JP3340553B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3340553B2
JP3340553B2 JP07126594A JP7126594A JP3340553B2 JP 3340553 B2 JP3340553 B2 JP 3340553B2 JP 07126594 A JP07126594 A JP 07126594A JP 7126594 A JP7126594 A JP 7126594A JP 3340553 B2 JP3340553 B2 JP 3340553B2
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良文 万木
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1274Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of a swivel nut

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ接続部を任意の
方向へ揺動または屈曲することができる管継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管継手として、例えば特
開平4−236884号公報を挙げることができ、同公
報によると、連繋部材の両端に第1,第2の球状外面を
それぞれ設け、第1のYパッキンを介して第1の球状外
面を第1の継手部材内の第1の球状内面に装入し、第1
の押さえリングで第1のベアリングボールの列を押さえ
ることで第1の球状外面を揺動自在に保持し、一方、第
2のYパッキンを介して第2の球状外面を第2の継手部
材内の第2の球状内面に装入し、第2の押さえリングで
第2のベアリングボールの列を押さえることで第2の球
状外面を揺動自在に保持したものである。
【0003】また、実開昭56−135587号公報に
は、継手本体に形成した内径室の奥部にゴム弁を配設
し、球形継手の端部に形成した球部を継手本体の内径室
に装入し、この内径室の開口部近傍に設けられた滑球の
列で球形継手の球部を揺動自在に保持したものが知られ
ている。即ち、上記したこれらの従来例は、何れも、第
1,第2の球状外面や球部等の球面部材を第1,第2の
Yパッキンやゴム弁等のシール部材に摺接させ、第1,
第2のベアリングボールや滑球等のボール部材で球面部
材とシール部材の気密性を保ちつつ、球面部材とボール
部材を点接触で支受することで揺動性を確保しようとし
たものである。これらの管継手は、圧縮空気を駆動源と
したスプレー、ハンマ等のエアーツールの工具本体と圧
縮空気を供給するエアーホースとの連結や可動する機械
装置と流体ホースとの接続に用いられることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例の構成を有する管継手をエアーツールの接続に
用いた場合、特に、ハンマ、ネイラ、タガネ、リベッ
タ、レンチ等のような工具本体に上記した管継手を用い
た場合、工具本体に伝わる振動による衝撃や流体の急激
な供給・停止の繰り返しにより生ずる脈流による衝撃が
管継手にまで及ぶことになるため、管継手の球面部材は
これを支受するボール部材が衝撃を受け、上記した球面
部材の外表面にボール部材との衝撃による打痕が生じる
という課題を有している。
【0005】球面部材の外表面に打痕が付くと、これを
支受するボール部材とシール部材との気密性にも影響
し、そのシール性が損なわれることになる。また、この
球面部材の外表面はシール面であり、管継手が揺動、屈
曲した際にこのような打痕が付いた部分がシール部材と
の摺接位置に来ると良好なシール性が得られず、流体漏
れを起すことになる。さらに、上記した従来例は、球面
部材を多数のボール部材の列で支受しているが、管継手
の組立て工程において多数のボール部材を用いることは
非常に手間と時間の掛かる作業を強いられ、製造コスト
が高くなるという課題を有している。このように従来例
の管継手は耐久性やシール性、組立てに手間の掛かる構
成等、改良すべき課題が残されており、これらの諸課題
を解決した管継手の開発が望まれていた。
【0006】本発明は、このような従来例の課題に鑑み
て開発されたものであり、良好な揺動・屈曲性とシール
性を兼ね備え、しかも、組立て作業を容易に行うことが
できる管継手を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、接続主筒体の内部に継手本体の先端に設けられた
球面部を挿入し、該球面部の両側より環状部材でシール
リングを介在して摺接させて設け、該環状部材の一方を
前記接続主筒体の先端部で前記継手本体を揺動自在に固
定させると共に、前記接続主筒体の内周面に、継手本体
の球面部との間に介装した両環状部材との間にシールリ
ングを介在させる空間を形成するための段部を設けたこ
とを特徴とする構成を採用した。この場合、上記の一方
の環状部材には、外周面の一部に環状溝を形成させる
か、或は、前記の一方の環状部材の後端と接続主筒体の
当接部との間に皿ばねを設けるのが好ましい。また、前
記環状部材の一方は、リング部材と外周を保持した保持
ブッシュからなり、該保持ブッシュを介して前記接続主
筒体の先端部で前記継手本体を揺動自在に固定させる。
更に、上記した継手本体の途中に環状の係止段部を形成
し、この係止段部に筒状体の伸縮カバーの一端部を係止
し、かつ伸縮カバーの他端を前記した球面部の外周面に
摺接させた環状部材の外周位置に係止させると共に、継
手本体の球面部の先端側外周面に環状部材を介して接続
主筒体を設け、この接続主筒体の先端部で上記伸縮カバ
ーの他端部を固着させるように構成することもでき、筒
状体の伸縮カバーは途中に折り畳部を有し、且つ、両端
に係止リング部を設けるのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成したので、継手本体
の球面部の外周面は接続主筒体に内装された2つの環状
部材と密接状態で摺接し、この継手本体は接続主筒体に
対して任意の方向に揺動・屈曲が可能となる。この場
合、一方の環状部材は、その外周面に環状溝を形成して
弾発部を設けているので、継手本体の球面部の遊びを無
くすように保持することができ、不用意なガタつきを生
じることがない。
【0009】管継手が衝撃を受けた際に、この環状溝が
緩衝作用をなし、球面部の外周面と環状部材の摺接面は
密接状態を維持することができる。しかも、環状部材の
環状溝が管継手に伝わる衝撃や振動を吸収するので、球
面部の外周面に打痕等のキズを付けるようなことは皆無
であり、管継手の耐久性を向上させることができる。さ
らに、2つの環状部材の間に形成される空間に設けたシ
ールリングによれば、球面部の外周面と接続主筒体の内
周面の気密性を高めることができ、継手本体の揺動・屈
曲の際の流体の漏れを完全に防いでいる。
【0010】また、本発明の管継手は可動部分に筒状体
の伸縮カバーを設けおり、この伸縮カバーの一端が継手
本体の係止段部に密着すると共に、他端が環状部材の外
周位置に密着させているので、球面部の外周面と環状部
材の摺接面の間にゴミ、埃、水、油等が浸入して継手本
体の摺動性を低下させることがない。しかも、伸縮カバ
ーには折り畳部を形成したので、継手本体が揺動・屈曲
した際に、伸縮カバーが引き攣られて外れたり破れたり
することがない。また、構成部品を少なくしているので
簡単に組み立てることができる。
【0011】
【実施例】本発明における管継手を図面に示した一実施
例に適用した例を詳述する。図1及び図2に示されるよ
うに、継手本体1の先端に球面部2を形成し、この球面
部2の外周面3を接続主筒体5の奥部に内装した、一方
の環状部材である環状ブッシュ6の摺接面7に摺接さ
せ、次いで、断面X形状のシールリング8を配設し、さ
らに、保持ブッシュ9で保持された、もう一方の環状部
材であるリング部材10の摺接面11を球面部2の外周
面3に摺接させている。そして、継手本体1の途中位置
に形成した環状の係止段部4に伸縮カバー12の一端を
密着させ、他方、保持ブッシュ9の係止段部13に伸縮
カバー12の他端を密着させ、接続主筒体5の先端部の
薄肉部14を求心方向にカシメて伸縮カバー12を固着
することにより保持ブッシュ9が固定され、前記球面部
2が揺動自在に保持されている。
【0012】より具体的に詳述すると、継手本体1は、
先端に球面部2が形成され、後端部に管継手のソケット
(図示せず)の施錠部材と係合する係止溝15aを有す
るプラグ部15が形成され、継手本体1の軸線方向には
流体流路16が貫通形成されている。なお、継手本体1
中程に形成された係止段部4は、図2中の2点鎖線で示
されるような形状としてもよい。一方、接続主筒体5
は、その奥部に環状ブッシュ6を受け止める段状または
テーパ状の当接部17が形成され、接続主筒体5の内周
面18先端部近傍には保持ブッシュ9を受け止めるテー
パ状または段状の保持段部19が形成され、先端部には
薄肉部14が形成されている。
【0013】接続主筒体5の後端にはエアーツール等
(図示せず)を接続する雄ねじ部20が形成されると共
に、継手本体1の流体流路16に連通する流路21が形
成されている。この継手本体1及び接続主筒体5は、例
えばステンレス、鋼鉄、真鍮、その他の金属材料で形成
することができる。なお、本実施例では、図6に示され
るように、継手本体1にはプラグ部15を形成し、接続
主筒体5は胴部を略六角形のボルト様に形成したが、こ
れらの形状は実施に応じて任意である。また、接続主筒
体5の後端に雄ねじ部20を形成したが、これらには他
の接続手段、例えば雌ねじ、ホースニップル、ソケッ
ト、フランジ等の接続手段を設けて実施することができ
る。また、継手本体1のプラグ部15に替えて、例えば
ソケット、ホースニップル、ねじ形状、その他の接続手
段を実施に応じて適宜に選択する。
【0014】接続主筒体5の奥部に配設する環状ブッシ
ュ6は環形状の部材であり、継手本体1の球面部2に摺
接する球面状の摺接面7が形成されている。また、この
環状ブッシュ6は、その外周面に環状溝22を形成し、
接続主筒体5の当接部17に接する側にテーパ部23を
形成することで、弾発部24を設けている。つまり、摺
接面7で継手本体1の球面部2を適切にガイドし、弾発
部24で球面部2がガタつかないように押さえている。
本実施例において、この環状ブッシュ6には弾発部24
を設けるので、曲げ弾性率を有するものでなければなら
ず、適宜の樹脂材料、例えばポリアセタール樹脂(PO
M)で形成している。また、本実施例では環状ブッシュ
6に弾発部24を一体に設けているが、図3に示される
ように、環状ブッシュ6の後端に皿ばね24aを設けて
もよい。
【0015】シールリング8は、図4に示されるよう
に、断面X形状のものを用いている。つまり、シールリ
ング8の内周側には球面部2の外周面3をシールする2
片の球面シール部25,25を形成し、一方、シールリ
ング8の外周側には接続主筒体5の内周面18をシール
する2片の内周面シール部26,26を形成している。
本実施例では、シールリング8の球面シール部25,2
5を内周面シール部26,26より短く形成したものを
用いることで、継手本体1の揺動・屈曲時に球面部2と
環状ブッシュ6との間にシールリング8が喰い込むこと
を防いでいる。このシールリング8は弾性を有する適宜
の高分子材料で形成することができるが、例えばニトリ
ルゴム(NBR)で形成している。
【0016】リング部材10も、上記した環状ブッシュ
6と同様に環形状の部材であり、継手本体1の球面部2
と密接に摺接する球面状の摺接面11が形成されてい
る。本実施例において、このリング部材10は適宜の樹
脂材料で形成することができるが、上記した環状ブッシ
ュ6と同様に、例えばPOMで形成している。しかし、
このリング部材10は継手本体1の揺動・屈曲性を決定
する部材であるから、特に、潤滑グレードのPOMを用
いることで、球面部2との摩擦係数を安定に保ち継手本
体1の屈曲荷重を軽減している。
【0017】本実施例において、上記したリング部材1
0は環形状の保持ブッシュ9で保持されている。つま
り、保持ブッシュ9の内周面に段状またはテーパ状の保
持部27が形成され、この保持部27にリング部材10
が保持される。また、保持ブッシュ9の外周面には伸縮
カバー12の端部を密着させるテーパ状の係止段部13
が形成される。さらに、保持ブッシュ9の先端の開口部
28はテーパ状に形成され、このテーパ角度θにより継
手本体1の揺動・屈曲範囲が規制される。本実施例で
は、このテーパ角度θを約30度に形成し、全方位に渡
って最大60度の揺動・屈曲範囲を得ている。なお、こ
の保持ブッシュ9は、前述の継手本体1や接続主筒体5
と同様に、例えばステンレス、鋼鉄、真鍮、その他の金
属材料で形成することができる。
【0018】伸縮カバー12は、図5に示されるような
筒状体を呈しており、両端に環状の係止リング部29,
30が形成される。さらに、係止リング部29には屈曲
部31を介して環状の係止リップ部32が連設されてい
る。なお、本実施例では、屈曲部31を設けているが、
係止リップ部32の内径が係止リング部29の内径より
小さく形成されていれば屈曲部31を設けなくともよ
い。また、この伸縮カバー12の途中位置には折り畳部
33を設け、継手本体1の揺動・屈曲に伴う引き攣れ等
を防止している。この伸縮カバー12は弾性を有する適
宜の高分子材料で形成することができるが、例えばクロ
ロプレンゴム(CR)で形成している。なお、図示した
折り畳部33の形状は、蛇腹状やその他の形状で実施し
てもよい。
【0019】上記した各部材1,5,6,8,9,10
及び12は、図1及び図2に示されるように組み立てら
れる。そして、保持ブッシュ9の縁部34を支点として
接続主筒体5の薄肉部14を、求心方向にカシメること
で保持ブッシュ9が接続主筒体5の保持段部19に確実
に当接すると共に、リング部材10を介して球面部2の
外周面3を押圧し、リング部材10の摺接面11と球面
部2の外周面3に、また、環状ブッシュ6の摺接面7と
球面部2の外周面3に密接状態が形成される。このと
き、保持ブッシュ9と環状ブッシュ6によってシールリ
ング8を嵌合する円周溝が形成される。また、保持ブッ
シュ9の係止段部13に密着させた伸縮カバー12の係
止リング部30は接続主筒体5の薄肉部14がカシメら
れる際に固着される。
【0020】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の管継手は上記のように構成されたので、例えば管継
手をエアーツールの接続に用いた場合、接続主筒体5の
雄ねじ部20は工具本体(図示せず)と螺着され、継手
本体1のプラグ部15には駆動源となる圧縮空気を供給
するエアーホースに取付けられたソケット(図示せず)
が接続され、圧縮空気は継手本体1の流体流路16及び
接続主筒体5の流路21を経て工具本体に供給される。
このとき、継手本体1の球面部2の外周面3は接続主筒
体5に内装されたシールリング8によってシールされ、
且つ、環状ブッシュ6及びリング部材10と密接状態で
摺接し、図6に示されるように、この継手本体1は接続
主筒体5に対して任意の方向に揺動・屈曲が可能とな
る。
【0021】本実施例のリング部材10には潤滑グレー
ドのPOMを用いているので、球面部2との摩擦係数を
安定に保ち継手本体1の屈曲荷重を軽減することができ
る。従って、本実施例の管継手を上記したようなエアー
ツールとエアーホースとの接続に用いた場合、管継手の
継手本体1はエアーホースの自重で自然に適切な角度に
揺動・屈曲され、エアーホースが邪魔になる等作業者に
負担を掛けることがない。
【0022】一方、環状ブッシュ6は、その外周面に環
状溝22を形成して弾発部24を設けているので、球面
部2は継手本体1の後端方向に付勢されると共に、球面
部2の外周面3は保持ブッシュ9を介してリング部材1
0で支受されているので、継手本体1の球面部2の遊び
を無くすことができ、不用意なガタつきを生じることが
ない。また、管継手が衝撃を受けた際に、この環状溝2
2と弾発部24が緩衝作用をなし、球面部2の外周面3
と環状ブッシュ6の摺接面7には常に密接状態を維持す
ることができる。しかも、環状ブッシュ6の環状溝22
と弾発部24が管継手に伝わる衝撃を吸収するので、球
面部2の外周面3に打痕等のキズを付けるようなことは
皆無であり、管継手の耐久性を向上させることができ
る。
【0023】さらに、リング部材10と環状ブッシュ6
の間に形成される空間36に設けた断面X形状のシール
リング8によって、内周面シール部26,26は接続主
筒体5の内周面18に密着して完全な気密状態を形成
し、球面シール25,25部は球面部2の外周面3と摺
動自在に完全な気密状態を形成している。このシールリ
ング8の球面シール部25,25を内周面シール部2
6,26より短く形成しているので、継手本体1を図6
に示されるように揺動・屈曲させても、球面シール部2
5,25が環状ブッシュ6やリング部材10の摺接面
7,11に喰い込むことはない。本実施例では、環状ブ
ッシュ6及びリング部材10に樹脂材料を用いているの
で、摺接面7,11にキズがつきにくいのでシールリン
グ8のシール性を向上できる。
【0024】なお、本実施例の管継手は可動部分に筒形
状の伸縮カバー12を設け、ダストカバーの作用を持た
せている。上述のとおり、この伸縮カバー12の係止リ
ング部29を継手本体1の係止段部4に密着させると共
に、係止リング部30を保持ブッシュ9の係止段部13
に密着させて接続主筒体5の薄肉部14でカシメている
ので、使用中に伸縮カバー12が外れたり、球面部2の
外周面3とリング部材10の摺接面11の間にゴミ、
埃、水、油等が浸入して継手本体1の摺動性を低下させ
たり、球面部2の外周面3にキズを付けることがない。
前記保持ブッシュ9の係止段部13は係止リング部30
を密着させやすいように、軸方向の面をテーパにすると
より効果的である。
【0025】さらに、係止リング部29には屈曲部31
を介して環状の係止リップ部32が連設されているの
で、伸縮カバー12の係止段部4における求心方向への
密着性がより確実なものとなっている。この係止段部4
に、図2に示す(2点鎖線)ように、円周溝を設けて係
止リング部29と係止リップ部32を嵌め込むことによ
り、ゴミなどの浸入を向上させることができる。しか
も、伸縮カバー12には折り畳部33を形成したので、
継手本体1が揺動・屈曲した際に、伸縮カバー12が引
き攣られて外れたり破れたりすることがない。また、本
実施例の管継手は、上記したように構成部品を少なくし
ているので簡単に組み立てることができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明の
管継手によれば、以下のような優れた効果を奏する。つ
まり、接続主筒体の内部において継手本体の球面部を2
つの環状部材で支受し、さらに、これら両者の間に形成
される空間にシールリングを配設したので、継手本体は
全方位に渡って自在且つ軽やかにに揺動・屈曲すること
ができるにも係らず、高いシール性を有する揺動・屈曲
型の管継手を提供することができる。この場合、一方の
環状部材に環状溝を設けることで管継手に伝わる衝撃を
和らげることができると共に、球面部の遊びをなくし管
継手の耐久性を向上させることができる。しかも、従来
例のように球面部に打痕等のキズを付け、このキズによ
りシール性の低下を招くことは皆無である。
【0027】また、管継手の可動部分を覆うように設け
た伸縮カバーは、一端が継手本体の係止段部に確実に密
着すると共に、他端が接続主筒体の薄肉部でカシメられ
て固着されるので、この伸縮カバーは容易に外れること
はなく、球面部の外周面とリング部材の摺接面にゴミや
埃等が浸入して継手本体の摺動性を低下させたり、球面
部の外周面にキズを付けることがない。従って、高い信
頼性と耐久性を長期間に渡って維持することができる。
しかも、本発明の管継手は、継手本体を軽やかに揺動・
屈曲させるために、従来例のように多数のボール部材を
用いていないので製造工程における組立て作業が簡易に
なり、製造コストの削減を図ることができ、安価で信頼
性の高い管継手を提供することができる等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による管継手の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1における接続主筒体のカシメ前の要部拡大
図である。
【図3】他の実施例における接続主筒体のカシメ前の要
部拡大図である。
【図4】シールリングの形状を示す拡大断面図である。
【図5】伸縮カバーの構造を示す半載断面図である。
【図6】本実施例の管継手の揺動・屈曲状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 継手本体 2 球面部 3 外周面 4 係止段部 5 接続主筒体 6 環状部材(環状ブッシュ) 8 シールリング 10 環状部材(リング部材) 12 伸縮カバー 18 内周面 22 環状溝 29,30 係止リング部 33 折り畳部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 27/04 F16L 27/06 F16L 27/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続主筒体の内部に継手本体の先端に設
    けられた球面部を挿入し、該球面部の両側より環状部材
    でシールリングを介在して摺接させて設け、該環状部材
    の一方を前記接続主筒体の先端部で前記継手本体を揺動
    自在に固定させると共に、前記接続主筒体の内周面に、
    継手本体の球面部との間に介装した両環状部材との間に
    シールリングを介在させる空間を形成するための段部を
    設けたことを特徴とする管継手
  2. 【請求項2】 上記の一方の環状部材には、外周面の一
    部に環状溝を形成した請求項1に記載の管継手。
  3. 【請求項3】 上記の一方の環状部材の後端と接続主筒
    体の当接部との間に皿ばねを設けた請求項1に記載の管
    継手。
  4. 【請求項4】 上記環状部材の一方は、リング部材の外
    周を保持した保持ブッシュからなり、該保持ブッシュを
    介して前記接続主筒体の先端部で前記継手本体を揺動自
    在に固定させた請求項1乃至3の何れか1項に記載の管
    継手。
  5. 【請求項5】 上記継手本体の途中に環状の係止段部を
    形成し、この係止段部に筒状体の伸縮カバーの一端部を
    係止し、かつ伸縮カバーの他端を前記した球面部の外周
    面に摺接させた環状部材の外周位置に係止させると共
    に、継手本体の球面部の先端側外周面に環状部材を介し
    て接続主筒体を設け、この接続主筒体の先端部で上記伸
    縮カバーの他端部を固着させた請求項1乃至4の何れか
    1項に記載の管継手。
  6. 【請求項6】 筒状体の伸縮カバーは途中に折り畳部を
    有し、且つ、両端に係止リング部を設けた請求項5に記
    載の管継手。
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