JP3345266B2 - 陰イオン界面活性剤測定装置 - Google Patents

陰イオン界面活性剤測定装置

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JP3345266B2 JP13289396A JP13289396A JP3345266B2 JP 3345266 B2 JP3345266 B2 JP 3345266B2 JP 13289396 A JP13289396 A JP 13289396A JP 13289396 A JP13289396 A JP 13289396A JP 3345266 B2 JP3345266 B2 JP 3345266B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速液体クロマトグラフ
を用いた水質測定に関し、さらに詳しくは検出器として
導電率計を用いて陰イオン界面活性剤を連続的に測定す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰イオン界面活性剤とは、合成洗剤の有
効成分であるアルキルベンゼンスルホネートあるいはメ
チレンブルーによってクロロホルムに可溶な青色の錯化
合物を形成するものである。工場排水や家庭下水に含ま
れており、この陰イオン界面活性剤が測定対象水に混入
すると泡立ちの原因となり、汚染の指標の一つとして用
いられている。
【0003】陰イオン界面活性剤には、直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、α−オレフィ
ンスルホン酸ナトリウム(AOS)、アルキルエーテル
硫酸エステルナトリウム(AES)等がある。健康影響
の急性毒性(経口)について、陰イオン界面活性剤の毒
性は、軽度毒性に属する。
【0004】陰イオン界面活性剤の測定方法は、メチレ
ンブルー等の色素を用いる方法と高速クロマトグラフを
用いる方法がある。 メチレンブルー等の色素を用いる方法。 陽イオン性のメチレンブルーと陰イオン界面活性剤は水
中で電気的に引き合い、錯化合物を生成する。この錯化
合物はクロロホルム相に抽出され、メチレンブルーはク
ロロホルムに抽出されないので、クロロホルム相の吸光
度(654nm付近の波長)を測定することにより、陰
イオン界面活性剤の濃度を測定できる。
【0005】メチレンブルーの様な陽イオン性色素とし
ては、オクチル−4−(4−アミノナフチルアゾ)ピリ
ジニウムブロミドやエチルバイオレット等が知られてお
り、このメチレンブルーを用いる方法はMBAS(Meth
ylene Blue Activated Substance)法と呼ばれている。
【0006】 高速クロマトグラフを用いる方法 この方法は、先ず試料を固相カラムに定量流して、陰イ
オン界面活性剤を濃縮させる。固相カラムは、オクタデ
シルシリカ基を化学結合したシリカゲル(ODS)を充
填したカラムが用いられる。固相カラムに濃縮された陰
イオン界面活性剤はメタノールで溶出させて、これを液
体クロマトグラフィーの試料とする。
【0007】ODSを充填した分離カラムに、移動相と
して例えば0.1M(モル)の過塩素酸ナトリウム・ア
セトニトリル/水(65:35)を用いた高速液体クロ
マトグラフに注入し、225nmの吸光度、または、励
起波長221nm、測定波長284nmでクロマトグラ
ムを得る。陰イオン性界面活性剤物質のピークを積分し
て、予め求めておいた検量線から濃度を求める。
【0008】
【発明が解決使用とする課題】しかしながら,上記メチ
レンブルー等の色素を用いる方法においては、水中で生
成した錯化合物を、クロロホルムなどの有機溶媒に抽出
して吸光度を測定する方法を自動化しようとすると、難
しい問題がでてくる。即ち、水とクロロホルムの混相か
ら、クロロホルムのみを分離させる分離器は、継続して
の使用に難点がある。また、クロロホルムのような有害
有機化合物を多量に使用することも問題である。例え
ば、フローインジェクション分析法を適用したとして、
常時、クロロホルム流量を1ml/minとすれば、1
日1.44(l…リットル)、1月43.2(l)もの
クロロホルムを消費することになってしまう。
【0009】次に高速液体クロマトグラフを用いる方法
においては、検出器として紫外吸光検出器を用いてい
る。そのため、紫外ランプの寿命が1000時間程度と
短いことと、サンプル中の成分によりセル窓が経時的に
汚れてドリフトし、最終的には光量が足りなくなって測
定できなくなるという問題がある。検出器として導電率
計を用い、溶離液の塩濃度を低くして陰イオン界面活性
剤の導電率を測定する方法は検出器が長時間安定して測
定できるという利点があるものの、実際のサンプルで繰
り返し測定を行うと、サンプルを分離カラムに導入する
毎に、該当する成分ピークの保持時間が大幅に(例えば
2倍)伸びてしまい、定性することができないという問
題がある。
【0010】この現象の発生メカニズムは、実サンプル
中の陽イオン界面活性剤が、分離カラムのシリカ基材の
シラノール基(SiOH)に吸着し、この陽イオン界面
活性剤が、陰イオン界面活性剤を引きつけて、陰イオン
界面活性剤のカラムからの溶出を遅らせていると思われ
る。また、実サンプルの導入を続けると、分離カラム内
に留まる陽イオン界面活性剤量が増えるため、更に陰イ
オン界面活性剤の溶出が遅れるためと思われる。
【0011】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、高速液体クロマトグラフを用
い、かつ検出器として導電率計を用い、サンプル前処理
部の逆洗浄直後は送出流量の大きなポンプを用いて前処
理部の中の洗浄水を短時間で排除して、洗浄水の影響を
少なくした陰イオン界面活性剤測定装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明は,請求項1においては、サンプル前処理部で処
理したサンプルを濃縮カラムおよび分離カラムを介して
サンプルを導入し、サンプルに含まれる陰イオン界面活
性剤を導電率計を用いて検出する陰イオン界面活性剤測
定装置において、前記サンプル前処理部を洗浄水を用い
て逆洗浄を行った直後は送出流量の大きな第1サンプル
ポンプを用いて前記前処理部の中の洗浄水をサンプルで
置換し、置換後は送出流量の小さな第2サンプルポンプ
を用いて前記濃縮カラムおよび分離カラム側にサンプル
を送出するように構成したことを特徴とし、
【0013】請求項2においては、サンプルを前記導電
率計に搬送する溶離液は、0.1mMから100mMの
過塩素酸ナトリウム等のイオンペア剤と10%から90
%のアセトニトリルの有機溶媒を含む水溶液であること
を特徴とし、請求項3においては、前記カラム洗浄液
は、50mMから1Mの過塩素酸ナトリウムのイオンペ
ア剤と10%から90%のアセトニトリル等の有機溶媒
を含む水溶液であることを前記溶離液はイオンペア剤と
有機溶媒を含む混合液であることを特徴とし、
【0014】請求項4においては前記サンプルは第1ろ
過手段として砂ろ過器を通過させ、引き続き第2ろ過手
段として中空糸膜フィルタを通過させたものであること
を特徴とし、請求項5においては、前記第1,第2ろ過
手段は洗浄水により逆洗浄するように構成したことを特
徴とし、
【0015】請求項6においては、前記サンプルを濃縮
カラムに1ml〜100mlを通過させて陰イオン界面
活性剤を捕捉濃縮して前記分離カラムに搬送することを
特徴とし、請求項7においては、前記濃縮カラムの充填
剤は、オクタデシル基等を導入したシリカゲル若しくは
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体であることを特徴
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明による陰イオン界面
活性剤測定装置の実施形態の一例を示す構成図である。
図において一点鎖線Aで囲った部分はサンプル前処理部
であり、サンプルを導入する仕切弁1、このサンプルを
ろ過する砂ろ過器2、ろ過器2によりろ過されたサンプ
ルをろ過する中空糸膜フィルタ3、洗浄水を導入する減
圧弁4、洗浄水をろ過する中空糸膜フィルタ3a、仕切
弁5、サンプルと洗浄水の流れ方向を切換える第1切換
弁6等により構成されている。
【0017】一点鎖線Bで囲った部分は分析部であり、
サンプルと第1タンク11に貯留した標準液を切換える
第2切換弁10、この第2切換弁10からのサンプル若
しくは標準液をサンプル弁16に送出する第1,第2サ
ンプルポンプ14a,14b、第2タンク12に貯留さ
れたカラム洗浄液を洗浄弁13に送出する洗浄ポンプ1
4c、第3タンク15に貯留された溶離液を洗浄弁13
を介してサンプル弁16に送出する溶離液ポンプ14d
および1点鎖線で囲った恒温槽21から構成されてい
る。
【0018】なお、恒温槽21には分離カラム22、予
熱管23、導電率計24等が収納されている。30は排
水管であり、a〜e点から排出されるサンプル,標準
液,洗浄水,カラム洗浄液,溶離液を排出する。また、
仕切弁5及び切換弁6,10,13,16の動作はプロ
グラマブルコントローラ(図示せず)により制御されて
いる。
【0019】上記の構成において、サンプル前処理部A
の第1切換弁6は通常モードではサンプルのみを分析部
B側に通過させている。そして、所定時間経過ごとに行
われる逆洗モードでは仕切弁5を開として中空糸膜フィ
ルタ3aを介して洗浄水を導入し、第1切換弁6を介し
て中空糸膜フィルタ3及び砂ろ過器2側に逆流させてこ
れらに付着した固形物を逆洗浄する。
【0020】分析部B側の第2切換弁10は通常は第1
サンプルポンプ14a及び第2サンプルポンプ14bを
介してサンプルを通過させるようになっており、サンプ
ルはサンプル弁16の2→3の経路を経て排水されてい
る。また、サンプル注入モードにおいては第3タンク1
5に貯留された溶離液は溶離液ポンプ14dを介して洗
浄弁13の5→6およびサンプル弁16の5→4→濃縮
カラム17→1→6→分離カラム22→予熱管23→導
電率計24の経路を経て排水されている。
【0021】次にサンプル測定に先立つ校正モードにお
いては、第2切換弁10を切換えて第1タンク11の標
準液を第1,第2サンプルポンプ14a,14bにより
サンプル弁16に送出する。サンプル弁16は予めサン
プル注入モードになっており、この場合標準液はサンプ
ル弁16の2→3を経て排出され、溶離液はサンプル弁
16の5→4→濃縮カラム17→1→6を経て流れてい
る。
【0022】次にサンプルロードモードでは標準液はサ
ンプル弁16の2→1→濃縮カラム17→4→3を経て
排水されるが、所定の時間(標準液に含まれる陰イオン
界面活性剤が測定に適した程度に濃縮カラムに捕捉され
る時間)経過するとサンプル弁16の弁が切換わって溶
離液が5→4→濃縮カラム17→1→6の様に流れて濃
縮カラム17に捕捉された標準液中に含まれる陰イオン
界面活性剤を分離カラム22側に搬送して導電率計24
によりその濃度の測定(キャリブレーション)を行う。
【0023】次に測定モードにおいては、第2切換弁1
0を切換えてサンプルを流し、このサンプルを第1,第
2サンプルポンプ14a,14bによりサンプル弁16
に送出する。校正モードと同様、最初サンプル弁16は
サンプル注入モードになっている。即ち、サンプルはサ
ンプル弁16の2→3を経て排出され、溶離液はサンプ
ル弁16の5→4→濃縮カラム17→1→6→分離カラ
ム→22→予熱間23→導電率計24を経て流れてい
る。
【0024】なお、サンプルの送出に2台のポンプ14
a,14bを用いているのは次の理由によるものであ
る。即ち、サンプル前処理部Aで逆洗浄を行った直後は
サンプルに洗浄水が混入している。そこで、第1サンブ
ルポンプは比較的大流量(例えば毎分50ml)を送出
して砂ろ過器2からサンプル弁16までの間を新しいサ
ンプルに置換させる。このことにより洗浄水の影響を少
なくし、第2サンプルポンプでは、洗浄水が混入してい
ないサンプルの少流量(例えば毎分2ml程度)を精度
高く高圧でサンプル弁16に送出する。
【0025】次にサンプル弁がサンプルロードモードに
切換わり、サンプルはサンプル弁16の2→1→濃縮カ
ラム17→4→3を経て排水されるが、所定の時間(サ
ンプルに含まれる陰イオン界面活性剤が測定に適した程
度に濃縮カラムに捕捉される時間)経過するとサンプル
弁16がサンプル注入モードに切換わって溶離液が5→
4→濃縮カラム17→1→6の様に流れて濃縮カラム1
7に捕捉されたサンプル中の陰イオン界面活性剤を分離
カラム22側に搬送して導電率計24により濃度の測定
を行う。
【0026】引き続き上記サンプルロードモードとサン
プル注入モードが繰り返し連続して行われる。ここでは
サンプルを一回測定する毎に濃縮カラム17および分離
カラム22をカラム洗浄液で洗浄するが、サンプルの種
類によっては2回以上の測定の後洗浄してもよい。分離
カラム17から陰イオン界面活性剤が流出し終わるとカ
ラム洗浄液を注入する洗浄モードとなる。
【0027】洗浄モードになると、第2タンク12のカ
ラム洗浄液が洗浄ポンプ14cを介して送出される。こ
の洗浄液は洗浄弁13の3→4→計量管13a→1→2
を経て排出されるが所定時間経過すると、弁が5→4→
計量管13a→1→6に切換わり、計量管13aに閉じ
込められて計量されたカラム洗浄液は溶離液によりサン
プル弁16側に搬送され、サンプル弁16の5→4→濃
縮カラム17→1→6を通り分離カラム22→予熱管2
3→導電率計24を経て排出される。これにより濃縮カ
ラム17および分離カラム22に残留している付着物が
洗浄される。この洗浄モード終了後引き続き前述した手
順にてサンプルの測定を行う。
【0028】本発明において、分離カラムおよび濃縮カ
ラムの充填剤としてはオクタデシル基を導入したシリカ
ゲル若しくはスチレン−ジビニルベンゼン共重合体の充
填剤を用い、粒径5μmのシリカゲル(ODS)を直径
4mmとして分離カラムは長さ150mm、濃縮カラム
は10mmの長さに充填した。溶離液には0.1mMか
ら100mMの過塩素酸ナトリウム等のイオンペア剤と
10%から90%のアセトニトリル等の有機溶媒を含む
水溶液を用い、カラム洗浄液には、50mMから1Mの
過塩素酸ナトリウム等のイオンペア剤と10%から90
%のアセトニトリル等の有機溶媒を含む水溶液を用い、
サンプルは、濃縮カラムに1mlから100mlを通過
させて、陰イオン界面活性剤を捕捉濃縮させるようにし
た。
【0029】図2は上述の装置と充填剤および溶離液を
用い、恒温槽温度を40℃として浄水場の原水にドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBS)が1mg/
lとなるようにDBSを添加したサンプルを毎分2ml
で5分(10ml)流して濃縮カラムに濃縮し、次にサ
ンプル弁16を切換えて溶離液を毎分1ml流して分離
カラム22に導入して得られた導電率検出器24による
クロマトグラムを示している。
【0030】そして、ここではDBSのピーク溶出後に
直ちにカラム洗浄液を注入している。なお、カラム洗浄
液としては、0.5M過塩素酸ナトリウム、アセトニト
リル/水=30/70を500μl注入してカラム洗浄
を実施した。図3は引き続き同じサンプルを濃縮注入し
て得られたクロマトグラムを示している。浄水場原水に
DBSを添加したサンプルの測定において、繰り返し2
回目の測定を行ってもDBSのピークの保持時間がほと
んど変化していないことがわかる。
【0031】図4は浄水場の原水の陰イオン界面活性剤
を30分を測定周期として測定した導電率検出器24に
よるクロマトグラムであり、横軸は経過時間、縦軸は導
電率の強さを示している。図において、Aで示す範囲
(約2〜6分)は測定対象以外の高導電率の成分が分離
している。Bで示す範囲(約6〜13分)は陰イオン界
面活性剤が分離している。C点(16分)は洗浄液が注
入された時点、D点(約19分)は洗浄液により分離カ
ラム17に付着した陽イオン界面活性剤等の成分が洗浄
液で洗浄されて出てきた状態、Eで示す範囲は次回の測
定に備えてサンプルを濃縮カラムに注入している状態を
示している。A’,B’は2回目の測定結果を示すもの
である。図から明らかな様にB,B’で示すピークの保
持時間がほとんど変化しておらず安定して連続測定が可
能なことを示している。
【0032】なお、本発明の実施の形態においては溶離
液およびカラム洗浄液のイオンペア剤として過塩素酸ナ
トリウムを用いたが、例えばふっ化ナトリウム、塩化ナ
トリウム、臭化ナトリウム、よう化ナトリウム、りん酸
二水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、フタル酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウムを用い
てもよく、ナトリウム塩の代わりに、カリウム、リチウ
ム、アンモニウム塩を用いてもよい。
【0033】また、有機溶媒としてはアセトニトリルの
他にメタノール、エタノール、アセトンを用いてもよ
い。また、本発明の実施の形態において、分離カラムお
よび濃縮カラムの充填剤はオクタデシル基を導入したシ
リカゲル若しくはスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
としたが、シリカゲル表面に導入される官能基は、メチ
ル基(C1)、ブチル基(C4)、オクチル基(C8)
でもよく、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体の他に
メチルメタクリル酸重合体、酢酸ビニル重合体等でもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明した様
に本発明によれば、サンプル前処理部で処理したサンプ
ルを濃縮カラムおよび分離カラムを介してサンプルを導
入し、サンプルに含まれる陰イオン界面活性剤を導電率
計を用いて検出する陰イオン界面活性剤測定装置におい
て、前記サンプル前処理部を洗浄水を用いて逆洗浄を行
った直後は送出流量の大きな第1サンプルポンプを用い
て前記前処理部の中の洗浄水をサンプルで置換し、置換
後は送出流量の小さな第2サンプルポンプを用いて前記
濃縮カラムおよび分離カラム側にサンプルを送出するよ
うに構成したので、高速液体クロマトグラフを用い、
洗浄後の洗浄水の影響を少なくした陰イオン界面活性剤
測定装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰イオン界面活性剤測定装置の実施の
形態の一例を示す構成説明図である。
【図2】導電率検出器の出力と保持時間の関係を示す図
である。
【図3】連続測定における導電率検出器の出力と保持時
間の関係を示す図である。
【図4】浄水場の原水を連続して測定した導電率検出器
の出力と保持時間の関係を示す図である。
【符号の説明】
A サンプル前処理部 B 分析部 1,4,5 仕切弁 2 砂ろ過器 3,3a 中空糸膜フィルタ 6 第1切換弁 10 第2切換弁 11 第1タンク 12 第2タンク 13 洗浄弁 13a 計量管 14a 第1サンプルポンプ 14b 第2サンプルポンプ 14c 洗浄ポンプ 14d 溶離液ポンプ 15 第3タンク 16 サンプル弁 17 濃縮カラム 21 恒温槽 22 分離カラム 23 予熱管 24 導電率計 30 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 30/88 G01N 30/88 C (72)発明者 村山 健 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (72)発明者 大原 寿樹 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (72)発明者 青山 佳司 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−225160(JP,A) 特開 平3−170052(JP,A) 特開 平2−36340(JP,A) 特開 平6−317572(JP,A) 特開 平5−256834(JP,A) 実開 昭60−174864(JP,U) 実開 昭60−159373(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/08 G01N 30/26 G01N 30/32 G01N 30/50 G01N 30/64 G01N 30/88

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプル前処理部で処理したサンプルを濃
    縮カラムおよび分離カラムを介してサンプルを導入し、
    サンプルに含まれる陰イオン界面活性剤を導電率計を用
    いて検出する陰イオン界面活性剤測定装置において、前記サンプル前処理部を洗浄水を用いて逆洗浄を行った
    直後は送出流量の大きな第1サンプルポンプを用いて前
    記前処理部の中の洗浄水をサンプルで置換し、 置換後は送出流量の小さな第2サンプルポンプを用いて
    前記濃縮カラムおよび分離カラム側にサンプルを送出す
    るように構成した ことを特徴とする陰イオン界面活性剤
    測定装置。
  2. 【請求項2】前記サンプルを前記導電率計に搬送する
    離液は、0.1mMから100mMの過塩素酸ナトリウ
    ムのイオンペア剤と10%から90%のアセトニトリル
    等の有機溶媒を含む水溶液であることを特徴とする請求
    項1記載の陰イオン界面活性剤測定装置。
  3. 【請求項3】前記カラム洗浄液は、50mMから1Mの
    過塩素酸ナトリウムのイオンペア剤と10%から90%
    のアセトニトリル等の有機溶媒を含む水溶液であること
    を特徴とする請求項1記載の陰イオン界面活性剤測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記サンプルはサンプル前処理部で第1ろ
    過手段として砂ろ過器を通過させ、引き続き第2ろ過手
    段として中空糸膜フィルタを通過させたものであること
    を特徴とする請求項1記載の陰イオン界面活性剤測定装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1,第2ろ過手段は洗浄水により逆
    洗浄するように構成したことを特徴とする請求項4記載
    の陰イオン界面活性剤測定装置。
  6. 【請求項6】前記サンプルを前記濃縮カラムに1ml〜
    100mlを通過させて陰イオン界面活性剤を捕捉濃縮
    して前記分離カラムに搬送することを特徴とする請求項
    1記載の陰イオン界面活性剤測定装置。
  7. 【請求項7】前記分離カラムおよび濃縮カラムの充填剤
    は、オクタデシル基等を導入したシリカゲル若しくはス
    チレン−ジビニルベンゼン共重合体等であることを特徴
    とする請求項1記載の陰イオン界面活性剤測定装置。
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