JP3442585B2 - 感光材料処理装置の処理液タンク - Google Patents

感光材料処理装置の処理液タンク

Info

Publication number
JP3442585B2
JP3442585B2 JP23364896A JP23364896A JP3442585B2 JP 3442585 B2 JP3442585 B2 JP 3442585B2 JP 23364896 A JP23364896 A JP 23364896A JP 23364896 A JP23364896 A JP 23364896A JP 3442585 B2 JP3442585 B2 JP 3442585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
processing
liquid
tank
photosensitive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23364896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1062956A (ja
Inventor
雅治 木村
英二 宮坂
靖弘 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Mitsubishi Paper Mills Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP23364896A priority Critical patent/JP3442585B2/ja
Publication of JPH1062956A publication Critical patent/JPH1062956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3442585B2 publication Critical patent/JP3442585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関し、特に、その
処理液タンクの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し、感光材料を処理液中
に浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置が知
られている。
【0003】このような浸漬型の処理装置においては、
感光材料の処理に伴う処理疲労、あるいは大気中の炭酸
ガスや酸素による経時疲労等により処理液が劣化するた
め、処理液に補充液を補充することにより処理液の劣化
を回復させている。このため、処理開始時の処理液の成
分と、その後も処理を継続した場合の処理液の成分とは
異なることになり、厳密に均一な処理を行うことは不可
能である。また、このような浸漬型の処理装置は、処理
液の廃液量が多く、また、装置のメンテナンス性が悪い
という問題点もある。
【0004】このような問題点を解消するための感光材
料処理装置として、感光材料を処理液中に浸漬するかわ
りに、感光材料の処理に必要な量の処理液を感光材料の
感光面に塗布して処理を行う塗布方式の処理装置も使用
されている。例えば、特公平6−7257号公報におい
ては、このような塗布方式の処理装置として、処理液を
供給した後の感光材料の感光面にシャフトの周囲にワイ
ヤーを螺旋状に巻き付けて構成したワイヤバー等の計量
手段を当接させ、感光材料に塗布される処理液の量を計
量することにより、感光材料に処理に必要な量の処理液
のみを塗布するようにした処理装置が開示されている。
【0005】このような塗布方式の処理装置において
は、処理液タンクに貯留された処理液は、ポンプ等によ
り処理液を塗布するための感光材料の処理部に供給され
る。そして、感光材料上に供給された後、計量手段によ
り計量されること等により感光材料上の端部から流出し
た処理液は、処理液の回収路を介して再度処理液タンク
に回収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、処理液を
処理液タンクから感光材料の処理部へ供給すると共に、
感光材料の処理に使用しなかった処理液を再度処理液タ
ンクに回収することにより、処理液を循環使用している
間に、処理液中に感光材料から発生した銀スラッジ等の
汚染物質(以下「銀スラッジ等」という)が混入する。
このような銀スラッジ等が処理液に混入して感光材料に
塗布された場合には、感光材料が汚染され、また、処理
後の感光材料に処理むらが発生する。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、銀スラッジ等が処理液とともに感光材
料処理部へ供給されることを防止することができる感光
材料処理装置の処理液タンクを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液タンクに貯留された処理液を吸入口から吸入
して感光材料処理部へ供給するとともに、感光材料処理
部から回収した処理液を回収口から処理液タンクに流入
させるようにした感光材料処理装置に使用する処理液タ
ンクであって、前記吸入口を処理液タンクの底面から上
方に離隔させて配置するとともに、前記底面を前記吸入
口側が高く前記回収口側が低くなるように傾斜させたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回収口と前記吸入口とを離隔して
配置することにより、前記回収口から前記吸入口に至る
処理液の循環路を形成し、当該処理液の循環路中に、処
理液を加熱するヒータと処理液の温度を測定するセンサ
とをこの順で配設している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る感光材料
処理装置の処理液タンクを備えた平版印刷版の製版装置
の概要図である。
【0011】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0012】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。
【0013】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0014】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0015】この露光装置2により平版印刷版Mに原稿
の画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1にお
いて実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光
板14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることに
より、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光
源17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1にお
ける左方向に移動させる。また、これと同期して、複数
の搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール
状に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー1
2の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原
稿ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17から
の光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数
の折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿
ホルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表
面に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0016】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0017】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0018】次に、現像処理装置3の構成について説明
する。図2は、図1における現像処理装置3を拡大して
示す概要図であり、図3はその配管系を示す概要図であ
る。
【0019】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するための乾燥
部34とから構成される。
【0020】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の現像液塗布機構43と、現像処理に供された現像液を
平版印刷版Mから除去するための一対の絞りローラ4
4、45と、平版印刷版Mを案内するための複数のガイ
ド部材46、47、48、49、50とを有する。
【0021】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0022】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0023】なお、現像液タンク52の構成について
は、後程、詳細に説明する。
【0024】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、一対の絞りローラ44、45の下方に設けら
れた液受け部材62の回収孔63を介して回収トレイ5
8上に滴下する。そして、さらにこの現像液は、再使用
できないため、回収トレイ58の下端部に設けられた回
収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0025】現像液塗布機構43は、図4に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔121が穿設された現像液
供給管122と、その下端部に現像液を流下させるため
の複数の開口部123を穿設した現像液受け部124
と、その表面に複数の溝を有し平版印刷版Mと当接して
回転する塗布ローラ125と、現像液受け部124の開
口部123から流下した現像液を塗布ローラ125に案
内するための拡散フィルム126と、現像液受け部12
4の開口部123から流下した現像液の逆流を防止する
ための逆流防止フィルム127と、塗布ローラ125に
当接するバックアップローラ128とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0026】現像液供給管122は、前述した現像液タ
ンク52とポンプ53を介して接続されており、現像液
はポンプ53の駆動により複数の吐出孔121から吐出
される。この現像液は、現像液受け部124に一旦受け
取られた後、複数の開口部123から拡散フィルム12
6に向けて流下する。現像液受け部124の開口部12
3から流下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィ
ルム126との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の現像液は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ロー
ラ125の溝による開口部を通過して塗布ローラ125
とバックアップローラ128との当接部方向に移動し、
そこに液溜めを形成する。
【0027】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面はバックアップロ
ーラ128により塗布ローラ125の表面に押しつけら
れていることから、平版印刷版Mの感光面に塗布された
現像液は、塗布ローラ125の溝による開口部により一
定量に計量される。従って、バックアップローラ128
と塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版M
の感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布
されていることになる。
【0028】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0029】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用可能な
ため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらにこ
の安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回収
管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0030】なお、安定液タンク82の構成について
も、後程、詳細に説明する。
【0031】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0032】安定液塗布機構73は、図5に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔131が穿設された安定液
供給管132と、その下端部に安定液を流下させるため
の複数の開口部133を穿設した安定液受け部134
と、その表面が単泡性のスポンジより構成され平版印刷
版Mと当接して回転する塗布ローラ135と、その表面
が凹凸状に形成され安定液受け部134の開口部133
から流下した安定液を塗布ローラ135に案内するため
の拡散フィルム136と、平版印刷版Mを塗布ローラ1
35に向けて付勢する板バネ138とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0033】安定液供給管132は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、安定液
はポンプ83の駆動により複数の吐出孔131から吐出
される。この安定液は、安定液受け部134に一旦受け
取られた後、複数の開口部133から拡散フィルム13
6に向けて流下する。安定液受け部134の開口部13
3から流下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィ
ルム136との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の安定液は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィ
ルム136表面の凹凸による開口部を通過して塗布ロー
ラ135と板バネ138との当接部方向に移動し、そこ
に液溜めを形成する。
【0034】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に安定液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面は板バネ138に
より塗布ローラ135の表面に押しつけられていること
から、平版印刷版Mの感光面に塗布された安定液は、塗
布ローラ135表面の単泡スポンジによる多数の孔によ
り一定量に計量される。従って、板バネ138と塗布ロ
ーラ135との当接部を通過した平版印刷版Mの感光面
には、常に安定に必要な一定量の安定液が塗布されてい
ることになる。
【0035】なお、板バネ138には、板バネ138と
塗布ローラ135との当接部に必要以上の安定液が貯留
され、液溜めが過度に大きくなることを防止するための
オーバフロー孔137が設けられている。
【0036】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0037】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0038】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0039】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0040】次に、この発明に係る現像液タンク52お
よび安定液タンク82の構成について説明する。図6は
現像液タンク52の側断面図であり、図7は安定液タン
ク82の側断面図、また、図8は現像液タンク52およ
び安定液タンク82の設置状態を示す平面図である。
【0041】現像液タンク52は、図6および図8に示
すように、トレイ161上に設置されたタンク本体16
2と、タンク本体162に対して気密状態で設置された
上蓋163とを備える。上蓋163には、前述したよう
に、回収トレイ54の回収管55から滴下した現像液を
受け取るための液受部56が付設されている。現像液の
回収口170を構成する液受部56の下端部は、現像液
タンク52に貯留された現像液の液面より下方に配置さ
れている。
【0042】現像液タンク52の一端部には、現像液が
消費された場合においても現像液タンク52内の現像液
の液位を一定に保つための補充タンク164が配設され
ている。また、現像液タンク52の他端部には、前述し
たポンプ53の作用により、現像液タンク52内の現像
液を吸入して平版印刷版Mの処理部としての現像液塗布
機構43に供給するための吸入口165を有する吸入管
166が配設されている。この吸入管166は、その周
囲をフィルター167を有する隔壁168により取り囲
まれている。そして、吸入管166の吸入口165は、
図6に示すように、現像液タンク52の底面169と、
隔壁168を介し、所定距離離隔して配置されている。
また、現像液タンク52の底面169は、吸入管166
側が高く液受部56側が低くなるように傾斜している。
【0043】現像液タンク52内の現像液は、ポンプ5
3の作用により、吸入管166の吸入口165から現像
液塗布機構43に圧送され、平版印刷版M上に供給され
る。そして、平版印刷版Mの両端部や後端部から流出し
た現像液等の平版印刷版Mに塗布されなかった現像液は
液受部56を介して現像液タンク52内に回収される。
このため、現像液タンク52内には、液受部52下端部
の回収口170から吸入管166の吸入口165に至る
現像液の循環路が形成される。そして、この循環路に沿
って、前述したパネルヒータ57と、現像液の温度を測
定するための温度センサ171とがこの順で配設されて
いる。
【0044】この現像液タンク52においては、現像液
の循環路に沿ってパネルヒータ57が配設されているた
め、現像液がパネルヒータ57に沿って流れることにな
り、現像液を効率的に加熱することができる。また、液
受部52下端部の回収口170から吸入管166の吸入
口165に至る現像液の循環路に沿って、パネルヒータ
57と温度センサ171とがこの順で配設されているた
め、パネルヒータ57で加熱され吸入口165から吸入
される直前の現像液の温度を温度センサ171で測定す
ることができることから、現像液の温度をより正確に測
定でき、現像液の温度制御をより正確に行うことが可能
となる。
【0045】この現像タンク52を備えた現像処理装置
3により平版印刷版Mの現像処理を継続した場合におい
ては、平版印刷版Mから銀や銀錯体からなる銀スラッジ
等が発生し、この銀スラッジ等が循環使用される現像液
中に混入する。このような銀スラッジ等が平版印刷版M
に塗布された場合には、平版印刷版Mが汚染され、ま
た、現像処理後の平版印刷版Mに処理むらが生ずる。
【0046】しかしながら、この現像液タンク52にお
いては、吸入管166の吸入口165が現像液タンク5
2の底面169と、隔壁168を介し、所定距離離隔し
て配置されており、また、底面169は吸入管166側
が高く液受部56側が低くなるように傾斜していること
から、銀スラッジ等が現像液と共に現像液タンク52か
ら現像液塗布機構43に送られて平版印刷版Mに塗布さ
れることを防止することができる。
【0047】即ち、銀スラッジ等は現像液よりも比重が
大きいことから、現像液と共に液受部56から現像液タ
ンク52内に回収された銀スラッジ等は、液受部56の
下方付近に沈殿する。そして、現像液が液受部56から
吸入管166方向に流れた場合であっても、底面169
の傾斜により、この銀スラッジ等は液受部56の下方付
近に停滞し、吸入管166側へ移動することはない。ま
た、仮に銀スラッジ等の一部が吸入管166側に移動し
たとしても、吸入口165と底面169とは離隔してい
るため、この銀スラッジ等が吸入口165に到達するこ
とはない。このため、この銀スラッジ等が吸入管166
の吸入口165へ吸入されることを防止することができ
る。
【0048】また、この実施の形態においては、吸入管
166はその周囲をフィルター167を有する隔壁16
8により取り囲まれており、吸入管166の吸入口16
5はフィルター167を通過した現像液のみを吸入する
ため、現像液中に浮遊する微細な銀スラッジ等が吸入管
166の吸入口165へ吸入されることをも防止するこ
とができる。
【0049】安定液タンク82は、図7および図8に示
すように、トレイ161上に設置されたタンク本体18
2と、タンク本体182に対して気密状態で設置された
上蓋183とを備える。上蓋183には、前述したよう
に、回収トレイ84の回収管85から滴下した安定液を
受け取るための液受部86が付設されている。安定液の
回収口190を構成する液受部86の下端部は、現像液
タンク52と同様、安定液タンク82に貯留された安定
液の液面より下方に配置されている。
【0050】安定液タンク82の一端部には、安定液が
消費された場合においても安定液タンク82内の安定液
の液位を一定に保つための補充タンク184が配設され
ている。また、安定液タンク52の他端部には、前述し
たポンプ83の作用により、安定液タンク82内の安定
液を吸入して平版印刷版Mの処理部としての安定液塗布
機構73に供給するための吸入口185を有する吸入管
186が配設されている。この吸入管186は、その周
囲をフィルター187を有する隔壁188により取り囲
まれている。そして、吸入管186の吸入口185は、
図7に示すように、安定液タンク82の底面189と、
隔壁188を介し、所定距離離隔して配置されている。
また、安定液タンク82の底面189は、吸入管186
側が高く液受部56側が低くなるように傾斜している。
【0051】この安定タンク82を備えた現像処理装置
3により平版印刷版Mの安定処理を継続した場合におい
ては、平版印刷版Mから発生した銀スラッジ等が平版印
刷版Mを介して循環使用される安定液中に混入する。し
かしながら、この安定液タンク82においては、現像液
タンク52と同様、吸入管186の吸入口185が安定
液タンク82の底面189と、隔壁188を介し、所定
距離離隔して配置されており、また、底面189が吸入
管186側が高く液受部56側が低くなるように傾斜し
ていることから、銀スラッジ等が安定液と共に安定液タ
ンク82から安定液塗布機構73に送られて平版印刷版
Mに塗布されることを防止することができる。
【0052】また、この実施の形態においては、吸入管
186はその周囲をフィルター187を有する隔壁18
8により取り囲まれており、吸入管186の吸入口18
5はフィルター187を通過した安定液のみを吸入する
ため、現像液タンク52の場合と同様、安定液中に浮遊
する微細な銀スラッジ等が吸入管186の吸入口185
へ吸入されることをも防止することができる。
【0053】上述した実施の形態においては、吸入管1
66、186の周囲をフィルター167、187を有す
る隔壁168、188により取り囲んだ場合について説
明したが、この隔壁168、188を省略してもよい。
この場合においても、吸入管166、186の吸入口1
65、185がタンク52、82の底面169、189
から上方に離隔して配置されていれば、銀スラッジ等が
吸入管165、185に吸入されることを防止すること
ができる。
【0054】また、上述した実施の形態においては、感
光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平
版印刷版Mを使用し、この平版印刷版Mに現像に必要な
量の現像液のみを塗布して現像処理を行う現像処理装置
3にこの発明を適用した場合について説明したが、この
発明はその他の各種の感光材料処理装置にも適用するこ
とが可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、吸入口
を処理液タンクの底面から上方に離隔させて配置すると
ともに、底面を前記吸入口側が高く前記回収口側が低く
なるように傾斜させていることから、銀スラッジ等の汚
染物質が処理液タンクから処理液中に混入することを防
止することができる。このため、感光材料が汚染された
り、処理後の感光材料に処理むらが発生したりすること
を防止することが可能となる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、回収口と
吸入口とを離隔して配置することにより、回収口から吸
入口に至る処理液の循環路を形成し、当該処理液の循環
路中に処理液を加熱するヒータと処理液の温度を測定す
るセンサとをこの順で配設したことから、処理液がヒー
タに沿って流れることになり、処理液を効率的に加熱す
ることができ、また、ヒータで加熱され吸入口から吸入
される直前の処理液の温度を温度センサで測定すること
から、処理液の温度制御をより正確に行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図6】現像液タンク52の側断面図である。
【図7】安定液タンク82の側断面図である。
【図8】現像液タンク52および安定液タンク82の設
置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 43 現像液塗布機構 52 現像液タンク 56 液受部 57 パネルヒータ 73 安定液塗布機構 82 安定液タンク 86 液受部 165 吸入口 166 吸入管 169 底面 170 回収口 171 温度センサ 185 吸入口 186 吸入管 189 底面 190 回収口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮坂 英二 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (72)発明者 川口 靖弘 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (56)参考文献 特開 昭63−235942(JP,A) 特開 昭63−8647(JP,A) 特開 平3−294855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/00 - 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液タンクに貯留された処理液を吸入
    口から吸入して感光材料処理部へ供給するとともに、感
    光材料処理部から回収した処理液を回収口から処理液タ
    ンクに流入させるようにした感光材料処理装置に使用す
    る処理液タンクであって、 前記吸入口を処理液タンクの底面から上方に離隔させて
    配置するとともに、前記底面を前記吸入口側が高く前記
    回収口側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする
    感光材料処理装置の処理液タンク。
  2. 【請求項2】 前記回収口と前記吸入口とを離隔して配
    置することにより、前記回収口から前記吸入口に至る処
    理液の循環路を形成し、当該処理液の循環路中に、処理
    液を加熱するヒータと処理液の温度を測定するセンサと
    をこの順で配設した請求項1に記載の感光材料処理装置
    の処理液タンク。
JP23364896A 1996-08-14 1996-08-14 感光材料処理装置の処理液タンク Expired - Lifetime JP3442585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23364896A JP3442585B2 (ja) 1996-08-14 1996-08-14 感光材料処理装置の処理液タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23364896A JP3442585B2 (ja) 1996-08-14 1996-08-14 感光材料処理装置の処理液タンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1062956A JPH1062956A (ja) 1998-03-06
JP3442585B2 true JP3442585B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=16958343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23364896A Expired - Lifetime JP3442585B2 (ja) 1996-08-14 1996-08-14 感光材料処理装置の処理液タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3442585B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1062956A (ja) 1998-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2769645B2 (ja) 感材処理装置
US5839011A (en) Apparatus for processing photosensitive material
JP3442585B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液タンク
JP3455372B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3421513B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3488344B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3455371B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3492863B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2719643B2 (ja) 感材処理装置
JP3367836B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP3455373B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH1062942A (ja) 感光材料処理装置
JP2880820B2 (ja) 感材処理装置
JPH1097046A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JPH1097049A (ja) 感光材料処理装置の乾燥装置
JP2761604B2 (ja) 感材処理装置
JP2761607B2 (ja) 感材処理装置
JPH1083052A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JPH1097045A (ja) 感光材料処理装置
JP2761605B2 (ja) 感材処理装置
JPH10115935A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JPH1083051A (ja) 感光材料処理装置
JPH1062953A (ja) 感光材料処理装置
JP2876153B2 (ja) 感光性平版印刷版の現像方法及び現像装置
JPH10123723A (ja) 感光材料処理装置のローラ洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term