JP3341193B2 - 金属製クリップ - Google Patents

金属製クリップ

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JP3341193B2
JP3341193B2 JP28248094A JP28248094A JP3341193B2 JP 3341193 B2 JP3341193 B2 JP 3341193B2 JP 28248094 A JP28248094 A JP 28248094A JP 28248094 A JP28248094 A JP 28248094A JP 3341193 B2 JP3341193 B2 JP 3341193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ガーニッシュ
等の取付部品を自動車パネルに固定する金属製クリップ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種クリップとして、実開昭6
2−158209号公報の第5図・第6図に示すものが
存する。該従来の金属製クリップは、裏面にボス部を突
設した取付部品をパネルに固定するもので、弾性金属板
の打ち抜き加工により成形される略U字状を呈する本体
を備え、該本体のU字形状を画成する両側壁に対して
は、その中央部に外方に突出してパネルの取付孔の孔縁
に係合する弾性係合片を切り起こし状態をもって形成
し、上端部に内方に突出して上記ボス部の側面に食い込
む逆止爪片を折曲状態をもって形成する構成となってい
る。
【0003】そして、実際の使用に際しては、U字状本
体の内部に取付部品のボス部を押し込むと、該ボス部に
各逆止爪片の先端縁が両側から食い込むので、斯る状態
のまま、クリップ本体をパネルに予め穿設されている長
孔状の取付孔内に挿入すれば、今度は、各弾性係合片が
内方に撓みながら取付孔内を通過して、自身の肩部を取
付孔の孔縁に係合させるので、これにより、取付部品が
パネルに簡単に固定されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
金属製クリップにあっては、取付部品のボス部に本体の
両側壁に形成された逆止爪片を両側から食い込ませると
雖も、パネルの取付孔に係合する部分は両側壁そのもの
ではなく、あくまでも、この両側壁に切り起こし状態を
もって形成された弾性係合片のみであるから、当該弾性
係合片を除く本体の両側壁自体は、パネルの取付孔から
直に拘束されることなく、常に、フリー状態に置かれる
こととなる。
【0005】この為、取付部品の固定状態の下で、取付
部品側に抜き方向(取り外し方向)への不測の外力が加
わると、これに起因して、フリー状態に置かれた本体の
両側壁が容易に拡開して、各自の逆止爪片のボス部に対
する食い込み状態を解いたり、或いは、その食い込み力
を著しく低下させてしまう恐れが十分にあるので、いず
れにしても、取付部品の固定状態が不安定となってしま
うことは否定できなかった。又、このことは、取付部品
をパネル側から取り外す場合に、取付部品のボス部をパ
ネルの取付孔から引き抜こうとすると、同様な現象の下
で、今度は、金属製クリップが取付孔側に残留してしま
うので、作業性の面でも、好ましいとは決して言えなか
った。
【0006】そこで、実開昭62−77306号公報に
示す金属製クリップが別に提案されている。当該金属製
クリップは、U字状を呈する本体の両側壁に対して、切
り起こし加工等を一切行なわずに、外方に折れ曲がる係
合肩部と内方に折れ曲がるロック片部とを一連に形成し
て、前者の係合肩部をパネルの取付孔の孔縁に係合さ
せ、後者のロック片部を取付部品のボス部の両側に形成
されている凹状段部に係止させることにより、本体の両
側壁自体をパネルの取付孔で拘束できる構成となしたも
のである。
【0007】従って、斯る金属製クリップの下では、本
体両側壁の拘束状態を得て、ボス部の凹状段部に内方に
折れ曲がる各ロック片部を確実強固に係止することがで
きるので、例え、取付部品側に抜き方向への不測の外力
が加わっても、各ロック片部がボス部の凹状段部から外
れる心配がなくなって、取付部品の取付状態が不安定と
なったり、取付部品の取り外し時に、金属製クリップが
パネルの取付孔側に残留することも解消できる。しか
し、このためには、取付部品のボス部側に凹状段部を余
分に形成することが余儀なくされるので、今度は、ボス
部の成形型構造が複雑となって、取付部品のコストが自
ずと高騰してしまう新たな問題点が招来されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来の各
金属製クリップの抱える課題を有効に解決するために開
発されたもので、第一の発明は、U字状を呈する本体の
両側壁に、外方に突出してパネルの取付孔に係合する弾
性係合片と、内方に突出して取付部品のボス部に食い込
む逆止爪片とを形成した金属製クリップを前提として、
本体の両側壁の中央部に切欠窓を開設して、該各切欠窓
の両側に存する部位を外方に突出する弾性係合片とな
し、本体のU字形状を画成する開口側に存して各弾性係
合片の間に連なる部位をパネルの取付孔の内周面に圧接
する圧接部となして、該各弾性係合片の間に連なる圧接
部に、付根がパネルの取付孔内に存して上記切欠窓内に
臨みながら内方に突出する逆止爪片を一体に形成する構
成を採用した。
【0009】又、第二の発明は、この第一の発明の下
で、切欠窓の圧接部の反対側に存する部位に当該切欠窓
内に臨む侵入防止片を一体に形成する構成を採用した。
【0010】
【作用】依って、本発明の金属製クリップを使用した取
付部品の固定状態にあっては、本体の両側壁の各圧接部
がパネルの取付孔の内周面に圧接して拘束されることと
なるので、当該圧接部に一体に形成されている逆止爪片
は、斯る内周面の圧接から得られる反力を伴って、ボス
部の側面に強固に食い込むことが保障される。従って、
例え、取付部品側に抜き方向への不測の外力が加わって
も、従来の如く、逆止爪片のボス部に対する食い込み状
態が解けたり、食い込み力が低下してしまう心配がなく
なると共に、取付部品をパネル側から取り外すために、
ボス部をパネルの取付孔から引き抜いても、金属製クリ
ップが取付孔側に残留してしまう恐れもなくなる。
【0011】
【実施例】 以下、本発明を図示する実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る金属製クリップは、図1に
示す如く、従来と同様に、弾性金属板の打ち抜き加工に
より成形される略U字状の本体1の両側壁1A・1Aに
対して、外方に突出してパネルの取付孔の孔縁に係合す
る弾性係合片2と、内方に突出してボス部の側面に食い
込む逆止爪片3とを夫々形成することを前提とするもの
であるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した
点にある。
【0012】 即ち、実施例にあっては、図2にも示
す如く、本体1のU字形状を画成する両側壁1A・1A
の上端縁に水平状態をもって外方に張り出す規制手段た
るフランジ片4を一体に形成すると共に、両側壁1A・
1Aの中央部に矩形状を呈する切欠窓5を開設して、該
切欠窓5の両側に存する部位を上記外方に突出する弾性
係合片2となし、切欠窓5の上側、換言すれば、両側壁
1A・1Aの上端部側に存して各弾性係合片2の間に連
なる部位をパネルの取付孔の内周面に圧接する圧接部6
となして、該各圧接部6の下縁に切欠窓5内に臨みなが
ら内方に向かって突出する逆止爪片3を一体に形成し、
且つ、切欠窓5の下側に存する部位に切欠窓5内に臨み
ながら上方に直立する侵入防止片7を一体に形成する構
成となしている。尚、上記逆止爪片3に関しては、各自
の先端縁を可能な限り接近させられるように、図示する
如く、夫々を位置をずらして形成するものとする。
【0013】 依って、斯る実施例の金属製クリップ
を用いて、ガーニッシュ等の取付部品10をパネル12
に固定する場合には、基本的には、従来と同様に、U字
状本体1の内部に取付部品10のボス部11を押し込む
と、該ボス部11の側面に各逆止爪片3の先端縁が両側
から食い込むので、斯る状態のまま、本体1をパネル1
2に予め穿設されている長孔状の取付孔13内に挿入す
れば、やはり、各弾性係合片2の肩部2aが当該取付孔
13の孔縁に下方から係合するので、これにより、図3
に示す如く、取付部品10をパネル12に簡単に固定で
きる。
【0014】しかし、この取付部品10の固定状態にあ
っては、上記フランジ片4のパネル12の取付孔13の
孔縁に対する当接規制作用を得て、その両側壁1A・1
Aの圧接部6が必ず取付孔13の内周面に圧接して拘束
されることとなるので、当該各圧接部6に一体に形成さ
れている逆止爪片3は、斯る内周面の圧接から得られる
反力を伴って、ボス部11の側面に強固に食い込むこと
が保障される。
【0015】従って、例え、取付部品10側に抜き方向
への不測の外力が加わっても、従来の如く、本体1の両
側壁1A・1Aが容易に拡開して、各自の逆止爪片3の
ボス部11に対する食い込み状態を解いたり、食い込み
力を低下させてしまう恐れが皆無となると共に、取付部
品10をパネル12側から取り外すために、そのボス部
11をパネル12の取付孔13から引き抜いても、やは
り、取付孔13の内周面に対する圧接から得られる反力
を伴った逆止爪片3の食い込みにより、金属製クリップ
が取付孔13側に残留してしまう心配も全くなくなる。
【0016】 更に、実施例にあっては、両側壁1A
・1Aの中央部に比較的大きな切欠窓5を開設している
関係で、熱処理中や取扱中等に、この切欠窓5内に別の
クリップの一部が侵入して、クリップ同士が不用意に絡
み合って変形してしまう恐れがあるが、このような場合
には、逆止爪片3の存在と相俟って、特に、侵入防止片
7のストッパー作用で、切欠窓5内に別のクリップの一
部が侵入することを効果的に防止できるので、上記の如
き不都合が生じることも未然に阻止できることとなる。
【0017】
【0018】
【0019】尚、上記の実施例にあっては、圧接部6を
取付孔13の内周面に圧接させる規制手段にフランジ片
4を使用しているが、当該規制手段に関しては、これに
限定されるものではなく、具体的には図示しないが、取
付部品10又はパネル12側に設けられた別の規制手段
を用いて、両側壁1A・1Aの圧接部6を取付孔13の
内周面に圧接させるように構成することも実施に応じ任
意である。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、取付部品のボス部側に凹状段部等を余分に形成
しなくとも、パネルの取付孔の内周面に対する圧接部の
圧接から得られる反力を効果的に利用するだけで、逆止
爪片をボス部の側面に強固に食い込ませることが可能と
なる。従って、本発明の下で、取付部品側に抜き方向へ
の外力が加わっても、逆止爪片のボス部に対する食い込
み状態が解けたり、食い込み力が低下してしまう心配が
なくなると共に、取付部品をパネル側から取り外すため
に、ボス部をパネルの取付孔から引き抜いても、金属製
クリップが取付孔側に残留してしまう恐れも全くなくな
る。又、取付部品のボス部側に凹状段部等の形成を不要
としたことは、ボス部の成形型構造を簡素化して、取付
部品のコスト低廉化にも貢献できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る金属製クリップを示す全
体斜視図である。
【図2】(A)は同正面図、(B)は同側面図、(C)
は同平面図である。
【図3】実施例の金属製クリップを用いて取付部品をパ
ネルに固定した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1A 側壁 2 弾性係合片 3 逆止爪片 4 フランジ片 5 切欠窓 6 圧接部 7 侵入防止片 10 取付部品 11 ボス部 12 パネル 13 取付孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−177607(JP,A) 実開 昭58−187605(JP,U) 実開 昭62−77306(JP,U) 実開 昭63−152008(JP,U) 実開 平3−130409(JP,U) 実開 昭64−36288(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 19/00 F16B 2/24 F16B 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字状を呈する本体の両側壁に、外方に
    突出してパネルの取付孔に係合する弾性係合片と、内方
    に突出して取付部品のボス部に食い込む逆止爪片とを形
    成した金属製クリップにおいて、本体の両側壁の中央部
    に切欠窓を開設して、該各切欠窓の両側に存する部位を
    外方に突出する弾性係合片となし、本体のU字形状を画
    成する開口側に存して各弾性係合片の間に連なる部位を
    パネルの取付孔の内周面に圧接する圧接部となして、該
    各弾性係合片の間に連なる圧接部に、付根がパネルの取
    付孔内に存して上記切欠窓内に臨みながら内方に突出す
    る逆止爪片を一体に形成したことを特徴とする金属製ク
    リップ。
  2. 【請求項2】 切欠窓の圧接部の反対側に存する部位に
    当該切欠窓内に臨む侵入防止片を一体に形成したことを
    特徴とする請求項1記載の金属製クリップ。
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