JP3348603B2 - パイプフォーミングミルロールの軸固定装置 - Google Patents

パイプフォーミングミルロールの軸固定装置

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JP3348603B2
JP3348603B2 JP21999596A JP21999596A JP3348603B2 JP 3348603 B2 JP3348603 B2 JP 3348603B2 JP 21999596 A JP21999596 A JP 21999596A JP 21999596 A JP21999596 A JP 21999596A JP 3348603 B2 JP3348603 B2 JP 3348603B2
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pipe forming
roll
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mill roll
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貞夫 大西
言 室山
剛 佐川
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日下部電機株式会社
株式会社中村自工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸に嵌挿した
パイプフォーミングミルロール(以下、単にロールとい
う)を、その回転軸に固定するための固定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のパイプフォーミングミル
スタンドにおけるパイプフォーミングミルロールの軸固
定装置の一例を示したものである。図4において、1は
回転軸であり、一対のスタンド2・2間に回転自在に支
持されている。3は原動機で、動力伝達装置4を介して
回転軸1を回転させる。5は回転軸1に固定された第1
のロールである。6は一対のスタンド2・2間に固定保
持された固定軸で、第2のロール7が回転自在に軸支さ
れている。8・8は油圧シリンダであり、第1のロール
5と第2のロール7とのギャップを所望の値に保持する
ように第2のロール7を押下している。第1のロール5
と第2のロール7のギャップ部に、材料を通すことによ
り、ギャップ部の形状に応じて材料が成形される。この
例では、第1のロール5の周面が断面形状で凹形、第2
のロール7の周面が断面形状で凸形となっている。
【0003】このような構成において、原動機3が動力
伝達装置4を介して回転軸1を回転させ、第1のロール
5と第2のロール7間に材料を挿入すると、第1のロー
ル5の回転につれて材料が引き込まれ、第2のロール7
も連れ回ることによりパイプフォーミングが行われる。
従来、回転軸へのロールの固定は、ロールと回転軸間に
テーパースリーブを介在させる方式や、ロールと回転軸
との間にキーを挿入する方式等が採用されていた。
【0004】図5は、テーパースリーブを介在させる従
来例を示したものである。回転軸1のロール固定部分
は、両側の直径を互いに異ならせて傾斜部を設けてい
る。ロール5を回転軸1に装着、固定する場合は、回転
軸の段部にスペーサー9を嵌め込み、ロール5を嵌挿し
た後回転軸1とロール5との間にテーパースリーブ10
を挿入し、さらに押さえ部材11を介してナット12を
締め付ける。これにより、ロール5は回転軸1に固定さ
れるのである。
【0005】しかしながら、上記従来技術の構成では、
次のような問題点がある。第1に、パイプフォーミング
する製品の種類によって、1日に数回ないし数十回のロ
ール交換を必要とする。従って、その都度、固定用部材
の取付け、取り外しを必要とし、その交換作業が大変で
ある。第2に、稼動時に発生する大きなトルクにより、
回転軸1やテーパースリーブ10が摩耗し、ロール5の
滑りやガタが発生して、場合によってはロール・軸間に
焼き付きが発生することがある。第3に、稼動時のトル
クや振動により、テーパースリーブ10を押して固定し
ているナット12が緩み、その結果、テーパースリーブ
10にガタが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するもので、ロールの交換が容易で、かつ
ロール固定部材の摩耗や緩みを無くし、従って、作業性
ならびに生産性の向上を図ると共に、部品点数を削減し
てコストを低減するようにしたパイプフォーミングミル
ロールを固定する装置を備えた軸を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、回転軸の外周
部に油圧による膨出部を有し、前記膨出部に油圧をかけ
て膨出させ、前記膨出部に嵌挿したパイプフォーミング
ミルロールの内周面に圧接させて、パイプフォーミング
ミルロールを回転軸に固定するものである。
【0008】請求項2においては、回転軸のパイプフォ
ーミングミルロール固定部分の外周面に沿って、一定の
厚みを有する膨出部の内側に設けられた環状の油圧室
と、前記回転軸の一方の端部に設けられ油圧を供給する
油圧ニップル、及び油圧をかけた状態を保持しあるいは
開放する油圧バルブと、前記油圧室と前記油圧ニップル
及び油圧バルブとを連通する油圧孔とを備えており、前
記油圧ニップルから油圧孔を通して前記油圧室に油圧を
かけ、膨出部を膨出させてパイプフォーミングミルロー
ルの内周面に圧接させ、パイプフォーミングミルロール
を回転軸に固定するものである。
【0009】請求項3においては、回転軸のパイプフォ
ーミングミルロール固定部分およびパイプフォーミング
ミルロール内周面の、少なくとも一方に、螺旋溝を設け
たものである。
【0010】請求項4においては、回転軸のパイプフォ
ーミングミルロール固定部分およびパイプフォーミング
ミルロール内周面の、少なくとも一方に、スプライン歯
を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示
したもので、21は回転軸であり、21aはそのロール
固定部分である。ロール固定部分21aには、その外周
面に沿って一定の厚みを有する膨出部22の内側に、環
状の油圧室23が設けられている。24は、回転軸21
の一方の端部に設けられ、油圧ホース(図示せず)を接
続して油圧ポンプ(図示せず)により高圧の作動油を供
給する油圧ニップル、25は、油圧をかけた状態で締め
込むことにより油圧を保持し、緩めることにより油圧を
開放する油圧バルブ、26は油圧室23と油圧ニップル
24及び油圧バルブ25とを連通する油圧孔である。
【0012】次に、本発明における、回転軸21へのロ
ール5の着脱方法について説明する。予め油圧バルブ2
5を緩めておき、回転軸21にロール5を嵌挿してロー
ル固定部分21aにセットする。ロール5の内径は、ロ
ール固定部分21aの外径より僅かに大きく、容易に挿
脱できるようにしている。そこで、油圧ニップル24に
油圧ホースを接続し、高圧の作動油を供給すると、作動
油は油圧ニップル24から、油圧孔26を通って環状の
油圧室23に入り、膨出部22を膨出させる。膨出した
膨出部22はロール5の内周面に圧接して固定状態とな
る。そこで油圧バルブ25を締め込むと、油圧室23に
油圧がかかった状態が保持されるので、油圧ホースを取
り外す。ロール5を外すときは、油圧バルブ25を緩め
て油圧を開放すれば、膨出部22が縮小し、ロール5を
抜き取ることができる。
【0013】本発明のパイプフォーミングミルロールを
固定する装置を備えた軸は、回転軸のロール固定部分の
外周面に沿って一定の厚みを有する膨出部22の内面に
設けられた環状の油圧室23と、回転軸の一方の端部に
設けられ油圧を供給する油圧ニップル24及び油圧をか
けた状態を保持しあるいは開放する油圧バルブ25と、
油圧室23と油圧ニップル24と油圧バルブ25を連通
する油圧孔26とを備えた構成とする。
【0014】上記構成において、回転軸21のロール固
定部分にロール5を嵌挿させた後、油圧ニップル24か
ら油圧孔26を通して油圧室23に油圧をかけ、膨出部
22を膨出させてロール内周面に圧接させる。これによ
り、ロール5を回転軸に固定することができる。また、
ロール5の交換に際しては、油圧バルブ25を緩めて油
圧を開放すれば、回転軸の膨出部が縮小し、ロール25
を容易に外すことができる。
【0015】なお、高トルクが要求されるものにおいて
は、図2に示したように、回転軸のロール固定部分やロ
ール内周面に螺旋溝31を設けたり、図3に示したよう
に、スプライン歯32を設けることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、パイプフォー
ミングミルロールの交換作業が容易になり、作業時間の
短縮を図ることができる。
【0017】第2に、回転軸やパイプフォーミングミル
ロールの摩耗が無くなり、ガタの発生、焼き付きの発生
を防止することができ、回転軸やパイプフォーミングミ
ルロールの寿命を延ばすことができる。さらに、信頼性
の向上、及びコストの低減が可能となる。
【0018】第3に、ロール5の交換が極めて容易で、
作業時間の短縮となる。また、稼動中のトルクによる、
回転軸21やロール5の摩耗が無く、従って、ガタの発
生がなくなり、焼き付きの発生も防止できる。摩耗が無
いので、回転軸21やロール5の寿命が延び、さらに、
構造が単純であるから信頼性が高く、かつ部品点数が少
なくなってコストの大幅低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパイプフォーミ
ングミルロールを固定する装置を備えた軸の構成図であ
る。
【図2】本発明の回転軸のロール固定部分に螺旋溝を設
けた例を示す図面である。
【図3】本発明の回転軸のロール固定部分にスプライン
歯を設けた例を示す図である。
【図4】パイプフォーミングミルスタンドの一例を示す
図である。
【図5】従来例の回転軸とロールの固定方法を示す図で
ある。
【符号の説明】
5 パイプフォーミングミルロール 21 回転軸 21a ロール固定部分 22 膨出部 23 油圧室 24 油圧ニップル 25 油圧バルブ 26 油圧孔
フロントページの続き (72)発明者 佐川 剛 東京都中央区築地3丁目10番10号 株式 会社中村自工内 (56)参考文献 特開 平7−164062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/12 B21C 37/08 F16B 4/00 B21D 1/02 B21D 1/05 B21D 3/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周部に油圧による膨出部を有
    し、前記膨出部に油圧をかけて膨出させ、前記膨出部に
    嵌挿したパイプフォーミングミルロールの内周面に圧接
    させて、パイプフォーミングミルロールを回転軸に固定
    することを特徴とするパイプフォーミングミルロールの
    軸固定装置。
  2. 【請求項2】 回転軸のパイプフォーミングミルロール
    固定部分の外周面に沿って、一定の厚みを有する膨出部
    の内側に設けられた環状の油圧室と、前記回転軸の一方
    の端部に設けられ油圧を供給する油圧ニップル、及び油
    圧をかけた状態を保持しあるいは開放する油圧バルブ
    と、前記油圧室と前記油圧ニップル及び油圧バルブとを
    連通する油圧孔とを備えており、前記油圧ニップルから
    油圧孔を通して前記油圧室に油圧をかけ、膨出部を膨出
    させてパイプフォーミングミルロールの内周面に圧接さ
    せ、パイプフォーミングミルロールを回転軸に固定する
    ことを特徴とするパイプフォーミングミルロールの軸固
    定装置。
  3. 【請求項3】 回転軸のパイプフォーミングミルロール
    固定部分およびパイプフォーミングミルロール内周面
    の、少なくとも一方に、螺旋溝を設けたことを特徴とす
    る請求項2記載のパイプフォーミングミルロールの軸固
    定装置。
  4. 【請求項4】 回転軸のパイプフォーミングミルロール
    固定部分およびパイプフォーミングミルロール内周面
    の、少なくとも一方に、スプライン歯を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のパイプフォーミングミルロール
    の軸固定装置。
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CN102962284A (zh) * 2012-11-02 2013-03-13 无锡鸿声铝业有限公司 挤压辊
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