JP3356572B2 - デジタル複合機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はワ−クステ−ション及
びパソコン等が接続されたネットワ−クに接続されコピ
−機能，ファクシミリ機能，プリンタ機能及びスキャナ
機能を有するデジタル複合機、特に操作性の向上に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】ワ−クステ−ションやパソコン等が接続
されたネットワ−クに接続され、ワ−クステ−ション等
で作成した原稿のデ−タ等を印刷したりコピ−したりす
るためコピ−機能やファクシミリ機能，プリンタ機能及
びスキャナ機能を有するデジタル複合機が使用されてい
る。このデジタル複合機でワ−クステ−ション等で作成
した原稿のデ−タ等を印刷する場合は、まずオペレ−タ
がデジタル複合機の操作部を操作して動作モ−ドをプリ
ントモ−ドに設定してから、各種の条件を設定する。そ
の後、所定のワ−クステ−ション等でオペレ−タが印刷
要求を入力してデジタル複合機に印刷するデ−タを転送
する。デジタル複合機は転送されたデ−タを印刷する。
転送されたデ−タの印刷が終了するとオペレ−タは印刷
物を取り出した後にデジタル複合機の動作モ−ドをプリ
ントモ−ドから解除する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにネットワ
−クに接続されたデジタル複合機でワ−クステ−ション
等で作成した原稿のデ−タ等を印刷する場合、ワ−クス
テ−ション等はあらかじめネットワ−クに接続されたデ
ジタル複合機の装置構成、例えば給紙トレイの用紙サイ
ズや用紙量，ソ−タの状態等や機能を把握している必要
がある。また、ネットワ−クに接続されたデジタル複合
機はスタンドアロン型として使用する場合と操作が異な
る。このためワ−クステ−ション等のオペレ−タが原稿
等の印刷を行うときには、その都度、デジタル複合機の
ところへ行って給紙トレイの用紙サイズ等を確認してか
ら、動作モ−ドをプリントモ−ドに設定する必要があっ
た。このプリントモ−ドに設定した後、ワ−クステ−シ
ョン等に戻り、ワ−クステ−ション等で印刷要求をして
から再びデジタル複合機のところへ行って印刷物を回収
する必要があった。このためオペレ−タはワ−クステ−
ション等とデジタル複合機の間を往復しなければなら
ず、時間が無駄になってしまうという短所があった。

【０００４】また、ワ−クステ−ション等のオペレ−タ
が原稿等の印刷を行うときに、その都度、デジタル複合
機のところへ行って動作モ−ドをプリントモ−ドに設定
する必要があるため、印刷物の出力時間や出力場所に優
先順位を付けて要求することはできず、場合によっては
最も近い位置に設置してあるデジタル複合機を利用でき
なかった。このような場合はオペレ−タが利用している
ワ−クステ−ションから遠くに設置してあるデジタル複
合機を利用しなければならず、オペレ−タの負担がより
多くなってしまった。

【０００５】さらに、デジタル複合機でプリントモ−ド
に設定した後、ワ−クステ−ション等に戻り、ワ−クス
テ−ション等で印刷要求をして印刷を開始してからデジ
タル複合機に戻るため、デジタル複合機に転送されたデ
−タを印刷前に事前に確認することができず、場合によ
っては希望するデ−タと異なるデ−タが印刷される危険
性もあった。このような場合は、再びワ−クステ−ショ
ン等に戻り印刷するデ−タを確認して印刷要求する必要
があり、ワ−クステ−ション等とデジタル複合機の間を
複数回往復する必要があった。

【０００６】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、デジタル複合機でワ−クステ−ショ
ン等のデ−タを直接読み出して印刷することができるデ
ジタル複合機を得ることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係るデジタル
複合機は、ワ−クステ−ション及びパソコンが接続され
たネットワ−クに接続されコピ−機能，ファクシミリ機
能，プリンタ機能及びスキャナ機能を有するデジタル複
合機において、前記デジタル複合機の操作部から指定し
たワ−クステ−ション又はパソコンにネットワ−クを介
してデ−タの転送要求を送り出すオペレ−ション管理部
と、転送されたデ−タをスプ−ルするデ−タ処理部を有
することを特徴とする。

【０００８】上記オペレ−ション管理部はデ−タ処理部
でスプ−ルした転送デ−タを表示部に表示させることが
望ましい。さらに、デ−タ処理部でスプ−ルした転送デ
−タをプリントする。

【０００９】

【作用】この発明においては、ネットワ−クに接続され
デジタル複合機でネットワ−クに接続されたワ−クステ
−ション等のデ−タを印刷するときに、オペレ−ション
管理部は操作部から指定されたワ−クステ−ション等を
選択して指定されたデ−タの転送要求を送り出す。この
要求により転送されたデ−タをデ−タ処理部でスプ−ル
する。また、オペレ−ション管理部はスプ−ルした転送
デ−タを表示部に表示し、転送されたデ−タの内容を明
確にする。このスプ−ルした転送デ−タを操作部からの
指示で印刷して出力する。

【００１０】

【実施例】図１はこの発明の一実施例のネットワ−クに
接続された機器を示す接続図である。図に示すように、
ネットワ−ク１には複数のワ−クステ−ション（以下、
ＷＳという）２ａ，２ｂとパソコン（以下、ＰＣとい
う）３ａ，３ｂ及びデジタル複合機（以下、複合機とい
う）４ａ，４ｂが接続されている。複合機４ａ，４ｂは
コピ−機能，ファクシミリ機能，プリンタ機能及びスキ
ャナ機能を有し、図２のブロック図に示すように、装置
全体を管理するＣＰＵ４１と、各種制御プログラムやデ
−タを記憶するメモリ４２と、操作部４３，表示部４
４，スキャナ部４５，プリンタ部４６，ファクシミリ部
４７，デ−タベ−ス管理部４８，ジョブ管理部４９，サ
−ビス管理部５０，デバイス管理部５１，オペレ−ショ
ン管理部５２，デ−タ処理部５３及び通信制御部５４を
有する。

【００１１】デ−タベ−ス管理部４８はフォント，フォ
−ム，読取画像やファクシミリ受信デ−タ，使用履歴デ
−タ等を管理したりアクセスしたり保存したりする。ジ
ョブ管理部４９はＷＳ２ａ，２ｂやＰＳ３ａ，３ｂのユ
−ザが指定する一つのジョブガ複数のサ−ビス及びデバ
イスによって遂行される場合に、それらを一つの単位と
して状態管理や完了報告等を行う。サ−ビス管理部５０
はコピ−サ−ビス，ファクシミリサ−ビス，プリンタサ
−ビス及びスキャナサ−ビス等の各種サ−ビスの管理，
実行，完了通知，状態管理を行う。デバイス管理部５１
は各種物理デバイスを使用するための管理，アクセス，
状態管理，属性管理を行う。オペレ−ション管理部５２
は操作部４３の入力情報等を有し、表示部４４の表示情
報を管理し、入力情報をＷＳ２ａ，２ｂやＰＳ３ａ，３
ｂに出力するとともに、操作部４３で指定したＷＳ２
ａ，２ｂやＰＳ３ａ，３ｂにネットワ−ク１を介してデ
−タの転送要求を送り出す。デ−タ処理部５３はＷＳ２
ａ，２ｂやＰＳ３ａ，３ｂから転送されたデ−タをスプ
−ルする。また、オペレ−ション管理部５２はデ−タ処
理部５３でスプ−ルされたデ−タの内容を表示部４４に
表示する。通信制御部５４はネットワ−ク１との通信を
制御する。

【００１２】上記のように構成された複合機４ａでＷＳ
２ａで作成された原稿のデ−タを印刷するときの動作を
図３のフロ−チャ−トを参照して説明する。

【００１３】ＷＳ２ａのユ−ザが複合機４ａでＷＳ２ａ
のデ−タを印刷する場合は、複合機４ａの設置場所へ行
き、複合機４ａの操作部４３を操作してＷＳ２ａを指定
し、デ−タ一覧表の取得要求を入力する。複合機４ａの
オペレ−ション管理部５２は指定されたＷＳ２ａを選択
し、ＷＳ２ａに保存されているデ−タ一覧表の転送要求
を通信制御部５４に送る。通信制御部５４は送られたデ
−タ一覧表の転送要求をネットワ−ク１を介してＷＳ２
ａに転送する。ＷＳ２ａはデ−タ一覧表の転送要求を受
けると、保存しているデ−タの一覧表をネットワ−ク１
を介して複合機４ａに転送する。複合機４ａのオペレ−
ション管理部５２はＷＳ２ａから転送されたデ−タ一覧
表を表示部４４に表示する。ＷＳ２ａのユ−ザはこの表
示を確認してから、必要とするデ−タを選択して操作部
４４から必要とするデ−タ番号とデ−タ転送要求を入力
する。オペレ−ション管理部５２は入力されたデ−タ番
号を特定したデ−タ転送要求を通信制御部５４を介して
ＷＳ２ａに転送する。ＷＳ２ａはデ−タ転送要求を受け
ると、デ−タ転送要求で特定されているデ−タを読み出
してネットワ−ク１を介して複合機４ａに転送する。複
合機４ａのデ−タ処理部５３は転送されたデ−タをスプ
−ルする。

【００１４】この状態で操作部４４から転送デ−タの表
示要求が入力されると、オペレ−ション管理部５２はデ
−タ処理部５３でスプ−ルされた転送デ−タを表示部４
４に表示する。ＷＳ２ａのユ−ザはこの表示されたデ−
タの内容を確認し、希望するデ−タであるときは操作部
４３からそのデ−タを特定して印刷要求を入力する。印
刷要求が入力されると、オペレ−ション管理部５２は印
刷指令をサ−ビス管理部４９に送る。サ−ビス管理部４
９は印刷指令を受けると、表示され特定された転送デ−
タをプリンタ部４６に逐次送り印刷を実行させる。ま
た、表示されたデ−タが希望のデ−タでないとき、ＷＳ
２ａのユ−ザは改めてデ−タ一覧表の転送要求を入力し
て上記処理を繰り返す。

【００１５】このようにＷＳ２ａのユ−ザがＷＳ２ａに
保存しているデ−タを複合機４ａで印刷するときに、複
合機４ａの操作部４４を操作するだけでＷＳ２ａに保存
しているデ−タを読み出して転送すことができるととも
に転送されたデ−タを複合機４ａで直接確認することが
できるから、ＷＳ２ａに保存しているデ−タを簡単に且
つ正確に印刷することができる。

【００１６】なお、上記実施例はＷＳ２ａに保存してい
るデ−タを複合機４ａで印刷する場合について説明した
が、ＷＳ２ａに保存しているデ−タをファクシミリ送信
する等他のサ−ビスも同様にして複合機４ａで実行させ
ることができる。

【００１７】また、複合機４ａ自体でＷＳ２ａ等からデ
−タの転送を要求するとともに、種々の処理要求も入力
するから、複合機４ａの装置構成、例えば給紙トレイの
用紙サイズや用紙量，ソ−タの状態等や機能を把握して
処理要求を入力することができ、印刷等所定の処理を正
確に行うことができる。さらに、複合機４ａ自体で印刷
等の処理要求を入力するから、処理の優先順位も任意に
設定することができ、各ＷＳ２ａ，２ｂやＰＳ３ａ，３
ｂに最も近い複合機を選択して印刷等の処理を行うこと
ができる。

【００１８】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、ネット
ワ−クに接続されデジタル複合機でネットワ−クに接続
されたワ−クステ−ション等のデ−タを印刷するとき
に、デジタル複合機で指定されたワ−クステ−ション等
を選択して指定されたデ−タの転送要求を送り出して、
所望のデ−タをデジタル複合機に転送するようにしたか
ら、ワ−クステ−ション等に保存されたデ−タをデジタ
ル複合機だけで印刷処理することができる。

【００１９】また、転送されたデ−タの内容をデジタル
複合機に表示するから、必要とするデ−タか否を確実に
確認することができる。

【００２０】さらに、表示されて確認したデ−タを印刷
するから間違ったデ−タを印刷することを防止すること
ができ、常に所望のデ−タを得ることができる。

【００２１】また、デジタル複合機自体でワ−クステ−
ション等のデ−タを直接読み出して印刷するから、印刷
処理の操作を簡単にできるとともに、ワ−クステ−ショ
ン等のユ−ザが印刷に要する時間を短縮することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例のネットワ−クに接続された
機器を示す接続図である。

【図２】上記実施例の複合機の構成を示すブロック図で
ある。

【図３】上記実施例の動作を示すフロ−チャ−トであ
る。

【符号の説明】

１ ネットワ−ク ２ ワ−クステ−ション（ＷＳ） ３ パソコン（ＰＣ） ４ 複合機 ４１ ＣＰＵ ４３ 操作部 ４４ 表示部 ５０ サ−ビス管理部 ５２ オペレ−ション管理部 ５３ デ−タ処理部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/00 - 1/00 108 B41J 29/00 - 29/70 G06F 3/09 - 3/12 G06F 13/00 351 - 357

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワ−クステ−ション及びパソコンが接続
   されたネットワ−クに接続されコピ−機能，ファクシミ
   リ機能，プリンタ機能及びスキャナ機能を有するデジタ
   ル複合機において、前記デジタル複合機の操作部から指
   定したワ−クステ−ション又はパソコンにネットワ−ク
   を介してデ−タの転送要求を送り出すオペレ−ション管
   理部と、転送されたデ−タをスプ−ルするデ−タ処理部
   を有することを特徴とするデジタル複合機。
2. 【請求項２】 上記オペレ−ション管理部はデ−タ処理
   部でスプ−ルした転送デ−タを表示部に表示させる請求
   項１記載のデジタル複合機。
3. 【請求項３】 デ−タ処理部でスプ−ルした転送デ−タ
   を印刷する請求項１又は２記載のデジタル複合機。