JP3334446B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3334446B2 JP24793395A JP24793395A JP3334446B2 JP 3334446 B2 JP3334446 B2 JP 3334446B2 JP 24793395 A JP24793395 A JP 24793395A JP 24793395 A JP24793395 A JP 24793395A JP 3334446 B2 JP3334446 B2 JP 3334446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスインジョクシ
ョンサイクルを有する車両用空調装置に関し、特には寒
冷地向け電気自動車の空調用ヒートポンプシステムとし
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ガスインジェクションサイクルを有する
装置として、特開平1−114668号公報に開示され
たものがある。この従来技術の冷凍サイクルは、図13
に示すように、圧縮機101、凝縮器102、第1電気
式膨張弁103、気液分離器104、第2電気式膨張弁
105、および蒸発器106がそれぞれ冷媒配管107
で順次接続されるとともに、上記気液分離器104にて
分離されたガス冷媒が、ガスインジェクション用通路1
08を介して圧縮機101にインジェクションされるよ
うに構成されている。
【0003】そして、制御部109が、凝縮器102の
過冷却度が所定値よりも小さくなるように第1電気式膨
張弁103を制御している。これによって、圧縮機10
1へのガスインジェクション量を最適な状態に維持し、
ひいては凝縮器102における暖房能力を十分にとれる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術の場合、常に凝縮器102の過冷却度が上記所定値よ
りも小さくなるように第1電気式膨張弁103を制御し
ているので、凝縮器102における暖房能力を十分にと
れる反面、冷凍サイクルの効率が悪化してしまうことが
ある。そうかといって、上記所定値を、冷凍サイクルの
効率を優先して設定すると、今度は必要な暖房能力が得
られず、暖房能力不足となってしまうことがある。
【0005】そこで、本発明は上記問題に鑑み、ガスイ
ンジョクションサイクルを有する車両用空調装置におい
て、冷凍サイクルの効率を良くしながら、必要なときに
は大きな暖房能力を発揮できるような車両用空調装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】上記目的を達成するために、請求項1〜
6記載の発明では、冷凍サイクル(21)として、圧縮
機(22)、凝縮器(12)、電気的に絞り量が調節さ
れる第1減圧手段(26)、気液分離器(25)、第2
減圧手段(27)、蒸発器(24)、ガスインジェクシ
ョン用通路(22d)を備える、いわゆるガスインジェ
クションサイクルを用い、さらに上記凝縮器(12)を
空気通路(2)内に設け、制御装置(40)にて、凝縮
器(12)における暖房能力が所定能力となるように圧
縮機(22)の回転数を制御し、凝縮器(12)内の液
冷媒の過冷却度が所定の過冷却度となるように第1減圧
手段(26)の絞り量を制御するようにした車両用空調
装置において、暖房能力判定手段(ステップ230)に
て、凝縮器(12)における暖房能力が所定能力に達し
ているか否かを判定し、達していないと判定されたとき
は、能力不足時絞り量制御手段(ステップ240)に
て、第1減圧手段(26)の絞りを開くように制御する
ことを特徴としている。
【0007】これによると、暖房能力が所定能力に達し
ているときには、凝縮器(12)における暖房能力が所
定能力となるように圧縮機(22)の回転数が制御され
るとともに、凝縮器(12)内の液冷媒の過冷却度が所
定の過冷却度となるように第1減圧手段(26)の絞り
量が制御される。従って、上記所定の過冷却度を、例え
ば冷凍サイクル(21)の効率が最大となるような過冷
却度とすれば、この冷凍サイクル(21)の効率を常に
最大とすることができる。
【0008】一方、暖房能力が所定能力に達していない
ときには、第1減圧手段(26)の絞りが開くので、ガ
スインジェクション用通路(22d)を介して圧縮機
(22)にガスインジェクションされる量が増える。従
って、圧縮機(22)は、吸入ポート(22b)から吸
入する冷媒循環量に、上記ガスインジェクションされる
冷媒量が加わって、圧縮仕事をすることになる。これに
より、圧縮仕事量が増加し、凝縮器(12)での冷媒放
熱量が増加するので、暖房能力が増加する。
【0009】このように本発明では、暖房能力が上記所
定能力に達しているときは、冷凍サイクル(21)の効
率を優先して制御することができ、その上で、例えば車
室内の急速暖房を行う初期のように、暖房能力が上記所
定能力に達していないときには、暖房能力を向上させる
ことができるので、冷凍サイクル(21)の効率向上と
暖房能力の確保とを両立することができる。
【0010】特に、請求項4記載の発明では、圧縮機負
荷検出手段(48)が検出した圧縮機(22)の負荷が
所定負荷以上か否かを圧縮機負荷判定手段(ステップ2
50)にて判定し、所定負荷以上であると判定されたと
きに、圧縮機高負荷時絞り量制御手段(ステップ26
0)にて、第1減圧手段(26)の絞りを閉じるように
制御することを特徴としている。
【0011】これによると、上記能力不足時絞り量制御
手段(ステップ240)の制御によって、第1減圧手段
(26)の絞りが開いていき、その結果、圧縮機(2
2)の負荷が上記所定負荷以上となったときには、第1
減圧手段(26)の絞りが閉じて、圧縮機(22)の負
荷上昇が抑えられるので、圧縮機(22)が過負荷にな
らないようにすることができる。
【0012】また、請求項5記載の発明では、圧縮機温
度検出手段(46)が検出した圧縮機(22)の温度が
所定温度以上か否かを圧縮機温度判定手段(ステップ2
70)にて判定し、所定温度以上であると判定されたと
きに、圧縮機高温時絞り量制御手段(ステップ280)
にて、第1減圧手段(26)の絞りを開くように制御す
ることを特徴としている。
【0013】これによると、圧縮機(22)の温度が上
記所定温度以上となったときには、第1減圧手段(2
6)の絞りが開くことによって、ガスインジェクション
量が増えて、圧縮機(22)の温度上昇が抑えられるの
で、圧縮機(22)が所定温度以上にならないようにす
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気自動車用空調
装置に適用した一実施形態について、図1〜12を用い
て説明する。まず、本実施形態の全体構成について図1
を用いて説明する。空調ユニット1は電気自動車の車室
内に設置されるもので,その空調ダクト2は、車室内に
空調空気を導く空気通路を構成するものである。この空
調ダクト2の一端側に内外気を吸入する吸入口3、4、
5が設けられている。このうち内気吸入口4と外気吸入
口5は、内外気切換ドア6により選択的に開閉され、こ
の内外気切換ドア6は図示しないサーボモータによって
駆動される。
【0015】また、空調ダクト2内には、上記吸入口3
〜5に隣接して、空調ダクト2内に空気流を発生する送
風機7が設置されている。この送風機7は、ファンモー
タ7aと、このファンモータ7aにより駆動される遠心
ファン7b、7bとから構成されている。一方、空調ダ
クト2の他端側には、車室内乗員の足元部に向かって空
調空気を吹き出すフット吹出口8、車室内乗員の上半身
に向かって空調空気を吹き出すフェイス吹出口9、およ
び車両フロントガラスの内面に向かって空調空気を吹き
出すデフロスタ吹出口10が形成されている。
【0016】また、送風機7よりも空気下流側における
空調ダクト2内には、冷房用室内熱交換器11が設けら
れている。この冷房用室内熱交換器11は、後述する冷
凍サイクル21の一部を構成する熱交換器であり、後述
する冷房運転モード時および除湿運転モード時に、内部
を流れる冷媒の吸熱作用によって、空調ダクト2内の空
気を除湿、冷却する蒸発器として機能する。なお、後述
する暖房運転モード時には、この冷房用室内熱交換器1
1内には冷媒は流れない。
【0017】また、冷房用室内熱交換器11よりも空気
下流側における空調ダクト2内には暖房用室内熱交換器
12が設けられている。この暖房用室内熱交換器12
は、後述する冷凍サイクル21の一部を構成する熱交換
器であり、後述する暖房運転モード時および除湿運転モ
ード時に、内部を流れる冷媒の放熱作用によって、空調
ダクト2内の空気を加熱する凝縮器として機能する。な
お、後述する冷房運転モード時には、この暖房用室内熱
交換器12内には冷媒は流れない。
【0018】また、空調ダクト2内の空気流路は、仕切
り壁13によりフット吹出口8側の第1空気流路14
と、フェイス吹出口9およびデフロスタ吹出口10側の
第2空気流路15とに分離されている。このように、空
調ダクト2内の空気流路を第1空気流路14と第2空気
流路15とに2分割したのは、冬季に、第1空気流路1
4内に内気吸入口3から高温の内気を吸入して足元へ温
風を吹き出すことによって、暖房負荷を軽減すると同時
に、第2空気流路15内に外気吸入口5から低湿度の外
気を吸入して、フロントガラスの曇りを確実に防止する
ためである。
【0019】また、ドア16は第2空気流路15を開閉
するもので、ドア17は第1、第2空気流路14、15
間の仕切り部分を開閉するものであり、ドア18〜20
は各吹出口8、9、10の空気流路を開閉するドアであ
る。また、上記各ドア16〜20は、それぞれに接続さ
れた図示しないサーボモータによって駆動される。とこ
ろで、上記冷凍サイクル21は、冷房用室内熱交換器1
1と暖房用室内熱交換器12とで車室内の冷房および暖
房を行うヒートポンプ式冷凍サイクルであり、上記両室
内熱交換器11、12の他に以下の機器を備えている。
【0020】すなわち、冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧
縮機22、冷媒の流れを切り換える電磁式四方弁23、
室外熱交換器24、冷媒を気液分離するとともに液冷媒
を溜める気液分離器25、冷凍サイクル21の高圧側冷
媒を中間圧(例えば4〜15kg/cm2 程度)に減圧
する電気式膨張弁26、気液分離器25からの液冷媒を
低圧に減圧する温度作動式膨張弁27、電磁弁28a、
28b、および逆止弁29a〜29eがさらに冷凍サイ
クル21に備えられている。
【0021】上記圧縮機22は、電動式圧縮機であっ
て、図示しない電動モータによって駆動されたときに冷
媒の吸入、圧縮、吐出を行う。この電動モータは、圧縮
機22と一体的に密封ケース内に配置されており、イン
バータ30に制御されることによって回転速度が連続的
に可変する。このインバータ30は、車載バッテリー3
1と接続され、制御装置40(図2)によって通電制御
される。
【0022】この圧縮機22には、圧縮した冷媒を吐出
する吐出ポート22a、サイクル低圧側の冷媒を吸入す
る吸入ポート22b、および気液分離器25で分離され
た中間圧のガス冷媒がインジェクションされるガスイン
ジェクションポート22cが備えられている。このガス
インジェクションポート22cは、逆止弁29eを有す
るガスインジェクション通路22dを介して気液分離器
25上部のガス冷媒出口25aに連通している。
【0023】上記吸入ポート22bに接続されている冷
媒吸入通路22eには、温度作動式膨張弁27の感温筒
27aが設置され、この膨張弁27の開度(絞り量)は
吸入通路22e内の冷媒の過熱度が所定値となるように
調整される。また、上記室外熱交換器24は、車室外に
設置されており、電動室外ファン24aが制御装置40
(図2)によって通電制御されると、この室外ファン2
4aから送風される外気と熱交換するようになってい
る。
【0024】また、上記電気式膨張弁26は、制御装置
40(図2)によって通電制御されることによって、そ
の弁の開度(絞り量)が調節される。ところで、上記制
御装置40には、図2に示すように、外気温度を検出す
る外気温センサ41、冷房用室内熱交換器11の吸込側
空気温度を検出する吸込温度センサ42、冷房用室内熱
交換器11を通過した直後の空気温度を検出する蒸発器
後温度センサ43、暖房用室内熱交換器12を出た直後
の冷媒温度を検出する室内熱交換器出口温センサ44、
および室外熱交換器24を出た直後の冷媒温度を検出す
る室外熱交換器出口温センサ45からの各検出値が入力
される。
【0025】また、上記制御装置40には、圧縮機22
が吐出した冷媒温度を検出する吐出冷媒温度センサ4
6、電気式膨張弁26の入口冷媒圧力を検出する高圧セ
ンサ47、インバータ30の線電流を検出する線電流セ
ンサ48からの各検出値が入力されるとともに、車室内
前面に設けられたコントロールパネル50の各レバー、
スイッチからの信号が入力される。
【0026】このコントロールパネル50には、図3に
示すように、乗員によって手動操作される以下の部材5
1〜55が設けられている。ここで、51は、車室内へ
の吹出空気温度の目標値を設定する温度設定レバー、5
2は、送風機7による送風量を切り換える風量切換レバ
ー、53は、圧縮機22の運転を断続させるエアコンス
イッチ、54は、吹出モードの設定を切り換える吹出モ
ード切換レバー、および55は、内外気切換モードを切
り換える内外気切換レバーである。
【0027】このうち、上記温度設定レバー51は、車
室内への吹出空気温度の目標値を設定するレバーであ
り、制御装置40は、このレバー51の設定位置に応じ
て、後述する冷房運転モード時には、冷房用室内熱交換
器11における空気冷却度合い(具体的には、この熱交
換器11を通過した直後の空気温度)の目標値を図4に
示すように決定し、後述する除湿運転モード時および暖
房運転モード時には、暖房用室内熱交換器12における
空気加熱度合い(具体的には、圧縮機22の吐出冷媒圧
力)の目標値を図5、6に示すように決定する。
【0028】また、この温度設定レバー51は、冷凍サ
イクル21の運転モードを決定するレバーとしても機能
し、制御装置40は、図7に示すように、このレバー5
1の設定位置に応じて、冷凍サイクル21の運転モード
を切り換える。すなわち制御装置40は、レバー51が
図3左端から右端に移動するに伴って、冷凍サイクル2
1の運転モードが冷房運転モード、除湿運転モード、暖
房運転モードとなるように、四方弁23、電磁弁28
a、28bを制御する。
【0029】そして、上記制御装置40の内部には、図
示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイ
クロコンピュータが設けられ、上記各センサ41〜48
およびコントロールパネル50からの各信号は、制御装
置40内の図示しない入力回路を経て、上記マイクロコ
ンピュータへ入力される。そして、このマイクロコンピ
ュータが後述する所定の処理を実行し、その結果に基づ
いて、ファンモータ7a、電磁式四方弁23、電動室外
ファン24a、24a、電気式膨張弁26、電磁弁28
a、28b、およびインバータ30を制御する。なお、
制御装置40は、自動車の図示しないキースイッチがオ
ンされたとき、上記バッテリー31から電源が供給され
る。
【0030】ところで、エアコンスイッチ53がオンさ
れると、その信号が制御装置40に入力され、圧縮機2
2が起動される。そして、温度コントロールレバー51
によって冷房運転モードが設定されると、冷媒は図1の
矢印Cに示す経路で流れる。すなわち、圧縮機22が吐
出した高温高圧冷媒は、四方弁23、逆止弁29bを通
って、室外熱交換器24に流入し、ここで室外ファン2
4aにより送風される外気と熱交換してガス冷媒が凝縮
する。次に、室外熱交換器24から流出した冷媒は、電
磁弁28aが閉じているため、逆止弁29dを通って、
電気式膨張弁26で減圧され、中間圧の気液2相状態と
なる。
【0031】この中間圧の気液2相冷媒は気液分離器2
5内に流入し、ここで冷媒は飽和ガス冷媒と飽和液冷媒
とに分離される。ガス冷媒は気液分離器25上部のガス
冷媒出口25aからガスインジェクション通路22d、
逆止弁29eを通って、ガスインジェクションポート2
2cに至り、このポート22cから圧縮機22の圧縮過
程途中の部位に中間圧のガス冷媒がインジェクションさ
れる。
【0032】一方、気液分離器25内の液冷媒は、気液
分離器25の底部近くに開口している液冷媒出口25b
より流出して温度作動式膨張弁27で減圧され、電磁弁
28bを通過した後に、冷房用室内熱交換器11に流入
する。そして、この熱交換器11内の冷媒は、送風機7
の送風空気から吸熱して蒸発する。この熱交換器11で
吸熱されて冷却された冷風は、通常、フェイス吹出口9
から車室内へ吹き出され、これによって車室内冷房が行
われる。
【0033】冷房用室内熱交換器11で蒸発したガス冷
媒は、冷媒吸入通路22eから圧縮機22の吸入ポート
22bに吸入される。このとき、冷媒吸入通路22eに
設置された感温筒27aにより圧縮機吸入冷媒の温度が
感知され、膨張弁27に伝達されるので、膨張弁27
は、圧縮機吸入冷媒が所定の過熱度を持つように、熱交
換11への流入冷媒の流量を調整する。
【0034】次に、温度コントロールレバー51によっ
て除湿運転モードが設定されると、冷媒は図1の矢印D
に示す経路で流れる。すなわち、圧縮機22が吐出した
ガス冷媒は、四方弁23を通って、暖房用室内熱交換器
12に流入し、ここで送風機7により送風される空気と
熱交換してガス冷媒が凝縮する。そして、この熱交換器
12から流出した冷媒は、逆止弁29cを通って、電気
式膨張弁26で減圧され、中間圧の気液2相状態とな
る。
【0035】この中間圧の気液2相冷媒は気液分離器2
5内に流入し、ここで分離されたガス冷媒は気液分離器
25上部のガス冷媒出口25aからガスインジェクショ
ン通路22d、逆止弁29eを通って、ガスインジェク
ションポート22cに吸入される。一方、気液分離器2
5内の液冷媒は、液冷媒出口25bより流出して温度作
動式膨張弁27で減圧された後、開弁している電磁弁2
8bを通って、冷房用室内熱交換器11に流入する。そ
して、この熱交換器11内の冷媒は、送風機7の送風空
気から吸熱して蒸発する。このとき、電磁弁28aが閉
弁しているので、熱交換器11を出た冷媒は、室外熱交
換器24側へは流れず、圧縮機22に吸入される。
【0036】上述したように、除湿運転モードでは、室
内空調ユニット1内に設置された冷房用室内熱交換器1
1および暖房用室内熱交換器12の両方に冷媒が流れる
ので、送風機7からの送風空気は、まず冷房用室内熱交
換器11で冷却、除湿され、その後に暖房用室内熱交換
器12にて再加熱される。ここで、暖房用室内熱交換器
12での冷媒放熱量は、冷房用室内熱交換器11での吸
熱量に圧縮機22での仕事量を加えたものであるため、
車室内への吹出空気温度は、吸入口3、4、5からの吸
入空気温度より高くなる。従って、除湿を行いながら、
暖房を行うことが可能となる。
【0037】次に、温度コントロールレバー51によっ
て暖房運転モードが設定されると、冷媒は図1の矢印H
に示す経路で流れる。すなわち、圧縮機22が吐出した
ガス冷媒は、四方弁23を通って、暖房用室内熱交換器
12に流入し、ここで送風機7により送風される空気と
熱交換してガス冷媒が凝縮する。ガス冷媒の放熱により
加熱された温風は、主にフット吹出口8から車室内へ吹
き出され、これによって車室内暖房が行われる。
【0038】そして、暖房用室内熱交換器12を出た冷
媒は、逆止弁29cを通って、電気式膨張弁26で減圧
され、中間圧の気液2相状態となる。この中間圧の気液
2相冷媒は気液分離器25内に流入し、ここで分離され
たガス冷媒は気液分離器25上部のガス冷媒出口25a
からガスインジェクション通路22d、逆止弁29eを
通って、ガスインジェクションポート22cに吸入され
る。
【0039】一方、気液分離器25内の液冷媒は、液冷
媒出口25bより流出して温度作動式膨張弁27で減圧
され、逆止弁29aを通過した後に、室外熱交換器24
に流入する。そして、この室外熱交換器24内の冷媒
は、室外ファン24aの送風空気(外気)から吸熱して
蒸発する。室外熱交換器24で蒸発したガス冷媒は、電
磁弁28aを通って、冷媒吸入通路22eから圧縮機2
2の吸入ポート22bに吸入される。
【0040】次に、制御装置40のマイクロコンピュー
タによる、電気式膨張弁26およびインバータ30につ
いての制御処理について、図8のフローチャートを用い
て説明する。キースイッチがオンされて制御装置40に
電源が供給されると、図8のルーチンが起動される。そ
して、まずステップ100にて、上記各センサ41〜4
8およびコントロールパネル50からの各信号を読み込
む。そして、次のステップ110にて、温度設定レバー
51の設定位置に応じて、図7に示すように冷凍サイク
ル21の運転モードを決定する。
【0041】そして、次のステップ120では、上記ス
テップ110で決定した運転モードがいずれのモードで
あるかを判定する。そして、冷房運転モードであると判
定されたときはステップ130〜170の処理を行い、
暖房運転モードであると判定されたときはステップ18
0〜280の処理を行い、除湿運転モードであると判定
されたときはステップ290〜330の処理を行う。
【0042】まず、ステップ120にて冷房運転モード
であると判定されたときについて説明する。ステップ1
30では、温度設定レバー51の設定位置に応じた目標
吹出温度TEOを、ROMに記憶された図4に示すマッ
プからサーチすることによって決定する。そして、次の
ステップ140にて、蒸発器後温度センサ43が検出し
た温度(冷房用室内熱交換器11を通過した直後の空気
温度)が上記TEOとなるように、インバータ30を制
御する。
【0043】そして、次のステップ150では、室外熱
交換器24における凝縮液冷媒の過冷却度(SC)を、
下記数式1に基づいて算出する。
【0044】
【数1】SC=T(Ph )−Tos ここで、Tosは室外熱交換器出口温センサ45の検出値
である。また、T(Ph )は、高圧センサ47の検出値
から算出される冷媒凝縮温度である。すなわち、高圧セ
ンサ47の検出値は冷媒凝縮圧力に相当するので、本実
施形態では、冷媒凝縮圧力と冷媒凝縮温度との相関関係
を示す図示しないマップをROMに記憶しておき、高圧
センサ47の検出値に対応する凝縮温度を、このマップ
からサーチすることによって算出する。
【0045】そして、次のステップ160では、外気温
センサ41が検出した外気温度に対応する目標過冷却度
(SCO)を、ROMに記憶された図9のマップからサ
ーチすることによって算出する。図9のマップから目標
過冷却度SCOを算出することにより、室外熱交換器2
4における放熱能力Qを最適としながら、冷凍サイクル
21の冷房COP(=上記放熱能力Q/圧縮機22の動
力W)を最大とすることができる。
【0046】すなわち、一般的に外気温度が高い夏場で
は、外気温度が高くなる程、車室内を冷房するために圧
縮機22を働かせて冷房能力を確保する。従って、この
ときには高圧圧力が高くなり、室外熱交換器24の冷媒
温度も高くなるので、結果的に、この冷媒温度と外気温
度との温度差が大きくなる。すなわち、室外熱交換器2
4における放熱能力Qが大きくなる。
【0047】従って、目標過冷却度SCOを大きな値と
して算出して、その結果、圧縮機22の動力Wが大きく
なっても、それ以上に能力Qが大きくなって冷房COP
が大きくなるので、外気温度が高いときには、目標過冷
却度SCOを大きな値として算出する。そして、次のス
テップ170では、ステップ150で算出した過冷却度
SCがステップ160で算出した目標過冷却度SCOと
なるように、電気式膨張弁26の開度を制御する。具体
的には、まず上記SCとSCOとの偏差(ΔSC)を算
出し、その後、この偏差ΔSCに対応する電気式膨張弁
26の増減開度ΔEVCを、ROMに記憶された図示し
ないマップから算出する。そして、現在の電気式膨張弁
26の開度に上記増減開度ΔEVCだけ増減させる。
【0048】次に、上記ステップ120にて除湿運転モ
ードであると判定されたときについて説明する。ステッ
プ290では、温度設定レバー51の設定位置に応じた
目標高圧圧力PCOを、ROMに記憶された図5に示す
マップからサーチすることによって決定する。そして、
次のステップ300にて、高圧センサ47が検出した高
圧圧力が上記PCOとなるように、インバータ30を制
御する。
【0049】そして、次のステップ310では、暖房用
室内熱交換器12における凝縮液冷媒の過冷却度SC
を、下記数式2に基づいて算出する。
【0050】
【数2】SC=T(Ph )−Tcs ここで、Tcsは室内熱交換器出口温センサ44の検出値
である。そして、次のステップ320では、蒸発器後温
度センサ43が検出した蒸発器後温度に対応する目標過
冷却度SCOを、ROMに記憶された図10のマップか
らサーチすることによって算出する。図10のマップか
ら目標過冷却度SCOを算出することにより、暖房用室
内熱交換器12における放熱能力Qを最適としながら、
冷凍サイクル21の除湿COP(=上記放熱能力Q/圧
縮機22の動力W)を最大とすることができる。
【0051】すなわち、蒸発器後温度センサ43が検出
する蒸発器後温度は、暖房用室内熱交換器12を通過す
る空気温度に相当する。従って、上記蒸発器後温度が低
いということは、暖房用室内熱交換器12内の冷媒温度
と、この熱交換器12を通過する空気温度との温度差が
大きいということである。すなわち、上記放熱能力Qが
大きいということである。
【0052】従って、目標過冷却度SCOを大きな値と
して算出して、その結果、圧縮機22の動力Wが大きく
なっても、それ以上に能力Qが大きくなって除湿COP
が大きくなるので、蒸発器後温度が低いときには、目標
過冷却度SCOを大きな値として算出する。そして、次
のステップ330では、ステップ310で算出した過冷
却度SCがステップ320で算出した目標過冷却度SC
Oとなるように、電気式膨張弁26の開度を制御する。
このステップ330の具体的な制御方法はステップ17
0と同じであるため、その説明は省略する。
【0053】次に、上記ステップ120にて暖房運転モ
ードであると判定されたときについて説明する。ステッ
プ180では、温度設定レバー51の設定位置に応じた
目標高圧圧力PCOを、ROMに記憶された図6に示す
マップからサーチすることによって決定する。そして、
次のステップ190にて、高圧センサ47が検出した高
圧圧力が上記PCOとなるように、インバータ30を制
御する。
【0054】そして、次のステップ200では、暖房用
室内熱交換器12における凝縮液冷媒の過冷却度SC
を、上記数式2に基づいて算出する。そして、次のステ
ップ210では、吸込温度センサ42が検出した吸込温
度に対応する目標過冷却度SCOを、ROMに記憶され
た図11のマップからサーチすることによって算出す
る。図11のマップから目標過冷却度SCOを算出する
ことにより、暖房用室内熱交換器12における放熱能力
Qを最適としながら、冷凍サイクル21の暖房COP
(=上記放熱能力Q/圧縮機22の動力W)を最大とす
ることができる。
【0055】すなわち、暖房運転モード時には、冷房用
室内熱交換器11内に冷媒が流れないので、吸込温度セ
ンサ42が検出する吸込温度(冷房用室内熱交換器11
の吸込側空気温度)は、暖房用室内熱交換器12を通過
する空気温度に相当する。従って、上記吸込温度が低い
ということは、暖房用室内熱交換器12内の冷媒温度
と、この熱交換器12を通過する空気温度との温度差が
大きいということである。すなわち、上記放熱能力Qが
大きいということである。
【0056】従って、目標過冷却度SCOを大きな値と
して算出して、その結果、圧縮機22の動力Wが大きく
なっても、それ以上に能力Qが大きくなって暖房COP
が大きくなるので、蒸発器後温度が低いときには、目標
過冷却度SCOを大きな値として算出する。そして、次
のステップ220では、ステップ200で算出した過冷
却度SCがステップ210で算出した目標過冷却度SC
Oとなるように、電気式膨張弁26の開度を制御する。
このステップ220の具体的な制御方法はステップ17
0と同じであるため、その説明は省略する。
【0057】上記ステップ180〜220の制御によっ
て、基本的には、暖房能力は圧縮機回転数で制御され、
冷凍サイクル21の効率(COP)が最大となるように
電気式膨張弁26の開度が制御される。しかし、例えば
車室内の急速暖房初期のように、圧縮機回転数が最高回
転でありながら、高圧圧力が上記目標高圧圧力PCOに
達していない暖房能力不足のときには、多少、冷凍サイ
クル21の効率を落としてでも、暖房能力を向上させる
ことを優先させなければならない。
【0058】従って、本実施形態では、次のステップ2
30にて、圧縮機回転数が最高回転数でありながら、高
圧センサ47が検出した高圧圧力が上記目標高圧圧力P
COに達していないか否かを判定する。ここで、YES
と判定されたときは暖房能力不足とみなし、ステップ2
40にて、電気式膨張弁26を所定量開く。なお、圧縮
機回転数は、制御装置40に入力されるインバータ周波
数に基づいて検出することができる。
【0059】これによると、例えば、それまで図12の
実線で示す状態で冷凍サイクル21が安定しているとき
に、ステップ240の処理によって電気式膨張弁26を
所定量開くと、冷凍サイクル21は、図12の一点鎖線
で示す状態で安定するようになる。従って、圧縮機22
へのガスインジェクション量が増えるため、圧縮機22
は、吸入ポート22bから吸入する冷媒循環量に、上記
ガスインジェクションされる冷媒量が加わって、圧縮仕
事をすることになる。これにより、圧縮機22の仕事量
が増えて冷凍サイクル21の効率は低下するものの、暖
房用室内熱交換器12での冷媒放熱量が増加するので、
暖房能力は向上する。これによって、上記暖房能力不足
が解消される。
【0060】また、上記ステップ240の処理によって
電気式膨張弁26を開いていくと、ガスインジェクショ
ン量が増えていき、上記のように圧縮機22の仕事量
(負荷)が増えていくので、インバータ30の負荷が大
きくなっていく。そこで、次のステップ250にて、線
電流センサ48が検出したインバータ30の線電流が所
定電流以上か否かをみることによって、インバータ30
が過負荷状態か否かを判定する。そして、YESと判定
されたときは、次のステップ260にて、電気式膨張弁
26を所定量閉じる。これによって、圧縮機22へのガ
スインジェクション量が減るので、インバータ30が過
負荷にならないように抑えることができる。
【0061】また、次のステップ270では、吐出冷媒
温度センサ46が検出した吐出冷媒温度が所定温度以上
か否かをみることによって、圧縮機22が許容温度以上
に加熱されているか否かを判定する。そして、YESと
判定されたときは、ステップ280にて、電気式膨張弁
26を所定量開く。これによって、ガスインジェクショ
ン量が増え、吐出温度が下がる。
【0062】以上説明したように、本実施形態では、暖
房運転モード時において、暖房能力が足りているときに
は、冷凍サイクル21の効率が最大となるように電気式
膨張弁26の開度を制御し、急速暖房初期のように暖房
能力が不足しているときには、電気式膨張弁26の開度
を大きくしてガスインジェクション量を増やし、暖房能
力を向上させるようにしているので、冷凍サイクル21
の効率向上と暖房能力の確保を両立することができる。
【0063】(他の実施形態)上記実施形態ては、暖房
能力不足を高圧圧力に基づいて判定するようにしたが、
暖房用室内熱交換器12を通過した直後の空気温度に基
づいて判定するようにしても良い。要は、暖房用室内熱
交換器12における暖房能力に関連した物理量に基づい
て判定すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の全体構成図である。
【図2】上記実施形態の制御系のブロック図である。
【図3】上記実施形態のコントロールパネル50の正面
図てある。
【図4】冷房運転モード時における図3の温度設定レバ
ー51の設定位置に対する目標吹出温度の関係を示すマ
ップである。
【図5】除湿運転モード時における上記温度設定レバー
51の設定位置に対する目標高圧圧力の関係を示すマッ
プである。
【図6】暖房運転モード時における上記温度設定レバー
51の設定位置に対する目標高圧圧力の関係を示すマッ
プである。
【図7】上記温度設定レバー51の全作動領域に対する
冷凍サイクル運転モードの関係を示す図である。
【図8】上記実施形態のマイクロコンピュータによる制
御フローチャートである。
【図9】上記実施形態の外気温度と目標過冷却度SCO
との関係を示すマップである。
【図10】上記実施形態の蒸発器後温度と目標過冷却度
SCOとの関係を示すマップである。
【図11】上記実施形態の吸込温度と目標過冷却度SC
Oとの関係を示すマップである。
【図12】上記実施形態の冷凍サイクル21のモリエル
線図である。
【図13】従来のガスインジェクションを有する装置の
全体構成図である。
【符号の説明】
2…空調ダクト(空気通路)、7…送風機、11…冷房
用室内熱交換器、12…暖房用室内熱交換器(凝縮
器)、21…冷凍サイクル、22…圧縮機、22a…吐
出ポート、22b…吸入ポート、22c…ガスインジェ
クションポート、22d…ガスインジェクション用通
路、23…四方弁、24…室外熱交換器、25…気液分
離器、26…電気式膨張弁(第1減圧手段)、27…温
度作動式膨張弁(第2減圧手段)、40…制御装置、4
6…吐出冷媒温度センサ(圧縮機温度検出手段)、48
…線電流センサ(圧縮機負荷検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼丸 貞久 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 尾崎 幸克 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 審査官 佐野 遵 (56)参考文献 特開 昭60−111851(JP,A) 特開 昭56−59168(JP,A) 特開 昭59−112165(JP,A) 特開 平6−11205(JP,A) 特開 昭59−229140(JP,A) 特開 平6−347129(JP,A) 特開 平7−139824(JP,A) 特開 平7−151413(JP,A) 実開 昭57−77863(JP,U) 実開 昭50−63272(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/22 B60H 1/32 624 F25B 13/00 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風機(7)と、 この送風機(7)が発生した空気を車室内に導く空気通
    路(2)と、 冷凍サイクル(21)の低圧冷媒を自身が吸入するため
    の吸入ポート(22b)、前記冷凍サイクル(21)の
    中間圧のガス冷媒を導入するためのガスインジェクショ
    ンポート(22c)、および自身が圧縮した高圧冷媒を
    吐出するための吐出ポート(22a)を有する圧縮機
    (22)と、 前記空気通路(2)内に設けられるとともに、前記圧縮
    機(22)の前記吐出ポート(22a)からの高圧冷媒
    を凝縮させる凝縮器(12)と、 この凝縮器(12)からの高圧冷媒を中間圧まで減圧す
    るとともに、絞り量が電気的に調節されるように構成さ
    れた第1減圧手段(26)と、 この第1減圧手段(26)からの中間圧冷媒を気液分離
    する気液分離器(25)と、 この気液分離器(25)で分離された中間圧の液冷媒を
    低圧まで減圧する第2減圧手段(27)と、 この第2減圧手段(27)からの低圧冷媒を蒸発させる
    蒸発器(24)と、 前記気液分離器(25)で分離された中間圧のガス冷媒
    を前記圧縮機(22)のガスインジェクションポート
    (22c)に導くガスインジェクション用通路(22
    d)と、 前記凝縮器(12)における暖房能力が所定能力となる
    ように前記圧縮機(22)の回転数を制御する圧縮機回
    転数制御手段(ステップ180、190)、および前記
    凝縮器(12)内の液冷媒の過冷却度が所定の過冷却度
    となるように前記第1減圧手段(26)の絞り量を制御
    する絞り量制御手段(ステップ200〜220)を備え
    る制御装置(40)とを備えた車両用空調装置におい
    て、 前記制御装置(40)は、 前記凝縮器(12)における暖房能力が前記所定能力に
    達しているか否かを判定する暖房能力判定手段(ステッ
    プ230)と、 この暖房能力判定手段(ステップ230)によって、前
    記凝縮器(12)における暖房能力が前記所定能力に達
    していないと判定されたとき、前記第1減圧手段(2
    6)の絞りを開くように前記第1減圧手段(26)を制
    御する能力不足時絞り量制御手段(ステップ240)と
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記暖房能力判定手段(ステップ23
    0)は、前記圧縮機(22)が最高回転数でありなが
    ら、前記凝縮器(12)における暖房能力が前記所定能
    力に達しているか否かを判定するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の過冷却度は、前記冷凍サイク
    ル(21)の成績係数が最大となるような過冷却度であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調
    装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機(22)の負荷を検出する圧
    縮機負荷検出手段(48)を備え、 前記制御装置(40)は、 前記圧縮機負荷検出手段(48)が検出した圧縮機(2
    2)の負荷が所定負荷以上か否かを判定する圧縮機負荷
    判定手段(ステップ250)と、 この圧縮機負荷判定手段(ステップ250)によって前
    記圧縮機(22)の負荷が前記所定負荷以上であると判
    定されたとき、前記第1減圧手段(26)の絞りを閉じ
    るように前記第1減圧手段(26)を制御する圧縮機高
    負荷時絞り量制御手段(ステップ260)とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の車
    両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機(22)の温度を検出する圧
    縮機温度検出手段(46)を備え、 前記制御装置(40)は、 前記圧縮機温度検出手段(46)が検出した圧縮機(2
    2)の温度が所定温度以上か否かを判定する圧縮機温度
    判定手段(ステップ270)と、 この圧縮機温度判定手段(ステップ270)によって前
    記圧縮機(22)の温度が前記所定温度以上であると判
    定されたとき、前記第1減圧手段(26)の絞りを開く
    ように前記第1減圧手段(26)を制御する圧縮機高温
    時絞り量制御手段(ステップ280)とを備えることを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載の車両用
    空調装置。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機(22)として、電動モータ
    によって駆動される電動式の圧縮機(22)を用いたこ
    とを特徴とする請求項1ないし5いずれか1つ記載の車
    両用空調装置。
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