JP3338280B2 - 増幅器及び半導体装置 - Google Patents

増幅器及び半導体装置

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JP3338280B2
JP3338280B2 JP06283996A JP6283996A JP3338280B2 JP 3338280 B2 JP3338280 B2 JP 3338280B2 JP 06283996 A JP06283996 A JP 06283996A JP 6283996 A JP6283996 A JP 6283996A JP 3338280 B2 JP3338280 B2 JP 3338280B2
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満 永田
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3001Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor with field-effect transistors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、増幅器及び半導
体装置に係り、特に低電圧駆動の増幅器の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、N型半導体基板上に形成された
CMOSプロセスを使った増幅器である演算増幅器の典
型的な回路構成を示す図である。この演算増幅器は、非
反転入力信号IN+と反転入力信号INーの差のゲイン
倍の出力信号を出力端子OUTに出力する。このゲイン
は通常60dB〜120dBである。
【0003】図7に示すように、この演算増幅器の構成
は、入力差動アンプ段1と、出力段2との2段アンプ構
成となっている。出力段2は、定電流源CS2、トラン
ジスタQ7、Q8の直列回路3と、トランジスタQ6、
Q9の直列回路4と、トランジスタQ10、Q11との
直列回路5、トランジスタQ5、Q12のプッシュプル
接続の回路6との従続接続からなる。この出力段2はコ
ンプリメンタリプッシュプル型の構成となっている。ま
た、この増幅器は、適当なアイドル電流を流してAB級
動作することによって、低消費電力の動作をする。ま
た、この増幅器の出力信号は大振幅となる。
【0004】以下、上記の回路の構成の詳細について説
明する。N型半導体基板上に電源端子VDD、VSSが形成
されている。電源端子VDDにゲートとドレインが接続さ
れた(以下、ダイオード接続と記す)PチャネルFET
トランジスタ(以下、Pchトランジスタと記す)Q1
3のソース及びサブストレートが接続されている。その
トランジスタのゲート及びドレインが定電流源I1を介
して電源端子VSSに接続されている。このトランジスタ
Q13のソース、ゲート間電圧が定電流源CS1、CS
2を構成するPchトランジスタのゲート、ソースに供
給されカレントミラー回路を形成している。この定電流
源CS1、CS2の一端となるトランジスタのソースは
電源端子VDDに接続されている。
【0005】PchトランジスタQ1のゲートには反転
入力信号が供給され、PchトランジスタQ2のゲート
には非反転入力信号が供給される。トランジスタQ1、
Q2のソースは前記定電流源CS1の他端に接続されて
いる。トランジスタQ1のドレインはNチャネルFET
トランジスタ(以下、Nchトランジスタと記す)Q3
のゲート及びドレインに接続されている。トランジスタ
Q3のソース及びサブストレートは電源端子VSSに接続
されている。トランジスタQ2のドレインはNchトラ
ンジスタQ4のドレインに接続されている。トランジス
タQ4のソース及びサブストレートは電源端子VSSに接
続されている。トランジスタQ1〜Q4、CS1は差動
アンプを構成している。
【0006】NchトランジスタQ7のゲートとドレイ
ンが定電流源CS2の他端に接続されている。Nchト
ランジスタQ8のゲートとドレインがトランジスタQ7
のソースに接続されている。NchトランジスタQ9の
ゲートがトランジスタQ7のドレインに接続され、その
ドレインが電源端子VDDに接続され、そのソースがNc
hトランジスタQ6のドレインに接続されている。
【0007】NchトランジスタQ10のゲートがトラ
ンジスタQ6のドレインに接続され、そのソースが電源
端子VSSに接続されている。トランジスタQ6のゲート
がトランジスタQ2のドレインに接続されている。上記
トランジスタQ6〜Q9、定電流源CS2、つまり、前
述の直列回路3、4が反転アンプ7を構成している。
【0008】PchトランジスタQ11、Q12のソー
スが供に電源端子VDDに接続され、そのゲートが供にト
ランジスタQ11のドレイン及びトランジスタQ10の
ドレインに接続されている。トランジスタQ11、Q1
2はカレントミラー回路を構成している。
【0009】NchトランジスタQ5のゲートがトラン
ジスタQ2のドレインに接続されている。トランジスタ
Q5のソースが電源端子VSSに接続され、そのドレイン
が出力端とトランジスタQ12のドレインに接続されて
いる。トランジスタQ5、Q12はコンプリメンタリプ
ッシュプル型のトランジスタ対となっている。
【0010】尚、図7のCMOS回路は、N型基板を使
用した場合である。P型基板を使用した場合は、サブス
トレートの接続が異なるのみで、構成は同じである。上
記の増幅器の動作を説明する。
【0011】図8(a)は、上記増幅器の概略を示す図
で、図8(b)は、図7の従来の増幅器に用いられる反
転アンプ7の概略を示す図である。図8(a)に示すよ
うに、プッシュプル型の構成のトランジスタ対(以下、
プッシュプルTr対と記す)の一方のNchトランジス
タQ5は、直接入力差動アンプQ1、Q2でドライブさ
れている。これに対し、ゲインがー1の反転アンプ7を
介してトランジスタQ10がドライブされ、さらに、ト
ランジスタQ10はカレントミラー回路CM2を構成す
るトランジスタ対Q11、Q12をドライブしている。
【0012】図8(b)に示すように、入力端7a、出
力端7bを有するゲインがー1の反転アンプ7はバイア
スされたトランジスタQ9、Q6からなる。簡単のため
にチャネル長変調効果を無視して考える。図8(b)に
示す反転アンプ7のトランジスタQ6、Q9の形状が同
一であるとすると、ドレイン電流、コンダクタンスgm
が同じになり、反転アンプ7のゲインAvは次式(1)
で表されるようにー1となる。
【0013】 Av=ーgm×(1/gm)=ー1…(1) 図9(a)は出力段2のバイアスを説明する図で、図9
(b)〜(d)は出力段2のプッシュプルTr対Q5、
Q12の動作を説明するための波形図である。
【0014】図9(a)に示すように、Q7のドレイン
の電圧がトランジスタQ9のゲート電圧となっている。
トランジスタQ9のソースの電圧がトランジスタQ10
のゲート電圧となっている。また、トランジスタQ10
のドレインの電圧がトランジスタQ11、Q12のゲー
ト電圧となっている。また、トランジスタQ11とトラ
ンジスタQ12とがカレントミラー回路となっており、
トランジスタQ12、Q5の動作点つまりアイドル電流
IDL が決まる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成で、
図9(a)の定電流源CS2の電流が減ると下記のよう
な問題がある。図9(b)に示すように、点線で示すア
イドル電流IIDL を流した時のAB級動作のプッシュプ
ルTr対のトランジスタQ12に動作電流ID12 (電流
P )が流れる。同様に、図9(c)に示すように、ト
ランジスタQ5に動作電流ID5(電流IN )が流れる。
図9(d)に示すように、出力端OUTにプッシュプル
Tr対の各電流IP 、IN を加え合わせた負荷電流IL
が流れる。アイドル電流IIDL が少ない場合、電流IP
から電流IN に移る際に電流IL にノイズが発生すると
いう問題がある。同様に、電流IN から電流IP に移る
際にノイズが発生する。
【0016】さらに、定電流源CS2が減ることで図9
(a)のトランジスタQ9、Q6の電流も減るため、図
8(a)に示す出力のプッシュプルTr対のトランジス
タQ12の入力側のゲインー1の反転アンプ7の電流が
非常に減り、この回路のポールが無視できない低周波数
になる。また、トランジスタQ10、Q11、Q12に
よる回路の電流が極端に減るため、この回路のポールが
非常に低い周波数になる。この場合、通常の位相補償回
路では補償できなくなり、発振現象が起こる。
【0017】また、出力ドライブ能力が極端に落ちるた
め、出力波形がクリップしてしまい、または、大きな歪
みが生じる。図7の回路で電源電圧を下げていくと、最
初に定電流源CS2の動作点がFETトランジスタのサ
チュレーション領域つまり定電流源の動作領域からリニ
ア領域に入り始め、定電流源の電流ICS2 が減り始め
る。当然、この場合、アイドル電流IIDL が減り始め、
上記の不具合が発生し始める。このため、低電圧動作の
要求に答えられないという問題がある。
【0018】一方、MOS型FETトランジスタの基本
式(2)を変形して式(3)となる。 IDX=k1 ×(W/L)×(VGSX ーVT2 …(2) VGSX =((IDX/k1 )×(W/L)X1/2 +VT …(3) ここで、IDX、はトランジスタQxのドレイン電流、V
GSX はトランジスタQxのゲート・ソース間電圧、VT
はゲート・ソース間のスレッシュホルド電圧である。ま
た、k1 は定数、Lはソースからドレインへ向かう方向
のソース及びドレインの拡散層の幅、Wは幅Lに直角な
方向のソース及びドレインの拡散層の幅である。
【0019】図9(a)のバイアスの関係を用いて、ト
ランジスタQ7のドレインの電圧VD7は次式(4)で示
される。 VD7=VGS7 +VGS8 =2×((ICS2 /k1 )×(L/W)71/2 +2VT …(4) 従って、次式(5)が動作のために必要な条件となる。
【0020】VD7>2VT (5) VT は量産時のバラツキを考慮すると通常1.2V程度
まで考える必要がある。つまり、式(5)から、電源端
子VDD、VSSの間の電源電圧V1が2VT (最悪の場合
は、2.4Vである)に近付いてくると定電流源CS2
のFETトランジスタのリニア領域となり、定電流源で
はなく抵抗(能動負荷)になってしまう。つまり、定電
流源の電流ICS2 は電源電圧V1が下がるにつれて急激
に0に近付いてゆく。これにより、入力差動段2以外の
増幅段は異常に少ないドレイン電流で動作することにな
り、上記異常現象が顕著になるという問題がある。この
発明の目的は、回路規模を大きくすることなくノイズ、
発振現象等の不具合を解決し、低電圧動作の増幅器及び
半導体装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の増幅器及び半導体装置にお
いては以下の手段を講じた。 (1)請求項1に記載した本発明の増幅器は、第1電源
端子と第2電源端子とに接続され、動作電源電圧の下限
が動作限界電圧V2であり、前記第1電源端子と前記第
2電源端子の間の電源電圧V1の絶対値が前記動作限界
電圧V2の絶対値以上の場合、第1バイアス電圧を第1
の出力端に出力すると供に第2バイアス電圧を第2の出
力端に出力し、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限
界電圧V2の絶対値より小さい場合、前記電源電圧V1
の絶対値と前記動作限界電圧V2の絶対値との差に応じ
て前記第1の出力端の電圧が前記第1電源端子の電圧に
近付き、及び前記第2の出力端の電圧が第2電源端子の
電圧に近付く第1バイアス発生回路を備えている。前記
第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、入力信
号が供給される入力端と、前記第1バイアス発生回路の
第1の出力端が接続されたバイアス入力端と、出力端と
を有し、前記バイアス入力端に前記第1バイアス電圧が
供給された場合、入力信号を増幅した出力信号を前記出
力端に出力し、前記バイアス入力端の電圧が前記第2電
源端子の電圧に近付いた場合、前記バイアス入力端の電
圧の絶対値と前記第2電源端子の電圧の絶対値との差に
応じて前記出力端が開放状態となる第1増幅回路を備え
ている。前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続
され、出力端に出力信号を供給するプッシュプル型に接
続されたトランジスタ対を含み、前記第1増幅回路の出
力信号が供給される第1の入力端と、前記入力信号が供
給される第2の入力端とを有する第2増幅回路を備えて
いる。前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続さ
れ、前記第1バイアス発生回路の前記第2の出力端に接
続された入力端、及び前記第2増幅回路の前記第1の入
力端に接続された出力端を有し、動作電源電圧の下限が
動作限界電圧V3であり及び前記動作限界電圧V3の絶
対値が前記動作限界電圧V2の絶対値より小さく、前記
電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値
以上かつ前記入力端の電圧が前記第2電源端子の電圧に
近付いた場合、前記入力端と前記第2電源端子の電圧の
差に応じたバイアス電流を前記出力端に供給し、前記電
源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値以
上、かつ、前記入力端に前記第2バイアス電圧が供給さ
れた場合、前記出力端が開放状態である第2バイアス発
生回路とを備えている。さらに、前記電源電圧V1の絶
対値が前記動作限界電圧V2の絶対値以上の場合、前記
第2増幅回路が通常のプッシュプルの動作をし、前記電
源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値よ
り小さく、かつ、前記動作限界電圧V3の絶対値以上の
場合、前記第2増幅回路の第2の入力端に入力される信
号によって駆動される前記トランジスタ対の一方のトラ
ンジスタのみが通常の増幅動作をする。
【0022】上記本発明の増幅器においては、前記電源
電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値以上
の場合、第2バイアス発生回路によって前記プッシュプ
ル型のトランジスタ対にアイドル電流が流れると供にプ
ッシュプルの動作が行われる。前記電源電圧V1の絶対
値が前記動作限界電圧V2の絶対値より小さい場合、前
記第2バイアス発生回路によって前記プッシュプル型の
トランジスタ対の前記他方のトランジスタのみが増幅動
作をする。また、この二つの場合が適切に切り替わる。
従って、前記電源電圧V1の絶対値が低電圧であって
も、前記プッシュプル型のトランジスタ対不具合を起こ
すことがない。また、第2バイアス回路によって、プッ
シュプルトランジスタ対の歪みが少ない動作点で動作さ
せることができる。
【0023】また、請求項2に示すように、前記第1バ
イアス発生回路は、第1定電流源と、前記第1電源端子
及び前記第2電源端子の間に前記第1定電流源と供に直
列に接続された複数のダイオード接続の第1トランジス
タ群とからなり、その中のトランジスタのいずれか一つ
のドレインを前記第1バイアス電圧として前記第1の出
力端に出力し、前記第1トランジスタ群のいずれか一つ
のトランジスタのゲートとソースの間の電圧を前記第2
バイアス電圧として前記第2出力端に出力する。また、
前記第2増幅回路の前記トランジスタ対の一方のトラン
ジスタのソースが前記第1電源端子に接続され、そのゲ
ートが第1の入力端に接続され、及び、前記トランジス
タ対の他方のトランジスタのゲートが前記第2の入力端
に接続され、そのソースが前記第2の電源端子に接続さ
れ、前記トランジスタ対の一方のトランジスタと他方の
トランジスタのドレインが供に出力端に接続されてい
る。また、前記第1増幅回路は、ゲートに前記入力信号
が入力されてその入力信号の反転増幅を行う第1トラン
ジスタと、前記第1の電源端子と前記第2の電源端子と
の間に前記第1トランジスタと供に直列に接続されると
供に少なくとも一つのトランジスタを有し、及びその中
の一つのトランジスタのゲートが前記バイアス入力端で
ある第2トランジスタ群と、ソースが前記第2電源端子
に接続され、ゲートが前記第1トランジスタのドレイン
に接続され、その前記ゲートの信号を反転増幅して前記
第1増幅回路の出力端であるドレインに供給する第2ト
ランジスタと、ゲートとドレインが供に前記第2トラン
ジスタのドレインに接続され、及びソースが前記第1電
源端子に接続されて前記第2増幅回路のトランジスタ対
の前記一方のトランジスタと供にカレントミラー回路を
構成する第3トランジスタとからなっている。また、前
記第2バイアス発生回路は、第2定電流源と、前記第2
バイアス電圧がゲートとソースの間に供給されてカレン
トミラー回路として動作し、前記第1電源端子と前記第
2電源端子の間に前記第2定電流源と供に直列に接続さ
れた第4トランジスタと、それぞれのソースが供に前記
第2の電源端子に接続され、及びそれぞれのゲートが供
に前記第2定電流源と前記第4トランジスタの接続点と
一方のトランジスタのドレインとに接続され、他方のト
ランジスタのドレインが前記第2バイアス発生回路の前
記出力端に接続されたカレントミラートランジスタ対と
からなっている。また、前記電源電圧V1の絶対値が前
記動作限界電圧V2の絶対値以上の場合、前記第1バイ
アス回路が動作して、前記第2定電流源の電流が前記第
4トランジスタに流れて、前記カレントミラートランジ
スタ対に電流が流れないことによって、前記第2増幅器
のトランジスタ対が通常のプッシュプル動作をする。さ
らに、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V
2の絶対値より小さく、かつ、前記動作限界電圧V3の
絶対値以上の場合、前記第1バイアス回路が動作せず、
及び第2定電流源の電流が前記第4トランジスタに流れ
ずに前記カレントミラートランジスタ対に流れることに
よって、前記第3トランジスタ及び前記第2増幅回路の
前記トランジスタ対の前記一方のトランジスタが定電流
源動作をし、前記第2増幅回路の前記第2の入力端に入
力される信号によって駆動されるその前記トランジスタ
対の前記他方のトランジスタのみが通常の増幅動作をす
る。
【0024】上記本発明の増幅器においては、前記第2
バイアス回路を構成する前記第2定電流源、前記第4ト
ランジスタ、前記カレントミラトランジスタ対の動作に
よって、前記第2増幅回路のプッシュプル型のトランジ
スタ対のアイドル電流が適切に切り替わり、及びそのプ
ッシュプルの動作とトランジスタ単体の動作とが適切に
切り替わる。さらに、低電圧であっても、前記第2増幅
回路の前記プッシュプル型のトランジスタ対が不具合を
起こすことがない。従って、回路規模は大きくならず、
従来より低い電源電圧で正常に動作すると供に、携帯用
の電子機器等、低電圧の電源で動作する回路構成とな
る。つまり、この回路を使用した電子機器の使用時間を
長くできる。 (2)請求項3に記載した本発明の半導体装置は、第1
電源端子と前記第2電源端子とに接続され、動作電源電
圧の下限が動作限界電圧V2であり、前記第1電源端子
と前記第2電源端子の間の電源電圧V1の絶対値が前記
動作限界電圧V2の絶対値以上の場合、第1バイアス電
圧を第1の出力端に出力すると供に第2バイアス電圧を
第2の出力端に出力し、前記電源電圧V1の絶対値が前
記動作限界電圧V2の絶対値より小さい場合、前記電源
電圧V1の絶対値と前記動作限界電圧V2の絶対値との
差に応じて前記第1の出力端の電圧が前記第1電源端子
の電圧に近付き、及び前記第2の出力端の電圧が第2電
源端子の電圧に近付く第1バイアス発生回路を備えてい
る。前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続さ
れ、入力信号が供給される入力端と、前記第1バイアス
発生回路の第1の出力端が接続されたバイアス入力端
と、出力端とを有し、前記バイアス入力端に前記第1バ
イアス電圧が供給された場合、入力信号を増幅した出力
信号を前記出力端に出力し、前記バイアス入力端の電圧
が前記第2電源端子の電圧に近付いた場合、前記バイア
ス入力端の電圧の絶対値と前記第2電源端子の電圧の絶
対値との差に応じて前記出力端が開放状態となる第1増
幅回路を備えている。前記第1電源端子と前記第2電源
端子とに接続され、出力端に出力信号を供給するプッシ
ュプル型に接続されたトランジスタ対を含み、前記第1
増幅回路の出力信号が供給される第1の入力端と、前記
入力信号が供給される第2の入力端とを有する第2増幅
回路を備えている。前記第1電源端子と前記第2電源端
子とに接続され、前記第1バイアス発生回路の前記第2
の出力端に接続された入力端、及び前記第2増幅回路の
前記第1の入力端に接続された出力端を有し、動作電源
電圧の下限が動作限界電圧V3であり及び前記動作限界
電圧V3の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値より
小さく、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧
V3の絶対値以上かつ前記入力端の電圧が前記第2電源
端子の電圧に近付いた場合、前記入力端と前記第2電源
端子の電圧の差に応じたバイアス電流を前記出力端に供
給し、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V
3の絶対値以上、かつ、前記入力端に前記第2バイアス
電圧が供給された場合、前記出力端が開放状態である第
2バイアス発生回路とを備えている。さらに、前記電源
電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値以上
の場合、前記第2増幅回路が通常のプッシュプルの動作
をし、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V
2の絶対値より小さく、かつ、前記動作限界電圧V3の
絶対値以上の場合、前記第2増幅回路の第2の入力端に
入力される信号によって駆動される前記トランジスタ対
の一方のトランジスタのみが通常の増幅動作をする。
【0025】上記本発明の増幅器においては、前記第2
バイアス回路の動作によって、前記第2増幅回路のプッ
シュプル型トランジスタ対のアイドル電流が適切に切り
替わり、及びそのプッシュプルの動作とトランジスタ単
体の動作とが適切に切り替わる。また、第2バイアス回
路によって、前記プッシュプル型トランジスタ対の歪み
が少ない動作点で動作させることができる。さらに、低
電圧であっても、前記第2増幅回路の前記プッシュプル
型トランジスタ対が不具合を起こすことがない。
【0026】請求項4に記載した本発明の半導体装置
は、ゲートが入力端で、ソースが第2電源端子に接続さ
れ、ドレインが出力端に接続され第1導電型チャネルを
有する第1トランジスタを備えている。ゲートが前記入
力端に接続され、ソースが前記第2電源端子に接続さ
れ、第1導電型チャネルを有する第2トランジスタと、
一端が前記第1電源端子に接続された第1定電流源と、
ゲートとドレインが供に前記第1定電流源の他端に接続
され、第1導電型チャネルを有する第3トランジスタ
と、ゲートとドレインが供に前記第3トランジスタのソ
ースに接続され、ソースが前記第2電源端子に接続さ
れ、第1導電型チャネルを有する第4トランジスタと、
ゲートが前記第3トランジスタのドレインに接続され、
ドレインが第1電源端子に接続され、ソースが第2トラ
ンジスタのドレインに接続され、第1導電型チャネルを
有する第5トランジスタとを備えている。ゲートが第2
トランジスタのドレインに接続され、ソースが第2電源
端子に接続され、第1導電型チャネルを有する第6トラ
ンジスタと、ソースが前記第1電源端子に接続され、ゲ
ートとドレインが供に前記第6トランジスタのドレイン
に接続され、第2導電型チャネルを有する第7トランジ
スタと、ソースが前記第7トランジスタのソースに接続
され、ゲートが第7トランジスタのゲートに接続されて
カレントミラー回路を構成し、ドレインが出力端子に接
続されて前記第1トランジスタと供にプッシュプル型ト
ランジスタ対を構成し、第2導電型チャネルを有する第
8トランジスタとを備えている。一端が前記第1電源端
子に接続された第2定電流源と、ドレインが前記第2定
電流源の他端に接続され、ゲートが前記第4トランジス
タのゲートに接続され、ソースが前記第2電源端子に接
続され、第1導電型チャネルを有する第9トランジスタ
と、ソースが前記第2電源端子に接続され、ゲート及び
ドレインが前記第9トランジスタのドレインに接続さ
れ、第1導電型チャネルを有する第10トランジスタ
と、ソースが前記第10トランジスタのソースに接続さ
れ、ゲートが前記第10トランジスタのゲートに接続さ
れてカレントミラー回路が構成され、ドレインが前記第
7トランジスタのゲートに接続され、第1導電型チャネ
ルを有する第11トランジスタとを備えている。前記第
2電源端子と前記第1電源端子の間の電源電圧V1の絶
対値が前記第1定電流源及び第3トランジスタ及び第4
トランジスタを動作させる動作限界電圧V2の絶対値以
上の場合、前記第2定電流源の電流が前記第9トランジ
スタに流れて、前記第10トランジスタ及び第11トラ
ンジスタからなるカレントミラー回路に電流が流れない
ことによって、前記第1トランジスタ及び前記第8トラ
ンジスタからなるトランジスタ対が通常のプッシュプル
動作をする。及び、前記電源電圧V1の絶対値が前記動
作限界電圧V2の絶対値より小さく、かつ、前記第2定
電流源及び第9トランジスタを動作させる動作限界電圧
V3の絶対値以上の場合、第2定電流源の電流が前記第
9トランジスタに流れずに前記第10トランジスタ及び
前記第11トランジスタからなるカレントミラー回路に
流れることによって、前記第7トランジスタ及び前記第
8トランジスタが定電流源動作をし、前記第1トランジ
スタのみが通常の増幅動作をする。
【0027】上記本発明の半導体装置においては、前記
電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値
以上の場合、第1定電流源によって出力段のプッシュプ
ル型の前記第1、第8トランジスタに十分にアイドル電
流が流れると供にプッシュプルの動作が行われる。前記
電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2より小さ
い場合、第2定電流源によって前記第1トランジスタの
みに対応したアイドル電流が流れると供にそのトランジ
スタのみが増幅動作をする。また、前記第2定電流源、
前記第9トランジスタ〜第11トランジスタの動作によ
って、この二つの場合が適切に切り替わる。さらに、低
電圧であっても、前記プッシュプル型トランジスタ対の
アイドル電流が激減して不具合を起こすことがない。従
って、従来より低い電源電圧でも正常に動作する。ま
た、回路規模は大きくならない。携帯用の電子機器等、
低電圧の電源で動作する回路に適しており、その使用時
間を長くできる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同
一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。図1
は、N型半導体基板の上に形成された本発明の実施の形
態の回路構成を示す図である。図2は、図1に示す回路
と図7に示す従来の回路との相違する部分を抜き出して
示した図である。
【0029】本発明の実施の形態の構成は、図1に示す
ように、入力段1及び出力段2aの2段構成となってい
る。入力端子IN+、INーを有する入力段1がトラン
ジスタQ1〜Q4、定電流源CS1からなる差動アンプ
で構成されている。
【0030】出力段2aの構成は次のようになる。前記
入力段1からの信号が入力される増幅回路は、トランジ
スタQ6、Q9の直列回路4とトランジスタQ10、Q
11の直列回路5との従続接続で構成されている。その
増幅回路からの信号と入力段1からの信号とが供給さ
れ、及び出力端OUTを有する増幅回路6は、プッシュ
プル型のトランジスタQ5、Q12で構成されている。
増幅回路6へのバイアス電圧を発生する第1バイアス発
生回路3は定電流源CS2、トランジスタQ7、Q8の
直列回路3で構成されている。前記出力端を有する増幅
回路6へのバイアス電流を発生する第2バイアス発生回
路8は、定電流源CS3、トランジスタQ14の直列回
路と、カレントミラートランジスタ対Q15、Q16で
構成されるカレントミラー回路CM3との従続接続で構
成されている。
【0031】本発明の実施の形態と図7の相違する部
分、つまり第2バイアス発生回路8の構成について、図
2を参照して詳細に説明する。定電流源CS3の一端が
正極性電源端子VDDに接続されている。トランジスタQ
14のドレインが定電流源CS3の他端に接続されてい
る。トランジスタQ14のソースが負極性電源端子VSS
に接続されている。また、このトランジスタQ14のゲ
ートがトランジスタQ8のゲートに接続され、カレント
ミラー回路を構成している。このトランジスタQ14の
ドレインがトランジスタQ15のドレイン及びゲートに
接続されている。トランジスタQ15とトランジスタQ
16とはそれぞれのゲート及びソースが接続されカレン
トミラー回路CM3を構成している。トランジスタQ1
6のドレインがトランジスタQ11のソース、そのゲー
ト、トランジスタQ12のゲート、トランジスタQ10
のドレインの接続点に接続されている。
【0032】電源端子VDD、VSSの間の電圧は電源電圧
V1である。定電流源CS2、トランジスタQ7、Q8
の直列回路の動作電源電圧の下限は動作限界電圧V2で
ある。また、定電流源CS3、トランジスタQ15の直
列回路の動作電源電圧の下限は動作限界電圧V3であ
る。トランジスタの数の違い、つまりトランジスタQ7
の有無によって、(動作限界電圧V2の絶対値)>(動
作限界電圧V3の絶対値)となる。
【0033】次に、本発明の実施の形態の動作を説明す
る。まず、本発明の実施の形態の動作の概略を説明す
る。図3(a)は、本発明の実施の形態の動作を説明す
る図である。図3(b)〜(d)は、その動作を説明す
るための波形図である。
【0034】図3(a)に示すように、本発明の実施の
形態は、従来のプッシュプルTr対が通常のプッシュプ
ルの動作を行う状態の他に、プッシュプルTr対のQ5
のみが増幅動作をする状態を有している。この場合、図
3(b)に示すように、トランジスタQ12は定電流源
の動作をし、そのドレイン電流ID12 (電流IP )は直
流電流となる。尚、この動作については後述する。
【0035】図4(a)は、定電流源CS2、トランジ
スタQ7、Q8、Q14の部分を抜き出した図である。
図4(b)は、本発明の実施の形態の出力段2aのトラ
ンジスタQ14〜Q16、定電流源CS3の動作を説明
するための図である。図5(a)は、上記の動作を説明
するための図で、縦軸はドレイン電流ID 、横軸は電源
電圧V1ある。図5(b)は後述するバイアスの関係を
示す図である。
【0036】図4(a)、図5(a)に示すように、電
源電圧V1の絶対値が動作限界電圧V2の絶対値以上つ
まり(電源電圧V1の絶対値)≧(動作限界電圧V2の
絶対値)の場合、トランジスタQ7、Q8、定電流源C
S2は従来と同様に動作する。つまり、定電流源CS2
の電流ICS2 は従来と同様に流れる。従って、トランジ
スタQ6、Q9は正常に動作し、トランジスタQ10の
ドレイン電流ID10 が流れ、出力段2aのプッシュプル
Tr対は従来と同様に動作する。
【0037】次に、(動作限界電圧V2の絶対値)>
(電源電圧V1の絶対値)≧(動作限界電圧V3の絶対
値)の場合、定電流源CS2の電流ICS2 は流れなくな
る。図4(b)に示すように、トランジスタQ14に流
れる電流が減少すると供にトランジスタQ15に電流が
流れ、及びトランジスタQ16のドレイン電流ID16
流れるようになる。つまり、定電流源CS3の電流I
CS3 と前記電流ID16 とによって、従来の動作から図3
(a)〜(d)に示す出力段2aのプッシュプルTr対
のトランジスタQ5のみの増幅動作に移行する。
【0038】次に、本発明の実施の形態の動作の詳細を
説明する。図5(a)(b)に示すように、(電源電圧
V1の絶対値)≧(動作限界電圧V2の絶対値)で、C
S2が本来の定電流動作(以下、定電流源の動作領域と
記す)をしており、かつ、定電流源CS2の電流値I
CS2 と定電流源CS3の電流値ICS3 が等しい場合、ト
ランジスタQ7のドレイン電圧(バイアス電圧)によっ
てトランジスタQ9が正常に動作する。また、図4
(a)の定電流源CS3の電流はトランジスタQ14に
流れるので、トランジスタQ14のドレイン、トランジ
スタQ15のドレインの間に電流が流れず、開放状態と
等価になる。従って、トランジスタQ15には電流が流
れない。また、トランジスタQ16のドレインにも電流
が流れず、開放状態と等価になる。従って、このカレン
トミラー回路CM3のプッシュプルTr対へ与える影響
はなく、トランジスタQ12、Q5はプッシュプル動作
をする。
【0039】図5(a)に示すように、電源端子VDD、
VSS間の電源電圧V1が下がってきて定電流源CS2が
FETトランジスタのサチュレーション領域つまり定電
流源の動作領域からリニア領域に移っていくと、徐々に
トランジスタQ8のドレイン電流ID8は減り始める。ト
ランジスタQ8のドレインの電圧は電源端子VSSの電圧
に近付く。また、トランジスタQ7のドレインの電圧は
電源端子VDDの電圧に近付く。このため、図4(b)に
示すように、トランジスタQ14のドレイン電流ID14
が減少してくる。また、トランジスタQ9、Q10のド
レイン電流も減少し、トランジスタQ6、Q10は増幅
動作をしなくなる。また、定電流源CS3は正常に動作
しており、上記と同時に、定電流源CS3からトランジ
スタQ15に電流が供給され始める。及び、カレントミ
ラー回路CM3、CM2に一定電流が流れるようにな
る。従って、トランジスタQ12は増幅動作から定電流
動作に移行し始める。
【0040】図5(a)に示すように、電源電圧V1が
さらに小さくなり、(電源電圧V1の絶対値)≦(動作
限界電圧V2の絶対値)、かつ、(電源電圧V1の絶対
値)≧(動作電源電圧V3の絶対値)の場合、電源電圧
V1は完全に定電流源CS2の電流供給のない低電圧に
なる。この場合、トランジスタQ9、Q8、Q10、Q
14のドレイン電流が小さくなり、トランジスタQ6は
動作しなくなる。また、定電流源CS3の電流はカレン
トミラー回路CM3のトランジスタQ15、Q16に電
流が流れる。カレントミラー回路CM2の動作によっ
て、トランジスタQ11、Q12は固定バイアスされ
る。図3(a)に示すように、出力段2aのプッシュプ
ルTr対はQ5のみの増幅器の動作(以下、単体増幅動
作と記す)に移行する。尚、図5(a)のトランジスタ
Q16のドレイン電流ID16 とトランジスタQ10のア
イドル電流ID10 の和が、点線で示すトランジスタQ1
2のアイドル電流ID12 となる。
【0041】上記の動作を定性的にまとめると次のよう
になる。電源電圧が低くなると起こる異常な現象は、出
力段2のプッシュプルTr対のアイドル電流を設定する
第1バイアス発生回路3、つまり定電流源CS2、トラ
ンジスタQ7、Q8が正常に動作しなくなることが原因
である。このことに着目し、本発明の実施の形態は、こ
のバイアス発生回路が正常に動作しない場合にも、出力
段2aが増幅動作を行うような回路構成としている。つ
まり、定電流源CS2の電流をトランジスタQ8、Q1
4によって検出し、第1バイアス発生回路3は後段の回
路が動作しない電圧(以下、ゼロ電位と記す)を出力す
る。このゼロ電位によってトランジスタQ10のドレイ
ンは開放状態となる。及び、第2バイアス発生回路8、
つまりトランジスタQ14からのバイアス電流によるト
ランジスタQ16の動作によって、出力段2aのトラン
ジスタQ12は増幅動作から能動負荷としての動作(定
電流源としての動作)に切換わる。このことによって、
トランジスタQ5の単体増幅動作が行われる。この能動
負荷Q12によってプッシュプルTr対のアイドル電流
IDLaが設定され、低定電圧での動作が可能となる。言
い換えると、このアイドル電流IIDLaを決めることとな
る回路は、定電流源CS2から定電流源の動作領域の下
限の低い定電流源CS3に切り替わる。この、能動負荷
Q12による出力段2aでは定電圧動作が可能である。
【0042】次に、上記の動作のバイアスについて説明
する。図5(b)に示すように、プッシュプル動作時、
キルヒホッフの法則によって、次式(5)が成り立つ。
【0043】 VGS7 +VGS8 =VGS9 +VGS10…(5) 次に、トランジスタQ7〜Q10、Q15、Q16の形
状が同じ場合、式(3)、(5)から次式(6)が成り
立つ。
【0044】 2×(ICS21/2 =(ID91/2 +(ID101/2 …(6) また、Q5とQ6のW/Lの比をa、つまり、次式
(7)の場合、式(8)が成り立つ。
【0045】 a=(W/L)Q5/(W/L)Q6…(7) ID5=a×ID6=a×ID9…(8) また、Q12とQ11のW/Lの比をb、つまり、次式
(9)の場合、式(10)が成り立つ。
【0046】 b=(W/L)Q12 /(W/L)Q11 …(9) ID12 =b×ID11 =b×ID10 …(10) さらに、出力段2aのプッシュプルTr対のアイドル電
流IIDL は負荷に電流が流れていない時の電流であり、
次式(11)が成り立つ。
【0047】ID12 =ID5=IIDL …(11) 上記の式(6)、(8)、(10)、(11)から次式
(12)が成り立つ。 2×(ICS21/2 =(IIDL /a)1/2 +(IIDL /b)1/2 =(a-1/2+b-1/2)×IIDL 1/2IDL =4×ICS2 /(a-1/2+b-1/22 …(12) 以上のように、アイドル電流IIDL は定電流源CS2に
よって設定される。
【0048】図3(a)に示す単体増幅動作時、図3
(b)に示すように、トランジスタQ12の動作波形、
つまりトランジスタQ12のドレイン電流ID12 (電流
P )の波形は直流電流、つまりアイドル電流IIDLa
なる。図3(c)に示すように、トランジスタQ5のド
レイン電流IN (Q5の動作電流ID5)の波形は単体増
幅動作をしている。図3(d)に示すように、プッシュ
プルTr対の電流IP 、IN を加え合わせたものが出力
端OUTの負荷電流IL となる。この場合、負荷電流I
L の正極側は電流IP 以上の電流値にならないので、電
流IP は必要な負荷電流以上に設定しておく必要があ
る。上記と同様の次式(13)のように、この他方のト
ランジスタQ5のアイドル電流IIDLaは、トランジスタ
Q15、Q16、及びトランジスタQ11、Q12を介
した定電流源CS3によって設定される。
【0049】 IIDLa=ID12a=b×ID11 =b×ID16 =b×ID15 =b×ICS3 …(13) また、この場合のアイドル電流IIDLaは電流IP と等し
く、AB級動作に比べてかなり増大する。しかし、電源
電圧が十分低くなった所で単体増幅動作に移行するた
め、消費電力としてはそれ程問題とはならない。
【0050】尚、定電流源CS3の電流ICS3 は正確に
定電流源CS2の電流ICS2 に等しくする必要はなく、
上記の動作をするに十分な程度でよい。図6は半導体基
板がP型の場合である。上記の本発明の実施の形態と比
べ、トランジスタQ1、Q2、Q7、Q9のサブストレ
ートの接続が異なるのみで、回路構成は同じである。
尚、各定電流源CS1、CS2、CS3、カレントミラ
ー回路CM3、プッシュプルTr対Q5、Q12、トラ
ンジスタQ6〜Q11、Q14、Q15入力段1のトラ
ンジスタQ1〜Q4はFETトランジスタに限らず、バ
イポーラトランジスタで構成されてもよい。
【0051】尚、トランジスタQ1〜Q4の入力段1が
ある場合は演算増幅として動作する。また、その入力段
1はなくてもよい。本発明の実施の形態においては、前
記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対
値以上の場合、定電流源CS2によって出力段のプッシ
ュプルTr対Q5、Q12に十分にアイドル電流IIDL
が流れると供にプッシュプルの動作が行われる。前記電
源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値よ
り小さい場合、定電流源CS3によってトランジスタQ
5に対応したアイドル電流IIDLaが流れると供にそのト
ランジスタQ5のみが増幅動作をする。また、定電流源
CS2、CS3、トランジスタQ14、Q15、Q16
の動作によって、この二つの場合が適切に切り替わり、
電源が低電圧であっても、出力段2aのプッシュプルT
r対Q5、Q12のアイドル電流が激減して不具合を起
こすことがない。従って、従来より1V程度低い電源電
圧でも正常に動作する。また、トランジスタを3つ(Q
14、Q15、Q16)、及び定電流源CS3を追加す
るだけなので、回路規模は大きくならない。携帯用の電
子機器等、低電圧の電源で動作する回路に適しおり、そ
の使用時間を長くできる。また、定電流源CS2、CS
3によって、プッシュプルTr対Q5、Q12、また
は、トランジスタQ5のみの場合の歪みが少ない動作点
で動作させることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回路規模が大きくなく、ノイズ、発振現象等の不具
合の少ない低電圧動作の増幅器及び半導体装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る増幅器の構成を示す
図。
【図2】本発明の実施の形態に係る増幅器の構成を説明
する図。
【図3】本発明の実施の形態に係る増幅器の動作を説明
する図。
【図4】本発明の実施の形態に係る増幅器の動作を説明
する図。
【図5】本発明の実施の形態に係る増幅器の動作を説明
する図。
【図6】本発明の実施の形態に係る増幅器の構成を示す
図。
【図7】従来の増幅器の一例の構成を示す図。
【図8】従来の増幅器の一例の構成を説明する図。
【図9】従来の増幅器の一例の動作を説明する図。
【符号の説明】
CS1、CS2、CS3…定電流源、 Q5、Q6、Q7、Q8、Q9、Q10、Q11、Q1
2、Q14、Q15、Q16…トランジスタ、 CM2(Q11、Q12)、CM3(Q15、Q16)
…カレントミラー回路、 VDD…正極性電源端子、 VSS…負極性電源端子、 OUT…出力端。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 万里子 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−285004(JP,A) 特開 平6−334447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1電源端子と第2電源端子とに接続さ
    れ、動作電源電圧の下限が動作限界電圧V2であり、前
    記第1電源端子と前記第2電源端子の間の電源電圧V1
    の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値以上の場合、
    第1バイアス電圧を第1の出力端に出力すると供に第2
    バイアス電圧を第2の出力端に出力し、前記電源電圧V
    1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値より小さい
    場合、前記電源電圧V1の絶対値と前記動作限界電圧V
    2の絶対値との差に応じて前記第1の出力端の電圧が前
    記第1電源端子の電圧に近付き、及び前記第2の出力端
    の電圧が第2電源端子の電圧に近付く第1バイアス発生
    回路と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、入
    力信号が供給される入力端と、前記第1バイアス発生回
    路の第1の出力端が接続されたバイアス入力端と、出力
    端とを有し、前記バイアス入力端に前記第1バイアス電
    圧が供給された場合、入力信号を増幅した出力信号を前
    記出力端に出力し、前記バイアス入力端の電圧が前記第
    2電源端子の電圧に近付いた場合、前記バイアス入力端
    の電圧の絶対値と前記第2電源端子の電圧の絶対値との
    差に応じて前記出力端が開放状態となる第1増幅回路
    と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、出
    力端に出力信号を供給するプッシュプル型に接続された
    トランジスタ対を含み、前記第1増幅回路の出力信号が
    供給される第1の入力端と、前記入力信号が供給される
    第2の入力端とを有する第2増幅回路と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、前
    記第1バイアス発生回路の前記第2の出力端に接続され
    た入力端、及び前記第2増幅回路の前記第1の入力端に
    接続された出力端を有し、動作電源電圧の下限が動作限
    界電圧V3であり及び前記動作限界電圧V3の絶対値が
    前記動作限界電圧V2の絶対値より小さく、前記電源電
    圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値以上か
    つ前記入力端の電圧が前記第2電源端子の電圧に近付い
    た場合、前記入力端と前記第2電源端子の電圧の差に応
    じたバイアス電流を前記出力端に供給し、前記電源電圧
    V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値以上、か
    つ、前記入力端に前記第2バイアス電圧が供給された場
    合、前記出力端が開放状態である第2バイアス発生回路
    とを備え、 前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶
    対値以上の場合、前記第2増幅回路が通常のプッシュプ
    ルの動作をし、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限
    界電圧V2の絶対値より小さく、かつ、前記動作限界電
    圧V3の絶対値以上の場合、前記第2増幅回路の第2の
    入力端に入力される信号によって駆動される前記トラン
    ジスタ対の一方のトランジスタのみが通常の増幅動作を
    することを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】前記第1バイアス発生回路は、第1定電流
    源と、前記第1電源端子及び前記第2電源端子の間に前
    記第1定電流源と供に直列に接続された複数のダイオー
    ド接続の第1トランジスタ群とからなり、その中のトラ
    ンジスタのいずれか一つのドレインを前記第1バイアス
    電圧として前記第1の出力端に出力し、前記第1トラン
    ジスタ群のいずれか一つのトランジスタのゲートとソー
    スの間の電圧を前記第2バイアス電圧として前記第2出
    力端に出力し、 前記第2増幅回路の前記トランジスタ対の一方のトラン
    ジスタのソースが前記第1電源端子に接続され、そのゲ
    ートが第1の入力端に接続され、及び、前記トランジス
    タ対の他方のトランジスタのゲートが前記第2の入力端
    に接続され、そのソースが前記第2の電源端子に接続さ
    れ、前記トランジスタ対の一方のトランジスタと他方の
    トランジスタのドレインが供に出力端に接続され、 前記第1増幅回路は、ゲートに前記入力信号が入力され
    てその入力信号の反転増幅を行う第1トランジスタと、
    前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に前記
    第1トランジスタと供に直列に接続されると供に少なく
    とも一つのトランジスタを有し、及びその中の一つのト
    ランジスタのゲートが前記バイアス入力端である第2ト
    ランジスタ群と、ソースが前記第2電源端子に接続さ
    れ、ゲートが前記第1トランジスタのドレインに接続さ
    れ、その前記ゲートの信号を反転増幅して前記第1増幅
    回路の出力端であるドレインに供給する第2トランジス
    タと、ゲートとドレインが供に前記第2トランジスタの
    ドレインに接続され、及びソースが前記第1電源端子に
    接続されて前記第2増幅回路のトランジスタ対の前記一
    方のトランジスタと供にカレントミラー回路を構成する
    第3トランジスタとからなり、 前記第2バイアス発生回路は、第2定電流源と、前記第
    2バイアス電圧がゲートとソースの間に供給されてカレ
    ントミラー回路として動作し、前記第1電源端子と前記
    第2電源端子の間に前記第2定電流源と供に直列に接続
    された第4トランジスタと、それぞれのソースが供に前
    記第2の電源端子に接続され、及びそれぞれのゲートが
    供に前記第2定電流源と前記第4トランジスタの接続点
    と一方のトランジスタのドレインとに接続され、他方の
    トランジスタのドレインが前記第2バイアス発生回路の
    前記出力端に接続されたカレントミラートランジスタ対
    とからなり、 前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶
    対値以上の場合、前記第1バイアス回路が動作して、前
    記第2定電流源の電流が前記第4トランジスタに流れ
    て、前記カレントミラートランジスタ対に電流が流れな
    いことによって、前記第2増幅器のトランジスタ対が通
    常のプッシュプル動作をし、 前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶
    対値より小さく、かつ、前記動作限界電圧V3の絶対値
    以上の場合、前記第1バイアス回路が動作せず、及び第
    2定電流源の電流が前記第4トランジスタに流れずに前
    記カレントミラートランジスタ対に流れることによっ
    て、前記第3トランジスタ及び前記第2増幅回路の前記
    トランジスタ対の前記一方のトランジスタが定電流源動
    作をし、前記第2増幅回路の前記第2の入力端に入力さ
    れる信号によって駆動されるその前記トランジスタ対の
    前記他方のトランジスタのみが通常の増幅動作をするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  3. 【請求項3】第1電源端子と前記第2電源端子とに接続
    され、動作電源電圧の下限が動作限界電圧V2であり、
    前記第1電源端子と前記第2電源端子の間の電源電圧V
    1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値以上の場
    合、第1バイアス電圧を第1の出力端に出力すると供に
    第2バイアス電圧を第2の出力端に出力し、前記電源電
    圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶対値より小
    さい場合、前記電源電圧V1の絶対値と前記動作限界電
    圧V2の絶対値との差に応じて前記第1の出力端の電圧
    が前記第1電源端子の電圧に近付き、及び前記第2の出
    力端の電圧が第2電源端子の電圧に近付く第1バイアス
    発生回路と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、入
    力信号が供給される入力端と、前記第1バイアス発生回
    路の第1の出力端が接続されたバイアス入力端と、出力
    端とを有し、前記バイアス入力端に前記第1バイアス電
    圧が供給された場合、入力信号を増幅した出力信号を前
    記出力端に出力し、前記バイアス入力端の電圧が前記第
    2電源端子の電圧に近付いた場合、前記バイアス入力端
    の電圧の絶対値と前記第2電源端子の電圧の絶対値との
    差に応じて前記出力端が開放状態となる第1増幅回路
    と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、出
    力端に出力信号を供給するプッシュプル型に接続された
    トランジスタ対を含み、前記第1増幅回路の出力信号が
    供給される第1の入力端と、前記入力信号が供給される
    第2の入力端とを有する第2増幅回路と、 前記第1電源端子と前記第2電源端子とに接続され、前
    記第1バイアス発生回路の前記第2の出力端に接続され
    た入力端、及び前記第2増幅回路の前記第1の入力端に
    接続された出力端を有し、動作電源電圧の下限が動作限
    界電圧V3であり及び前記動作限界電圧V3の絶対値が
    前記動作限界電圧V2の絶対値より小さく、前記電源電
    圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値以上か
    つ前記入力端の電圧が前記第2電源端子の電圧に近付い
    た場合、前記入力端と前記第2電源端子の電圧の差に応
    じたバイアス電流を前記出力端に供給し、前記電源電圧
    V1の絶対値が前記動作限界電圧V3の絶対値以上、か
    つ、前記入力端に前記第2バイアス電圧が供給された場
    合、前記出力端が開放状態である第2バイアス発生回路
    とを備え、 前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶
    対値以上の場合、前記第2増幅回路が通常のプッシュプ
    ルの動作をし、前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限
    界電圧V2の絶対値より小さく、かつ、前記動作限界電
    圧V3の絶対値以上の場合、前記第2増幅回路の第2の
    入力端に入力される信号によって駆動される前記トラン
    ジスタ対の一方のトランジスタのみが通常の増幅動作を
    することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】ゲートが入力端で、ソースが第2電源端子
    に接続され、ドレインが出力端に接続され第1導電型チ
    ャネルを有する第1トランジスタと、 ゲートが前記入力端に接続され、ソースが前記第2電源
    端子に接続され、第1導電型チャネルを有する第2トラ
    ンジスタと、 一端が前記第1電源端子に接続された第1定電流源とゲ
    ートとドレインが供に前記第1定電流源の他端に接続さ
    れ、第1導電型チャネルを有する第3トランジスタと、 ゲートとドレインが供に前記第3トランジスタのソース
    に接続され、ソースが前記第2電源端子に接続され、第
    1導電型チャネルを有する第4トランジスタと、 ゲートが前記第3トランジスタのドレインに接続され、
    ドレインが第1電源端子に接続され、ソースが第2トラ
    ンジスタのドレインに接続され、第1導電型チャネルを
    有する第5トランジスタと、 ゲートが第2トランジスタのドレインに接続され、ソー
    スが第2電源端子に接続され、第1導電型チャネルを有
    する第6トランジスタと、 ソースが前記第1電源端子に接続され、ゲートとドレイ
    ンが供に前記第6トランジスタのドレインに接続され、
    第2導電型チャネルを有する第7トランジスタと、 ソースが前記第7トランジスタのソースに接続され、ゲ
    ートが第7トランジスタのゲートに接続されてカレント
    ミラー回路を構成し、ドレインが出力端子に接続されて
    前記第1トランジスタと供にプッシュプル型トランジス
    タ対を構成し、第2導電型チャネルを有する第8トラン
    ジスタと、 一端が前記第1電源端子に接続された第2定電流源と、 ドレインが前記第2定電流源の他端に接続され、ゲート
    が前記第4トランジスタのゲートに接続され、ソースが
    前記第2電源端子に接続され、第1導電型チャネルを有
    する第9トランジスタと、 ソースが前記第2電源端子に接続され、ゲート及びドレ
    インが前記第9トランジスタのドレインに接続され、第
    1導電型チャネルを有する第10トランジスタと、 ソースが前記第10トランジスタのソースに接続され、
    ゲートが前記第10トランジスタのゲートに接続されて
    カレントミラー回路が構成され、ドレインが前記第7ト
    ランジスタのゲートに接続され、第1導電型チャネルを
    有する第11トランジスタと、 前記第2電源端子と前記第1電源端子の間の電源電圧V
    1の絶対値が前記第1定電流源及び第3トランジスタ及
    び第4トランジスタを動作させる動作限界電圧V2の絶
    対値以上の場合、前記第2定電流源の電流が前記第9ト
    ランジスタに流れて、前記第10トランジスタ及び第1
    1トランジスタからなるカレントミラー回路に電流が流
    れないことによって、前記第1トランジスタ及び前記第
    8トランジスタからなるトランジスタ対が通常のプッシ
    ュプル動作をし、 前記電源電圧V1の絶対値が前記動作限界電圧V2の絶
    対値より小さく、かつ、前記第2定電流源及び第9トラ
    ンジスタを動作させる動作限界電圧V3の絶対値以上の
    場合、第2定電流源の電流が前記第9トランジスタに流
    れずに前記第10トランジスタ及び前記第11トランジ
    スタからなるカレントミラー回路に流れることによっ
    て、前記第7トランジスタ及び前記第8トランジスタが
    定電流源動作をし、前記第1トランジスタのみが通常の
    増幅動作をすることを特徴とする半導体装置。
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