JP3352468B2 - コンバーゼンス自動調整装置 - Google Patents

コンバーゼンス自動調整装置

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JP3352468B2
JP3352468B2 JP13492792A JP13492792A JP3352468B2 JP 3352468 B2 JP3352468 B2 JP 3352468B2 JP 13492792 A JP13492792 A JP 13492792A JP 13492792 A JP13492792 A JP 13492792A JP 3352468 B2 JP3352468 B2 JP 3352468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CRT方式ビデオプ
ロジェクタの幾何学歪調整およびコンバーゼンス調整を
自動的に行うコンバーゼンス自動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、幾何学歪調整およびコンバーゼン
ス調整は、スクリーン上に投写されたコンバーゼンス調
整信号(クロスハッチ信号やドット信号)の映像を見な
がら、R,G,Bの映像が長方形になり、またR,G,
Bが重なるように、人手によって調整していたが、一連
の調整を完了する迄の時間は数十分から数時間が必要で
あった。また、これらの調整を行うには数多くの調整項
目があり、調整ボリューム数は数十個もあり、その結
果、調整には熟練技術が求められ、一般的なプロジェク
タのユーザは、容易に幾何学歪調整やコンバーゼンス調
整を行うことができなかった。また、フロント投写型プ
ロジェクタでは、セットを移動させた場合、そのつど幾
何学歪調整,コンバーゼンス調整およびフォーカス調整
を行う必要があり、プロジェクタの使用を容易にする障
害になっていた。
【0003】次に、従来の幾何学歪の調整方法について
説明する。幾何学歪は、投写レンズやスクリーンに対す
るCRTの設置角度(仰角、集中角)の影響で発生する
ものである。この補正は、クロスハッチ信号を受信して
行い、Gのラスタがスクリーン上で長方形になるように
調整し、水平,垂直の台形歪調整(キーストン調整)、
ピンクッション歪調整(PCC調整)およびリニアリテ
ィ調整を行うものである。上記各幾何学歪の調整は、調
整者がスクリーン上に投写された調整用映像(クロスハ
ッチ)を見ながら、目視によって正しいラスタ形状が得
られるように調整を行う。よって、調整には熟練技術が
必要となり、一般的なプロジェクタのユーザは幾何学歪
調整を行うことが出来なかった。
【0004】次に、コンバーゼンス調整方法について説
明する。コンバーゼンス調整は、R,G,Bの各単色映
像がスクリーン上で重なってカラー映像となる様にする
ための調整であり、Gの投写位置を基準にしてR,Bの
映像をGの映像に重ねる。この調整は、クロスハッチ信
号をスクリーン上に投写してこれを見ながらR,Bの縦
線,横線をGの縦線,横線に重なるように調整を行う。
調整手順は、最初にRとGの映像とを重ね合わせるコン
バーゼンス調整を行う。この時Bの映像は写さないで調
整を行う。これはBの映像を消すことでRとGとのコン
バーゼンス調整がやりやすくなるためである。
【0005】この調整が完了すると、続いてBの映像を
Gの映像に重ね合わせるコンバーゼンス調整を行う。こ
の時はRの映像を消してGとBの2色にしてBの映像の
調整を行う。R、またはBの映像をGの映像に重ね合わ
せるための調整手順は、コンバーゼンス補正方式(アナ
ログコンバーゼンス、ポイントコンバーゼンス)によっ
て多少の違いがあるが、ここでは従来のプロジェクタで
主に用いられているアナログコンバーゼンス方式による
コンバーゼンス調整手順について、説明する。
【0006】図11に、コンバーゼンス調整時における
スクリーン上の調整着目点の主なものを示す。同図にお
いて、51はスクリーン、57はスクリーン上に投写さ
れたラスタ、52はX軸、53はY軸、54は画面中央
部のスタティックコンバーゼンス調整着目点、55,5
6はそれぞれX,Y軸上にある水平、垂直幅およびリニ
アリティ調整着目点である。また、上記54〜56以外
の部分の映像パターン(縦線、横線、縦線と横線の交
点)は、コンバーゼンス詳細調整を行う時は、コンバー
ゼンス詳細調整を行うエリア内では全てコンバーゼンス
調整着目点になる。
【0007】以下、コンバーゼンス調整の手順について
述べる。コンバーゼンス調整には、RをGに重ねる調整
と、BをGに重ねる調整がある。RとBの調整はどちら
から行ってもよい。なお、調整手順は同じである。以
下、調整方法について述べる。最初に画面中央部のスタ
ティックコンバーゼンス調整着目点54に着目して、水
平,および垂直方向のスタティックコンバーゼンス調整
ボリュームの調整によってGの調整着目点に重ね合わせ
る。なお、スタティックコンバーゼンスは、画面全体を
左右方向(水平スタティックコンバーゼンス)、または
上下方向(垂直スタティックコンバーゼンス)にDC的
に動かすコンバーゼンス補正である。
【0008】画面センタ部がGに重なると、次に画面中
央横軸(X軸)と画面中央縦軸(Y軸)がGの中央横
軸、中央縦軸に重なるように、水平,および垂直SKE
W調整、BOW調整によってGに重ねる。これは、X
軸、Y軸の傾きを調整するためのコンバーゼンス補正で
ある。
【0009】次に、水平幅,水平リニアリティの調整を
行うが、水平幅,リニアリティ調整着目点55がGの水
平幅,リニアリティ調整着目点55に全て重なるよう
に、H−WIDE,H−LINの調整ボリュームの調整
を行う。なお、このとき、画面の左右両サイド部分のみ
の水平幅,水平リニアリティ調整用として、R−H−S
IDE,L−H−SIDE調整ボリュームを有するコン
バーゼンス回路もあり、これらの調整ボリュームがある
場合はここでこれらの調整ボリュームの調整も行う。
【0010】続いて、垂直幅,垂直リニアリティの調整
を行う。これは、垂直幅,リニアリティ調整着目点56
がGの垂直幅,リニアリティ調整着目点56に全て重な
るように、V−WIDE,V−LINのボリューム調整
を行うものである。以上で画面全体のコンバーゼンス調
整の概略調整が完了したことになる。概略調整と述べた
理由は、ここまでのコンバーゼンス調整では画面の中で
X軸及びY軸上の映像がGに重なっただけであり、画面
のX,Y軸以外の部分は完全に重なっていないため、そ
の部分のコンバーゼンス調整を行う必要があるためであ
る。よって、引き続いてコンバーゼンス詳細調整(X,
Y軸以外の部分のコンバーゼンス調整)の手順に入る。
【0011】詳細調整は、別名「ゾーン調整」という名
称で呼ばれることがあり、画面全体をいくつかの小ゾー
ンに分割して、各ゾーン内のRとBの縦線および横線を
Gの縦線および横線に重ね合わせるコンバーゼンス調整
である。なお、低コストコンバーゼンス回路では、4分
割ゾーン調整が一般的で、別名「4分割キーストン調
整」とも呼ばれている。また、それぞれのゾーンには、
水平,および垂直コンバーゼンス調整ボリュームが設け
られている。また、コンバーゼンス調整精度を上げるた
めにゾーン数を増やして全体で9ゾーン、16ゾーン、
25ゾーン、更にそれ以上の数のゾーンを有したコンバ
ーゼンス回路もある。
【0012】調整方法は、各ゾーンにおいて、その選択
されたゾーン内の縦線および横線がGの縦線および横線
に完全に重なるように、水平および垂直コンバーゼンス
ボリュームの調整を行うことで調整を行う。よって、ゾ
ーン数が増加するほど調整精度は向上するが、調整ボリ
ュームの数が増えるため、より長い調整時間が必要にな
る。
【0013】また、先にも述べたが、RとBのコンバー
ゼンス調整の手順は全く同じであるので、1台のビデオ
プロジェクタのコンバーゼンス調整を行うには、上記調
整手順をRとBについて行い、合計2回の調整手順を経
ることになる。以上の調整を全て完了するとコンバーゼ
ンス調整が完了するが、コンバーゼンス調整で調整する
ボリューム数は40〜50個程度(4分割ゾーンの場
合)になり、長い調整時間が必要であり、調整手順の多
さ、難しさから熟練技術が要求される。なお、以上に述
べた従来のコンバーゼンス調整手順を図12に示す。
【0014】次にコンバーゼンス回路について説明す
る。従来のコンバーゼンス回路にはアナログ方式とデジ
タル方式のコンバーゼンス回路があり、前者はアナログ
的にコンバーゼンス補正信号を作成し、数十個におよぶ
補正レベル調整ボリュームによってコンバーゼンス調整
を行っているものである。後者には大別して3種類のコ
ンバーゼンス回路があり、第一のデジタルコンバーゼン
ス回路は、コンバーゼンス補正信号をアナログコンバー
ゼンス回路と同様にアナログ的に作成し、コンバーゼン
ス補正レベル調整ボリュームを電子ボリューム等によっ
てデジタル的に補正レベル調整を行うものである。
【0015】第二のデジタルコンバーゼンス回路は、コ
ンバーゼンス補正信号の基本波形信号をデジタル演算に
よって作成し、各信号をデジタル的にレベル調整を行っ
て、これらを合成してコンバーゼンス補正信号を得るも
のである。
【0016】第三のデジタルコンバーゼンス回路は、画
面上の数十カ所〜数百カ所の調整点において、GとRお
よびBとGの水平方向および垂直方向のずれ量データか
らコンバーゼンス補正信号を演算によって作成するポイ
ントコンバーゼンス方式等がある。
【0017】上記各コンバーゼンス回路のうち、アナロ
グ方式コンバーゼンス回路と第一,第二のデジタル方式
コンバーゼンス回路では、上記調整手順で述べたコンバ
ーゼンス調整手順に沿ってコンバーゼンス調整を行う。
また、第三のデジタル方式(ポイントコンバーゼンス)
では、各調整点においてR,BのGに対する水平,垂直
方向のずれ量のデータを入力してコンバーゼンス補正を
行うものであり、数多くのデータを入力する必要がある
ため、アナログコンバーゼンスや他のデジタルコンバー
ゼンス回路よりもデータ入力に長時間かかり、調整時間
がより長くなる。
【0018】また、R,Bのコンバーゼンス調整を自動
化したシステムとして、スクリーン上に投写したR,
G,Bの調整点のスクリーン上の投写位置を検出して、
RとGの調整点とBとGの調整点とのずれ量を検出し、
これらがぴったりと重なるようにコンバーゼンス補正信
号を作成するものがある。図13はこの従来のコンバー
ゼンス調整装置の構成を示すブロック回路図である。図
において、9はパターン信号発生部、11は調整点位置
検出部、12はコンバーゼンス回路部、13は画像処理
部、20はビデオプロジェクタ本体で、スクリーン上に
投写した画像の検出にはモノクロCCDカメラを使用し
て、全調整点のスクリーン上の投写位置をR,G,B単
色ごとに検出を行い、RとGおよびBとGの調整点にお
けるコンバーゼンス誤差の検出を行い、このコンバーゼ
ンス誤差からコンバーゼンス補正信号を作成してコンバ
ーゼンス調整を行っている。位置検出には、低周波の繰
り返し映像パターンを用いて各調整点ごとに検出したデ
ータの調整点のある小エリア内の輝度データを切り出し
て、近似式によって調整点の中心位置を求めている。検
出精度は0.3×走査線の精度である。
【0019】ここで得られるコンバーゼンス補正信号
は、RとBのGの映像に重ねるための補正信号であり、
Gに関しては補正信号を作成しない。よって、Gの映像
にキーストン歪やPCC歪などの幾何学歪が残留してい
ると、コンバーゼンス調整後の映像にもその幾何学歪が
残ることになる。これを防ぐには、R,Bのコンバーゼ
ンス調整を行う前にGの映像に対してキーストンやPC
C調整(幾何学歪調整)を人手による目視調整を行い、
上記幾何学歪がなくなるようにしておく必要がある。な
お、目視調整には熟練技術が要求され、また、調整時間
もかかるため、ビデオプロジェクタの一般のユーザには
調整を行うことが困難である。
【0020】また、ビデオプロジェクタでは、セットを
長時間使用することでドリフトを生じ、ドリフトにより
電源投入時点と数時間経過後のコンバーゼンスずれが起
こる。これは、プロジェクタ本体が動作中に熱を発生す
ることによってセット本体が温度上昇するためである。
よってセットを長時間使用している場合はR,G,Bの
色ずれが次第に発生して、やがてプロジェクタの視聴者
は色ずれを感知して映像品位が低下することが生じる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、調整者は幾
何学歪およびコンバーゼンス調整開始の命令を与えるだ
けで、自動的に、しかも短時間で精度の高い幾何学歪お
よびコンバーゼンス調整を行うことができるコンバーゼ
ンス自動調整装置を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンバー
ゼンス自動調整装置は、位置検出用の映像パターン信号
をR,G,B単色ごとに時分割でスクリーン上に投写
し、その単色位置検出映像パターンを順次撮像手段によ
って読み込んで、映出されたGの映像の画面センタの調
整点をそのまま画面センタの調整点の正規位置とし、こ
の画面センタの調整点の正規位置を基準としてGの映像
の各調整点の正規位置を算出し(又は、映出されたGの
映像の画面の左右両端の調整点の中間位置を画面センタ
の調整点の正規位置のX座標とし、映出されたGの映像
の画面の上下両端の調整点の中間位置を画面センタの調
整点の正規位置のY座標とし、このようにして求められ
た画面センタの調整点の正規位置を基準としてGの映像
の各調整点の正規位置を算出し)、各調整点ごとに、ま
ず、正規位置に対するGの水平,垂直方向のずれ量を検
出してGの映像の各調整点の位置を補正し、ついでR,
Bの補正されたGに対する各調整点の水平,垂直方向の
ずれ量を検出してR,Bの映像の各調整点の位置を補正
するようにしたものである。
【0023】
【作用】この発明におけるコンバーゼンス補正信号は、
スクリーン上に投写されたR,G,Bの各調整点の位置
検出動作によって検出された水平、垂直位置座標に基づ
いて、Gの幾何学歪調整を行うことで得られる長方形に
なったGの各調整点の正規位置座標を算出し、その水
平、垂直方向の補正を行い、また各調整点ごとにRとG
の正規位置,BとGの正規位置との水平方向、垂直方向
のずれ量を算出し、上記ずれ量データに基づいてデジタ
ルコンバーゼンス回路でR,Bの水平、垂直コンバーゼ
ンス補正信号を作成し、R,Bのコンバーゼンス補正を
行う。
【0024】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1は、この発明の実施例1の構成を
示すブロック回路図である。同図において、1はスクリ
ーン上に投写された位置検出パターンを読み込む撮像手
段、2は撮像手段1の出力信号から調整点の位置を検出
する位置検出部、3は撮像手段1の出力信号を記憶する
フレームメモリ、4はR,BのGの調整点に対するずれ
量を検出するずれ量検出部、5はGの正規位置座標を算
出する手段、6はずれ量検出部4の出力信号からR,
G,Bの水平,垂直コンバーゼンス補正信号を作成する
デジタルコンバーゼンス回路、7はデジタルコンバーゼ
ンス回路6の出力補正信号を増幅するコンバーゼンス出
力回路、8はCRTのネック部にそれぞれ設置された
R,G,Bの水平,垂直コンバーゼンスコイル、9は位
置検出パターンを発生するパターン信号発生部、10は
幾何学歪・コンバーゼンス調整の制御を行う制御部であ
り、上記各構成ブロックのうち11は調整点の位置検出
を行う調整点位置検出部、12はコンバーゼンス補正を
行うコンバーゼンス回路部である。
【0025】幾何学歪調整とコンバーゼンス調整を自動
的に行うには、画面上に多くの調整点を設置して各調整
点の投写位置を検出する必要がある。更に、補正量の検
出も行う必要がある。本実施例1では、補正量を基準位
置に対するずれ量として検出する。
【0026】図2にスクリーン51上の調整点の設置例
として、水平7点,垂直5点の合計35点の調整点58
を設けた場合の調整点位置を示す。この各調整点58の
位置にそれぞれ位置検出用の映像パターン59を表示し
て、R,G,Bの全調整点の水平,垂直座標を検出す
る。
【0027】位置検出用映像パターン59は図3(a)
に示すように、輝度分布が水平,垂直方向とも正弦波信
号で与えられる円形パターンを用いる。また、図3
(b)に上下方向の中心軸の水平方向の信号波形を、
(c)に左右方向の中心軸の垂直方向の信号波形を示
す。この信号波形は、正弦波信号であるため信号の周波
数成分が高くなく、ビデオ回路の周波数特性の影響を受
けにくく、また、面データとして位置検出が行うことが
出来、また、円形パターンの中心位置の輝度がピークと
なり、このピーク位置を中心点として輝度分布が左右お
よび上下に対称になる、という特長があり、スクリーン
51上の調整点58の位置検出を撮像手段の画素以下の
精度で検出するのに都合が良く、また、自動的に位置検
出を行うことに用いるのに適している。また、調整点の
設置位置条件として、X,Y軸の軸上に調整点が存在
し、且つ水平,垂直方向の調整点の間隔はそれぞれ一定
である必要がある。
【0028】位置検出時には、スクリーン51上の各調
整点58の位置に1つの位置検出用パターン59を表示
し、スクリーン51全体では調整点58の数だけ位置検
出用パターン59を表示させる。なお、このとき、位置
検出用映像パターン59の表示はR,G,Bそれぞれ単
色のみをスクリーン上に表示するようにして、時分割で
R,G,Bそれぞれの各調整点の位置検出を行う。な
お、ビデオプロジェクタでは、スクリーン51に投写さ
れた画面周辺部の映像の輝度は画面センタ部の輝度に対
して低下する。これは投写レンズの画角の影響によるも
のである。よって、画面周辺部の位置検出用映像パター
ン59はこれを補償するために画面センタ部の位置検出
用映像パターン59よりもあらかじめ輝度レベルを上げ
ておく。これによって、画面周辺部の位置検出でも検出
精度が確保できる。
【0029】次に、位置検出方法について述べる。スク
リーン51上に投写した位置検出用映像パターン59を
CCDカメラ等の撮像手段1によって全画面を一度に読
み取り、スクリーン51上における各位置検出用映像パ
ターン59の位置座標(X,Y座標)を演算によって求
める。位置座標の求め方は、位置検出用映像パターン5
9の検出信号が正弦波信号であるので、ノイズの影響が
なければ、撮像手段1の出力信号も正弦波信号が得られ
る。この出力信号をフレームメモリ3に記憶させて、続
いて位置検出を行う調整点付近のデータを、X座標(水
平座標)を求める時は水平方向に、Y座標(垂直座標)
を求める時は垂直方向にデータを切り出して演算を行
う。データの切り出しエリアは図3(b),(c)に示
した範囲である。上記切り出しエリアの輝度分布を式1
に示した2次式f(x)で近似して、定数a,b,cを
求める。近似計算は最小自乗法を用いて誤差ができるだ
け小さくなるように計算を行う。 f(x)=ax2+bx+c ・・・・・ 式1
【0030】次に、式1の近似2次式f(x)のピーク
を与えるX座標を算出する。なお、式1・f(x)は、
位置検出用映像パターン59から上に凸の放物線になる
ため、近似式f(x)のピークを与えるX座標xMAX
次に示す式2で求められる。 xMAX=−b/2a ・・・・・ 式2 以上のようにして算出されたピークを与えるX座標x
MAXをその調整点58のスクリーン51上の位置とす
る。同様に、垂直方向についても位置検出を行うと、そ
の調整点のスクリーン51上のX,Y座標が求められ
る。続いて、他の調整点58についても同様にしてX,
Y座標が算出できる。また、R,G,B3色の調整点に
ついても同様にX,Y座標が算出できる。
【0031】次に、Gの正規位置座標の決定方法につい
て説明する。Gのスクリーン51上の調整点の投写位置
は、幾何学歪調整がされていなければ、Gの各調整点は
格子状に配列されない。つまり、円形パターンを投写し
ても正しい円形パターンとしてスクリーン51上に投写
されず、歪んだ円形パターンになる。よって、Gの各調
整点が格子状に配列されるようにGの各調整点58の正
規位置座標を決定してやり、Gのコンバーゼンス調整に
よって、Gの各調整点58がスクリーン51上で正しい
格子状に配列されるようにする。
【0032】しかし、一方的にGの各調整点58の正規
位置座標を決定したのでは、Gの映像がCRTの蛍光面
上で蛍光面端に写されて映像の一部が欠ける場合(ネッ
クシャドウ)がある。この症状を防ぐために、スクリー
ン51に投写されたGの調整点58の何点かの位置座標
データを利用してGの各調整点58の正規位置座標を決
定する。そのため、最初にGの調整点58のスクリーン
上の投写位置の検出を、上記で述べた方法によって行
う。しかし、この時全てのGの調整点58の位置座標を
検出する必要はない。
【0033】Gの調整点58の正規位置座標を決定する
ために、最初に、Gの画面センター54の調整点と、
X、Y軸両端の調整点55,56の合計5点の調整点5
8のスクリーン51上の投写位置座標を検出する。な
お、図6にこれらの調整点を示す。また、説明のため、
各調整点の検出されたX,Y座標を小文字(x,y)で
表わし、正規位置座標を大文字(X,Y)で表わし、5
点の座標を表わすためにセンタ(C)、X軸端の左右
(L,R)、Y軸端の上下(T,B)の添字をつけて表
わすことにする。なお、スクリーン上の全調整点を水平
7点および垂直5点の合計35点とする。
【0034】画面センタの調整点の正規位置座標XC
Cは検出したxC,yCをそのまま用いる。次に、X,
Y軸端の調整点の正規位置座標XL,XR,YL,YRを、
X軸両端の検出座標xL,xR,yL,y R から以下に示す
式3.1〜3.3で決定する。 XL=XC−(xR−xL)/2 ・・・・・ 式3.1 XR=XC+(xR−xL)/2 ・・・・・ 式3.2 YL=YR=yC ・・・・・・・・ 式3.3 式3.1,3.2はセンタからX軸左右両端の調整点間距離
が等しくなるように、X軸両端の調整点の正規位置座標
を決定するもので、Y座標はセンタの調整点のY座標と
等しくすることで、形状が長方形になった正規位置座標
が決定される。
【0035】次に、Y軸両端の調整点の正規位置座標を
決定する。これは上記で述べたX軸両端の場合と同様に
決定することができ、式4.1〜4.3に示す。 YT=YC−(yB−yT)/2 ・・・・・ 式4.1 YB=YC+(yB−yT)/2 ・・・・・ 式4.2 XT=XB=xC ・・・・・・・・ 式4.3
【0036】次に4コーナの調整点の正規位置座標を決
定する。画面左上の調整点の正規位置座標は、X座標を
とし、Y座標をYTとすればよい。同様に、左下の
調整点のX,Y座標はXL,YBとし、右上の調整点はX
R,YT、右下の調整点はXR,YBとすればよい。これ
で、4コーナとX,Y軸両端の8調整点は長方形にな
る。
【0037】残るGの調整点の正規位置座標は、上記で
決定された4コーナの調整点の正規位置座標を均等に分
割して得る。いま、水平7点,垂直5点の調整点がある
ため、水平調整点間隔は左右端の調整点間隔を6等分す
ることで得られ、調整点XL〜XRの6等分点のX座標を
各調整点の正規座標のX座標とする。同様に、Y座標に
ついても調整点YT〜YBの4等分点のY座標を各調整点
のY座標とする。以上でGの全ての調整点の正規位置座
標が決定される。
【0038】次に、Gの全調整点のスクリーン上に投写
されている実際の投写位置座標の検出を行う。これは、
Gの幾何学歪調整のための補正信号を作成するためであ
る。検出方法は、上記で述べた位置検出方法によって行
うことが出来る。次に、先程決定した各調整点の正規位
置座標と、調整点の実際の投写位置座標(検出座標)の
水平,垂直方向のずれ量を各調整点ごとに算出し、ずれ
量データとしてGの水平,垂直コンバーゼンス補正信号
の作成に用いる。
【0039】続いて、Gの水平,垂直コンバーゼンス補
正信号の作成方法について述べる。最初に水平方向のコ
ンバーゼンス補正信号の作成を説明する。いま、水平方
向の調整点が7点,垂直方向の調整点数は5点であると
する。また、水平帰線期間内に3点、垂直帰線期間内に
1点の調整点を内挿点として設ける。また、ビデオプロ
ジェクタで受信している信号はNTSC信号であるとす
る。この時、Gの調整点の正規位置に対するずれ量デー
タは1Hで7つ、1Vで5つのずれ量データが存在する
が、帰線期間の内挿によって、1Hでは10個のずれ量
データがあり、1Vでは6個のずれ量データがあること
になり、これらのデータから水平コンバーゼンス補正信
号を作成する。
【0040】しかし、水平方向のコンバーゼンス補正信
号のうち、調整点が存在するラインである6ラインの補
正信号はずれ量データから直接作成することができる
が、残る519ラインの補正信号はずれ量データから直
接得ることができない。よって全ラインの水平コンバー
ゼンス補正信号を作成するために519ラインのずれ量
データを内挿処理を施すことで得る。内挿処理は、調整
点が存在するラインの各調整点のずれ量データから、フ
ィルタリングによって内挿データを作成する。上記の処
理によって525ライン全ての水平コンバーゼンス補正
信号を作成するための各ラインのずれ量データが得られ
る。
【0041】上記の内挿処理によって、525ラインの
全てのラインに10個のずれ量データが得られ、各ライ
ンの水平コンバーゼンス補正信号は、それぞれ9次まで
の近似式で近似によって求めることが出来る。しかし、
実際のコンバーゼンスは4次の歪まで補正でほぼ補正す
ることができるため、4次の近似式によってコンバーゼ
ンス補正信号を作成する。近似式による出力信号は低次
のローパスフィルタをかけ、出力回路7で電流増幅され
て、CRTのネック部に設置された水平コンバーゼンス
コイル8に流されて、水平コンバーゼンス補正が行われ
る。
【0042】一方、垂直コンバーゼンス補正信号は、1
V内に6個のずれ量データが存在するが、水平と同様に
高次の近似式を算出してこれを垂直コンバーゼンス補正
信号として用いる。垂直コンバーゼンス補正信号も、水
平と同様に4次の近似式を用いている。近似式による出
力信号は、出力回路7において電流増幅され、水平コン
バーゼンス補正と同様にCRTのネック部に設置された
垂直コンバーゼンスコイル8に流されて、垂直コンバー
ゼンス補正が行われる。
【0043】以上でGの幾何学歪調整が完了したことに
なり、スクリーン上に投写されるGの映像は正しいアス
ペクト比を持った形状になるが、実際には、コンバーゼ
ンスコイルと偏向コイルとの軸がずれていたり、各コイ
ルの巻線が理想的な偏向磁界をつくる配置とずれていた
りするため、幾何学歪が残っていることがある。そこ
で、幾何学歪補正調整の精度を上げるために、ここで再
度Gの各調整点のスクリーン上の投写位置座標の検出を
行い、正規位置座標とのずれ量を再度検出し、再びGの
水平,垂直補正信号を作成して、最初に作成した水平,
垂直補正信号に加えて新たなGの水平,垂直補正信号を
得て、Gのコンバーゼンスコイル8に補正信号を流すこ
とで、Gの幾何学歪補正の補正精度を上げる。
【0044】続いて、R,Bのコンバーゼンス補正の手
順に入るが、ここで改めてR,G,Bの各調整点のスク
リーン上での投写位置座標を検出する。検出方法はGの
調整点の位置検出と全く同じである。なお、R,G,B
3色の調整点の位置検出はそれぞれ単色で行い、R,
G,Bの順番に時分割で位置検出を行う。3色の各調整
点の位置検出が完了すると、次にR,Bのコンバーゼン
ス補正信号を作成するためにR,Bの各調整点ごとにG
の投写位置座標との水平,垂直方向のずれ量を算出す
る。
【0045】今、R,G,Bの検出された各調整点の水
平位置座標をxRH,xGH,xBH、垂直位置座標をxRV
GV,xBVとして、Gに対するR,Bの水平,垂直方向
のずれ量を△XRH、△XBH、△XRV、△XBVとすると、
これらは次に示す式5.1〜5.4によって表わすことが出
来る。 △XRH=xRH−xGH ・・・・・ 式5.1 △XBH=xBH−xGH ・・・・・ 式5.2 △XRV=xRV−xGV ・・・・・ 式5.3 △XBV=xBV−xGV ・・・・・ 式5.4 これらをすべての調整点に対して計算することで、スク
リーン上の全ての調整点において、R,BのGに対する
水平方向と垂直方向のずれ量が検出される。
【0046】次に、上記各調整点のずれ量データから
R,Bの水平および垂直コンバーゼンス補正信号を演算
によって作成する。作成方法はGの水平,垂直方向のコ
ンバーゼンス補正信号の作成の説明で述べた方法と全く
同じ方法で作成する。作成されたR,Bの水平,垂直コ
ンバーゼンス補正信号は、それぞれ出力回路7で増幅さ
れてR,BのCRTに設置されたR,Bのコンバーゼン
スコイル8に流されることによってR,Bのコンバーゼ
ンス補正がなされ、スクリーン上ではR,G,B3色の
映像がぴったりと重なる。
【0047】しかし、Gの補正信号のところで述べたよ
うに、R,Bのコンバーゼンスコイル8のばらつきによ
ってR,Bの映像がGの映像にぴったりと重なっていな
いことがあるため、R,Bのコンバーゼンス調整精度を
上げるために、ここで再度R,G,Bの各調整点のスク
リーン上での投写位置の検出を行う。ここでGの投写位
置も再度検出するのは、コンバーゼンス補正信号作成時
に使用するR,G,Bの調整点の投写位置データの時間
差を小さくすることで、ドリフトによってGの投写位置
がずれることの影響から逃れるためである。作成したコ
ンバーゼンス再補正信号は最初に算出したコンバーゼン
ス補正信号に加え、新たなコンバーゼンス補正信号を得
て、R,Bのコンバーゼンスコイル8に流すことで、コ
ンバーゼンス調整は完了する。なお、上記で算出された
R,Bのコンバーゼンス補正信号とGの幾何学歪補正用
のコンバーゼンス補正信号は、デジタルコンバーゼンス
回路6内に設けられたコンバーゼンス補正信号メモリに
コンバーゼンス補正信号データを収納しておき、いつで
も読みだせるようになっている。よって、プロジェクタ
本体を移動しなければ、コンバーゼンス補正信号メモリ
から補正信号データを読みだしてコンバーゼンス補正が
なされる。
【0048】また、上記のコンバーゼンス調整は、ビデ
オプロジェクタの電源投入時に開始するように制御手段
10にプログラミングしておき、ある一定時間ごとに上
記したコンバーゼンス調整を行うことでドリフトによる
コンバーゼンスずれの補正を行うことが可能となる。な
お、コンバーゼンス調整は自動的に行われるが、マニュ
アル操作で適宜行うことも出来る。
【0049】実施例2.上記実施例1では、Gの調整点
の正規位置座標を決定するのに画面センタと4コーナの
調整点の5点を用いた場合について説明したが、X,Y
軸両端の4個の調整点の位置座標を検出するだけでGの
全ての調整点の正規位置座標を決定することが出来る。
この時、位置検出を行う調整点位置を図7に示す。この
実施例2では、検出調整点をX,Y軸両端の4個にした
場合のGの調整点の正規位置座標の決定方法について述
べる。
【0050】この場合はセンタの調整点の正規位置座標
C,YCを以下に示す式6.1,6.2によって決定する。 XC=(xL+xR)/2 ・・・・・ 式6.1 YC=(yT+yB)/2 ・・・・・ 式6.2 これは、X,Y軸両端の調整点のX,Y座標の中点を画
面センタの調整点の正規位置とするものである。なお、
その他の調整点の正規位置座標は実施例1で述べた手順
と同じ方法で決定する。また、Gの幾何学歪補正用の補
正信号、R,Bのコンバーゼンス調整の方法について
も、実施例1と同じであり、実施例1と同様の効果が得
られる。
【0051】実施例3.実施例2では、Gの調整点の正
規位置座標を決定するのにX,Y軸両端の4個の調整点
を用いた場合について説明したが、画面4コーナの4個
の調整点を用いても、Gの正規位置座標を決定すること
ができる。図8に位置検出を行う調整点の位置を示す。
以下、この場合の正規位置座標の決定方法について説明
する。
【0052】いま、画面4コーナの調整点の検出された
X,Y座標を、左上,右上,左下,右下の調整点の順で
x,yにそれぞれTLTRBLBRの添字をつけて表わ
す。最初にX軸両端のX座標と、Y軸両端のY座標の正
規位置座標を式7.1〜7.4によって仮の正規位置座標と
して定める。 xL=(xTL+xBL)/2 ・・・・・ 式7.1 xR=(xTR+xBR)/2 ・・・・・ 式7.2 yT=(yTL+yTR)/2 ・・・・・ 式7.3 yB=(yBL+yBR)/2 ・・・・・ 式7.4
【0053】次に、画面センタの調整点の正規位置座標
を、上記式7.1〜7.4で算出した座標xL,xR,yT
Bから式6.1,6.2によってXC,YC算出する。次
に、X,Y軸両端の調整点の正規位置座標を、XC,YC
を用いて式3.1〜3.3によって決定する。以下、他の調
整点の正規位置座標は実施例1で述べた手順によって決
定し、上記実施例1と同様の手順でコンバーゼンス補正
信号の作成を行う。
【0054】実施例4.実施例2,3では、Gの調整点
の正規位置座標を決定するのに4個の調整点を用いた場
合について説明したが、検出調整点数を2個にしても、
Gの調整点の正規位置座標を決定することが出来る。こ
の実施例4では、検出調整点をX軸両端の2個にした場
合のGの調整点の正規位置座標の決定方法について述べ
る。図9に位置検出を行う調整点の位置を示す。なお、
この場合、スクリーン上の調整点の位置は、水平方向と
垂直方向で等間隔になるように配置する必要がある。当
然のことながら、この場合の位置検出パターンは正しい
アスペクト比をもった信号であって、長方形である位置
検出パターンの一部が欠けることはないように作成され
ている。以下、この条件を満足する位置検出パターンを
用いて位置検出を行ったとして説明する。
【0055】画面センタの調整点のX座標は、検出した
2点のX座標の中点座標にする。また、水平方向に調整
点が7点存在するため、各調整点のX座標は位置検出を
行った2点の調整点のX座標を6等分するX座標値とす
る。なお、水平方向の調整点の間隔をAとする。一方、
Y座標については、位置検出を行った2調整点のY座標
の平均値を画面センタ調整点の正規座標YCとする。な
お、垂直方向の調整点間隔は水平調整点間隔と等しいと
いう位置検出信号の条件があるため、各調整点のY座標
は、YC+A,YC−A,YC+2A,YC−2A,・・・
とすることで決定される。以下は上記各実施例と同様
にR,G,Bの補正信号を作成して補正を行う。
【0056】実施例5.実施例4では、Gの正規位置座
標を決定するのにX軸両端の2個の調整点を用いた場合
について説明したが、Y軸両端の2個の調整点を用いて
も、Gの調整点の正規位置座標を決定することが出来
る。この場合の位置検出を行う調整点の位置を図10に
示す。他の調整点の正規位置座標の決定方法は、実施例
4でX軸とY軸、X座標とY座標とを入れ換えてやるだ
けで全く同じ手順で求めることが出来る。
【0057】実施例6.上記各実施例では、R,G,B
の投写位置検出部とコンバーゼンス補正信号発生部を一
体としたビデオプロジェクタを構成して、その説明を行
ったが、調整点位置検出部11を独立させて幾何学歪自
動調整装置の単体構成とし、また、コンバーゼンス回路
部12とのインターフェース回路を備え、ビデオプロジ
ェクタ本体で上記幾何学歪自動調整装置の出力ずれ量デ
ータを受けてコンバーゼンス補正信号を作成するような
構成としてもよい。この場合は調整点位置検出部11が
ビデオプロジェクタ本体に含まれないため、ビデオプロ
ジェクタ本体の低価格化が達成でき、調整点位置検出部
の追加で上記各実施例と同様の自動調整を行うことが出
来る効果がある。
【0058】実施例7.上記各実施例では、3CRT3
レンズ方式のビデオプロジェクタについて説明したが、
3CRT1レンズ方式のビデオプロジェクタでも幾何学
歪調整は必要であり、本発明を適用することで3CRT
1レンズ方式のビデオプロジェクタでも自動幾何学歪調
整を行うことが可能となり、調整を容易に行うことが可
能となる。
【0059】実施例8.なお、上記実施例1〜6で述べ
たGの正規位置座標決定方法を適宜選択してGの正規位
置座標を決定する動作を行うには、ソフトウェアで対応
することが出来るので、Gの正規位置座標を決定するた
めのGの検出調整点数を可変することの出来る装置を構
成することが出来る。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ビデ
オプロジェクタの幾何学歪調整とコンバーゼンス調整を
自動的に、また短時間で、精度の高い調整を行うことが
できる装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のブロック回路図である。
【図2】実施例1の調整点の位置を示す図である。
【図3】実施例1の位置検出用映像パターンおよびその
位置検出信号の波形図である。
【図4】幾何学歪調整で補正を行う歪の形状を示す図で
ある。
【図5】実施例1による幾何学歪・コンバーゼンス自動
調整の調整手順を示すフローチャートである。
【図6】実施例1によるGの正規位置座標を決定するた
めに位置検出を行う調整点の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施例2によるGの正規位置座標を決
定するために位置検出を行う調整点の一例を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施例3によるGの正規位置座標を決
定するために位置検出を行う調整点の一例を示す図であ
る。
【図9】本発明の実施例4によるGの正規位置座標を決
定するために位置検出を行う調整点の一例を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施例5によるGの正規位置座標を
決定するために位置検出を行う調整点の一例を示す図で
ある。
【図11】従来のコンバーゼンス調整時の調整着目点を
示す図である。
【図12】従来のコンバーゼンス調整の手順を示す図で
ある。
【図13】従来の自動コンバーゼンス調整装置の構成を
示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 位置検出部 3 フレームメモリ 4 ずれ量検出部 5 Gの正規位置座標算出部 6 デジタルコンバーゼンス回路 7 コンバーゼンス出力回路 8 コンバーゼンスコイル 9 位置検出信号発生部 10 制御部 11 調整点位置検出部 12 コンバーゼンス回路部 51 スクリーン 57 ラスタ 58 幾何学歪自動調整用調整点 59 位置検出用映像パターン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラスタ上に設定された複数の調整点の位
    置を示す位置検出用のR,G,Bの映像パターン信号を
    発生する手段と、 上記映像パターン信号をCRT方式ビデオプロジェクタ
    に入力してスクリーン上にR,G,Bの映像を順次投写
    させる手段と、 上記スクリーンに映出されたR,G,Bの映像の各調整
    点の位置を検出する手段と、上記映出されたGの映像の画面センタの調整点をそのま
    ま画面センタの調整点の正規位置とし、この画面センタ
    の調整点の正規位置を基準としてGの映像の画面センタ
    以外の各調整点の正規位置を算出する手段と、 Gの映像の各調整点の正規位置に対する上記検出したG
    の映像の各調整点のずれ量を検出して水平方向および垂
    直方向の補正信号を発生してGの映像の各調整点が正規
    位置と重なるようにGの映像の各調整点の位置を補正す
    る手段と、 この補正されたGの映像の各調整点に対するR,Bの映
    像の各調整点のずれ量を検出して水平方向および垂直方
    向の補正信号を発生してR,Bの映像の各調整点が上記
    補正されたGの映像の各調整点と重なるようにR,Bの
    映像の各調整点の位置を補正する手段と、 上記各手段を所定のシーケンスに従って制御する手段と
    を備えたコンバーゼンス自動調整装置。
  2. 【請求項2】 ラスタ上に設定された複数の調整点の位
    置を示す位置検出用のR,G,Bの映像パターン信号を
    発生する手段と、 上記映像パターン信号をCRT方式ビデオプロジェクタ
    に入力してスクリーン上にR,G,Bの映像を順次投写
    させる手段と、 上記スクリーンに映出されたR,G,Bの映像の各調整
    点の位置を検出する手段と、上記映出されたGの映像の画面の左右両端の調整点の中
    間位置を画面センタの調整点の正規位置のX座標とし、
    上記映出されたGの映像の画面の上下両端の調整点の中
    間位置を画面センタの調整点の正規位置のY座標とし、
    このようにして求められた画面センタの調整点の正規位
    置を基準としてGの映像の画面センタ以 外の各調整点の
    正規位置を算出する手段と、 Gの映像の各調整点の正規位置に対する上記検出したG
    の映像の各調整点のずれ量を検出して水平方向および垂
    直方向の補正信号を発生してGの映像の各調整点が正規
    位置と重なるようにGの映像の各調整点の位置を補正す
    る手段と、 この補正されたGの映像の各調整点に対するR,Bの映
    像の各調整点のずれ量を検出して水平方向および垂直方
    向の補正信号を発生してR,Bの映像の各調整点が上記
    補正されたGの映像の各調整点と重なるようにR,Bの
    映像の各調整点の位置を補正する手段と 記各手段を所定のシーケンスに従って制御する手段と
    を備えたコンバーゼンス自動調整装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のコンバーゼンス自
    動調整装置において、 上記左右両端の調整点および上記上下両端の調整点を、
    Gの映像の画面の4つのコーナーの調整点に基づいて算
    出するコンバーゼンス自動調整装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1から3までのいずれかに記
    載のコンバーゼンス自動調整装置において、 上記R,G,Bの映像の調整点の数および位置を予め設
    定されたパターンに切り換える手段を備え、 上記各手段を所定のシーケンスに従って制御する手段
    は、上記R,G,Bの映像の調整点の数および位置を予
    め設定されたパターンに切り換える手段を所定のシーケ
    ンスに従って制御するコンバーゼンス自動調整装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1から4までのいずれかに記
    載のコンバーゼンス自動調整装置において、 上記Gの映像の各調整点の位置を補正する手段により、
    Gの映像の各調整点の正規位置に対する上記検出したG
    の映像の各調整点のずれ量を検出して水平方向および垂
    直方向の補正信号を発生してGの映像の各調整点が正規
    位置と重なるようにGの映像の各調整点の位置が補正さ
    れた後に、上記Gの映像の各調整点の位置を補正する手
    段が、補正後のGの映像の各調整点の正規位置に対する
    上記検出したGの映像の各調整点のずれ量を検出して水
    平方向および垂直方向の補正信号 を発生してGの映像の
    各調整点が正規位置と重なるようにGの映像の各調整点
    の位置を補正するコンバーゼンス自動調整装置。
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