JP3335422B2 - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JP3335422B2
JP3335422B2 JP14186193A JP14186193A JP3335422B2 JP 3335422 B2 JP3335422 B2 JP 3335422B2 JP 14186193 A JP14186193 A JP 14186193A JP 14186193 A JP14186193 A JP 14186193A JP 3335422 B2 JP3335422 B2 JP 3335422B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種のディジタル制
御情報を多重伝送する通信ラインに、ディジタル制御情
報の通信ラインへの送出もしくは通信ラインからのディ
ジタル制御情報の取込み、あるいは、ディジタル制御情
報の通信ラインへの送出及び通信ラインからのディジタ
ル制御情報の取込みを行う複数のノード部が接続されて
構成される多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、昨今、装備される電装
品あるいは制御システムの増加、及び、各種の電装品あ
るいは制御システムにおける電子化の進展に伴って、車
両内に配される配線,コネクタ及び電子制御装置の数の
増加が著しく、その結果、車体に取り付けられるワイヤ
・ハーネスの規模の大型化及び重量増加がまねかれてい
る。そして、ワイヤ・ハーネスの大規模化は、ワイヤ・
ハーネスの車体への取り付けスペースが制限されること
になるとともに、ワイヤ・ハーネスの柔軟性が低下して
組付作業の能率低下がもたらされることになり、また、
ワイヤ・ハーネスの重量増加は、直接的に車両の重量増
加に結びつくことになる。
【0003】そこで、車両における配線,コネクタ及び
電子制御装置の数を低減させるべく、例えば、特開平 2
-16845号公報にも示されている如くに、車両に装備され
た各種の電装品、制御システム等に対する動作制御を行
うための複数種の制御情報を多重伝送する共通の通信ラ
インが設けられるとともに、その通信ラインに、制御情
報の送出もしくは制御情報の取込みを行う複数のノード
部が接続され、車両に装備された各種の電装品、制御シ
ステム等が複数のノード部に適宜接続されて構成される
多重通信機構を、車両内に構築することが提案されてい
る。
【0004】このような車両に構築される多重通信機構
にあっては、例えば、車体に配設されたワイヤ・ハーネ
スが形成する信号伝送路によって、多重化された制御情
報が伝送される通信ラインが構成され、その通信ライン
に接続される複数のノード部の夫々には、各種のセン
サ,スイッチ等の信号発生部、及び、車両の各部に設け
られる各種のアクチュエータ,モータ等の被動作制御部
がグループ化されて連結される。斯かる信号発生部及び
被動作制御部等が接続されるノード部は、例えば、通信
ラインとの接続がなされた多重通信部,信号発生部及び
被動作制御部等との接続がなされた入出力処理部、及
び、多重通信部と入出力処理部との間に介在せしめられ
た、例えば、マイクロコンピュータをもって構成される
演算制御ユニットを含んで構成され、信号発生部からの
信号に基づいて制御情報を形成し、それを通信ラインに
送出する動作状態、及び、通信ラインから選択された制
御情報を取り込んで、取り込まれた制御情報に基づく動
作制御信号を形成し、それを接続された被動作制御部に
供給してその動作を制御する動作状態を選択的にとるも
のとされる。そして、通信ラインによる多重伝送に供さ
れる制御情報は、例えば、夫々がパルスコードモジュレ
ーション(PCM)信号によってあらわされるディジタ
ル制御情報とされ、伝送にあたっては、ノン・リターン
・ツー・ゼロ(NRZ)変調により得られるNRZ変調
搬送波信号の形態をとるものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、車両に
おいて通信ラインにディジタル制御情報の送出もしくは
ディジタル制御情報の取込み、あるいは、ディジタル制
御情報の送出及びディジタル制御情報の取込みを行う複
数のノード部が接続されて構築される多重通信機構にあ
っては、複数のノード部の相互間におけるディジタル情
報の伝送が、信号発生部からの信号に基づいてディジタ
ル制御情報を形成し、それを通信ラインに送出する動作
状態をとるものとされたノード部(送信ノード部)か
ら、送信ノード部によって送出されたディジタル制御情
報を通信ラインから取り込み、取り込まれたディジタル
制御情報に基づく動作制御信号を形成し、それを接続さ
れた被動作制御部に供給してその動作を制御する動作状
態をとるノード部(受信ノード部)への情報伝送の形態
をもって行われることになる。
【0006】斯かる際、送信ノード部における演算制御
ユニットと多重通信部との間の信号伝送路,送信ノード
部における多重通信部と受信ノード部における多重通信
部との間の通信ラインを構成する信号伝送路、及び、受
信ノード部における多重通信部と演算制御ユニットとの
間の信号伝送路等の何れかに、例えば、部分的な断線事
故あるいは短絡事故等の障害が発生すると、受信ノード
部における演算制御ユニットに、送信ノード部における
演算制御ユニットにより形成されたディジタル制御情報
が適正な姿をもって供給される状態とされず、その結
果、受信ノード部における演算制御ユニットにより不適
正なディジタル制御情報に基づく動作制御信号が形成さ
れて、受信ノード部に接続された被動作制御部に対する
不適正な動作制御が行われることになってしまう。
【0007】そして、受信ノード部における演算制御ユ
ニットにより不適正なディジタル制御情報に基づいて形
成される動作制御信号に応じての被動作制御部に対する
不適正な動作制御が行われる事態が生じると、被動作制
御部が、その種類によっては、車両の乗員に関する安全
性に悪影響を及ぼすことになる状態とされる不所望な動
作制御を受けることになってしまう虞がある。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、車両に設置さ
れた通信ラインに、各々が多重通信部と演算制御ユニッ
トとを内蔵するものとされた複数のノード部が連結され
て成り、複数のノード部のうちに送信ノード部と受信ノ
ード部とが設定されて、ディジタル制御情報が送信ノー
ド部から通信ラインを経て受信ノード部に伝送されるこ
とになる動作状態をとるにあたり、送信ノード部におけ
る演算制御ユニットから送信ノード部における多重通信
部,通信ライン,受信ノード部における多重通信部等を
経て、受信ノード部における演算制御ユニットに至る信
号伝送路に障害が発生した場合にも、受信ノード部に接
続された被動作制御部を、その種類によらず、車両の乗
員に関する安全性に悪影響を及ぼすことになる状態とさ
れる不所望な動作制御を受けないものとなすことができ
る多重伝送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る多重伝送装置は、複数種のディジタル
制御情報が多重伝送される通信ラインと、通信ラインに
接続され、予め設定されたビットパターンを有するチェ
ック用情報を含んだディジタル制御情報を形成する動作
状態をとる第1の制御ユニット、及び、第1の制御ユニ
ットにより形成された制御情報を通信ラインに送出する
動作状態をとる第1の通信部を内蔵して、送信ノード部
とされ得るものとなされた第1のノード部と、通信ライ
ンに接続され、第1のノード部から通信ラインに送出さ
れたチェック用情報を含むディジタル制御情報を取り込
む動作状態をとる第2の通信部、及び、第2の通信部に
より取り込まれたチェック用情報を含むディジタル制御
情報の供給を受け、その取り込まれたディジタル制御情
報に含まれるチェック用情報が予め設定されたビットパ
ターンを維持しているとき、取り込まれたディジタル制
御情報に応じた動作を被動作制御部に行わせるための制
御データを送出する動作状態をとり、また、取り込まれ
たディジタル制御情報に含まれるチェック用情報が予め
設定されたビットパターンを維持していないとき、取り
込まれたディジタル制御情報に応じた動を被動作制御
部に行わせるための制御データの送出を行わない動作状
態をとる第2の制御ユニットを内蔵して、受信ノード部
とされ得るものとなされた第2のノード部とを備え、第
のノード部に内蔵された第の制御ユニットが、第
の制御ユニットから通信ラインを経て第2の制御ユニッ
トに至る情報伝送路に異常が生じたもとにあっても、
2の通信部により取り込まれたディジタル制御情報に含
まれるチェック用情報が予め設定されたビットパターン
を維持するものとされるときには、被動作制御部に予定
された誤動作を行わせるための制御データを送出する
のとされて、構成される。
【0010】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る多重伝送
装置にあっては、第1のノード部が送信ノード部とされ
るとともに第2のノード部が受信ノード部とされたもと
で、第1の制御ユニットにより形成されたディジタル制
御情報が、第1の通信部を通じて通信ラインに送出され
るとともに、通信ラインから第2の通信部を通じて第2
の制御ユニットに取り込まれる情報伝送が行われる。そ
して、受信ノード部とされた第2のノード部において、
取り込まれたディジタル制御情報に含まれるチェック用
情報のビットパターンの検出が行われ、チェック用情報
のビットパターンが、第1の制御ユニットにおいて予め
設定されたビットパターンであるときには、そのとき取
り込まれたディジタル制御情報に応じた動作を被動作制
御部に行わせるための制御データが送出され、それによ
り、被動作制御部についての、第2のノード部に取り込
まれたディジタル制御情報に応じた制御動作が実行され
る。
【0011】また、第2のノード部における、それに取
り込まれたディジタル制御情報に含まれるチェック用情
報のビットパターンの検出の結果、チェック用情報のビ
ットパターンが、第1の制御ユニットにおいて予め設定
されたビットパターンとは異なっているときには、第1
の制御ユニットから第1の通信部,通信ライン及び第2
の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情報伝送路に
何等かの障害が生じていて、第2のノード部に取り込ま
れたディジタル制御情報が適正なものとされていない虞
が大であるので、斯かる際には、第2のノード部におい
て、そのとき取り込まれたディジタル制御情報に応じた
動作を被動作制御部に行わせるための制御データの送出
がなされず、それにより、被動作制御部についての、第
2のノード部に取り込まれたディジタル制御情報に応じ
た制御動作の実行が取り止められる。
【0012】そして、上述の如くに、第2のノード部に
おける、それに取り込まれたディジタル制御情報に含ま
れるチェック用情報のビットパターンの検出の結果、チ
ェック用情報のビットパターンが第1の制御ユニットに
おいて予め設定されたビットパターンとなる状態は、第
1の制御ユニットから第1の通信部,通信ライン及び第
2の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情報伝送路
に障害が生じていない場合において得られるのみなら
ず、第1の制御ユニットから第1の通信部,通信ライン
及び第2の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情報
伝送路に障害が生じているもとにあっても得られる可能
性がある。そこで、本発明に係る多重伝送装置にあって
、第1の制御ユニットから第1の通信部,通信ライン
及び第2の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情報
伝送路に障害が生じているもとにあっても、第2のノー
ド部に取り込まれたディジタル制御情報に含まれるチェ
ック用情報が予め設定されたビットパターンを維持する
ものとされるとき、第2のノード部において、被動作制
御部に予定された誤動作、例えば、被動作制御部が第2
のノード部に連結されて車両に装備されたものであると
き、その車両の乗員に関する安全性に悪影響を及ぼさな
動作、を行わせる制御データが送出される。それによ
り、被動作制御部が、車両の乗員に関する安全性に悪影
響を及ぼさない状態におかれる。
【0013】このようにして、本発明に係る多重伝送装
によれば、第1のノード部が送信ノード部とされると
ともに第2のノード部が受信ノード部とされたもとで、
第1の制御ユニットにより形成されたディジタル制御情
報が、第1の通信部を通じて通信ラインに送出されると
ともに、通信ラインから第2の通信部を通じて第2の制
御ユニットに取り込まれる情報伝送が行われるにあた
り、第1の制御ユニットから第1の通信部,通信ライン
及び第2の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情報
伝送路に障害が生じたときには、例えば、第2のノード
部に連結されて車両に装備された被動作制御部について
の、第2のノード部に取り込まれたディジタル制御情報
に応じた制御動作の実行が取り止められる状態、あるい
は、被動作制御部にそれが装備された車両の乗員に関す
る安全性に悪影響を及ぼさない予定された誤動作を行わ
せる状態がとられる。従って、第1の制御ユニットから
第1の通信部,通信ライン及び第2の通信部を経て第2
の制御ユニットに至る情報伝送路に障害が生じたもとに
おいても、受信ノード部に連結された被動作制御部が、
その種類によらず、車両の乗員に関する安全性に悪影響
を及ぼすことになる状態とされる不所望な動作制御を受
けないものとされる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係る多重伝送装置の一例を
車両に適用された状態をもって示す。
【0015】図1に示される例においては、車体に設置
された複数種のディジタル制御情報が多重伝送される双
方向通信ライン11に、複数のノード部12A,12
B,12C及び12Dが接続されている。ノード部12
Aは、双方向通信ライン11に双方向引込ライン13を
通じて通信用入出力端子が接続された多重通信部14
と、多重通信部14にデータバス15を通じて接続され
た演算制御ユニット16と、演算制御ユニット16にデ
ータバス17を通じて接続された入出力処理部18とを
内蔵して構成されている。そして、入出力処理部18の
入出力端子には、車両における被動作制御部である右ド
アパワーウインドウ(右ドアP/W)装置19が接続さ
れるとともに、車両における信号発生部である左ドアパ
ワーウインドウ(左ドアP/W)スイッチ20及び右ド
アP/Wスイッチ21が接続されている。
【0016】また、ノード部12Dは、双方向通信ライ
ン11に双方向引込ライン13を通じて通信用入出力端
子が接続された多重通信部24と、多重通信部24にデ
ータバス25を通じて接続された演算制御ユニット26
と、演算制御ユニット26にデータバス27を通じて接
続された入出力処理部28とを内蔵して構成されてい
る。そして、入出力処理部28の入出力端子には、車両
における被動作制御部である左ドアP/W装置29が接
続されるとともに、車両における信号発生部である左ド
アP/Wスイッチ30が接続されている。さらに、ノー
ド部12B及びノード部12Cの夫々も、図示が省略さ
れているが、ノード部12Aあるいはノード部12Dと
同様に、双方向通信ライン11に双方向引込ライン13
を通じて通信用入出力端子が接続された多重通信部と、
多重通信部にデータバスを通じて接続された演算制御ユ
ニットと、演算制御ユニットにデータバスを通じて接続
された入出力処理部とを内蔵して構成されており、入出
力処理部には、車両の各部に配置された被動作制御部あ
るいは信号発生部が接続されている。
【0017】ノード部12A,12B,12C及び12
Dの各々は、車両に搭載されたバッテリと、車両に搭載
されたエンジンにより駆動される交流発電機及びその交
流発電機からの発電出力を整流して直流電圧を得る整流
器を含んで成る発電・整流部とにより形成される直流電
圧供給部から導出された負荷用電源ライン31に接続さ
れている。負荷用電源ライン31は、例えば、5ボルト
とされる安定化された直流電圧VBを、電源電圧として
ノード部12A,12B,12C及び12Dに供給す
る。
【0018】このように双方向通信ライン11とそれに
双方向引込ライン13を通じて連結されたノード部12
A,12B,12C及び12Dとを含んで構成される本
発明に係る多重伝送装置の一例にあっては、複数の双方
向引込ライン13を伴った双方向通信ライン11を通じ
ての多重伝送が行われるディジタル制御情報の夫々が、
例えば、データフレーム単位を構成するものとされて伝
送される。斯かるディジタル制御情報のデータフレーム
単位は、例えば、図2に示される如くの、所定の総ビッ
ト数、例えば、85ビットをもって構成されたコードデ
ータのグループとされ、その内容は、2ビット構成のス
タート・マーカSOM,8ビット構成の優先順位をあら
わすデータPR,各々が8ビット構成とされた情報の種
類をあらわすデータID,伝送すべき情報をあらわすデ
ータDT3,DT2,DT1及びDT0,8ビット構成
のエラー訂正用データCRC,1ビット構成のデータエ
ンドフラッグEOD,各々が8ビット構成とされた情報
受信確認データANC2,ANC1及びANC0、及
び、2ビット構成のエンド・マーカEOMが順次連なる
ものとされる。
【0019】上述の如くに、複数の双方向引込ライン1
3を伴った双方向通信ライン11を通じての多重伝送が
行われるディジタル制御情報の夫々は、8ビット構成の
コードデータを主体にして形成されており、それゆえ、
ノード部12A,12B,12C及び12Dの夫々にお
いては、多重通信部(14,24)と演算制御ユニット
(16,26)との間のデータバス(15,25)が、
例えば、図3に示される如くに、制御データバスCBと
8ビット構成のコードデータにおける各ビットを並列伝
送するための8本の情報ビット伝送ラインCL0,・・
・CL5,CL6及びCL7を含んで構成されるものと
される。この図3に示される例においては、8本の情報
ビット伝送ラインCL0〜CL7が、夫々抵抗R0,・
・・・・R5,R6及びR7を介して、5ボルトとされ
る安定化された直流電圧VBを供給する負荷用電源ライ
ン31に接続されており、8本の情報ビット伝送ライン
CL0〜CL7の夫々の電位の安定化が図られている。
【0020】このように構成される本発明に係る多重伝
送装置の一例にあっては、例えば、ノード部12Aにお
ける入出力処理部18に接続された左ドアP/Wスイッ
チ20が操作されるとき、ノード部12Aが送信ノード
部として設定されるとともにノード部12Dが受信ノー
ド部として設定されるもとでのディジタル制御情報の伝
送が行われる動作状態がとられる。その際には、左ドア
P/Wスイッチ20の操作に応じて、左ドアP/Wスイ
ッチ20から左ドアP/W制御信号SSLXがノード部
12Aにおける入出力処理部18に供給される。
【0021】このときノード部12Aにあっては、左ド
アP/W制御信号SSLXが供給された入出力処理部1
8において、左ドアP/W制御信号SSLXに基づくデ
ィジタルデータDSIが形成され、形成されたディジタ
ルデータDSIがデータバス17を通じて演算制御ユニ
ット16に供給される。演算制御ユニット16は、ディ
ジタルデータDSIに基づき、図2に示される如くのデ
ータフレーム単位を有するものとされるディジタル制御
情報DILを形成する。その際、演算制御ユニット16
は、例えば、図4に示される如くに、ディジタル制御情
報DILの各データフレーム単位を構成する各々が8ビ
ット構成とされたデータDT0,DT1,DT2及びD
T3のうちのデータDT0を、その最下位ビットB0を
左ドアP/W装置用の制御情報ビットPWLに割り当
て、さらに、他のビットB1〜B7を必要に応じて他の
制御情報ビットに割り当てて形成する。そして、左ドア
P/W装置用の制御情報ビットPWLは、“0”とされ
るとき左ドアP/W装置29により左ドアウインドウが
開状態とされるべきことを指示し、“1”とされるとき
左ドアP/W装置29により左ドアウインドウが閉状態
にされるべきことを指示するものとされる。
【0022】さらに、演算制御ユニット16は、例え
ば、図4に示される如くに、データDT0,DT1,D
T2及びDT3のうちのデータDT0に隣接するデータ
DT1を、予め設定されたビットパターンを有するチェ
ック用情報ICHのデータとして形成し、そのビットパ
ターンを、最下位ビットB0からビットB1,B2,B
3,B4,B5及びB6を経て最上位ビットB7に至る
各ビットを“0”と“1”とを交互にとるものとなす。
従って、ディジタル制御情報DILは、それを構成する
各データフレーム単位が、左ドアP/W装置用の制御情
報ビットPWLを含んで形成されたデータDT0と予め
設定されたビットパターンを有するチェック用情報IC
Hのデータとして形成されたデータDT1とを含むもの
とされることになる。
【0023】このようにして演算制御ユニット16によ
り形成されたディジタル制御情報DILは、データバス
15を通じて多重通信部14に供給される。多重通信部
14においては、ディジタル制御情報DILに応じて、
それによるNRZ変調によって得られるNRZ変調搬送
波信号SILが形成され、形成されたNRZ変調搬送波
信号SILが、双方向引込ライン13を通じて双方向通
信ライン11に送出される。
【0024】一方、ノード部12Dにあっては、ノード
部12Aにおける多重通信部14から双方向通信ライン
11に送出され、双方向通信ライン11を通じて伝送さ
れるNRZ変調搬送波信号SILが、双方向通信ライン
11から双方向引込ライン13を通じて多重通信部24
に取り込まれる。そして、ノード部12Dにおける多重
通信部24においては、取り込まれたNRZ変調搬送波
信号SILが復調されてディジタル制御情報DILが再
生され、その再生されたディジタル制御情報DILがデ
ータバス25を通じて演算制御ユニット26に供給され
る。
【0025】再生されたディジタル制御情報DILが供
給される演算制御ユニット26は、先ず、ディジタル制
御情報DILを構成する各データフレーム単位における
チェック用情報ICHのデータとして形成されたデータ
DT1を検出して、そのビットパターンが、ノード部1
2Aにおける演算制御ユニット16において設定された
ビットパターンとされているか否か、即ち、図4に示さ
れる如くに、最下位ビットB0からビットB1〜B6を
経て最上位ビットB7に至る各ビットが“0”と“1”
とを交互にとるものとされているか否かを点検する。そ
の結果、データDT1がノード部12Aにおける演算制
御ユニット16において設定されたビットパターンが維
持されているものとされている場合には、供給されたデ
ィジタル制御情報DILを構成する各データフレーム単
位におけるデータDT0も適正なものとされていると判
断する。そして、演算制御ユニット26は、データDT
0における左ドアP/W装置用の制御情報ビットPWL
に割り当てられた最下位ビットB0の内容に応じたP/
W制御データDDLを形成して、それをデータバス27
を通じて入出力処理部28に供給する。
【0026】演算制御ユニット26において形成される
P/W制御データDDLは、データDT0における左ド
アP/W装置用の制御情報ビットPWLに割り当てられ
た最下位ビットB0の内容が“0”であって、左ドアP
/W装置29により左ドアウインドウが開状態にされる
べきことを指示するものであるとき、左ドアP/W装置
29に左ドアウインドウを開状態とする動作を行わせる
べきことを指示する内容を有するものとされ、また、デ
ータDT0における最下位ビットB0の内容が“1”で
あって、左ドアP/W装置29により左ドアウインドウ
が閉状態にされるべきことを指示するものであるとき、
左ドアP/W装置29に左ドアウインドウを閉状態とす
る動作を行わせるべきことを指示する内容を有したもの
とされる。
【0027】このようなP/W制御データDDLが供給
される入出力処理部28においては、P/W制御データ
DDLに基づくP/W制御信号SDLが形成され、その
P/W制御信号SDLが入出力処理部28に接続された
左ドアP/W装置29に供給される。斯かる際、P/W
制御信号SDLは、P/W制御データDDLが左ドアP
/W装置29に左ドアウインドウを開状態とする動作を
行わせるべきことを指示する内容を有したものであると
き、例えば、正極性の信号とされ、また、P/W制御デ
ータDDLが左ドアP/W装置に左ドアウインドウを閉
状態とする動作を行わせるべきことを指示する内容を有
したものであるとき、例えば、負極性の信号とされる。
【0028】そして、正極性の信号とされたP/W制御
信号SDLが供給された左ドアP/W装置29は、その
P/W制御信号SDLによる動作制御を受けて、左ドア
ウインドウを開状態とする動作を行う。また、負極性の
信号とされたP/W制御信号SDLが供給された左ドア
P/W装置29は、そのP/W制御信号SDLによる動
作制御を受けて、左ドアウインドウを閉状態とする動作
を行う。
【0029】これに対して、再生されたディジタル制御
情報DILが供給される演算制御ユニット26により、
ディジタル制御情報DILを構成する各データフレーム
単位におけるチェック用情報ICHのデータとして形成
されたデータDT1のビットパターンが点検された結
果、データDT1がノード部12Aにおける演算制御ユ
ニット16において設定されたビットパターンを維持し
ていないものとされている場合には、演算制御ユニット
26は、ノード部12Aにおける演算制御ユニット16
から、ノード部12Aにおける多重通信部14,双方向
通信ライン11及びノード部12Dにおける多重通信部
24を経て、ノード部12Dにおける演算制御ユニット
26に至る情報伝送路の何処かに障害が生じていて、供
給されたディジタル制御情報DILを構成する各データ
フレーム単位におけるデータDT0も適正なものとされ
ていないと判断する。そして、斯かる際には、演算制御
ユニット26は、P/W制御データDDLを形成して、
それをデータバス27を通じて入出力処理部28に供給
する動作を行わない状態をとる。
【0030】それにより、再生されたディジタル制御情
報DILを構成する各データフレーム単位におけるデー
タDT1が、ノード部12Aにおける演算制御ユニット
16において設定されたビットパターンを維持していな
いものとされている場合には、ノード部12Dにおける
入出力処理部28から左ドアP/W装置29へのP/W
制御信号SDLの供給がなされず、従って、左ドアP/
W装置29は不作動状態に維持される。従って、ノード
部12Dおける入出力処理部28に接続された左ドアP
/W装置29が、不適正なデータDT0における左ドア
P/W装置用の制御情報ビットPWLとされた最下位ビ
ットB0に応じての、不所望な動作制御がなされるとい
う誤動作状態におかれることが回避されることになる。
【0031】上述の如くにして、ノード部12Aにおけ
る入出力処理部18に接続された左ドアP/Wスイッチ
20が操作されることにより、ノード部12Aにおける
多重通信部14から、双方向通信ライン11に、ディジ
タル制御情報DILに基づくNRZ変調搬送波信号SI
Lが送出され、そのNRZ変調搬送波信号SILが双方
向通信ライン11からノード部12Dにおける多重通信
部24に取り込まれ、それが多重通信部24において復
調されることによりディジタル制御情報DILが再生さ
れて、ノード部12Dにおける入出力処理部28に接続
された左ドアP/W装置29に対する動作制御が行われ
る際、例えば、図3に示される如くのものとされる、ノ
ード部12Aにおける多重通信部14と演算制御ユニッ
ト16との間、あるいは、ノード部12Dにおける多重
通信部24と演算制御ユニット26との間の8本の情報
ビット伝送ラインCL0〜CL7において、そのうちの
情報ビット伝送ラインCL0が接地されるという障害が
生じた場合、それにより、ノード部12Dの演算制御ユ
ニット26において得られる再生されたディジタル制御
情報DILは、それを構成する各データフレーム単位中
のデータDT0における左ドアP/W装置用の制御情報
ビットPWLに割り当てられた最下位ビットB0の内容
が、ノード部12Aの演算制御ユニット16における設
定の如何にかかわらず“0”とされることになる不適正
なものとされる。
【0032】斯かる場合、ノード部12Dの演算制御ユ
ニット26において得られる再生されたディジタル制御
情報DILを構成する各データフレーム単位におけるチ
ェック用情報ICHのデータとされたデータDT1も、
その最下位ビットB0の内容が“0”とされることにな
るが、データDT1にとっては、このようにして最下位
ビットB0の内容が“0”とされた状態は、図4に示さ
れる如くに、ノード部12Aにおける演算制御ユニット
16において設定された正規のビットパターンを有した
状態と同じである。従って、ノード部12Dの演算制御
ユニット26によるディジタル制御情報DILを構成す
る各データフレーム単位におけるデータDT1のビット
パターンの点検の結果にあっては、データDT1がノー
ド部12Aにおける演算制御ユニット16において設定
されたビットパターンが維持されているものとされてお
り、ディジタル制御情報DILを構成する各データフレ
ーム単位におけるデータDT0も適正なものとされてい
ると判断されることになる。
【0033】従って、このようなもとにおいても、ノー
ド部12Dにおける入出力処理部28から左ドアP/W
装置29へのP/W制御信号SDLの供給がなされて、
左ドアP/W装置29についての動作制御が行われるこ
とになるが、斯かる左ドアP/W装置29についての動
作制御は、ディジタル制御情報DILを構成する各デー
タフレーム単位中のデータDT0における左ドアP/W
装置用の制御情報ビットPWLに割り当てられた最下位
ビットB0の内容が“0”とされることにより、左ドア
P/W装置29に左ドアウインドウを開状態にする動作
を行わせるものとされる。
【0034】車両において、ドアウインドウが開状態と
されることは、車両内の乗員にとって、例えば、ウイン
ドウ・ガラスとウインドウ枠との間に手指が挟まれてし
まう等の事態を生じる虞がない、その安全性に悪影響が
及ぼされない状態がとられることになる。従って、上述
の如くに、例えば、ノード部12Aにおける多重通信部
14と演算制御ユニット16との間、あるいは、ノード
部12Dにおける多重通信部24と演算制御ユニット2
6との間の8本の情報ビット伝送ラインCL0〜CL7
において、そのうちの情報ビット伝送ラインCL0が接
地されるという障害が生じたもとで行われることにな
る、左ドアP/W装置29に左ドアウインドウを開状態
にする動作を行わせるものとされる動作制御は、左ドア
P/W装置29に車両内の乗員に関する安全性に悪影響
を及ぼさない動作を行わせる制御とされることになる。
【0035】即ち、例えば、ノード部12Aにおける多
重通信部14と演算制御ユニット16との間、あるい
は、ノード部12Dにおける多重通信部24と演算制御
ユニット26との間の8本の情報ビット伝送ラインCL
0〜CL7において、そのうちの情報ビット伝送ライン
CL0が接地される場合の如くに、ノード部12Aにお
ける演算制御ユニット16から、ノード部12Aにおけ
る多重通信部14,双方向通信ライン11及びノード部
12Dにおける多重通信部24を経て、ノード部12D
における演算制御ユニット26に至る情報伝送路に障害
が生じているにもかかわらず、ノード部12Dの演算制
御ユニット26において得られるチェック用情報ICH
のデータとされたデータDT1が、予め設定された正規
のビットパターンが維持されたものとされる場合には、
ノード部12Dおける入出力処理部28に接続された左
ドアP/W装置29が、誤動作ではあるが、車両内の乗
員に関する安全性に悪影響を及ぼさない動作である、左
ドアウインドウを開状態にするという予定された誤動作
を行うことになる動作制御を受けるのもとされるのであ
る。
【0036】上述の如くにして、ノード部12Aが送信
ノード部として設定されるとともにノード部12Dが受
信ノード部として設定されるもとでのディジタル制御情
報の伝送が行われる動作状態がとられるとき、受信ノー
ド部として設定されるノード部12Dにおける演算制御
ユニット26が実行する制御動作プログラムは、図5に
示されるフローチャートによりあらわされるものとされ
る。
【0037】図5のフローチャートによりあらわされる
制御動作プログラムにあっては、スタート後、ステップ
41において、多重通信部24からデータバス25を通
じてディジタル制御情報DILが到来しているか否かを
判断する。その結果、ディジタル制御情報DILが到来
していない場合には、ステップ41での判断を繰り返
す。
【0038】ステップ41での判断の結果、ディジタル
制御情報DILが到来している場合には、ステップ42
において、ディジタル制御情報DILを取り込み、続く
ステップ43において、ディジタル制御情報DILを構
成する各データフレーム単位におけるチェック用情報I
CHのデータとされたデータDT1が、正規のビットパ
ターンを維持しているか否かを判断する。その結果、デ
ータDT1が正規のビットパターンを維持していない場
合には、ステップ41に戻る。
【0039】一方、ステップ43での判断の結果、デー
タDT1が正規のビットパターンを維持している場合に
は、ステップ44において、ディジタル制御情報DIL
を構成する各データフレーム単位中のデータDT0にお
ける左ドアP/W装置用の制御情報ビットPWLに割り
当てられた最下位ビットB0の内容に応じたP/W制御
データDDLを形成して、形成されたP/W制御データ
DDLをデータバス27を通じて入出力処理部28に供
給し、その後ステップ41に戻る。
【0040】なお、図1に示される本発明に係る多重伝
送装置の一例にあっては、ノード部12Aにおける入出
力処理部18に接続された右ドアP/Wスイッチ21が
操作されるときには、その操作に応じて、右ドアP/W
スイッチ21から右ドアP/W制御信号SSRがノード
部12Aにおける入出力処理部18に供給される。この
ときノード部12Aにあっては、右ドアP/W制御信号
SSRが供給された入出力処理部18において、右ドア
P/W制御信号SSRに基づくディジタルデータDSI
が形成され、形成されたディジタルデータDSIがデー
タバス17を通じて演算制御ユニット16に供給され
る。このとき形成されるディジタルデータDSIは、右
ドアP/W制御信号SSRに応じて、右ドアP/W装置
19により右ドアウインドウが開状態にされるべきこ
と、あるいは、右ドアP/W装置19により右ドアウイ
ンドウが閉状態にされるべきことをあらわすものとされ
る。
【0041】このような右ドアP/W制御信号SSRに
基づくディジタルデータDSIが供給される演算制御ユ
ニット16は、そのディジタルデータDSIに基づいて
P/W制御データDDRを形成し、形成されたP/W制
御データDDRをデータバス17を通じて入出力処理部
18に供給する。その際、P/W制御データDDRは、
ディジタルデータDSIが右ドアP/W装置19により
右ドアウインドウが開状態にされるべきことをあらわす
ものであるときには、右ドアP/W装置19に右ドアウ
インドウを開状態とする動作を行わせるべきことを指示
する内容を有したものとされ、また、ディジタルデータ
DSIが右ドアP/W装置19により右ドアウインドウ
が閉状態にされるべきことをあらわすものであるときに
は、右ドアP/W装置19に右ドアウインドウを閉状態
とする動作を行わせるべきことを指示する内容を有した
ものとされる。
【0042】斯かるP/W制御データDDRが供給され
る入出力処理部18においては、P/W制御データDD
Rに基づくP/W制御信号SDRが形成され、そのP/
W制御信号SDRが入出力処理部18に接続された右ド
アP/W装置19に供給される。斯かる際、P/W制御
信号SDRは、P/W制御データDDRが右ドアP/W
装置19に右ドアウインドウを開状態とする動作を行わ
せるべきことを指示する内容を有したものであるとき、
例えば、正極性の信号とされ、また、P/W制御データ
DDRが右ドアP/W装置19に右ドアウインドウを閉
状態とする動作を行わせるべきことを指示する内容を有
したものであるとき、例えば、負極性の信号とされる。
【0043】そして、正極性の信号とされたP/W制御
信号SDRが供給された右ドアP/W装置19は、その
P/W制御信号SDRによる動作制御を受けて、右ドア
ウインドウを開状態とする動作を行う。また、負極性の
信号とされたP/W制御信号SDRが供給された右ドア
P/W装置19は、そのP/W制御信号SDRによる動
作制御を受けて、右ドアウインドウを閉状態とする動作
を行う。
【0044】さらに、ノード部12Dにおける入出力処
理部28に接続された左ドアP/Wスイッチ30が操作
されるときには、その操作に応じて、左ドアP/Wスイ
ッチ30から左ドアP/W制御信号SSLがノード部1
2Dにおける入出力処理部28に供給される。このとき
ノード部12Dにあっては、左ドアP/W制御信号SS
Lが供給された入出力処理部28において、左ドアP/
W制御信号SSLに基づくディジタルデータDSLが形
成され、形成されたディジタルデータDSLがデータバ
ス27を通じて演算制御ユニット26に供給される。こ
のとき形成されるディジタルデータDSLは、左ドアP
/W制御信号SSLに応じて、左ドアP/W装置29に
より左ドアウインドウが開状態にされるべきこと、ある
いは、左ドアP/W装置29により左ドアウインドウが
閉状態にされるべきことをあらわすものとされる。
【0045】このような左ドアP/W制御信号SSLに
基づくディジタルデータDSLが供給される演算制御ユ
ニット26は、そのディジタルデータDSLに基づくも
のとされるP/W制御データDDLを形成し、形成され
たP/W制御データDDLをデータバス27を通じて入
出力処理部28に供給する。その際、P/W制御データ
DDLは、ディジタルデータDSLが左ドアP/W装置
29により左ドアウインドウが開状態にされるべきこと
をあらわすものであるときには、左ドアP/W装置29
に左ドアウインドウを開状態とする動作を行わせるべき
ことを指示する内容を有したものとされ、また、ディジ
タルデータDSLが左ドアP/W装置29により左ドア
ウインドウが閉状態にされるべきことをあらわすもので
あるときには、左ドアP/W装置29に左ドアウインド
ウを閉状態とする動作を行わせるべきことを指示する内
容を有したものとされる。
【0046】斯かるP/W制御データDDLが供給され
る入出力処理部28においては、P/W制御データDD
Lに基づくP/W制御信号SDLが形成され、そのP/
W制御信号SDLが入出力処理部28に接続された左ド
アP/W装置29に供給される。斯かる際、P/W制御
信号SDLは、P/W制御データDDLが左ドアP/W
装置29に左ドアウインドウを開状態とする動作を行わ
せるべきことを指示する内容を有したものであるとき、
例えば、正極性の信号とされ、また、P/W制御データ
DDLが左ドアP/W装置29に左ドアウインドウを閉
状態とする動作を行わせるべきことを指示する内容を有
したものであるとき、例えば、負極性の信号とされる。
【0047】そして、正極性の信号とされたP/W制御
信号SDLが供給された左ドアP/W装置29は、その
P/W制御信号SDLによる動作制御を受けて、左ドア
ウインドウを開状態とする動作を行う。また、負極性の
信号とされたP/W制御信号SDLが供給された左ドア
P/W装置29は、そのP/W制御信号SDLによる動
作制御を受けて、左ドアウインドウを閉状態とする動作
を行う。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る多重伝送装置にあっては、第1のノード部が送信ノ
ード部とされるとともに第2のノード部が受信ノード部
とされたもとで、第1のノード部における第1の制御ユ
ニットにより形成されたディジタル制御情報が、第1の
ノード部における第1の通信部を通じて通信ラインに送
出されるとともに、通信ラインから第2のノード部にお
ける第2の通信部を通じて第2のノード部における第2
の制御ユニットに取り込まれる情報伝送が行われるにあ
たり、第1の制御ユニットから第1の通信部,通信ライ
ン及び第2の通信部を経て第2の制御ユニットに至る情
報伝送路に障害が生じたときには、例えば、第2のノー
ド部に連結されて車両に装備された被動作制御部につい
ての、第2のノード部に取り込まれたディジタル制御情
報に応じた制御動作の実行が取り止められる状態、ある
いは、被動作制御部にそれが装備された車両の乗員に関
する安全性に悪影響を及ぼさない予定された誤動作を行
わせる状態がとられるので、第1の制御ユニットから第
1の通信部,通信ライン及び第2の通信部を経て第2の
制御ユニットに至る情報伝送路に障害が生じたもとにお
いても、受信ノード部に連結された被動作制御部が、そ
の種類によらず、車両の乗員に関する安全性に悪影響を
及ぼすことになる状態とされる不所望な動作制御を受け
ないものとされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送装置の一例を車両に適用
された状態をもって示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される本発明に係る多重伝送装置の一
例におけるディジタル制御情報の説明に供される概念図
である。
【図3】図1に示される本発明に係る多重伝送装置の一
例に用いられるノード部における部分を示す部分詳細図
である。
【図4】図1に示される本発明に係る多重伝送装置の一
例におけるディジタル制御情報の説明に供される概念図
である。
【図5】図1に示される本発明に係る多重伝送装置の一
例における受信ノード部とされるノード部における演算
制御ユニットが実行する動作制御プログラムをあらわす
フローチャートである。
【符号の説明】
11 双方向通信ライン 12A,12B,12C,12D ノード部 13 双方向引込ライン 14,24 多重通信部 15,17,25,27 データバス 16,26 演算制御ユニット 18,28 入出力処理部 19 右ドアP/W装置 20,30 左ドアP/Wスイッチ 21 右ドアP/Wスイッチ 29 左ドアP/W装置 31 負荷用電源ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 H04L 12/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種のディジタル制御情報が多重伝送さ
    れる通信ラインと、 該通信ラインに接続され、予め設定されたビットパター
    ンを有するチェック用情報を含んだディジタル制御情報
    を形成する動作状態をとる第1の制御ユニット、及び、
    該第1の制御ユニットにより形成された上記チェック用
    情報を含んだディジタル制御情報を上記通信ラインに送
    出する動作状態をとる第1の通信部を内蔵した第1のノ
    ード部と、 上記通信ラインに接続され、上記第1のノード部から上
    記通信ラインに送出されたチェック用情報を含むディジ
    タル制御情報を取り込む動作状態をとる第2の通信部、
    及び、該第2の通信部により取り込まれたチェック用情
    報を含むディジタル制御情報の供給を受け、該取り込ま
    れたディジタル制御情報に含まれるチェック用情報が上
    記予め設定されたビットパターンを維持しているとき、
    上記取り込まれたディジタル制御情報に応じた動作を
    動作制御部に行わせるための制御データを送出する動作
    状態をとり、上記取り込まれたディジタル制御情報に含
    まれるチェック用情報が上記予め設定されたビットパタ
    ーンを維持していないとき、上記制御データの送出を行
    わない動作状態をとる第2の制御ユニットを内蔵した第
    2のノード部と、 が備えられて成り、上記第2の制御ユニットが、 上記第1の制御ユニットか
    ら上記通信ラインを経て上記第2の制御ユニットに到る
    情報伝達経路に異常が生じたもとにあっても、上記取り
    込まれたディジタル制御情報に含まれるチェック用情報
    上記予め設定されたビットパターンを維持するものと
    されるときには、上記被動作制御部に予定された誤動作
    を行わせるための制御データを送出することを特徴とす
    る多重伝送装置。
  2. 【請求項2】被動作制御部が第2のノード部に連結され
    て車両に装備されたものとされるとともに、上記被動作
    制御部による第2の制御ユニットから送出される制御デ
    ータに基づく予定された誤動作が、上記車両の乗員に関
    する安全性に悪影響を及ぼすことにならないものとされ
    ることを特徴とする請求項1記載の多重伝送装置。
  3. 【請求項3】第2のノード部が、第2の通信部及び第2
    の制御ユニットに加えて、該第2の制御ユニットに接続
    された入出力処理部を内蔵し、該入出力処理部が、少な
    くとも、上記第2の制御ユニットから得られる上記第2
    の通信部により取り込まれたディジタル制御情報に基づ
    く制御データを受け、該制御データに応じて被動作制御
    部に動作制御信号を供給する動作状態をとるものとされ
    ることを特徴とする請求項2記載の多重伝送装置。
  4. 【請求項4】第2の制御ユニットが、第2の通信部によ
    り取り込まれたディジタル制御情報に含まれるチェック
    用情報が予め設定されたビットパターンを維持していな
    いとき、入出力処理部に上記第2の通信部により取り込
    まれたディジタル制御情報に基づく制御データの供給を
    停止するものとされることを特徴とする請求項3記載の
    多重伝送装置。
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