JP3336475B2 - 発音特性を有する王冠及びその装着方法 - Google Patents

発音特性を有する王冠及びその装着方法

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JP3336475B2 JP06921294A JP6921294A JP3336475B2 JP 3336475 B2 JP3336475 B2 JP 3336475B2 JP 06921294 A JP06921294 A JP 06921294A JP 6921294 A JP6921294 A JP 6921294A JP 3336475 B2 JP3336475 B2 JP 3336475B2
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    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/02Caps or cap-like covers without lines of weakness, tearing strips, tags, or like opening or removal devices
    • B65D41/10Caps or cap-like covers adapted to be secured in position by permanent deformation of the wall-engaging parts
    • B65D41/12Caps or cap-like covers adapted to be secured in position by permanent deformation of the wall-engaging parts made of relatively stiff metallic materials, e.g. crown caps
    • B65D41/125Caps or cap-like covers adapted to be secured in position by permanent deformation of the wall-engaging parts made of relatively stiff metallic materials, e.g. crown caps with integral internal sealing means

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発音特性を有する王
冠、更に詳しくはビールの如き炭酸ガスを含有した炭酸
飲料を収容した容器に適用され、開封時に「ポン」とい
う心地好い音を発生する王冠、並びにその装着方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ガラス瓶又は合成樹脂瓶の如き容器の口
頸部を密封する蓋として、周知の如く古くから王冠が使
用されている。かかる王冠は、天面壁とこの天面壁の周
縁から垂下するスカート壁とを有するシェルと、シェル
の天面壁の内面に配設されたライナーとを具備してい
る。ライナーとしては、天然コルク製のライナーが広く
使用されていたが、近時においては低密度ポリエチレン
の如き合成樹脂製ライナーが好都合に実用されている。
一方、容器内に収容されている内容物が炭酸ガスを含有
したビール、発泡ワイン及び清涼飲料の如き炭酸飲料で
ある場合、容器の口頸部から王冠を離脱せしめて容器の
口頸部を開封する際に、「ポン」という心地好い音が生
成されることが望まれている。かかる発音特性が要求さ
れる場合には、容器内圧を徐々にではなく瞬間的に開放
せしめることが重要であり、そのために、特開平1−1
39350号公報には、比較的長く垂下する円筒状密封
垂下部をライナーに形成し、かかる円筒状密封垂下部を
容器の口頸部に嵌入せしめることが提案されている。か
ような円筒状密封垂下部をライナーに形成すると、開封
の際に王冠がその特定角度部位から漸次上昇せしめられ
ても、円筒状密封垂下部が容器の口頸部内周面に沿って
移動することによって特定段階まで口頸部の密封が維持
され続け、特定段階を越える時に瞬間的に口頸部が開封
されて容器内圧が開放され、かくして「ポン」という心
地好い音が生成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、ライナーに上
記環状密封垂下部を形成すると、(1)特に容器がガラ
ス瓶の場合、周知の如く、口頸部の内径に相当な成形公
差が存在し、口頸部に王冠を装着する際にライナーに形
成されている円筒状密封垂下部が口頸部内に所要とおり
に嵌入されず、装着不良が多発する、(2)比較的長く
垂下する円筒状密封垂下部の存在に起因してライナー形
成素材の必要消費量が増大し、コスト高になる、という
問題が発生する。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、比較的長く垂下して容
器の口頸部に嵌入せしめられる円筒状密封垂下部を形成
する必要なくして、従って上記問題を発生せしめること
なくして、充分な発音特性を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、上記技術的課題を達成する王冠として、天面壁と該
天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有するシェル
と、該シェルの該天面壁の内面に配設された合成樹脂製
ライナーとを具備し、該ライナーには容器の口頸部の上
端内周縁部に密着せしめられる環状内側突条が形成され
ている王冠において、 該ライナーはショアーA硬度が3
0乃至85であり、 直径D1からD2までの環状領域に
おいて該ライナーは該シェルの該天面壁の内面に非接着
乃至弱接着されており、該直径D1は該環状内側突条の
内径D3より小さく、該直径D2は該内径D3より大き
く、該環状領域の幅(D2/2−D1/2)は1.0乃
至6.0mmである、 ことを特徴とする王冠が提供され
る。
【0006】該ライナーの該環状内側突条は実質上鉛直
に延びる円筒形状の内周面と下方に向かって半径方向内
方に40乃至50度である傾斜角度αをなして延びる円
錐台形状の外周面とを有するのが好適である。好ましく
は、該環状領域よりも内側の中央領域及び該環状領域よ
りも外側の外周領域において該ライナーは該シェルの該
天面壁の内面に強接着されている。
【0007】本明細書において使用する語句「非接着乃
至弱接着」は、全く接着されていない或いは容器の口頸
部に王冠を装着する際にシェルとライナーとの間に両者
を半径方向に相対的に移動せしめんとする方向の力が作
用した場合に容易に剥離される程度に弱接着されている
ことを意味し、そして語句「強接着」は、容器の口頸部
に王冠を装着する際にシェルとライナーとの間に両者を
半径方向に相対的に移動せしめんとする方向の力が作用
した場合にも容易に剥離されない程度に強く接着されて
いることを意味する。
【0008】本発明の他の局面によれば、上記技術的課
題を達成する装着方法として、略円筒形状の口頸部の外
周面上端部には環状あご部が形成されている容器に、天
面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有す
るシェルと、該シェルの該天面壁の内面に配設された合
成樹脂製ライナーとを具備し、該ライナーには環状内側
突条が形成されている王冠を装着して該口頸部を密封す
る装着方法にして、 直径D1からD2までの環状領域に
おいて該ライナーは該シェルの該天面壁の内面に非接着
乃至弱接着されており、該直径D1は該環状内側突条の
内径D3より小さく、該直径D2は該内径D3より大き
く、該環状領域の幅(D2/2−D1/2)は1.0乃
至6.0mmであり、 該王冠を該口頸部に被嵌せしめて
該ライナーの該環状内側突条を該容器の該口頸部の上端
部内周縁部に密着せしめ、該スカート壁の下半部を半径
方向内側に変形せしめて該口頸部の環状あご部に係止せ
しめると共に、該ライナーの該内側環状突条の内径D3
よりも小さい直径D4を有する、該シェルの該天面壁の
円形中央領域を沈降せしめる、 ことを特徴とする装着方
法が提供される。
【0009】
【0010】該内径D3と該直径D4との差(D3−D
4)は3.5乃至8.5mmであり、該円形中央領域の
沈降深さSは0.3乃至3.0mmであるのが好適であ
る。
【0011】
【作用】本発明の王冠においては、ライナーが低硬度で
り、そしてまた所定環状領域においてライナーはシェ
ルの天面壁の内面に非接着乃至弱接着されている故に、
ライナーの環状内側突条が大幅に弾性変形乃至圧縮され
て口頸部の上端内周縁部に密接され、それ故に開封の際
に王冠が特定角度部位から漸次上昇せしめられても、環
状内側突条が弾性的に復元することによって特定段階ま
で口頸部の密封が維持され続ける。そして、王冠の上昇
が特定段階を越える時に瞬間的に口頸部が開封されて容
器内圧が開放され、かくして「ポン」という心地好い音
が発生される。
【0012】本発明の装着方法においては、所定環状領
域においてライナーはシェルの天面壁の内面に非接着乃
至弱接着されており、そしてまたシェルの天面壁の円形
中央領域を沈降せしめることによって、ライナーの環状
内側突条が従来の場合よりも過剰に弾性変形乃至圧縮さ
れて口頸部の上端内周縁部に密接され、それ故に開封の
際に王冠が特定角度部位から漸次上昇せしめられても、
環状内側突条が弾性的に復元することによって特定段階
まで口頸部の密封が維持され続ける。そして、王冠の上
昇が特定段階を越える時に瞬間的に口頸部が開封されて
容器内圧が開放され、かくして「ポン」という心地好い
音が発生される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適実施例について、添付図
面を参照して更に詳細に説明する。
【0014】図1を参照して説明すると、全体を番号2
で示す王冠はシェル4とライナー6とを具備している。
クロム酸処理鋼板又はブリキ板の如き適宜の金属板から
形成することができるシェル4は、円形天面壁8とこの
天面壁8の周縁から垂下するスカート壁10とを有す
る。下方に向かって半径方向外側に傾斜して延びてラッ
パ状をなすスカート壁10には所謂コルゲーション(ひ
だ)11が形成されている。
【0015】ライナー6はシェル4の天面壁8の内面に
配設されている。かかるライナー6は、軟化溶融状態の
合成樹脂素材をシェル4の天面壁8の内面中央部に供給
し、かかる合成樹脂素材に型押工具を作用せしめて所要
形状に圧縮成形する所謂型押成形法によって好都合に形
成することができる。所望ならば、シェル4とは全く別
個に所要形状のライナー6を形成し、かかるライナー6
をシェル4の天面壁8の内面に挿入することもできる。
【0016】本発明の一局面においては、ライナー6の
ショアーA硬度が30乃至85、特に50乃至80であ
ることが重要である。ライナー6のショアーA硬度が過
剰に高い(硬い)と、後の説明から明確に理解される如
く王冠2の発音特性が低下する。逆にライナー6のショ
アーA硬度が過剰に低い(軟らかい)と、ライナー6を
成形するためにシェル4内に合成樹脂素材を供給する供
給操作が相当困難になる(合成樹脂素材の供給は、通
常、押出機の押出口から押し出された軟化溶融状態の合
成樹脂素材を回転切断刃によって押出口から切り離して
シェル4内に落下せしめることによって遂行されるが、
合成樹脂素材が過剰に軟らかいと回転切断刃による切断
と共にシェル内への落下が困難になる)と共に、容器の
口頸部の密封が劣化する傾向がある。ライナー6を成形
するための好適合成樹脂素材としては、例えば、耐熱性
に優れた合成樹脂として特開平2−57569号公報に
開示されている水素添加スチレン/ブタジエンブロック
共重合体、流動パラフィン及びプロピレン系を含有する
組成物の重量割合を調整することによってショアーA硬
度を上記範囲に設定せしめた合成樹脂素材を挙げること
ができる。
【0017】図示のライナー6は全体として円板形状で
あり、その下面周縁部には2条の環状突条、即ち環状外
側突条12及び環状内側突条14が形成されている。環
状外側突条12は、断面形状において滑らかなS字形状
をなす内周面16、実質上水平に延在する先端面18及
び実質上鉛直に延びる円筒形状の外周面20を有する。
環状内側突条14は、実質上鉛直に延びる円筒形状の内
周面22及び下方に向かって半径方向内方に傾斜角度α
をなして延びる円錐台形状の外周面24を有する。傾斜
角度αは40乃至50度であるのが好都合である。シェ
ル4の天面壁8の内面から環状外側突条12先端面まで
の突出長さH1は1.3乃至1.5mm程度であるのが
好適である。シェル4の天面壁8の内面から環状内側突
条14の先端までの突出長さH2は上記突出長さH1よ
りも幾分大きく1.5乃至2.3mm程度であるのが好
適である。環状外側突条12は必ずしも必要ではなく、
所望ならば環状外側突条12を省略することもできる。
【0018】図1を参照して説明を続けると、直径D1
から直径D2までの環状領域26においてライナー6は
シェル4の天面壁8の内面に非接着乃至弱接着されてい
ることが重要である。上記直径D1はライナー6の環状
内側突条14の内径D3よりも小さく、上記直径D2は
上記内径D3よりも大きく、上記環状領域26の幅(D
2/2−D1/2)は1.0乃至6.0mmであるのが
好適である。上記環状領域26よりも内側の中央領域2
8及び上記環状領域26よりも外側の外周領域30にお
いては、ライナー6はシェル4の天面壁8の内面に強接
着されているのが好都合である。環状領域26において
ライナー6を選択的にシェル4の天面壁8の内面に非接
着乃至弱接着せしめ、中央領域28及び外周領域30に
おいてはライナー6をシェル4の天面壁8の内面に強接
着せしめるためには、シェル4を金属板から形成するの
に先立って、金属板の片面(シェル4の内面になる側の
片面)の全体に、ライナー6に対して強接着特性を有す
る接着層を塗布し、しかる後に環状領域26の部位にお
いて選択的にライナー6に対して非接着乃至弱接着特性
を有する非接着乃至弱接着層を上記接着層上に積層す
る、等のそれ自体は公知の種々の方式を採用することが
できる。
【0019】図2を参照して説明を続けると、上述した
とおりの王冠2は、ガラス又はポリエチレンテレフタレ
ートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる、
それ自体は周知の形態でよい容器の口頸部32に適用さ
れる。口頸部32は略円筒形状であり、その外周面上端
部には環状あご部34が形成されている。かかる口頸部
32に王冠2を装着して容器を密封する際には、口頸部
32に王冠を被嵌して下方に押圧する。かくすると、図
2に明確に図示する如く、ライナー6の環状外側突条1
2が口頸部32の上端外周縁部に密接せしめられると共
に、ライナー6の環状内側突条14が口頸部32の上端
内周縁部に密接せしめられる。本発明一局面において
はライナー6のショアーA硬度が低い故に、環状外側突
条12及び環状内側突条14は大幅に弾性的に変形乃至
圧縮されて口頸部32の上端外周縁部及び内周縁部に密
接せしめられる。更に、上記環状領域26においてはラ
イナー6がシェル4の天面壁8の内面に非接着乃至弱接
着されている故に、口頸部32の上端内周縁部の形態に
応じて、更に詳しくは成形公差或いは若干の損傷等に応
じて、環状内側突条14近傍においてライナー6に半径
方向の弾性的伸長乃至弛みを生成せしめて環状内側突条
14が半径方向にも変位せしめられ、かくして口頸部3
2の上端内周縁部に充分良好に密接せしめられる。
【0020】ライナー6の環状外側突条12を口頸部3
2の上端外周縁部に密接せしめると共に、ライナー6の
環状内側突条14を口頸部32の上端内周縁部に密接せ
しめた状態を維持しながら、シェル4のスカート壁6の
下半部を半径方向内方に変形せしめて、口頸部32の環
状あご部34に係止せしめる。本発明の他の局面におい
ては、更に、シェル4の天面壁8の円形中央領域36を
沈降、即ち下方に変位せしめる。かかる沈降操作は、そ
れ自体は周知の様式によってスカート壁6の下半部を半
径方向内方に変形せしめる操作の遂行と同時に、例えば
図2に二点鎖線で示す如く、下面に円形突起40が形成
されているパンチ部材42を天面壁8に作用せしめるこ
とによって遂行することができる。パンチ部材42の下
面に形成されている円形突起40の外径は天面壁8の円
形中央領域36の直径D4に対応し、円形突起40の突
出長さは天面壁8の円形中央領域36の沈降深さSに対
応する。かような沈降操作を遂行すると、天面壁8の円
形中央領域36の全体が沈降深さSだけ沈降せしめら
れ、この円形中央領域36の外側には円錐台形状の環状
境界領域38が生成される。円形中央領域36の上記直
径D4はライナー6の環状内側突条14の上記内径D3
よりも小さいことが重要であり、上記内径D3と上記直
径D4との差(D3−D4)は3.5乃至8.5mmで
あるのが好適である。上記沈降深さSは0.3乃至3.
0mmであるのが好適である。図2を参照することによ
って明確に理解されるとおり、上述したとおりの沈降操
作を遂行すると、ライナー6の環状内側突条14の弾性
変形乃至圧縮が更に増大せしめられる。
【0021】図3は、図1及び図2に図示する王冠2と
実質上同一の形態であるが、ライナー106が低密度ポ
リエチレンから成形されており、ライナー106のショ
アーA硬度が93である王冠102を、沈降操作を遂行
しない点を除けば図1及び図2に図示する王冠2の場合
と全く同一の装着方法(王冠2及び102に加えられる
押圧力は略300kgであった)によってガラス製瓶の
口頸部132に装着した場合の、ライナー106の形態
を図示している。図2と図3を比較参照することによっ
て、本発明に従って構成された王冠2を本発明の装着方
法に従って容器の口頸部32に装着すれば、ライナー6
の環状内側突条14の弾性変形乃至圧縮が著しく増大せ
しめられることが明確に理解される。
【0022】容器の口頸部32から王冠2を除去して容
器を開封する際には、通常の栓抜を使用して王冠2を特
定の角度部位から漸次上昇せしめる。この際には、王冠
2の上昇に応じてライナー6の環状内側突条14が漸次
弾性的に復元されることに起因して、王冠2の上昇の特
定段階までは密封が維持され続け、特定段階を越える時
に瞬間的に口頸部32が開封されて容器内圧が開放さ
れ、かくして「ポン」という心地好い音が発生される。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、王冠の装着不良或いは
ライナー成形素材の消費量増大によるコスト高等の問題
を発生せしめることなく、容器の口頸部から王冠を離脱
して口頸部を開封する際に所要とおりの心地好い音を発
生せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って改良された王冠の好適実施例
を、一部を断面で示す側面図。
【図2】図1に示す王冠を本発明の装着方法の好適実施
例に従って容器の口頸部に装着した状態を、一部を断面
で示す側面図。
【図3】ライナーのショアーA硬度が本発明の王冠にお
けるショアーA硬度よりも大きい点を除けば図1に図示
する王冠と実質上同一の王冠を、シェルの天面壁の円形
中央部に沈降操作を施さない通常の装着方法によって容
器の口頸部に装着した状態を示す部分断面図。
【符号の説明】 2:王冠 4:シェル 6:ライナー 8:シェルの天面壁 10:シェルのスカート壁 12:ライナーの環状外側突条 14:ライナーの環状内側突条 22:ライナーの環状内側突条の内周面 24:ライナーの環状内側突条の外周面 26:(非接着乃至弱接着)環状領域 28:(強接着)中央領域 30:(強接着)外周領域 32:容器の口頸部 34:容器の口頸部の環状あご部 36:シェルの天面壁における(沈降)円形中央領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 53/06 B65D 41/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面壁と該天面壁の周縁から垂下するス
    カート壁とを有するシェルと、該シェルの該天面壁の内
    面に配設された合成樹脂製ライナーとを具備し、該ライ
    ナーには容器の口頸部の上端内周縁部に密着せしめられ
    る環状内側突条が形成されている王冠において、 該ライナーはショアーA硬度が30乃至85であり、 直径D1からD2までの環状領域において該ライナーは
    該シェルの該天面壁の内面に非接着乃至弱接着されてお
    り、該直径D1は該環状内側突条の内径D3より小さ
    く、該直径D2は該内径D3より大きく、該環状領域の
    幅(D2/2−D1/2)は1.0乃至6.0mmであ
    る、 ことを特徴とする王冠。
  2. 【請求項2】 該ライナーの該環状内側突条は実質上鉛
    直に延びる円筒形状の内周面と下方に向かって半径方向
    内方に40乃至50度である傾斜角度αをなして延びる
    円錐台形状の外周面とを有する、請求項記載の王冠。
  3. 【請求項3】 該環状領域よりも内側の中央領域及び該
    環状領域よりも外側の外周領域において該ライナーは該
    シェルの該天面壁の内面に強接着されている、請求項
    又は2記載の王冠。
  4. 【請求項4】 略円筒形状の口頸部の外周面上端部には
    環状あご部が形成されている容器に、天面壁と該天面壁
    の周縁から垂下するスカート壁とを有するシェルと、該
    シェルの該天面壁の内面に配設された合成樹脂製ライナ
    ーとを具備し、該ライナーには環状内側突条が形成され
    ている王冠を装着して該口頸部を密封する装着方法にし
    て、直径D1からD2までの環状領域において該ライナーは
    該シェルの該天面壁の内面に非接着乃至弱接着されてお
    り、該直径D1は該環状内側突条の内径D3より小さ
    く、該直径D2は該内径D3より大きく、該環状領域の
    幅(D2/2−D1/2)は1.0乃至6.0mmであ
    り、 該王冠を該口頸部に被嵌せしめて該ライナーの該環状内
    側突条を該容器の該口頸部の上端部内周縁部に密着せし
    め、該スカート壁の下半部を半径方向内側に変形せしめ
    て該口頸部の環状あご部に係止せしめると共に、該ライ
    ナーの該内側環状突条の内径D3よりも小さい直径D4
    を有する、該シェルの該天面壁の円形中央領域を沈降せ
    しめる ことを特徴とする装着方法。
  5. 【請求項5】 該内径D3と該直径D4との差(D3−
    D4)は3.5乃至8.5mmであり、該円形中央領域
    の沈降深さSは0.3乃至3.0mmである、請求項4
    記載の装着方法。
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