JP3353802B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザに関し、
特に低次元キャリヤ閉じ込め構造を活性層に持つ半導体
レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザの活性層として、厚
み30nmから4nm程度までの、いわゆる2次元的な
半導体量子井戸薄膜が特性改善の手法として種々検討さ
れてきた。膜の厚みが、半導体結晶中の電子の波長程度
になると、2次元的に閉じ込められた電子による量子効
果が現われ、このような量子井戸薄膜を半導体レーザの
活性層に用いることにより、しきい値が低減する等の現
象が観測されている。◎
【0003】最近、さらに、低次元化することにより、
即ち、量子細線並びに量子ドット中の量子効果を利用し
て、従来にない高性能な光デバイスの実現が期待されて
いる。
【0004】ところで、量子細線並びに量子ドットなど
の低次元量子構造の一般的作製法として、電子ビーム露
光法、あるいはX線露光法を用いて微細パタンを形成し
量子井戸層をエッチング法により加工する方法、集束イ
オンビームにより直接パタンを形成する方法などが知ら
れている。また、電子の閉じ込め領域を、予め半導体基
板上にSiO2 等の微細マスクを形成した半導体基板上
へのMOVPE法等による選択成長を利用して作製する
試みもなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の低次元量子構造の作製法の場合、量子井戸層を
エッチング法により加工する方法においては、プロセス
が複雑であることに加え量子井戸層をドライエッチング
で加工する場合にはダメージがはいること、ウエットエ
ッチングではサイドエッチングが入るなど制御性が無
く、サイズ揺らぎ等が生じる欠点を有していた。
【0006】また予め半導体基板上にSiO2 等の微細
マスクを形成し、MOVPE法等による選択成長を利用
して作製する方法においては、基板準備のプロセスが複
雑であることに加え、レーザへの応用の場合にはマスク
の除去、再成長の工程が必要であり、工程数が増え、ダ
メージが入りやすくさらには生産性に乏しい等の欠点を
有していた。これらの理由により、これまでの低次元量
子井戸レーザとしては、従来の2次元的な量子井戸レー
ザに比べ、特性的には十分なものはまだ得られていな
い。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、上述したような欠点を改善し、新規な低次元量子構
造、好適例としては0次元量子構造を活性層に有する半
導体レーザを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願第1の発明は、表面が(n11)B(n=2,3,
4,5,6,7)結晶面である半導体基板、例えば化合
物半導体基板と、この半導体基板上に形成された半導体
キャリヤ障壁層及び光ガイド層と、この半導体キャリヤ
障壁層及び光ガイド層に取り囲まれるように形成され、
歪みを有すると共にディスク形状を有する半導体キャリ
ヤ閉じ込め層と、この半導体キャリヤ閉じ込め層上に形
成された半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層とを有す
ることを要旨とする。
【0009】また、本願第2の発明は、前記請求項1記
載の半導体基板はGaAsから構成され、また半導体キ
ャリヤ障壁層及び光ガイド層はAlx Ga1-x Asから
構成され、さらに半導体キャリヤ閉じ込め層はIny
1-y Asから構成されていることを要旨とする。
【0010】また、本願第3の発明は、前記請求項2記
載の半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層のAl組成x
に、x<0.4なる関係があることを要旨とする。
【0011】
【作用】本願第1の発明の半導体レーザは、結晶方位
が、ミクロに見ると、平坦なエピタキシャル成長が起き
やすい(100)面と、V族安定化面で成長が著しく起
こりにくい(111)B面で構成されているので、この
上に気相成長法で歪み量子井戸層を形成した後、適当な
条件、例えば有機金属気相成長法により約700℃以上
の温度で約30秒〜10分程度、熱処理を施すとマスト
ランスポートが起こり連続な歪み量子井戸層が島(斑、
若しくは円盤に近い多面体柱)状に凝集し、ディスク形
状となる。一例を挙げると、この「島」の大きさは幅3
0μm〜150μm(In 含有量で異なる)、厚さ2μ
m〜7μmであり、その間隔は「島」
【外1】 に整列したものとなる。
【0012】同時に、その下の層に形成されている半導
体キャリヤ障壁層及び光ガイド層が、やはりマストラン
スポートにより、ディスク形状になった歪み量子井戸層
を取り囲む構造となる。
【0013】この半導体ディスク構造上に半導体キャリ
ヤ障壁層及び光ガイド層を成長する。このとき、表面エ
ネルギの高い材料系の半導体キャリヤ障壁層及び光ガイ
ド層を成長することによりディスク形状に起因した表面
の凹凸を効果的に平坦化する。ここで成長時の表面平坦
性は多元系化合物半導体の組成により変化する。通常の
レーザで見られる光ガイド層の厚さ50〜200nm程
度の成長でディスク形状になった歪み量子井戸層および
下部半導体バリヤ層に取り囲められたディスク構造の形
成で生じた表面の凹凸が平坦にできる半導体材料の組成
として、例えば本願第2の発明の半導体レーザは、Al
x Ga1-x Asからなる半導体キャリヤ障壁層及び光ガ
イド層を用い、さらに本願第3の発明の半導体レーザは
Alx Ga1-x Asからなる半導体キャリヤ障壁層及び
光ガイド層のAl組成xに、x<0.4なる関係がある
ものを用いる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る半導体レーザの一実施
例として、量子ディスク構造を有する半導体レーザエピ
タキシャル膜の断面構造を示す。
【0015】この図1に示す断面構造を実現するため、
具体的に、結晶基板として、n−GaAs(311)B
基板を用いる。この方位は、ミクロ的にみると、ダング
リングボンドが2本あり、スムーズなエピタキシャル成
長が起きやすい(100)面とAs安定化面で成長が著
しく起りにくい(111)B面が1:1で構成されてい
る。
【0016】適切な前処理を施したこの方位の基板1上
へ、有機金属気相成長法(Metal Organic Vapor Phase
Epitaxy:MOVPE )を用いて、n−GaAsバッファ層
3、続いて、下部n−Alx Ga1-x Asクラッド層5
を成長し、さらに下部n−Alz Ga1-z Asガイド層
7を成長する。さらに、下部Als Ga1-s As半導体
キャリヤ障壁層及び光ガイド層9を成長後、GaAsと
格子不整合系であるIny Ga1-y As量子薄膜層11
を臨界膜厚の範囲内の厚さで成長し、必要に応じて、引
き続きAlb Ga1-b Asバリア層13を成長する。
【0017】必要に応じて、この歪量子薄膜層とバリア
層を繰り返し成長しn多重歪量子薄膜構造を形成し、次
に再び、上部Als Ga1-s As半導体キャリヤ障壁層
及び光ガイド層15を成長し、引き続き上部p−Alz
Ga1-z Asガイド層17、上部p−Aly Ga1-y
sクラッド層19を成長し、最後にp+ −GaAsコン
タクト層21を成長する。この時、Iny Ga1-y As
層11を成長後の成長中断時間は10秒から5分程度と
する。
【0018】基板1の温度をおおよそ750度以上に保
ち、Iny Ga1-y As成長後、上記適切な成長中断時
間を保つと、一旦成長した2次元的InGaAs薄膜が
再構成され、エネルギ的により安定な単結晶Iny Ga
1-y Asアイランド状形状、即ちディスク構造となり安
定化し、引続き下地のAlGaAs膜がマストランスポ
ートによりファセット再成長しながら、Iny Ga1-y
Asアイランドをカバーする。ここで、In濃度y並び
に供給量を適切に選び、特にIn組成を20%から50
%に上げるとアイランドの大きさとその距離間隔を変え
ることができ、そのサイズは150nmから約30nm
になる。ここで、格子整合系GaAs量子薄膜では、こ
のようなアイランド成長は起こらない事から、歪InG
aAs膜の歪エネルギがこの現象を支配していることが
わかる。
【0019】750度以上では、高温状態に保たれた基
板(311)B面のミクロな表面ラフネス等が核にな
り、エピタキシャル膜からエネルギ的により安定なファ
セット面を形成しながらのアイランド成長が促進され
る。AlGaAsのInGaAs表面へのマストランス
ポートは高温状態で、原子が動ける場合、歪エネルギを
緩和する方向で働き、AlGaAsで覆うことにより、
よりエネルギ的に安定な状態に落ち着くために生じると
考えられる。
【0020】次に、この半導体ディスク構造上に半導体
キャリヤ障壁層及び光ガイド層15を成長する。このと
き、表面エネルギの高い材料系の半導体キャリヤ障壁層
及び光ガイド層15を成長することによりディスク形状
に起因した表面の凹凸を平坦化する。ここで成長時の表
面平坦性は多元系化合物半導体の組成により変化する。
通常のレーザで見られる光ガイド層の厚さ50〜200
nm程度の成長でディスク形状になった歪み量子井戸層
および下部半導体バリヤ層に取り囲められたディスク構
造の形成で生じた表面の凹凸が平坦にできる半導体材料
の組成として、Als Ga1-s As半導体キャリヤ障壁
層及び光ガイド層ではAl組成sに、s<0.4なる関
係があるものである。
【0021】図2(a)は厚さ100nmの上部Als
Ga1-s As半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層15
においてAl組成sを0.5とした場合の断面形状を模
式的に示す図であり、図2(b)は厚さ100nmの上
部Als Ga1-s As半導体キャリヤ障壁層及び光ガイ
ド層15においてAl組成sを0.3とした場合の断面
形状を模式的に示したものである。
【0022】図2(a)では厚さ100nmの上部Al
s Ga1-s As半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層1
5の形成後も表面の凹凸は完全に平坦化されておらず、
この上に形成された光ガイド層との界面にコラゲーショ
ンが残り、導波路を形成した場合に損失の原因になって
いた。
【0023】一方、図2(b)では、厚さ100nmの
上部Als Ga1-s As半導体キャリヤ障壁層及び光ガ
イド層15の形成後も表面の凹凸は完全に平坦化されて
おり、その上に形成された光ガイド層との界面も平坦な
ものであった。
【0024】ここで、レーザエピの典型的な値として下
部n−Alz Ga1-z Asガイド層7と上部p−Alz
Ga1-z Asガイド層17の両ガイド層のAl組成は
0.2−0.6、下部Als Ga1-s As半導体キャリ
ヤ障壁層及び光ガイド9および上部Als Ga1-s As
半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層15の両半導体キ
ャリヤ障壁層及び光ガイド層のAl組成は0.1−0.
4とし、下部n−AlzGa1-z Asガイド層7にはn
ドーパントとしてSe、Si等を、上部p−Alz Ga
1-z Asガイド層17にはpドーパントとしてZn、M
g、Be等を用いそれぞれ5x1017cm-3程度ドープ
する。下部n−Alz Ga1-z Asガイド層7と上部p
−Alz Ga1-z Asガイド層17の両ガイド層はそれ
ぞれnあるいはpをドープするか、アンドープで用い
る。p+ −GaAsコンタクト層21はオーミック電極
のため5x1019cm-3以上のZn等のpドーパントの
高濃度ドープを行なう。
【0025】上述した実施例では、GaAs(311)
B基板の場合を述べたが、(100)面と(111)B
面が、異なった比率で混在する他方位(211)B、
(411)B、(511)B、(611)B、(71
1)B面でも上述した量子ディスク構造の形成、その上
に形成された半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層によ
る平坦化は可能である。
【0026】図3には、歪量子ディスク井戸レーザエピ
を用いたGaAs系屈折率導波型レーザの代表例として
リッジレーザ構造を示す。n+ −GaAs基板1、n+
−GaAsバッファ層3、下部n−Alx Ga1-x As
クラッド層5、Alz Ga1- z Asガイド層7,17、
Als Ga1-s Asキャリヤ障壁層及び光ガイド層9,
15、Iny Ga1-y As量子ディスク活性層11、上
部p−Alz Ga1-zAsガイド層17、上部p−Al
x Ga1-x Asクラッド層19、p+ −GaAsコンタ
クト層21、絶縁膜23、p電極25、n電極27によ
り構成される。
【0027】結晶成長の後、p+ −GaAsコンタクト
層21並びに上部p−Alx Ga1- x Asクラッド層1
9を加工して、図3に示すような幅1.5〜3μm程度
のリッジを形成する。そのためにレジストをフォトリソ
グラフィでパターニングし、これをマスクとしウエット
あるいはドライエッチングでp+ −GaAsコンタクト
層21並びに上部p−Alx Ga1-x Asクラッド層1
9をエッチングする。深さは横モードを考慮して高次モ
ードが立たない範囲で決定し、上部p−AlzGa1-z
Asガイド層17までエッチングする場合もある。
【0028】リッジ形成後、レジストマスクを剥離し、
スパッタリング等でSiO2 等による絶縁膜23を表面
全体に形成し、電極にあたるリッジ上部のSiO2 をエ
ッチオフした後、Cr/AuあるいはTi/Pt/Au
等のp電極25を形成する。基板薄層化の後、AuGe
Ni等のn電極27を裏面へ形成する。その後、オーミ
ックシンタし、図3のリッジレーザ構造が完成する。
【0029】上記量子ディスク構造では、光学的にも、
半値幅の狭い量子効果特有のPL発光が得られる。適切
に成長した量子ディスク構造からの発光は、(100)
基板上のそれに比べ、半値幅も1/2〜1/3と狭く、
またその発光強度も2〜5倍と強い。これは各アイラン
ド即ち、量子ディスクが極めて、均一に、高密度で自然
形成されていることがわかる。
【0030】また、従来の加工による低次元量子構造、
選択成長によるPL発光に比べ強い。この結果として本
発明の半導体レーザは急峻なゲインスペクトルを示して
いた。図4に、従来のInGaAs歪量子井戸レーザの
ゲインスペクトル(a)と本発明による歪量子ディスク
レーザのゲインスペクトル(b)を示す。図から明らか
なように、本発明による歪量子ディスクレーザは従来例
と比較してスペクトル幅が急峻なゲインスペクトルを示
していることがわかる。
【0031】このような優れた光学的特性を有する量子
ディスクレーザに置いて、発振しきい値等の改善が見ら
れた。図5に、従来のInGaAs歪量子井戸レーザの
光出力特性Aと本発明による歪量子ディスクレーザの光
出力特性Bを示す。この図5から明らかなように、発振
しきい値が改善されていることがわかる。
【0032】図6に、従来のInGaAs歪量子井戸レ
ーザの発振波長の電流値依存性Aと本発明による歪量子
ディスクレーザの発振波長の電流値依存性Bを示す。従
来のInGaAs歪量子井戸レーザではモードの飛びが
見られる電流領域でマルチモード発振しているのに対し
て本発明による歪量子ディスクレーザでは観測した全電
流領域でシングルモード発振しており、優れた発光単色
性を示していた。以上述べた通り、本発明による新しい
量子ディスクレーザの有効性が確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明による半導体レーザによれば、従
来の半導体低次元構造の作製法の場合、量子井戸層をエ
ッチング法により加工する手法における、プロセスが複
雑であることに加え、量子井戸層をドライエッチングで
加工する場合にはダメージがはいること、ウエットエッ
チングではサイドエッチングが入るなど制御性が無く、
サイズ揺らぎ等が生じるといった全ての欠点を解決する
ことが可能となる。
【0034】また、本発明による半導体レーザによれ
ば、従来の予め半導体基板上にSiO2 等の微細マスク
を形成し、MOVPE法等による選択成長を利用して作
製する方法における、基板準備のプロセスが複雑である
ことに加え、レーザへの応用の場合にはマスクの除去、
再成長の工程が必要であり、工程数が増え、ダメージが
入り易く、さらには生産性に乏しいといった全ての欠点
を解決することが可能となる。
【0035】さらに、本発明による半導体レーザによれ
ば、従来の高指数結晶面を表面とする化合物半導体基板
上に量子構造を気相成長のみで形成する方法でみられ
た、同時に表面の平坦性も損なわれるため、この半導体
ディスク構造上にさらに光ガイド層、光クラッド層を形
成しレーザを作製する場合にはディスク形状に起因した
屈折率の分布が生じ、この散乱による損失の増加が懸念
されるといった全ての欠点を解決することが可能とな
り、低次元量子効果による半導体レーザの特性改善を実
現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体レーザの一実施例であるレ
ーザエピタキシャル膜の構造図である。
【図2】(a)厚さ100nmの上部Als Ga1-s
s半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層において、Al
組成sを0.5とした場合の断面形状を模式的に示す図
であり、(b)厚さ100nmの上部Als Ga1-s
s半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層のAl組成sを
0.3とした場合の断面形状を模式的に示す図である。
【図3】本発明に係るリッジレーザの断面図である。
【図4】(a)従来のInGaAs歪量子井戸レーザの
ゲインスペクトルを示す図であり、(b)本発明に係る
InGaAs歪量子ディスクレーザのゲインスペクトル
を示す図である。
【図5】従来のInGaAs歪量子井戸レーザの光出力
特性Aと、本発明に係るInGaAs歪量子ディスクレ
ーザの光出力特性Bをそれぞれ示す図である。
【図6】従来のInGaAs歪量子井戸レーザの発振波
長の電流値依存性と、本発明に係るInGaAs歪量子
ディスクレーザの発振波長の電流値依存性をそれぞれ示
す図である。
【符号の説明】
1 n−GaAs(311)B基板 3 n−GaAsバッファ層 5 下部n−Alx Ga1-x Asクラッド層 7 下部n−Alz Ga1-z Asガイド層 9 下部Als Ga1-s Asキャリヤ障壁層及び光ガイ
ド層 11 Iny Ga1-y As歪量子ディスク層 13 Alb Ga1-b Asバリア層 15 上部Als Ga1-s Asキャリヤ障壁層及び光ガ
イド層 17 上部p−Alz Ga1-z Asガイド層 19 上部p−Alx Ga1-x Asクラッド層 21 p+ −GaAsコンタクト層 23 絶縁膜 25 pメタル 27 nメタル
フロントページの続き (72)発明者 倉持 栄一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 西谷 昭彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−53599(JP,A) 特開 平7−249822(JP,A) 実開 平8−88438(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が(n11)B(n=2,3,4,
    5,6,7)結晶面である半導体基板と、 この半導体基板上に形成された半導体キャリヤ障壁層及
    び光ガイド層と、 この半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層に取り囲まれ
    るように形成され、歪みを有すると共にディスク形状を
    有する半導体キャリヤ閉じ込め層と、 この半導体キャリヤ閉じ込め層上に形成された半導体キ
    ャリヤ障壁層及び光ガイド層と、 を具備することを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板はGaAsから構成さ
    れ、前記半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド層はAlx
    Ga1-x Asから構成され、前記半導体キャリヤ閉じ込
    め層はIny Ga1-y Asから構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記半導体キャリヤ障壁層及び光ガイド
    層のAl組成xに、x<0.4なる関係があることを特
    徴とする請求項2記載の半導体レーザ。
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