JP3337417B2 - アルミニウムのろう付け方法 - Google Patents

アルミニウムのろう付け方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムのろ
う付け方法、例えば、電気分野、車両分野、熱交換器分
野などにおいて、各種部材を接合、組立てる場合に適用
されるアルミニウムのろう付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム材同士のろう付け接合は、
通常、アルミニウム材にAl−Si系のろう材をクラッ
ドしたブレージングシートを使用し、ブレージングシー
トを所定の接合形状に組付けた後、ろう付け炉に装入
し、ろう付け温度に加熱することにより行われる。小物
部品の場合には、ブレージングシートを所定形状に成形
して用いたり、ろう付け接合部に外からろう材を供給し
て、トーチなどにより加熱する方法も行われる。
【0003】この場合、十分な接合を行うためには、ア
ルミニウムの表面に存在する強固なアルミニウム酸化物
を破壊、除去する必要があり、通常、ろう付け接合面に
フラックスを水またはアルコールに懸濁させてスプレー
塗布し、溶媒を蒸発させた後、ろう付け作業が行われ
る。
【0004】しかしながら、ろう付け製品やろう付け接
合部の形状が複雑な場合には、フラックスの懸濁液をろ
う付け部材の表面に均一に塗布することが困難な場合が
少なくなく、フラックスの塗布量が少ない部分では強固
なろう付けが妨げられ、フラックスの塗布量が過剰な部
分では、ろう付け炉中でフラックスが脱落して炉内の汚
染や腐食の原因となるとともに、ろう付け後の製品外観
を損ねるという弊害が生じていた。
【0005】近年、ろう付け直前のフラックス塗布作業
を省略するために、予め、ろう付けすべき材料の表面に
フラックスを塗布する方法やフラックスとろう材との混
合組成物を塗布する方法、塗布するろう付け用組成物が
提案されている。(特開平3−35870号公報、特開
平6−285681号公報、特表平6−504485号
公報、特許第2681380号公報、特許第26813
89号公報など)
【0006】これらの方式によれば、ろう付け製品やろ
う付け接合部の形状が複雑な場合でも、被ろう付け材の
表面へのフラックス塗布が可能となり、フラックスとろ
う材との混合組成物を塗布する場合には、Al−Si系
ろう材をクラッドした高価なブレージングシートを使用
する必要がなくなり、ろう材をクラッドしないアルミニ
ウム板が使用できるため、ろう付け接合に当たってブレ
ージングシートの成形が必要な場合、Al−Si系ろう
材層による金型の摩耗の問題も解消できるという利点も
ある。
【0007】アルミニウム部材に対する塗布面積が大き
い場合には、塗布作業は、スプレー法、浸漬法、ロール
転写法などにより行うことができるが、スプレー法は塗
着効率が良くなく、スプレーガンも目詰まりが生じるな
どの問題があり、浸漬法においては、ろう材粉末やフラ
ックス粉末の沈殿に起因して一定組成比の組成物を高速
で塗布することが困難となり易く、ロール転写による方
式が実用上最も量産効果が優れ効率的である。
【0008】しかしながら、特開平3−35870号公
報、特許第2681380号公報、特許第268138
9号公報に記載されるように、ろう付け加熱によって揮
発する有機樹脂のうち、例えばアクリル系樹脂などのエ
チレン系炭化水素からなる樹脂をバインダとして使用し
たろう付け組成物をロール転写により塗布する場合に
は、ろう付け接合が十分に行われない個所が多くなる傾
向が強い。また、アルミニウム材に対するフラックス組
成物の濡れ性を改善するために、組成物に界面活性剤を
添加したもの(特開平6−285681号公報)をロー
ル転写した場合には、界面活性剤がフラックス組成物の
密着性を阻害し、従ってろう付け性が低下し易くなる。
【0009】塗布媒体としてイソプロピルアルコールな
どのアルコールを使用するもの(特表平6−50448
5号公報)も、アルコール溶液中でろう材粉末やフラッ
クス粉末の沈殿が生じ易く転写性が劣り、必ずしも十分
な密着性が得られず、強固なろう付け接合が達成できな
いという問題点が残る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルミニウ
ム部材に予めフラックス、またはフラックスとろう材を
被覆する場合における上記従来の問題を解消するために
なされたものであり、とくにアルミニウム部材の表面に
ろう付けフラックス組成物、フラックスとろう材を含む
ろう付け組成物をロール転写法により連続的且つ高速で
効果的に塗布するために、組成物中の合成樹脂、合成樹
脂を溶解しフラックスやろう材を懸濁させるための有機
溶剤、組成物中でのフラックスやろう材と合成樹脂との
重量比とこれらの組合わせについて多角的な実験、検討
を重ねた結果としてなされたものであり、その目的は、
ろう付けすべきアルミニウム部材に対する組成物の転写
性、密着性が良好で、強固なろう付け接合部が得られる
アルミニウムのろう付け方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の請求項1によるアルミニウムのろう付け方
法は、アルミニウム部材の表面に、メタクリル酸エステ
ルの重合体またはメタクリル酸エステルの共重合体を主
要構成成分とする合成樹脂の溶解する有機溶剤で、分子
構造中の酸素に対する炭素の原子比が2〜3のもの(但
し、プロパノールを除く)に、重量の比率で、合成樹脂
90〜70%に対して10〜30%のろう付けフラック
ス粉末を添加してなるフラックス混合組成物を塗布した
後、加熱または乾燥してフラックス混合組成物中の有機
溶剤を蒸発させることにより、アルミニウム部材に前記
合成樹脂とろう付けフラックスからなるフラックス組成
物を被覆し、該フラックス組成物を被覆されたアルミニ
ウム部材をろう付け接合部に配設し、ろう材を介して加
熱ろう付けすることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2によるアルミニウムのろ
う付け方法は、アルミニウム部材の表面に、メタクリル
酸エステルの重合体またはメタクリル酸エステルの共重
合体を主要構成成分とする合成樹脂の溶解する有機溶剤
で、分子構造中の酸素に対する炭素の原子比が2〜3の
もの(但し、プロパノールを除く)に、重量の比率で、
合成樹脂90〜70%に対して10〜30%のろう付け
フラックス粉末とろう材粉末を添加してなるろう付け用
混合組成物を、塗布した後、加熱または乾燥してろう付
け用混合組成物中の有機溶剤を蒸発させることにより、
アルミニウム部材に前記合成樹脂、ろう付けフラックス
およびろう材からなるろう付け組成物を被覆し、該ろう
付け組成物を被覆されたアルミニウム部材をろう付け接
合部に配設し、加熱ろう付けすることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3によるアルミニウムのろ
う付け方法は、請求項1において、アルミニウム部材の
表面へのフラックス混合組成物の塗布がロール転写法に
より行われることを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項4によるアルミニウ
ムのろう付け方法は、請求項2において、アルミニウム
部材の表面へのろう付け用混合組成物の塗布がロール転
写法により行われることを特徴とする。
【0015】本発明において、ろう付けフラックスは、
アルミニウム部材の表面に形成されている酸化皮膜を還
元、除去し、アルミニウムとろう材との共晶合金の生成
を促進するためのものであり、KF、AlF3 、KAl
4 、K2 AlF5 、K3 AlF6 、CsF、RbF、
LiF、NaF、Ca2 Fなどのフッ化物系フラック
ス、あるいはこれらを主成分とするするものが最も好適
に使用できる。塩化物系のフラックスを用いる場合に
は、アルミニウム材料の腐食を招き易いので、ろう付け
後に残留物の除去処理を要し、臭化物系のフラックスを
用いる場合には取扱い上の安全性を考慮する必要があ
る。
【0016】ろう材としては、ろう付け時にアルミニウ
ムと共晶合金を生成する金属、例えばSi、Zn、C
u、Geなどが使用できる。また、ろう付け時にアルミ
ニウムと共晶合金を生成するこれらの金属とアルミニウ
ムとの合金も使用することができ、これらの金属、合金
の1種以上が適用し得る。
【0017】合成樹脂としては、メタクリル酸エステル
の重合体あるいはメタクリル酸エステルの2種以上から
なる共重合体を主要構成成分とするものが好ましく、メ
タクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸2−メチルプロピル、メタクリル酸ノルマルブチル、
メタクリル酸ターシャリーブチル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸イ
ソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデ
シル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ターシ
ャリーブチルアミノエチル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸メタテトラヒドロフルフリルなどが例示さ
れる。これらの合成樹脂は、ろう付け温度において揮発
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明において、ろう付けすべき
アルミニウム部材に対してフラックス、ろう材を被覆す
る方法は、アルミニウム部材の表面に、前記メタクリル
酸エステルの重合体またはメタクリル酸エステルの共重
合体を主要構成成分とする合成樹脂の溶解する有機溶剤
にろう付けフラックス粉末を添加してなるフラックス混
合組成物、またはろう付けフラックス粉末およびろう材
粉末を添加してなるろう付け用混合組成物をロール転写
法により塗布した後、加熱または乾燥しフラックス混合
組成物中の有機溶剤を蒸発させることにより行われる。
小物部品の場合には、組成物を刷毛塗りで被覆すること
もできる。
【0019】有機溶剤としては、該有機溶剤の分子構造
中の酸素に対する炭素の原子比が2〜3のものであるこ
とが好ましく、転写性の観点から、ある程度の親水性を
有するものが望ましい。好ましい有機溶剤としては、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどの
1種または2種以上が好適に使用される。但し、プロパ
ノール(2−プロパノール、1−プロパノール)は除か
れる。
【0020】有機溶剤に添加する前記フラックス粉末お
よびろう材粉末は、100μm以下の粒子径に調整する
のが好ましい。とくにろう材粉末の粒子径は100μm
を越えないものであることが好ましい。100μmを越
えると、フラックス混合組成物およびろう付け用混合組
成物の静置保管時に沈殿が生じ易く、分散性がわるくな
る。
【0021】フラックス混合組成物およびろう付け用混
合組成物の粘度は、組成物のE型粘度計による回転数
1.0rpmにおける粘度(温度:25℃)で100〜
10000mPa・sであることが好ましく、500〜
3000mPa・sとするのがさらに好ましい。粘度が
100mPa・s未満では、アルミニウム材の表面に塗
布された組成物が乾燥までの間に比重の大きいフラック
ス粉末やろう材粉末が沈殿し、比重の小さい合成樹脂が
塗布表面に多く存在するようになるため、ろう付け性が
損なわれる。粘度が10000mPa・sを越えると、
組成物を均一に塗布することが困難となり、転写性が低
下してアルミニウム材の長手方向に縞状に塗布量の多い
部分と少ない部分が生じ、塗布量が少ない部分ではフィ
ンとの接触が十分でないため、ろう付け性が低下する。
【0022】フラックス混合組成物中のろう付けフラッ
クス粉末と合成樹脂の重量の比率、およびろう付け用混
合組成物中のろう付けフラックス粉末とろう材粉末との
合計量と合成樹脂の重量の比率は、90〜70%:10
〜30%が好ましく、この比率において優れたろう付け
接合性が得られる。フラックス粉末またはフラックス粉
末とろう材粉末の合計量が90%を越えると、アルミニ
ウム材に対する組成物の密着性が不十分となって塗布後
に剥離が生じ易くなり、70%未満では、合成樹脂の割
合が多くなるため、ろう付け性が阻害されコスト上昇を
招く。
【0023】
【実施例】実施例1 アルミニウム部材として、A1050板(厚さ0.5m
m)を使用し、その片面にロール転写により組成物を塗
布した。塗布後、雰囲気温度250℃のガス炉中に8秒
間通して有機溶剤を蒸発させた後、冷却して試験材とし
た。フラックス粉末とろう材粉末はすべてメッシュ33
0(目数/インチ)の篩を通過したものを使用し、サン
ドミルで十分に混合、分散させ、有機溶剤を加えて所定
の粘度となるよう調整した。粘度の測定は、E型粘度計
((株)トキメック製)を使用し、25℃の温度で回転
数1.0rpmで行った。
【0024】組成物を構成するフラックス、ろう材、合
成樹脂、有機溶剤および有機溶剤の酸素に対する炭素の
原子比を表1に示す。表1において、ろう材Si−Zn
はSi粉末90wt%とZn粉末10wt%の混合物、Al−S
iはAl−12wt%Si合金粉末、有機溶剤EGMEEは
エチレングリコールモノエチルエーテル、PGMEEは
プロピレングリコールモノエチルエーテル、DEGME
Eはジエチレングリコールモノエチルエーテル、DEG
MBEはジエチレングリコールモノブチルエーテル、T
EGMEEはトリエチレングリコールモノエチルエーテ
ルである。
【0025】
【表1】
【0026】フラックス混合組成物の塗布量は、フラッ
クス重量で5g/m2 となるよう調整し、ろう付け用混
合組成物は、ろう材重量で5g/m2 となるよう調整し
た。組成物の粘度、およびフラックスと合成樹脂の重量
割合、フラックスおよびろう材の合計量と合成樹脂の重
量割合を表2に示す
【0027】
【表2】
【0028】組成物を被覆したアルミニウム部材と、A
3003アルミニウム合金板(厚さ0.1mm)または
アルミニウムブレージングシート(厚さ0.1mm、心
材:A3103合金、皮材:A4045合金、クラッド
率10%)を蛇行状に成形してなるコルゲート部材を当
接し、窒素ガス雰囲気中で30分かけて600℃の温度
まで加熱し、3分間保持した後、炉冷することによりろ
う付け接合を行い、ろう付け性を評価した。
【0029】ろう付け性の評価は、アルミニウム部材と
コルゲート部材との接合部における接合率を調べること
により行った。接合率は、接合部100箇所について接
合されている箇所の割合を百分率で表した。組成物の密
着性、転写性の評価およびろう付け性の評価結果を表3
に示す。表3にみられるように、本発明に従う試験材N
o.1〜13を用いたものはいずれも、接合率95%以
上の優れたろう付け性が得られた。
【0030】
【表3】
【0031】比較例1 実施例1と同じアルミニウム部材を使用し、実施例1と
同一の方法、条件に従ってアルミニウム部材の片面に組
成物を塗布した。塗布後、実施例1と同様、雰囲気温度
250℃のガス炉中に8秒間通して有機溶剤を蒸発させ
た後、冷却して試験材とした。
【0032】フラックス混合組成物の塗布量は、実施例
1と同じく、フラックス重量で5g/m2 となるよう調
整し、ろう付け用混合組成物は、ろう材重量で5g/m
2 となるよう調整した。組成物を構成するフラックス、
ろう材、合成樹脂、有機溶剤および有機溶剤の酸素に対
する炭素の原子比を表4に、組成物の粘度、およびフラ
ックスと合成樹脂の重量割合、フラックスおよびろう材
の合計量と合成樹脂の重量割合を表5に示す。
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】組成物を被覆したアルミニウム部材につい
て、実施例1と同一の方法でろう付け性を評価した。こ
れらの評価結果を表6に示す。表6に示すように、本発
明の条件を外れた試験材はろう付け性がよくない。
【0036】
【表6】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ろう付けすべきアルミ
ニウム部材にフラックス組成物またはろう付け組成物を
転写性および密着性良く均一にプレコートすることがで
き、ろう付け時のフラックス塗布工程の省略、ブレージ
ングシートに代えてろう材をクラッドしないアルミニウ
ム部材の使用を可能とするろう付け方法が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23K 35/363 B23K 35/363 F C09D 5/38 C09D 5/38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 1/19 B23K 1/20 B23K 3/00 B23K 35/14 B23K 35/22 B23K 35/363 C09D 5/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム部材の表面に、メタクリル
    酸エステルの重合体またはメタクリル酸エステルの共重
    合体を主要構成成分とする合成樹脂の溶解する有機溶剤
    で、分子構造中の酸素に対する炭素の原子比が2〜3の
    もの(但し、プロパノールを除く)に、重量の比率で、
    合成樹脂90〜70%に対して10〜30%のろう付け
    フラックス粉末を添加してなるフラックス混合組成物を
    塗布した後、加熱または乾燥してフラックス混合組成物
    中の有機溶剤を蒸発させることにより、アルミニウム部
    材に前記合成樹脂とろう付けフラックスからなるフラッ
    クス組成物を被覆し、該フラックス組成物を被覆された
    アルミニウム部材をろう付け接合部に配設し、ろう材を
    介して加熱ろう付けすることを特徴とするアルミニウム
    のろう付け方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム部材の表面に、メタクリル
    酸エステルの重合体またはメタクリル酸エステルの共重
    合体を主要構成成分とする合成樹脂の溶解する有機溶剤
    で、分子構造中の酸素に対する炭素の原子比が2〜3の
    もの(但し、プロパノールを除く)に、重量の比率で、
    合成樹脂90〜70%に対して10〜30%のろう付け
    フラックス粉末とろう材粉末を添加してなるろう付け用
    混合組成物を塗布した後、加熱または乾燥してろう付け
    用混合組成物中の有機溶剤を蒸発させることにより、ア
    ルミニウム部材に前記合成樹脂、ろう付けフラックス、
    およびろう材からなるろう付け組成物を被覆し、該ろう
    付け組成物を被覆されたアルミニウム部材をろう付け接
    合部に配設し、加熱ろう付けすることを特徴とするアル
    ミニウムのろう付け方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム部材の表面へのフラックス
    混合組成物の塗布がロール転写法により行われることを
    特徴とする請求項1記載のアルミニウムのろう付け方
    法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム部材の表面へのろう付け用
    混合組成物の塗布がロール転写法により行われることを
    特徴とする請求項2記載のアルミニウムのろう付け方
    法。
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