JP3347496B2 - 油圧シリンダの制御装置 - Google Patents

油圧シリンダの制御装置

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JP3347496B2
JP3347496B2 JP28672094A JP28672094A JP3347496B2 JP 3347496 B2 JP3347496 B2 JP 3347496B2 JP 28672094 A JP28672094 A JP 28672094A JP 28672094 A JP28672094 A JP 28672094A JP 3347496 B2 JP3347496 B2 JP 3347496B2
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康隆 鈴木
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Nishina Industrial Co Ltd
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Toyota Industries Corp
Nishina Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧シリンダの制御装置
に係り、詳しくはバッテリー式フォークリフトのティル
トシリンダの制御に好適な油圧シリンダの制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトにおいては、車両の前部
に設けられたマストがリフトシリンダの作動により伸縮
されてフォークが昇降され、ティルトシリンダの作動に
より前記マストが傾動されてフォークが傾動される。バ
ッテリー式フォークリフトにおいては前記各シリンダを
含む荷役用油圧装置の油圧ポンプはバッテリーを電源と
した電動機により駆動される。そして、リフトレバーの
操作に基づいてフォークが昇降され、ティルトレバーの
操作に基づいてフォークが傾動される。
【0003】図5に示すように、フォークリフトのティ
ルトシリンダ61と油圧ポンプ62との間にはティルト
用制御弁63が設けられている。ティルト用制御弁63
はティルトレバー64に連結され、ティルトレバー64
の前傾、中立及び後傾操作位置に対応して移動するスプ
ールを備えている。ティルト用制御弁63は管路65a
を介してティルトシリンダ61のロッド室61aに接続
され、管路65bを介してティルトシリンダ61のボト
ム室61bに接続されている。ティルト用制御弁63は
管路66aを介して油圧ポンプ62に接続され、管路6
6bを介してタンク67に接続されている。そして、テ
ィルトレバー64が前傾位置に操作されると、ティルト
用制御弁63は管路66aと管路65bとを連通させる
とともに、管路66bと管路65aとを連通させる。テ
ィルトレバー64が後傾位置に操作されると、ティルト
用制御弁63は管路66aと管路65aとを連通させる
とともに、管路66bと管路65bとを連通させる。
又、中立位置に操作されると、ティルト用制御弁63は
管路65a,65bを管路66a,66bから遮断し、
ティルトシリンダ61内の作動油の流量の変動を防止し
て、ピストンロッド61cを所定位置に保持するように
なっている。
【0004】又、一般にリフト動作時の方がティルト動
作時に比較して負荷が大きいため、ティルト動作のみ行
っているときに油圧ポンプをリフト動作時と同じ吐出量
で駆動すると騒音が大きくなるとともにエネルギーが無
駄になる。そこで、ティルト動作時には油圧ポンプの回
転数を低くして吐出量を少なくしている。
【0005】フォークの傾動速度はティルトシリンダ6
1に供給される作動油の供給流量及び排出流量により決
まる。フォークの傾動速度は一般に前傾及び後傾とも一
定速度で行われる。しかし、ティルトレバーの操作量を
検出する操作量検出センサを設け、ティルトレバーの操
作量に対応した回転速度で電動機を駆動する構成も開示
されている(例えば、特開平2−193899号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フォークの前傾時には
フォーク及びマスト等の重量がティルトシリンダ61の
ピストンロッド61cを突出させる方向に作用するた
め、ティルトシリンダ61のロッド室61aの圧力が高
くなる。しかし、従来装置ではロッド室61aの作動油
をタンク67に戻し、ボトム室61bには油圧ポンプ6
2から吐出される作動油のみを供給していた。即ち、従
来装置では、フォークの前傾動作及び後傾動作のいずれ
の場合も、作動油が供給される側の室と反対側の室と連
通状態にある管路はタンクと連通状態に保持される。そ
して、当該室内の作動油はピストンの移動に伴ってタン
クに排出され、加圧状態にあるロッド室61a側の作動
油を有効利用することがなされていなかった。その結
果、無駄に動力が消費され動力源としてバッテリを使用
する場合、その充電周期が短くなるという問題があっ
た。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は油圧ポンプ駆動用の駆動源の負
荷を軽減することができ、動力消費を少なくすることが
できる油圧シリンダの制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、ピストンロッドの突出状
態での停止時にピストンロッド側のシリンダ室の圧力が
高くなる状態で使用されるシリンダを備えた油圧装置に
おいて、作動油の供給管路を前記シリンダのロッド室に
連通する第1の管路と連通させるとともに、タンクへの
戻り管路をボトム室に連通する第2の管路と連通させる
第1の状態と、作動油の供給管路及び戻り管路と前記第
1及び第2の両管路との連通を遮断する第2の状態と、
作動油の供給管路を前記第2の管路と連通させるととも
に、第1の管路を第2の管路と連通させる第3の状態と
に切り換える油圧回路を、前記シリンダと油圧ポンプと
の間に設け、該油圧回路が前記第1〜第3のいずれの状
態にあるのかを検出する検出手段と、前記油圧回路が第
3の状態にあるときは前記ロッド室から供給される作動
油の量に対応する分だけ油圧ポンプの吐出量を第1の状
態にあるときより少なくする制御手段とを備えた。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記油圧回路
は直動形の3位置切換スプール弁として一体に構成され
ている。又、請求項3に記載の発明では、前記スプール
弁はスプールの位置を検出する検出手段を備えている。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記シリ
ンダはフォークリフトのフォークを傾動させるためのテ
ィルトシリンダである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、シリンダはピスト
ンロッドの突出状態での停止時にピストンロッド側のシ
リンダ室の圧力が高くなる状態で使用される。前記シリ
ンダと油圧ポンプとの間に設けられた油圧回路が第1の
状態に切り換えられると、作動油の供給管路が前記シリ
ンダのロッド室に連通する第1の管路と連通されるとと
もに、タンクへの戻り管路がボトム室に連通する第2の
管路と連通される。そして、ピストンロッドが没入側に
移動される。油圧回路が第3の状態に切り換えられる
と、検出手段によりそれが検出され、制御手段により油
圧ポンプの吐出量が前記ロッド室から供給される作動油
の量に対応する分だけ第1の状態にあるときより少なく
される。又、作動油の供給管路が前記第2の管路と連通
されるとともに、第1の管路が第2の管路と連通され
る。そして、ピストンロッドが突出側に移動される。こ
のときロッド室内の加圧された作動油がボトム室に供給
され、ポンプからボトム室に供給すべき作動油の量が減
少する。従って、油圧ポンプの吐出量を減少させても支
障がない。油圧回路が第2の状態に切り換えられると、
作動油の供給管路及び戻り管路が前記第1及び第2の両
管路との連通を遮断された状態となり、ピストンロッド
は停止する。
【0012】請求項2に記載の発明では、スプールの直
線運動により前記油圧回路の切換が行われる。その他の
作用は請求項1に記載の発明と同じである。請求項3に
記載の発明では、スプール弁に装備された検出手段がス
プールの位置を検出することにより、第1〜第3の状態
のいずれの状態にあるかが検出される。その他の作用は
請求項2に記載の発明と同じである。
【0013】請求項4に記載の発明では、前記シリンダ
がフォークリフトのフォークを傾動させるためのティル
トシリンダであり、第1の状態が後傾操作時、第2の状
態が中立操作時、第3の状態が前傾操作時にそれぞれ対
応する。即ち、前傾操作時には加圧状態にあるロッド室
の作動油がボトム室に供給され、足りない量が油圧ポン
プから供給される。
【0014】
【実施例】以下、本発明をバッテリー式フォークリフト
に具体化した一実施例を図1及び図2に従って説明す
る。
【0015】図1に示すように、フォーク(図示せず)
を昇降させるリフトシリンダ1は管路2を介してリフト
用制御弁3に接続され、フォークを傾動させるティルト
シリンダ4は第1の管路5a及び第2の管路5bを介し
てティルト用制御弁6に接続されている。両制御弁3,
6には直動式のスプール弁が使用されている。リフト用
制御弁3には7ポート3位置切換弁が使用され、フォー
クの昇降及び停止を指示するリフトレバー7の上昇、中
立及び下降操作位置に対応してa,b,cの3つの状態
に切換可能となっている。ティルト用制御弁6にも7ポ
ート3位置切換弁が使用され、フォークの傾動及び停止
を指示するティルトレバー8の前傾、中立及び後傾操作
位置に対応してa,b,cの3つの状態に切換可能とな
っている。
【0016】各シリンダ1,4にオイルタンク9内の作
動油を供給する油圧ポンプ10はバッテリEを電源とす
る電動機11により駆動される。油圧ポンプ10は作動
油供給用管路12を介してリフト用制御弁3のポートP
1 に、分岐管路12aを介してポートP2 に、分岐管路
12bを介してポートP3 にそれぞれ接続されている。
分岐管路12aには逆止弁13が設けられている。又、
作動油供給用管路12はリリーフ弁14が設けられた管
路15aを介して戻り管路16に接続されている。リフ
ト用制御弁3はポートT1 において戻り管路16に、ポ
ートA1 において管路2に、ポートA2 において管路1
5bに、ポートA3 において管路17にそれぞれ接続さ
れている。管路15bは戻り管路16に接続されるとと
もに、途中にリリーフ弁18が設けられている。管路2
はリフトシリンダ1のボトム室1bに接続されている。
【0017】リフト用制御弁3はリフトレバー7の上昇
操作に基づいてa位置に配置され、a位置において管路
12aと管路2とを連通させてリフトシリンダ1を伸長
させる。リフト用制御弁3はリフトレバー7の下降操作
に基づいてc位置に配置され、c位置において管路2と
戻り管路16とを、作動油供給用管路12と管路17と
を、管路12bと管路15bとをそれぞれ連通させてリ
フトシリンダ1を収縮させる。又、リフト用制御弁3は
リフトレバー7の中立操作に基づいてb位置に配置さ
れ、b位置において作動油供給用管路12と管路17と
を、管路12bと管路15bとをそれぞれ連通させる。
そして、管路2と管路12a及び管路16との連通を遮
断し、リフトシリンダ1内の作動油の移動を防止して、
これを伸縮させることなく保持するようになっている。
【0018】油圧ポンプ10は作動油供給用管路12か
ら分岐した作動油供給用管路19を介してティルト用制
御弁6のポートP11に接続されている。作動油供給用管
路19には逆止弁20が設けられている。ティルト用制
御弁6のポートP12には分岐管路17aが、ポートP13
には管路17がそれぞれ接続されている。ティルト用制
御弁6はポートT11において戻り管路16aに、ポート
12において戻り管路16bにそれぞれ接続されてい
る。ティルト用制御弁6はポートA11において第1の管
路5aに、ポートA12において第2の管路5bにそれぞ
れ接続されている。管路16bには絞り(オリフィス)
21が設けられている。管路5aはティルトシリンダ4
のロッド室4aに、管路5bはボトム室4bにそれぞれ
接続されている。
【0019】図2に示すように、この実施例ではリフト
用制御弁3及びティルト用制御弁6は1個のコントロー
ルバルブ22として一体に構成され、リフト用スプール
3a及びティルト用スプール6aが互いに平行に直線運
動可能に設けられている。従って、図2のコントロール
バルブ22においては、図1における各管路がバルブハ
ウジング23に形成された通路に対応する。図1におけ
る各管路と同じ役割を為す通路に管路と同じ番号を付し
て表す。両スプール3a,6aはその両端がバルブハウ
ジング23から突出する状態でそれぞれ摺動可能に設け
られている。両スプール3a,6aの第1端部には偏平
な連結部3b,6bがそれぞれ一体に形成され、各スプ
ール3a,6aは連結部3b,6bにおいてリフトレバ
ー7あるいはティルトレバー8にリンク部材(図示せ
ず)を介して連結されるようになっている。
【0020】図2に示すように、バルブハウジング23
には両スプール3a,6aの第2端部側に膨出部24,
25が形成され、各スプール3a,6aの第2端部側が
膨出部24,25内に突出する状態に配置されている。
各スプール3a,6aの第2端部には一対のばね座26
が対向した状態で、かつ各スプール3a,6aの中立位
置からの移動量より若干大きな間隔となる状態で遊嵌さ
れ、両ばね座26間にコイルスプリング27が介装され
ている。そして、コイルスプリング27のばね力により
各スプール3a,6aが中立位置側へ付勢されている。
各膨出部24,25にはスプール3a,6の位置(状
態)を検出する検出手段としてのストロークセンサ2
8,29が取り付けられている。
【0021】各ストロークセンサ28,29は各スプー
ル3a,6aの第2端部に連結されている。各ストロー
クセンサ28,29は前記電動機11を制御するコント
ローラCと電気的に接続されている。コントローラCに
は両スプール3a,6aの位置に対応した油圧ポンプ1
0の適正吐出量、即ち電動機11の適正回転数に関する
データを記憶したメモリを備えている。コントローラC
は各ストロークセンサ28,29の検出信号に基づいて
両スプール3a,6aの位置を演算するとともに、その
状態に対応した電動機11の回転速度指令値を演算す
る。そして、コントローラCは演算された回転速度指令
値に基いてバッテリEから電動機11に供給される電力
を制御して、前記回転速度指令値に従う回転速度で電動
機11を駆動して油圧ポンプ10の吐出量を調整する。
即ち、リフトレバー7の上昇方向への操作量及びティル
トレバー8の操作量に応じてフォークの上昇速度及びマ
ストの傾動速度を制御する。
【0022】ティルト用スプール6aにはティルトロッ
ク機構が内蔵されている。即ち、ティルト用スプール6
aの第2の端部寄りの内部にはプランジャ30が摺動可
能に配設されている。プランジャ30はポートP11とポ
ートA11とを連通するための通路31を開閉する作用を
なす。即ち、ポートP12と連通する通路32に加圧状態
の作動油が供給されると、プランジャ30がコイルスプ
リング30aの付勢力に抗して絞り通路33が通路31
と連通する開放位置に配置される。又、通路32に供給
されている作動油の圧力が小さくなると、プランジャ3
0はコイルスプリング30aの付勢力により絞り通路3
3と通路31との連通が遮断される閉鎖位置に配置され
る。通路32にはオリフィス34が設けられている。
【0023】ティルト用スプール6aには、ティルト用
スプール6aが図1におけるc位置、即ち図2の中立位
置から右方に移動した位置に配置されたときに、通路3
1をP11とポートA12とを連通する通路35に連通させ
る通路36が形成されている。又、ティルト用スプール
6aにはb位置に配置されたときに、ポートP13とポー
トT12とを連通する通路37が形成され、通路37はc
位置に配置されたときオリフィス38を介してポートT
12と連通する。ティルト用スプール6aには、ティルト
用スプール6aが図1におけるa位置、即ち図2の中立
位置から左方に移動した位置に配置されたときに、ポー
トP11とポートA11とを連通する通路39と、ポートA
12とポートT11とを連通する通路40とが形成されてい
る。
【0024】ティルト用制御弁6はティルトレバー8の
後傾操作に基づいてa位置に配置され、a位置において
作動油供給用管路19と第1の管路5aとを、戻り管路
16aと第2の管路5bとをそれぞれ連通させる第1の
状態に配置されてティルトシリンダ4を収縮させる。テ
ィルトリフト用制御弁6はティルトレバー8の前傾操作
に基づいて図1のc位置に配置される。c位置において
作動油供給用管路19と第2の管路5bとを連通させる
とともに、第1の管路5aを通路31,36,35を介
して第2の管路5bと連通させる第3の状態に配置され
てティルトシリンダ4を伸長させる。ティルト用制御弁
6はティルトレバー8の中立操作に基づいて図1のb位
置に配置される。b位置において管路17と管路16b
とを連通させるとともに、第1の管路5a及び第2の管
路5bと作動油供給用管路19及び戻り管路16aとの
連通を遮断し、ティルトシリンダ4内の作動油の移動を
防止して、これを収縮させることなく保持するようにな
っている。
【0025】次に前記のように構成された油圧シリンダ
の制御装置の作用を説明する。リフトレバー7を上昇操
作すると、リフト用スプール3aがa位置に配置され、
リフトレバー7の操作量に従う回転速度指令値で回転さ
れる電動機11により油圧ポンプ10が駆動される。そ
して、油圧ポンプ10から吐出される作動油が作動油供
給用管路12、管路12a、リフト用制御弁3及び管路
2を介してリフトシリンダ1のボトム室1bに供給さ
れ、リフトシリンダ1が伸長してフォークが上昇する。
【0026】リフトレバー7を下降操作すると、リフト
用スプール3aがc位置に配置され、管路2が戻り管路
16に連通されてボトム室1bの作動油がオイルタンク
9へと戻される。そして、リフトシリンダ1が収縮して
フォークが下降する。リフトレバー7の中立操作に基づ
いてリフト用スプール3aがb位置に配置され、管路2
は管路12a及び管路16のいずれに対しても連通が遮
断される。その結果、リフトシリンダ1内の作動油の移
動が防止され、フォークが所望の位置に保持される。
【0027】ティルト用スプール6aが図2に示す中立
位置に配置されている状態では、ポートP13とポートT
12とは通路37を介して連通状態にあり、ポートP12
らオリフィス34を介してプランジャ30の端面と連通
する通路32の作動油の圧力はプランジャ30を閉鎖側
に付勢するコイルスプリング30aのばね力より小さ
く、通路31は閉鎖状態に保持される。
【0028】ティルトレバー8が前傾操作されると、テ
ィルト用スプール6aは図1及び図2の右方向へ移動さ
れ、通路37の流路断面積が小さくなり、逆止弁20を
通って作動油供給用管路19を流れる作動油がポートP
11、通路35、ポートA12及び第2の管路5bを経てテ
ィルトシリンダ4のボトム室4bに供給される。又、ポ
ートP12からオリフィス34に作動油が供給され、プラ
ンジャ30が図1及び図2の右側に移動され、通路31
が絞り通路33と連通状態となって通路31と通路36
とが連通される。従って、第1の管路5aがポート
11、通路31、絞り通路33及び通路36を介して通
路35と連通する状態となり、ロッド室4aからの作動
油が管路19から供給される作動油と合流してボトム室
4bに供給される。
【0029】又、ティルト用スプール6aが前傾位置に
配置されるとストロークセンサ29によりそれが検出さ
れ、コントローラCは電動機11の回転数が後傾時の回
転速度より小さな所定の値となるように電動機11を駆
動制御する。フォークの前傾時にはフォーク及びマスト
等の重量がティルトシリンダ4のピストンロッド4cを
突出させる方向に作用するため、ロッド室4a内の作動
油の圧力が高くなる。従って、圧力の高い作動油を油圧
ポンプ10から吐出される作動油と合流させて、ロッド
室4aから供給される作動油の量に対応する分だけ油圧
ポンプ10から吐出される作動油の量を減らしても支障
がない。
【0030】ティルトレバー8が後傾操作されると、テ
ィルト用スプール6aは図1及び図2の左方向へ移動さ
れ、通路37が遮断されるとともに、ポートP11が通路
39を介してポートA11と連通され、逆止弁20を通っ
て作動油供給用管路19を流れる作動油がポートP11
通路39、ポートA11及び第1の管路5aを経てティル
トシリンダ4のロッド室4aに供給される。又、ポート
12は通路40を介してポートT11と連通され、ティル
トシリンダ4のボトム室4bの作動油が戻り管路16a
へ排出され、オイルタンク9に戻される。
【0031】ティルトレバー8が中立位置にあるとき
は、ティルト用スプール6aが中立位置に配置され、第
1の管路5a及び第2の管路5bは戻り管路16a及び
作動油供給用管路19のいずれに対しても連通が遮断さ
れる。その結果、ティルトシリンダ4内の作動油の移動
が防止され、フォークは傾動が阻止された状態で保持さ
れる。
【0032】又、プランジャ30はオリフィス34から
加圧された作動油が供給されるときにのみ開放側、即ち
図2の右側に移動される。従って、フォークリフトの運
転キーが作動状態にない油圧ポンプ10の停止状態で
は、プランジャ30は常に閉鎖位置に保持され、ティル
トレバー8を操作してもティルトシリンダ4への作動油
の供給が行われず、フォークが初期の状態に保持され
る。従って、フォークリフトの運転停止中に誤ってティ
ルトレバー8に触れても、フォークが移動することはな
い。
【0033】前記のようにこのフォークリフトの油圧制
御装置では、フォークの前傾動作時にティルトシリンダ
4のロッド室4a側から排出される加圧状態にある作動
油がボトム室4b側に供給される。その結果、油圧ポン
プ10の作用によりボトム室4bに供給すべき作動油の
量が少なくなり、油圧ポンプ10を駆動する電動機11
の回転数を小さくすることができ、電動機11にかかる
負荷が軽減されるとともに動力消費も減少する。
【0034】又、この実施例ではティルトシリンダ4の
ロッド室4aの作動油をボトム室4bに供給するために
第1の管路5aと第2の管路5bとを連通させる第3の
状態に切り換える油圧回路が直動形の3位置切換スプー
ル弁として一体に構成されているため、装置がコンパク
トになる。又、スプール6aの位置を検出するストロー
クセンサ29がスプール弁に装備されているため、検出
手段を別の位置に取り付ける手間が不要になる。
【0035】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)リフト用制御弁3及びティルト用制御弁6を一体
に形成したが、両制御弁3,6を別体に形成してもよ
い。又、ティルトロック機構をティルト用スプール6a
に内蔵したがティルトロック機構を別に設けてもよい。
この場合、図3に示すように、ティルト用スプール6a
の外周にティルトスプール6aが中立位置から前傾位置
に移動されたときに、ポートP11とポートA11とを連通
可能な環状溝41を形成すればよい。この場合、図に示
す中立位置からティルトレバー8の前傾操作に伴ってテ
ィルトスプール6aが図の右側に移動すると、環状溝4
1も右側に移動し、ポートP11とポートA11とが環状溝
41を介して連通される。このようにティルトロック機
構を内蔵しない場合は構造が簡単となる。
【0036】(2)第1の管路5aと第2の管路5bと
を連通させる第3の状態に切り換える油圧回路を直動形
の3位置切換スプール弁として一体に構成する代わり
に、別の切換弁を設けてもよい。例えば、図4に示すよ
うに、ティルト用制御弁6として通常の3位置切換弁を
使用し、第1の管路5aを管路5aA,5aBに分割し
てその間に電磁式の3ポート2位置切換弁42を設け
る。又、管路5bに分岐管路5bAを設け、分岐管路5
bAを切換弁42に接続する。切換弁42はティルトレ
バー8が前傾位置に配置されたときに、コントローラC
からの指令信号によりa位置、即ち管路5aAと分岐管
路5bAとを連通させる状態に保持され、その他のとき
にはb位置、即ち管路5aAと管路5aBとを連通させ
る状態に保持される。この構成では従来装置に電磁式の
切換弁42を加えることで、簡単に実施可能となる。
【0037】(3)検出手段としてストロークセンサに
代えて回転センサを設けてもよい。その場合、例えばス
プールの端部側方に回転センサを配設し、その回転軸に
連結されたレバーによりスプールの直線運動を回転運動
に変換する。又、検出手段を制御弁に装備せずに、ティ
ルト用スプール6aとティルトレバー8とを連結するロ
ッドの移動を検出する位置や、ティルトレバー8の移動
を検出する位置に設けてもよい。
【0038】(4)ティルト動作時にティルト用スプー
ル6aの移動量に対応して電動機11の回転量を調整す
る代わりに、後傾動作時にはティルト用スプール6の位
置に限らず所定の回転数で電動機11を回転させ、前傾
動作時には後傾動作時より所定の割合だけ少ない一定回
転数で電動機11を回転させるようにしてもよい。この
場合も前傾動作時に電動機11の負荷が軽減され、動力
消費が減少するため、従来装置に比較して電力が無駄に
消費されることが少なくなってバッテリEの寿命が長く
なる。なお、この場合、検出手段はティルト用スプール
6aの移動量を連続的に検出しなくても、中立位置から
前傾位置あるいは後傾位置に配置されたことを検出可能
であればよい。従って、リミットスイッチや近接スイッ
チを検出手段として使用してもよい。
【0039】(5)フォークリフトのティルトシリンダ
の制御装置に限らず、ピストンロッドの突出状態での停
止時にピストンロッド側のシリンダ室の圧力が高くなる
状態で使用されるシリンダを備えた油圧装置に適用して
もよい。
【0040】前記実施例及び変更例から把握できる請求
項記載以外の発明について、以下にその効果とともに記
載する。 (1)請求項2又は請求項3に記載の発明において、前
記シリンダはフォークリフトのフォークを傾動させるた
めのティルトシリンダであり、前記スプール弁にはティ
ルトロック機構が内蔵されている。この場合はティルト
ロック機構がコンパクトになる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、油圧ポンプ駆動用の駆動源の負
荷を軽減することができ、動力消費を少なくすることが
できる。請求項2に記載の発明によれば、装置がコンパ
クトになる。又、請求項3に記載の発明では、検出手段
を別の位置に取り付ける手間がなくなる。又、請求項4
に記載の発明によれば、バッテリー式フォークリフトの
バッテリーの寿命が長くなり、充電周期を長くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の油圧回路図。
【図2】 コントロールバルブの断面図。
【図3】 変更例のコントロールバルブの部分断面図。
【図4】 変更例の要部を示す油圧回路図。
【図5】 従来装置の油圧回路図。
【符号の説明】
4…ティルトシリンダ、4a…ロッド室、4b…ボトム
室、5a…第1の管路、5b…第2の管路、6…3位置
切換スプール弁としてのティルト用制御弁、6a…ティ
ルト用スプール、10…油圧ポンプ、12,19…作動
油供給用管路、16,16a…戻り管路、22…コント
ロールバルブ、28,29…検出手段としてのストロー
クセンサ、41…環状溝、42…切換弁、5bA…分岐
管路、C…コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 幸男 長野県長野市吉田3丁目22番41号 仁科 工業 株式会社 内 (72)発明者 塚田 牧生 長野県長野市吉田3丁目22番41号 仁科 工業 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平2−28499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドの突出状態での停止時に
    ピストンロッド側のシリンダ室の圧力が高くなる状態で
    使用されるシリンダを備えた油圧装置において、 作動油の供給管路を前記シリンダのロッド室に連通する
    第1の管路と連通させるとともに、タンクへの戻り管路
    をボトム室に連通する第2の管路と連通させる第1の状
    態と、作動油の供給管路及び戻り管路と前記第1及び第
    2の両管路との連通を遮断する第2の状態と、作動油の
    供給管路を前記第2の管路と連通させるとともに、第1
    の管路を第2の管路と連通させる第3の状態とに切り換
    える油圧回路を、前記シリンダと油圧ポンプとの間に設
    け、該油圧回路が前記第1〜第3のいずれの状態にある
    のかを検出する検出手段と、前記油圧回路が第3の状態
    にあるときは前記ロッド室から供給される作動油の量に
    対応する分だけ油圧ポンプの吐出量を第1の状態にある
    ときより少なくする制御手段とを備えた油圧シリンダの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧回路は直動形の3位置切換スプ
    ール弁として一体に構成されている請求項1に記載の油
    圧シリンダの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スプール弁はスプールの位置を検出
    する検出手段を備えている請求項2に記載の油圧シリン
    ダの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダはフォークリフトのフォー
    クを傾動させるためのティルトシリンダである請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載の油圧シリンダの制御
    装置。
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