ付振動フィーダ２０の下流の直近に
はクラッシャ３０が配設され、クラッシャ３０の破砕産
物は下側から移動式クラッシャ１の長手方向下流側に向
かって傾斜して立上る輸送機（メインコンベヤ）４０へ
落下するようシュートが設けられる。そのほか、ディー
ゼルエンジン７０とディーゼルエンジン７０の燃料油で
ある軽油を貯蔵する燃料タンク８０および油圧機器の作
動油を貯蔵する油タンク８２が下流側フレーム３上に固
設される。ジョークラッシャ３０の上部両側には点検用
の踊９２が設置され、階段９０を介して作業員が昇降で
きるようになっており、また、踊り場９２の近傍にはジ
ョークラッシャーの３０異常状態を、踊り場上の作業員
に知らせる警告灯１１０が設けられている。
【０００８】図４はジョークラッシャ３０を示し，ケー
シング３１に固定した固定ジョー３２と偏心回転軸３３
に上部が取付けられたスイングジョー３４とを備えてお
り，固定ジョー３２に取付けられた固定破砕板３５とス
イングジョー３４に取付けられた可動破砕板３６とで岩
石を破砕する。３３ａは偏心回転軸３３に取付けられた
フライホイール（はずみ車）である。スイングジョー３
４の下部にはトグルプレート３７がフレーム３１へ取付
けた支持杆３８に連結される。３９はトグルプレート３
７を支持杆３８から離脱しないようにスイングジョー３
４の下端を図４の右側方向へ引張る圧縮コイルばねであ
る。また，側板３１Ａの上端近くに貫通孔が設けられ，
原料の存在を確認する原料レベル検知用のセンサ１００
が配設されるとともに，図５の（ｂ）に示す異常時（原
料レベル異常高）に，図６に示すパトライト（警告灯）
１１０を点滅するとともに，警報ブザー１２０に通電し
て警告音を発信する。なお，ホッパ１０とグリズリ付振
動フィーダ２０とを一体化して，グリズリ付振動フィー
ダ２０の最頂部に傾斜した側壁を設けても良い。
シング３１に固定した固定ジョー３２と偏心回転軸３３
に上部が取付けられたスイングジョー３４とを備えてお
り，固定ジョー３２に取付けられた固定破砕板３５とス
イングジョー３４に取付けられた可動破砕板３６とで岩
石を破砕する。３３ａは偏心回転軸３３に取付けられた
フライホイール（はずみ車）である。スイングジョー３
４の下部にはトグルプレート３７がフレーム３１へ取付
けた支持杆３８に連結される。３９はトグルプレート３
７を支持杆３８から離脱しないようにスイングジョー３
４の下端を図４の右側方向へ引張る圧縮コイルばねであ
る。また，側板３１Ａの上端近くに貫通孔が設けられ，
原料の存在を確認する原料レベル検知用のセンサ１００
が配設されるとともに，図５の（ｂ）に示す異常時（原
料レベル異常高）に，図６に示すパトライト（警告灯）
１１０を点滅するとともに，警報ブザー１２０に通電し
て警告音を発信する。なお，ホッパ１０とグリズリ付振
動フィーダ２０とを一体化して，グリズリ付振動フィー
ダ２０の最頂部に傾斜した側壁を設けても良い。
【０００９】以上のように構成された本発明の移動式ク
ラッシャの作動について説明する。移動式クラッシャ１
の前方先端（図１では右側）を採掘現場に向け，ディー
ゼルエンジン７０を始動して各機器の始動を確認した
後，ホッパ１０へ採取した岩石をショベルローダ等の運
搬機械により供給する。ホッパ１０へ供給された岩石は
グリズリ付振動フィーダ２０でジョークラッシャ３０へ
移動されながら，グリズリバー２０ａ間を細粒および土
砂分が通過し，振動篩５０によって細粒と土砂分に選別
され，細粒はメインコンベヤ４０へ，土砂分はサイドコ
ンベヤ６０へ各々移送される。グリズリ付振動フィーダ
２０によりジョークラッシャ３０へ入った岩石は，破砕
されて規定のサイズにセットされた細粒となってメイン
コンベヤ４０により，それ以降の輸送手段，たとえば長
尺のベルトコンベヤ等で輸送される。一方，ジョークラ
ッシャ３０の破砕部に原料が詰まり破砕が進行せず，そ
のため原料レベルが異常に高くなった状態が続くとセン
サ１００がこの状態をキャッチし，パトライト１１０が
点滅し，警報ブザー１２０が作動する。
ラッシャの作動について説明する。移動式クラッシャ１
の前方先端（図１では右側）を採掘現場に向け，ディー
ゼルエンジン７０を始動して各機器の始動を確認した
後，ホッパ１０へ採取した岩石をショベルローダ等の運
搬機械により供給する。ホッパ１０へ供給された岩石は
グリズリ付振動フィーダ２０でジョークラッシャ３０へ
移動されながら，グリズリバー２０ａ間を細粒および土
砂分が通過し，振動篩５０によって細粒と土砂分に選別
され，細粒はメインコンベヤ４０へ，土砂分はサイドコ
ンベヤ６０へ各々移送される。グリズリ付振動フィーダ
２０によりジョークラッシャ３０へ入った岩石は，破砕
されて規定のサイズにセットされた細粒となってメイン
コンベヤ４０により，それ以降の輸送手段，たとえば長
尺のベルトコンベヤ等で輸送される。一方，ジョークラ
ッシャ３０の破砕部に原料が詰まり破砕が進行せず，そ
のため原料レベルが異常に高くなった状態が続くとセン
サ１００がこの状態をキャッチし，パトライト１１０が
点滅し，警報ブザー１２０が作動する。
【００１０】以上のようにして，本発明の移動式クラッ
シャでは，採掘現場や切羽で採取された岩石をジョーク
ラッシャで破砕するに際して，前もってグリズリ付振動
フィーダで細粒や土砂分を除去するので，不純物の大塊
のみの破砕が実施されるから高品質の骨材を生産でき
る。また，破砕の必要のない細粒はジョークラッシャに
送られる前にグリズリバーの下を通過して予め除外され
ており，不純物の土砂分を除去されたうえジョークラッ
シャの破砕産物と後に合流するので，生産効率が良く，
不必要な微粒子の生成が防止できる。また，原料が円滑
に流れない異常時には警告灯や警報ブザーが作動し異常
状態を知らせる。
シャでは，採掘現場や切羽で採取された岩石をジョーク
ラッシャで破砕するに際して，前もってグリズリ付振動
フィーダで細粒や土砂分を除去するので，不純物の大塊
のみの破砕が実施されるから高品質の骨材を生産でき
る。また，破砕の必要のない細粒はジョークラッシャに
送られる前にグリズリバーの下を通過して予め除外され
ており，不純物の土砂分を除去されたうえジョークラッ
シャの破砕産物と後に合流するので，生産効率が良く，
不必要な微粒子の生成が防止できる。また，原料が円滑
に流れない異常時には警告灯や警報ブザーが作動し異常
状態を知らせる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動式ク
ラッシャは以上のように構成されているので、下記に記
した優れた効果を発揮する。 ジョークラッシャ、コ
ンベヤ、グリズリ付振動フィーダ、振動篩およびこれら
の動力源となるディーゼルエンジンや油圧ユニットをク
ローラ上に搭載し、各機器を軽量コンパクトに配設し、
自走できるようになっており、如何なる採掘現場にも移
動可能である。 不純物を取除いた骨材を生産できる
とともに、生産効率が高い。 各機器はディーゼルエ
ンジンによる油圧モータ駆動であるため、電源が一切不
要で定期的に燃料油を補給するだけで毎日走行や破砕が
できる。 原料岩石のローディング方法は、パワーシ
ョベル、ユンボ、ダンプトラック等任意に自由に選択で
き、特別のローディング機器が不要である。また、破砕
産物の搬送もベルトコンベヤやダンプトラック等任意で
ある。 原料レベル検知用のセンサを設けて、異常状
態を即座にキャッチし知らせるので安全性が向上する。
異常状態を知らせる警告灯を踊り場近傍に設けたの
で、騒音の激しい作業現場においても踊り場上の作業者
は異常状態を確認できる。
ラッシャは以上のように構成されているので、下記に記
した優れた効果を発揮する。 ジョークラッシャ、コ
ンベヤ、グリズリ付振動フィーダ、振動篩およびこれら
の動力源となるディーゼルエンジンや油圧ユニットをク
ローラ上に搭載し、各機器を軽量コンパクトに配設し、
自走できるようになっており、如何なる採掘現場にも移
動可能である。 不純物を取除いた骨材を生産できる
とともに、生産効率が高い。 各機器はディーゼルエ
ンジンによる油圧モータ駆動であるため、電源が一切不
要で定期的に燃料油を補給するだけで毎日走行や破砕が
できる。 原料岩石のローディング方法は、パワーシ
ョベル、ユンボ、ダンプトラック等任意に自由に選択で
き、特別のローディング機器が不要である。また、破砕
産物の搬送もベルトコンベヤやダンプトラック等任意で
ある。 原料レベル検知用のセンサを設けて、異常状
態を即座にキャッチし知らせるので安全性が向上する。
異常状態を知らせる警告灯を踊り場近傍に設けたの
で、騒音の激しい作業現場においても踊り場上の作業者
は異常状態を確認できる。
【図１】本発明の実施例に係る移動式クラッシャの全体
側面図である。
側面図である。
【図２】本発明の実施例に係るホッパおよびグリズリ付
振動フィーダの平面図である。
振動フィーダの平面図である。
【図３】本発明の実施例に係るホッパ部の要部側面図で
ある。
ある。
【図４】本発明の実施例に係るジョークラッシャの縦断
面図である。
面図である。
【図５】本発明の実施例に係るジョークラッシャの運転
状態図である。
状態図である。
【図６】本発明の実施例に係る移動式クラッシャの概略
全体側面図である。
全体側面図である。
【図７】本発明の実施例に係る移動式クラッシャの正面
図である。
図である。
【図８】従来の移動式クラッシャの全体側面図である。
【図９】従来のジョークラッシャの側面図である。
１ 移動式クラッシャ ２ クローラ ３ フレーム １０ ホッパ ２０ グリズリ付振動フィーダ（グリズリフィーダ） ２０ａ グリズリバー ２１ シュート ３０ ジョークラッシャ ３１ ケーシング ３１Ａ 側板 ３２ 固定ジョー ３３ 偏心回転軸 ３３ａ フライホイール ３４ スイングジョー ３５ 固定破砕板 ３６ 可動破砕板 ３７ トグルプレート ３８ 支持杆 ３９ 圧縮コイルばね ４０ 輸送機（メインコンベヤ） ５０ 振動篩（サンドセパレータ） ６０ 補助輸送機（サイドコンベヤ） ７０ ディーゼルエンジン ８０ 燃料タンク ８２ 油タンク ９０ 階段 ９２ 踊場 １００ センサ １１０ パトライト １２０ 警報ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−166446（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−139347（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−87483（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−27747（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3927839（ＵＳ，Ａ) 欧州特許出願公開306730（ＥＰ，Ａ １) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B02C 21/02 B02C 1/02 - 1/10 B07B 1/00 - 15/00
Claims (5)
- 【請求項１】クラッシャと、クラッシャの投入口に臨む
選別移送装置と、該選別移送装置の排出側の下部に配置
した振動篩と、前記クラッシャの上部両側に配設した点
検用踊場と、前記クラッシャの後方に始端部が前記クラ
ッシャの排出口に臨む輸送機と、上記クラッシャ、グリ
ズリ付振動フィーダ、振動篩及び輸送機用動力装置と
を、側面視Ｖ字状になるように配置した移動式クラッシ
ャにおいて、該クラッシャの破砕部の測板上部に貫通孔
を設けて原料レベル検知用のセンサを配設し、かつ、該
センサの原料検知に応じて点滅する警告灯を前記踊場近
傍に設けたことを特徴とする移動式クラッシャ。 - 【請求項２】クラッシャをジョークラッシャ、選別移送
装置をグリズリ付振動フィーダとした請求項１の移動式
クラッシャ。 - 【請求項３】選別移送装置で選別した細粒を細粒と土砂
分に選別する振動篩を設け、振動篩によって選別した細
粒はクラッシャを通らずに輸送機に送られ、土砂分は補
助輸送機によって排出するようにした請求項１または２
のいずれかに記載の移動式クラッシャ。 - 【請求項４】選別移送装置、クラッシャ、輸送機、振動
篩、補助輸送機を走行自在なクローラ上に搭載した油圧
ユニットで操作し、ディーゼルエンジンを動力源とした
請求項３記載の移動式クラッシャ。 - 【請求項５】上記のクローラー上に、供給された被破砕
物を受け入れるホッパを搭載している請求項４記載の移
動式クラッシャ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35737191A JP3359650B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 移動式クラッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35737191A JP3359650B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 移動式クラッシャ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154405A JPH05154405A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3359650B2 true JP3359650B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=18453797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35737191A Expired - Fee Related JP3359650B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 移動式クラッシャ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3359650B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5730373A (en) * | 1993-12-28 | 1998-03-24 | Komatsu Ltd. | Crusher system drive control apparatus for a traveling type crushing machine |
| JP4809387B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2011-11-09 | 日立建機株式会社 | 材料処理機 |
| JP6343668B2 (ja) * | 2013-11-14 | 2018-06-13 | メッツォ ミネラルズ インクＭｅｔｓｏ Ｍｉｎｅｒａｌｓ， Ｉｎｃ． | ジョークラッシャー、破砕プラント及び破砕方法 |
| CN112058467A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-12-11 | 河南红星矿山机器有限公司 | 一种低位给料颚破履带式移动破碎站 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP35737191A patent/JP3359650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05154405A (ja) | 1993-06-22 |
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