JP3337902B2 - 多導体架空送電線路 - Google Patents
多導体架空送電線路Info
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- JP3337902B2 JP3337902B2 JP09674596A JP9674596A JP3337902B2 JP 3337902 B2 JP3337902 B2 JP 3337902B2 JP 09674596 A JP09674596 A JP 09674596A JP 9674596 A JP9674596 A JP 9674596A JP 3337902 B2 JP3337902 B2 JP 3337902B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多導体架空送電線
路（２導体以上の架空送電線路）に関するものであり、
特に相間短絡を防止し得る多導体架空送電線路に関する
ものである。
路（２導体以上の架空送電線路）に関するものであり、
特に相間短絡を防止し得る多導体架空送電線路に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、多導体架空送電線路には、着氷
雪が生じると、ギャロッピングと呼ばれる低周波大振幅
の振動が生じる。このギャロッピングと呼ばれる低周波
大振幅の振動が生じると、上下の多導体架空送電線が接
触して相間短絡事故が発生する。
雪が生じると、ギャロッピングと呼ばれる低周波大振幅
の振動が生じる。このギャロッピングと呼ばれる低周波
大振幅の振動が生じると、上下の多導体架空送電線が接
触して相間短絡事故が発生する。
【０００３】この相間短絡事故を防止するには、多導体
架空送電線路にギャロッピングが生じ無いようにすれば
よく、このための手段として、回線の異なる水平対向相
の各多導体間を相間スペーサで連結し、回線の異なる水
平対向相の各多導体を相互に干渉させることによって、
多導体架空送電線路にギャロッピングが生じるのを防止
する方法が提案されている。なお、相間スペーサは、ポ
リマー碍子等の絶縁本体部の両側に電線クランプを取付
けた構造となっている。
架空送電線路にギャロッピングが生じ無いようにすれば
よく、このための手段として、回線の異なる水平対向相
の各多導体間を相間スペーサで連結し、回線の異なる水
平対向相の各多導体を相互に干渉させることによって、
多導体架空送電線路にギャロッピングが生じるのを防止
する方法が提案されている。なお、相間スペーサは、ポ
リマー碍子等の絶縁本体部の両側に電線クランプを取付
けた構造となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回線の
異なる水平対向相の各多導体間を、単に相間スペーサで
連結すると、相間スペーサが各多導体から応力を受けて
損傷したり、ギャロッピングを有効に防止し得ないとい
う問題があった。
異なる水平対向相の各多導体間を、単に相間スペーサで
連結すると、相間スペーサが各多導体から応力を受けて
損傷したり、ギャロッピングを有効に防止し得ないとい
う問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたもので、回線の異なる水平対向相の各多導
体間を、相間スペーサで連結してなる多導体架空送電線
路において、前記相間スペーサは、絶縁本体部と、連結
部と、スペーサ部とから構成され、該相間スペーサの前
記絶縁本体部は、水平対向相の最下部の導体を含む平面
より下方に位置せしめ、該相間スペーサによって、回線
の異なる水平対向相の各多導体を、線路方向には可動的
であるが各多導体の中心部を軸として回転しないように
構成したことを特徴とするものである。
みてなされたもので、回線の異なる水平対向相の各多導
体間を、相間スペーサで連結してなる多導体架空送電線
路において、前記相間スペーサは、絶縁本体部と、連結
部と、スペーサ部とから構成され、該相間スペーサの前
記絶縁本体部は、水平対向相の最下部の導体を含む平面
より下方に位置せしめ、該相間スペーサによって、回線
の異なる水平対向相の各多導体を、線路方向には可動的
であるが各多導体の中心部を軸として回転しないように
構成したことを特徴とするものである。
【０００６】多導体架空送電線路においては、回線の異
なる水平対向相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振
動することがある。かかる振動を相間スペーサで阻害し
てしまうと、相間スペーサに無理な応力が作用して相間
スペーサが損傷してしまうという問題がある。本発明に
おいては、回線の異なる水平対向相の各多導体を、線路
方向に可動的に構成したために、回線の異なる水平対向
相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振動することが
可能となり、相間スペーサの損傷を防止することができ
る。
なる水平対向相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振
動することがある。かかる振動を相間スペーサで阻害し
てしまうと、相間スペーサに無理な応力が作用して相間
スペーサが損傷してしまうという問題がある。本発明に
おいては、回線の異なる水平対向相の各多導体を、線路
方向に可動的に構成したために、回線の異なる水平対向
相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振動することが
可能となり、相間スペーサの損傷を防止することができ
る。
【０００７】また、多導体架空送電線路においては、多
導体がその中心部を軸として回転すると、この捻回周期
が多導体の上下周期に近づいてしまい、このためにギャ
ロッピングが生じ易くなるという問題がある。本発明に
おいては、回線の異なる水平対向相の各多導体を、各多
導体の中心部を軸として回転しないように構成したため
に、各多導体の回転を防止することができ、このために
ギャロッピングを有効に防止することができる。
導体がその中心部を軸として回転すると、この捻回周期
が多導体の上下周期に近づいてしまい、このためにギャ
ロッピングが生じ易くなるという問題がある。本発明に
おいては、回線の異なる水平対向相の各多導体を、各多
導体の中心部を軸として回転しないように構成したため
に、各多導体の回転を防止することができ、このために
ギャロッピングを有効に防止することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図１および図２は本発明を２導体送電線
路に適用した場合である。Ａ1 、Ａ2 は一方の回線の導
体、Ｂ1 、Ｂ2 は他方の回線の導体であり、一方の回線
の導体Ａ1 、Ａ2 と他方の回線の導体Ｂ1 、Ｂ2 とは水
平方向に対向して架設されている。
細に説明する。図１および図２は本発明を２導体送電線
路に適用した場合である。Ａ1 、Ａ2 は一方の回線の導
体、Ｂ1 、Ｂ2 は他方の回線の導体であり、一方の回線
の導体Ａ1 、Ａ2 と他方の回線の導体Ｂ1 、Ｂ2 とは水
平方向に対向して架設されている。
【０００９】また１は相間スペーサであり、この相間ス
ペーサ１は、絶縁本体部１０と、連結部２０と、スペー
サ部３０とから構成されている。
ペーサ１は、絶縁本体部１０と、連結部２０と、スペー
サ部３０とから構成されている。
【００１０】絶縁本体部１０は、ＦＲＰ等の絶縁芯の外
周にシリコンゴム、エチレンプロピレンゴム、その他の
電気的絶縁性に優れた有機材料を被覆せて構成した絶縁
部１１と、該絶縁部１１を両側に直列に接続した長さ調
整部材１２と、前記絶縁部１１の先端に固着された上下
方向に貫通したボルト挿通孔を有するアイ金具１３とか
ら構成されている。
周にシリコンゴム、エチレンプロピレンゴム、その他の
電気的絶縁性に優れた有機材料を被覆せて構成した絶縁
部１１と、該絶縁部１１を両側に直列に接続した長さ調
整部材１２と、前記絶縁部１１の先端に固着された上下
方向に貫通したボルト挿通孔を有するアイ金具１３とか
ら構成されている。
【００１１】アイ金具１３には、連結部２０が取付けら
れている。連結部２０はコ字型の連結金具２１を有して
おり、該コ字型の連結金具２１が、水平方向に回動自在
にボルト・ナット４０によってアイ金具１３に取付けら
れている。また連結部２０は、前記コ字型の連結金具２
１の上面に突設固定された一対のスペーサ連結金具２２
を備えている。この一対のスペーサ連結金具２２は、前
記絶縁本体部１０の軸線方向に対して直角方向に形成さ
れている。
れている。連結部２０はコ字型の連結金具２１を有して
おり、該コ字型の連結金具２１が、水平方向に回動自在
にボルト・ナット４０によってアイ金具１３に取付けら
れている。また連結部２０は、前記コ字型の連結金具２
１の上面に突設固定された一対のスペーサ連結金具２２
を備えている。この一対のスペーサ連結金具２２は、前
記絶縁本体部１０の軸線方向に対して直角方向に形成さ
れている。
【００１２】一対のスペーサ連結金具２２間には、スペ
ーサ部３０が取付けられている。スペーサ部３０はスペ
ーサロッド３１と該スペーサロッド３１の両側に設けら
れた２個の電線クランプ３２とを具備しており、前記ス
ペーサロッド３１から突設された連結部３３がボルト・
ナット５０によって一対のスペーサ連結金具２２に取付
けられている。
ーサ部３０が取付けられている。スペーサ部３０はスペ
ーサロッド３１と該スペーサロッド３１の両側に設けら
れた２個の電線クランプ３２とを具備しており、前記ス
ペーサロッド３１から突設された連結部３３がボルト・
ナット５０によって一対のスペーサ連結金具２２に取付
けられている。
【００１３】上記のような相間スペーサ１が、水平対向
相の各導体Ａ1 、Ａ2 、Ｂ1 、Ｂ2い取付けられて構成
された２導体送電線路においては、各多導体は、アイ金
具１３とコ字型の連結金具２１との結合部およびスペー
サ連結金具２２と連結部３３との結合部を介して線路方
向には動けるが、多導体の中心部を軸として回転するこ
とはできない。また、相間スペーサ１の絶縁本体部１０
は、水平対向相の各導体Ａ1 、Ａ2 、Ｂ1 、Ｂ2 を含む
平面より下方に位置しており、各多導体が動いた場合で
も該多導体が絶縁本体部１０に衝突することがなく、該
絶縁本体部１０が損傷することもない。
相の各導体Ａ1 、Ａ2 、Ｂ1 、Ｂ2い取付けられて構成
された２導体送電線路においては、各多導体は、アイ金
具１３とコ字型の連結金具２１との結合部およびスペー
サ連結金具２２と連結部３３との結合部を介して線路方
向には動けるが、多導体の中心部を軸として回転するこ
とはできない。また、相間スペーサ１の絶縁本体部１０
は、水平対向相の各導体Ａ1 、Ａ2 、Ｂ1 、Ｂ2 を含む
平面より下方に位置しており、各多導体が動いた場合で
も該多導体が絶縁本体部１０に衝突することがなく、該
絶縁本体部１０が損傷することもない。
【００１４】図３は本発明を４導体架空送電線路に適用
した場合であり、前記実施の形態と異なる点は、スペー
サロッド３１に４個の電線クランプ３２を取付け、該４
個の電線クランプ３２でそれぞれ各多導体Ａ1 、Ａ2 、
Ａ3 、Ａ4 を把持した点である。その他の点は前記実施
の形態と同じであるので同一符号を付して説明を省略す
る。
した場合であり、前記実施の形態と異なる点は、スペー
サロッド３１に４個の電線クランプ３２を取付け、該４
個の電線クランプ３２でそれぞれ各多導体Ａ1 、Ａ2 、
Ａ3 、Ａ4 を把持した点である。その他の点は前記実施
の形態と同じであるので同一符号を付して説明を省略す
る。
【００１５】この実施の形態においても、各多導体
Ａ1 、Ａ2 、Ａ3 、Ａ4 は、アイ金具１３とコ字型の連
結金具２１との結合部およびスペーサ連結金具２２と連
結部３３との結合部を介して線路方向に動けるが、多導
体の中心部を軸として回転することはできない。また、
相間スペーサ１の絶縁本体部１０は、水平対向相の最下
部の導体Ａ3 、Ａ4 を含む平面より下方に位置してい
る。
Ａ1 、Ａ2 、Ａ3 、Ａ4 は、アイ金具１３とコ字型の連
結金具２１との結合部およびスペーサ連結金具２２と連
結部３３との結合部を介して線路方向に動けるが、多導
体の中心部を軸として回転することはできない。また、
相間スペーサ１の絶縁本体部１０は、水平対向相の最下
部の導体Ａ3 、Ａ4 を含む平面より下方に位置してい
る。
【００１６】なお、上記の実施の形態においては本発明
を２導体架空送電線路および４導体架空送電線路に適用
したが、本発明は、６導体架空送電線路や８導体架空送
電線路等にも同様に適用できるものである。また、本発
明は、相間スペーサによって、回線の異なる水平対向相
の各多導体を、線路方向には可動的であるが各多導体の
中心部を軸として回転しないように構成してあればよ
く、その構造は特に限定するものではない。
を２導体架空送電線路および４導体架空送電線路に適用
したが、本発明は、６導体架空送電線路や８導体架空送
電線路等にも同様に適用できるものである。また、本発
明は、相間スペーサによって、回線の異なる水平対向相
の各多導体を、線路方向には可動的であるが各多導体の
中心部を軸として回転しないように構成してあればよ
く、その構造は特に限定するものではない。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る多導体架空
送電線路においては、回線の異なる水平対向相の各多導
体を、線路方向に可動的に構成したために、回線の異な
る水平対向相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振動
することが可能となり、相間スペーサの損傷を防止する
ことができる。また、本発明においては、回線の異なる
水平対向相の各多導体を、各多導体の中心部を軸として
回転しないように構成したために、各多導体の回転を防
止することができ、このためにギャロッピングを有効に
防止することができる。
送電線路においては、回線の異なる水平対向相の各多導
体を、線路方向に可動的に構成したために、回線の異な
る水平対向相の各多導体が線路方向にかつ逆方向に振動
することが可能となり、相間スペーサの損傷を防止する
ことができる。また、本発明においては、回線の異なる
水平対向相の各多導体を、各多導体の中心部を軸として
回転しないように構成したために、各多導体の回転を防
止することができ、このためにギャロッピングを有効に
防止することができる。
【図１】本発明に係る多導体架空送電線路の一実施の形
態を示す正面図。
態を示す正面図。
【図２】図１の要部拡大図。
【図３】本発明に他の実施の形態を示す概略正面図。
Ａ1 、Ａ2 、Ａ3 、Ａ4 一方の回線の導体 Ｂ1 、Ｂ2 他方の回線の導体 １ 相間スペーサ １０ 絶縁本体部 １１ 絶縁部 １２ 長さ調整部材 １３ アイ金具１３ ２０ 連結部 ２１ コ字型の連結金具 ２２ スペーサ連結金具 ３０ スペーサ部 ３１ スペーサロッド ３２ 電線クランプ ４０、５０ ボルト・ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02G 7/12
Claims (1)
- 【請求項１】回線の異なる水平対向相の各多導体間を、
相間スペーサで連結してなる多導体架空送電線路におい
て、前記相間スペーサは、絶縁本体部と、連結部と、ス
ペーサ部とから構成され、該相間スペーサの前記絶縁本
体部は、水平対向相の最下部の導体を含む平面より下方
に位置せしめ、該相間スペーサによって、回線の異なる
水平対向相の各多導体を、線路方向には可動的であるが
各多導体の中心部を軸として回転しないように構成した
ことを特徴とする多導体架空送電線路
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09674596A JP3337902B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 多導体架空送電線路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09674596A JP3337902B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 多導体架空送電線路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09284961A JPH09284961A (ja) | 1997-10-31 |
| JP3337902B2 true JP3337902B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=14173230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09674596A Expired - Fee Related JP3337902B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 多導体架空送電線路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3337902B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP09674596A patent/JP3337902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09284961A (ja) | 1997-10-31 |
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