JP3340329B2 - 脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズル - Google Patents

脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズル

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JP3340329B2 JP28719596A JP28719596A JP3340329B2 JP 3340329 B2 JP3340329 B2 JP 3340329B2 JP 28719596 A JP28719596 A JP 28719596A JP 28719596 A JP28719596 A JP 28719596A JP 3340329 B2 JP3340329 B2 JP 3340329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉や灰溶
融炉の排ガス中の塩化水素ガスや亜硫酸ガスなどの有害
物質にアルカリ性薬剤(粉末)を排ガス中に吹き込んで
反応させ、固形化合物を生成してバグフィルタなどの集
塵装置により回収するための脱硫・脱塩用粉末薬剤供給
ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却設備において、焼却排ガス中に
含まれる塩化水素ガスや亜硫酸ガスを回収する方法とし
て、アルカリ粉末、たとえば炭酸カルシウムCaCO
3 、消石灰Ca(OH)2 、炭酸ソーダNa2 CO3
カセイソーダNaOHなどのアルカリ性薬剤(粉末)を
排ガス中に吹き込んで反応させ、固形化合物を生成して
バグフィルタにより回収するものがある。
【0003】上記アルカリ粉末、たとえば消石灰が吹き
込まれると、排ガス中の塩化水素や亜硫酸ガスは下記の
固気反応およびにより、固形化合物が生成される。 2HCl+Ca(OH)2 →CaCl2 +2H2 O… SO2 +Ca(OH)2 →CaSO3 +H2 O… このアルカリ性薬剤と反応助剤は、排ガスダクトのバグ
フィルタの入口上流側で吹き込まれて排ガスと反応され
固形化合物が生成され有害ガスが除去されている。
【0004】ところで、このアルカリ性薬剤と排ガスと
は固気反応であるため反応率が低い、この反応効率をあ
げるために、本出願人は、薬剤供給ノズルの近傍に蒸気
を吹き込み、反応高率を上げることを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大形の
ごみ焼却炉となると排ガス量が多くなり、排ガスダクト
が大形化して蒸気吹き込み口も複数必要となると、蒸気
と薬剤の良好な混合状態を得るのが困難になるおそれが
あった。
【0006】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、大形の排ガスダクトであっても、薬
剤と排ガスとの良好な混合状態を得ることができ脱塩効
率を向上できる脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズルを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノ
ズルは、集塵装置の上流側排ガスダクトに配設されて排
ガス中にアルカリ性粉末薬剤を吹き込み、排ガス中の塩
類と反応させ固形化合物を生成する脱硫・脱塩用粉末
薬剤供給ノズルであって、軸心部に配置されて先端部に
噴射口を有し基端部に薬剤気送管が接続された内筒部
と、この記内筒部の外周に配置されて先端部に噴射口
有し基端部に高圧蒸気を供給する蒸気接続管が接続され
外筒部とを備え、前記内筒部から噴射されたアルカリ
性粉末薬剤の周囲で、外筒部から噴射された高圧蒸気を
排ガスダクトの減圧作用によりフラッシュさせ、極短時
間に生成された微細な水滴を接触させることにより、排
ガス中の塩類とアルカリ性粉末薬剤とを固液反応させる
ように構成したものである。請求項3記載の脱硫・脱塩
用粉末薬剤供給ノズルは、集塵装置の上流側排ガスダク
トに配設されて排ガス中にアルカリ性粉末薬剤を吹き込
み、排ガス中の塩類と反応させて固形化合物を生成する
脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズルであって、軸心部に配
置されて先端部に噴射口を有し基端部に薬剤気送管が接
続された内筒部と、この内筒部の外周に配置されて先端
部で中心側ほど凹むテーパ部に複数の噴射孔が形成さ
れ、基端部に高圧蒸気を供給する蒸気接続管が接続され
た外筒部とを備え、外周側から噴射された高圧蒸気によ
り、内筒部から噴射されたアルカリ性粉末薬剤を攪拌す
るとともに、高圧蒸気を排ガスダクトの減圧作用により
フラッシュさせ、極短時間に生成された微細な水滴を接
触させることにより、排ガス中の塩類とアルカリ性粉末
薬剤とを固液反応させるように構成したものである。
求項4記載の脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズルきは、集
塵装置の上流側排ガスダクトに配設されて排ガス中にア
ルカリ性粉末薬剤を吹き込み、排ガス中の塩類と反応さ
せて固形化合物を生成する脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノ
ズルであって、軸心部に配置されて、高圧蒸気が供給さ
れるとともに内径が小さく形成された蒸気接続管が接続
された大きい直径の内筒部と、この内筒部の外周に配置
されて先端部に環状の噴射口が形成された基端部に薬剤
気送管が接続された外筒部とを 備え、前記噴射口から噴
射されたアルカリ性粉末薬剤中に、拡散されて吹き込ま
れた高圧蒸気を排ガスダクトの減圧作用によりフラッシ
ュさせ、極短時間に生成された微細な水滴を接触させる
ことにより、排ガス中の塩類とアルカリ性粉末薬剤とを
固液反応させるように構成したものである。
【0008】上記構成によれば、粉末アルカリ性薬剤の
吹き込み部周囲近傍に高圧の蒸気を吹き込むか、あるい
は排ガス中に吹き込まれた高圧の蒸気の周囲近傍に粉末
アルカリ性薬剤を供給することにより、蒸気の急激な減
圧作用でフラッシュさせて極短時間(瞬時)に微細な水
滴を生成させ、酸性ガスで水と反応しやすい塩化水素等
と水滴と反応させて水溶液とし、この水溶液がアルカリ
性薬剤と接触させて固気反応よりも効率のよい固液反応
させ、効率良く固形化合物を生成させる。また蒸気とア
ルカリ性薬剤の気送空気とが接触する周囲においても同
様に微細水滴を発生させ、微細水滴と酸性ガスとアルカ
リ性薬剤が瞬時共存する状態が形成され、固液反応によ
りアルカリ性薬剤の反応効率を向上させる。さらに、水
蒸気によりアルカリ性薬剤を効果的に分散させることが
でき、酸性ガスとアルカリ粉末との接触面積を増大させ
て固気反応を促進させることができる。このように排ガ
ス中でアルカリ性薬剤近傍に高圧の蒸気を吹き込むこと
ができるので、大口径で大流量の排ガスダクト内であっ
ても、効果的にアルカリ性薬剤を分散させて反応効率を
向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るごみ焼却設
備における薬剤供給ノズルの第1の実施の形態を図1,
図2に基づいて説明する。
【0010】図2に示すように、ごみ焼却炉1から排熱
ボイラ1aを介して排出する排ガス経路2には、上流側
から順に、排ガスを冷却する調温塔3と、排ガス中にア
ルカリ薬剤を吹き込む本発明に係る薬剤供給ノズル4
と、排ガスから有害重金属や固形化合物、塵埃を除去す
る集塵装置であるバグフィルタ5と、誘引ファン6およ
び煙突7を備えている。
【0011】前記薬剤供給ノズル4は、従来では気送空
気とともに消石灰などのアルカリ性薬剤(粉末)を排ガ
ス中に吹き込むだけの構成であったが、この実施の形態
では、アルカリ性薬剤と同時に高圧の蒸気を排ガス中に
吹き込むことにより、反応高率を上げるように構成して
いる。すなわち、図1に示すように、排ガスダクト11
に形成された開口部11aに取り付けられた薬剤供給ノ
ズル4は、軸心部に配置された内筒部12と、この内筒
部の外周に一定の空間をあけて外嵌された外筒部13と
を備え、外筒部12付のブラケット14が排ガスダクト
11に固定されている。外筒部13は、先端側ほど外周
側に広がる環状の噴射口(噴射孔)13aが内筒部12
との間に形成され、基端部に蒸気供給管15が接続され
ている。また内筒部12は、その胴部12bが外筒部1
3の端板13bを貫通して配置され、先端部に先端側ほ
ど内径が広がる噴射口(噴射孔)12aが形成されてい
る。また内筒部12の基端部には、偏心位置に薬剤気送
管16が接続された大径の旋回筒部12cが設けられ
て、薬剤気送管16から気送空気により吹き込まれるア
ルカリ性薬剤を旋回させつつ胴部12bから噴射口12
aに送り出すように構成されている。
【0012】上記構成において、ごみ焼却炉1から排出
される排ガスは、排熱ボイラ1aにより熱回収された
後、排ガス経路2に排出され、調温塔3でバグフィルタ
5に適した温度に冷却された後、薬剤供給ノズル4から
アルカリ性薬剤と蒸気が吹き込まれる。このとき、内筒
部12の噴射口12aから気送空気により吹き込まれた
アルカリ性薬剤の周囲に高圧の蒸気が排ガス中に噴射さ
れる。
【0013】すると、蒸気の急激な減圧作用でフラッシ
ュして極短時間(瞬時)に微細な水滴を生成され、酸性
ガスで水と反応しやすい塩化水素等が反応してアルカリ
性薬剤と接触し、固気反応よりも効率のよい固液反応し
て効率良く固形化合物が生成される。また蒸気とアルカ
リ性薬剤の気送空気とが接触する周囲においても同様に
微細水滴が発生して微細水滴と酸性ガスとアルカリ性薬
剤が瞬時共存する状態が形成され、固液反応によりアル
カリ性薬剤の反応効率が向上される。さらに、アルカリ
性薬剤が水蒸気により効果的に分散されることになり、
酸性ガスとアルカリ粉末との接触面積が増大されて固気
反応が促進される。
【0014】また、排ガス中に吹き込まれた粉末アルカ
リ性薬剤の周囲に高圧の蒸気を吹き込むので、径が大き
く大流量の排ガスダクト11であっても、アルカリ性薬
剤を効果的に拡散させて均質な反応が可能となる。
【0015】ついでバグフィルタ5に導入された排ガス
は、ろ布により重金属類と塵埃とともに固形化合物が補
集される。これにより、アルカリ性薬剤末の反応効率が
向上されてその使用量を減少させることができ、その結
果バグフィルタ5で捕集される飛灰量も減少され、重金
属の溶出を防止するための中和剤の使用量や埋立地の占
有量を減少させることができる。
【0016】上記実施の形態では、集塵装置をバグフィ
ルタ5としたが、固形化合物の充分な補集能力のある他
の形式の集塵装置、たとえば電気集塵機やサイクロン式
集塵機を採用してもよい。
【0017】図3は薬剤供給ノズルの第2の実施の形態
を示す。第1の実施の形態では、アルカリ性薬剤と高圧
蒸気をそれぞれ拡散する方向に噴射したが、この薬剤供
給ノズル21は、噴射されたアルカリ性薬剤の外周から
内側に高圧蒸気を噴射して攪拌効果を上げるように構成
されている。
【0018】すなわち、内筒部22に一定の空間をあけ
て外筒部23が同一軸心上に外嵌され、外筒部23の先
端部に取り付けられた先端板23cの内周部に、中心ほ
ど凹むテーパ部23bが形成され、このテーパ部23b
に複数の噴射孔23aが形成されている。また内筒部2
2に薬剤気送管16が接続され、また外筒部23の基端
部に蒸気供給管15が接続されている。
【0019】したがって、内筒部22の噴射口(噴射
孔)22aから気送空気により吹き込まれるアルカリ性
薬剤に、外筒部23のテーパ部23bに形成された噴射
孔24aにより外周側から高圧蒸気が吹き込まれて攪拌
効果を促進させ、反応効率を向上させることができる。
【0020】図4は薬剤供給ノズルの第3の実施の形態
を示す。第1,第2の実施の形態では、アルカリ性薬剤
の外周部から高圧蒸気を供給したが、高圧蒸気の外周部
からアルカリ性薬剤を供給するように構成したものであ
る。
【0021】すなわち、この薬剤供給ノズル31は、基
端部に薬剤気送管16が接続された円筒状の外筒部33
内に、一定の空間をあけて蒸気供給管15が接続された
内筒部32が同一軸心状に内嵌されている。またこの内
筒部32は比較的大きい直径に形成され、内径の小さい
蒸気供給管15にテーパ部35を介して接続されてい
る。
【0022】したがって、蒸気供給管15からテーパ部
35を介して内筒部35に送られた高圧蒸気は、噴射口
32aから排ガスダクト11内に拡散されて吹き込まれ
る。そして、外筒部33先端の環状噴射口(噴射孔)3
3aから気送空気によりアルカリ性薬剤が吹き込まれ
る。これにより、上記実施の形態と同様にアルカリ性薬
剤の反応高率を向上させることができる。
【0023】つぎに第1の実施の形態で使用したの薬剤
供給ノズル4を使用した場合の実験結果を図5および図
6を参照して説明する。図5に示すように、ここでは、
プラズマ式灰溶融炉のバグフィルタ42の上流側の排ガ
ス経路41は、直径D=150mmで、排ガスの流量は
600Nm3/hである。また排ガスの条件は、O2
10%、CO2 :8%、CO:10ppm以下、HC
l:600ppm、排ガス温度170℃で水分は30
%、またアルカリ性粉末薬剤のCa(OH)2の 吹込量
はCl当量比3、さらに吹き込まれる蒸気温度は130
℃と150℃と170℃の3種類で、本発明の薬剤供給
ノズル4または上流側蒸気ノズル43あるいは下流側蒸
気ノズル44からとした。
【0024】その結果、図6に示すように、薬剤供給ノ
ズル4からと同時に蒸気を吹き込む方が脱塩率が高いこ
とが実証された。さらに蒸気温度との関係では、蒸気が
120℃と温度が低いのときの方が脱塩率が高いことも
分かった。
【0025】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、
末アルカリ性薬剤の吹き込み部周囲近傍に高圧の蒸気を
吹き込むか、あるいは排ガス中に吹き込まれた高圧の蒸
気の周囲近傍に粉末アルカリ性薬剤を供給することによ
り、蒸気の急激な減圧作用でフラッシュさせて極短時間
(瞬時)に微細な水滴を生成させ、酸性ガスで水と反応
しやすい塩化水素等と水滴と反応させて水溶液とし、こ
の水溶液がアルカリ性薬剤と接触させて固気反応よりも
効率のよい固液反応させ、効率良く固形化合物を生成さ
せる。また蒸気とアルカリ性薬剤の気送空気とが接触す
る周囲においても同様に微細水滴を発生させ、微細水滴
と酸性ガスとアルカリ性薬剤が瞬時共存する状態が形成
され、固液反応によりアルカリ性薬剤の反応効率を向上
させる。さらに、水蒸気によりアルカリ性薬剤を効果的
に分散させることができ、酸性ガスとアルカリ粉末との
接触面積を増大させて固気反応を促進させることができ
る。このように排ガス中でアルカリ性薬剤近傍に高圧の
蒸気を吹き込むことができるので、大口径で大流量の排
ガスダクト内であっても、効果的にアルカリ性薬剤を分
散させて反応効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬剤供給ノズルの第1の実施の形
態を示す縦断面図である。
【図2】同薬剤供給ノズルの配置を示す構成図である。
【図3】本発明に係る薬剤供給ノズルの第2の実施の形
態を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る薬剤供給ノズルの第3の実施の形
態を示す縦断面図である。
【図5】同薬剤供給ノズルの実験を説明する配置図であ
る。
【図6】同薬剤供給ノズルの実験結果を示す脱塩率を示
すグラフである。
【符号の説明】
4,21,31 薬剤供給ノズル 5 バグフィルタ 11 排ガスダクト 12,22,32 内筒部 12a22a,32a 噴射口 13,23,33 外筒部 13a,33a 噴射口 23a 噴射孔 15 蒸気供給管 16 薬剤気送管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−301018(JP,A) 特開 平7−241437(JP,A) 特開 平4−114718(JP,A) 特開 昭50−150675(JP,A) 実開 平8−1062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集塵装置の上流側排ガスダクトに配設され
    て排ガス中にアルカリ性粉末薬剤を吹き込み、排ガス中
    の塩類と反応させ固形化合物を生成する脱硫・脱塩用
    粉末薬剤供給ノズルであって、 軸心部に配置されて先端部に噴射口を有し基端部に薬剤
    気送管が接続された内筒部と、 この記内筒部の外周に配置されて先端部に噴射口を有し
    基端部に高圧蒸気を供給する蒸気接続管が接続された
    筒部とを備え、前記内筒部から噴射されたアルカリ性粉末薬剤の周囲
    で、外筒部から噴射された高圧蒸気を排ガスダクトの減
    圧作用によりフラッシュさせ、極短時間に生成された微
    細な水滴を接触させることにより、排ガス中の塩類とア
    ルカリ性粉末薬剤とを固液反応させるように構成した
    とを特徴とする脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズル。
  2. 【請求項2】内筒部に、基端部で粉末薬剤を旋回させる
    旋回筒部と、先端部で先端側ほど内径が広がる噴射口を
    設け、 外筒部に、先端部で先端側ほど内径が広がる環状の噴射
    口を設けた ことを特徴とする請求項1記載の脱硫・脱塩
    用粉末薬剤供給ノズル。
  3. 【請求項3】集塵装置の上流側排ガスダクトに配設され
    て排ガス中にアルカリ性粉末薬剤を吹き込み、排ガス中
    の塩類と反応させて固形化合物を生成する脱硫・脱塩用
    粉末薬剤供給ノズルであって、 軸心部に配置されて先端部に噴射口を有し基端部に薬剤
    気送管が接続された内筒部と、 この内筒部の外周に配置されて先端部で中心側ほど凹む
    テーパ部に複数の噴射孔が形成され、基端部に高圧蒸気
    を供給する蒸気接続管が接続された外筒部とを備え、 外周側から噴射された高圧蒸気により、内筒部から噴射
    されたアルカリ性粉末 薬剤を攪拌するとともに、高圧蒸
    気を排ガスダクトの減圧作用によりフラッシュさせ、極
    短時間に生成された微細な水滴を接触させることによ
    り、排ガス中の塩類とアルカリ性粉末薬剤とを固液反応
    させるように構成した ことを特徴とする脱硫・脱塩用粉
    末薬剤供給ノズル。
  4. 【請求項4】集塵装置の上流側排ガスダクトに配設され
    て排ガス中にアルカリ性粉末薬剤を吹き込み、排ガス中
    の塩類と反応させて固形化合物を生成する脱硫・脱塩用
    粉末薬剤供給ノズルであって、 軸心部に配置されて、高圧蒸気が供給されるとともに内
    径が小さく形成された蒸気接続管が接続された大きい直
    径の内筒部と、 この内筒部の外周に配置されて先端部に環状の噴射口が
    形成された基端部に薬剤気送管が接続された外筒部とを
    備え、 前記噴射口から噴射されたアルカリ性粉末薬剤中に、拡
    散されて吹き込まれた高圧蒸気を排ガスダクトの減圧作
    用によりフラッシュさせ、極短時間に生成された微細な
    水滴を接触させることにより、排ガス中の塩類とアルカ
    リ性粉末薬剤とを固液反応させるように構成した ことを
    特徴とする脱硫・脱塩用粉末薬剤供給ノズル。
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