JP3339131B2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP3339131B2
JP3339131B2 JP24516793A JP24516793A JP3339131B2 JP 3339131 B2 JP3339131 B2 JP 3339131B2 JP 24516793 A JP24516793 A JP 24516793A JP 24516793 A JP24516793 A JP 24516793A JP 3339131 B2 JP3339131 B2 JP 3339131B2
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    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリングホ
イール操舵力を軽減するための動力舵取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、動力舵取装置に必要な油圧
を得るために、油ポンプを電動モータで駆動する方式を
開発した。この方式では、センタークローズドタイプの
方向切換弁ないしロータリバルブを用いる。すなわち、
ステアリングホイールとともに回転する入力軸と、操舵
機構とともに回転する出力軸との間に相対回転が生じて
いない間は、油ポンプとパワーシリンダの間を遮断して
おく。そして、油ポンプと方向切換弁の間の圧力と、パ
ワーシリンダ内の一対のシリンダ室のうちの圧力の高い
方のシリンダ室の圧力との差圧を検出し、その差圧が所
定値以上になっていれば電動モータを停止させておく。
この方式によると、直進走行している間は電動モータが
停止され、しかもステアリングホイールが操舵された直
後からパワーシリンダの一方のシリンダ室に圧力が作用
して操舵力がアシストされる。このため、良好なパワー
アシストが得られ、しかも無駄な動力消費が防止されて
燃費向上が得られる。
【0003】図7は、上述した方式の動力舵取装置にお
ける電動モータの駆動電圧と差圧との関係を示す図であ
る。グラフ縦軸方向は電動モータの駆動電圧Vmであ
り、グラフ横軸方向は差圧ΔPである。なお、図中F1
は差圧ΔPに対する駆動電圧Vmの関係を示している。
差圧ΔPが基準値Paより低い間、すなわち充分なパワ
ーアシストが得られない状態では、電動モータに最大駆
動電圧Vaを印加する。一方、差圧ΔPが充分に大きい
とき、すなわち第2所定値Pe以上確保されていれば、
駆動電圧Vmをゼロとして電動モータを停止させる。ま
た、差圧ΔPがその間にある間は、差圧が小さいほど最
大駆動電圧Vaに近い駆動電圧Vmを加え、差圧ΔPが
大きくなるほど駆動電圧Vmをゼロに近づけていく。
【0004】上記方式によると、次の作用が得られる。
すなわち、中立位置(入力軸と出力軸の間に相対回転が
生じていない状態をいう)に復帰したときに、たまたま
差圧ΔPが大きいと、電動モータはこの差圧に応じた駆
動電圧Vmで駆動される。この結果、差圧ΔPは大きく
なり、またそれによって駆動電圧Vmは小さくなる。そ
して、差圧ΔPが第2所定値Peに達したときに電動モ
ータを停止させる。すなわち、図中矢印71の向きに現
象が進み、第2所定値Peの点に達する。ここで中立位
置が維持されていればセンタークローズドされるため
に、差圧ΔPが第2所定値Peに維持され、電動モータ
は停止し続ける。このようにして、動力の無用の消費が
防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、センタ
ークローズド方式と言えども、リーク量をゼロにするこ
とができない。このため、電動モータ停止中に、たとえ
操舵されなくとも差圧ΔPは小さくなっていき、電動モ
ータが動き始める。そして、電動モータによって駆動さ
れる油ポンプの吐出量がリーク量と等しくなるところで
平衡し、電動モータは超低速で回り続けることになる。
ここで、電動モータの超低速状態は極めてモータ効率の
低いところである。すなわち、従来の方式では、リーク
量をゼロにすることができないために、電動モータを低
効率で使い続けるという不都合をきたしていた。本発明
は、リーク量をゼロにすることができないという現実を
直視し、それでもなお動力の無駄な消費を防止できる技
術を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に模式的に示される構成の動力舵取
装置を開発した。この動力舵取装置は、相対回転可能な
入力軸111と出力軸112の間に設けられている方向
切換弁11と、操舵機構13に機械的に連携されている
ピストンロッド14と、そのピストンロッド14に固定
されているピストン16の左右に形成されるシリンダ室
15a,15bを有するパワーシリンダ15と、パワー
シリンダ15に供給油路26を介して圧油を供給する油
ポンプ21と、 油ポンプ21を駆動する電動モータ2
2と、左右のシリンダ室15a,15bの高圧側のシリ
ンダ室の圧力と、供給油路26の圧力との差圧を検出す
る差圧検出器18と、電動モータ22の制御装置30と
を備えている。
【0007】ここで、方向切換弁11は、入力軸111
が出力軸112に対して一方向側に相対回転すると供給
油路26を一方のシリンダ室15aに連通させ、入力軸
111が出力軸112に対して他方向側に相対回転する
と供給油路26を他方のシリンダ室15bに連通させ、
かつ、入力軸111が出力軸112に対して相対回転し
ない間は供給油路26をいずれのシリンダ室とも遮断さ
せるものである。また、電動モータ22の制御装置30
は、差圧検出器18の検出値が増加する間は第1所定値
を超えて第2所定値に達するまでの間電動モータ22を
低速駆動させ、差圧検出器18の検出値が減少する間は
第2所定値を下回り第1所定値に達するまでの間は電動
モータ22を停止させておくものである。
【0008】
【作用】上記構成によると、圧油が消費されない中立時
に、供給油路26の圧力が低いと油ポンプ21が駆動さ
れ、その結果差圧ΔPが第1所定値に達する。従来の技
術によると、その後も電動モータ22の出力が低下し続
けるが、この技術によるときは、それ以後の電動モータ
22の出力を低下させず、一定の低速で駆動し続ける。
そして、差圧ΔPが充分に大きくなって第2所定値に達
したとき、電動モータ22を停止する。電動モータ22
が停止すると、センタークローズドタイプと言えどもリ
ーク量があるため、差圧ΔPが小さくなる。この構成で
は、差圧ΔPが小さくなる場合には、第1所定値になる
まで電動モータ22を停止させる。そして、差圧ΔPが
これ以上小さくなるとパワーアシストに支障をきたす第
1所定値に達すると、再び電動モータ22を低速で駆動
する。こうして、電動モータ22を駆動させ、リーク量
を補償して差圧ΔPを回復させる。
【0009】すなわち、この発明によると、中立位置に
維持されている間、電動モータを超低速で駆動し続ける
のではなく、電動モータを間欠的に駆動することにな
る。ここで、超低速状態はモータ効率が極めて悪いのに
対し、本発明に従って電動モータを低速で駆動する場合
には、モータ効率がさほど悪化しない範囲内の低速に設
定することができる。このため、モータ効率の悪いとこ
ろで電動モータを使い続けることを防止できる。
【0010】上述から明らかに、ここでいう超低速とは
リーク量に等しい圧油を圧送する状態であり、また低速
とはリーク量を超えて圧油を圧送する状態である。後者
のほうが前者よりもモータ回転数が高く、またモータ効
率も高い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は、動力舵取装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。図において、動力舵取装置は、大きくギア
バルブ部10,電動ポンプ部20および電動モータ制御
装置30から構成されている。なお、図2において、実
線は油系統によって接続されていることを示し、破線は
電気系統によって接続されていることを示す。
【0012】まず、ギアバルブ部10の各構成要素につ
いて説明する。ロータリ式の方向切換弁11は入力軸1
11と出力軸112の間に設けられており、入力軸11
1と出力軸112は同一軸上にそれぞれ独立に回転可能
に収納されている。入力軸111はステアリングホイー
ル12に連結されており、出力軸112は操舵機構13
の一部をなすピストンロッド(ラック軸)14に、ラッ
ク・ピニオン機構で連結されている。
【0013】方向切換弁11は、油回路の観点でみる
と、油ポンプ21からの供給油路26と、パワーシリン
ダ15からリザーブタンク25へ油を排出する排出路2
5aの間に設けられている。方向切換弁11は、6個の
ポート132,133,135,137a,137b,
138を有しており、ポート138は供給油路26に、
ポート133は左シリンダ室15aに、ポート134は
右シリンダ室15bに、ポート135は排出路25a
に、ポート137aとポート137bはポート135に
連通している。ポート133とポート134はポート1
38との間で、連通状態と遮断状態を切り換えられる。
【0014】この方向切換弁11は、次の3つの状態の
間で切り換えられる。 (入力軸の右転時)この場合、ポート138からポート
134に連通して、供給油路26の圧力が右シリンダ室
15bに導入される。また、ポート133がポート13
7aに連通して、左シリンダ室15aの圧力が解放され
る。 (入力軸の左転時)この場合、ポート138からポート
133に連通して、供給油路26の圧力が左シリンダ室
15aに導入される。また、ポート134がポート13
7bに連通して、右シリンダ室15bの圧力が解放され
る。 (入力軸の中立時)この場合、ポート138が閉じられ
て、供給油路26の圧力が左右のシリンダ室15a,1
5bのいずれとも遮断される。また、ポート133がポ
ート137aに連通し、ポート134がポート137b
に連通して、左右のシリンダ室15a,15bの圧力が
解放される。
【0015】出力軸112の先端にはピニオン歯113
が形成されており、このピニオン歯113はラック歯1
41が形成されたピストンロッド14と噛合している。
また、ピストンロッド14には操舵トルクをアシストす
るパワーシリンダ15のピストン16が連結されてい
る。さらに、パワーシリンダ15はピストン16によっ
て区画された左シリンダ室15aと右シリンダ室15b
を有している。なお、左シリンダ室15aはポート13
3と後述のシャトルバルブ17に、右シリンダ室15b
はポート134とシャトルバルブ17に、それぞれ連結
されている。
【0016】シャトルバルブ17は内部通路にボール1
71を有しており、このボール171は左右のシリンダ
室15a,15bの圧力差によって図面左右方向に移動
する。例えば、左シリンダ室15aの圧力が右シリンダ
室15bの圧力よりも大きな場合、ボール171は右進
し、シャトルバルブ17の出力ポート17aに左シリン
ダ室15aの圧力が出力される。逆に、右シリンダ室1
5bの圧力が左シリンダ室15aの圧力よりも大きな場
合、ボール171は左進し、シャトルバルブ17の出力
ポート17aに右シリンダ室15bの圧力が出力され
る。また、左右のシリンダ室15a,15bが等しい場
合、その等しい圧力が出力される。
【0017】差圧検出器18は、供給油路26の圧力と
上記シャトルバルブ17から出力された圧力との差圧、
すなわち供給油路26とパワーシリンダ15の高圧側の
シリンダ室の差圧ΔPを検出し、電気信号に変換して出
力する。
【0018】次に、電動ポンプ部20の各構成要素につ
いて説明する。油ポンプ21はプランジャタイプのポン
プであって、電動モータ22によって駆動される。油ポ
ンプ21の吸入側は油が貯蓄されたリザーバタンク25
に接続され、油ポンプ21の吐出側はチェック弁23を
介して供給油路26に接続される。また、この供給油路
26には、油ポンプ21から吐出された油の圧力を蓄圧
するアキュムレータ24が接続されている。このアキュ
ムレータ24は、供給油路26を介して接続された方向
切換弁11のポート138と差圧検出器18に圧油を供
給する。また、アキュムレータ24は、方向切換弁11
が作動する際に、直ちにパワーシリンダ15に圧油を供
給し、油ポンプ21が作動開始するまでの操舵トルクの
アシスト遅れを防止するものである。
【0019】次に、電動モータ制御装置30の各構成要
素について説明する。ECU31は上記差圧検出器18
から出力された差圧ΔPを受けて、供給油路26の加圧
状態を監視し、上記電動モータ22を駆動させるための
駆動信号を出力する。なお、このECU31の詳細な構
成については、後述する図3において説明する。駆動回
路32は、ECU31から出力された駆動信号を受け
て、駆動電圧Vmに変換して電動モータ22へ出力す
る。
【0020】次に、上記構成の動作について説明する。
油ポンプ21が電動モータ22によって駆動されると、
油がリザーバタンク25から吸い上げられて吐出され
る。油ポンプ21から吐出された油は圧力を伴ってお
り、アキュムレータ24および供給油路26に供給され
る。この際、アキュムレータ24は所定圧まで蓄圧を行
い、供給油路26に供給された油は方向切換弁11と差
圧検出器18に流入する。このとき、ステアリングホイ
ール12が操舵されておらず、直進走行状態であれば入
力軸111と出力軸112との間には相対回転が発生し
ないため、ポート138は閉止状態、すなわちポート1
33およびポート134のいずれとも連通状態にない。
【0021】ポート138が上記閉止状態の場合、ポー
ト133,134はいずれもポート135と開口してい
るために、圧力が作用していない。したがって、シャト
ルバルブ17のボール171は中央に位置し、出力ポー
ト17aには大気圧が出力される。
【0022】そして、差圧検出器18から出力された差
圧ΔPが第1所定値に達した後、第2所定値に達するま
で、ECU31は電動モータ22を低速駆動させるため
の駆動電圧Vmを駆動回路32を介して出力する。その
後、電動モータ22を停止する。一方、電動モータ22
を停止すると、リークにより差圧ΔPが第2所定値から
ゆっくりと低下するが、第1所定値になるまでの間は電
動モータ22を停止する。その後、差圧ΔPが第1所定
値に達すると、ECU31は上記の低速駆動時と同様に
再度電動モータ22へ駆動電圧Vmを、駆動回路32を
介して出力する。
【0023】図3はECU31の構成を示すブロック図
であって、本発明を実施するために必要な最小限の構成
を示す。図において、ECU31は、CPU(プロセッ
サ)311,ROM312,RAM313,入力処理回
路314および出力処理回路315から構成されてい
る。
【0024】CPU311は、ROM312に格納され
た駆動制御プログラムに基づいて、ECU31の全体を
制御する。ROM312にはEPROMあるいはEEP
ROMが使用される。RAM313にはSRAM等が使
用され、各種のデータあるいは入出力信号が格納され
る。入力処理回路314は外部装置(図3では、差圧検
出器18)からの入力信号を処理する回路であって、例
えばアナログ/ディジタル変換回路が用いられる。出力
処理回路315はCPU311からバス316を介して
送られたディジタル信号を外部装置(図3では、駆動回
路32)へ出力する出力信号を処理する回路である。
【0025】図4は、本発明に係る動力舵取装置におけ
る電動モータを制御する駆動電圧と差圧との関係を示す
図である。図4(A)は差圧の変化量DPが正の値であ
る場合、すなわち電動モータ22が駆動されて圧力が増
加している間に選択される図を示す。図4(B)は差圧
の変化量DPが零または負の値である場合、すなわちパ
ワーアシストによって圧油が消費されているか、あるい
はセンタークローズド方式の方向切換弁11からのリー
ク量によって圧力が低下している場合に選択される図を
示す。なお、図4(A)および図4(B)では、グラフ
縦軸方向を電動モータ22へ出力する駆動電圧Vmと
し、グラフ横軸方向を油ポンプの供給油路と高圧側のシ
リンダ室の差圧ΔPとしている。図中、FaおよびFb
は差圧ΔPに対する駆動電圧Vmの関係を示している。
【0026】図4(A)から明らかに、差圧ΔPが基準
値Pa以下の間は電動モータ22に最大駆動電圧Vaを
印加して油ポンプ21を最大能力で駆動させる。差圧Δ
Pが基準値Paを超えると、差圧ΔPが大きくなるにつ
れて次第に電動モータ22への駆動電圧Vmを低くして
いく。そして、差圧ΔPが第1所定値Pbに達したとき
以後、第2所定値Pcに達するまでの間、電動モータ2
2を一定の低速状態で駆動させ続ける。ここで、第1所
定値Pbは、それ以下に差圧が減少するとパワーアシス
トに支障をきたす最小の圧力である。また、第1所定値
Pbと第2所定値Pcの間に印加する駆動電圧Vbは、
リーク量を上回る油が油ポンプ21から圧送されるレベ
ルに設定されてあり、実際上ポンプ効率をさほど低下さ
せないで使いうる限界付近に設定されてある。上記駆動
電圧Vb以下で電動モータ22を駆動すると、モータ効
率は著しく低下する。
【0027】図4(B)から明らかに、圧力が減少する
間、差圧ΔPが第1所定値Pb以下であれば上記図4
(A)と同等の駆動電圧Vmを電動モータ22に印加す
る。一方、第2所定値Pcから第1所定値Pbに達する
までの間は、駆動電圧Vmをゼロとして電動モータ22
を停止する。
【0028】具体的には、ステアリングホイール12を
戻すと差圧ΔPが増加するため、図4(A)が選択さ
れ、矢印41,42,43,44の順に従って駆動電圧
Vmを変化させながら、第2所定値Pcに達した後に電
動モータ22を停止する。逆に、ステアリングホイール
12を切ると差圧ΔPが減少するため、図4(B)が選
択され、第2所定値Pcから矢印45,46,47,4
8の順に従って駆動電圧Vmを変化させながら、電動モ
ータ22へ出力する。
【0029】また、ステアリングホイール12を操作し
ない無操舵時は、図4(A)と図4(B)が交互に選択
される。すなわち、油ポンプ21駆動中は図4(A)が
選択され、矢印43,44の順に駆動電圧Vmを変化さ
せながら、第2所定値Pcに達した後に電動モータ22
を停止する。ここで、電動モータ22を停止すると、リ
ークによって差圧ΔPがゆっくりと失われる。この状態
は、図4(B)における矢印45に相当する。その後、
差圧ΔPが第1所定値Pbに達すると、矢印46によっ
て電動モータ22が駆動されはじめ、この結果再度図4
(A)が選択され、上記手順に従って電動モータ22へ
出力する駆動電圧Vmを制御する。このような動作制御
の繰り返しによって、電動モータ22を間欠運転する。
【0030】図5は、本発明を実施するための処理手順
を示すフローチャートである。このフローチャートは図
3に示すCPU311がROM312に格納されている
駆動制御プログラムを実行することによって実現され
る。なお、図中、Sで始まる数字はステップ番号を示
す。
【0031】〔S1〕差圧検出器18から出力された差
圧ΔPを取り込む。 〔S2〕ステップS1で取り込んだ差圧ΔPから差圧の
変化量DPを算出する。具体的には、所定の時間間隔に
取り込み可能な数個の差圧ΔPの平均と、前回算出され
た差圧ΔPの平均との差を求める。 〔S3〕ステップS2で算出された差圧ΔPの変化量D
Pが0以下か否かを判別する。もし、差圧の変化量DP
が0以下(YES)ならば、すなわち差圧の減少中はス
テップS5に進み、差圧の変化量DPが正の値(NO)
ならば、すなわち差圧の増加中はステップS4に進む。 〔S4〕図4(A)に示すFaに基づいて、上記差圧Δ
Pから駆動電圧値を算出する。 〔S5〕図4(B)に示すFbに基づいて、上記差圧Δ
Pから駆動電圧値を算出する。 〔S6〕ステップS4またはステップS5で算出された
駆動電圧値に基づいて、駆動電圧Vmを出力する。
【0032】上記の処理手順では、ステアリングホイー
ル12を戻した場合には差圧ΔPが増加するため、ステ
ップS1,S2,S3,S4,S6の順に実行され、ス
テップS4で求められた駆動電圧値に応じた駆動電圧V
mが電動モータ22へ出力される。また、ステアリング
ホイール12を切った場合には差圧ΔPが減少するた
め、ステップS1,S2,S3,S5,S6の順に実行
され、ステップS5で求められた駆動電圧値に応じた駆
動電圧Vmが電動モータ22へ出力される。
【0033】また、ステアリングホイール12を操作し
ない無操舵時は、ステップS1,S2,S3,S4,S
6とステップS1,S2,S3,S5,S6を交互に実
行する。すなわち、差圧ΔPが図4に示す第1所定値P
bの状態ではステップS1,S2,S3,S4,S6が
選択され、第2所定値Pcに達するまで繰り返される。
その後、電動モータ22を停止している状態では、ステ
ップS1,S2,S3,S5,S6を実行し、上記第1
所定値Pbに達するまで繰り返される。したがって、電
動モータ22を間欠運転することになり、しかもモータ
効率がさほど悪化しない範囲内での低速(図4に示す駆
動電圧値Vb)を選択することにより、電動モータ22
を駆動するために必要なエネルギーを最小限に抑えるこ
とができる。
【0034】図6は、本発明に係る動力舵取装置におけ
る電動モータの駆動電圧を制御するための駆動電圧と差
圧との関係を示す図である。図には、グラフ縦軸方向を
駆動電圧Vmおよび差圧ΔPとし、グラフ横軸方向を時
間tとして、差圧曲線fcおよび駆動電圧曲線fdを示
す。図において、時間t11から時間t12まで,時間
t21から時間t22まで,時間t31から時間t32
までは、いずれもステップS1,S2,S3,S4,S
6の実行により、駆動電圧曲線fdが駆動電圧値Vbま
で上昇する。また、時間t12から時間t21まで,時
間t22から時間t31まで,時間t32以後の時間で
は、いずれもステップS1,S2,S3,S5,S6の
実行により、駆動電圧値は0である。
【0035】この駆動電圧曲線fdの変化によって、差
圧曲線fcは時間t11から時間t12まで第1所定値
Pbから第2所定値Pcまで上昇する。また、時間t1
2から時間t21まで、方向切換弁11におけるリーク
のため、差圧ΔPは第1所定値Pbまでゆっくりと減少
する。以下、時間t22から時間t31まで,時間t3
1以後も同様な差圧ΔPの増減が繰り返される。したが
って、電動モータ22を間欠運転してもステアリングホ
イールの操舵開始時における操舵トルクのアシスト遅れ
を防止するために必要な差圧ΔP(図6では第1所定値
Pb)を常に得ることができる。しかも、モータ効率が
さほど悪化しない範囲内の低速(図6では駆動電圧値V
b)で電動モータ22を短時間駆動することによって、
動力消費を最小限に抑えることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ステア
リングホイールの無操舵時において、差圧が第1所定値
から第2所定値に達するまではモータ効率がさほど悪化
しない範囲内の低速で電動モータを駆動し、差圧が第2
所定値から第1所定値に達するまでは電動モータを停止
するような構成としたので、電動モータの駆動が適正に
制御され、動力消費を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力舵取装置の構成を模式的に示
す図である。
【図2】動力舵取装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図3】ECUの構成を示すブロック図である。
【図4】電動モータを制御する駆動電圧と差圧との関係
を示す図であって、(A)は差圧の変化量が正の値であ
る場合の図を、(B)は差圧の変化量が零または負の値
である場合の図をそれぞれ示す。
【図5】本発明を実施するための処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明に係る動力舵取装置における電動モータ
の駆動電圧を制御するための駆動電圧と差圧との関係を
示す図である。
【図7】従来の動力舵取装置における電動モータの駆動
電圧を制御するための駆動電圧と差圧との関係を示す図
である。
【符号の説明】 11 方向切換弁 111 入力軸 112 出力軸 12 ステアリングホイール 13 操舵機構 14 ピストンロッド(ラック軸) 15 パワーシリンダ 15a 左シリンダ室 15b 右シリンダ室 16 ピストン 17 シャトルバルブ 18 差圧検出器 21 油ポンプ 22 電動モータ 26 供給油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 拓哉 愛知県刈谷市朝日町一丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−122981(JP,U) 米国特許4618017(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/07 B62D 6/02 B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転可能な入力軸と出力軸の間に設
    けられている方向切換弁と、 操舵機構に機械的に連携されているピストンロッドと、
    そのピストンロッドに固定されているピストンの左右に
    形成されるシリンダ室を有するパワーシリンダと、 前記パワーシリンダに供給油路を介して圧油を供給する
    油ポンプと、 前記油ポンプを駆動する電動モータと、 前記左右のシリンダ室の高圧側のシリンダ室の圧力と、
    前記供給油路の圧力との差圧を検出する差圧検出器と、 前記電動モータの制御装置とを備えており、 前記方向切換弁は、前記入力軸が前記出力軸に対して一
    方向側に相対回転すると前記供給油路を一方のシリンダ
    室に連通させ、前記入力軸が前記出力軸に対して他方向
    側に相対回転すると前記供給油路を他方のシリンダ室に
    連通させ、かつ、前記入力軸が前記出力軸に対して相対
    回転しない間は前記供給油路をいずれのシリンダ室とも
    遮断させるものであり、 前記電動モータの制御装置は、前記差圧検出器の検出値
    が増加する間は第1所定値を超えて第2所定値に達する
    までの間、前記電動モータを低速駆動させ、前記差圧検
    出器の検出値が減少する間は第2所定値を下回り第1所
    定値に達するまでの間、前記電動モータを停止させてお
    くものであることを特徴とする動力舵取装置。
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