JP3353024B2 - パンタグラフすり板厚み測定装置 - Google Patents

パンタグラフすり板厚み測定装置

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JP3353024B2
JP3353024B2 JP07440496A JP7440496A JP3353024B2 JP 3353024 B2 JP3353024 B2 JP 3353024B2 JP 07440496 A JP07440496 A JP 07440496A JP 7440496 A JP7440496 A JP 7440496A JP 3353024 B2 JP3353024 B2 JP 3353024B2
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裕三 北岡
誠 瀬藤
隆一 本多
淳 宮田
平和 山口
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East Japan Railway Co
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East Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は列車のパンタグラ
フとトロリ線との接触により摩耗するパンタグラフの主
すり板と補助すり板の厚みを測定するパンタグラフすり
板厚み測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は例えば特開平2−75079号
公報に示された従来のパンタグラフ撮像/ファイル装置
を示す構成図である。図において、101は列車進行方
向114より進入する列車、102は列車101の屋根
に載置されたパンタグラフ、103は図示しないレール
の近傍に配置された列車検知センサ、104は図示しな
いトロリ線の上方に載置され、パンタグラフ102を撮
影するテレビカメラ、105はパンタグラフ検知セン
サ、106は照明であり、この照明106はテレビカメ
ラ104と一体となりパンタグラフ撮影時にパンタグラ
フ102を照らす。107は計算機であり、この計算機
107は各センサ103、102よりの検出信号に基づ
いて照明106を点灯制御すると共に、テレビカメラ1
04を制御し、その撮像画像を入力して処理する。11
3は撮像されたパンタグラフ102の画像を表示するモ
ニタである。
【0003】計算機107は、テレビカメラ104から
の映像信号を入力する撮像入力部108、画像処理した
パンタグラフ102の画像データを保存するデータ保存
部109、画像データを表示可能に形成した画像信号を
出力する表示出力部110、パンタグラフ撮像/ファイ
ル装置全体を制御する制御部111、撮像入力部108
より入力された画像データを画像処理する画像処理部1
12より構成されている。
【0004】次に、従来のパンタグラフ撮像/ファイル
装置の動作について説明する。矢印114で示される方
向から列車101が進入し、列車検知センサ103によ
り列車の進入が検知された時、計算機107の制御部1
11はパンタグラフ102を撮像するために照明106
を点灯するとともにテレビカメラ104による撮像を開
始する。
【0005】その後、パンタグラフ検知センサ105が
パンタグラフ102を検知する毎に、撮像入力部108
にテレビカメラ104からのパンタグラフ102が撮像
された映像信号を入力し、撮像入力部108でアナログ
の映像信号をディジタル変換してデータ保存部109に
画像データ(映像信号をディジタル変換したデータを画
像データと呼ぶ)を保存する。
【0006】データ保存部109に保存された画像デー
タは表示出力部110に入力され、表示出力部110に
よりモニタ113に表示可能に変換された画像信号がモ
ニタ113に出力され、パンタグラフ102の画像がモ
ニタ113に表示される。監視員が表示されたパンタグ
ラフ102の画像を見て異常がないか確認する。また、
画像処理部112において傷や亀裂を検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のパンタグラフ撮
像/ファイル装置は以上のように構成されており、パン
タグラフ全体を撮像し状態を監視するが、主すり板また
は補助すり板の厚みを測定することができない。また、
パンタグラフの寸法を光学的に測定する装置として、例
えば特開平7−159133号公報に示される寸法測定
装置があるが、この装置は撮像したパンタグフと予め設
定した基準寸法と比較してパンタグラフの寸法を測定す
る。しかしながら、この測定装置は主すり板と補助すり
板とを弁別して、それらの厚みを測定することができ
ず、パンタグラフの摩耗状態を精度よく測定できないと
いう問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、パンタグラフの主すり板または
補助すり板の厚みを測定することができるパンタグラフ
すり板厚み測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるパンタ
グラフすり板厚み測定装置は、列車のパンタグラフを検
知するパンタグラフ検知手段と、パンタグラフ側面の撮
像を行う撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像
データを取り込んでその画像データを画像処理しパンタ
グラフの主すり板と補助すり板の厚みを測定する画像処
理手段とを備え、画像処理手段は、撮像手段により撮像
された列車のパンタグラフ側面の画像データを取り込ん
で画像処理して、主すり板または補助すり板の濃度の平
均位置を求め、平均位置から舟体と主すり板、または舟
体と補助すり板の境界方向で舟体と主すり板の境界また
は舟体と補助すり板の境界となる近辺のエッジ成分を検
出すると共に、エッジ成分から直線成分を検出し、その
直線成分上と直線成分を左右に平行移動した直線上に位
置する原画像のそれぞれの濃度合計が最大値または最小
値を示す直線を舟体と主すり板の境界または舟体と補助
すり板の境界とし、パンタグラフの主すり板と補助すり
板の厚みを測定するものである。
【0010】また、この発明に係わるパンタグラフすり
板厚み測定装置は、列車のパンタグラフを検知するパン
タグラフ検知手段と、パンタグラフ側面の撮像を行う撮
像手段と、撮像手段によって撮像された画像データを取
り込んでその画像データを画像処理しパンタグラフの主
すり板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを
備え、画像処理手段は、撮像手段により撮像された列車
のパンタグラフ側面の画像データを取り込んで画像処理
して、主すり板または補助すり板の濃度の平均位置を求
め、平均位置から主すり板上面または補助すり板上面方
向で、主すり板上面または補助すり板上面となる近辺の
エッジ成分を検出すると共にエッジ成分から直線成分を
検出し、直線成分の近辺の濃度がピークの山となる点ま
たは谷となる点を主すり板上面または補助すり板上面の
測定点としてパンタグラフの主すり板と補助すり板の厚
みを測定するものである。
【0011】また、この発明に係わるパンタグラフすり
板厚み測定装置は、列車のパンタグラフを検知するパン
タグラフ検知手段と、パンタグラフ側面の撮像を行う撮
像手段と、撮像手段によって撮像された画像データを取
り込んでその画像データを画像処理しパンタグラフの主
すり板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを
備え、画像処理手段は、撮像手段により撮像された列車
のパンタグラフ側面の画像データを取り込んで画像処理
して、焼結合金式パンタグラフの主すり板と補助すり板
の境界と境界の上下の画素とを比較して主すり板と補助
すり板との境界を検出し、パンタグラフの主すり板と補
助すり板の厚みを測定するものである。
【0012】また、この発明に係わるパンタグラフすり
板厚み測定装置は、列車のパンタグラフを検知するパン
タグラフ検知手段と、パンタグラフ側面の撮像を行う撮
像手段と、撮像手段によって撮像された画像データを取
り込んで画像データを画像処理しパンタグラフの主すり
板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを備
え、画像処理手段は、撮像手段により撮像された列車の
パンタグラフ側面の画像データを取り込んで画像処理し
て、カーボン式パンタグラフの主すり板と補助すり板と
の境界と境界の上側の画素または境界の下側の画素とを
比較し、主すり板と補助すり板の境界を検出し、パンタ
グラフの主すり板と補助すり板の厚みを測定するもので
ある。
【0013】また、この発明に係わるパンタグラフすり
板厚み測定装置の撮像手段は、列車のパンタグラフ側面
を縦横比の違うアナモフィックレンズを使用してすり板
厚み方向を拡大して撮像手段により撮像するものであ
る。
【0014】また、この発明に係わるパンタグラフすり
板厚み測定装置の撮像手段は、パンタグラフ周囲の照度
等の周囲環境、時間、月日情報により輝度調整を行うも
のである。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるパ
ンタグラフすり板厚み測定装置の構成図である。図にお
いて、1は走行する列車、2は列車1の屋根に載置され
た被撮像体であるパンタグラフ、3は図示しないレール
の近傍に配置され、列車1を検知する列車検知センサ、
4a−1〜4a−4,4b−1〜4b−4は照明6と一
体となった撮像手段としてのランダムシャッタカメラで
あり、このランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−
4,4b−1〜4b−4はパンタグラフ2前側側面と後
側側面を撮像するように固定されている。
【0018】5a,5bはパンタグラフ2を検知するパ
ンタグラフ検知センサ、7は画像処理装置であり、この
画像処理装置7は各センサ3、5a、5bの検知結果に
したがって照明6を点灯制御すると共にランダムシャッ
タカメラ4a−1〜4a−4,4b−1〜4b−4のシ
ャッタ制御を行い、ランダムシャッタカメラ4a−1〜
4a−4,4b−1〜4b−4より入力された画像デー
タを処理してパンタグラフ2の厚み計測を行う。
【0019】画像処理装置7は、任意のタイミングでラ
ンダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4,4b−1〜
4b−4から映像信号を入力する画像入力手段8、画像
入力手段8により入力されたパンタグラフ2の画像デー
タを保存する保存手段9、画像データを表示可能に形成
した画像信号を出力する表示手段10、パンタグラフす
り板厚み測定装置全体を制御する制御手段11、入力さ
れた画像データを画像処理する画像処理手段12より構
成されている。13は表示手段10から画像信号が入力
され画像を表示するモニタ、14は列車進行方向、20
は撮像地域の照度を測定する照度計であり、照度測定面
が上向きに設置されている。21は撮像地域の湿度を測
定する湿度計である。
【0020】図2はランダムシャッタカメラ4a−1〜
4a−4,4b−1〜4b−4、照明6、パンタグラフ
検知センサ5a,5bとパンタグラフ2の位置関係を示
した図である。ランダムシャッタカメラ4a−1〜4a
−4はパンタグラフ2から345mm上方向、パンタグ
ラフ2の撮像地点とランダムシャッタカメラ4a−1〜
4a−4間は320mm、パンタグラフ2の撮像地点と
ランダムシャッタカメラ4b−1〜4b−4間は450
mmで設置され、パンタグラフ検知センサはパンタグラ
フから500mm上方に設置されている。
【0021】各照明6は、それぞれランダムシャッタカ
メラ4a−1〜4a−4の上に設置されている。また、
隣接するランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4間
は180mm間隔で、ランダムシャッタカメラ4a−1
〜4a−4または4b−1〜4bはパンタグラフ2の中
心からパンタグラフ2の端方向に284mmの位置に設
置されている。
【0022】図3はランダムシャッタカメラ4a−1〜
4a−4及び4b−1〜4b−4によりパンタグラフ2
の側面を撮像した場合の画面であり、ランダムシャッタ
カメラ4a−1〜4a−4,4b−1〜4b−4を90
度回転してパンタグラフ2を撮像しているため、パンタ
グラフ2も90度回転した状態で撮像されている。図に
おいて、15は舟体、16は主すり板、17は補助すり
板である。主すり板16、補助すり板17は交換が容易
なように舟体15上に分割して載置されている。22は
画像処理を実施する撮像検査範囲である。また、図3
(A)はパンタグラフの前側側面をランダムシャッタカ
メラ4a−1〜4a−4で撮像した場合、図3(B)は
パンタグラフの後側側面をランダムシャッタカメラ4b
−1〜4b−4で撮像した場合の撮像画像である。
【0023】次に動作について説明する。ランダムシャ
ッタカメラ4a−1〜4a−4、4b−1〜4b−4
(以下、特にランダムシャッタカメラの位置を特定しな
い限りランダムシャッタカメラ4と記載する)は屋外に
設置されており、朝、昼、夜、晴、曇り、雨、雪等によ
りランダムシャッタカメラ4の設置周囲の明るさが変る
ため、まず、周囲の照度を測定し、ランダムシャッタカ
メラ4の輝度を自動調整する。
【0024】その方法は、照度計20により1日の内で
定期的に照度を測定し、制御手段11はその測定データ
を入力する。制御手段11は、入力された照度により、
予め決められている照度毎にランダムシャッタカメラ4
の輝度を自動調整する。
【0025】または、列車1の入庫時刻が決まっている
場合、制御手段11は、保存手段9に保存されている列
車入庫時刻と画像処理装置7内のタイマー(図示せず)
をもとに、列車入庫時刻の直前に照度計20より照度を
測定し、ランダムシャッタカメラ4の輝度を自動調整し
ても良い。
【0026】または、1年の月日、時間をもとに太陽の
向きを考慮してランダムシャッタカメラ4の輝度を同様
に調整しても良い。
【0027】または、照度の測定と合せて湿度も測定
し、照度と湿度をもとにランダムシャッタカメラ4の輝
度を調整しても良い。湿度は、天候(特に雨天)を確認
するためである。制御手段11は照度計20と湿度計2
1で照度と湿度を測定し、照度と湿度をもとに予め決め
られている照度と湿度毎にランダムシャッタカメラ4の
輝度を自動調整する。
【0028】図1では照度計20をパンタグラフ検知セ
ンサ5の近辺に測定面が上向きになるように1台設置し
たが、照度計20の測定面を太陽の方向に向けるため東
西南北の位置に4台設置し測定面を斜上向きに設置して
照度を測定しても良い。
【0029】次にランダムシャッタカメラ4の輝度を調
整した後、列車1が矢印14で示される列車進行方向か
ら進入すると、列車検知センサ3は列車1を検知してそ
の検知信号をもとに制御手段11は照明6を点灯する。
パンタグラフ検知センサ5bがパンタグラフ2を検知す
ると、画像入力手段8はランダムシャッタカメラ4b−
1〜4b−4を起動し、ランダムシャッタカメラ4b−
1〜4b−4はパンタグラフ2後側の主すり板16と補
助すり板17の側面をパンタグラフ2の長手方向に4分
割して撮像する。
【0030】撮像された映像信号は画像入力手段8に入
力される。さらに列車1が進入するとパンタグラフ検知
センサ5aがパンタグラフ2を検知し、画像入力手段8
はランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4を起動
し、ランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4はパン
タグラフ2前側の主すり板16と補助すり板17の側面
をパンタグラフ2長手方向に4分割して撮像する。撮像
された映像信号は画像入力手段8に入力される。
【0031】順次、列車1が進入し、列車1の全てのパ
ンタグラフ2をランダムシャッタカメラ4が撮像し画像
入力手段8が入力する。入力されたパンタグラフ2の画
像データの個数を制御手段11がカウントし、決められ
た個数が入力されると、列車1が通過したものとして、
制御手段11が照明6を消灯する。パンタグラフ2が決
められた個数以下である列車1の場合は、一定時間が過
ぎると列車1が通過したものとして、制御手段11が照
明6を消灯する。
【0032】また、列車検知センサ3を進行方向側に別
途設置し、列車1の通過を検知することで、列車1の通
過を確認することもできる。
【0033】列車1が通過すると、画像入力手段8で入
力されたパンタグラフ2の画像データを画像処理手段1
2が厚み算出のため、1枚目の画像データから順次処理
を開始する。また、画像データの中で、固定された検査
範囲22についてのみ画像処理を実施する。処理は、ま
ず、舟体15と主すり板16または補助すり板17の境
界、主すり板16または補助すり板17の上面を検出す
るため、入力された画像データの検査範囲22について
図4に示したsobel−Xフィルタを使用して、エッ
ジを強調する。
【0034】検査範囲22内でsobel−Xフィルタ
で強調された画像において、図5で示した大津の方法を
用いてY軸方向の各画素(ライン)毎に主すり板16ま
たは補助すり板17側面の濃度の平均位置を検出した
後、各ライン毎に検出された平均位置(画素)をもとに
Hough変換で中心ラインを検出する。
【0035】図6は各ライン毎の平均位置から主すり板
16または補助すり板17の中心ラインをHough変
換で求めた場合を示した図である。30は主すり板16
または補助すり板17の中心をHough変換で求めた
中心ライン、31は大津の方法で求めたY軸方向の各画
素(ライン)毎に主すり板16または補助すり板17側
面の濃度の平均位置(画素)である。
【0036】図5で示した大津の方法で濃度kをX軸方
向の画素位置に、濃度ヒストグラムの度数を濃度に置換
して各ライン毎の濃度の平均位置を求めている。Hou
gh変換による直線の求め方は後述する[0051]で
説明している。
【0037】Hough変換で求めた主すり板16又は
補助すり板17の中心ライン30から左右に30画素以
内でsobel−Xフィルタで強調された画像の濃度が
最大値を示す位置を舟体15と主すり板16の境界又は
舟体15と補助すり板17の境界、主すり板16上面ま
たは補助すり板17の上面のエッジとして抽出する。
【0038】大津の方法 大津の方法は、画像全体の濃度の平均値を求める方法で
あり、ヒストグラムを濃度kで2つのクラス0と1に分
離した場合、クラス0の平均値をμ(k)、クラス1の平
均値をμ(k ̄(尚、以下k ̄を平均値と定義する))と
すると、μ(k)とμ(k ̄)の距離が最大になる濃度k*
が最適な閾値となる。その求め方としてクラス間分散σ
B(k)を使用し、クラス間分散σB(k)が最大になる値k
*が閾値を示す。そのクラス間分散σB(k)は下記式と
なる。
【0039】
【数1】
【0040】図7は舟体15と主すり板16の境界また
は舟体15と補助すり板17の境界のエッジからHou
gh変換により求めた直線成分を示した図であり、32
はHough変換により求めた直線成分、33〜36は
Hough変換で求めた直線成分32を左右に平行移動
した直線であり、33は左に2画素、34は左に1画
素、35は右に1画素、36は右に2画素平行移動した
直線である。37は主すり板16の境界または舟体15
と補助すり板17の境界のエッジを示す画素である。
【0041】抽出されたエッジ成分37にはばらつきが
あり、舟体15と主すり板16の境界または舟体15と
補助すり板17の境界のエッジから外れた抽出点もある
ため、抽出されたエッジ成分37からHough変換に
より舟体15と主すり板16の境界または舟体15と補
助すり板17の境界を抽出し、Hough変換により直
線成分32を求める。
【0042】求められた直線成分32上の原画像の濃度
の合計A1と直線成分32を左右に1画素および2画素
移動した場合の直線成分33〜36上の原画像の濃度と
の合計A2〜A5をそれぞれ求める。
【0043】合計A1〜A5の最大値と最小値を求め、
下記条件、最大値が8300h以上、最小値が7000
h以上であるか、最大値と最小値の差が1000h以上
である場合、合計が最大値を示した直線成分を舟体15
と主すり板16の境界または舟体15と補助すり板17
の境界とし、下記条件を満たさない場合は合計の最小値
を示した直線成分を舟体15と主すり板16の境界また
は舟体15と補助すり板17の境界とする。
【0044】これは、Hough変換で求めた直線成分
は舟体15と主すり板16の境界または舟体15と補助
すり板17の境界に対して数画素のずれがある場合があ
り、そして、舟体15と主すり板16の境界または舟体
15と補助すり板17の境界上で照明6による反射が発
生している場合と反射が発生していない場合があり、反
射が発生している場合は下記条件を満たし、反射が発生
していない場合は下記条件を満たしていないためであ
る。
【0045】また、トロリ線(図示せず)と接触し摩耗
するのは主すり板16上面または補助すり板17の上面
であり、舟体15と主すり板16の境界または舟体15
と補助すり板17の境界は摩耗しないため、上記の方法
により求めた直線成分を舟体15と主すり板16の境界
または舟体15と補助すり板17の境界とした。
【0046】条件 (MAX > 8300h)かつ(MIN > 7000
h) または (MAX−MIN) > 1000h MAX:合計の最大値 MIN:合計の最小値
【0047】Hough変換による直線の求め方は、ま
ずθを0〜±7度の範囲で直線を求める。これは、ラン
ダムシャッタカメラ4の設置角度と走行時のパンタグラ
フ2の傾きとから、θを0〜±7度の範囲とすることで
境界の直線成分を検出できる。
【0048】θの検査範囲(0〜±7度)で0.45度
毎にθの値を変化させ、そのθと(x、y)画素の値に
より求められるρの組合せ(ρ、θ)が最も多い直線を
境界とする。また、この時の(x、y)画素が直線上の
画素となる。
【0049】境界となる直線成分の傾きθは0〜±7度
の範囲にあり、Hough変換はその傾きθと抽出され
ばらついているエッジ成分の画素から最適なθとρを求
めることで直線成分を検出することができる。
【0050】Hough変換 Hough変換の方法について、「C MAGAZIN
E(1993.7 ソフトバンク)」に掲載された“グラフィ
ックを操る画像処理プログラミング”(高村誠之ほか)
に記載されている方法により説明する。画像内の画素
(x0、y0)を下記(1)式で平面(ρ、θ)に写像す
る。
【0051】 ρ=x0×cosθ+y0×sinθ ・・・・・(1)
【0052】この式を満たす(ρ、θ)の組合わせは無
数にあるが、θ=0〜πの区間でパラメータ平面に軌跡
を描く。その際、描くべき点(ρ、θ)の値を1ずつカ
ウントアップしながら描いていく。全画素についてこの
作業を行なった後、パラメータ平面上のある点(ρ、
θ)のカウントがN個であるとすると、原画像平面内で
(2)式を満たす直線が存在することを示す画素がN個
あることを示している。
【0053】 ρ=x×cosθ+y×sinθ ・・・・・・(2)
【0054】(2)式を満たす直線とρ、θの関係を示
したものが図8である。
【0055】また、主すり板16の上面または補助すり
板17の上面のエッジ抽出においても、主すり板16の
上面または補助すり板17の上面のエッジから外れた抽
出点もあるため、抽出されたエッジ成分からHough
変換により主すり板16の上面または補助すり板17の
上面を抽出し、Hough変換により求められた直線成
分を主すり板16の上面または補助すり板17の上面の
候補とする。
【0056】候補としたのは、トロリ線と接触し摩耗す
るのは主すり板16の上面または補助すり板17の上面
であり、摩耗した部分はHough変換で求めた直線成
分からずれているため、測定点によってはHough変
換で求めた直線成分を主すり板16の上面または補助す
り板17の上面とすることができないためである。Ho
ugh変換による求め方は、上記[0050]と同様に
求める。
【0057】図9はHough変換で求めた直線成分の
左右15画素の範囲内でsobel−Xフィルタ(図
4)によるエッジ処理を実施し、エッジ処理後の測定点
と同じY画素(ライン)上のX軸方向の濃度を示してい
る。
【0058】測定点はこのヒストグラムのピークの点ま
たはピーク間の谷の深さが最大となる点を測定点とす
る。これは、主すり板16の上面または補助すり板17
の上面は照明6により反射している場合と反射していな
い場合とがあり、反射していない場合はピークが1個の
みであり、そのピークを主すり板16の上面または補助
すり板17の上面の測定点とし、反射している場合はピ
ークが数個ありそのピーク間の最大の谷を主すり板16
の上面または補助すり板17の上面の測定点なるためで
ある。
【0059】主すり板16の上面または補助すり板17
の上面の測定点であるピークまたは谷の求め方を示す。
濃度の最大は255でり、この濃度255から濃度0ま
で順次ピークまたは谷を探索する。まず濃度255を持
つ画素が存在するか否かを探索し、存在しなければ次に
濃度254を持つ画素が存在するか否かを探索する。
【0060】このように濃度255から順次探索し、最
初に濃度N0を持つ画素が存在した時、この画素を1個
目のピークとする。次に濃度(N0−1)について同様
に探索する。濃度N0でピークが存在した時、濃度N0
を持つ画素X0の前後の画素に裾野が広がっている考え
られる。濃度(N0−1)以降で、濃度N1を持つ画素
X1が存在した時、2番目以降のピークが存在すること
が分る。
【0061】濃度N1を持つ画素X1が1番目のピーク
(濃度N0)の裾野であれば、1番目のピークの画素X
0から連続して左右につながっており、画素X1が2番
目以降のピークであれば、1番目のピークの画素X0と
2画素以上のずれがあるか、または、濃度N1を持つ画
素X1が1番目のピーク(濃度N0)の裾野と連続して
いる画素であっても(X1+1)の画素の濃度より大き
い値を示している。従って、濃度N1の画素が2番目以
降のピークとなる。
【0062】この様にしてピークを探索し、濃度N3を
持つピークがさらに見つかる。そして、濃度N2を持つ
画素X2が濃度N0と濃度N1のピークの裾野とつなが
りがあると、濃度N2を持つ画素X2が谷であることが
分る。以下同様にして濃度N4を持つ谷が見つかる。こ
の様にして谷またはピークを探索する。探索されたピー
クまたは谷において、ピークが1個の場合は、そのピー
クが測定点となる。
【0063】ピークが2個以上の場合は、ピーク(濃度
N0と濃度N1を持つピーク)に挟まれた谷(濃度N2
を持つ谷)とピーク(濃度N0と濃度N3を持つピー
ク)に挟まれた谷(濃度N4を持つ谷)の内、谷の深さ
が最大の谷(濃度N2の谷)を測定点とする。谷の深さ
は、谷の両側のピークの濃度が低い方のピーク(例えば
濃度N1のピーク)の濃度と谷(例えば濃度N2の谷)
の濃度差を谷(例えば濃度N2の谷)の深さとする。
【0064】また、主すり板16の上面または補助すり
板17の上面が照明6により反射し、ピークが数個ある
パンタグラフ2は新しいパンタグラフ2であり、新しい
主すり板16または補助すり板17の厚みは10mmで
あるため、上記方法で求めた谷(図9においてはN2)
の測定点での厚みが10mmより大きくなった場合は、
厚みが10mm以下になる方向で測定点として求めた谷
(図9においてはN2)の隣のピークを測定点(図9に
おいてはN0)とする。この測定点(図9においてはN
0)において10mm以上であれば、更に隣の谷、また
はピークを求めて10mm以下となる測定点を求める。
以上のようにして、主すり板16または補助すり板17
の測定点を求める。
【0065】ランダムシャッタカメラ4は90度回転し
て設置しており、主すり板16と補助すり板17の境界
はX軸方向に延びている。(図3)図10は、焼結合金
式パンタグラフ2のすり板と補助すり板17の境界を検
出するためのフィルタを示している。
【0066】焼結合金式パンタグラフ2の場合、すり板
と補助すり板17の境界の濃度は境界の上下画素の濃度
より暗く撮像されており、入力された画像の3×5画素
の領域(d0〜d14)において濃度が下記条件を満た
す時、図10に示したフィルタを使用し画像を強調す
る。
【0067】下記条件を満たさない場合は3×5画素の
左上の濃度d0を0とする。3×5画素の領域において
d6、d7、d8が境界に位置したとき、下記条件を満
たすためこの条件によりX軸方向を強調する。
【0068】この強調方法は検査範囲22に対して3×
5画素の領域を左上から順次1画素ずつX軸方向および
Y軸方向に移動しながら処理を実施する。強調処理後、
ある閾値で2値化を行い、X軸方向に最も長く延びてい
る線分を主すり板16と補助すり板17の境界とする。
【0069】条件 ( d0× d1× d2)>(d6×d7×d8) ( d3× d4× d5)>(d6×d7×d8) ( d9×d10×d11)>(d6×d7×d8) (d12×d13×d14)>(d6×d7×d8)
【0070】図11は、パンタグラフ2の主すり板16
と補助すり板17の厚み算出のための各寸法を示した図
である。図においてL0はランダムシャッタカメラ4か
ら座標原点Oまでの距離(A−O間)、L1はランダム
シャッタカメラ4から舟体15と補助すり板17の境界
を撮像面(S1面)とする面までの距離(A−O1間)、
2はランダムシャッタカメラ4から補助すり板17の
上面を撮像面(S2面)とする面までの距離(A−O
2間)、G1はランダムシャッタカメラ4視野下端から舟
体15と補助すり板17の境界までのS1面上での距離
(B−D間)、G2はランダムシャッタカメラ4視野下
端から補助すり板17の上面までのS2面上での距離
(C−E間)、G1Cはランダムシャッタカメラ4視野下
端からS1面上の中心までの距離(B−O1間)、G2C
ランダムシャッタカメラ4視野下端からS2面上の中心
までの距離(C−O2)、O1はランダムシャッタカメラ
4の中心線とS1面との交点、O2はランダムシャッタカ
メラ4中心線とS2面との交点、l1はOとO1とのラン
ダムシャッタカメラ4の中心線上の距離(O−O
1間)、l2はOとO2とのランダムシャッタカメラ4の
中心線上の距離(O−O2間)、θはランダムシャッタ
カメラ4の中心線と水平線のなす角度である。ランダム
シャッタカメラ4はパンタグラフ2を斜上方向から撮影
するため、X軸、Y軸はパンタグラフ2に対して傾いて
いる。
【0071】ランダムシャッタカメラ4に使用されてい
るイメージセンサ(CCD)のX軸方向の長さをWH
レンズの焦点距離をf、被写体のX軸方向の大きさを
W、被写体までの距離をL、CCDのX軸方向の画素数
をV、CCDのX軸方向の有効画素数をVHとすると、
H、f、W、Lの関係は(3)式で表すことができ
る。
【0072】 W=(WH/f)×(VH/V)×L・・・・・(3)
【0073】ランダムシャッタカメラ4からの映像信号
を入力する画像入力手段がX軸方向にA/D変換する有
効画素数をGasX、ランダムシャッタカメラ4視野下
端から補助すり板17と舟体15の境界までのS1面上
での画像上の画素位置をg1、ランダムシャッタカメラ
4の視野下端から補助すり板17の上面までのS2面上
での画像上の画素位置をg2とすると、(3)式から
1、G2は(4)、(5)式で表すことができる。
【0074】 G1=(WH/f)×(VH/V)×L1×(g1/Gasx) ・・・・・(4)
【0075】 G2=(WH/f)×(VH/V)×L2×(g2/Gasx) ・・・・・(5)
【0076】OとO1との距離l1、OとO2との距離l
2は、図11から(6)、(7)式で表すことができ
る。
【0077】 l1=(G1−G1C)×tanθ ・・・・・(6)
【0078】 l2=(G2−G2C)×tanθ ・・・・・(7)
【0079】(6)、(7)式からL1、L2は(8)、
(9)式となる。
【0080】 L1=L0−l1 =L0−(G1−G1C)×tanθ ・・・・・(8)
【0081】 L2=L0−l2 =L0−(G2−G2C)×tanθ ・・・・・(9)
【0082】また、S1面上のランダムシャッタカメラ
4の視野下端から中心O1までの距離G1C、S2面上のラ
ンダムシャッタカメラ4の視野下端から中心O2までの
距離G2Cは、X軸方向の画素数GasXの内g1画素まで
のS1面上の距離G1、およびg2画素までのS2面上の
距離G2から(10)、(11)式で表すことができ
る。
【0083】 G1C=(GasX/g1)×G1×(1/2) ・・・・・(10)
【0084】 G2C=(GasX/g2)×G2×(1/2) ・・・・・(11)
【0085】以上より(8)式に(4)、(10)式を
代入し、(9)式に(5)、(11)式を代入すること
でG1、G2を求めることができる。
【0086】
【数2】
【0087】ランダムシャッタカメラ4の中心線はS1
面、S2面の中心(O1、O2)を通過しており、その時
のランダムシャッタカメラ4の視野下端からの画素位置
はGasX/2画素となる。G1、G2の画素位置はG
asX/2画素を境にしてX軸の正方向側または負方向
側に存在し、正方向側、負方向側の位置により補助すり
板17の厚み(ATUMI)の算出式は、(14)式ま
たは(15)式となる。ここで、常にg1<g2であると
する。
【0088】
【数3】
【0089】また、主すり板16と補助すり板17の境
界から補助すり板17方向または主すり板16方向の測
定点の位置(例えば図3においてM1点、M2点)を求め
る場合は、以下のようになる。補助すり板17の上面を
通過するランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4,
4b−1〜4b−4の撮像面はS2面と同じ面であり、
そのランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4,4b
−1〜4b−4からの距離L2は(16)式となる。
【0090】 L2=L0−(G2−G2C)×tanθ ・・・・・・・(16)
【0091】距離L2の被写体の大きさW2は(3)式か
ら(17)式となる。
【0092】 W2= (WW/f)×(HW/H)×L2・・・・・・・(17)
【0093】WWはイメージセンサ(CCD)のY軸方
向の長さ、HはCCDのY軸方向の画素数、HWはCC
DのY軸方向の有効画素数を表している。画像入力手段
がランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4,4b−
1〜4b−4からの映像信号をY軸方向にA/D変換す
る有効画素数をGasYとすると、(11)、(1
3)、(17)式からY軸方向の1画素当りの寸法(G
mm:単位mm)は(18)式となる。
【0094】
【数4】
【0095】主すり板16と補助すり板17の境界から
M1点とM2点までの距離をLM1,LM2とすると、(1
8)式より主すり板16と補助すり板17の境界から画
像上におけるM1点またはM2点の位置(図3)を画素
位置GAGASO、GBGASOとして算出することができる。
【0096】 GAGASO= LM1/Gmm・・・・・・・・・・・・(19)
【0097】 GBGASO= LM2/Gmm・・・・・・・・・・・・(20)
【0098】以上により(19)、(20)式で求めた
画素位置GAGASO、GBGASOの補助すり板17の厚みを、
(14)、(15)式で示した式で算出することができ
る。上記の説明は、補助すり板17について説明した
が、補助すり板17が主すり板16であっても同様に算
出できる。
【0099】以上によりパンタグラフ2の主すり板16
または補助すり板17の厚みを算出でき、また算出した
結果を保存手段に保存する。次に2枚目以降の画像デー
タについても同様に厚みを算出し、測定結果を保存手段
にに保存する。
【0100】また、算出された厚み、または、保存され
た厚みを列車1の編成番号と合せてモニタ13に表示
し、表示された測定結果を監視員が見て、厚みを把握す
ることがでる。また、入力されたパンタグラフ2の画像
データをモニタ13に表示し、監視員がパンタグラフ2
の表面の状態を見ることができる。また、測定された厚
みが基準値より薄い場合、画像処理装置7は警告を発す
ることもできる。
【0101】実施の形態2.実施の形態1では、焼結合
金式パンタグラフ2の主すり板16と補助すり板17の
境界の求め方を示したが、カーボン式パンタグラフ2
は、以下の方法により主すり板16と補助すり板17の
境界を求めることができる。図12は、カーボン式パン
タグラフ2のすり板と補助すり板17の境界を検出する
ためのフィルタを示している。
【0102】ランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−
4,4b−1〜4b−4は90度回転して設置してお
り、主すり板16と補助すり板17の境界はX軸方向に
延びている。(図3)
【0103】カーボン式パンタグラフ2の場合、主すり
板16と補助すり板17の境界の濃度は境界の上の画素
(パンタグラフ2前側から撮像したとき)または下の画
素(パンタグラフ2後側から撮像したとき)の濃度より
暗く撮像されているため、入力された画像の3×5画素
の領域(d0〜d14)において濃度が下記条件を満た
す時、図12に示したフィルタを使用し画像を強調す
る。下記条件を満たさない場合は3×5画素の左上の濃
度d0を0とする。3×5画素の領域においてd6、d
7、d8が境界に位置したとき、下記条件を満たすため
この条件によりX軸方向を強調する。
【0104】この強調方法は画像全体に対して3×5画
素の領域を左上から順次1画素ずつX軸方向およびY軸
方向に移動しながら処理を実施する。強調処理後、ある
閾値で2値化を行い、X軸方向に最も長く延びている線
分を主すり板16と補助すり板17の境界とする。
【0105】条件 パンタグラフ2前側から撮像したとき ( d0×d1×d2)>(d6×d7×d8) ( d3×d4×d5)>(d6×d7×d8) パンタグラフ2後側から撮像したとき ( d9×d10×d11)>(d6×d7×d8) (d12×d13×d14)>(d6×d7×d8)
【0106】実施の形態3.実施の形態1では、ランダ
ムシャッタカメラ4a−1〜4a−4,4b−1〜4b
−4をパンタグラフ2両端のパンタグラフ2の前側と後
側に計8台設置し、パンタグラフ2の側面をパンタグラ
フ2の長手方向に4分割して撮像したが、縦横比が1:
3.5アナモフィックレンズを使用して、パンタグラフ
2のすり板方向を3.5倍に拡大して、パンタグラフ2
の側面を撮像し、1台のランダムシャッタカメラ4でパ
ンタグラフ2の長手方向の半分が撮像できるようにして
も良い。
【0107】図13は装置の構成図、図14はランダム
シャッタカメラ4、パンタグラフ検知センサ5、照明6
とパンタグラフ2との位置関係を示した図である。ラン
ダムシャッタカメラ4はパンタグラフ2から1100m
m上方向、パンタグラフ2の撮像地点とランダムシャッ
タカメラ4間は2000mm、パンタグラフ2中心から
パンタグラフ2の端方向に250mmで設置され、パン
タグラフ検知センサはパンタグラフから500mm上方
向に設置されている。照明6は、パンタグラフ2上方向
に300mm、パンタグラフ2の撮像地点と照明6間は
300mmである。
【0108】動作は実施の形態1と同様に、列車1は矢
印14で示される列車進行方向から進入する。列車検知
センサ3で列車1が検知されると、制御手段11が照明
6を点灯する。パンタグラフ検知センサ5bがパンタグ
ラフ2を検知すると、画像入力手段8はランダムシャッ
タカメラ4を起動し、ランダムシャッタカメラ4はパン
タグラフ2後側の主すり板16と補助すり板17の側面
をパンタグラフ2の中心から端までそれぞれ半分づつ撮
像する。
【0109】撮像された映像信号は画像入力手段8に入
力される。さらに列車1が進入するとパンタグラフ検知
センサ5aがパンタグラフ2を検知し、画像入力手段8
はランダムシャッタカメラ4を起動し、ランダムシャッ
タカメラ4はパンタグラフ2の前側の主すり板16と補
助すり板17の側面をパンタグラフ2の中心から端まで
各々半分づつ撮像し、撮像された映像信号は画像入力手
段8に入力される。
【0110】ランダムシャッタカメラ4には縦横比が
1:3.5のアナモフィックレンズを使用して、パンタ
グラフ2のすり板厚み方向を3.5倍に拡大して撮像し
ており、1台のランダムシャッタカメラ4でパンタグラ
フ2の半分を撮像でき、また、主すり板16と補助すり
板17の厚み方向の分解能を高めている。また、ランダ
ムシャッタカメラ4の使用個数が少ないことからパンタ
グラフ2の撮像枚数も少なく、画像処理時間も少なくて
すむ。
【0111】以降、動作は実施の形態1と同様である
が、[0049]で示した厚み算出のための計算式にお
いて縦横比が1:Nのアナモフィックレンズを使用した
場合のX軸方向の焦点距離をfNとして、fNとfとの
関係は(21)式となり、上述した(3)、(4)、
(5)、(12)、(13)、(18)式は(22)、
(23)、(24)、(25)、(26)、(27)式
となる。他の式は同じである。
【0112】
【数5】
【0113】実施の形態4.実施の形態1又は実施の形
態3では、ランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4
をパンタグラフ2の斜上に設置してパンタグラフ2を撮
像したが、この場合、トロリ線(図示せず)と接触する
パンタグラフ2側面部分がトロリ線に隠れ測定できな
い。トロリ線と接触するパンタグラフ2側面部分も測定
できるようにするため、ランダムシャッタカメラ4の設
置を図15に示したように、パンタグラフ2と同じ高さ
に設置して、パンタグラフ2の側面を撮像する。図15
は、ランダムシャッタカメラ2の配置図である。他の構
成は実施の形態1と同様である。
【0114】図15はランダムシャッタカメラ4、照明
6、パンタグラフ検知センサ5とパンタグラフ2の位置
関係を示した図である。ランダムシャッタカメラ4はパ
ンタグラフ2と同じ高さで、パンタグラフ2の撮像地点
とランダムシャッタカメラ4間は3800mm、パンタ
グラフ2の中心からパンタグラフ2の端方向に1500
mmで設置されている。パンタグラフ検知センサはパン
タグラフから500mm上方向に設置され、照明6は、
パンタグラフ2上方向に300mm、パンタグラフ2の
撮像地点と照明6間は300mmである。
【0115】また、図15の配置は、ランダムシャッタ
カメラ4には縦横比が1:3.5のアナモフィックレン
ズを使用し、1台のランダムシャッタカメラ4でパンタ
グラフ2の長手方向にパンタグラフ2の側面の半分を撮
像する配置であり、ランダムシャッタカメラ4はパンタ
グラフ2の前側と後側にそれぞれ2台設置(計4台)す
る。
【0116】または、図示していないが縦横比が1:1
の通常のレンズを使用し、ランダムシャッタカメラ4a
−1〜4a−4はパンタグラフ2の前側と後側にそれぞ
れ4台設置(計8台)して、パンタグラフ2の長手方向
にパンタグラフ2の側面を4分割するようにランダムシ
ャッタカメラ2を設置しても良い。動作は実施の形態1
と同様であるが、厚み算出は以下のようになる。
【0117】図16は、実施の形態4で示したカメラ配
置でパンタグラフ2の主すり板16と補助すり板17の
厚み算出のための各寸法を示した図であり、Oを座標原
点としてカメラ軸方向をZ軸、紙面上の平面においてZ
軸と垂直な軸をX軸、紙面上から奥行方向をY軸として
いる。
【0118】図においてJはパンタグラフ2長手方向の
ある点であり、L0はランダムシャッタカメラ4から座
標原点Oまでの距離(A−O間)、L3はランダムシャ
ッタカメラ4からJ点を撮像面(S3面)とする面まで
の距離(A−O3間)、G0はランダムシャッタカメラ4
の視野下端から座標原点OまでのS0面上での距離(H
−O間)、G3はランダムシャッタカメラ4の視野下端
からJ点までのS3面上での距離(I−J間)、G3C
ランダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4の視野下端
からS3面上の中心までの距離(I−O3間)、O3はラ
ンダムシャッタカメラ4の中心線とS3面との交点、l3
はOとO3とのランダムシャッタカメラ4の中心線上の
距離(O−O3間)、θはランダムシャッタカメラ4の
中心線とパンタグラフ2のなす角度である。ランダムシ
ャッタカメラ4はパンタグラフ2と同じ高さから斜前方
または後方から撮影するため、X軸、Y軸はパンタグラ
フ2に対して傾いている。
【0119】ランダムシャッタカメラ4に使用されてい
るイメージセンサ(CCD)のX軸方向の長さをWH、
レンズの焦点距離をf、被写体のX軸方向の大きさを
W、被写体までの距離をL、CCDのX軸方向の画素数
をV、CCDのX軸方向の有効画素数をVHとすると、
H、f、W、Lの関係は(28)式で表すことができ
る。
【0120】 W=(WH/f)×(VH/V)×L・・・・・・・(28)
【0121】ランダムシャッタカメラ4からの映像信号
を入力する画像入力手段がX軸方向にA/D変換する有
効画素数をGasX、ランダムシャッタカメラ4の視野
下端から座標原点OまでのS0面上での画像上の画素位
置をg0、ランダムシャッタカメラ4の視野下端からJ
点までのS3面上での画像上の画素位置をg3とすると、
0はGasXの1/2であり、また、(28)式からG
0、G3は(30)〜(31)式で表すことができる。
【0122】 g0=GasX/2・・・・・・・・・(29)
【0123】 G0=(WH/f)×(VH/V)×L0×(g0/GasX) =(WH/f)×(VH/V)×L0×(1/2)・・・・・(30)
【0124】 G3=(WH/f)×(VH/V)×L3×(g3/GasX) ・・・・・(31)
【0125】OとO3との距離l3は、図16から(3
2)式で表すことができる。
【0126】 L3=(G3−G3C)×tanθ ・・・・・・・・・・・(32)
【0127】(32)式からL3は(33)式となる。 L3=L0−l3 =L0−(G3−G3C)×tanθ ・・・・・・・・(33)
【0128】また、S3面上のランダムシャッタカメラ
4a−1〜4a−4の視野下端から中心O3までの距離
3Cは、X軸方向の画素数GasXの内g3画素までのS
3面上の距離G3から(34)式で表すことができる。
【0129】 G3C=(GasX/g3) ×G3×(1/2) ・・・・・・(34) 以上より(33)式に(31)、(34)式を代入した
(35)式でG3を求めることができる。
【0130】
【数6】
【0131】ランダムシャッタカメラ4の中心線はS0
面、S3面の中心(O、O3)を通過しており、その時の
ランダムシャッタカメラ4の視野下端からの画素位置は
GasX/2画素となる。G3の画素位置は(GasX
2)画素を境にしてX軸の正方向側または負方向側に存
在するため、座標原点Oからパンタグラフ2の長手方向
のある点Jまでの距離は絶対値を取って(36)式とな
る。
【0132】
【数7】
【0133】また、J点における主すり板16または補
助すり板17の厚みは、以下のように算出できる。J点
での主すり板16または補助すり板17を通過するラン
ダムシャッタカメラ4a−1〜4a−4の撮像面はS3
面と同じ面であり、そのランダムシャッタカメラ4a−
1〜4a−4からの距離L3は(37)式となる。
【0134】 L3=L0−(G3−G3C)×tanθ ・・・・・・・・・(37)
【0135】距離L3の被写体のY軸方向の大きさW3
は(28)式から(38)式となる。
【0136】 W3=(WW/fN)×(HW/H)×L3 ・・・・・(38)
【0137】WWはイメージセンサ(CCD)のY軸方
向の長さ、HはCCDのY軸方向の画素数、HWはCC
DのY軸方向の有効画素数を表しており、fNは縦横比
が1:Nのアナモフィックレンズを使用した場合のY軸
方向の焦点距離であり、焦点距離fとの関係は(39)
式となる。縦横比が1:1の通常のレンズの場合はNを
1として計算する。
【0138】 fN=f × N ・・・・・・・・・・・・・・・・・(39)
【0139】画像入力手段8がランダムシャッタカメラ
4a−1〜4a−4からの映像信号をY軸方向にA/D
変換する有効画素数をGasYとすると、(34)、
(35)、(38)式からY軸方向の1画素当りの寸法
(Gmm:単位mm)は以下の(40)式となる。
【0140】
【数8】
【0141】主すり板16または補助すり板17の厚み
は、検出された舟体15と主すり板16または舟体15
と補助すり板17の境界から、主すり板16の上面また
は補助すり板17の上面の測定点までの画素数をGGASO
として(40)式から(41)式で表すことができる。
【0142】 ATUMI=GGASO×Gmm ・・・・・・・・・・・・・(41)
【0143】以上よりパンタグラフ2の長手方向のある
J点の主すり板16または補助すり板17の厚みを算出
することができる。
【0144】以上のようにこの発明によれば、周囲環境
等により撮像手段の輝度を調整しパンタグラフ側面を撮
像し、入力した画像データを画像処理手段が画像処理
し、主すり板16または補助すり板17の濃度の平均位
置を求め、その平均位置から舟体と主すり板16または
舟体と補助すり板17の境界方向で、舟体と主すり板1
6または舟体と補助すり板17の境界となる近辺のエッ
ジ成分を検出し、そのエッジ成分から直線成分を検出
し、その直線成分上とその直線成分を左右に平行移動し
た直線上に位置する原画像の濃度合計が最大値または最
小値を示す直線を舟体と主すり板16または舟体と補助
すり板17の境界とすることで、摩耗しない舟体と主す
り板16または舟体と補助すり板17の境界を検出で
き、主すり板16または補助すり板17の厚みを測定す
ることができる効果があり、測定した結果を保存手段9
に保存、または、モニタ13に表示し、監視員がその測
定結果、または、画像データを見ることでパンタグラフ
2の厚みと表面を確認することができる効果がある。
【0145】また、この発明によれば、周囲環境等によ
り撮像手段の輝度を調整しパンタグラフ側面を撮像し、
入力した画像データを画像処理手段が画像処理し、主す
り板16または補助すり板17の濃度の平均位置を求
め、その平均位置から主すり板16の上面または補助す
り板17の上面方向で、主すり板16の上面または補助
すり板17の上面となる近辺のエッジ成分を検出し、そ
のエッジ成分から直線成分を検出し、その直線成分の近
辺の濃度がピークの山となる点または谷となる点を主す
り板16の上面または補助すり板17の上面の測定点と
することで、摩耗した主すり板16の上面または補助す
り板17の上面の測定点を特定でき、主すり板16また
は補助すり板17の厚みを測定することができる効果が
あり、測定した結果を保存手段9に保存、または、モニ
タ13に表示し、監視員がその測定結果、または、画像
データを見ることでパンタグラフ2の厚みと表面を確認
することができる効果がある。
【0146】また、この発明によれば、周囲環境等によ
り撮像手段の輝度を調整しパンタグラフ側面を撮像し、
入力した画像データを画像処理手段が画像処理し、焼結
合金式パンタグラフの主すり板16と補助すり板17の
境界検出として、境界と境界の上下の画素とを比較する
ことで、焼結合金式パンタグラフの主すり板16と補助
すり板17の境界を検出することができ、主すり板16
または補助すり板17の厚みを測定することができる効
果があり、測定した結果を保存手段9に保存、または、
モニタ13に表示し、監視員がその測定結果、または、
画像データを見ることでパンタグラフ2の厚みと表面を
確認することができる効果がある。
【0147】また、この発明によれば、周囲環境等によ
り撮像手段の輝度を調整しパンタグラフ側面を撮像し、
入力した画像データを画像処理手段が画像処理し、カー
ボン式パンタグラフの主すり板16と補助すり板17の
境界検出として、境界と境界の上側の画素または下側の
画素とを比較することで、カーボン式パンタグラフの主
すり板16と補助すり板17の境界を検出することがで
き、主すり板16または補助すり板17の厚みを測定す
ることができる効果があり、測定した結果を保存手段9
に保存、または、モニタ13に表示し、監視員がその測
定結果、または、画像データを見ることでパンタグラフ
2の厚みと表面を確認することができる効果がある。
【0148】また、この発明によれば、アナモフィック
レンズを使用してすり板厚み方向を拡大して、ランダム
シャッタカメラ1台でパンタグラフ長手方向の半分を撮
像することで、ランダムシャッタカメラの使用個数を減
らすことができる。
【0149】また、この発明によれば、周辺照度等の周
囲環境、時間、月日情報により撮像手段の輝度調整を行
いパンタグラフ側面を撮像し画像処理でパンタグラフの
主すり板16または補助すり板17の厚みを測定するこ
とで、周辺環境に影響されることなくパンタグラフを撮
像できすり板の厚みを測定できる。
【0150】
【0151】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に示されるパンタグ
ラフ検知センサ、照明、ランダムシャッタカメラ等の構
成図を示した図である。
【図2】 図1に示されるパンタグラフ検知センサ、照
明、ランダムシャッタカメラの具体的な配置の一例を示
す図である。
【図3】 図1で示されるランダムシャッタカメラによ
り撮像されるパンタグラフの画像を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に示される主すり板
または補助すり板のエッジを強調するためのフィルタを
示した図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に示される大津の方
法について示した図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に示される主すり板
または補助すり板の平均位置を示した図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に示される舟体と主
すり板または舟体と補助すり板の境界検出を示した図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態1に示されるHoug
h変換について示した図である。
【図9】 この発明の実施の形態1に示される主すり板
上面または補助すり板上面の測定点近辺の濃度部分を示
した図である。
【図10】 この発明の実施の形態1に示される焼結合
金式パンタグラフの主すり板と補助すり板の境界検出方
法を示した図である。
【図11】 この発明の実施の形態1に示される主すり
板または補助すり板の厚み算出のための各寸法を示した
図である。
【図12】 この発明の実施の形態2によるカーボン式
パンタグラフの主すり板16と補助すり板17の境界検
出方法を示した図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に示される装置の
構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態3に示されるランダ
ムシャッタカメラの配置を示した図である。
【図15】 この発明の実施の形態4で示されるパンタ
グラフ検知センサ、照明、ランダムシャッタカメラの具
体的な配置の一例を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態4で示される主すり
板または補助すり板の厚み算出のための各寸法を示した
図である。
【図17】 従来のパンタグラフ撮像/ファイル装置を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 列車、2 パンタグラフ、3 列車検知センサ、4
ランダムシャッタカメラ、5 パンタグラフ検知セン
サ、6 照明、7 画像処理装置、15 舟体、16
主すり板、補助すり板17、22 検査範囲、30 中
心ライン、31平均位置の画素、32 もとの直線成
分、33 左に2画素平行移動した直線成分、34 左
に1画素平行移動した直線成分、35 右に1画素平行
移動した直線成分、36 右に2画素平行移動した直線
成分、37 エッジの画素。
フロントページの続き (72)発明者 本多 隆一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 宮田 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 山口 平和 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 大谷 哲生 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−143714(JP,A) 特開 平5−146001(JP,A) 特開 平8−33105(JP,A) 特開 平7−159133(JP,A) 特開 平8−79904(JP,A) 特開 平5−292601(JP,A) 特開 平6−258053(JP,A) 特開 平6−288728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 280 B60L 5/20 G01B 11/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車のパンタグラフを検知するパンタグ
    ラフ検知手段と、 パンタグラフ側面の撮像を行う撮像手段と、前記 撮像手段によって撮像された画像データを取り込ん
    前記画像データを画像処理し前記パンタグラフの主す
    り板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを備
    前記画像処理手段は、 前記撮像手段により撮像された列車のパンタグラフ側面
    の画像データを取り込んで画像処理して、前記主すり板
    または前記補助すり板の濃度の平均位置を求め、前記平
    均位置から舟体と前記主すり板、または前記舟体と前記
    補助すり板の境界方向で前記舟体と前記主すり板の境界
    または前記舟体と前記補助すり板の境界となる近辺のエ
    ッジ成分を検出すると共に、前記エッジ成分から直線成
    分を検出し、その直線成分上と前記直線成分を左右に平
    行移動した直線上に位置する原画像のそれぞれの濃度合
    計が最大値または最小値を示す直線を前記舟体と前記主
    すり板の境界または前記舟体と前記補助すり板の境界と
    し、前記パンタグラフの主すり板と補助すり板の厚みを
    測定する ことを特徴とするパンタグラフすり板厚み測定
    装置。
  2. 【請求項2】 列車のパンタグラフを検知するパンタグ
    ラフ検知手段と、 パンタグラフ側面の撮像を行う撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された画像データを取り込ん
    で前記画像データを画像処理し前記パンタグラフの主す
    り板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを備
    え、 前記画像処理手段は、前記撮像手段により撮像された前
    記列車のパンタグラフ側面の画像データを取り込んで画
    像処理して、前記主すり板または前記補助すり板の濃度
    の平均位置を求め、前記平均位置から主すり板上面また
    は補助すり板上面方向で、前記主すり板上面または前記
    補助すり板上面となる近辺のエッジ成分を検出すると共
    に前記エッジ成分から直線成分を検出し、前記直線成分
    の近辺の濃度がピークの山となる点または谷となる点を
    前記主すり板上面または前記補助すり板上面の測定点と
    して前記パンタグラフの主すり板と補助すり板の厚みを
    定することを特徴とするパンタグラフすり板厚み測定
    装置。
  3. 【請求項3】 列車のパンタグラフを検知するパンタグ
    ラフ検知手段と、 パンタグラフ側面の撮像を行う撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された画像データを取り込ん
    で前記画像データを画像処理し前記パンタグラフの主す
    り板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを備
    え、 前記画像処理手段は、前記撮像手段により撮像された前
    記列車のパンタグラフ側面の画像データを取り込んで画
    像処理して、焼結合金式パンタグラフの主すり板と補助
    すり板の境界と前記境界の上下の画素とを比較して前記
    主すり板と前記補助すり板との境界を検出し、前記パン
    タグラフの主すり板と補助すり板の厚みを測定すること
    を特徴とするパンタグラフすり板厚み測定装置。
  4. 【請求項4】 列車のパンタグラフを検知するパンタグ
    ラフ検知手段と、 パンタグラフ側面の撮像を行う撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された画像データを取り込ん
    で前記画像データを画像処理し前記パンタグラフの主す
    り板と補助すり板の厚みを測定する画像処理手段とを備
    え、 前記画像処理手段は、前記撮像手段により撮像された前
    記列車のパンタグラフ側面の画像データを取り込んで画
    像処理して、カーボン式パンタグラフの主すり板と補助
    すり板との境界と前記境界の上側の画素または前記境界
    の下側の画素とを比較し、前記主すり板と前記補助すり
    板の境界を検出し、前記パンタグラフの主すり板と補助
    すり板の厚みを測定することを特徴とするパンタグラフ
    すり板厚み測定装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段は、前記列車のパンタグラ
    フ側面を縦横比の違うアナモフィックレンズを使用して
    すり板厚み方向を拡大して前記撮像手段により撮像する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    パンタグラフすり板厚み測定装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段は、パンタグラフ周囲の照
    度等の周囲環境、時間、月日情報により輝度調整を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    パンタグラフすり板厚み測定装置。
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