JP3355769B2 - コンベア装置 - Google Patents

コンベア装置

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JP3355769B2
JP3355769B2 JP04785794A JP4785794A JP3355769B2 JP 3355769 B2 JP3355769 B2 JP 3355769B2 JP 04785794 A JP04785794 A JP 04785794A JP 4785794 A JP4785794 A JP 4785794A JP 3355769 B2 JP3355769 B2 JP 3355769B2
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久司 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンベア装置に係り、特
に、搬送中のワークを所定間隔に位置決めすることがで
きるコンベア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数のワークを、複数の装置間で順次受
渡して処理を行なう場合には、各装置間にコンベアを配
設してこれらワークを搬送し各装置内に供給する。ワー
クを受取って処理する装置の運転に同期して、このコン
ベアから装置内にワークを供給する必要があるときに
は、コンベア上の装置の入口部に、タイミングスクリュ
ーあるいはタイミングストッパ等の機構を設け、連続し
て搬送されてきたワークを所定の間隔に切り離し、正確
に位置決めしてその装置内に供給するようになってい
る。
【0003】例えば、充填機では、容器内に充填を行な
う充填ノズルに対応してその下方にそれぞれびん台が設
けられており、上流側に配設されている洗壜機等から排
出され、コンベアによって連続的に搬送されてきた多数
の容器を、コンベアの側部上方に配置されたタイミング
スクリューによって、1本ずつ所定の間隔に位置決めし
て各びん台の中央部に載せるようにしている。また、ロ
ボットケーサ等によって箱詰めを行なう場合には、ロボ
ットハンドによって複数個のワークを同時にグリップす
るために、コンベア上のワークを正確なピッチに位置決
めしておかなければならず、タイミングスクリュー等の
間隔調整機構を設ける必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成のよう
に、コンベアによって連続的に搬送されるワークを所定
の間隔に位置決めするために、タイミングスクリューや
タイミングストッパを用いた場合には、各種のサイズあ
るいは形状のワークに兼用しようとすると、これらワー
クのサイズや形状に応じた多数の専用アタッチメントを
用意しておき、処理するワークを変更するたびに、対応
するアタッチメントに交換をしなければならなかった。
従って、多数のアタッチメントを用意する必要があるた
めコスト高であり、また、そのつど交換をしなければな
らず作業性が悪いという問題があった。さらに、各ワー
クのサイズや形状に応じたアタッチメントを用意しなけ
ればならないということは、ワークの形状等の変更に対
する自由度が制限されるという問題もあった。しかも、
ワークの形状や材質等によっては適用が不可能な場合も
ある等の種々の問題点があったた。
【0005】また、連続的に搬送されてくるべきワーク
に歯抜け(途中で一個または複数個のワークが抜けて空
間になっている状態)があった場合に、タイミングスク
リュー等では、歯抜けの状態のまま次の装置に供給して
しまうという問題があった。あるいは、運転中に一度停
止した後再スタートする場合、コンベア上にワークが整
列されていなくとも、特別な対応をすることは不可能で
あり、その後連続的にワークが供給されてくるまでは正
常な運転ができなかった。
【0006】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、タイミングスクリュー等の間隔設定手段を用いる
必要がなく、コンベア上でワークの位置決めをして搬送
することができ、しかも、ワークの歯抜け等にも対応す
ることができるコンベア装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンベア装
置は、エンドレスチェーンに多数のローラが回転自在に
取付けられたチェーンコンベアと、このチェーンコンベ
アに所定の間隔で設けられ、コンベアの搬送面上に出没
可能なストッパ手段と、チェーンコンベアの下方に上記
ローラと接触させて配置され、コンベアの走行に伴なっ
て各ローラを回転させるローラ回転手段と、上記ストッ
パ手段をチェーンコンベアの搬送面上に突出させるリフ
ト手段とを備えており、所定個数のワークが上記ストッ
パ手段上を通過した後、そのストッパ手段をコンベアの
搬送面上に立ち上がらせるようにしたものである。
【0008】
【作用】上記構成に係るコンベア装置では、チェーンコ
ンベアを走行させると、ローラがローラ回転用ベルトに
接触して移動することにより回転されるので、コンベア
上のワークは、コンベアの走行速度の倍の速度で搬送さ
れる。コンベア上には、所定間隔でストッパ手段が設け
られており、ワークはこのストッパ手段を追越して前進
していく。チェーンコンベアの搬送面よりも下方に位置
しているストッパ手段上を所定個数のワークが通過した
後、そのストッパ手段をリフト手段によってコンベアの
搬送面上に立ち上げる。後続のワークは次のストッパ手
段を通過し、すでに立ち上がっている前方のストッパ手
段に係止して前進を規制される。この動作を繰り返すこ
とにより、コンベア上のワークが、1個または2個以上
の所定個数毎に所定の間隔に位置決めされる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るコンベア装置の正
面図、図2はその平面図、図3ないし図7はそれぞれ図
1のIII−III線、IV−IV線、V−V線、VI
−VI線およびVII−VII線に沿う断面図である。
図において、2は上流側(図1および図2の左側)の従
動スプロケット4と下流側の駆動スプロケット6との間
に掛け回された一対の平行なエンドレスチェーンで、下
流側の駆動スプロケット6が回転駆動されることにより
図の矢印A方向に走行する。両側のエンドレスチェーン
2間には、多数のローラ8が回転自在に取付けられてお
り、これら両側のエンドレスチェーン2および回転自在
な多数のローラ8によって、ワーク(この実施例ではボ
トル)Bを搬送するチェーンコンベア10が構成されて
いる。なお、説明のために、図1および図10〜23で
は各ボトルBに、図の右側から順にB1,B2,…Bn
の符号を付してある。
【0010】上記チェーンコンベア10に取付けられて
いる多数のローラ8のうち、所定の本数おきのローラR
(以下リフトローラRと呼ぶ)がチェーンコンベア10
の搬送面上に立ち上がって、このコンベア10上を搬送
されているボトルBを停止させることができるようにな
っている。なお、各リフトローラRには、ボトルBと同
様に図1および図10〜23では、図の右側から順にR
1,R2,…Rnの符号を付してある。上記リフトロー
ラR以外の各ローラ8はエンドレスチェーン2のリンク
に回転自在に支持されているが、これらのリフトローラ
Rは、1本下流側に位置しているローラ8(以下支点ロ
ーラと呼ぶ)の両端部に連結されたL字状のレバー12
を介して、それぞれ支点ローラ8に連結されており、こ
のL字状のレバー12を回転させると、下流側の支点ロ
ーラ8を中心として回転しチェーンコンベア10の搬送
面上に立ち上がるようになっている。両側のL字状のレ
バー12は、中間部が上記支点ローラ8に連結されると
ともに、一方の端部が上記リフトローラRに連結され、
また、他方の端部(自由端)は、リフトローラRが両側
のエンドレスチェーン2間に位置しているとき(リフト
ローラRが立ち上がっていないとき)に、このエンドレ
スチェーン2の内側を向くようになっている(図1のR
7,R8,R9参照)。従って、L字状レバー12の上
記自由端部をチェーンコンベア10の進行方向前方側か
ら押圧すると、L字状のレバー12が図1の時計回り方
向に回転されて、上記リフトローラRがコンベア10の
搬送面上に立ち上がる。
【0011】チェーンコンベア10の搬送側(上面側)
のほぼ中央部の下方に、上記L字状のレバー12の下方
側を向いている自由端部を押圧して、このL字状のレバ
ー12を図1の時計回り方向に90度回転させることに
より、リフトローラRをチェーンコンベア10の搬送面
上に立ち上がらせる一対の可動カム14が配設されてい
る。これら可動カム14は、上記各リフトローラRと支
点ローラ8の両端に取付けられているL字状レバー12
の下方にそれぞれ位置するように、つまり、各ローラ8
の両端部の下方に位置するように平行に配置されてい
る。両側の可動カム14は、その下方に平行して配置さ
れた2本のラック16にそれぞれ固定されている。両ラ
ック16は、チェーンコンベア10の進行方向に対して
直交する方向に支持された回転軸18に固定されている
一対のピニオン20にそれぞれ噛み合っている。2つの
ピニオン20が固定されている回転軸18はサーボモー
タ22によって往復回転されるようになっており、これ
らピニオン20を回転させることによって、両ラック1
6およびこれと一体の可動カム14は、それらの中間の
ローラ15に案内されて、図1に想像線で示す位置の間
で進退動できるようになっている。なお、ラック16の
上流側(図1の左方)の移動端および下流側(図1の右
方)の移動端にはそれぞれリミットスイッチ24,26
が設けられており、これらラック16の移動限を規制し
ている。
【0012】上記可動カム14が固定されているラック
16の先端部(チェーンコンベア10の上流側の端部)
には、フォトセンサ28が取付けられている。このフォ
トセンサ28は、チェーンコンベア10の側部の、搬送
面よりも上方に位置しており(図6参照)、コンベア1
0を挟んだ向かい側に配置されている反射板30との間
にボトルBが到達するとこれを検出して信号を出力す
る。このフォトセンサ28からの信号によって、後に説
明するように上記サーボモータ22の運転が制御され
る。
【0013】チェーンコンベア10の上流側の従動スプ
ロケット4の位置から、このコンベア10のほぼ中間部
付近に亘って、チェーンコンベア10の走行に伴なって
上記各ローラ8および立ち上がっていないときのリフト
ローラRを回転させるためのベルト32が配設されてい
る。このローラ回転用ベルト32は、上流側の左右一対
の従動スプロケット4間の上部に配置されている駆動側
ドラム34(図1および図7参照)と、チェーンコンベ
ア10の進行方向のほぼ中間部の、各ローラ8,Rより
も下方に配置されているアイドル側のドラム36との間
に掛け回されている。ローラ回転用ベルト32の上流側
駆動ドラム34の一方の端部には、ギア38が固定さ
れ、上記従動スプロケット4の中心に配置された回転軸
40に固定されているギア42に噛合っており、この回
転軸40を回転させることにより、ローラ回転用ベルト
32を上記チェーンコンベア10の走行方向(矢印A)
と逆方向(矢印B)に走行させることができる。
【0014】このローラ回転用ベルト32の上面は、上
記チェーンコンベア10の各ローラ8および立ち上がっ
ていないリフトローラRの下面側に当接しており、ロー
ラ回転用ベルト32を停止させた状態でチェーンコンベ
ア10を走行させると、チェーンコンベア10の走行速
度に加えて各ローラ8,Rがベルト32との摩擦によっ
て回転されることにより、ローラ8,R上のボトルB
は、チェーンコンベア10の走行速度の2倍の速度で搬
送される。また、上記回転軸40を回転させてローラ回
転用ベルト32を走行させることによって、チェーンコ
ンベア10の停止中にもローラ8,Rを回転させてボト
ルBを搬送することができる。このときのボトルBの搬
送速度は、ローラ回転用ベルト32の走行速度を変更す
ることによって任意に設定することができる。さらに、
チェーンコンベア10の走行中にこのローラ回転用ベル
ト32を走行させれば、ローラ8,R上のボトルBを、
上記チェーンコンベア10の走行速度の倍の速度よりも
さらに高速で搬送することができる。
【0015】上記ローラ回転用ベルト32が掛け回され
ている下流側ドラム36の直後(図1の右側)から、チ
ェーンコンベア10の下流端に亘って、固定のローラ回
転用プレート44が設けられている。このローラ回転用
プレート44の上面に、上記チェーンコンベア10に取
付けられた多数のローラ8の下面側が当接しており、チ
ェーンコンベア10が走行すると、各ローラ8がこの固
定プレート44との摩擦によって回転され、ローラ8上
に載っているボトルBに対して、チェーンコンベア10
の走行速度よりも速い速度(2倍の速度)で前進させる
力を作用させる。この固定プレート44は、後に説明す
るように、立ち上がっているリフトローラRに係止して
いるボトルBがその係止した状態を維持したまま前進で
きるように設けられている。
【0016】本実施例に係るコンベア装置は、一対のエ
ンドレスチェーン2およびこのチェーン2に取付けられ
た多数のローラ8から成るチェーンコンベア10と、こ
のチェーンコンベア10のローラ8間に所定間隔で設け
られた複数個のリフトローラR(この実施例ではチェー
ンコンベア10の一部を構成している)と、これらリフ
トローラRを順次立上がらせるリフト手段(可動カム)
14と、ローラ回転用のベルト32等から構成されてお
り、各種の処理装置の物品搬送用コンベアとして使用す
ることができるが、本実施例では、図8および図9に示
すロボットケーサ(全体として符号50で示す)に適用
した場合について説明する。このロボットケーサ50
は、空箱供給コンベア52によって供給された複数個
(例えば5個)の箱54に、同時に2本ずつのボトルB
を挿入し、複数回(この例では5回)繰り返して箱54
内が満杯になると、箱搬出コンベア56によって排出し
図示しない封緘機へと送るようになっている。従って、
上記実施例に係るコンベア装置では、チェーンコンベア
10に設けられているリフトローラRのうち5個所の連
続したリフトローラR(図1のR1〜R5)を立上らせ
てチェーンコンベア10の搬送面上に突出させ、これら
各リフトローラRに2個ずつのボトルBを係止させて位
置決めをし、上記ロボットケーサ50のハンド58によ
ってグリップさせるようになっている。
【0017】上記コンベア装置には、その上流側に配置
されたボトル搬入コンベア60(図8参照)によって多
数のボトルBが連続的に搬送されて供給される。この実
施例では、チェーンコンベア10は所定の速度で連続的
に運転され、通常の運転状態では、ローラ回転用ベルト
32は停止した状態にしておく。従って、チェーンコン
ベア10の各ローラ8および立ち上がっていないリフト
ローラRは、エンドレスチェーン2の走行によって所定
の速度で図1の左方から右方へ向かって移動するととも
に、停止しているローラ回転用ベルト32に当接して回
転されるので、ローラ8上に供給されたボトルBはチェ
ーンコンベア10の走行速度の2倍の速度で前進する。
ボトル搬入コンベア60によって連続的に搬送されてき
たボトルBは、チェーンコンベア10に1個ずつ受渡さ
れて搬入コンベア60よりも高速で搬送されるため、所
定のピッチに間隔を広げられる。この実施例では、チェ
ーンコンベア10によって搬送されるボトルB間のピッ
チがこのチェーンコンベア10に設けられた各リフトロ
ーラR間のピッチに一致している。
【0018】リフトローラRのうち図1の最も右側に位
置しているリフトローラをR1とし、左側へ向かって順
次R2,R3,…R10とし、図1の最も右側に位置し
ているボトルをB1、左側へ向かって順次B2,B3,
…B14として説明する。図1では、すでにR1ないし
R5までの5個のリフトローラRにはそれぞれ2本ずつ
のボトルB1〜B10が係止して位置決めされている。
この状態では、各ローラ8は、下流側(図の右側)に位
置している部分は固定のローラ回転用プレート44によ
り、また、上流側に位置している部分は停止しているロ
ーラ回転用ベルト32に当接し、チェーンコンベア10
の走行に伴なって時計回り方向に回転しているので、各
リフトローラR1〜R5に係止しているボトルB1〜B
10に対し、コンベア10の走行速度よりも速い速度で
ボトルBを下流側へ移動させる力を作用させている。従
って、前方のリフトローラR1〜R5にそれぞれ係止し
て搬送されているこれらのボトルB1〜B10は、常に
そのリフトローラR1〜R5に押付けられて正確に位置
決めされている。そのためロボットケーサ50のハンド
58は、ボトル取出し位置において確実にこれらのボト
ルB1〜B10をグリップすることができる。
【0019】すでに位置決めされているボトルB1〜B
10をロボットハンド58がグリップして上方へ取出し
ケーシングをしている間に、後続のボトルB11,B1
2…が後続のリフトローラR6…によって位置決めされ
る。この位置決めの過程を図1の状態から説明する。図
1の右から第6番目のリフトローラR6は、その前方の
リフトローラR5に係止されているボトルB9,B10
がその上方を通過した後、可動カム14の作動によって
すでに立ち上げられており、次のボトルB11が、ラッ
ク16の先端(上流側端部)に取付けられたフォトセン
サ28の位置に到達している。チェーンコンベア10は
連続的に走行しており、各ローラ8がローラ回転用ベル
ト32との摩擦力によって回転されてボトルBはチェー
ンコンベア10の走行速度の2倍の速度で搬送されるの
で、すでに立ち上がっているリフトローラR6が図1の
R5の位置まで移動する間に、後続のボトルBのうちの
先頭のボトルB11は上記リフトローラR6に追い付い
て係止し、それ以上の前進を規制されリフトローラR6
とともに前進して図1のボトルB9の位置まで移動す
る。その次のボトルB12は、各リフトローラRが1ピ
ッチ移動する間に、丁度2ピッチ分移動し、図1のボト
ルB10の位置に到達して前方のボトルB11に追い付
いて係止し、同一のリフトローラR6によって位置決め
される。
【0020】上述のようにチェーンコンベア10が1ピ
ッチ(2つのリフトローラR間の間隔)分走行する間、
可動カム14も同方向へチェーンコンベア10と等速で
移動される。つまり、可動カム14の先端部が、すでに
立ち上げられているリフトローラR6の次の、まだ立ち
上げられていないリフトローラR7の僅かに下流側(図
1の右側)に位置した状態のまま、可動カム14はチェ
ーンコンベア10とともに図1の右方向に移動する。こ
の可動カム14が一体的に固定されているラック16に
はフォトセンサ28が取付けられており、このフォトセ
ンサ28は、可動カム14およびラック16の移動にと
もなって、図1のボトルB10の位置まで移動する。フ
ォトセンサ28がこの位置に到達したときに、同じ位置
まで搬送されてきた2番目のボトルB12を検知して検
出信号を出力する。
【0021】このセンサ28からの信号によってサーボ
モータ22は反転し、ピニオン20を逆回転させること
により、可動カム14をチェーンコンベア10の上流側
へ向けて移動させる。その結果、すでに立ち上がってい
たリフトローラR6の次のリフトローラR7が、可動カ
ム14の先端のカム部によってL字状のリンク12が押
されることにより立ち上げられる。リフトローラR7を
立ち上げた可動カム14は、そのままチェーンコンベア
10の上流側に向けてさらに前進し、その次のリフトロ
ーラR8の直前の位置まで達する。この位置で可動カム
14は、サーボモータ22の反転により再び方向変換さ
れ、チェーンコンベア10の進行方向へ向かって、チェ
ーンコンベア10と等速で移動を開始する。可動カム1
4がチェーンコンベア10の進行方向へ向けて反転する
瞬間におけるチェーンコンベア10および可動カム14
は、新たに立ち上げられたリフトローラR7が図1のリ
フトローラR6の位置に、リフトローラR6は図1のリ
フトローラR5の位置に移動し、このリフトローラR6
によって位置決めされたボトルB11,B12が図1の
B9,B10の位置に移動し、後続のボトルBおよびリ
フトローラRは図1と同様の状態(リフトローラRがそ
れぞれ1つずつ若い番号の位置、ボトルBがそれぞれ2
つずつ若い番号の位置)になっている。従って、上記作
動を繰り返すことにより各リフトローラRにそれぞれ2
個ずつのボトルBを係止させて位置決めをし、かつ、順
次下流側に搬送することができ、図1と同様にチェーン
コンベア10の下流端側から順に5組のボトルBの位置
決めが済んだ後、再びロボットハンド58によってこれ
らボトルBをグリップして取出してケーシングが行なわ
れる。
【0022】上記実施例に係るコンベア装置では、チェ
ーンコンベア10の多数のローラ8のうち、所定間隔毎
のローラRをこのコンベア10の搬送面上に立ち上がら
せてワーク(ボトルB)の位置決めを行なうことができ
るようにしたので、コンベアの側部にタイミングスクリ
ューやタイミングストッパ等の別の機構を設ける必要が
なく、構造が簡素化され低コストである。また、ワーク
の形状や材質等に制約されることがないので、広範囲の
ワークに兼用することが可能である。しかも、どのよう
な装置に対しても同期運転させてワークを供給すること
が可能である。また、コンベア上でのワークのアキュー
ムレーションも可能である等種々の効果を達成すること
ができる。
【0023】なお、上記実施例では、チェーンコンベア
10のローラ8を回転させる手段として、ローラ回転用
ベルト32とローラ回転用の固定プレート44とを設け
たが、これらの組合わせに限るものではなく、1本のロ
ーラ回転用ベルトを配置しても良く、また、上述のよう
な使用法であれば、固定プレートのみによって対応する
ことも可能である。さらに、上記実施例では、エンドレ
スチェーン2に取付けられた多数のローラ8の一部を、
搬送中のワークを停止させるストッパ手段として用いた
が、ローラと別の部材をコンベアの搬送面上に出没可能
に設けることもできる。また、リフトローラRを立ち上
がらせる手段として、ピニオン20と噛み合うラック1
6に可動カム14を固定してチェーンコンベア10の進
行方向に沿って進退動させるようにしたが、可動カム1
4を進退動させる手段はラック&ピニオンに限らず、例
えばボールスクリュー等その他の手段を用いても良い。
さらに、エアシリンダやモータを用いて、上記L字状の
レバー12を順次けり上げるようにすることもできる。
【0024】次に、上記の構成に係るコンベア装置を使
用した各種の作動例について説明する。図10は、上記
図1ないし図7に示した実施例と異なり、各リフトロー
ラRにそれぞれ1個のワーク(ボトル)Bを係止させて
位置決めを行なう場合の一例である。なお、上記図1な
いし図7の構成と同一または対応する部分には同一の符
号を付して説明する。この例では、チェーンコンベア1
0は連続的に運転されており、ボトルBの処理能力は1
分間につき130本とする。このチェーンコンベア10
に取付けられている各リフトローラR間の間隔を89mm
とする。また、チェーンコンベア10の走行スピードと
ローラ8が回転することによるボトルBの送りスピード
とを合成したボトルBの搬送スピードは、チェーンコン
ベア10の走行スピードの2倍であるから、搬送される
各ボトル間の間隔は178mmとなる。以上から、チェー
ンコンベア10の走行スピードは、89×130=1
1,570mm/分、ボトルBの搬送スピードは、178
×130=23,140mm/分となる。
【0025】この例では、1分間に130本のボトルB
が上流側の搬入コンベア60から等間隔で供給され、こ
のチェーンコンベア10上で1分間に130本のボトル
Bの位置決めおよびロボットハンドによる取出し等の処
理を行なわれるものであるから、60÷130=0.4
6秒毎に1本のボトルBが供給され、また、1本のボト
ルBの位置決めが行なわれる。従って、約0.46秒が
ボトル1本の処理に要する単位時間である。この実施例
では、1つのリフトローラRに対して1本のボトルBの
位置決めを行なうものであり、1単位時間(約0.46
秒)あたりチェーンコンベア10が89mm移動するのに
対し、ボトルBはその倍の178mm移動してリフトロー
ラRに追い付くようになっている。そこで、可動カム1
4を一定の場所に停止しておき、約0.46秒毎に、立
ち上がっていないリフトローラR上を1個のボトルBが
通過したことをフォトセンサ28が検出した後、そのリ
フトローラRを立ち上がらせれば、搬送されてくる多数
のボトルBを各リフトローラRによって順次位置決めす
ることができる。
【0026】上記図10と同一の条件で搬送を行なって
いる際にボトルBに1本の歯抜け(連続して供給されて
くるべきボトルBのうち少なくとも1本が欠けている状
態)があった場合(図11参照)の作動について説明す
る。この場合には、前方から6番目のボトルB6が7番
目のリフトローラR7上を通過し、前方から6番目のリ
フトローラR6に追い付く位置に達するまでは、その次
のリフトローラR7を立ち上がらせることができない。
この後続のリフトローラR7を立ち上げるタイミングに
ついて説明すると、チェーンコンベア10が1ピッチ
(89mm)前進したときに、ボトルBはその倍の距離
(178mm)前進するから(図12参照)、既に立ち上
がっている前方から6番目のリフトローラR6に6番目
のボトルB6が追い付いて係止するためには、この6番
目のリフトローラR6が図11の3番目のリフトローラ
R3の位置まで移動(3ピッチ分移動)しなければなら
ない。従って、6番目のボトルB6が7番目のリフトロ
ーラR7を通過する約1.38秒(0.46秒×3)後
にこの後続の7番目のリフトローラR7を立ち上げる。
6番目のボトルB6が6番目のリフトローラR6に追い
付くまでの間は、可動カム14はチェーンコンベア10
とともに下流側(図の右方)へ移動し、上記図10の場
合よりも下流側でリフトローラRの立ち上げを行なう。
【0027】次に、図13ないし図16によって、コン
ベア装置の他の作動例について説明する。この例では、
図1の実施例と同様に、各リフトローラRにそれぞれ2
本のボトルBを係止させて位置決めをするようになって
おり、また、ロボットハンド58による取出しは、一度
に3組(6本)ずつ行なわれる。処理能力は上記図10
の場合と同様に1分間に130本とする。従って、ボト
ルBの1本あたりの供給あるいは処理に要する単位時間
は約0.46秒であり、約2.76秒(0.46×6=
2.76)で1サイクルが行なわれる。運転条件は、
(1)チェーンコンベア10が等速送りで連続運転さ
れ、ピッチ(単位時間当りの走行距離)が71.5mm,
従ってスピードが、71.5mm×130本=9.3m /
分、(2)ローラ回転用ベルト32の走行は、ピッチ
(単位時間当りの走行距離)が143mm, スピードが、
143mm×130本=18.5m /分、(3)チェーン
コンベア10の走行と、このチェーンコンベア10の走
行に伴うローラ8の回転運動との合成によるボトルBの
送りは、ピッチ143mm, スピードが18.5m /分、
である。
【0028】この例では、チェーンコンベア10上にボ
トルBが不足して一度停止させた後に、再スタートを行
なう場合の対応の仕方について説明する。チェーンコン
ベア10上が、図13に示すようなボトル不足の状態の
ときには、このチェーンコンベア10を停止させたまま
にし、また、ロボットハンド58を上方で待機させてお
き、ローラ回転用のベルト32だけを走行させる。チェ
ーンコンベア10上のボトルBは、ベルト32によって
回転されるローラ8上をピッチ143mm,スピード1
8.5m /分で搬送される。なお、チェーンコンベア1
0の上流側では、ボトル搬入コンベア60によって、1
分間に130本のペース、すなわち約0,46秒に1本
の割合でボトルBが供給されている。
【0029】図13の状態からチェーンコンベア10が
停止したまま、ローラ回転用ベルト32が走行すると、
リフトローラR1,R2,R3および2番目のリフトロ
ーラR2に係止している1番目と2番目のボトルB1,
B2は移動せず、後方のボトルB3,B4および搬入コ
ンベア60から新たに供給されるボトルB5,B6…が
等間隔(143mm)のまま前進し、先ず3番目のボトル
B3が、停止している3番目のリフトローラR3に追い
付いて停止する。続いて、右側から4番目のボトルB4
が、前方のリフトローラR3に先に到達して係止してい
る3番目のボトルB3の後方に追い付いて停止するとと
もに、4番目のボトルB4が4番目のリフトローラR4
上を通過したことをフォトセンサ28が検知して可動カ
ム14を作動させることにより4番目のリフトローラR
4を立ち上がらせる(図14の状態)。
【0030】可動カム14によって次のリフトローラR
4が立ち上げられた図14の時点から通常の運転を開始
する。すなわち、チェーンコンベア10の走行を開始す
るとともに、ローラ回転用ベルト32の走行を停止す
る。各ボトルBは、チェーンコンベア10の走行(ピッ
チ71.5mm)と、この走行に伴なうローラ8の回転に
よる送りとの合成により、移動ピッチ143mm ,スピー
ド18.6m /分で搬送される。約0.92秒(2単位
時間)後、すなわちボトル2ピッチ分の送り後、チェー
ンコンベア10およびこのコンベア10上のボトルB
は、図15の位置に移動する。ここでロボットハンド5
8が降下して着地し、チェーンコンベア10上の取出し
位置にある6本のボトルB1〜B6をグリップした後上
昇しコンベア10上から取出す(図16参照)。その間
も、チェーンコンベア10は等速で走行しており、ロボ
ットハンド58は、着地(図15)から離陸(図16)
までの間チェーンコンベア10に追従して移動する。図
16はロボットハンド58によるボトルBの取出しの時
点を示すもので、図14の状態から4単位時間(約1.
85秒)経過した状態である。その後も、チェーンコン
ベア10がピッチ71.5mm,スピード9.3m /分で
走行し、ボトルBが移動ピッチ143mm, スピード1
8.6m /分で送られる通常の運転を継続する。
【0031】このように、上記図1ないし図7の実施例
と同様にタイミングスクリュー等を設けることなく、コ
ンベア10上でワーク(ボトルB)の位置決めをするこ
とができ、しかも、ローラ回転用ベルト32を走行させ
ることにより、ワークをより高速で搬送することができ
るので、運転の再開時あるいは歯抜けがあった場合等の
ようにコンベア10上にワークが不足している場合に
も、後方のワークを迅速に前方のワークに追い付かせて
抜けのないワークの供給が可能である。
【0032】上記図13ないし図16の作動例におい
て、ボトルBが所定本数(この例では6本)位置決めさ
れ、ロボットハンド58によって取出される地点に到達
しているにもかかわらず、ロボットハンド58のボトル
Bへの着地が遅れた場合の対応について、図17および
図18により説明する。6本のボトルB1〜B6が所定
の位置に到達しているのにロボットハンド58が着地し
てこないときには、チェーンコンベア10の走行を停止
し、ローラ回転用ベルト32を走行させる。すると、上
記取出し位置(図17の先頭から6番目まで)にある6
本のボトルB1〜B6(これらのボトルB1〜B6はリ
フトローラR1〜R3に係止しており前進しない)の後
続のボトルB7,B8,B9…がローラ8の回転によっ
て搬送され、2個のボトルB7,B8がすでに立ち上げ
られている図17の右から4番目のリフトローラR4に
係止して停止する。後方の8番目のボトルB8が、まだ
立ち上げられていない5番目のリフトローラR5上を通
過した時点で、この5番目のリフトローラR5が可動カ
ム14によって立ち上げられ、前進を続けているその次
のボトルB9が係止する(この瞬間が図17に示す状態
である)。
【0033】下流側の取出し位置にあるボトルB1〜B
6が取出されない場合であっても、上流側のボトル搬入
コンベア60からは1単位時間(約0.46秒)当り1
本のペースでボトルBが供給されており、この新たに供
給されるボトルBを受入れるために、停止しているチェ
ーンコンベア10上のボトルBをローラ回転用ベルト3
2の作動によって送るようにしているが、ボトル2本分
の時間約0.92秒以内にロボットハンド58が着地し
てくればこの状態で対処可能である。また、約0.92
秒を越えてしまった場合には、チェーンコンベア10を
再スタートさせるとともに、ローラ回転用ベルト32の
走行を停止する。すると、下流端に停止していた先頭の
1組のボトルB1,B2はそのまま前進して排出される
(図18参照)。
【0034】上記各作動例はいずれもチェーンコンベア
10を等速で連続的に走行させるとともに、ロボットハ
ンド58をこのチェーンコンベア10の走行に追従させ
て移動させることにより、チェーンコンベア10上のボ
トルBをグリップさせて取出しを行なうようにした場合
の例を示したが、図19ないし図23では、チェーンコ
ンベア10を間欠的に運転し、このコンベア10の停止
中にロボットハンド58によってボトルBをグリップし
て取出す場合の作動の一例について説明する。この例で
は各リフトローラRにそれぞれ1本のボトルBを係止さ
せて位置決めをするようになっており、処理能力は、上
記各作動例と同じく1分間に130本であり、ロボット
ハンド58によって一度に6本ずつ取出しを行なう。従
って、ボトルBの1本当りの供給あるいは取出しを行な
う単位時間は上記各実施例と同様に約0.46秒であ
り、1回の取出しを行なうサイクル時間は、0.46×
6=2.77秒である。チェーンコンベア10に取付け
られているリフトローラRの間隔は89mmで、チェーン
コンベア10は534mm(89mm×6)の移動と停止を
繰り返し、走行時のスピードは15.4m /分である。
このチェーンコンベア10は、4.5単位時間(約2.
077秒)走行し、1.5単位時間(約0.692秒)
停止する。また、ローラ回転用ベルト32の周速は、1
単位時間(約0.46秒)当り120mm、走行スピード
は15.6m /分である。従って、チェーンコンベア1
0とローラ回転用ベルト32の両者を走行させた場合の
合成スピードは、チェーンコンベア10のスピード1
5.4m /分、チェーンコンベア10の走行に伴なうロ
ーラ8の回転による送りスピード15.4m /分および
ローラ回転用ベルト32の走行に伴なうローラ8の回転
による送りスピード15.6m /分を加えた46.4m
/分となる。
【0035】先ず、図19に示す状態を原点とし、この
状態でチェーンコンベア10を停止し、ローラ回転用ベ
ルト32を走行させる。チェーンコンベア10が停止し
ているので、下流側の立ち上げられている6個のリフト
ローラR1〜R6によって位置決めされて取出し位置に
ある6個のボトルB1〜B6は、その位置のまま移動せ
ず、上方から下降してきたロボットハンド58により取
出される。上記6個のボトルB1〜B6の後続のボトル
(図19のB7,B8,B9,B10)は、ローラ回転
用ベルト32の走行に伴なうローラ8の回転によって、
1単位時間(約0.46秒)あたり120mmの速度で搬
送される。最も先頭のボトルB7は、既に立ち上げられ
て停止しているリフトローラR7に係止するとそれ以上
の前進はしないが、それ以降のボトルB8〜B10は上
記120mmの速度で搬送される。従って、これらのボト
ルB8〜B10それぞれの間の間隔は変化しない(図1
9中に記載されたボトルB間の間隔については後に説明
する)。また、図19の最後尾のボトルB10が供給さ
れてから1単位時間経過すると、次のボトルB11が上
流側の搬入コンベア60からチェーンコンベア10上に
供給される。図19の最後尾のボトルB10は、図19
の状態(原点)から1単位時間当り120mmの速度で走
行され、かつ、1単位時間後には次のボトルB11が供
給されるので、これらボトルB10とB11と間の間隔
は120mmとなる。
【0036】図19の状態から1.5単位時間(約0.
692秒)後に図20に示す状態となる。この時点から
チェーンコンベア10の走行を開始する。ローラ回転用
ベルト32もそのまま走行を続けているので、チェーン
コンベア10の走行と、このコンベア10の走行による
ローラ8の回転と、回転用ベルト32の走行によるロー
ラ8の回転との合成によるボトルBの移動量は、1単位
時間当り357mmである。上記原点から1単位時間経過
後B11が供給された後、さらに1単位時間経過時に次
のボトルB12が供給される。ボトルB11は、チェー
ンコンベア10上に供給された後、0.5単位時間はロ
ーラ回転用ベルト32のみの走行により送られ(この時
点が図20の状態)、その後の0.5単位時間はチェー
ンコンベア10とローラ回転用ベルト32の両者の走行
による合成された速度で送られるので、ボトルB12が
供給された時点では、ボトルB11は次のボトルB12
よりも238mm前方に移動している(120÷2+35
7÷2=238)。なお、図中のボトルB間の距離を示
す数字は、計算上の端数の処理の関係で若干の誤差があ
る。
【0037】ボトルB12がチェーンコンベア10上に
供給されてから1単位時間後、すなわち、チェーンコン
ベア10が走行を開始した図20の状態から1.5単位
時間後に、次のボトルB13がコンベア10上に供給さ
れる(図21の状態)。この1単位時間の間は、ボトル
Bは、チェーンコンベア10の走行とローラ回転用ベル
ト32の走行との合成による送り速度で搬送される。従
って、ボトルB12とボトルB13との間の間隔は35
7mmとなる。チェーンコンベア10が走行を開始した図
20の状態から1.5単位時間後の図21の状態に至る
間に、このチェーンコンベア10は、リフトローラR間
の距離2ピッチ分走行する。よって、先に取出されたボ
トルB1〜B6の後続の2個のボトルB7,B8が、そ
れぞれ係止しているリフトローラR7,R8とともにリ
フトローラ2ピッチ分、ボトル取出し位置内に前進す
る。
【0038】チェーンコンベア10およびローラ回転用
ベルト32がともに走行を続け、図21の状態からさら
に1.5単位時間経過すると(上記原点から4.5単位
時間経過した約2.077秒後)、図22に示すよう
に、チェーンコンベア10はさらにリフトローラ2ピッ
チ分走行し、先頭から4番目までのボトルB7〜B10
が取出位置内に前進するとともに、ボトルB13の供給
後1単位時間経過したときに次のボトルB14が供給さ
れて前進している。
【0039】さらに、図22の状態から1.5単位時間
経過すると、チェーンコンベア10はさらにリフトロー
ラ2ピッチ分走行し、図23に示すように、ロボットハ
ンド58によるボトル取出し位置に6個のボトルB7〜
B12が位置決めされて1サイクル(6単位時間すなわ
ち約2.77秒)が終了する。この状態が上記原点(図
19参照)と同一の状態であり、この時点でチェーンコ
ンベア10の走行が停止され、ローラ回転用ベルト8の
みの走行によって、停止しているチェーンコンベア10
上の後続のボトルB13,B14…を送り、また、チェ
ーンコンベア10が1.5単位時間停止している間にロ
ボットハンド58によるボトルB7〜B12の取出しが
行なわれる。
【0040】このように本実施例では、チェーンコンベ
ア10の運転・停止とローラ回転用ベルト32の運転・
停止とを適宜組合わせることにより、チェーンコンベア
10を間欠的に運転をしている場合にも連続的に供給さ
れるワーク(ボトルB)の位置決めが可能である。従っ
て、ロボットハンド58をコンベア10の走行に追従さ
せることなく単純に昇降させるだけでコンベア10上か
らのワークBの取出しを行なうことができる。
【0041】なお、上記実施例で各種の運転条件による
作動例について説明したが、上記の例に限られるもので
はなく、その他の条件による運転を行なうこともでき、
あるいはその他の異常に対処することもできる。また、
上記実施例では、1つのストッパ手段に1個または2個
のワークを係止させて位置決めをする場合について説明
したが、これに限らず、1つのストッパ手段に3個以上
のワークを停止させることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、多数
のローラを備えたチェーンコンベアに所定間隔で、搬送
面上に出没可能なストッパ手段を設けるとともに、コン
ベアの走行時にローラに接触してこれらローラを回転さ
せるローラ回転手段をコンベアの下方に配置し、さら
に、上記ストッパ手段を立ち上がらせるリフト手段を設
け、チェーンコンベアの走行に伴ってこのコンベアより
も高速で搬送されるワークが、コンベアの搬送面よりも
下方に位置しているストッパ手段を通過した後に、この
ストッパ手段を立ち上がらせるようにしたので、コンベ
ア上を搬送されるワークは自動的に所定の間隔に位置決
めされ、従来の構成のようにタイミングスクリュウやタ
イミングストッパ等の間隔設定手段を設ける必要がな
い。従って、各種サイズ・形状のワークに兼用する場合
に、多数のアタッチメント等を用意する必要がなく、ま
た、アタッチメントの交換の必要もないので、作業性が
良く低コストでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンベア装置の正面図
である。
【図2】上記コンベア装置の平面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】上記コンベア装置をロボットケーサに適用した
場合の一例を示す平面図である。
【図9】図8に示すロボットケーサの正面図である。
【図10】本発明の一実施例に係るコンベア装置の作動
の一例を示す概略図である。
【図11】図10の実施例の異なる作動の状態を示す概
略図である。
【図12】図11の一定時間経過後の状態を示す図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例に係るコンベア装置の作
動の一例を示す概略図である。
【図14】図13の一定時間経過後の状態を示す図であ
る。
【図15】図14のさらに一定時間経過後の状態を示す
図である。
【図16】図15のさらに一定時間経過後の状態を示す
図である。
【図17】図13の実施例の異常な状態に対処する場合
の一例を示す図である。
【図18】図13の実施例の異常な状態に対処する場合
の他の例を示す図である。
【図19】図10と同一の構成に係るコンベア装置の異
なる作動の例を示す概略図である。
【図20】図19の一定時間経過後の状態を示す図であ
る。
【図21】図20のさらに一定時間経過後の状態を示す
図である。
【図22】図21のさらに一定時間経過後の状態を示す
図である。
【図23】図22のさらに一定時間経過後の状態を示す
図である。
【符号の説明】
B ワーク(ボトル) R ストッパ手段(リフトローラ) 2 エンドレスチェーン 8 ローラ 10 チェーンコンベア 14 リフト手段(可動カム) 28 センサ(フォトセンサ) 32 ローラ回転手段(ローラ回転用ベルト) 44 ローラ回転手段(ローラ回転用プレート)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−73774(JP,A) 実開 昭63−144916(JP,U) 実開 昭60−23130(JP,U) 実開 昭58−78811(JP,U) 実開 昭53−55174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32 B65G 17/24 B65G 39/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスチェーンに多数のローラが回
    転自在に取付けられて成るチェーンコンベアと、このチ
    ェーンコンベアに所定の間隔で設けられ搬送面上に出没
    可能なストッパ手段と、チェーンコンベアの下方に配置
    され、上記エンドレスチェーンの走行に伴って各ローラ
    が当接することによりこれらローラを回転させるローラ
    回転手段と、上記ストッパ手段をチェーンコンベアの搬
    送面上に突出させるリフト手段とを備え、チェーンコン
    ベアの走行に伴なってローラを回転させることによりワ
    ークをチェーンコンベアの走行速度よりも高速で搬送さ
    せ、これらワークが、チェーンコンベアの搬送面より下
    方に位置している各ストッパ手段上を所定個数通過する
    毎に、上記リフト手段によってそのストッパ手段を搬送
    面上に突出させることを特徴とするコンベア装置。
  2. 【請求項2】 エンドレスチェーンに多数のローラが回
    転自在に取付けられて成るチェーンコンベアと、このチ
    ェーンコンベアに所定の間隔で設けられ搬送面上に出没
    可能なストッパ手段と、チェーンコンベアの下方に配置
    され、上記エンドレスチェーンの走行に伴って各ローラ
    が当接することによりこれらローラを回転させるローラ
    回転手段と、上記ストッパ手段をチェーンコンベアの搬
    送面上に突出させるリフト手段とを備え、上記リフト手
    段が、チェーンコンベアの走行方向に沿って進退動可能
    に構成され、チェーンコンベア上のワークが各ストッパ
    手段上を所定個数通過する間は、チェーンコンベアとほ
    ぼ等速で同方向に移動し、ワークが各ストッパ手段上を
    所定個数通過した後にチェーンコンベアの上流側に移動
    してそのストッパ手段を搬送面上に立ち上がらせること
    を特徴とするコンベア装置。
  3. 【請求項3】 リフト手段の上流側先端部にセンサが取
    付けられてこのリフト手段と一体的に移動可能に構成さ
    れ、このセンサによってストッパ手段上を所定個数のワ
    ークが通過したことを検知して、リフト手段をチェーン
    コンベアの上流側に移動させることを特徴とする請求項
    2に記載のコンベア装置。
  4. 【請求項4】 上記ローラ回転手段は、チェーンコンベ
    アの上流寄りに設けられ、各ローラの下面に接触しつ
    つ、チェーンコンベアの走行方向と逆方向に走行可能で
    あり、かつ、走行速度が変更可能なベルトと、チェーン
    コンベアの下流寄りに設けられた固定のプレートとから
    構成されていることを特徴とする請求項2に記載のコン
    ベア装置。
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