JP2988568B2 - 多導体送電線の相間スペーサ取付装置 - Google Patents

多導体送電線の相間スペーサ取付装置

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JP2988568B2 JP6282827A JP28282794A JP2988568B2 JP 2988568 B2 JP2988568 B2 JP 2988568B2 JP 6282827 A JP6282827 A JP 6282827A JP 28282794 A JP28282794 A JP 28282794A JP 2988568 B2 JP2988568 B2 JP 2988568B2
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敏雄 山田
健二 飯田
武男 宗像
望 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多導体送電線に相間スペ
ーサを取り付ける装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線の各相の導体がギャロッピン
グ振動を起こして接触する相間短絡事故を防止するため
に、長尺幹状の碍子またはポリマー碍子製の絶縁杆体の
上下両端に導体把持クランプを設けた相間スペーサを、
上下の各相の導体間に取り付けて各相導体相互の接触を
防いでいるが、多導体送電線の場合は各素導体の個々の
挙動は必ずしも同一ではなく、各素導体が長手方向に移
動するとその各導体把持クランプに無理な応力がかかる
ので、導体の長手方向移動に応動するようにした導体把
持クランプが用いられている。
【0003】たとえば、多導体送電線の上下の各相の素
導体を把持する複数のクランプを導体集束ヨークに取り
付け、この導体集束ヨークを、碍子製の棒状絶縁体の上
下両端に、線路方向のみに可動に取り付けて、各素導体
の長手方向移動に対処するようにした実開昭52−14
9295号の多導体用相間スペーサが公知である。
【0004】また、合成樹脂または磁器等からなる絶縁
スペーサロッドの端部に連結した所定長さのダンパーケ
ーブルまたはダンパーロッドを多導体送電線に取り付け
てギャロッピング振動を抑制するようにした特開昭52
−120393号の架空送電線用相間スペーサが公知で
ある。
【0005】また、同相導体相互の間隔を保つ導体スペ
ーサの両端に、クランプを、電線方向に可動に取り付
け、上下の各相の導体スペーサの重心を棒状絶縁体の両
端にピン連結して導体スペーサを垂直面内に可動に取り
付けて、1相の導体群にギャロッピング振動が起こって
も他相の導体群により干渉を受けてギャロッピング振動
を消滅するようにした実開昭51−121797号の多
導体用相間スペーサが公知である。
【0006】また、二股部の平行片に傾斜面を形成した
クランプ本体の該平行片の間に連結杆の両端の環状部を
挿入しねじピンで枢支して、スペーサ本体である連結杆
の端部が該傾斜面間でガタついて揺動するようにスペー
サを構成し、さらに前記のように構成した連結杆を四角
形主枠の四隅の頂点の取付板の孔内に揺動するように取
り付けた実開昭59−18525号の架空線用スペーサ
が公知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記実用新案出願公開
の多導体用相間スペーサのように、導体把持クランプを
線路方向のみに可動にした構成では、上側の相または下
側の相における多導体の左右の各素導体の線路方向の移
動が逆位相である場合には、碍子製棒状絶縁体の両端の
各導体集束ヨークに設けた導体把持クランプ間に逆位相
の線路方向応力がかかって相間スペーサに捻回モーメン
トがかかりその棒状絶縁体が破壊するという問題点があ
り、殊にサブスパンギャロッピング時に多発する水平方
向回転運動に追随できないという問題点がある。
【0008】また、前記特許出願公開の架空送電線用相
間スペーサも、上下各相の導体が線路方向に逆位相で動
いた時は絶縁スペーサロッドに捻じれがかかり、特に4
導体の送電線の場合は捻回力が大きくなり絶縁スペーサ
ロッドが損傷しやすいという問題点があり、さらに、ス
リートジャンプ等により絶縁スペーサロッドが弧状に曲
げられた場合、絶縁スペーサロッドが電線に衝突して損
傷したり、ダンパーケーブルまたはダンパーロッドが疲
労して絶縁スペーサロッドが脱落するおそれがあるばか
りでなく、ダンパーケーブルまたはダンパーロッドと絶
縁スペーサロッドとの連結部が複雑なため施工性が悪い
という問題点がある。
【0009】また、前記実用新案出願公開の多導体用相
間スペーサと架空線用スペーサは、電線方向には可動で
あっても水平面内においては回動することができないの
で、多導体の左右素導体の線路方向移動が逆位相の場合
は相間スペーサに捻回モーメントがかかり破壊するとい
う問題点がある。
【0010】本出願人はさきに、相間スペーサのポリマ
ー碍子の上下両端に取り付けた各電線クランプの向きが
整合しない場合の相間スペーサが受けるねじれに対処す
るために、ポリマー碍子部と電線クランプの間に回動自
在継手を設け上下両端の電線クランプを相互に回動自在
にして単導体送電線に装着するようにした特開平6−1
13435号の相間スペーサを開発したが、これは、多
導体送電線に取り付けるように構成するには、複数の電
線クランプの支持体と回動自在継手との連結部の構成が
複雑になり、また、上相と下相の導体間隔に適合する長
さの相間スペーサを構成するのに、回動自在継手を設け
る分だけ充電部分の長さが長くなってその分だけポリマ
ー碍子の占める長さが短くなり、上下両端の電線クラン
プ間の間隔に対してポリマー碍子の充分な長さが得られ
ない。
【0011】本発明は、前記の問題点を解決し、多導体
送電線の各相の素導体が線路方向に逆位相で動いてもポ
リマー碍子絶縁杆体に捻じれがかからないようにした多
導体送電線の相間スペーサ取付装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の多導体送電線の相間スペーサ取付装置は、多
導体送電線の素導体間隔を保持する素導体間スペーサフ
レーム1、2、4、5を相間絶縁スペーサ杆体7の両端
部に設け、前記索導体間スペーサフレームの各端部の水
平面回動連結部30におけるクランプ保持筒部内11に
電線把持クランプ下端部を支持するアイボルト20を連
結ばね21で弾力的に支持することにより、該電線把持
クランプ10を水平面内におい下回動可能に連結し、か
つ、前記アイボルト20の上端部における電線方向回動
連結部40により前記電線把持クランプ10を電線方向
に回動可能に連結したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】電線把持クランプ10は多導体送電線の上下の
各相の各素導体を把持し、素導体間スペーサフレーム
1、2、4、5は同相の各素導体間の間隔を該スペーサ
フレームの長さに相当する所定間隔に保持する。相間絶
縁スペーサ杆体7は上側の相の多導体と下側の相の多導
体とを絶縁スペーサ杆体7の長さに相当する所定間隔に
保持して、ギャロッピング振動時の上側の相と下側の相
の導体相互の接触を防ぐ。
【0014】個々の素導体が線路方向に個々に移動して
も、各電線把持クランプ10は、それぞれ素導体間スペ
ーサフレームに対して電線方向回動連結部40により電
線方向に回動可能に連結されているので、個々に電線方
向に回動して追随することができ、ポリマー碍子の相間
絶縁スペーサ杆体7に無理な応力がかからない。
【0015】また、電線把持クランプ10は、水平面回
動連結部30におけるクランプ保持筒部内11において
電線把持クランプ下端部を支持するアイボルト20が連
結ばね21で弾力的に支持されることにより素導体間ス
ペーサフレームに対して水平面内に回動可能に連結され
ているので、各素導体の各々の線路方向移動が逆位相で
相間スペーサに捻回モーメントがかかっても、さらに、
サブスパンギャロッピング時に水平方向回転遅動が起こ
っても、各素導体を把持している個々の電線把持クラン
プ10は導体間スペーサフレームに対してそれぞれ
平面内で回動して自由に追随し、かつ連結ばね21の弾
力で弾力的に追随することができ、しかも線路方向の回
動運動に対して連結ばね21の伸縮作用によりクランプ
部に作用する各種の振動応力が緩和されるから、ポリマ
ー碍子の相間絶縁スペーサ杆体7に無理な捻じれ応力が
かからない。
【0016】
【実施例】以下本発明の多導体送電線の相間スペーサ取
付装置の実施例を図面により説明する。図1および図
3、図4は275KV級の4導体送電線に本発明を適用
した実施例を示し、A1、A2、A3、A4は4導体送
電線の上側にある相の4導体A(符号Aは図3)の各素
導体であり、B1、B2、B3、B4は下側にある相の
4導体B(符号Bは図3)の各素導体である。
【0017】1は上側にある相の4条の素導体A1、A
2、A3、A4のうち上側の2条の導体A1、A2の水
平間隔を所定間隔に保持する上側の素導体間スペーサフ
レームであり、2は下側の2条の導体A3、A4の水平
間隔を所定間隔に保持する下側の素導体間スペーサフレ
ームである。この上側と下側の両素導体間スペーサフレ
ーム1、2は円筒状フランジを用いた上下間隔保持連結
杆3の上下両端に取り付ける。
【0018】4は下側にある相の素導体B1、B2、B
3、B4のうち上側の2導体B1、B2の水平間隔を所
定間隔に保持する上側の素導体間スペーサフレームであ
り、5は下側の2導体B3、B4の水平間隔を所定間隔
に保持する下側の素導体間スペーサフレームである。こ
の上側と下側の素導体間スペーサフレーム4、5も円筒
状フランジを用いた上下間隔保持連結杆6の上下両端に
取り付ける。
【0019】前記の上相の導体Aの上側の素導体間スペ
ーサフレーム1と下側の素導体間スペーサフレーム2、
および下相の導体Bの上側の素導体間スペーサフレーム
4と下側の素導体間スペーサフレーム5は、それぞれ上
相導体Aの上下間隔保持連結杆3の上下両端、および下
相導体Bの上下間隔保持連結杆6の上下両端に同一垂直
面内にあるように取り付けるが、施工性等を向上させる
ためにその取付角度を0゜≦θ≦45゜ の範囲で選定
することができる。
【0020】前記の上相の導体Aの素導体間スペーサフ
レーム1、2と下相の導体Bの素導体間スペーサフレー
ム4、5は長尺幹状のポリマー碍子からなる相間絶縁ス
ペーサ杆体7の上下両端部に取り付ける。このポリマー
碍子相間絶縁スペーサ杆体7の両端部には、電界を緩和
してポリマー碍子のエロージョンやトラッキングによる
劣化を防止するシールドリング8を取り付ける。9はフ
ランジアダプターで、相間距離が個々に異なる場合に所
定の長さに調節するために取り付けるものであり、前記
の相間絶縁スペーサ杆体7と素導体間スペーサフレーム
4との間に介在させてフレームボルト91で取り付け
る。
【0021】前記の上相の導体Aの各素導体間スペーサ
フレーム1、2、および下相の導体Bの各素導体間スペ
ーサフレーム4、5の各両端部には、それぞれ各素導体
を把持する電線把持クランプ10を取り付ける。この電
線把持クランプ10は、図2に示したように、各素導体
間スペーサフレーム1、2、4、5の各々の端部に溶接
等により設けた円筒状ケーシング形のクランプ保持筒部
11にクランプ部31の下端部25を回動可能に保持さ
せたものである。このクランプ保持筒部11はその筒体
の下端を開口12し、筒体の上端内周の係止環部13に
中心孔14を設ける。
【0022】前記のクランプ保持筒部11の内部にはア
イボルト20を回動自在に支持させる。このアイボルト
20は、中間部に鍔部15を有し下半部16の下端部に
ボルト部17を有し上半部18の上端部に横孔19を有
する。このアイボルト20の下半部16を前記のクラン
プ保持筒部11の上端の中心孔14から保持筒11内に
差込み、このクランプ保持筒部11内のアイボルト下半
部16にクランプ保持筒部11の下端開口12から連結
ばね21を嵌挿し、この下端開口12から突出している
アイボルト下端のボルト部17にワッシャ22を嵌め溝
付ナット23を螺合して割りピン24で抜け止めして連
結ばね21の下端を押さえ、クランプ保持筒部11の上
端の係止環部13との間に連結ばね21を締付けること
により、アイボルト下半部16をクランプ保持筒部11
内に弾力的に保持する。このようにクランプ保持筒部1
1内に下半部16が弾力的に保持されたアイボルト20
はクランプ保持筒部11内においてアイボルト軸を垂直
軸心として、電線方向に対して平行な平面内である水平
面内において回動可能である。
【0023】前記のアイボルト20の上端部に電線把持
クランプ10のクランプ部31を電線方向に可動になる
ように取り付ける。この取り付けは、前記のアイボルト
20の上半部18の上端に、クランプ部31の下端部2
5の下端に開口する中間溝部26を嵌めてこのクランプ
部下端部25の横孔27とアイボルト上半部18の横孔
19に連結横ボルト28を挿通し、この連結横ボルト2
8に嵌挿した防音ばね32を、クランプ部下端部25の
半部の拡大横孔27内においてボルト頭部とアイボルト
上半部18側面との間に介在させ、連結横ボルト28の
先端に締付ナット29を螺合して割りピン29′で抜け
止めすることにより、アイボルト20の上端にクランプ
部31の下端部25を取り付ける。
【0024】前記のように、電線把持クランプ10を、
素導体間スペーサフレームの端部のクランプ保持筒部1
1内で連結ばね21により弾力的に支持したアイボルト
20を垂直軸心として電線方向に平行な水平面内におい
て回動可能に連結した連結部の構成は、素導体間スペー
サフレーム1、2、4、5に対する電線把持クランプ1
0の水平面回動連結部30を構成する。このアイボルト
20の鍔部15と下半部16とボルト部17、およびワ
ッシャ22、溝付ナット23、割りピン24等はこの水
平面回動連結部30の細部を構成する。
【0025】また、前記のアイボルト20の上端にクラ
ンプ下端部25が取り付けられたクランプ部31は連結
横ボルト28を水平軸心として垂直面内において回動可
能すなわち電線方向に回動可能であり、このように電線
把持クランプ10を垂直面内において電線方向に回動可
能に連結したアイボルト20の上半部18とクランプ部
下端部25の連結部の構成は、素導体間スペーサフレー
ム1、2、4、5に対する電線把持クランプ10の電線
方向回動連結部40を構成する。アイボルト上半部18
の横孔19、クランプ部下端部25の中間溝部26、横
孔27、連結横ボルト28の締付ナット29、割りピン
29′、防音ばね32等はこの電線方向回動連結部40
の細部を構成する。
【0026】前記の電線把持クランプ10のクランプ部
31は、図2に示したように、その上半部33にヒンジ
ピン34で電線押さえ部35を開閉自在に連結し、この
電線押さえ部35の下端部から上半部33にT字ボルト
36を挿通してこのT字ボルト36の先端から締付ばね
41を嵌挿し、T字ボルト先端に平ワッシャ37、カム
38を嵌めリベット39で固定することにより、クラン
プ部31の上半部33内側の電線把持凹部42と電線押
さえ部35内側の電線把持凹部43との間に電線を把持
するように構成する。図2は、電線Cにアーマーロッド
Dを巻付けた外周を前記の電線把持凹部42、43間に
挟んで締め付け把持した状態を示している。
【0027】前記のように構成した電線把持クランプ1
0は、図1に示したように、長尺幹状のポリマー碍子相
間絶縁スペーサ杆体7の両端に設けた上相の導体Aの素
導体間スペーサフレーム1、2と下相の導体Bの素導体
間スペーサフレーム4、5の各々の両端部に設けたクラ
ンプ保持筒部11に、前記のように電線方向に対して平
行な水平面内に回動可能に取り付けるとともに、電線方
向に回動可能に連結して、本発明の多導体送電線の相間
スペーサ取付装置を構成する。この相間スペーサの上下
両端部の各素導体間スペーサフレームの電線把持クラン
プ10で、4導体送電線の上側の相の各素導体A1、A
2、A3、A4と、下側の相の各素導体B1、B2、B
3、B4を把持する。図3はこのように4導体送電線の
上側の相の各素導体と下側の相の各素導体間に本発明の
相間スペーサを取り付けた状態を線路方向に対し直角に
見た図で示し、Dは各素導体に巻き付けたプレフォーム
ドアーマーロッドであり、このアーマーロッドDの外周
から各素導体を電線把持クランプ10で把持する。
【0028】前記のように多導体送電線に取り付けた本
発明の相間スペーサは、個々の素導体が線路方向に個々
に移動しても、電線把持クランプ10は素導体間スペー
サフレームに対してそれぞれ電線方向回動連結部40に
より個々に電線方向に回動して追随することができる。
また、各素導体の各々の線路方向移動が逆位相で相間ス
ペーサに捻回モーメントがかかっても、さらにサブスパ
ンギャロッピング時に水平方向回転運動が起こっても、
各素導体を把持している個々の電線把持クランプ10は
素導体間スペーサフレームに対してそれぞれ水平面回動
連結部30により水平面内に回動可能に連結されている
ので、ポリマー碍子相間絶縁スペーサ杆体7に捻じれが
かからず、自由に追随することができる。
【0029】前記の水平面回動連結部30における連結
ばね21は、電線把持クランプ10が把持している導体
がギャロッピング振動を起こした時に連結ばね21の弾
力で各部が弾力的に追随する。また、線路方向の回動運
動に対して連結ばね21の伸縮作用によりクランプ部に
作用する各種の振動応力が緩和される。
【0030】前記のように相間スペーサを取り付ける素
導体間隔が狭い場合は素導体間スペーサフレーム両端の
電線把持クランプ10の取り付けが容易でないので、図
4の平面図および図5の略図に示したように、相間スペ
ーサの素導体間スペーサフレームを交叉角度θでX字状
に交叉させて4導体送電線に取り付ける。素導体間隔が
充分ある通常の場合はこのように交叉せず水平面内で隣
り合う素導体たとえばA1、A2間に直交させて取り付
ける。
【0031】図6に示した実施例は本発明の第2の実施
例であり、図1乃至図3と同一符号は同一部分を示す。
この図6は上側の相の4導体A(図1、図3のA)を把
持する構成部分の相間スペーサの上半部のみを図示しこ
れと対称形の下半部は図示を省略してある。この第2の
実施例は、上相の各素導体A1、A2、A3、A4のう
ち上側の2導体A1、A2を把持する電線把持クランプ
10−1、10−2は上側の素導体間スペーサフレーム
1の両端部にクランプ部31を下向きに取り付け、下側
の2導体A3、A4を把持する電線把持クランプ10−
3、10−4は下側の素導体間スペーサフレーム2の両
端部にクランプ部31を上向きに取り付けることによ
り、上側の素導体間スペーサフレーム1の両端部の電線
把持クランプ10−1、10−2の各クランプ部31−
1、31−2と下側の素導体間スペーサフレーム2の両
端部の電線把持クランプ10−3、10−4の各クラン
プ部31−3、31−4とが4導体の素導体A1、A
2、A3、A4間の中心に向くように取り付けたもので
ある。
【0032】前記の各電線把持クランプ10−1、10
−2、10−3、10−4は、前記の図2に示した構成
と同構成の水平面回動連結部30により、素導体間スペ
ーサフレームに対して電線把持クランプ10を電線方向
に対して平行な水平面内において回動可能に連結し、ま
た、図2に示した構成と同構成の電線方向回動連結部4
0により、電線方向に回動可能に連結する。図示を省略
した相間スペーサの下半部の下側の相導体B(図1、図
3のB)を把持する各電線把持クランプについても前記
と同様に構成する。
【0033】前記のように上側の素導体間スペーサフレ
ーム1と下側の素導体間スペーサフレーム2に各電線把
持クランプ10を取り付けた第2の実施例においては、
相間短絡事故が起こった場合に鎖線で示した求心方向の
圧縮荷重Pが働くことによる衝撃力に対して、各電線把
持クランプ10−1、10−2、10−3、10−4は
引張り方向の均等な荷重を受けることになり、図1に示
した配置のように不均等な荷重を受けないから、クラン
プの設計が簡易化できる。なお、この図6に示した実施
例は4導体送電線の場合を示したが、これに限らず6導
体等他の多導体送電線にも適用することができる。
【0034】前記の各実施例は本発明の相間スペーサ取
付装置を4導体送電線に適用した実施例であるが、本発
明の多導体送電線の相間スペーサ取付装置は前記の4導
体送電線に限るものではなく他の多導体送電線にも適用
できるものである。
【0035】
【発明の効果】前記のように本発明の多導体送電線の相
間スペーサ取付装置は、素導体間スペーサフレームの端
部に電線把持クランプを電線方向に回動可能に連結する
とともに、水平面内において回動可能に連結し、さらに
水平面回動連結部におけるクランプ保持筒部内において
電線把持クランプ下端部を支持するアイボルトを連結ば
ねで弾力的に支持したので、電線把持クランプは、個々
の素導体の線路方向移動に対して回動追随することがで
き、また、各素導体の線路方向移動が逆位相で相間スペ
ーサに捻回モーメントがかかっても自由に追随すること
ができ、かつ連結ばねの弾力で弾力的に追随することが
でき、しかも線路方向の回動運動に対して連結ばねの伸
縮作用によりクランプ部に作用する各種の振動応力が緩
和されるから、相間絶縁スペーサ杆体に無理な捻じれ応
力がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の装着状態を線路方向に見た
【図2】本発明の1実施例の電線把持クランプを示す図
【図3】本発明の1実施例の装着状態を線路に対し直角
方向に見た図
【図4】本発明の1実施例の装着状態の1例の平面図
【図5】本発明の1実施例の装着状態の1例の略示図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図
【符号の説明】
1、2、4、5:素導体間スペーサフレーム 7:相間絶縁スペーサ杆体 10:電線把持クランプ20:アイボルト 21:連結ばね 30:水平面回動連結部 31:クランプ部 40:電線方向回動連結部 A1、A2、A3、A4、B1、B2、B3、B4:素
導体
フロントページの続き (72)発明者 宗像 武男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 福田 望 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭51−121797(JP,U) 実開 平6−44331(JP,U) 実開 昭59−18525(JP,U) 実開 昭58−100427(JP,U) 特公 昭45−7899(JP,B1) 実公 昭41−20690(JP,Y1) 実公 昭43−29898(JP,Y1) 実公 昭42−4276(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多導体送電線の素導体間隔を保持する素導
    体間スペーサフレームを相間絶縁スペーサ杆体の両端部
    に設け、前記素導体間スペーサフレームの各端部の水平
    面回動連結部におけるクランプ保持筒部内に、電線把持
    クランプ下端部を支持するアイボルトを、連結ばねで弾
    力的に支持することにより、該電線把持クランプを水平
    面内において回動可能に連結し、かつ、前記アイボルト
    の上端部における電線方向回動連結部により前記電線把
    持クランブを電線方向に回動可能に連結したことを特徴
    とする多導体送電線の相間スペーサ取付装置。
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