JP3354568B2 - Ab―pboのリン酸塩モノマー及びその合成方法、並びにポリベンズオキサゾールポリマーの合成方法 - Google Patents

Ab―pboのリン酸塩モノマー及びその合成方法、並びにポリベンズオキサゾールポリマーの合成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、AB−ポリベンズオキサゾール(AB−PBO)
モノマーのリン酸塩、その製造方法、及びこのリン酸塩
を用いるPBOポリマーの合成方法に関する。
AB−ポリベンズオキサゾールモノマーは、 (1)芳香族基; (2)前記芳香族基に結合した一級アミン基及び前記一
級アミン基に対しオルト位で前記芳香族基に結合したヒ
ドロキシ基からなり、前記芳香族基に結合したo−アミ
ノヒドロキシ部分;及び (3)前記芳香族基に結合した電子不足炭素基 を含む。
AB−ポリベンズオキサゾールモノマーは、好ましくは
下式I (上式中、Qは電子不足炭素基であり、Arは芳香族基で
あり、そしてアミン及びヒドロキシ基は互いに対しオル
ト位にある) で表される。
モノマーは、SybertらのLiquid Crystalline Polymer
Compositions.Process and Products,米国特許第4,77
2,678号(1988年9月20日);WolfeらLiquid Crystallin
e Polymer Compositions,Process and Products,米国特
許第4,703,103号(1987年10月27日);WolfeらLiquid Cr
ystalline Polymer Compositions,Process and Product
s,米国特許第4,533,693号(1985年8月6日);WolfeらL
iquid Crystalline Poly(3<6−Benzothiasol)Comp
osition,Process and Products,米国特許第4,533,724号
(1985年8月6日);Wolfe,Liquid Crystalline Polyme
r Compositions,Process and Products,米国特許第4,53
3,693号(1985年8月6日);Evers,Thermoxidatively S
table Articulated p−Benzobisoxazole and p−Benzob
isthiazole Polymers,米国特許第4,359,567号(1982年1
1月16日);Tsaiら,Method for Making Heterocyclic Bl
ock Copolymer,米国特許第4,578,432号(1986年3月25
日);及び11 Ency.Poly.Sci.& Eng.,Polybenzothiazo
les and Polybenzoxazoles,601(J.Wiley & Sons 198
8)に記載されているように高温において、メタンスル
ホン酸もしくはポリリン酸のような非酸化溶媒酸中での
重縮合により重合される。
得られるポリマーは、各々が (1)芳香族基;及び (2)芳香族基に縮合しそして隣接モノマー単位におい
て芳香族基に2−炭素で結合しているオキサゾール環 を含む、多くのモノマー単位を含む。
このポリマーは、好ましくは下式II (上式中、nは1より大きい繰り返し単位の数である) で表される部分を含む。
AB−PBOモノマーのo−アミノヒドロキシ部分は遊離
塩基のように空気酸化に対しかなり敏感であり、従って
このモノマーは通常塩化水素の酸塩として貯蔵される。
重合の間の塩化水素ガスの放出は重合混合物に発泡を起
こし、これは反応を妨害する。典型的には、米国特許第
4,533,693号に記載されているように、モノマーは中程
度の温度及び所望により減圧において、粘度の低いポリ
リン酸の溶液中で脱ハロゲン化水素され、そして高分子
量に重合する前にこの溶液に五酸化リンが加えられる。
公知の反応順序は多くの理由のため効果がない。脱ハ
ロゲン化水素は時間がかかり、さらに最初の低いレベル
の五酸化リンは反応の最初の段階を遅らせる。さらに、
この反応は脱ハロゲン化水素工程の間放出されるハロゲ
ン化水素ガスと接触するに適した材料を用いて行わなけ
ればならない。
本発明の目的は、高い最初の粘度の溶媒酸中高い最初
の濃度で脱ハロゲン化水素を行わず重合できる高純度AB
−PBOモノマーを提供することである。第二の目的は、
そのようなモノマーを合成するための有効な方法を提供
することである。第三の目的は、モノマーが高濃度で速
く重合され高分子量ポリマーを提供する方法を提供する
ことである。
本発明の第一の態様は、下式 (上式中、Arは芳香族基であり、そしてアミノ基とヒド
ロキシ基は互いに対してオルト位にある) のAB−ポリベンズオキサゾール(AB−PBO)モノマーの
リン酸塩の合成方法であって、 (1)(a)芳香族基、 (b)前記芳香族基に結合したヒドロキシ基、及
び (c)前記芳香族基に結合したカルボキシレート
部分を有するエステル部分 を含むヒドロキシエステル化合物を、反応条件下におい
てすべての反応体に対して不活性であるハロゲン化脂肪
族化合物中でニトロ化剤と接触させ、前記芳香族基をヒ
ドロキシ基に対してオルト位でニトロ化すること、 (2)工程(1)のニトロ化されたヒドロキシエステル
を水溶性ニトロ化ヒドロキシ安息香酸塩に転化し、そし
てこの水溶性塩を水性溶媒に溶解すること、 (3)水溶液中の遷移金属含有水素化触媒の存在下にお
いて、工程(2)の水溶性塩を水素化剤と接触させ、前
記水溶性塩のニトロ基を水素化してアミノ基に転化し、
AB−POBモノマーのカルボン酸塩を形成すること、及び (4)前記AB−POBモノマーのカルボン酸塩をリン酸と
接触させ、前記カルボン酸塩をカルボン酸部分に転化
し、かつ前記AB−POBモノマーをリン酸塩として沈殿さ
せること の工程を含む方法である。
本発明の第二の態様は、有機含量の少なくとも99パー
セントがAB−PBOモノマーである、上記方法により製造
されるAB−POBモノマーのリン酸塩である。
本発明の第三の態様は、上記のAB−PBOモノマーのリ
ン酸塩をポリリン酸と混合し、この混合物を不活性雰囲
気において攪拌しながら加熱することからなるポリベン
ズオキサゾールポリマーの合成方法であって、 (1)前記ポリリン酸が、反応の開始時において少なく
とも80重量パーセントのP2O5を含み、 (2)ポリリン酸に対するAB−POBモノマーのリン酸塩
の重量比が、重合から得られる溶液が少なくとも7重量
パーセントかつ30重量パーセント未満のポリマーを含む
ように選ばれることを特徴とする方法である。
上記の方法は、リン酸塩が発泡もしくはそれに伴う問
題を起こすことなく、最初の高レベルのポリリン酸を含
む溶媒酸中で高濃度で素早く重合されるので遊離であ
る。得られるAB−PBOポリマーは高い固有粘度を有し、
これは高い分子量を有している。
本明細書において以下の用語を用い、ここに定義す
る。
AA−モノマー−ポリベンズアゾール重合条件下すべての
試薬に対し不活性である二価有機部分(DM)により結合
した2個の電子不足炭素基を含む、ポリベンズアゾール
ポリマーの合成に適したモノマー。電子不足炭素基は以
下に示す定義及び好ましい態様を有する。二価有機部分
は好ましくはアルキルもしくは芳香族基でり、より好ま
しくは芳香族基であり、最も好ましくは6員環芳香族基
である。好適なAA−モノマー及びその合成方法の例は、
米国特許第4,533,693号のカラム25〜32、表4〜6に示
されている。AA−モノマーの好ましい例は、テレフタル
酸、イソフタル酸、ビス(4−安息香酸)及びオキシビ
ス(4−安息香酸)並びにこれらの酸ハロゲン化物を含
む。
AB−モノマー−芳香族基、芳香族基に結合したo−アミ
ノ塩基性部分、及び芳香族基に結合した電子不足炭素基
を含む、ポリベンズアゾールポリマーの合成に適したモ
ノマー。芳香族基、電子不足炭素基及びo−アミノ塩基
性部分は以下に示す定義及び好ましい態様を有する。好
適なAB−モノマー及びその製造方法の例は、米国特許第
4,533,693号のカラム33〜35、表7〜8に示されてい
る。AB−モノマーの好ましい例は、3−ヒドロキシ−4
−アミノ安息香酸、3−メルカプト−4−アミノ安息香
酸、及びこれらの酸ハロゲン化物を含む。AB−モノマー
はしばしば塩酸塩として貯蔵される。それはモノマーの
遊離塩基が空気酸化に対して不安定であるからである。
芳香族基(Ar)−PBZポリマーの一部となり得るあらゆ
る芳香族環もしくは環系。各芳香族基は独立に複素環式
であってよいが、各々は好ましくは炭素環式でありより
好ましくはヒドロカルビルである。芳香族基が複素環式
である場合、好ましくは窒素含有複素環である。
各芳香族基は、結合により又はPBO重合条件下PBO重合
反応体に対し不活性である二価結合部分により結合した
2個の芳香族部分を含む、1つの芳香族環、縮合環系、
又は未縮合環系を含む。芳香族基が二価結合部分を含む
場合、この部分は好ましくはエーテル結合部分、チオエ
ーテル結合部分、スルホニル結合部分、アルキル結合部
分、又はハロゲン化アルキル結合部分等を含む。二価結
合部分は好ましくは約六個以下の炭素原子を含む。芳香
族基は好ましくは本質的に1つの環からなる。
芳香族基の大きさは、芳香族基が、それが混入される
部分の反応を妨害するほど大きくない限り問題ではな
い。各芳香族基は、芳香族基上の二価結合基及び有機置
換基を除き、好ましくは独立に約18個以下、より好まし
くは約12個以下、最も好ましくは約6個以下の炭素原子
を含む。
各芳香族基は、独立に溶媒酸中安定でありそしてPBZ
合成用のモノマーの重合を妨害しない置換基、例えばハ
ロゲン原子、アルコキシ部分、アリールオキシ部分、も
しくはアルキル部分を含んでよい。有機部分を含む置換
基は好ましくは約12個以下、より好ましくは約6個以下
の炭素原子を含む。各芳香族基は好ましくは以下に示す
もの以外の置換基を有しない。
アゾール環−オキサゾール、チアゾールもしくはイミダ
ゾール環。下式III (上式中、Zは−O−、−S−もしくは−NR−であり、
Rは水素、芳香族基、脂肪族基もしくは脂肪族−芳香族
基、好ましくは水素もしくはアルキル基、最も好ましく
は水素である) に示されるように、窒素原子と酸素、硫黄もしくは第2
の窒素原子の両方に結合した炭素原子は2−炭素であ
る。Rは好ましくは約6個以下、より好ましくは約4個
以下、最も好ましくは約1個以下の炭素原子を含む。各
アゾール環は独立に好ましくはオキサゾールもしくはチ
アゾール、最も好ましくはオキサゾールである。PBZポ
リマーにおいて、4及び5炭素原子は通常芳香族基と縮
合している。
アゾール形成部分−「o−アミノ塩基性部分」又は「電
子不足炭素基」であり、これらの語は以下に定義されて
いる。
o−アミノ塩基性部分−芳香族基に結合した部分。この
o−アミノ塩基性部分は (1)芳香族基に結合した第一の1級アミン基及び (2)前記1級アミン基に対しオルト位で芳香族基に結
合したヒドロキシ、チオール又は1級もしくは2級アミ
ン基 を含む。これは好ましくはヒドロキシ、チオもしくは1
級アミン部分を含み、よりこのましくはヒドロキシもし
くはチオール部分を含み、最も好ましくはヒドロキシ部
分を含む。o−アミノ塩基性部分が2個のアミン基を含
む場合、好ましくは両方とも1級アミン基である。o−
アミノ塩基性部分が2級アミン基を含む場合、2級アミ
ン基は芳香族もしくは脂肪族基を含んでよいが、好まし
くはアルキル基を含む。2級アミン基は好ましくは約6
個以下、より好ましくは約4個以下、最も好ましくは約
1個以下の炭素原子を含む。
BB−モノマー−芳香族基及び芳香族基に結合した2個の
o−アミノ塩基性部分を含む、ポリベンズアゾールポリ
マーの合成に適したモノマー。芳香族基及びo−アミノ
塩基性部分はここに示す定義及び好ましい例を有する。
好適なBB−モノマー及び合成方法の例は、米国特許第4,
533,693号、カラム19〜24、表1〜3に示されている。
好ましいBB−モノマーの例は、4,6−ジアミノレソルシ
ノール、2,5−ジアミノヒドロキノン、及び1,4−ジチオ
−2,5−ジアミノベンゼンを含む。BB−モノマーは、そ
の遊離塩基が空気酸化を受けやすいので塩化水素又はリ
ン酸の塩としてしばしば貯蔵される。
電子不足炭素基(Q)−4,533,693特許のカラム24、5
9〜66行に示されている基のような、及びオルトエステ
ル基、アミデートエステル基、トリハロメチル基又はア
ルカリもしくはアルカリ土類金属カルボキシレート基の
ような、溶媒酸中o−塩基性部分と反応しアゾール環を
形成する炭素原子を含む基。各電子不足炭素基は、好ま
しくは独立にカルボン酸もしくは酸ハロゲン化物基であ
り、より好ましくはカルボン酸基である。電子不足炭素
基中のハロゲンは、好ましくは独立に塩素、臭素もしく
はフッ素でありより、好ましくは塩素である。
溶媒酸−硫酸、メタンスルホン酸、ポリリン酸及びこれ
らの混合物のような、PBZポリマーを溶解できる非酸化
液体酸。溶媒酸は好ましくは脱水酸であるか又はP2O5
ような脱水剤を含む。好ましい溶媒酸の例は、ポリリン
酸及びメタンスルホン酸と5酸化リンの混合物を含む。
ポリリン酸は好ましくは少なくとも約70パーセント、よ
り好ましくは少なくとも約75パーセント、好ましくは約
90パーセント以下、より好ましくは85パーセント以下の
P2O5含量を有する。この化合物の混合物中の五酸化リン
に対するメタンスルホン酸の比は、好ましくは約20:1以
下、約1:1以下である。最も好ましい溶媒酸はポリリン
酸である。
以下の説明においては、前記に定義した用語を用い
る。
AB−PBOモノマーは、好ましくは3段階で合成され
る。第一の工程は、ヒドロキシエステル化合物のニトロ
化であり、この化合物は (1)芳香族基; (2)前記芳香族基に結合したヒドロキシ基;及び (3)前記芳香族基に結合したカルボキシレート基を有
するエステル基 を含む。芳香族基は前記定義及び好ましい例を有する。
カルボキシレートイオンは脂肪族部分により芳香族基に
結合してよいが、好ましくは直接芳香族基に結合してい
る。ヒドロキシ部分は好ましくはカルボキシレートエス
テルに対しオルト位ではない。これは好ましくはカルボ
キシレートエステルに対しパラ位である。好適なヒドロ
キシエステル化合物の例は、4−ヒドロキシベンゾエー
ト、3−ヒドロキシベンゾエート、4−(p−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾエート及び4−(p−ヒドロキシフ
ェノキシ)ベンゾエートのメチルからヘキシルエステル
を含む。最も好ましいヒドロキシエステル化合物は4−
ヒドロキシベンゾエートエステルである。
メチル4−ヒドロキシベンゾエートのようなある好適
なヒドロキシエステル化合物は、市販入手可能である。
他の好適なエステルは、適当なヒドロキシ安息香酸のエ
ステル化又は適当なヒドロキシベンゾエートエステルの
エステル交換のような公知の反応により合成される。好
適なヒドロキシ安息香酸及び関連する化合物は、B.S.Fu
rnissのVogel's Practical Organic Chemistry,4版,832
(Longman 1978);A.H.Blattら、Organic Syntheses,34
3(J.Wiley & Sons 1943);及びFieser,58 J.Am.Che
m.Soc.1938(1936)に記載されているような公知の合成
の変形により合成される。
ヒドロキシエステル化合物はニトロ化剤と接触され
る。芳香族化合物のニトロ化は公知の反応である。条件
は当業者に公知であり、G.M.London,Organic Chemistr
y,590,598,1283−86(Addison−Wesley Publishing Co.
1984)のような多くの文献に報告されている。ニトロ化
剤は好ましくは硝酸である。硝酸は好ましくは約70〜71
パーセント硝酸のような濃硝酸である。接触はヒドロキ
シエステル化合物を溶解できる溶媒中で行われる。溶媒
は好ましくはハロゲン化脂肪族化合物であり、より好ま
しくは塩化メチレンである。溶媒はニトロ化に対し及び
反応条件下すべての反応体に対し不活性でなければなら
ない。接触は触媒量の強酸、例えば硫酸の存在下で行わ
れる。温度は好ましくは約25℃以下、より好ましくは約
15℃以下、最も好ましくは約5℃以下である。温度は好
ましくは約−15℃以上、より好ましくは約−10℃以上、
最も好ましくは約−5℃以上である。
ニトロ化生成物はヒドロキシエステル化合物のすべて
の元素を含み、さらにヒドロキシ基に対しオルト位で芳
香族基に結合したニトロ基をふくむ。ヒドロキシ基がエ
ステル部分に対しパラ位にある場合、ニトロ基は主にヒ
ドロキシ基に対しすべてオルトである。ヒドロキシ基が
他の位置にある場合、生成物は再結晶のような公知の方
法により分離される異性体の混合物を含む。
第二段階において、ニトロ化されたヒドロキシエステ
ルは水溶性塩に転化され、水性溶媒に溶解される。ニト
ロ化されたヒドロキシエステルは好ましくは、水に可溶
であるニトロ化されたヒドロキシベンゾエート塩にニト
ロ化されたヒドロキシエステルが転化されるよう選ばれ
そして充分な量の塩基との及び水性溶媒との接触により
水性溶媒に抽出される。塩基は好ましくはアルカリもし
くはアルカリ土類金属水酸化物である。塩基はより好ま
しくは水酸化リチウム、ナトリウムもしくはカリウムの
ようなアルカリ金属水酸化物であり、最も好ましくは水
酸化ナトリウムである。塩基は好ましくは水性溶媒に溶
解されている。得られる水溶性塩は、ヒドロキシエステ
ル化合物の最初の量を基準として好ましくは少なくとも
約90パーセント、より好ましくは少なくとも約95パーセ
ント、最も好ましくは少なくとも約99パーセントの収率
で形成される。この水性溶液は精製もしくは単離しない
で第三段階で用いてよい。
合成の第三段階において、ニトロ基が水素化されそし
てAB−PBOモノマーが形成されるような条件で、水溶液
中で触媒量の遷移金属触媒の存在下、第二段階からの生
成物を水素化剤と接触させる。ニトロ基の接触水素化の
反応条件は公知であり、G.M.Loudon,Organic Chemistr
y,1197−98(Addison−Wesley Publishing Co.1984)の
ような多くのテキストに記載されている。
接触は水溶液中で行われ、この溶液は好ましくは抽出
工程において製造される溶液である。水素化剤は好まし
くは分子水素である。触媒は好ましくはニッケル又は白
金もしくはパラジウムのような貴金属を含む。これはよ
り好ましくはパラジウム触媒である。この触媒は好まし
くは担持されており、より好ましくは炭素上に担持され
ている。好適な触媒の例は、炭素上5〜10重量パーセン
トパラジウムである。反応は水素の存在下おこる。もち
ろん、酸素のような酸化ガスは系から除去しなければな
らない。反応の温度は好ましくは少なくとも約30℃、よ
り好ましくは少なくとも約20℃、最も好ましくは少なく
とも約45℃である。これは好ましくは約110℃以下、よ
り好ましくは約95℃以下、最も好ましくは約65℃以下で
ある。
水素化工程の生成物は、電子不足炭素基がカルボキシ
レート塩であるAB−PBOモノマーである。モノマー内の
アミン、ヒドロキシ及びカルボキシレート基の位置は、
モノマーの製造に用いられる中間体においてそれら及び
その前駆体が保たれている位置により決定される。モノ
マーは水溶液に溶解され、そしてその遊離塩基状態にお
いてかなり空気酸化されやすい。
AB−PBOモノマーは、カルボキシレート塩部分をカル
ボン酸部分に転化するため非酸化プロトン酸と接触させ
ることにより水溶液から沈澱される。この非酸化プロト
ン酸は好ましくは、空気酸化に対しモノマーを安定化す
るため選ばれそしてモノマーのo−アミノヒドロキシ部
分をプロトン化するに十分な量存在する。この非酸化プ
ロトン酸は好ましくはハロゲン化水素もしくはリン酸で
あり、より好ましくは塩酸もしくはリン酸であり、最も
好ましくはリン酸である。モノマーは非酸化プロトン酸
の酸塩として沈澱する。モノマーはo−アミノヒドロキ
シ部分をプロトン化するため酸と接触させるまで空気又
は他の酸化媒体にさらすべきではない。
再結晶したモノマーを、好ましくは、水と共沸混合物
を形成する揮発性有機非溶剤で洗浄する。この非溶剤は
好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルコールであ
り、より好ましくはエタノールである。モノマーは好ま
しくは本質的にすべての水及び遊離リン酸を除去するた
め乾燥される。
上記方法は好ましくは、開始ヒドロキシエステル化合
物を基準として少なくとも約75パーセント、より好まし
くは少なくとも約80パーセントの収率のAB−PBOモノマ
ーを形成する。AB−PBOモノマーホスフェート塩の純度
は、AB−PBOモノマーイオンである有機含量の重量パー
セントとして、好ましくは少なくとも約99パーセント、
より好ましくは少なくとも約99.5パーセント、最も好ま
しくは少なくとも約99.9パーセントである。
AB−PBOモノマーホスフェート塩はリン酸及びAB−PBO
モノマーのイオンを含む。AB−PBOモノマーは前記意味
を有する。芳香族基は最初のヒドロキシエステル化合物
中の芳香族基の意味及び好ましい例を有する。電子不足
炭素基は前記意味及び好ましい例を有する。これは最も
好ましくはカルボン酸である。電子不足炭素基は好まし
くはアミン部分もしくはヒドロキシ部分に対し、最も好
ましくはヒドロキシ部分に対しパラ位である。AB−PBO
モノマーは最も好ましくは3−アミノ−4−ヒドロキシ
安息香酸のイオンである。
ホスフェートイオンは、ある場合、ピロリン酸のよう
な縮合したホスフェートであってよいが、好ましくは1
つのホスフェートである。1つのホスフェートイオンは
それと会合した2もしくは3個のAB−PBOモノマーイオ
ンを有してよいが、各AB−PBOイオンと会合したホスフ
ェートイオンの平均数は好ましくは約1:1である。
本発明のAB−PBOモノマーホスフェートイオンは公知
の方法により非酸化溶媒酸中で重合される。溶媒酸は好
ましくはポリリン酸である。AB−PBOモノマーホスフェ
ート塩を、最初に約77重量パーセントのような低レベル
のP2O5を含むポリリン酸中で重合してよいが、好ましく
は反応の開始において少なくとも80重量パーセントのP2
O5を含むポリリン酸中で重合する。高濃度のP2O5は反応
を速くする。もちろん、P2O5の濃度は、反応の間P2O5
加えない限り反応の進行につれて低下する。P2O5の最初
の濃度はより好ましくは少なくとも82パーセントであ
る。P2O5の最大濃度は実際上限られる。濃度が高すぎる
と、酸は粘稠になりすぎ、モノマーを有効に湿潤できな
い。
AB−PBOモノマーホスフェート塩は、低濃度、例えば
5パーセントもしくはそれ以下のモノマーで重合してよ
いが、有利には液晶溶液を提供するに好適な濃度で重合
される。溶媒中のモノマーの濃度は、好ましくは少なく
とも7重量パーセント、より好ましくは少なくとも10重
量パーセント、最も好ましくは少なくとも14重量パーセ
ントのポリマーを含むドープを提供するに十分な濃度で
ある。モノマーの濃度が最初に高すぎると、混合物はポ
リマーを湿潤させるに十分な酸を含まない。モノマーの
濃度は、30重量パーセント未満、好ましくは20重量パー
セント以下、より好ましくは16重量パーセント以下のポ
リマーを含むドープを提供するに十分低い濃度である。
これらの濃度を有するドープを得るに必要な正確なモ
ノマー濃度は、モノマーにより、及びすべての溶媒を最
初に加えるかもしくは反応開始後ポリリン酸もしくは五
酸化リンを一部加えるかどうかにより異なる。正確な最
初のモノマー濃度は当業者により計算される。3−アミ
ノ−4−ヒドロキシ安息香酸モノホスフェート及び/又
は4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸モノホスフェー
トを重合する場合、重合混合物中のAB−PBOモノマーホ
スフェート塩の濃度(モノマー塩、最初の溶媒酸、及び
反応の間加えられる溶媒酸もしくはP2O5の総重量を基準
とした重量パーセントで表される)は、好ましくは少な
くとも15パーセント、より好ましくは少なくとも21.5パ
ーセント、最も好ましくは少なくとも30パーセントであ
る。この濃度は好ましくは60パーセント未満、より好ま
しくは43パーセント以下、最も好ましくは36.5パーセン
ト以下である。モノマーを最初のポリリン酸溶液と混合
し、その後P2O5を加える場合、最初の濃度は上記好まし
い濃度以上、例えば50パーセントもしくはそれ以上であ
ってよい。
溶液中のモノマーはすべてAB−PBOモノマーであって
よい。そのような溶液は重合し、AB−PBOホモポリマー
を含むドープを与える。又は、AB−PBOモノマーを、ジ
アミノ安息香酸もしくはアミノチオ安息香酸の塩のよう
な他のAB−モノマー、テレフタル酸、4,6−ジアミノレ
ソルシノールもしくは2,5−ジアミノ−1,4−ジチオベン
ゼンのようなAA−及びBB−モノマー、又は官能部分によ
り停止されるポリベンズアゾールポリマーのセグメント
と共重合してよい。そのような共重合より得られるポリ
マーはランダム、序列もしくはブロックコポリマーであ
り、これは反応の際のポリリン酸中のモノマー混合物を
反映している。反応混合物は、米国特許第4,703,103号
に記載されているように連鎖停止剤として作用しそして
ポリマー中の分子量成長を制限する安息香酸のような一
価試薬を含んでよい。
モノマーは公知の方法により溶媒酸と混合してよい。
電子不足炭素基がハロゲンを含まない場合、脱ハロゲン
化水素工程は必要ない。重合の好適な条件の例は、米国
特許第4,772,678号;4,703,103号;4,533,692号;4,533,72
4号;4,533,693号;4,359,567号;及び4,578,432号並びに
11 Ency.Poly.Sci.& Eng.,601及びLedbetterら“An In
tegrated Process for Preparing Rigid Rod Fibers fr
om the Monomers,"The Materials Science and Enginee
ring of Rigid Rod Polymers 253(1989)に記載されて
いる。温度は好ましくは約60℃以下で開始され、反応の
間周期的に高められる。反応の間の最大温度は好ましく
は少なくとも約70℃、より好ましくは少なくとも約100
℃、さらにより好ましくは少なくとも約150℃、最も好
ましくは少なくとも約190℃である。最大温度は試薬及
び生成物の分解温度以下でなければならず、好ましくは
約230℃以下、より好ましくは約220℃以下である。反応
は、窒素、アルゴンもしくは真空のような非酸化雰囲気
下、激しく攪拌しながら行うべきである。他の条件は他
の文献に見られる。
好ましい条件において、反応は高い粘度にとても速く
進行する。従来の機械攪拌器を用いて攪拌すると4時間
ほどで乳濁し、ドープはその後攪拌できないほど粘稠に
なる。反応温度はドープが粘稠になった後も続けてよい
が、その後分子量の増加は殆どない。
この方法により製造されるAB−PBOモノマーは好まし
くは25℃でメタンスルホン酸内の固有粘度に相当する分
子量を有し、少なくとも7dL/gの0.05g/dL、より好まし
くは少なくとも15dL/g、さらにより好ましくは少なくと
も20dL/g、最も好ましくは少なくとも25dL/gである。AB
−PBOのコポリマーに対する固有粘度と分子量の間の関
係は特定のコポリマーにより異なる。
AB−PBOポリマー及びコポリマーは、11 Ency.Poly.Sc
i.& Eng.,625−31に記載されている方法により、複合
体及び積層体の製造に有効な繊維及びフィルムに押し出
されるQ 実施例 以下の例は説明であり、本発明の範囲を限定するもの
ではない。部及びパーセントはすべて、特に示さない限
り重量基準である。
例1−AB−PBOモノマーホスフェート塩の合成及び沈澱 152.0g(1.0mole)のメチル4−ヒドロキシベンゾエ
ートを1リットルのジクロロメタンに溶解する。この溶
液を0℃に冷却し、100mlの98パーセント硫酸を加え
た。激しく攪拌しながら、80mlの71パーセント硝酸を、
混合物の温度が5℃を越えないように加えた。この混合
物をさらに5℃で1時間攪拌した。この混合物を150ml
の水で希釈し、水相を分離した。
有機相を500mlのジクロロメタンで希釈し、200mlの水
で洗浄し、45g(1.1mole)の水酸化ナトリウムを含む50
0mlの水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。4−ヒドロ
キシ−3−ニトロベンゾエートを含む3つの水性抽出液
を合わせた。
約0.33moleのナトリウム4−ヒドロキシ−3−ニトロ
ベンゾエートを含む抽出液500mlを5.0gの炭素上5パー
セントパラジウムとともに1リットルのHastelloy Cオ
ートクレーブ内に密封した。反応器を窒素でパージし、
水素ガスで400psigにした。反応器を45℃に加熱し、水
素取り込みが終了するまで300〜400psig水素圧に保っ
た。反応器を窒素でパージし、触媒を濾過し、溶液を60
0mlの85パーセントリン酸で酸性にした。この溶液を0
℃に冷却し、粗3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸ヒ
ドロホスフェート塩を濾過した。
この粗塩を600mlの85パーセントリン酸、50mlの35パ
ーセントHClに溶解した1.0gのSnCl22H2O、及び100mlの
水の混合物600mlに加えた。このスラリーを150℃に加熱
し、固体をすべて溶解するに十分な量水を加えた。5gの
活性炭を加え、この溶液を150℃に10分間保った。炭素
を濾過し、濾液を0℃に冷却した。得られる結晶を濾過
し、冷n−プロパノール内で洗浄し、窒素下乾燥した。
回収した生成物は、水和の水を1個有する3−アミノ−
4−ヒドロキシ安息香酸ヒドロホスフェート塩を71g
(収率80パーセント)含む。
例2−ニッケル還元によるAB−PBOモノマーの合成 95℃において2.5gのニッケル触媒を用いて還元を行う
ことを除き例1の方法を繰り返した。収率はほぼ同じで
あった。
例3−AB−PBOモノマーホスフェート塩の重合 窒素雰囲気下、15.0gの3−アミノ−4−ヒドロキシ
安息香酸モノホスフェートを、83.9パーセントP2O5を含
む13.8gのポリリン酸と混合した。この混合物を窒素雰
囲気下、機械攪拌しながら95℃で90分間加熱した。温度
を190℃に約1時間高め、この間さらに15.4gのP2O5を加
えた。さらに2時間後、この混合物を攪拌すると乳濁
し、その後攪拌出来ないほど粘稠になった。48時間加熱
を続けた。ドープを切りわけ、水で凝集させ、水により
ソックスレー抽出器で一晩抽出し、真空オーブン内で乾
燥し、粉砕し、水で抽出し、真空オーブン内で再乾燥し
た。得られるポリマーは、Arが1,3,4フェニレン環であ
りそして酸素原子が、フェニレン環を他のモノマー単位
に結合する結合に対しパラ位でフェニレン環に結合して
いる式IIに示すような構造を有する。ポリマーの固有粘
度は約25℃の温度及びメタンスルホン酸中約0.05g/dLの
濃度で測定し、約27.2dL/gであった。
例4−AB−PBOモノマーホスフェート塩の重合 15.0gの3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸モノホ
スフェート、9.1gのポリリン酸、及び20.1gのP2O5を用
いて例3の方法を繰り返した。ポリマーの固有粘度は約
25℃の温度及びメタンスルホン酸中約0.05g/dLの濃度で
測定し、約24.0dL/gであった。
例A−AB−PBOモノマーホスフェート塩の重合 窒素雰囲気下、15.0gの例1からのAB−PBOモノマーホ
スフェート塩及び77重量パーセントP2O5を含む6.43gの
ポリリン酸を95℃で1.3時間攪拌した。発泡は見られな
かった。17.6gのP2O5を加え、95℃での攪拌を4時間続
けた。4.37gのポリリン酸を加え、95℃で18時間攪拌を
続けた。圧力を160mmHgに下げ、95℃での攪拌を24時間
続けた。160mmHgで24時間攪拌しながら温度を190℃に上
げた。
得られたドープを公知の方法により押し出し、繊維を
形成した。AB−PBOポリマーはドープのサンプルから凝
集し、水で洗い、乾燥し、粉砕し、再洗浄し、再乾燥し
た。このポリマーは、25℃でメタンスルホン酸中、0.05
28g/dLの濃度において14.5dL/gの固有粘度を有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リセンコ,ゼノン アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミ ッドランド,ウエスト メドウブルック ドライブ 214 (56)参考文献 特開 昭49−56944(JP,A) 特開 昭49−127944(JP,A) 特開 昭62−12750(JP,A) 特表 昭60−500538(JP,A) 特表 昭63−500529(JP,A) 特表 昭61−501452(JP,A) 米国特許4533724(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 227/04 C08G 73/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式 【化1】 (上式中、Arは芳香族基であり、そしてアミノ基とヒド
    ロキシ基は互いに対してオルト位にある) のAB−ポリベンズオキサゾール(AB−PBO)のリン酸塩
    モノマーの合成方法であって、 (1)(a)芳香族基、 (b)前記芳香族基に結合したヒドロキシ基、及び (c)前記芳香族基に結合したカルボキシレート部分を
    有するエステル部分 を含むヒドロキシエステル化合物を、反応条件下におい
    てすべての反応体に対して不活性であるハロゲン化脂肪
    族化合物中でニトロ化剤と接触させ、前記芳香族基をヒ
    ドロキシ基に対してオルト位でニトロ化すること、 (2)工程(1)のニトロ化されたヒドロキシエステル
    を水溶性ニトロ化ヒドロキシ安息香酸塩に転化し、そし
    てこの水溶性塩を水性溶媒に溶解すること、 (3)水溶液中の遷移金属含有水素化触媒の存在下にお
    いて、工程(2)の水溶性塩を水素化剤と接触させ、前
    記水溶性塩のニトロ基を水素化してアミノ基に転化し、
    AB−PBOのカルボン酸塩を形成すること、及び (4)前記AB−PBOのカルボン酸塩をリン酸と接触さ
    せ、前記カルボン酸塩をカルボン酸部分に転化し、かつ
    前記AB−PBOをリン酸塩として沈殿させること の工程を含む方法。
  2. 【請求項2】工程(1)におけるヒドロキシエステル化
    合物が4−ヒドロキシ安息香酸エステルであり、ニトロ
    化剤が硝酸であり、 工程(2)が、工程(1)の生成物をアルカリもしくは
    アルカリ土類金属水酸化物と接触させることにより行わ
    れ、 工程(3)において水素化剤が分子水素であり、触媒が
    ニッケルもしくは貴金属を含み、そして 最終生成物が3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸のリ
    ン酸塩モノマーである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法により得られる、下式 【化2】 (上式中、Arは芳香族基であり、そしてアミノ基とヒド
    ロキシ基は互いに対してオルト位にある) のAB−PBOのリン酸塩モノマー。
  4. 【請求項4】AB−PBOが3−アミノ−4−ヒドロキシ安
    息香酸である、請求項3記載のAB−PBOのリン酸塩モノ
    マー。
  5. 【請求項5】請求項3記載のAB−PBOのリン酸塩モノマ
    ーをポリリン酸と混合し、この混合物を不活性雰囲気に
    おいて攪拌しながら加熱することからなるポリベンズオ
    キサゾールポリマーの合成方法であって、 (1)前記ポリリン酸が、反応の開始時において少なく
    とも80重量パーセントのP2O5を含み、 (2)ポリリン酸に対するAB−PBOのリン酸塩モノマー
    の重量比が、重合から得られる溶液が少なくとも7重量
    パーセントかつ30重量パーセント未満のポリマーを含む
    ように選ばれることを特徴とする方法。
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