JP3334017B2 - 包装用緩衝材 - Google Patents

包装用緩衝材

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JP3334017B2
JP3334017B2 JP21107994A JP21107994A JP3334017B2 JP 3334017 B2 JP3334017 B2 JP 3334017B2 JP 21107994 A JP21107994 A JP 21107994A JP 21107994 A JP21107994 A JP 21107994A JP 3334017 B2 JP3334017 B2 JP 3334017B2
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雅之 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、包装容器内において
容器の上壁および下壁と被包装物の上面および下面との
間に介在させられる包装用緩衝材および包装容器内にお
いて容器の入り隅部と被包装物の稜線部との間に介在さ
せられる包装用緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば包装容器内において容器の入り
隅部と被包装物の稜線部との間に介在させられる包装用
緩衝材として、本出願人は、先に、図7に示すようなも
のを提案した(特開平4−294763号参照)。この
包装用緩衝材は、全体が紙または紙を主体とする複合材
で形成された横断面略L形の筒状体(50)よりなり、筒状
体(50)が、容器(C) の入り隅部を挟んだ2つの壁に跨が
って沿う横断面略L形の第1構成部分(51)と、第1構成
部分(51)と間隔をおいて配置されかつ被包装物(S) の稜
線部を挟んだ2つの面に跨がって沿う横断面略L形の第
2構成部分(52)と、両構成部分(51)(52)の側縁どうしを
連結する2つの横断面円弧状連結部分(53)(54)とよりな
り、第1構成部分(51)の縦向き壁部分(51A) および横向
き壁部分(51B) に、それぞれその幅の中間部を内方に凹
ませることによりリブ(55)(56)が全長にわたって形成さ
れている。
【0003】このような包装用緩衝材を用いた場合、被
包装物(S) に図7に矢印で示すようなす垂直下向きの力
が作用して筒状体(50)に衝撃力が加わると、筒状体(50)
が変形し、この変形抵抗により衝撃力が緩和される。こ
のとき、第2構成部分(52)の横向き壁部分(52B) が第1
構成部分(51)の横向き壁部分(51B) のリブ(56)に当接
し、この状態で保持される。その結果連結部分(53)(54)
の潰れが防止されて、緩衝材の機能が長時間にわたって
維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す従来の包装用緩衝材には次のような問題があること
が判明した。すなわち、被包装物(S) の重量が大きかっ
たり、被包装物(S) に大きな垂直荷重が掛かったりした
場合のように、緩衝材に大きな衝撃力が加わると、まず
第2構成部分(52)の横向き壁部分(52B) が第1構成部分
(51)の横向き壁部分(51B) のリブ(56)に当接し、さらに
リブ(56)が水平方向に開くように第1構成部分(51)の横
向き壁部分(51B) が変形し、図7に2点鎖線で示すよう
に筒状体(50)の水平部分が偏平状に潰れてしまい、緩衝
材としての機能を果たさなくなる。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決した包
装用緩衝材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による包装用
緩衝材は、包装容器内において容器の上壁および下壁と
被包装物の上面および下面との間に介在させられる包装
用緩衝材であって、全体が紙または紙を主体とする複合
材で形成された横断面略横長方形の筒状体よりなり、筒
状体が容器に沿う第1構成部分と、第1構成部分と間隔
をおいて配置されかつ被包装物に沿う第2構成部分と、
両構成部分の側縁どうしを連結する連結部分とよりな
り、第1構成部分の幅の中間部を内方に凹ませることに
より、第1構成部材に内方に突出したリブが全長にわた
って形成されるとともに、第1構成部材の外面に内方に
凹んだ凹所が全長にわたって形成され、第1構成部分の
外面に沿いかつ凹所を跨ぐように帯状補強シートが配さ
れ、補強シートが、凹所の両側において第1構成部分外
面に接着されているものである。
【0007】第2の発明による包装用緩衝材は、包装容
器内において容器の入り隅部と被包装物の稜線部との間
に介在させられる包装用緩衝材であって、全体が紙また
は紙を主体とする複合材で形成された横断面略L形の筒
状体よりなり、筒状体が、容器の入り隅部を挟んだ2つ
の壁に跨がって沿う横断面略L形の第1構成部分と、第
1構成部分と間隔をおいて配置されかつ被包装物の稜線
部を挟んだ2つの面に跨がって沿う横断面略L形の第2
構成部分と、両構成部分の側縁どうしを連結する連結部
分とよりなり、第1構成部分の横向き壁部分の幅の中間
部を内方に凹ませることにより、横向き壁部分に内方に
突出したリブが全長にわたって形成されるとともに、横
向き壁部分の外面に内方に凹んだ凹所が全長にわたって
形成され、第1構成部分の横向き壁部分の外面に沿いか
つ凹所を跨ぐように帯状補強シートが配され、補強シー
トが、凹所の両側において横向き壁部分外面に接着され
ているものである。
【0008】第3の発明による包装用緩衝材は、包装容
器内において容器の入り隅部と被包装物の稜線部との間
に介在させられる包装用緩衝材であって、全体が紙また
は紙を主体とする複合材で形成された横断面略L形の筒
状体よりなり、筒状体が、容器の入り隅部を挟んだ2つ
の壁に跨がって沿う横断面略L形の第1構成部分と、第
1構成部分と間隔をおいて配置されかつ被包装物の稜線
部を挟んだ2つの面に跨がって沿う横断面略L形の第2
構成部分と、両構成部分の側縁どうしを連結する連結部
分とよりなり、第1構成部分の横向き壁部分の幅の中間
部を内方に凹ませることにより、横向き壁部分の内面に
内方に突出したリブが全長にわたって形成されるととも
に、横向き壁部分の外面に内方に凹んだ凹所が全長にわ
たって形成され、第1構成部分の外面における横向き壁
部分の凹所よりも先端側から縦向き壁部分にかけてこれ
に沿うように補強シートが配され、補強シートが、第1
構成部分の横向き壁部分外面の凹所よりも先端側の部分
と縦向き壁部分外面とにそれぞれ接着されているもので
ある。
【0009】上記3つの発明の包装用緩衝材において、
補強シートとしては、たとえば厚さ0.8〜1mm程度
の紙からなるものを用いることが好ましい。
【0010】
【作用】第1の発明の包装用緩衝材によれば、被包装物
の重量が大きかったり、被包装物に大きな垂直荷重が掛
かったりして緩衝材に大きな垂直方向の衝撃力が加わっ
た場合、まず第2構成部分が第1構成部分のリブに当接
するが、第1構成部分の外面に沿いかつ凹所を跨ぐよう
に帯状補強シートが配され、補強シートが、凹所の両側
において第1構成部分外面に接着されているので、補強
シートの働きによりリブが水平方向に開くような第1構
成部分の変形が防止される。
【0011】第2の発明の包装用緩衝材によれば、被包
装物の重量が大きかったり、被包装物に大きな垂直荷重
が掛かったりして緩衝材に大きな垂直方向の衝撃力が加
わった場合、まず第2構成部分の横向き壁部分が第1構
成部材の横向き壁部分のリブに当接するが、第1構成部
分の横向き壁部分の外面に沿いかつ凹所を跨ぐように帯
状補強シートが配され、補強シートが、凹所の両側にお
いて横向き壁部分外面に接着されているので、補強シー
トの働きによりリブが水平方向に開くような第1構成部
材の横向き壁部分の変形が防止される。
【0012】第3の発明の包装用緩衝材によれば、被包
装物の重量が大きかったり、被包装物に大きな垂直荷重
が掛かったりして緩衝材に大きな垂直方向の衝撃力が加
わった場合、まず第2構成部分の横向き壁部分がリブに
当接するが、第1構成部分の外面における横向き壁部分
の凹所よりも先端側から縦向き壁部分にかけてこれに沿
うように補強シートが配され、補強シートが、第1構成
部分の横向き壁部分外面の凹所よりも先端側の部分と縦
向き壁部分外面とにそれぞれ接着されているので、補強
シートの働きによりリブが水平方向に開くような第1構
成部分の横向き壁部分の変形が防止される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。以下の説明において、各図面の上下、左右を
それぞれ上下、左右というものとする。なお、全図面を
通じて同一物および同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0014】実施例1 この実施例は、図1に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の上壁および下壁と被包装物(S) の
上面および下面との間に介在させられる包装用緩衝材で
ある。なお、図1には包装用緩衝材を容器(C) の下壁と
被包装物(S) の下面との間に介在させた状態を示す。
【0015】図1において、包装用緩衝材は、全体が紙
または紙を主体とする複合材で形成された横断面略横長
方形の筒状体(1) よりなる。紙としては、たとえば再生
紙が用いられる。複合材としては、たとえば再生紙にプ
ラスチックフィルム、不織布、発泡シート等を積層した
ものや、再生紙の表面に樹脂コーティングを施したもの
が用いられる。
【0016】筒状体(1) は、容器(C) の下壁に沿う第1
構成部分(2) と、第1構成部分(2)と間隔をおいて配置
されかつ被包装物(S) の下面に沿う水平板状の第2構成
部分(3) と、両構成部分(2)(3)の左右両側縁どうしを連
結する2つの横断面円弧状連結部分(4)(5)とよりなる。
【0017】筒状体(1) の第1構成部分(2) に、その幅
の中間部を内方に凹ませることにより、内方に突出した
リブ(6) が全長にわたって形成されている。また、リブ
(6)が形成されることにより、第1構成部分(2) の外面
に内方に凹んだ凹所(7) が全長にわたって形成されてい
る。第1構成部分(2) の外面に沿うように、帯状補強シ
ート(8) が凹所(7) を跨いで配されている。補強シート
(8) は、凹所(7) の両側において第1構成部分(2) 外面
に接着されている。
【0018】被包装物(S) に、図1に矢印で示すような
垂直下向きの力が作用して筒状体(1) に衝撃力が加わっ
た場合、筒状体(1) は同図に2点鎖線で示すように変形
し、この変形抵抗により衝撃力が緩和される。すなわ
ち、両連結部分(4)(5)が閉じるように変形するととも
に、第2構成部分(3) が第1構成部分(2) のリブ(6) に
当接する。そして、両連結部分(4)(5)の横断面形状が円
弧状であるから、このような変形を繰返しても、両連結
部分(4)(5)の外面に亀裂や割れが発生しにくく、復元性
が損なわれにくい。しかも、リブの働きにより、両連結
部分(4)(5)の潰れが防止される。
【0019】筒状体(1) に加わる垂直方向の衝撃力がさ
らに大きくなったとしても、補強シート(8) の働きによ
りリブ(6) が水平方向に開くような第1構成部分(2) の
変形が防止され、その結果連結部分(4)(5)が潰れて筒状
体(1) が偏平状に潰れるのが防止される。したがって、
包装用緩衝材の緩衝機能が長時間にわたって保持され
る。
【0020】図示は省略したが、実施例1の包装用緩衝
材は、包装容器(C) 内において容器(C) の上壁と被包装
物(S) の上面との間に介在させられて、この包装用緩衝
材に垂直方向の衝撃力が作用した場合も、上記と同様に
してこの衝撃力が緩和され、しかもその緩衝機能が長時
間にわたって維持される。
【0021】実施例2 この実施例は、図2に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の入り隅部と被包装物(S) の稜線部
との間に介在させられる包装用緩衝材である。なお、図
2には包装用緩衝材を容器(C) の左下の入り隅部と被包
装物(S) の左下の稜線部との間に介在させた状態を示
す。
【0022】図2において、包装用緩衝材は、全体が、
紙または紙を主体とする複合材で形成された横断面略L
形の筒状体(10)よりなる。紙や複合材としては、実施例
1と同様なものが用いられる。
【0023】筒状体(10)は、容器(C) の入り隅部を挟ん
だ水平および垂直の2つの壁にまたがって沿う横断面略
L形の第1構成部分(12)と、第1構成部分(12)と間隔を
おいて配置されかつ被包装物(S) の稜線部を挾んだ水平
および垂直の2つの面にまたがって沿う横断面略L形の
第2構成部分(13)と、両構成部分(12)(13)の上縁どうし
および右側縁どうしを連結する2つの横断面円弧状連結
部分(14)(15)とよりなる。
【0024】筒状体(10)の第1構成部分(12)の縦向き壁
部分(12A) および横向き壁部分(12B) に、それぞれその
幅の中間部を内方に凹ませることにより、内方に突出し
たリブ(16)(17)が全長にわたって形成されている。ま
た、リブ(16)(17)が形成されることにより、第1構成部
分(12)の縦向き壁部分(12A) および横向き壁部分(12B)
の外面に、それぞれ内方に凹んだ凹所(18)(19)が全長に
わたって形成されている。第1構成部分(12)の縦向き壁
部分(12A) および横向き壁部分(12B) の外面に沿うよう
に、それぞれ帯状補強シート(21)(22)が凹所(18)(19)を
跨いで配されている。両補強シート(21)(22)は、両凹所
(18)(19)の両側において、それぞれ縦向き壁部分(12A)
の外面および横向き壁部分(12B) の外面に接着されてい
る。
【0025】被包装物(S) に図2に矢印で示すような垂
直下向きの力が作用して筒状体(10)に垂直方向の衝撃力
が加わった場合、筒状体(10)が同図に2点鎖線で示すよ
うに変形し、この変形抵抗により衝撃力が緩和される。
すなわち、両横断面円弧状連結部分(14)(15)がヒンジの
ような働きをし、上側の連結部分(14)は開くように変形
し、右側の連結部分(15)は閉じるように変形する。しか
も、第2構成部分(13)の横向き壁部分(13B) が第1構成
部分(12)の横向き壁部分(12B) のリブ(17)に当接する。
そして、両連結部分(14)(15)の横断面形状が円弧状であ
るから、上記変形の度合いが大きかったり、このような
変形を繰返したとしても、連結部分(14)(15)の外面に亀
裂や割れが発生しにくく、復元性が損なわれにくい。し
かも、第1構成部分(12)の横向き壁部分(12B) のリブ(1
7)の働きにより、右側の連結部分(15)の潰れが防止され
る。
【0026】筒状体(10)に加わる垂直方向の衝撃力がさ
らに大きくなったとしても、補強シート(22)の働きによ
りリブ(17)が水平方向に開くような第1構成部分(12)の
横向き壁部分(12B) の変形が防止され、その結果連結部
分(15)が潰れて筒状体(10)の水平部分が偏平状に潰れる
のが防止される。したがって、包装用緩衝材の緩衝機能
が長時間にわたって保持される。
【0027】一方、被包装物(S) に水平左向きの力が作
用して筒状体(10)に水平方向の衝撃力が加わった場合
も、上記の垂直下向きの力が作用した場合と同様に、衝
撃力が緩和される。しかも、包装用緩衝材の緩衝機能が
長時間にわたって保持される。
【0028】図示は省略したが、実施例2の包装用緩衝
材が包装容器(C) の他の入り隅部と被包装物(S) の他の
稜線部との間に介在させられて、この包装用緩衝材に垂
直方向および水平方向の衝撃力が作用した場合も、上記
と同様にしてこの衝撃力が緩和され、しかもその緩衝機
能が長時間にわたって維持される。
【0029】実施例3 この実施例は、図3に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の入り隅部と被包装物(S) の稜線部
との間に介在させられる包装用緩衝材である。なお、図
3には包装用緩衝材を容器(C) の左下の入り隅部と被包
装物(S) の左下の稜線部との間に介在させた状態を示
す。
【0030】図3において、筒状体(10)の第2構成部分
(13)の縦向き壁部分(13A) および横向き壁部分(13B)
に、それぞれ内方に突出し、かつ先端が第1構成部分(1
2)の縦向き壁部分(12A) および横向き壁部分(12B) の横
断面台形状リブ(16)(17)に当接した横断面円弧状リブ(2
3)(24)が全長にわたって形成されている。
【0031】この筒状体(10)よりなる緩衝材によれば、
上記実施例2の作用における連結部分(14)(15)の潰れ防
止効果が一層向上する。したがって、より大きな衝撃力
に耐えうる。
【0032】図示は省略したが、実施例3の包装用緩衝
材が包装容器(C) の他の入り隅部と被包装物(S) の他の
稜線部との間にも介在させられて、この包装用緩衝材に
垂直方向および水平方向の衝撃力が作用した場合も、上
記と同様にしてこの衝撃力が緩和され、しかもその緩衝
機能が長時間にわたって維持される。
【0033】実施例4 この実施例は、図4に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の入り隅部と被包装物(S) の稜線部
との間に介在させられる包装用緩衝材である。なお、図
4には包装用緩衝材を容器(C) の左下の入り隅部と被包
装物(S) の左下の稜線部との間に介在させた状態を示
す。
【0034】図4において、実施例1と同様な紙または
紙を主体とする複合材で形成された筒状体(25)の第1お
よび第2構成部分(26)(27)の横向き壁部分(26B)(27B)が
それぞれ縦向き壁部分(26A)(27A)よりも幅広となされて
いる。第1構成部分(26)の横向き壁部分(26B) に、その
幅の中間部を複数箇所で内方に凹ませることにより、内
方に突出した複数の横断面台形状のリブ(17)が全長にわ
たって形成されている。また、リブ(17)が形成されるこ
とにより、第1構成部分(26)の横向き壁部分(26B) の外
面に、内方に凹んだ複数の凹所(19)が全長にわたって形
成されている。第1構成部分(26)の横向き壁部分(26B)
の外面に沿うように、帯状補強シート(28)がすべての凹
所(19)を跨いで配されている。補強シート(28)は、横向
き壁部分(26B) の左右両側縁部の外面に接着されてい
る。
【0035】また、第1構成部分(26)の縦向き壁部分(2
6A) に、その幅の中間部を内方に凹ませることにより、
内方に突出した横断面円弧状リブ(29)が全長にわたって
形成されている。リブ(29)の先端は第2構成部分(27)の
縦向き壁部分(27A) に当接している。
【0036】この筒状体(25)よりなる緩衝材に垂直方向
の衝撃力が加わった場合の作用効果は実施例2とほぼ同
様である。
【0037】図示は省略したが、実施例4の包装用緩衝
材が包装容器(C) の他の入り隅部と被包装物(S) の他の
稜線部との間にも介在させられる。
【0038】実施例5 この実施例は、図5に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の入り隅部と被包装物(S) の稜線部
との間に介在させられる包装用緩衝材である。なお、図
5には包装用緩衝材を容器(C) の左下の入り隅部と被包
装物(S) の左下の稜線部との間に介在させた状態を示
す。
【0039】図5において、実施例1と同様な紙または
紙を主体とする複合材で形成された筒状体(30)の第2構
成部分(13)の横向き壁部分(13B) の右側縁部および縦向
き壁部分(13A) の上縁部には、それぞれ第1構成部分(1
2)の横向き壁部分(12B) および縦向き壁部分(12A) 側に
傾斜した傾斜部(31)(32)が形成されている。傾斜部(31)
(32)の先端が横断面円弧状連結部分(15)(14)に連なって
いる。
【0040】第1構成部分(12)の外面における横向き壁
部分(12B) の凹所(19)よりも先端側から縦向き壁部分(1
2A) の凹所(18)よりも先端側にかけてこれに沿うように
補強シート(33)が配されている。補強シート(33)は、横
向き壁部分(12B) 外面の凹所(19)よりも先端側の部分と
縦向き壁部分(12A) 外面の凹所(18)よりも先端側の部分
とにそれぞれ接着されている。
【0041】この筒状体(30)よりなる緩衝材に垂直方向
の衝撃力が加わった場合の作用効果は実施例2とほぼ同
様である。
【0042】図示は省略したが、実施例5の包装用緩衝
材が包装容器(C) の他の入り隅部と被包装物(S) の他の
稜線部との間にも介在させられる。
【0043】なお、実施例5において、補強シート(33)
は、横向き壁部分(12B) の基端部外面および縦向き壁部
分(12A) の下端部外面にそれぞれ接着されていてもよ
い。
【0044】実施例6 この実施例は、図6に示すものであって、包装容器(C)
内において容器(C) の入り隅部と被包装物(S) の稜線部
との間に介在させられる包装用緩衝材である。なお、図
6には包装用緩衝材を容器(C) の左下の入り隅部と被包
装物(S) の左下の稜線部との間に介在させた状態を示
す。
【0045】図6において、実施例1と同様な紙または
紙を主体とする複合材で形成された筒状体(40)の第1構
成部分(41)の横向き壁部分(41B) と、第2構成部分(42)
の横向き壁部分(42B) との間隔が、縦向き壁部分(41A)
(42A)どうしの間隔よりも大きくなっている。また、両
構成部分(41)(42)の横向き壁部分(41B)(42B)の右側縁部
どうしを連結する連結部分(43)は横断面直線状であり、
この連結部分(43)の上下両縁部と両構成部分(41)(42)の
横向き壁部分(41B)(42B)との連接部がアール状となって
いる。
【0046】第2構成部分(42)の縦向き壁部分(42A)
に、その下端部を内方に凹ませることにより、内方に突
出した横断面円弧状リブ(44)が全長にわたって形成され
ている。このリブ(44)の先端は第1構成部分(41)の縦向
き壁部分(41B) の横断面台形状リブ(16)に当接してい
る。
【0047】第1構成部分(41)の外面における横向き壁
部分(41B) の凹所(19)よりも先端側から縦向き壁部分(4
1A) の凹所(18)よりも先端側にかけてこれに沿うように
補強シート(33)が配されている。補強シート(33)は、横
向き壁部分(41B) 外面の凹所(19)よりも先端側の部分と
縦向き壁部分(41A) 外面の凹所(18)よりも先端側の部分
とにそれぞれ接着されている。
【0048】この筒状体(40)よりなる緩衝材に垂直方向
の衝撃力が加わった場合の作用効果は実施例2とほぼ同
様である。
【0049】図示は省略したが、実施例6の包装用緩衝
材が包装容器(C) の他の入り隅部と被包装物(S) の他の
稜線部との間にも介在させられる。
【0050】なお、実施例6において、補強シート(33)
は、横向き壁部分(41B) の基端部外面および縦向き壁部
分(41A) の下端部外面にそれぞれ接着されていてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】この発明の包装用緩衝材によれば、上述
のように、補強シートの働きによりリブが水平方向に開
くように第1構成部分が変形するのが防止されるので、
緩衝材に加わる衝撃力が大きい場合にも、緩衝機能が長
時間にわたって維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す横断面図である。
【図2】この発明の実施例2を示す横断面図である。
【図3】この発明の実施例3を示す横断面図である。
【図4】この発明の実施例4を示す横断面図である。
【図5】この発明の実施例5を示す横断面図である。
【図6】この発明の実施例6を示す横断面図である。
【図7】従来例を示す横断面図である。
【符号の説明】
(1) 筒状体 (2) 第1構成部分 (3) 第2構成部分 (6) リブ (7) 凹所 (8) 補強シート (10) 筒状体 (12) 第1構成部分 (12A) 縦向き壁部分 (12B) 横向き壁部分 (13) 第2構成部分 (17) リブ (19) 凹所 (22) 補強シート (25) 筒状体 (26) 第1構成部分 (26B) 横向き壁部分 (27) 第2構成部分 (28) 補強シート (30) 筒状体 (33) 補強シート (40) 筒状体 (41) 第1構成部分 (41A) 縦向き壁部分 (41B) 横向き壁部分 (42) 第2構成部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/113 B65D 59/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装容器内において容器の上壁および下
    壁と被包装物の上面および下面との間に介在させられる
    包装用緩衝材であって、 全体が紙または紙を主体とする複合材で形成された横断
    面略横長方形の筒状体よりなり、筒状体が容器に沿う第
    1構成部分と、第1構成部分と間隔をおいて配置されか
    つ被包装物に沿う第2構成部分と、両構成部分の側縁ど
    うしを連結する連結部分とよりなり、第1構成部分の幅
    の中間部を内方に凹ませることにより、第1構成部分に
    内方に突出したリブが全長にわたって形成されるととも
    に、第1構成部分の外面に内方に凹んだ凹所が全長にわ
    たって形成され、第1構成部分の外面に沿いかつ凹所を
    跨ぐように帯状補強シートが配され、補強シートが、凹
    所の両側において第1構成部分外面に接着されている包
    装用緩衝材。
  2. 【請求項2】 包装容器内において容器の入り隅部と被
    包装物の稜線部との間に介在させられる包装用緩衝材で
    あって、 全体が紙または紙を主体とする複合材で形成された横断
    面略L形の筒状体よりなり、筒状体が、容器の入り隅部
    を挟んだ2つの壁に跨がって沿う横断面略L形の第1構
    成部分と、第1構成部分と間隔をおいて配置されかつ被
    包装物の稜線部を挟んだ2つの面に跨がって沿う横断面
    略L形の第2構成部分と、両構成部分の側縁どうしを連
    結する連結部分とよりなり、第1構成部分の横向き壁部
    分の幅の中間部を内方に凹ませることにより、横向き壁
    部分に内方に突出したリブが全長にわたって形成される
    とともに、横向き壁部分の外面に内方に凹んだ凹所が全
    長にわたって形成され、第1構成部分の横向き壁部分の
    外面に沿いかつ凹所を跨ぐように帯状補強シートが配さ
    れ、補強シートが、凹所の両側において横向き壁部分外
    面に接着されている包装用緩衝材。
  3. 【請求項3】 包装容器内において容器の入り隅部と被
    包装物の稜線部との間に介在させられる包装用緩衝材で
    あって、 全体が紙または紙を主体とする複合材で形成された横断
    面略L形の筒状体よりなり、筒状体が、容器の入り隅部
    を挟んだ2つの壁に跨がって沿う横断面略L形の第1構
    成部分と、第1構成部分と間隔をおいて配置されかつ被
    包装物の稜線部を挟んだ2つの面に跨がって沿う横断面
    略L形の第2構成部分と、両構成部分の側縁どうしを連
    結する連結部分とよりなり、第1構成部分の横向き壁部
    分の幅の中間部を内方に凹ませることにより、横向き壁
    部分に内方に突出したリブが全長にわたって形成される
    とともに、横向き壁部分の外面に内方に凹んだ凹所が全
    長にわたって形成され、第1構成部分の外面における横
    向き壁部分の凹所よりも先端側から縦向き壁部分にかけ
    てこれに沿うように補強シートが配され、補強シート
    が、第1構成部分の横向き壁部分外面の凹所よりも先端
    側の部分と縦向き壁部分外面とにそれぞれ接着されてい
    る包装用緩衝材。
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