JP3355839B2 - 対数変換回路 - Google Patents

対数変換回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対数変換回路、特にト
ランジスタのコレクタ電流(Ic)と順方向電圧
(VBE)との間に成り立つ対数関係を利用して対数変換
を行う対数変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】音声出力やセンサの出力等のアナログ信
号はその出力範囲が広い場合、対数圧縮して表示等する
場合が多く、その対数圧縮をするのが対数変換回路であ
り、そして、対数変換回路は一般に半導体のPN接合の
順方向電流と順方向電圧とが対数関係を有することを利
用しており、図4は対数変換回路の最も基本的な従来例
を示す回路図である。この回路は、入力電圧Vinをオ
ペアンプOPの反転入力端子に抵抗Rを介して入力する
ようにし、上記オペアンプOPの非反転端子を接地し、
上記反転端子に対数変換用トランジスタQのコレクタ
を、出力端子にそのトランジスタQのエミッタを接続
し、そのベースに基準電位V1を与えるようにしたもの
である。
【0003】図4に示す対数変換回路においては、抵抗
Rに、Vin/Rの電流Iaが流れる。トランジスタQ
に流れる電流IbはトランジスタQに流れる電流Iaと
等しい。ところで、トランジスタQに流れる電流Ibは
下記の数式数1で表される。
【0004】
【数1】
【0005】そして、Ia=Ibなので、下記の数式数
2が成立する。
【0006】
【数2】
【0007】そして、上記数式数2から出力電圧Vou
tを求める下記の数式数3を得ることができる。
【0008】
【数3】
【0009】ところで、図4に示す従来の対数変換回路
においては、出力電圧Voutを求める数式数3中にト
ランジスタのIsが存在し、このIsにトランジスタに
よるバラツキがあるので、出力電圧Voutに誤差が生
じるという欠点があった。そこで、図5(A)に示すよ
うに二つのトランジスタQa、QbのVBEの差ΔVBE
利用してかかる誤差を小さくした対数変換回路の改良が
試みられている。Qaはコレクタとベースが接続され、
エミッタが基準電圧V1を受け、ベースとエミッタが接
続され、そして、入力電圧と比例した電流(入力電流)
Iinがコレクタ電流として流れるようにされたトラン
ジスタ、QbはトランジスタQaのベース及びエミッタ
にベースが接続されたトランジスタで、このエミッタか
ら対数変換回路の出力が取り出されるようになってい
る。そして、トランジスタQbのエミッタには一定の電
流I1が流れるように定電流源(I1)が接続されてい
る。
【0010】この対数変換回路の出力電圧Voutは下
記の数式数4で表される。
【0011】
【数4】
【0012】図5(B)は図5(A)に示す対数変換回
路の入出力特性図である。この入出力特性図から明らか
なように、入力電流Iinが定電流源I1を1+電流増
幅率hfeで除算した値よりも小さくなるとトランジスタ
Qbがオフするので、出力電圧Voutが0になる。す
なわち、対数変換回路のダイナミックレンジはその下限
がI1を1+hfeで除算した値により決まる。
【0013】また、二つのトランジスタQa、QbのV
BEの差ΔVBEを利用してかかる誤差を小さくした対数変
換回路の別の改良例として、図6(A)に示すものがあ
る。本対数変換回路は、図5(A)の対数変換回路と
は、トランジスタQaのコレクタ側に定電流源I1を接
続し、そして、トランジスタQbにエミッタ電流として
入力電流Iinが流れるようになっている点でのみ相違
する。この図6(A)に示す対数変換回路の出力電圧V
outは下記の数式数5で表される。
【0014】
【数5】
【0015】この図6(B)は図5(A)に示す対数変
換回路の入出力特性図である。この入出力特性図から明
らかなように、入力電流Iinが定電流源の電流I1と
fe+1との積よりも大きくなるとトランジスタQaに
流れる電流がなくなり、つまり電流I1が総てトランジ
スタQbにベース電流として横取りされてしまい、出力
電圧Voutがグランドレベルに落ちてしまう。即ち、
対数変換回路のダイナミックレンジはその上限が1+h
feと定電流源の電流I1との積により決まる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5及び図
6の(A)に示した各対数変換回路は、共に、図4に示
した対数変換回路よりも誤差が小さいが、しかし、上述
したようにダイナミックレンジが狭いという問題があっ
た。即ち、図5(A)の対数変換回路は、定電流源の電
流I1を1+hfeで除算した値によりダイナミックレン
ジの下限が規定され、また、図5(B)の対数変換回路
は、hfe+1と定電流源の電流値I1との積により上限
が規定されてしまう。
【0017】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、トランジスタのコレクタ電流(I
c)と順方向電圧(VBE)との間に成り立つ対数関係を
利用して対数変換を行う対数変換回路において、Isの
バラツキによる誤差をなくしつつダイナミックレンジを
広くすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の対数変換回路
は、入力電流Iinがエミッタ電流として流れるトラン
ジスタQ1と、これとベースどうしが接続されたトラン
ジスタQ2と、トランジスタQ1のエミッタにベースが
接続され、エミッタに基準電位が与えられトランジスタ
Q1及びQ2に供給されるベース電流を一定を保つよう
にコントロールする帰還用のトランジスタQ3と、トラ
ンジスタQ2のエミッタにベースが接続されてそのエミ
ッタ電位をトランジスタのVBEをキャンセルする方向
にシフトするトランジスタQ4と、上記トランジスタQ
1及びQ2に対してベース電流を供給するトランジスタ
Q5と、上記トランジスタQ3のコレクタ電流とトラン
ジスタQ3のベース電流を供給する一つの定電流源I1
とからなることを特徴とする。
【0019】請求項2の対数変換回路は、請求項1記載
の対数変換回路において、トランジスタQ1のコレクタ
の電位をVBEシフトするトランジスタQ6と、該トラ
ンジスタQ6とべースどうしが接続され、トランジスタ
Q2のコレクタの電位をVBEシフトするトランジスタ
Q7を有することを特徴とする。請求項3の対数変換回
路は、請求項2の対数変換回路において、トランジスタ
Q2のコレクタにベースが、トランジスタQ4のコレク
タにエミッタが接続されたトランジスタQ8を有するこ
とを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の対数変換回路によれば、トランジス
タQ1とQ2とのVBEの差ΔVBEを対数変換に利用する
ので、トランジスタのVBE・ベース電流特性のバラツキ
に起因する誤差をなくすことができ、図4に示す対数変
換回路よりも誤差を小さくすることができる。そして、
帰還用のトランジスタQ3により出力電圧がそのトラン
ジスタQ3のVBE分シフトするが、しかし、トランジス
タQ4を出力側に設けてそのVBEによりシフトしたVBE
をキャンセルするので、帰還用のトランジスタQ3によ
り出力電圧がそのVBE分オフセットするおそれはない。
更に、トランジスタQ1、Q2のベース電流を帰還用ト
ランジスタQ3により帰還をかけて同じ入力電流に対し
ては常に一定の値を保つようにしており、それによりベ
ース電流の変動による出力電圧の誤差を小さくできると
共に、変換できる入力電流Iinのダイナミックレンジ
の下限を従来の図5に示した回路と比較して広くでき
る。
【0021】更に、請求項1の対数変換回路によれば、
帰還用トランジスタQ3によるトランジスタQ1、Q2
のベース電流のコントロールをトランジスタQ5を介し
て行うので、ダイナミックレンジの上限を請求項1のも
のよりそのトランジスタQ5のhfe+1倍に大きくす
ることができ、よりダイナミックを広くすることができ
る。請求項2の対数変換回路によれば、トランジスタQ
1とQ2のコレクタどうしをトランジスタQ6、Q7に
より同電位にすることができ、延いてはトランジスタQ
1、Q2のコレクタ・エミッタ間電圧を共にVBEにす
ることにより等しくすることができ、その電圧の変動に
よるhfeの変動に起因する出力電圧の誤差を略なくす
ことができる。即ち、アーリー効果による誤差をなくす
ことができる。
【0022】請求項3の対数変換回路によれば、信号を
出力するトランジスタQ4のコレクタをトランジスタQ
8によりトランジスタQ2のコレクタからVBEシフト
した値に固定してそのトランジスタQ4のコレクタ・エ
ミッタ間電圧を略一定に保持することができ、従って、
トランジスタQ4のアーリー効果をもキャンセルするこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説
明する。図1は本発明対数変換回路の一つの実施例を示
す回路図である。対数変換回路の前段には入力電圧Vi
nをそれに比例した電流(入力電流)Iinに変換する
電圧・電流変換回路がある。この電圧・電流変換回路は
オペアンプOP1を利用し、入力電圧Vinを入力抵抗
Rで除算した電流Iin(=Vin/R)をそのまま出
力として流れるようにし、この電流が本対数変換回路に
とっての入力電流となる。
【0024】次に、対数変換回路について説明する。Q
1は第1のトランジスタで、npn型(図1、図3の実
施例のトランジスタは総てnpn型である。)であり、
それに上記入力電流Iinがエミッタ電流として流れる
ようになっている。そのコレクタは電源電圧端子(プラ
ス)に接続されている。Q2は第2のトランジスタで、
そのベースが第1のトランジスタQ1のベースに接続さ
れ、そのエミッタが定電流源I2を介して接地されてい
る。Q3は第3のトランジスタで、ベースがトランジス
タQ1のエミッタに接続され、エミッタに所定の基準電
位V1を受けており、そして、定電流源I1からコレク
タ電流の供給を受ける。このトランジスタQ3は後述す
る第5のトランジスタQ5と共に、上記トランジスタQ
1及びQ2のベース電流を同じ入力電流に対しては常に
一定に保つよう帰還をかけてコントロールする帰還用ト
ランジスタとしての役割を果たす。
【0025】Q4は第4のトランジスタで、ベースが第
2のトランジスタQ2のエミッタに接続され、コレクタ
が電源端子に接続され、エミッタが定電流源I3を介し
て接地されており、そして、このエミッタがこの対数変
換回路の出力点となる。このトランジスタQ4はトラン
ジスタQ3のVBEにより出力電圧Voutがシフトした
分をキャンセルするためのトランジスタである。Q5は
第5のトランジスタで、ベースがトランジスタQ3と定
電流源I1との接続点に接続され、コレクタが電源端子
に接続され、エミッタがトランジスタQ2のエミッタ及
びトランジスタQ1及びQ2のベースに接続されてい
る。
【0026】トランジスタQ3はトランジスタQ5と共
に、トランジスタQ1、Q2の同じ入力電流に対するベ
ース電流を一定に保つ役割を果たす。即ち、仮に入力電
流に対するトランジスタQ1のベース電流が大きくなっ
たとすると、それによりトランジスタQ3のベース電位
が上がる。すると、トランジスタQ3のコレクタ電流が
増える。すると、その増えた分トランジスタQ5のベー
ス電流が減り、延いてはトランジスタQ5を介してトラ
ンジスタQ1に供給されるベース電流が減少する。この
ように、トランジスタQ3はトランジスタQ1のベース
電位を検出し、それを負帰還して同じ入力電流に対する
ベース電流を一定に保つ帰還用トランジスタとして機能
するのである。
【0027】次に、対数変換回路の出力電圧Voutを
増幅する非反転増幅回路を説明する。OP2はオペアン
プで、非反転入力端子が対数変換回路の出力点であるト
ランジスタQ4のエミッタに接続され、反転入力端子に
基準電位V1を受ける。R1は反転入力端子に接続され
た入力抵抗、R2は出力端子と反転入力端子との間に接
続された帰還抵抗である。Vout’が非反転増幅回路
の出力電圧である。
【0028】この対数変換回路においては、電圧がトラ
ンジスタQ3、Q1で基準電圧よりも2VBEアップし、
そして、トランジスタQ2、Q4で2VBEダウンしてΔ
BEを得て対数変換している。ところで、対数変換回路
の出力電圧Voutは下記の数式数6により求められ
る。
【0029】
【数6】
【0030】尚、数6中のVBE1、VBE2、VBE3、V
BE4はトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のVBE、I
1、I2、I3は定電流源I1、I2、I3の電流値で
ある。そして、数6中において、I2とI3とは逆でも
良い。数6中において、第1項(1)は基準電圧、第2
項(2)は対数変換値、第3項(3)はオフセットとな
る。この式から明らかなように、式中にはトランジスタ
によるバラツキの大きなIsがない。従って、図4の対
数変換回路のようなIsによる誤差がない。
【0031】そして、同じ入力電流に対するトランジス
タQ1、Q2のベース電流を上述したようにトランジス
タQ3、Q5により帰還をかけて一定になるようにコン
トロールしているので、出力電圧Voutに入力電流I
inの変化によって生じる誤差はIin/(hfe+1)
2 となり、非常に小さくできる。また、この対数変換回
路のダイナミックレンジは、誤差6dBを基準とする
と、I1/hfe<Iin<(hfe+1)2 ・I1とな
る。即ち、帰還用トランジスタQ3のベース電流が入力
電流Iinと等しく誤差が6dBとなる点が下限とな
り、トランジスタQ5のベース電流がI1と等しくな
り、帰還が切れ動作しなくなる点が上限となる。
【0032】この対数変換回路のダイナミックレンジを
図2に示す。このダイナミックレンジと、図5(A)に
示す対数変換回路のそれと比較すると、下限が広がって
いる。勿論、下限近くでは誤差が大きくなっているが、
この誤差は較正等により小さくすることが可能である。
また、図6(A)に示す対数変換回路のそれと比較する
と、上限が広がっている。このように、本対数変換回路
によれば、出力電圧VoutにIs依存性がなく、且つ
Vinの変化による誤差もなく、しかも、ダイナミック
レンジを広くすることができる。
【0033】図3は本発明対数変換回路の別の実施例を
示す回路図である。本回路は、トランジスタQ6、Q
7、Q8をトランジスタQ1、Q2、Q4のコレクタ側
に設けて、該各トランジスタQ1、Q2、Q4のコレク
タ・エミッタ間の電圧をVBEと略等しくすることによ
り、そのコレクタ・エミッタ間の電圧を一定に保ち、延
いてはhfeが変動しないようにしたものである。即ち、
コレクタ・エミッタ間の電圧の変動によるhfeの変動
(アーリー効果)を防止してhfeの変動を防止すること
によって誤差を小さくするようにしたのである。
【0034】具体的には、トランジスタQ6はそのエミ
ッタがトランジスタQ1のコレクタに接続され、コレク
タが電源端子に接続され、ベースがトランジスタQ7の
ベースに接続されている。トランジスタQ7はエミッタ
がトランジスタQ2のコレクタに接続され、コレクタが
トランジスタQ5のエミッタに接続され、そして、トラ
ンジスタQ5のエミッタがトランジスタQ6、Q7のベ
ースに接続されている。これにより、トランジスタQ
1、Q2のコレクタどうしが略同電位にされ、延いては
コレクタ・エミッタ間電圧が略等しくされ、アーリー効
果を抑止することができる。また、トランジスタQ8
は、エミッタがトランジスタQ4のコレクタに接続さ
れ、コレクタが電源端子に接続され、ベースがトランジ
スタQ2のコレクタ、ベースに接続されている。従っ
て、トランジスタQ4のコレクタ・エミッタ間の電圧は
BEに保たれ、アーリー効果が抑止される。
【0035】上記対数変換回路は、4個のトランジスタ
Q1、Q2、Q3、Q4を用いてΔVBEをつくり対数変
換していたが、しかし、4個より多い偶数個のトランジ
スタの組み合わせによりΔVBEをつくって対数変換をす
るようにしても良い。尚、上記実施例は、対数変換回路
の各トランジスタがnpn型トランジスタであったが、
pnp型トランジスタで対数変換回路を構成しても良い
ことはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】請求項1の対数変換回路によれば、トラ
ンジスタQ1とQ2とのVBEの差ΔVBEを対数変換に利
用するので、トランジスタのVBE・ベース電流特性のバ
ラツキに起因する誤差をなくすことができ、図4に示す
対数変換回路よりも誤差を小さくすることができる。そ
して、帰還用のトランジスタQ3により出力電圧がその
トランジスタQ3のVBE分シフトするが、しかし、トラ
ンジスタQ4を出力側に設けてそのVBEによってそのシ
フトしたVBEをキャンセルするので、帰還用のトランジ
スタQ3により出力電圧がそのVBE分オフセットするお
それはない。更に、同じ入力電流に対するトランジスタ
Q1、Q2のベース電流を帰還用トランジスタQ3によ
り帰還をかけて一定に保つようにしており、それにより
ベース電流の変動による出力電圧の誤差を小さくできる
と共に、変換できる入力電流Iinのダイナミックレン
ジの下限を小さくできる。
【0037】更に、請求項1の対数変換回路によれば、
帰還用トランジスタQ3によるトランジスタQ1、Q2
のベース電流のコントロールをトランジスタQ5を介し
て行うので、ダイナミックレンジの上限をそのトランジ
スタQ5のhfe倍に大きくすることができ、よりダイ
ナミックレンジの上限を大きくすることができる。請求
項2の対数変換回路によれば、トランジスタQ1とQ2
のコレクタどうしをトランジスタQ6、Q7により同電
位にすることができ、延いてはトランジスタQ1、Q2
のコレクタ・エミッタ間電圧を等しくすることができ、
その電圧の変動によるhfeの変動に起因する出力電圧
の誤差を略なくすことができる。即ち、アーリー効果に
よる誤差をなくすことができる。
【0038】請求項3の対数変換回路によれば、信号を
出力するトランジスタQ4のコレクタをトランジスタQ
8によりトランジスタQ2のコレクタかVBEシフトし
た値に固定してそのトランジスタQ4のコレクタ・エミ
ッタ間電圧を略一定に保持することができ、従って、ト
ランジスタQ4のアーリー効果をもキャンセルすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明対数変換回路の一つの実施例を示す回路
図である。
【図2】上記実施例の入出力特性図である。
【図3】本発明対数変換回路の別の実施例を示す回路図
である。
【図4】対数変換回路の基本的従来例を示す回路図であ
る。
【図5】(A)、(B)は図4に示した対数変換回路に
対する一つの改良例を示すもので、(A)は回路図、
(B)は入出力特性図である。
【図6】(A)、(B)は図4に示した対数変換回路に
対する別の改良例を示すもので、(A)は回路図、
(B)は入出力特性図である。
【符号の説明】
Q1〜Q8 トランジスタ I1〜I3 定電流源 Iin 入力電流 V1 基準電位 Vout 出力電圧 VBE ベース・エミッタ間電圧
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−303807(JP,A) 特開 昭57−206107(JP,A) 特開 昭61−16312(JP,A) 特開 昭56−137717(JP,A) 特開 昭56−144612(JP,A) 特開 平5−37260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 11/08 H03F 3/343

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に比例した電流(入力電流)が
    エミッタ電流として流れるようにされた第1のトランジ
    スタと、 上記第1のトランジスタのベースとベースが接続された
    第2のトランジスタと、 上記第1のトランジスタのエミッタにベースが接続さ
    れ、エミッタに基準電位が与えられ、同じ入力電流に対
    する第1及び第2のトランジスタに供給されるベース電
    流を一定を保つように帰還をかけてコントロールする第
    3のトランジスタと、 上記第2のトランジスタのエミッタにベースが接続され
    てそのエミッタ電位を、上記第3のトランジスタのベー
    ス・エミッタ間電圧をキャンセルする方向にシフトする
    第4のトランジスタと、上記第1及び第2のトランジスタに対してベース電流を
    供給する第5のトランジスタと、 上記第3のトランジスタのコレクタ電流と上記第5のト
    ランジスタのベース電流を供給する一つの定電流源と、 を有することを特徴とする対数変換回路
  2. 【請求項2】 第1のトランジスタのコレクタの電位を
    ベース・エミッタ間電圧分シフトする第6のトランジス
    タと、 上第6のトランジスタとべースどうしが接続され、上
    記第2のトランジスタのコレクタの電位をベース・エミ
    ッタ間電圧分シフトする第7のトランジスタと、 を有
    することを特徴とする請求項記載の対数変換回路
  3. 【請求項3】 第2のトランジスタのコレクタにベース
    が、第4のトランジスタのコレクタにエミッタが接続さ
    れた第8のトランジスタを、 有することを特徴とする請求項記載の対数変換回路
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