JP3335527B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

Info

Publication number
JP3335527B2
JP3335527B2 JP17170296A JP17170296A JP3335527B2 JP 3335527 B2 JP3335527 B2 JP 3335527B2 JP 17170296 A JP17170296 A JP 17170296A JP 17170296 A JP17170296 A JP 17170296A JP 3335527 B2 JP3335527 B2 JP 3335527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
surfactant
washing
tank
processing tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17170296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09330902A (ja
Inventor
和憲 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP17170296A priority Critical patent/JP3335527B2/ja
Publication of JPH09330902A publication Critical patent/JPH09330902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335527B2 publication Critical patent/JP3335527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示装置用のガラス基板などの基板を処理槽で水洗す
る水洗工程を含む基板処理方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板処理装置としては、基板洗
浄装置と呼ばれる装置(以下、「FS」と略すこともあ
る)や、基板洗浄・乾燥装置と呼ばれる装置(以下、
「FL」と略すこともある)、ウエット・ステーション
と呼ばれる装置(以下、「W・S」と略すこともある)
などがある。
【0003】前記FSは、一般的に、処理槽での基板に
対する薬液処理(例えば、フッ酸などによるエッチング
処理)を所定時間行い、それに続き、同一の処理槽で基
板に対する水洗(純水による基板洗浄)を所定時間行う
ように構成されている。
【0004】また、前記FLは、一般的に、上記FSと
同様に同一の処理槽で薬液処理と水洗を続けて行い、水
洗の後、処理槽から基板を引き上げ、前記処理槽が収納
されたチャンバ内で乾燥処理を行うように構成されてい
る。
【0005】さらに、前記W・Sは、薬液処理用の処理
槽(薬液槽)と水洗用の処理槽(水洗槽)とが1組以上
備えられるとともに、各処理槽間で基板を搬送する基板
搬送機構などを備えている。このW・Sでは、薬液槽で
薬液処理し、基板搬送機構で薬液槽から水洗槽に基板を
搬送して水洗するというように一連の処理を処理槽を替
えながら行うように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。上記FSやFLでは、薬液処理で基板から剥離等
したパーティクルやその後の水洗時に基板から洗い流さ
れたパーティクルが単一の処理槽の純水内に浮遊し、水
洗工程でパーティクルが基板に再付着し、水洗の仕上が
りが悪いという問題があった。上記W・Sでは、薬液処
理と水洗を処理槽を分けて行っているので、水洗工程で
の基板へのパーティクルの再付着は幾分軽減される。し
かしながら、薬液槽から水洗槽に基板を搬送する際に薬
液槽内のパーティクルが基板とともに水洗槽に持ち込ま
れたり、水洗槽での水洗時に基板からパーティクルが洗
い流され、それらパーティクルが水洗槽の純水内に浮遊
し、水洗工程でパーティクルが基板に再付着し、水洗の
仕上がりが良好とは言えなかった。
【0007】そこで、従来一般に、薬液処理や水洗は、
処理槽の底部から液(薬液や純水)を供給しながら、処
理槽の上部から液を溢れ出させて処理槽外に排出して処
理槽に液の上昇液流を形成して薬液処理や水洗を行って
いる。このように処理することにより、基板から剥離し
たり洗い流されて処理槽内の液に浮遊するパーティクル
は、上記液の上昇液流とともに液面に上昇され、処理槽
の上部から溢れ出る液とともに処理槽外に排出されるの
で、水洗時の基板へのパーティクルの再付着は軽減され
る。
【0008】しかしながら、薬液処理や水洗を上記液の
上昇液流を形成した状態で行っているにもかかわらず、
水洗後の基板にパーテイクルが残留しているのが実情で
ある。これは、液面に上昇されたパーティクルの全てが
処理槽外に排出されずに液面にパーティクルが浮遊して
いて、水洗後に基板を処理槽(水洗槽)から引き上げる
際に、液面に浮遊しているパーティクルが基板に再付着
するものと考えられる。そこで、例えば、水洗時間を長
くして、液面に浮遊するパーテイクルが全て処理槽外に
排出させてから基板を処理槽から引き上げるようにすれ
ば、水洗後の基板へのパーテイクルの再付着が無くなる
ことが期待できる。しかしながら、そのように水洗時間
を長くすれば処理全体のスループットが悪くなり生産性
の低下を招いてしまう。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、生産性の低下を招かず、基板へのパー
ティクルの付着を大幅に抑制し、水洗の仕上がりを良好
にすることができる基板処理方法とその装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明に係る基板処理方法は、処理
槽で基板を水洗する水洗工程を含む基板処理方法におい
て、前記水洗工程が終了するよりも前の段階で、前記基
板を水洗する処理槽に界面活性剤を供給し、前記界面活
性剤の供給終了後に、前記水洗工程の残り時間で基板を
水洗するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る基板処
理方法は、上記請求項1に記載の基板処理方法におい
て、前記水洗工程は、前記処理槽に上昇液流を形成した
状態で行うものであり、かつ、前記処理槽への界面活性
剤の供給は前記処理槽の上方から行うことを特徴とする
ものである。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る基板処
理装置は、基板を水洗する処理槽を備えた基板処理装置
において、前記基板を水洗する処理槽に界面活性剤を供
給する界面活性剤供給手段と、前記処理槽で所定時間の
間、基板を水洗する制御を行うとともに、その水洗が終
了するよりも前の段階で、その処理槽に界面活性剤を供
給し、前記界面活性剤の供給終了後に、前記水洗工程の
残り時間で基板を水洗するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る基板処
理装置は、上記請求項3に記載の基板処理装置におい
て、前記界面活性剤供給手段は、前記処理槽の上方から
界面活性剤を供給するように構成し、かつ、前記制御手
段は、前記処理槽での基板の水洗を、前記処理槽に上昇
液流を形成した状態で行うように制御することを特徴と
するものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の方法発明の作用は次のとおり
である。すなわち、水洗工程が終了するよりも前の段階
で、基板を水洗する処理槽に界面活性剤を供給する。水
洗工程は、所定時間の間基板を水洗することで行う。そ
して、界面活性剤の供給終了(供給停止)後に、水洗工
程の残り時間で基板を水洗する。すなわち、水洗工程の
終了タイミングをTWEとし、界面活性剤の供給の停止
タイミングをTKEとすると、TKEはTWEよりも時
間的に前である。また、界面活性剤の供給は、例えば、
水洗工程の初期段階や途中段階に開始する。なお、FS
やFLでは、同一の処理槽で水洗工程に先立ち薬液処理
が行われるので、そのような装置では界面活性剤の供給
を、薬液処理の途中段階や最終段階に開始してもよい。
また、処理槽への界面活性剤の供給は、処理槽の上方か
ら行ってもよいし、処理槽の底部から行ってもよい。
【0015】このように処理することで、基板へのパー
ティクルの付着が大幅に抑制でき、水洗の仕上がりが良
好になった。これは、疎水基と親水基とを有する界面活
性剤がパーティクルに配合した結果、パーティクルが基
板に付着し難くなったものと考えられる。
【0016】上記界面活性剤の供給は、基板へのパーテ
ィクルの付着を抑制するために行うものである。基板表
面の濡れ性を向上させることを目的として行うものでは
ない。また、逆に、基板表面に界面活性剤が付着したま
ま水洗工程を終了するのはむしろ好ましくない。そこ
で、界面活性剤の供給終了後に基板を水洗するように
し、基板に付着した界面活性剤を洗い流してから水洗工
程を終えるようにしている。
【0017】請求項2に記載の方法発明によれば、水洗
工程は、処理槽に上昇液流を形成した状態で行う。これ
により、処理槽内の液は処理槽の底部から上方へと流
れ、処理槽の上部から溢れ出て排出される。この上昇液
流によって処理槽の液内に浮遊するパーティクルは処理
槽の上部の液面へと上昇され、処理槽から排出される。
そして、上記状態において、処理槽の上方から界面活性
剤を供給することで、処理槽の上部の液面に上昇された
パーティクルを効率よく改質(基板に付着し難く改質)
できる。従って、水洗工程が終了し、基板を処理槽から
引き上げる際、基板が液面を通過しても、液面に残留し
ているパーティクルは基板に付着し難く、水洗を終了し
処理槽から引き上げられた基板にはパーティクルがほと
んど付着せず、水洗の仕上がりを良好にすることができ
る。また、上述のように、上昇液流が形成された状態
で、界面活性剤を処理槽の上方から供給すれば、界面活
性剤は液面の下方に流れ難く、処理槽の液内に浸漬され
ている基板に界面活性剤が付着し難い。しかも、界面活
性剤の供給の停止後も水洗が行われるので、供給された
界面活性剤は処理槽の上部から排出される液とともに排
出され、水洗が終了した段階で液面に界面活性剤がほと
ん残留しなくなるので、基板を処理槽から引き上げる際
にも基板に界面活性剤が付着するのを防止できる。
【0018】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の方法発明を好適に、かつ、自動的に行うための装
置であり、その作用は次のとおりである。すなわち、制
御手段は、処理槽で所定時間の間、基板を水洗する制御
を行い、界面活性剤供給手段を制御して、その水洗が終
了するよりも前の段階で、その処理槽に界面活性剤を供
給する。そして、界面活性剤の供給終了後に、水洗工程
の残り時間で基板を水洗する。
【0019】請求項4に記載の発明は、上記請求項2に
記載の方法発明を好適に、かつ、自動的に行うための装
置であり、その作用は次のとおりである。すなわち、制
御手段は、処理槽で所定時間の間、処理槽に上昇水流を
形成した状態で基板を水洗する制御を行い、界面活性剤
供給手段を制御して、その水洗が終了するよりも前の段
階で、その処理槽の上方から界面活性剤を供給する。そ
して、界面活性剤の供給終了後に、水洗工程の残り時間
で基板を水洗する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施の形態の概略
構成を示す図であり、図2は、本発明の第2の実施の形
態の概略構成を示す図である。なお、図では、処理槽部
分を縦断面図で描いている。
【0022】図1に示す第1の実施の形態は、界面活性
剤を処理槽1の上方から供給するように構成している。
すなわち、処理槽1の上方にノズル2が配設されてい
る。このノズル2は、管路3、4、5を介して純水供給
源6、界面活性剤供給源7に連通接続されている。管路
4、5には開閉弁8、9が介装されていて、これら開閉
弁8、9を開にすることで、純水で希釈された界面活性
剤をノズル2からシャワー状に処理槽1に供給するよう
になっている。
【0023】処理槽1の底部には、液(この場合は純
水)を供給する液供給管10が取り付けられている。こ
の液供給管10は、開閉弁11が介装された管路12を
介して純水供給源13に連通接続されている。この開閉
弁11を開にすることで、純水が処理槽1に供給され
る。そして、基板Wが処理槽1の純水内に浸漬された状
態で水洗工程(所定時間の基板Wの水洗)が実施され、
水洗工程が終了すると、図示しない昇降機構によって基
板Wが処理槽1から引き上げられる。なお、水洗工程
中、および、上記基板Wの引き上げ中は、処理槽1の底
部からの純水の供給が継続され、処理槽1の上部から純
水が溢れ出て、処理槽1に純水の上昇液流が形成され
る。
【0024】なお、各開閉弁の開閉などの制御は、マイ
クロコンピューターなどで構成される制御部100が行
うようになっている。
【0025】図2に示す第2の実施の形態は、界面活性
剤を処理槽1の底部から供給するように構成している。
すなわち、界面活性剤供給源14に連通接続された管路
15が管路12に連通接続され、管路15に開閉弁16
が介装されている。この開閉弁16を適宜のタイミング
で開にすることにより所定のタイミングで、純水供給源
13からの純水で希釈した界面活性剤を処理槽1に供給
できるようになっている。その他の構成は、第1の実施
の形態と同様であるので、共通する部分は図1と同一符
号を付して説明を省略する。また、水洗工程や、水洗工
程後の基板Wの引き上げも上記第1の実施の形態と同様
の動作で行われる。
【0026】上記第1、第2の実施の形態において、純
水供給源13から処理槽1に純水を供給を継続しての水
洗工程が終了するよりも前の段階で、処理槽1に(純水
で希釈した)界面活性剤を供給する。例えば、図3
(a)に示すように、水洗工程の初期段階で界面活性剤
の供給を行ってもよいし、図3(b)に示すように水洗
工程の途中段階で界面活性剤の供給を行ってもよい。そ
して、界面活性剤の供給終了後(供給停止後)に、水洗
工程の残り時間で基板Wが水洗されるようなタイミング
で界面活性剤の供給を行う。
【0027】このように界面活性剤を供給したことで、
基板Wへのパーティクルの付着を大幅に抑制することが
でき、界面活性剤の供給後の水洗により、供給した界面
活性剤が基板Wの表面に付着してもそれが残留するのを
防止できる。
【0028】なお、先にも述べたように、界面活性剤の
供給は、基板Wへのパーティクルの付着を抑制するため
に行うものである。基板Wの表面の濡れ性を向上させる
ことを目的として行うものではない。また、逆に、基板
Wの表面に界面活性剤が付着したまま水洗工程を終了す
るのはむしろ好ましくない。そこで、この実施の形態で
は、基板Wへのパーティクルの付着を抑制し、かつ、基
板Wの表面に残留しない程度に界面活性剤を希釈して供
給するようにしている。このような希釈濃度としては、
例えば、純水1000に対して界面活性剤が1程度であ
る。なお、上記希釈濃度は処理槽1に供給する段階での
ものであり、処理槽1に供給された後の処理槽1内での
界面活性剤の濃度はさらに薄くなる。また、処理槽1内
での界面活性剤の濃度が充分薄く(基板Wへのパーティ
クルの付着を抑制し、かつ、基板Wの表面に残留しない
程度に薄く)なるのであれば、界面活性剤を純水で希釈
して供給せずに、界面活性剤を直接供給するようにして
もよい。
【0029】また、上記第2の実施の形態の場合、希釈
した界面活性剤を処理槽1に供給しているものの、供給
された界面活性剤は、処理槽1内の純水の上昇液流とと
もにに処理槽1の底部から上部へと流れ、その際に、処
理槽1の純水内に浸漬された基板Wに界面活性剤が触れ
る可能性がある。処理槽1に供給された界面活性剤はな
るべく基板Wに触れない方が好ましい。その点からする
と、上記第1の実施の形態では、処理槽1に純水の上昇
液流が形成された状態で、界面活性剤を処理槽1の上方
から供給しているので、処理槽1の純水内に浸漬されて
いる基板Wに供給された界面活性剤が触れ難くなる。さ
らに、上記第1の実施の形態では、処理槽1に供給され
た界面活性剤は、界面活性剤の供給後の水洗時に純水と
ともに処理槽1の上部から溢れ出て排出されるので、水
洗工程終了時には液面QH(図1参照)に界面活性剤が
ほとんど残留しない。従って、水洗工程後の基板Wの引
き上げ時に基板Wが液面QHを通過しても、基板Wに界
面活性剤が付着するのを防止することもできる。
【0030】なお、図4に示すように、処理槽1の底部
に、開閉弁20が介装された排水用の管路21が設けら
れ、水洗工程中に、基板Wを処理槽1内に静止させた状
態で処理槽1内の液を処理槽1の底部から排出する工程
を含むように水洗が行われる場合も考えられる。このよ
うな場合でも、図の二点鎖線で示す界面活性剤供給機構
22(ノズル2、管路3〜5、純水供給源6、界面活性
剤供給源7、開閉弁8、9)か23(界面活性剤供給源
14、管路15、開閉弁16)のいずれかを設け、処理
槽1内の液を処理槽1の底部から排出するより前に、界
面活性剤を処理槽1に供給することで、基板Wへのパー
ティクルの付着を大幅に抑制することができる。
【0031】なお、上記実施の形態では、界面活性剤の
供給を制御部100により自動的に行うように構成した
が、開閉弁8、9や、開閉弁16などの開閉を人手で行
い、界面活性剤の供給を手動で行うように構成してもよ
い。
【0032】以下、本発明を具体的に実施する実施例を
説明する。
【0033】
【実施例】
<第1実施例>図5は、第1実施例に係る基板処理装置
の構成を示す図である。なお、図では、チャンバや処理
槽部分を縦断面図で描いている。また、図中、第1、第
2の実施の形態と共通する部分は、図1、図2と同一符
号を付してその説明を省略する。
【0034】この第1実施例は、基板洗浄・乾燥装置
(FL)に本発明を適用した実施例である。この装置
は、密閉チャンバ30内に処理槽1やリフター31、ガ
ス供給用のノズル32、界面活性剤供給用のノズル2な
どが設けられている。密閉チャンバ30の上面には基板
Wを搬入出するための開口33が設けられている。ま
た、基板Wを搬入出するときだけ開口33を開く開閉自
在の蓋34も設けられている。そして、蓋34が閉じら
れた状態で、チャンバ30内は気密に密閉されるように
なっている。
【0035】また、チャンバ30の底部には、排液・排
気口35が設けられている。この排液・排気口35は、
管路36、37を介して排液ドレイン38に連通接続さ
れるとともに、管路36、39を介して排気ダクト40
に連通接続されている。管路37、39には開閉弁4
1、42が介装され、管路39には水封式真空ポンプ4
3も介装されている。開閉弁41を開にすることで、処
理槽1の上部から溢れ出た液を排液し、開閉弁42を開
にすることで、チャンバ30内を強制排気するようにな
っている。
【0036】また、薬液供給源44に連通接続され、開
閉弁45が介装された管路46が、液供給管10に連通
接続された管路12に連通接続されている。開閉弁45
を開にすることで、所定の薬液(例えば、フッ化水素酸
など)を処理槽1の底部から処理槽1内に供給できるよ
うになっている。これにより、処理槽1で薬液処理と水
洗を続けて行えるようになっている。
【0037】ノズル32には、フィルター47、ヒータ
ー48、開閉弁49が介装された管路50を介して不活
性ガス供給源51が連通接続されている。また、管路5
0には、開閉弁52、53、有機溶剤蒸気供給部54が
介装された分岐管路55が連通接続されている。開閉弁
49を開、開閉弁52、53を閉にすることで、ヒータ
ー48で加熱され、フィルター47で清浄化された不活
性ガス(窒素ガスなど)をチャンバ30内に供給するこ
とができる。また、開閉弁49を閉、開閉弁52、53
を開にすることで、不活性ガスをキャリアとして、有機
溶剤の蒸気がヒーター48で加熱され、フィルター47
で清浄化されてからチャンバ30内に供給することがで
きる。なお、有機溶剤蒸気供給部54は、ヒーター54
aで有機溶剤を加熱して有機溶剤の蒸気を発生させるよ
うになっている。また、有機溶剤としては、イソプロピ
ールアルコール(IPA)などのアルコール類や、その
他ケトン類、エーテル類などが用いられる。
【0038】リフター31は、図示しない昇降機構によ
り昇降自在に構成されている。このリフター31に基板
Wが支持され、図の実線で示す上昇位置と、図の二点鎖
線で示す下降位置との間で、基板Wが昇降されるように
なっている。基板Wの搬入は以下のように行われる。ま
ず、蓋34が開き、図示しない基板搬送機構が開口33
を介して基板Wをチャンバ30内に搬入し、その基板W
を、上昇されているリフター31にセットする。そし
て、基板搬送機構がチャンバ30の外に後退すると蓋3
4が閉じる。基板Wが搬入されると、リフター31は下
降し、基板Wを処理槽1内に投入する。この状態で薬液
処理や水洗が行われる。そして、水洗が終了すると、リ
フター31は上昇し、基板Wを上昇位置に位置させ、そ
こで乾燥処理が施される。乾燥処理が終了すると、蓋3
4が開き、基板搬送機構が開口33から進入してきてリ
フター31から処理済の基板を取り出す。そして、基板
搬送機構が開口33を介して基板Wをチャンバ30の外
に搬出すると蓋34が閉じる。
【0039】また、処理槽1の底部には、排水口56が
設けられている。この排水口56は、開閉弁57が介装
された管路58を介して排水ドレイン59に連通接続さ
れている。開閉弁57を開にすることで、処理槽1内の
液を処理槽1の底部から排出できるようになっている。
【0040】この第1実施例では、ノズル2、管路3、
4、5、純水供給源6、界面活性剤供給源7、開閉弁
8、9などからなる界面活性剤供給機構22を備えてい
るが、それに代えて、界面活性剤供給源7、管路15、
開閉弁16などからなる界面活性剤供給機構23を備え
るように構成してもよい。
【0041】なお、蓋34の開閉やリフター31の昇
降、各開閉弁の開閉などの制御は制御部100が行う。
【0042】次に、上記第1実施例装置の動作を図6の
タイミングチャートなどを参照して説明する。
【0043】なお、図6のタイミングチャートでは薬液
処理からの動作を示しているが、それに先立ち、上述し
たように基板Wの搬入や基板Wの処理槽1への投入が行
われる。基板Wの搬入の際には、加熱され清浄化された
不活性ガスがチャンバ30内に供給されていて、以降も
不活性ガスの供給が継続される。また、基板Wの処理槽
1への投入に先立ち、処理槽1の底部から純水を供給
し、処理槽1の上部から溢れ出た純水を排水して処理槽
1に純水の上昇液流を形成する。そして、純水の上昇液
流が形成されている状態で、リフター31が下降し、基
板Wが処理槽1内に投入される。
【0044】さて、処理槽1に純水の上昇液流が形成さ
れ、基板Wがその中に浸漬された状態で、開閉弁45が
開にされ、純水とともに薬液が処理槽1の底部から供給
され、薬液処理が開始される。そして、所定時間の間、
薬液を供給すると、開閉弁45を閉にして薬液の供給を
停止し薬液処理を終了する。この薬液処理の終了によ
り、処理槽1内には純水のみが供給される状態になり、
水洗工程が開始する。この第1実施例では、水洗工程の
開始と同時に(薬液の供給停止と同時に)、開閉弁8、
9(または、開閉弁16)を開にして処理槽1への界面
活性剤の供給を開始し、所定時間の間、界面活性剤を供
給すると、開閉弁8、9(または、開閉弁16)を閉に
して処理槽1への界面活性剤の供給を停止する。そし
て、界面活性剤の供給停止後、水洗工程の残り時間で基
板Wの水洗が行われる。
【0045】水洗工程が終了するよりも前に、チャンバ
30内への有機溶剤の蒸気の供給を開始し、水洗工程が
終了すると、リフター31が上昇して基板Wが処理槽1
から引き上げられ乾燥処理が行われる。なお、この基板
Wの引き上げも、純水の上昇水流が形成された状態で行
われる。そして、基板Wの引き上げが完了すると、純水
の供給を停止するとともに、処理槽1内の純水を処理槽
1の底部から排水し、チャンバ30内の強制排気を行っ
てチャンバ30内を減圧する。このとき、不活性ガスの
供給を完全に停止してもよいし、排気量よりも少ない供
給量で不活性ガスを供給してもよい(図6の点線)。チ
ャンバ30内を減圧しての乾燥が終了すると、チャンバ
30内の強制排気を停止するとともに、不活性ガスの所
定量での供給を再開し、チャンバ30内を大気圧に戻し
て減圧を解放する。その後、基板Wの搬出が行われる。
【0046】本発明者は、上記第1実施例装置を用い
て、以下のような比較実験を行って、本発明の効果を確
かめた。
【0047】まず、図6に示す手順のうち、界面活性剤
の供給を行わずに薬液処理、水洗、乾燥処理を行った実
験を行った。この実験では、水洗工程を15分行った。
その結果、乾燥後の基板Wの表面には約500個程度の
パーティクルの付着が認められた。
【0048】次に、図6に示す手順のとおりに装置を動
作させての実験を行った。この実験では、水洗工程を1
5分、水洗工程の開始と同時に界面活性剤の(処理槽1
の上方からの)供給を開始し、その界面活性剤の供給を
1分間行った。そして、界面活性剤の供給停止後、水洗
工程の残り時間14分間で基板Wを水洗した。また、純
水1000に対して界面活性剤が1の割合に界面活性剤
を希釈して界面活性剤の供給を行った。その結果、乾燥
後の基板Wの表面に付着していたパーティクルは約10
個程度にまで激減していた。
【0049】この比較実験結果からも明らかなように、
所定のタイミングで界面活性剤を供給することで、水洗
時間を特別に長くすることなく、基板Wへのパーティク
ルの付着を大幅に抑制でき、生産性の低下を招かずに、
水洗の仕上がりを良好とすることができるようになっ
た。
【0050】なお、図6のタイミングチャートでは、界
面活性剤の供給を水洗工程の開始とともに行うようにし
たが、例えば、図3(b)に示すように、水洗工程の途
中段階で界面活性剤を供給するようにしてもよい。ま
た、この実施例および次の第2実施例では、同一の処理
槽1で薬液処理と水洗を続けて行うので、薬液処理中や
薬液処理から水洗にかけて界面活性剤を供給するように
してもよい。ただし、薬液処理中は、基板Wからパーテ
ィクルが剥離等して次々に処理槽1の液内に排出されて
いる。供給した界面活性剤が処理槽1の上部から溢れ出
る液とともに排出された後に、処理槽1の液内にパーテ
ィクルが排出されていると、それらパーティクルが基板
Wに付着する可能性が出てくる。従って、本発明をより
効果的に実現するためには、パーティクルがある程度出
尽くしてそれらパーティクルが液面に浮遊した状態で界
面活性剤を供給するのが好ましい。それら点を考慮する
と、薬液処理中や薬液処理から水洗にかけて界面活性剤
を供給する場合には、薬液処理の最終段階や、薬液処理
の最終段階から水洗の初期段階にかけて界面活性剤を供
給するのが好ましい。
【0051】また、この実施例および次の第2実施例で
は、同一の処理槽1で薬液処理と水洗を続けて行うの
で、薬液処理の終了時点(水洗の開始時点)では、処理
槽1内の液に薬液が混ざった状態である。この薬液は、
水洗工程で供給される純水により処理槽1の上部から次
第に排出されるが、処理槽1内の液に薬液が混ざった状
態から純水のみの状態への置換は高速に行えない。水洗
工程は、上記薬液が混ざった液から純水のみへの置換の
工程を含めているので、従来一般に、水洗時間を短縮す
るのは難しかった。しかしながら、水洗工程を以下のよ
うに実施すれば、水洗時間の短縮化を図ることができ
る。すなわち、薬液処理が終了して水洗工程に移行する
と、その初期段階で、一旦、処理槽1内の液を処理槽1
の底部から排出する。この処理槽1内の液の底部からの
排出に先立ち、界面活性剤の供給を行っておく。そし
て、この処理槽1内の液の底部からの排出に続き、処理
槽1の底部から純水を供給し、その上昇液流内で基板W
の水洗を行う。このようにすれば、上記薬液が混ざった
液から純水のみへの置換を高速に行うことができ、水洗
時間を短縮することが可能となる。また、処理槽1内の
液の底部からの排出により、処理槽1の液内や液面に浮
遊していたパーティクルは処理槽1の底部から一気に排
出される。しかも、処理槽1内の液の底部からの排出に
先立ち界面活性剤の供給を行っているので、処理槽1内
の液の底部からの排出の際にパーティクルが基板Wに付
着するのを抑制できる。そして、処理槽1内の液の底部
からの排出の後に形成した清浄な純水の上昇液流で基板
Wを水洗するので、水洗の仕上がりは極めて良好とな
る。なお、処理槽1内の液の底部からの排出の後に形成
した純水の上昇液流での水洗時に基板Wから洗い流され
るなどで新たに処理槽1の純水内にパーティクルが浮遊
する場合には、上記清浄な純水の上昇液流での水洗の初
期段階などに界面活性剤を供給するようにしてもよい。
【0052】<第2実施例>図7は、第2実施例に係る
基板処理装置の構成を示す図である。なお、図では、処
理槽部分を縦断面図で描いている。また、図中、第1、
第2の実施の形態、第1実施例と共通する部分は、図
1、図2、図5と同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0053】この第2実施例は、基板洗浄装置(FS)
に本発明を適用した実施例である。この装置は、処理槽
1が収納されたチャンバ内で乾燥処理を行わないこと以
外は、上記第1実施例(FL)と略同じである。なお、
この第2実施例装置では、所定温度に温めた温純水で水
洗や薬液処理が行われることがあるので、温純水供給源
61に連通接続され、開閉弁62が介装された管路63
を、液供給管10に連通接続された管路12に連通接続
している。また、この第2実施例装置でも、処理槽1や
リフター31が、図示しないチャンバに収納されるよう
に構成れることがあるが、この場合のチャンバは、通
常、第1実施例のような密閉チャンバではなく、気密に
密閉されない開放チャンバで構成される。
【0054】この第2実施例装置の動作は、図6のタイ
ミングチャートのうち、乾燥処理に関する不活性ガス供
給、有機溶剤供給、純水排水、減圧乾燥、減圧解放を省
いた手順で実行される。すなわち、薬液処理、界面活性
剤の供給、水洗が行われ、水洗が終了すると、純水の上
昇液流が形成された状態で、基板Wが処理槽1から引き
上げられ、そのまま搬出が行われる。
【0055】この第2実施例においても、上記第1実施
例と同様に、基板Wへのパーティクルの付着を大幅に抑
制でき、生産性を低下させずに、水洗の仕上がりを良好
とすることができる。
【0056】なお、この第2実施例では、乾燥処理を行
わないので、乾燥処理中の純水排出(処理槽1の底部か
らの純水の排出)を行うための排水口56、開閉弁5
7、管路58、排水ドレイン59などの構成を備えてい
ない。しかしながら、先に述べた薬液から純水への置換
の高速化のために、処理槽1内の液を処理槽1の底部か
ら排出するために、上記排水口56、開閉弁57、管路
58、排水ドレイン59などの構成を備えてもよい。
【0057】また、この第2実施例装置では、例えば、
図8に示すように構成して、複数種類(2種類以上)の
異なる薬液(薬液A、B、…、N)を処理槽1の底部か
ら供給できるようにして、複数の薬液による薬液処理を
行うこともある。この場合、処理手順は、通常、薬液A
での薬液処理、水洗、薬液Bでの薬液処理、水洗、…薬
液Nでの薬液処理、水洗、基板Wの引き上げというよう
に行われる。このとき、界面活性剤の供給を、各回の水
洗と関連させて行い、各回の水洗時に基板Wへのパーテ
ィクルの付着を抑制するようにしてもよいが、界面活性
剤の供給を基板Wの引き上げ前の、最後の水洗のみで行
うようにしてもよい。途中の水洗などで基板Wへのパー
ティクルの付着があっても、最後の水洗でそれらパーテ
ィクルが洗い流され、かつ、最後の水洗で基板Wへのパ
ーティクルの付着が抑制できれば、最終的な仕上がりは
良好となるし、基板Wの処理槽1からの引き上げは最後
の水洗の後でのみ行われる。従って、最終的な仕上がり
を良好とするには、少なくとも最後の水洗で界面活性剤
を供給するようにすればよい。なお、上記第1実施例に
おいても、同様に複数種類の薬液による薬液を行えるよ
うに構成してもよく、その場合の動作、界面活性剤の供
給などについては、上記説明と同様のことが言える。
【0058】<第3実施例>図9は、第3実施例に係る
基板処理装置の構成を示す図である。なお、図中、第
1、第2の実施の形態と共通する部分は、図1、図2と
同一符号を付してその説明を省略する。
【0059】この第3実施例は、ウエット・ステーショ
ン(W・S)に本発明を適用した実施例である。この装
置は、薬液処理用の処理槽(薬液槽)1aと水洗用の処
理槽(水洗槽)1bとが1組以上備えられ(図では1組
だけ描いているが、2組以上備えられることもある)、
乾燥部70や、各処理槽1a、1b、乾燥部70の間で
基板を搬送する基板搬送機構(図示せず)なども備えて
いる。
【0060】薬液槽1aでは、薬液の上昇液流が形成さ
れた状態で薬液処理が行われる。そのため、例えば、図
に示すように、薬液槽1aの上部には、薬液槽1aの上
部から溢れ出た薬液を受ける受け部71が設けられ、受
け部71で受けた薬液をポンプ72で吸引してフィルタ
ー73を通して薬液槽1aの底部から供給するというよ
うに、薬液を循環させている。そして、薬液の上昇液流
の中に基板Wが所定時間浸漬されて薬液処理が行われ
る。
【0061】水洗槽1bの底部には、開閉弁74が介装
された管路75を介して純水供給源76が連通接続され
ていて、水洗槽1bの底部から純水を供給し、水洗槽1
bの上部から溢れ出た純水を排出して、純水の上昇液流
が形成するようになっている。そして、その純水の上昇
液流の中に基板Wが所定時間浸漬されて水洗が行われ
る。また、この実施例装置では、この水洗槽1bに、界
面活性剤供給機構22または23が付設され、例えば、
図3(a)や図3(b)に示すように、水洗工程中の所
定のタイミングで界面活性剤を供給するように構成して
いる。
【0062】乾燥部70は、基板Wを高速回転させた
り、熱源からの熱などにより、水洗後の濡れている基板
Wを乾燥させる。
【0063】基板搬送機構は、図の点線の矢印で示すよ
うに基板Wを搬送する。すなわち、まず、薬液槽1a内
の薬液の上昇液流の中に基板Wを浸漬させる。そして、
所定時間の薬液処理が終了すると、薬液槽1aから基板
Wを引き上げ、水洗槽1bへと搬送し、水洗槽1b内の
純水の上昇液流の中に基板Wを浸漬させる。所定時間の
水洗が終了すると、水洗槽1bから基板Wを引き上げ、
乾燥部70へと搬送し、乾燥部70に基板Wを投入して
乾燥処理を行わせる。乾燥後の基板Wは、基板搬送機構
で取り出される。
【0064】なお、この種のW・Sは、キャリア方式で
構成されることもあるし、キャリアレス方式で構成され
ることもある。キャリア方式とは、複数枚の基板Wをキ
ャリアに収納した状態で、基板搬送機構による搬送、薬
液槽1aでの薬液処理、水洗槽1bでの水洗、乾燥部7
0での乾燥が行われる方式である。また、キャリアレス
方式は、キャリアを用いずに、複数枚の基板Wを基板搬
送機構が支持して搬送し、薬液槽1a、水洗槽1b、乾
燥部70に備えられた基板支持部材に基板Wが支持され
た状態で薬液処理や水洗、乾燥が行われる方式である。
W・Sが上記キャリア方式、キャリアレス方式のいずれ
の方式で構成されていても本発明は適用可能である。
【0065】このW・Sでは、薬液処理と水洗を別の処
理槽(薬液槽1a、水洗槽1b)で行うようにしている
が、従来、水洗の仕上がりは良好とは言えなかった。こ
れに対して、この実施例では、水洗槽1bでの水洗工程
中の所定のタイミングで界面活性剤を供給するようにし
たので、水洗中や、水洗後の基板Wの引き上げ時などに
基板Wにパーティクルが付着するのを大幅に抑制でき、
水洗の仕上がりを良好にすることができるようなった。
【0066】なお、薬液槽1aと水洗槽1bが複数組備
えられ、複数種類の薬液による薬液処理が行われること
もある。この場合、例えば、上記第1、第2実施例での
複数種類の薬液による薬液処理と同様に、薬液Aによる
薬液処理、水洗、薬液Bによる薬液処理、水洗、…、薬
液Nによる薬液処理、水洗、乾燥という処理手順で行わ
れる。なお、各薬液処理は別個の薬液槽1aで行われ、
各回の水洗は別個の水洗槽1bで行われる。このとき、
全ての水洗槽1bに界面活性剤供給機構22または23
を付設し、各回の水洗工程で界面活性剤を供給するよう
にしてもよいが、乾燥前の水洗槽1bにのみ界面活性剤
供給機構22または23を付設し、最後の水洗工程での
み界面活性剤を供給するようにしてもよい。
【0067】また、この第3実施例では、薬液処理と水
洗を処理槽を分けて行っているが、薬液槽1aから水洗
槽1bへの基板Wの搬送時に、基板Wとともに薬液が水
洗槽1bに持ち込まれ、水洗槽1bの純水内に薬液が混
ざることもある。このような場合、水洗工程の処理時間
は、水洗槽1b内の液が純水のみに戻るまでの時間を含
めて長く設定されることがある。このような場合に、水
洗槽1bの底部から水洗槽1b内の液を排出できるよう
にし、水洗工程の初期段階で、水洗槽1b内の薬液が混
ざった液を水洗槽1bの底部から排出し、次に、水洗槽
1bの底部からの純水の供給を再開し、水洗槽1aで純
水の上昇液流を形成して水洗を行うようにすれば、薬液
が混ざった純水を純水のみに高速に置換でき、水洗工程
の処理時間を短縮することができる。そして、その場合
に、薬液が混ざった水洗槽1b内の液を水洗槽1bの底
部から排出するのに先立って、水洗槽1bに界面活性剤
を供給するようにすれば、液の排出時に基板Wにパーテ
ィクルが付着するのを抑制できる。また、液の排出後に
再び純水の上昇液流を形成しての水洗の際にも、その初
期段階などに界面活性剤を供給するようにすれば、最終
的な基板Wの仕上がりが極めて良好となる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明に係る基板処理方法によれば、水洗工程
が終了するよりも前の段階で、基板を水洗する処理槽に
界面活性剤を供給するようにしたので、水洗の時間を従
来と同じかそれよりも短くしながら、基板へのパーティ
クルの付着を大幅に抑制できた。従って、生産性の低下
を招かず、水洗の仕上がりを良好にすることができた。
また、界面活性剤の供給終了後に、水洗工程の残り時間
で基板を水洗するようにしたので、処理槽に供給した界
面活性剤が水洗終了後にも残留するような不都合も防止
できる。
【0069】請求項2に記載の発明に係る基板処理方法
によれば、水洗工程を、処理槽に上昇水流を形成した状
態で行い、処理槽への界面活性剤の供給を処理槽の上方
から行うようにしたので、基板へのパーティクルの付着
をより好適に抑制することができ、さらに、処理槽に供
給した界面活性剤が基板に付着するのを好適に防止する
ことができる。
【0070】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明に係る基板処理方法を好適に、
かつ、自動的に行い得る基板処理装置を実現できる。
【0071】また、請求項4に記載の発明によれば、上
記請求項2に記載の発明に係る基板処理方法を好適に、
かつ、自動的に行い得る基板処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図
である。
【図3】各実施の形態の動作を説明すためのタイミング
チャートである。
【図4】各実施の形態の変形例を説明するための図であ
る。
【図5】第1実施例に係る基板処理装置の構成を示す図
である。
【図6】第1実施例の動作を説明すためのタイミングチ
ャートである。
【図7】第2実施例に係る基板処理装置の構成を示す図
である。
【図8】第2実施例の変形例の要部構成を示す図であ
る。
【図9】第3実施例に係る基板処理装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1:処理槽 1b:水洗槽 14:純水供給源 15:管路 15:開閉弁 22、23:界面活性剤供給機構 100:制御部 W:基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B08B 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽で基板を水洗する水洗工程を含む
    基板処理方法において、 前記水洗工程が終了するよりも前の段階で、前記基板を
    水洗する処理槽に界面活性剤を供給し、前記界面活性剤
    の供給終了後に、前記水洗工程の残り時間で基板を水洗
    するようにしたことを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理方法におい
    て、 前記水洗工程は、前記処理槽に上昇液流を形成した状態
    で行うものであり、かつ、前記処理槽への界面活性剤の
    供給は前記処理槽の上方から行うことを特徴とする基板
    処理方法。
  3. 【請求項3】 基板を水洗する処理槽を備えた基板処理
    装置において、 前記基板を水洗する処理槽に界面活性剤を供給する界面
    活性剤供給手段と、 前記処理槽で所定時間の間、基板を水洗する制御を行う
    とともに、その水洗が終了するよりも前の段階で、その
    処理槽に界面活性剤を供給し、前記界面活性剤の供給終
    了後に、前記水洗工程の残り時間で基板を水洗するよう
    に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理装置におい
    て、 前記界面活性剤供給手段は、前記処理槽の上方から界面
    活性剤を供給するように構成し、かつ、 前記制御手段は、前記処理槽での基板の水洗を、前記処
    理槽に上昇液流を形成した状態で行うように制御するこ
    とを特徴とする基板処理装置。
JP17170296A 1996-06-10 1996-06-10 基板処理方法および基板処理装置 Expired - Lifetime JP3335527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17170296A JP3335527B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 基板処理方法および基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17170296A JP3335527B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 基板処理方法および基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09330902A JPH09330902A (ja) 1997-12-22
JP3335527B2 true JP3335527B2 (ja) 2002-10-21

Family

ID=15928101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17170296A Expired - Lifetime JP3335527B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 基板処理方法および基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335527B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6277203B1 (en) 1998-09-29 2001-08-21 Lam Research Corporation Method and apparatus for cleaning low K dielectric and metal wafer surfaces
JP2013187401A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09330902A (ja) 1997-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4816081A (en) Apparatus and process for static drying of substrates
KR0131171B1 (ko) 기판의 세정 및 건조장치
JP3739073B2 (ja) 基板洗浄処理方法及び基板洗浄処理装置
JP2002050600A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3335527B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP3243708B2 (ja) 処理方法及び処理装置
JP3359494B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JPH07130699A (ja) 基板の表面処理装置
JP3979691B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JPH05160101A (ja) 自動洗浄装置
JP3892102B2 (ja) 基板処理方法及び同装置
JPH06163508A (ja) 基板の乾燥方法および装置
JPH10163164A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2000340632A (ja) 基板の化学的処理装置および基板の化学的処理方法
JP3865969B2 (ja) 基板処理装置
JPH04354128A (ja) 基板の薬液処理方法及びその装置並びに基板の薬液処理、洗浄及び乾燥方法及びその装置
JP3552193B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP3720612B2 (ja) 基板処理装置
JPH09162155A (ja) 処理方法及び処理装置
JP3000997B1 (ja) 半導体洗浄装置及び半導体装置の洗浄方法
JP3344994B2 (ja) レジスト剥離装置、及びレジスト剥離方法
JP3126859B2 (ja) 基板の表面処理装置
JP2002252197A (ja) 基板処理方法
JP2000100777A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2001284316A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term