JP3347540B2 - プリンタ及びプリント方法 - Google Patents

プリンタ及びプリント方法

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JP3347540B2
JP3347540B2 JP19951595A JP19951595A JP3347540B2 JP 3347540 B2 JP3347540 B2 JP 3347540B2 JP 19951595 A JP19951595 A JP 19951595A JP 19951595 A JP19951595 A JP 19951595A JP 3347540 B2 JP3347540 B2 JP 3347540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリアルプリンタ及
びプリント方法に係り、特にスクロールバッファを有す
るプリンタ及びプリント方法に関する。より詳細には、
複数のインクジェットノズルを備えた印字ヘッドを使用
するものであって、印字色に関してノズル構成の異なる
印字ヘッドの装着が可能なシリアルプリンタ及びプリン
ト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリアルプリンタは、小型かつ低価格な
構成が可能なプリンタとして広く普及している。特に、
インクジェットプリンタはシリアルプリンタの中でも静
粛かつ高速な印字が可能なプリンタとして近年は目覚ま
しい発展を遂げ、諸性能の向上が図られている。
【0003】また、低価格なパーソナルコンピュータに
おいてもカラーグラフィック環境が充実してきたため、
プリンタについても低価格で高品位なカラープリンタが
望まれてきている。この分野においても、インクジェッ
トプリンタは好適なプリンタとして注目を浴びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラープリンタ
は印字ヘッドを3色または4色分備える必要があるた
め、モノクロームプリンタに比べて高価になる。さら
に、カラープリンタはカラー印刷を想定して印字品位や
処理速度を最適化しているため、カラープリンタでのモ
ノクローム印刷はモノクロームプリンタに比べて印字品
位や印字速度が劣るという欠点があった。
【0005】そこで、モノクローム印字用のヘッドとカ
ラー印字用のヘッドを交換して、目的とする画像を効率
よく得ることのできるプリンタが提案されている。モノ
クローム印字用のヘッドを用いれば、カラー印字を得る
ことはできないが、高い画像濃度を得ることができ、印
字速度も向上する。
【0006】しかしながら、モノクローム印字用のヘッ
ドとカラー印字用ヘッドでは、記録素子(ノズル)の配
列構成が異なるため、両ヘッドに対応したバッファの構
成が望まれる。
【0007】一方、シリアルプリンタにおいては、つな
ぎすじ(banding)を目立たなくするため、一行
(バンド)を複数のスキャンで形成すること(以下、フ
ァインモードという)が行なわれている。このときの紙
送り量(副走査量)は、ヘッドの幅の1/2、1/3、
1/4等が採用される。このファインモードを行なうの
に適したバッファの構成が望まれる。
【0008】本発明の目的は、プリントヘッドの記録素
子の構成に依存することなく適用できるバッファ構成を
有するプリンタおよびプリント方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の他の目的は、格納されている印字
データを任意の位置から読み出すことが可能なプリンタ
およびプリント方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、モノクローム
印字とカラー印字を両立させることが可能なプリンタお
よびプリント方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の記録素子が配列された記録ヘッドを
用いて記録を行うプリンタにおいて、前記記録ヘッドを
前記記録素子の配列方向とは異なる方向に走査する走査
手段と、それぞれ少なくとも1走査分の記録データを格
納する第1及び第2格納手段と、前記第1格納手段に記
録データを書込む書込み手段と、前記第1格納手段から
前記第2格納手段に記録データを転送する転送手段と、
前記第2格納手段に転送された1走査分の記録データを
前記記録ヘッドに供給するため、前記走査手段による前
記記録ヘッドの走査に同期して読出す読出し手段とを有
し、前記第1格納手段は、前記記録素子の配列方向に対
応する記録データであって前記複数の記録素子数よりも
多い記録データを所定数連続するアドレスに格納可能
で、1走査分の記録データのうち前記複数の記録素子に
対応する記録データを前記所定数よりも少ない連続アド
レスに格納し、前記走査方向に対応する記録データを前
記所定数オフセットしたアドレス毎に格納し、前記書込
み手段は、前記転送手段により転送される1走査分の記
録データに続く1走査分の記録データのうち前記記録素
子の配列方向に対応する記録データを、前記連続アドレ
スに続くアドレスから連続して格納し、前記第1格納手
段に格納された1走査分の記録データが読出されると、
当該記録データが格納されていた前記第1格納手段のア
ドレスを解放して記録データを書込可能とすることを特
徴とする。
【0012】また、本発明は、複数の記録素子が配列さ
れた記録ヘッドを用いて記録を行うプリント方法におい
て、前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異な
る方向に走査する走査工程と、少なくとも1走査分の記
録データを格納可能な第1格納手段に記録データを書込
む書込み工程と、前記第1格納手段から少なくとも1走
査分の記録データを格納可能な第2格納手段に記録デー
タを転送する転送工程と、前記第2格納手段に転送され
た1走査分の記録データを前記記録ヘッドに供給するた
め、前記走査工程による前記記録ヘッドの走査に同期し
て読出す読出し工程とを有し、前記第1格納手段は、前
記記録素子の配列方向に対応する記録データであって前
記複数の記録素子数よりも多い記録データを所定数連続
するアドレスに格納可能で、1走査分の記録データのう
ち前記複数の記録素子に対応する記録データを前記所定
数よりも少ない連続アドレスに格納し、前記走査方向に
対応する記録データを前記所定数オフセットしたアドレ
ス毎に格納し、前記書込み工程は、前記転送工程により
転送される1走査分の記録データに続く1走査分の記録
データのうち前記記録素子の配列方向に対応する記録デ
ータを、前記連続アドレスに続くアドレスから連続して
格納し、前記第1格納手段に格納された1走査分の記録
データが転送されると、当該記録データが格納されてい
た前記第1格納手段のアドレスを解放して記録データを
書込可能とすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を具体
的に説明する。
【0014】図1は、本発明を実施したプリンタの制御
回路の主要構成を示すブロック図である。図1におい
て、1はCPU、2はROM、3はパラレルインターフ
ェース、4はプリンタコントロールIC7、5はRA
M、6は印字ヘッドである。
【0015】CPU1はプリンタ全般を制御するもの
で、プログラムを実行するプロセッサ部の他に、タイマ
ー機能、入出力ポート等を内蔵する。ROM2はCPU
1が実行するプログラムとフォントデータを内蔵する。
【0016】パラレルインターフェース3はコンピュー
タ等のホストシステムに接続され、印字データやコマン
ドを受信する。プリンタコントロールIC4はCPU1
からの指示の基づいてパラレルインターフェース3、R
AM5、印字ヘッド6を制御する。RAM5はバス幅1
6ビットのダイナミックRAMであり、受信データや印
字データあるいは印字動作を管理するための各種変数等
の格納に使用される。後述する受信バッファ、ラスタバ
ッファ、編集バッファ、プリントバッファは、このRA
M5の所定領域に設けられる。
【0017】印字ヘッド6はインクジェットノズルが縦
方向に配列されたインクジェットヘッドで、印字用紙に
対して水平方向に走査されながらインク滴を吐出して印
字用紙上への記録を行う。印字ヘッド6にはブラックの
みの印字が可能なモノクロヘッドと、イエロー、マゼン
タ、シアンの3色の印字が可能なカラーヘッドとがあ
り、ユーザーはどちらか一方のヘッドを選んでプリンタ
に装着する。印字ヘッド6からは、ヘッドの種類を識別
するためのID信号が出力されてCPU1に入力され
る。CPU1は、ID信号がハイレベルかローレベルか
により、装着されたヘッドがモノクロヘッドかカラーヘ
ッドかを判別する。
【0018】印字ヘッドのドット構成を図2に示す。図
2において、6aはモノクロヘッド、6bはカラーヘッ
ドのドット構成である。モノクロヘッド6aは、64本
のノズルが360分の1インチ間隔で一列に配置され、
全てのノズルが黒インクを吐出する。カラーヘッド6b
は、48本のノズルが一列に配置され、上から順にイエ
ロー16ドット、マゼンタ16ドット、シアン16ドッ
トで構成され、各色の間には8ドット分のギャップが設
けられている。なお、ヘッドの構成及びヘッドの種類を
識別するIDの構成は、上記以外にも種々の形態が考え
られる。
【0019】図1において、パラレルインターフェース
3によって受信されたデータはプリンタコントロールI
C4内の受信レジスタに一時的に格納された後、RAM
5内に設定された受信バッファ領域に格納される。プリ
ンタコントロールIC4の受信レジスタ中のデータが受
信バッファに転送されると、次のデータの受信が可能と
なる。データの受信と転送はバイト単位で行われる。
【0020】受信バッファへのデータの書込みはCPU
1がROM2を読んでいる間に行われるので、受信デー
タの転送はCPU1の処理速度を全く損うことなく行わ
れる。CPU1はプログラムを実行するためにROM2
を頻繁に読出すので、パラレルインターフェース3が受
信したデータは直ちに受信バッファに格納される。その
ため、高速なデータ受信が可能である。RAM5の一部
を受信バッファとして使用しているので、受信バッファ
を用意することによるコストアップは発生しない。
【0021】プリンタコントロールIC4の詳細を、図
14を参照して説明する。パラレルインターフェースコ
ントローラ11は、パラレルインターフェース3を制御
してデータを受信し、受信したデータを受信レジスタに
格納する。受信バッファコントローラ12は、受信レジ
スタに受信されたデータをRAM5内の受信バッファに
転送する。RAM5へのデータの転送は、RAMコント
ローラ13の制御に基づいて行われる。
【0022】CPU1によるRAM5へのアクセスは、
CPUインターフェース14を介して行われる。H−V
コンバータ15は、水平方向のラスタデータを印字ヘッ
ド6による印字に適した垂直方向のデータに変換する。
【0023】1走査分(1行分)のデータがプリントバ
ッファに準備されると、後述するプリントバッファコン
トローラ17がプリントバッファからデータを読出し
て、ヘッドデータコントローラ18を介してヘッド6に
供給する。本実施例では、ヘッド6はダイオードマトリ
ックスにより駆動されるので、信号COM1−8、SE
G1−8が供給される。ここでは、印字データはSEG
1−8に対応する。ヘッド6に対する各種タイミング
は、ヘッドタイミングコントローラ19によって発生さ
れる。
【0024】図3にモノクロヘッド6a使用時のプリン
トバッファの構造とアドレスを示す。図3において、数
値のつけられたそれぞれの枠が1バイトのデータを示
し、中の数値(A、A+1、・・・)がアドレスを示し
ている。プリントバッファの高さは64ドットであり、
バッファ中の印字データは縦方向に配列されているの
で、縦一列は8バイトのデータで構成される。横方向は
プリンタの印字幅に対応したドット数が設定され、例え
ば印字幅をA4の用紙に対応させた場合、横方向のドッ
ト数は約2900ドットとなる。プリントバッファのア
ドレスは、垂直方向に1ずつ増加し、水平方向には右に
向かって8ずつ増加する。図3ではバッファの左上をA
とした場合のアドレスを示している。以上のように、プ
リントバッファは、1回の走査で印字されるデータを格
納できる容量を有している。
【0025】図4にカラーヘッド6b使用時のプリント
バッファの構造とアドレスを示す。プリントバッファそ
のものの構成はモノクロヘッド時と同一であるが、カラ
ーヘッドが図2の6bに示すようなノズル構成なので、
プリントバッファの上から1、2バイト目はイエロー、
4、5バイト目はマゼンタ、7、8バイト目はシアンの
データとなる。上から3バイト目と6バイト目のデータ
は無視される。
【0026】CPU1は、印字ヘッド6の走査を開始す
る前に、プリンタコントロールIC4内のプリントバッ
ファアコントローラ17内のドレスカウンタにアドレス
Aを設定しておく。CPU1がヘッド駆動指令をプリン
タコントロールIC4に出すと、プリンタコントロール
IC4はRAM5中のアドレスAからA+7までのデー
タを読み出し、このデータに基づいて印字ヘッド6を駆
動し、64ドット分の記録を行なう。このときプリント
バッファアドレスカウンタの値はA+8に設定されてい
るので、次のヘッド駆動指令ではアドレスA+8からA
+15までのデータによって印字ヘッド6が駆動され
る。このように、印字ヘッドの走査中は、プリントバッ
ファコントローラ17内のアドレスカウンタの値は、コ
ントローラ17によって自動的に加算されてゆく。
【0027】モノクロヘッド使用時のエミュレーション
印字においては、ホストコンピュータからは文字コード
を受信する。CPU1は受信した文字コードに対応した
フォントデータをROM2から読み出してプリントバッ
ファに書き込む。1行分のプリントバッファデータが完
成したら、CPU1は印字ヘッドの走査を開始して印字
を行なう。
【0028】カラーヘッド使用時のエミュレーション印
字においても、ホストコンピュータからは文字コードを
受信する。ここで、本実施例で採用しているカラーヘッ
ドは各色が縦方向にオフセットしている。一方、プリン
タはイエロー、マゼンタ、シアンの各16ドットの画像
データを一度に印字するため、印字ヘッドの一番下のド
ット、すなわちシアンのデータを受信するまで、受信し
たデータをプリンタ内のメモリに格納しておく必要があ
る。このため、CPU1は受信した文字コードに対応し
たフォントデータを、直接プリントバッファに格納する
ことはできない。そこで、本実施例では編集バッファと
スクロールバッファを用いて、コードデータの展開とヘ
ッドのオフセットの処理を行っている。
【0029】次に、ネイティブ印字において用いられる
ファインモードの印字について説明する。ファインモー
ドでの印字とは、シリアルスキャンのつなぎスジ(バン
ディング)を軽減するため、印字ヘッドの異なる領域を
用いて複数の走査で相補的に1バンド(印字ヘッドの
幅)の印字を終了させることによって、高品質の画像を
印字する方法を意味する。
【0030】図7A,B,Cを参照して、ファインモー
ドでの印字方法の概念を説明する。理解を容易にするた
めに、ヘッドのノズル数を8個とする。
【0031】ファインモードでは、図7A,B,Cに示
すように、印字データを相補的に間引きながら複数パス
で印字を行う。例えば2パスの場合、紙送り量をヘッド
の幅の1/2とし、1走査で印字データを1/2に間引
き(千鳥と逆千鳥パターン)、2回の走査で記録を完成
させる。
【0032】同図は、それぞれこの千鳥、逆千鳥パター
ンを用いた時に、一定領域の記録がどのように完成され
ていくかを、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説
明したものである。まず、1スキャン目では、下4ノズ
ルを用いて千鳥パターン(斜線丸印)の印字を行う(図
7A参照)。次に、2スキャン目には、紙送りを4画素
(ヘッド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸
印)の印字を行う(図7B)。更に、3スキャン目には
再び4画素だけの紙送りを行い、再び千鳥パターンの印
字を行う(図7C)。
【0033】この様にして、順次4画素単位の紙送りと
千鳥、逆千鳥パターンの印字を交互に行うことにより、
4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させてゆ
く。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類の
ノズルにより記録が完成されていくことにより、濃度ム
ラの無い高品質な画像を得ることが可能である。
【0034】実際のファインモードは、モノクロヘッド
では64ノズルを4分割し、カラーヘッドでは、3色分
各16ノズルを2分割して印字する。また間引きパター
ンに関しては、千鳥、逆千鳥のような単純なパターンで
は、元々の画像のパターンと同調してしまい、ファイン
モードの効果が出なくなる可能性があるため、実際には
不規則性の高いパターンを使用している。
【0035】このように、ネイティブ印字では1行分の
印字データを複数回位置をずらして(オフセットして)
読出す必要がある。また、ネイティブ印字ではホストコ
ンピュータからラスター形式で印字データが供給されて
くるため、H−V変換をする必要もある。そこで、本実
施例ではラスターバッファと、スクロールバッファを用
いて、ネイティブ印字の処理を行っている。
【0036】次に、上述のスクロールバッファの構成と
そのアドレス配列を図5に基づいて説明する。図5にお
いて、数値のつけられたそれぞれの枠が1バイトのデー
タを示し、中の数値がアドレスを示している。スクロー
ルバッファ中において、ビットデータは縦方向(ノズル
の配列方向)に配列され、アドレスも縦方向に連続して
いる。なお、アドレスは0から始まっているが、これは
便宜的につけられた数値であり、実際には任意の値から
始めることができる。スクロールバッファの高さとして
20バイトが確保されている。印字ヘッドは64ノズル
なので、一回の走査で必要とする高さは8バイトであ
る。従って、このスクロールバッファは2.5走査分の
容量を有することになる。スクロールバッファの特徴的
な点は、この複数走査分に相当する縦方向のアドレスが
0〜19、20〜39のように連続していることであ
る。
【0037】図5において、スクロールバッファの幅は
3000ドットとなっているが、実際には印字用紙の幅
に合わせて自由に設定することができる。また、スクロ
ールバッファの高さも、図5では40バイトとなってい
るが、RAM中でスクロールバッファとして確保できる
容量に応じて自由に設定することができる。
【0038】図5において、51は1回目のヘッド走査
で印字する印字領域、52は2回目のヘッド走査で印字
する印字領域である。プリンタはホストコンピュータか
らの受信データに基づいて画像データを作成しスクロー
ルバッファに格納してゆく。スクロールバッファに画像
データが用意され、なおかつプリントバッファが空いて
いれば、プリンタはスクロールバッファの印字領域51
の画像データをプリントバッファに転送する。
【0039】図6は、印字領域11の画像データがプリ
ントバッファに転送され、印字領域11が解放された後
のスクロールバッファの構成を示している。解放された
領域に3回目以降のヘッド走査で印字する画像データが
書き込まれる。詳細には、解放された領域51の内、ア
ドレス0〜7は使用されず、アドレス60000〜60
007が新たに使用される。このように、スクロールバ
ッファをヘリカルに連続させることで、図5および図6
で示されるように、スクロールバッファのアドレスは、
ヘッドが印字する印字領域とは無関係に常に縦方向に連
続している。見かけ上、スクロールしているかのように
見える。
【0040】この連続性は1ページ分の印字が終了する
まで保たれる。またスクロールバッファの構成は印字幅
とバッファ容量によって決定され、ヘッド構成には無関
係である。そのためスクロールバッファの構成を印字ヘ
ッドのノズル数に依存せずに決定することができ、ノズ
ル構成の異なる複数の印字ヘッドを使用する場合にスク
ロールバッファ管理方法が簡潔になる。また、スクロー
ルバッファ中の縦方向のアドレスは全て連続しているの
で、スクロールバッファ中の任意の位置を印字領域とし
て設定することが可能であり、印字位置の決定の自由度
が大きくなる。
【0041】次に、ファインモードの印字におけるスク
ロールバッファの管理について説明する。
【0042】図8に、モノクロヘッドでのファインモー
ドにおける、スクロールバッファからプリントバッファ
へのデータ転送方法を示す。図8において、21はRO
M中のマスクパターン、22と23はスクロールバッフ
ァ中の印字領域、24と25はプリントバッファであ
る。マスクパターン21は画像データを間引くためのパ
ターンであり、ヘッド位置をヘッド長の1/4ずつずら
しながら合成することで全画素の記録が可能となる。C
PU1は印字領域22から画像データを読み出し、マス
クパターン21とAND演算によって間引き処理を行っ
てからプリントバッファ24に書き込む。プリントバッ
ファ24が完成すれば、印字ヘッドを走査して1走査分
の印字を行う。その間に、CPUは印字領域23から画
像データを読み出し、マスクパターン21とAND演算
によって間引き処理を行ってからプリントバッファ25
に書き込む。プリントバッファ24の印字が終了すれ
ば、ヘッド長の1/4分の紙送りを行い、プリントバッ
ファ25のデータの印字を行う。
【0043】この様にして、スクロールバッファから、
ヘッド長の1/4ずつ高さをずらしながら画像データを
読み出して、マスクをかけながらプリントバッファに書
き込み、プリントバッファ中のデータでヘッドを駆動す
ることにより、印字用紙上の各領域は4回のヘッド走査
で記録が完成する。本実施例ではプリントバッファを2
本用意しているので、一方の印字中に他方に印字データ
を書き込むことが可能であり、印字データを作成するた
めにプリンタの動作に待ち時間が発生するのを防ぐこと
ができる。
【0044】以上のようにファインモードでは、一領域
の記録を完成させるためには、同一の画像データが複数
回読み出されることになる。しかも、縦(ノズル配列)
方向に異なる位置から連続して読み出されることにな
る。本実施例のスクロールバッファを用いれば、読み出
し位置(アドレス)を任意の位置に設定することができ
るので、ファインモードにおいてもバッファ管理が容易
となる。
【0045】次に、カラー印字時に使用されるスクロー
ルバッファの構成を図9に基づいて説明する。図9にお
いて、6bは図2で示したものと同じくカラーヘッドの
ノズル構成、31はイエローのスクロールバッファ、3
2はマゼンタのスクロールバッファ、31はシアンのス
クロールバッファである。
【0046】ネイティブ印字においては、コンピュータ
は印刷すべき画像を、水平方向に展開されたラスターデ
ータに分解し、上のラスターから順にプリンタに送信す
る。プリンタはイエロー、マゼンタ、シアンの各16ド
ットの画像データを一度に印字するため、印字ヘッドの
一番下のドット、すなわちシアンの16ドット目のデー
タを受信するまで、受信したデータをプリンタ内のメモ
リに格納しておく。この際に、シアン以外の色について
は既に印字に必要な分の画像データを受信し終わって
も、コンピュータが各色の画像データを同じ位置のラス
ター毎にまとめて送信するために、プリンタは全色の画
像データをシアンと同じ位置まで受信して格納しておな
かければならない。すなわち、シアンについては印字ヘ
ッドのドット数と同じ縦16ドット分の画像データを格
納すればよいが、イエローについては少なくとも64ド
ット分、マゼンタについては40ドット分の画像データ
を保持する必要がある。上述の画像データの保持の必要
性については、本実施例でのように縦方向にオフセット
したカラーヘッドを採用する限り、エミュレーション印
字においても同様である。
【0047】図9においては、データ転送処理によって
プリンタの動作に待ち時間が発生するのを防ぐために、
各バッファに対して高さ2バイトずつ余分の容量を持た
せている。そのため、各スクロールバッファの高さはイ
エローのバッファ31は10バイト、マゼンタのバッフ
ァ32は7バイト、シアンのバッファ33は4バイトと
なる。また、各スクロールバッファの横幅は印字用字幅
に対応する。
【0048】31〜33の各スクロールバッファは、図
5および図6に示したモノクロのスクロールバッファと
同様に、アドレスが常に縦方向に連続している。そのた
め、カラーのスクロールバッファもモノクロの時と同様
に、バッファの構成を、ヘッド構成とは無関係に印字幅
とバッファ容量のみによって決定できるので、バッファ
管理方法が簡潔になる。また、スクロールバッファ中の
任意の位置を印字領域として設定することが可能であ
り、印字位置の決定の自由度が大きくなる。
【0049】図10は各スクロールバッファからプリン
トバッファへのデータ転送を説明する図である。図10
において31〜33は図9と同じく、イエロー、マゼン
タ、シアン各色のスクロールバッファである。41はカ
ラープリントバッファで、これは図4で説明したものと
同じである。CPUはスクロールバッファ31〜33の
各斜線部のデータをプリントバッファ41に転送する。
転送が終了した領域は開放して、新たな画像データの格
納領域として使用する。プリントバッファ41中の印字
データが完成したら、ヘッドを走査して1走査分の印字
を行う。
【0050】さらに、カラーヘッドを使用してのファイ
ンモード印字も、モノクロ印字時と同様に、スクロール
バッファからプリントバッファへ印字データを転送する
際に、ROM中に用意したマスクパターンで印字データ
を間引くことによって実行できる。
【0051】図11にプリンタの動作を説明するフロー
チャートを示す。ステップS1で受信バッファ中に受信
データがあるかどうかを調べ、データがあればステップ
S2へ進む。ステップS2で、プリンタに装着されてい
る印字ヘッドがモノクロヘッドかカラーヘッドかを調
べ、モノクロヘッドであればステップS3へ進む。ステ
ップS3では受信データを解析して、エミュレーション
モードかネイティブモードかを判断し、エミュレーショ
ンモードであればステップS4へ、ネイティブモードで
あればステップS5へ進む。ステップS4ではモノクロ
エミュレーションモードとしてのバッファ設定を行う。
【0052】モノクロエミュレーションモードでは、上
述のとおり、直接プリントバッファに書込めるため、ス
クロールバッファは使用しない。その分、RAM5の容
量が空くので、プリントバッファを2本使用する。プリ
ントバッファを2本用意しているので、一方の印字中に
他方に印字データを書き込むことが可能であり、印字デ
ータを作成するためにプリンタの動作に待ち時間が発生
するのを防ぐことができる。また、受信バッファ容量
と、印字動作の管理に必要な各種変数を記憶するワーク
エリアもモノクロエミュレーションモードに適した容量
を設定する。エミュレーション印字では、受信した文字
コードのフォントデータをROMから読み出し、印字デ
ータとしてプリントバッファに直接書き込む。プリント
バッファ1行分のデータが完成する度に、印字ヘッドを
走査して印字動作を行う。
【0053】ステップS5ではモノクロネイティブモー
ドとしてのバッファ設定を行い、ネイティブ印字を行
う。ネイティブ印字方法については後に詳しく説明す
る。
【0054】ステップS2において印字ヘッドがカラー
ヘッドであれば、ステップS6へ進む。ステップS6で
は受信データを解析して、エミュレーションモードかネ
イティブモードかを判断し、エミュレーションモードで
あればステップS7へ、ネイティブモードであればステ
ップS8へ進む。ステップS7ではカラーエミュレーシ
ョンモードとしてのバッファ設定を行い、エミュレーシ
ョン印字を行う。カラーエミュレーションの印字方法に
ついては後に詳しく説明する。ステップS8ではカラー
ネイティブモードとしてのバッファ設定を行い、ネイテ
ィブ印字を行う。カラーのネイティブ印字方法は、基本
的にはモノクロの場合と同様であるが、先に説明したよ
うにイエロー用、マゼンタ用、シアン用の3本のスクロ
ールバッファを使用する。
【0055】図12にネイティブモードでの印字方法を
示す。ステップS101で受信データをRAM内の受信
バッファに格納してゆく。ステップS102で受信バッ
ファ内の受信データを解析する。ステップS103で受
信データが画像データであれば、ステップS104でラ
スターデータに展開してラスターバッファに格納する。
ステップS103で受信データがコマンド等であれば、
ステップS105においてコマンド処理を行う。例えば
コマンドが排紙命令であれば排紙動作を実行する。ステ
ップS106ではラスターバッファに格納された画像デ
ータが8ラスターに達していなければステップS107
に進む。ステップS107では水平方向に展開されてい
るラスターデータを、H−Vコンバータ15を用いてシ
リアルプリンタでの印刷に適した垂直方向に並んだデー
タに変換しながら、スクロールバッファに格納する。カ
ラーの場合は、上述のとおり、イエロー用、マゼンタ
用、シアン用の3本のスクロールバッファを使用する。
【0056】ステップS108では、スクロールバッフ
ァ中に1バンド分の印字データが格納され、かつプリン
トバッファが空いていればステップS109に進む。ス
テップS109では、1バンド分の印字データをスクロ
ールバッファからプリントバッファに転送する。ここ
で、カラーの場合はカラーヘッドのオフセットに対応し
た位置のデータをプリントバッファに転送する。そし
て、RAM内の必要が無くなったスクロールバッファ領
域を解放する。
【0057】ステップ110では、プリントバッファ中
の印字データが完成していなければステップS101に
戻る。ステップS111では印字ヘッドを走査して1バ
ンド分のデータを印字して、その後紙送りを行う。ま
た、RAM内の印字が終了したプリントバッファ領域を
解放する。ステップS112では、一ページ分の印字が
完了していなければ、ステップS101に戻る。
【0058】図13にカラーヘッド使用時のエミュレー
ションモードでの印字方法を示す。ステップS201で
受信データをRAM内の受信バッファに格納してゆく。
ステップS202で受信バッファ内の受信データを解析
する。ステップS203で受信データが一行分に達すれ
ば、ステップS204で受信した文字コードのフォント
データをROMから読み出し、印字データとして編集バ
ッファに書き込む。ステップS205で編集バッファが
完成し、なおかつスクロールバッファに空き領域があれ
ば、ステップS206で編集バッファからスクロールバ
ッファへのデータ転送を行う。ステップS207では、
スクロールバッファ中に1バンド分の印字データが格納
され、かつプリントバッファが空いていればステップS
208に進む。
【0059】ステップS208では、1バンド分の印字
データをスクロールバッファからプリントバッファに転
送する。ここでは、カラーヘッドのオフセットに対応し
た位置のデータをプリントバッファに転送する。また、
RAM内の必要が無くなったスクロールバッファ領域を
解放する。ステップ209では、プリントバッファ中の
印字データが完成していなければステップS201に戻
る。ステップS210では印字ヘッドを走査して1バン
ド分のデータを印字して、その後紙送りを行う。また、
RAM内の印字が終了したプリントバッファ領域を解放
する。ステップS211では、一ページ分の印字が完了
していなければ、ステップS201に戻る。
【0060】以上のように、印字ヘッドの種類と印字モ
ードによってバッファ管理方法を変えて、カラーヘッド
使用時とネイティブ印字時にはスクロールバッファを使
用し、スクロールバッファのアドレスを常に縦方向に連
続させることにより、スクロールバッファの構成はヘッ
ドのノズル配置やドット数とは無関係に設定することが
できるので、ドット数の異なる複数の印字ヘッドに対す
るバッファの管理が容易になる。また、スクロールバッ
ファは任意の位置を印字領域とすることができるので、
印字位置の設定の自由度が高くなり、ファイン印字にお
ける印字データの管理が容易になる。
【0061】また、上述のスクロールバッファを用いる
ことで、ヘッドの構成差を吸収できるので、ヘッドの構
成に拘らずプリントバッファのアドレス構成をヘッドの
ノズル配列方向に単純に連続させることができる。これ
により、プリントバッファから印字ヘッドに印字データ
を転送する回路(プリントバッファコントローラ)にお
いては、プリントバッファのアドレスを単純なカウンタ
で管理できるのでデータ転送回路が簡潔になる。また、
ヘッドの構成に拘らずプリントバッファのアドレス管理
を同等に行うことができるので、共通のデータ転送回路
で各種印字ヘッドに対応することが可能になる。
【0062】さらに、印字ヘッドの種類と印字モードに
応じて、受信バッファとワークエリアの容量を設定する
ことにより、RAMを効率よく使用することが可能にな
る。
【0063】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0064】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0065】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0066】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0067】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0068】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0069】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0070】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リントバッファのアドレス構成をヘッドのノズル配列方
向に単純に連続させることができるので、プリントバッ
ファから印字ヘッドに印字データを転送する回路が簡潔
になる。
【0072】また、ヘッドの構成に拘らずプリントバッ
ファのアドレス管理を同等に行うことができるので、共
通のデータ転送回路で各種印字ヘッドに対応することが
可能になる。
【0073】さらに、プリントバッファとは別に、アド
レスを常に縦方向に連続させたバッファを設けることに
より、バッファの管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの主要な回路構成を示すブロック図で
ある。
【図2】印字ヘッドの構造を示す図である。
【図3】モノクロ印字時のプリントバッファの構成とア
ドレスの関係を示す図である。
【図4】カラー印字時のプリンタトバッファの構成とア
ドレスの関係を示す図である。
【図5】スクロールバッファの構成を示す図である。
【図6】1バンドの印字データ転送後のスクロールバッ
ファの構成を示す図である。
【図7】ファインモードの動作を説明する図である。
【図8】ファインモード時のスクロールバッファからプ
リントバッファへのデータ転送を説明する図である。
【図9】カラー印字時のスクロールバッファの構成を示
す図である。
【図10】カラー印字時のスクロールバッファからプリ
ントバッファへのデータ転送を説明する図である。
【図11】プリンタの動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】ネイティブ印字の動作を示すフローチャート
である。
【図13】カラーヘッド使用時のエミュレーション印字
の動作を示すフローチャートである。
【図14】プリンタコントロールICの回路構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 インターフェース 4 プリンタコントロールIC 5 RAM 6 印字ヘッド 6a モノクロヘッド 6b カラーヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−16449(JP,A) 特開 平6−155819(JP,A) 特開 昭58−195365(JP,A) 特開 昭60−100872(JP,A) 特開 昭64−44761(JP,A) 特開 昭57−78253(JP,A) 特開 昭57−81766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 B41J 2/21 G06F 3/12 G06F 12/02 580 H04N 1/21

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    を用いて記録を行うプリンタにおいて、 前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる方
    向に走査する走査手段と、 それぞれ少なくとも1走査分の記録データを格納する第
    1及び第2格納手段と、 前記第1格納手段に記録データを書込む書込み手段と、 前記第1格納手段から前記第2格納手段に記録データを
    転送する転送手段と、 前記第2格納手段に転送された1走査分の記録データを
    前記記録ヘッドに供給するため、前記走査手段による前
    記記録ヘッドの走査に同期して読出す読出し手段とを
    し、 前記第1格納手段は、前記記録素子の配列方向に対応す
    る記録データであって前記複数の記録素子数よりも多い
    記録データを所定数連続するアドレスに格納可能で、1
    走査分の記録データのうち前記複数の記録素子に対応す
    る記録データを前記所定数よりも少ない連続アドレスに
    格納し、前記走査方向に対応する記録データを前記所定
    数オフセットしたアドレス毎に格納し、 前記書込み手段は、前記転送手段により転送される1走
    査分の記録データに続く1走査分の記録データのうち前
    記記録素子の配列方向に対応する記録データを、前記連
    続アドレスに続くアドレスから連続して格納し、 前記第1格納手段に格納された1走査分の記録データが
    読出されると、当該記録データが格納されていた前記第
    1格納手段のアドレスを解放して記録データを書込可能
    とすることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記記録素子の配列構成あるいは記録素
    子の記録色が異なる記録ヘッドを交換可能に搭載する搭
    載手段と、 前記搭載手段に搭載された記録ヘッドの種類を判別する
    判別手段と、 搭載された記録ヘッドの種類に応じて、前記第1格納手
    段の使用の有無、個数または容量を設定する設定手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 受信データに応じて記録モードを決定す
    る決定手段と、 決定された記録モードに応じて、前記第1格納手段の使
    用の有無、個数または容量を設定する設定手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 受信データを格納する受信データ格納手
    段と、記録 動作に必要となる変数を格納する変数格納手段とを
    有し、 前記記録ヘッドの種類または前記記録モードに応じて、
    前記受信データ格納手段または前記変数格納手段の容量
    を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1
    記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記第2格納手段は、前記記録素子の配
    列方向に単純にアドレスが連続していることを特徴とす
    る請求項1記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    を用いて記録を行うプリント方法において、 前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる方
    向に走査する走査工程と、少なくとも1走査分の記録データを格納可能な第1格納
    手段に記録データを書込む書込み工程と、 前記 第1格納手段から少なくとも1走査分の記録データ
    を格納可能な第2格納手段に記録データを転送する転送
    工程と、 前記第2格納手段に転送された1走査分の記録データを
    前記記録ヘッドに供給するため、前記走査工程による前
    記録ヘッドの走査に同期して読出す読出し工程とを有
    し、 前記第1格納手段は、前記記録素子の配列方向に対応す
    る記録データであって前記複数の記録素子数よりも多い
    記録データを所定数連続するアドレスに格納可能で、1
    走査分の記録データのうち前記複数の記録素子に対応す
    る記録データを前記所定数よりも少ない連続アドレスに
    格納し、前記走査方向に対応する記録デ ータを前記所定
    数オフセットしたアドレス毎に格納し、 前記書込み工程は、前記転送工程により転送される1走
    査分の記録データに続く1走査分の記録データのうち前
    記記録素子の配列方向に対応する記録データを、前記連
    続アドレスに続くアドレスから連続して格納し、 前記第1格納手段に格納された1走査分の記録データが
    転送されると、当該記録データが格納されていた前記第
    1格納手段のアドレスを解放して記録データを書込可能
    とすること を特徴とするプリント方法
  8. 【請求項8】 前記記録素子の配列構成あるいは記録素
    子の記録色が異なる記録ヘッドを交換可能に搭載する搭
    載手段に搭載された記録ヘッドの種類を判別する判別工
    程と、 搭載された記録ヘッドの種類に応じて、前記第1格納手
    段の使用の有無、個数または容量を設定する設定工程と
    を有することを特徴とする請求項7記載のプリント方
    法。
  9. 【請求項9】 受信データに応じて記録モードを決定す
    る決定工程と、 決定された記録モードに応じて、前記第1格納手段の使
    用の有無、個数または容量を設定する設定工程とを有す
    ることを特徴とする請求項7記載のプリント方法。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドの種類または前記記録
    モードに応じて、受信データを格納する受信データ格納
    手段、または記録動作に必要となる変数を格納する変数
    格納手段の容量を設定する設定工程を有することを特徴
    とする請求項7記載のプリント方法。
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