JP3332385B2 - インターナルポンプ - Google Patents
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Description
冷却材を循環させるインターナルポンプに関する。
1595号公報に記載のように、原子炉の圧力容器内にイン
ペラ、ディフューザ、ストレッチチューブを備え、モー
タケース内にポンプ軸、モータステータ、モータロー
タ、上下ジャーナル軸受、スラスト軸受などを納める構
造となっている。前記ポンプ軸とストレッチチューブは
圧力容器の内外に亘って設置され、上部は炉水温度に近
い高温(約250度)、下部は低温(約100度以下)の状態
になっており、前記ストレッチチューブは、炉水がモー
タケース内に入り込まないようにストレッチチューブの
下部にパージ水を通水するための通水孔を設けている。
又、前記モータケースのノズル部端面とディフューザの
端面との合わせ面から高温の炉水がモータケース内に入
り込まないように、モータケースのノズル部端面とディ
フューザの端面との合わせ面にシール部材を介在させて
いる。
ースのノズル部端面とディフューザの端面との合わせ面
に介在させたシール部材のシール性能が損なわれると、
原子炉の圧力容器から高温の炉水が上記合わせ面から侵
入する。この侵入した高温の炉水はストレッチチューブ
外周とモータケースのノズル内周との間を通って低温部
まで下降し、パージ水の流れと合流してポンプ軸とスト
レッチチューブ内周との間を通って上昇、原子炉圧力容
器へ戻るという現象が起こる。
ナルポンプ内に侵入しても低温部まで高温の炉水が達し
ないようにして、高温の炉水を原子炉圧力容器内へ戻す
インターナルポンプを得ることにある。
る圧力容器と、インペラを駆動するモータを収納するモ
ータケースと、前記インペラの外周であって前記モータ
ケース上にあるディフューザと、前記モータケースのノ
ズル部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケー
スのノズル部上に固定するためのストレッチチューブ
と、前記ストレッチューブ内に挿入され前記インペラと
モータとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と
前記ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインタ
ーナルポンプにおいて、前記モータケースの端面とディ
フューザの端面との合わせ面における位置のストレッチ
チューブ部分にストレッチューブの内外周を連通する通
水孔を設け、モータケースの端面とディフューザの端面
との合わせ面から侵入する圧力容器内の高温の炉水を前
記パージ水と合流させ再び圧力容器内へ戻すものであ
る。
納する圧力容器と、インペラを駆動するモータを収納す
る部分及びこのモータを収納する部分より延長されモー
タを収納する部分より小径であり前記圧力容器の底部を
貫通して圧力容器の底部に取り付けられるノズル部とか
ら形成されるモータケースと、前記インペラの外周であ
って前記モータケースのノズル部上にあるディフューザ
と、前記モータケースのノズル部内に挿入され前記ディ
フューザを前記モータケースのノズル部上に固定するた
めのストレッチチューブと、前記ストレッチチューブ内
に挿入され前記インペラとモータとを連結するポンプ軸
とを備え、このポンプ軸と前記ストレッチチューブとの
間にパージ水を流すインターナルポンプにおいて、モー
タケースのノズル部端面とディフューザの端面との合わ
せ面の位置のストレッチチューブ外周面に環状溝を形成
し、この環状溝にストレッチチューブの内外周を連通す
る通水孔を複数個設け、モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面との合わせ面から侵入する圧力容器
内の高温の炉水を前記パージ水と合流させ再び圧力容器
内へ戻すものである。
ケースのノズル部端面とディフューザの端面との合わせ
面におけるモータケースのノズル部内周端及びディフュ
ーザの内周端の角部に環状溝を形成し、この環状溝が形
成されたストレッチチューブ部分にストレッチチューブ
の内外周を連通する通水孔を複数個設け、モータケース
のノズル部端面とディフューザの端面との合わせ面から
侵入する圧力容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流
させ再び圧力容器内へ戻す、ことによって達成される。
イフユーザの端面との合わせ面におけるディフューザ内
周の角部に環状溝を形成し、この環状溝が形成されたス
トレッチューブ部分にストレッチチューブの内外周を連
通する通水孔を複数個設け、モータケースのノズル部端
面とディフューザの端面との合わせ面から侵入する圧力
容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流させ再び圧力
容器内へ戻すものである。
ケースのノズル部端面とディフューザの端面との合わせ
面におけるモータケースのノズル部内周面の角部に環状
溝を形成し、この環状溝が形成されたストレッチチュー
ブ部分にストレッチチューブの内外周を連通する通水孔
を複数個設け、モータケースのノズル部端面とディフュ
ーザの端面との合わせ面から侵入する圧力容器内の高温
の炉水を前記パージ水と合流させ再び圧力容器内へ戻す
ものである。
せ面の位置におけるストレッチチューブ部分にストレッ
チチューブの内外周を連通する通水孔を設けることによ
って、シール材の性能が低下して高温の炉水がモータケ
ースの端面とディフューザの端面との合わせ面から侵入
しても、この侵入した炉水は前記通水孔を通って直接ポ
ンプ軸とストレッチチューブ内周面との間に入り、この
ポンプ軸とストレッチチューブとの間に入った炉水は、
パージ水注入口から注入されたパージ水と合流して、再
び原子炉の圧力容器内へ戻される。
れる原子炉の縦断面図である。
詳細縦断面図である。
縦断面図である。
例の縦断面図である。
施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
の圧力容器であり圧力容器1内には炉心2を囲むシュラ
ウド3が設けられている。炉心2には制御棒4が装着さ
れ、炉心2の活動が調整される。炉心2で発生した蒸気
は、気水分離機5で水分が除かれた後、蒸気乾燥機6で
乾燥され、主蒸気口7より主蒸気管を経てタービン(図
示せず)に送られるようになっている。
設けられており、原子炉圧力容器1内の炉水を循環させ
る作用をする。
るインペラ11が設けられ、上方に引き上げる吊り上げ部
材12を取り付け、前記インペラ11の外周にはデイフユー
ザ13が設置された構成に成っている。
力容器1とシュラウド3との間の環状流路に設けられ、
炉水が図中、上方から下方へ循環するように作用する。
14はモータケースであり、圧力容器1の底部に溶接され
ている。モータケース14内には、ウエット形モータ15が
内臓されている。15aは固定子、15bは回転子である。ウ
エット形モータ15とポンプ本体9のインペラ11とは、ポ
ンプ軸16を介して連結されている。ポンプ軸16は、ラジ
アル軸受17、18及びスラスト軸受19、20で支持されてい
る。補助インペラ21はモータケース14内の炉水を熱交換
器22を介して図中、矢印のように循環させ、モータケー
ス14内を一定温度に保持している。23はモータケース14
の蓋である。モータケース14内のノズル部14aには筒状
のストレッチチューブ24が挿入されており、前記デイフ
ユーザ13の固定はストレッチチューブ24の下端に設置し
たストレッチチューブナット25で下方に引張ることによ
り行われ、ノズル部14aに強固に取付けられている。26
はパージ水注入口であり、パージ水注入口26よりパージ
水はストレッチチューブ24に取付けられている開口24a
を経てストレッチチューブ24とポンプ軸16の細隙27に送
り込まれる。
却水とモータケース14内の炉水とが細隙27を介して流通
するのを遮断する。28は二次シールであり、点検時に機
能させるシールである。
図である。
のノズル部14aとの合わせ面に介在しており、このシー
ル部材29はデイフユーザ13の下端部に形成された環状溝
31内に嵌めこまれている。32は前記ストレッチチューブ
24の外周面に形成された環状溝であり、この環状溝32に
は半径方向にストレッチチューブ24の内外周に通じる複
数個の通水孔33が形成されている。
明する。
ージ水は図中、矢印で示す方向にポンプ軸16とストレッ
チチューブ24との間を流れて上部から原子炉の圧力容器
1内へ戻る。パージ水にこのような流れを形成させるこ
とによって、圧力容器1からの高温の炉水がポンプ軸16
とストレッチチューブ24との間を通って図中下方の、低
温部側へ流れ込むことを防止している。シール部29にシ
ール性能低下が生じ、モータケースのノズル部14aの図
中、上端面とディフューザ13の図中、下端面との合わせ
面(一般には上下端面は接触状態にある)から圧力容器
1内の高温の炉水が矢印で示すように万一侵入しても、
侵入した高温の炉水はパージ水と合流して通水孔33から
上方に流れ、再び原子炉の圧力容器1内へ戻り、下方の
低温部側に流れることを防止できる。
の部分詳細断面図である。
の端面との合わせ面であって、モータケースのノズル部
14aの内周端及びディフューザ13の内周端の角部に環状
溝34を形成し、この環状溝34が形成されたストレッチチ
ューブ24の部分にストレッチチューブ24の内外周を連通
する通水孔35を複数個設け、モータケースのノズル部14
a端面とディフューザ13の端面との合わせ面から侵入す
る圧力容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流させ再
び圧力容器1内へ戻すものである。
レッチチューブ24の強度の低下を低減することができ
る。
施例の部分詳細断面図である。
の端面との合わせ面であって、ディフューザ13の内周の
角部に環状溝36を形成し、この環状溝36が形成されたス
トレッチチューブ部分にストレッチチューブ24の内外周
を連通する通水孔37を複数個設け、モータケースのノズ
ル部14aの端面とディフューザ13の端面との合わせ面か
ら侵入する圧力容器1内の高温の炉水を前記パージ水と
合流させ再び圧力容器1内へ戻すものである。
レッチチューブ24の加工が容易である。
る。
の端面との合わせ面であって、モータケースのノズル部
14aの内周面の角部に環状溝38を形成し、この環状溝38
が形成されたストレッチチューブ部分にストレッチチュ
ーブ24の内外周を連通する通水孔39を複数個設け、モー
タケースのノズル部14aの端面とディフューザ13の端面
との合わせ面から侵入する圧力容器1内の高温の炉水を
前記パージ水と合流させ再び圧力容器1内へ戻すもので
ある。
レッチチューブのノズル部14aのみの一方の加工ですむ
ので、加工が容易である。
る。
を周方向に千鳥状に配置したものである。
を周方向に一直線状に配置場合に比較して強度の低下を
低減することができる。
る。
をスリット状に形成したものである。
を円形に形成する場合に比較して強度を低下させること
なく、通水孔第6図は本発明に係るインターナルポンプ
の更に他の実施例の縦断面図である。
ポンプに使用しているシール部材のシール性能の低下に
よって、モータケースのノズル部の端面とディフューザ
の端面との合わせ面から圧力容器内の高温の炉水が万一
侵入しても、侵入した高温の炉水はパージ水と合流し、
再び原子炉の圧力容器内へ戻り、低温部側に流れること
を防止できる。
Claims (6)
- 【請求項1】原子炉を収納する圧力容器と、インペラ駆
動用のモータを収納するモータケースと、前記インペラ
の外周であって前記モータケース上にあるディフューザ
と、前記モータケースのノズル部内に挿入され前記ディ
フューザを前記モータケースのノズル部上に固定するた
めのストレッチチューブと、前記ストレッチチューブ内
に挿入され前記インペラとモータケースとを連結するポ
ンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記ストレッチチュー
ブとの間にパージ水を流すインターナルポンプにおい
て、前記モータケースの端面とディフューザの端面との
合わせ面の位置におけるストレッチチューブ部分にスト
レッチチューブの内外周を連通する通水孔を設け、モー
タケースの端面とディフューザの端面との合わせ面から
侵入する圧力容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流
させ、再び圧力容器内へ戻すことを特徴とするインター
ナルポンプ。 - 【請求項2】原子炉を収納する圧力容器と、インペラを
駆動するモータを収納する部分及びこのモータを収納す
る部分より延長されモータを収納する部分より小径であ
り前記圧力容器の底部を貫通して圧力容器の底部に取り
付けられるノズル部とから形成されるモータケースと、
前記インペラの外周であって前記モータケースのノズル
部上にあるディフューザと、前記モータケースのノズル
部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケースの
ノズル部上に固定するためのストレッチチューブと、前
記ストレッチチューブ内に挿入され前記インペラとモー
タとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記
ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインターナ
ルポンプにおいて、前記モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面との合わせ面の位置のストレッチチ
ューブ外周面に環状溝を形成し、この環状溝にストレッ
チチューブの内外周を連通する通水孔を複数個設け、モ
ータケースのノズル部端面とディフューザの端面との合
わせ面から侵入する圧力容器内の高温の炉水を前記パー
ジ水と合流させ、再び圧力容器内へ戻すことを特徴とす
るインターナルポンプ。 - 【請求項3】原子炉を収納する圧力容器と、インペラを
駆動するモータを収納する部分及びこのモータを収納す
る部分より延長されモータを収納する部分より小径であ
り前記圧力容器の底部を貫通して圧力容器の底部に取り
付けられるノズル部とから形成されるモータケースと、
前記インペラの外周であって前記モータケースのノズル
部上にあるディフューザと、前記モータケースのノズル
部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケースの
ノズル部上に固定するためのストレッチチューブと、前
記ストレッチチューブ内に挿入され前記インペラとモー
タとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記
ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインターナ
ルポンプにおいて、前記モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面との合わせ面におけるモータケース
のノズル部内周端及びディフューザの内周端のそれぞれ
の角部に環状溝を形成し、これら環状溝が形成されたス
トレッチチューブ部分にストレッチチューブの内外周を
連通する通水孔を複数個設け、モータケースのノズル部
端面とディフューザの端面との合わせ面から侵入する圧
力容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流させ、再び
圧力容器内へ戻すことを特徴とするインターナルポン
プ。 - 【請求項4】原子炉を収納する圧力容器と、インペラを
駆動するモータを収納する部分及びこのモータを収納す
る部分より延長されモータを収納する部分より小径であ
り前記圧力容器の底部を貫通して圧力容器の底部に取り
付けられるノズル部とから形成されるモータケースと、
前記インペラの外周であって前記モータケースのノズル
部上にあるディフューザと、前記モータケースのノズル
部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケースの
ノズル部上に固定するためのストレッチチューブと、前
記ストレッチチューブ内に挿入され前記インペラとモー
タとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記
ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインターナ
ルポンプにおいて、前記モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面との合わせ面におけるディフューザ
内周の角部に環状溝を形成し、この環状溝が形成された
ストレッチチューブ部分にストレッチチューブの内外周
を連通する通水孔を複数個設け、モータケースのノズル
部端面とディフューザの端面との合わせ面から侵入する
圧力容器内の高温の炉水を前記パージ水と合流させ、再
び圧力容器内へ戻すことを特徴とするインターナルポン
プ。 - 【請求項5】原子炉を収納する圧力容器と、インペラを
駆動するモータを収納する部分及びこのモータを収納す
る部分より延長されモータを収納する部分より小径であ
り前記圧力容器の底部を貫通して圧力容器の底部に取り
付けられるノズル部とから形成されるモータケースと、
前記インペラの外周であって前記モータケースのノズル
部上にあるディフューザと、前記モータケースのノズル
部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケースの
ノズル部上に固定するためのストレッチチューブと、前
記ストレッチチューブ内に挿入され前記インペラとモー
タとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記
ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインターナ
ルポンプにおいて、前記モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面との合わせ面におけるモータケース
のノズル部内周面の角部に環状溝を形成し、この環状溝
が形成されたストレッチチューブ部分にストレッチチュ
ーブの内外周を連通する通水孔を複数個設け、モータケ
ースのノズル部端面とディフューザの端面との合わせ面
から侵入する圧力容器内の高温の炉水を前記パージ水と
合流させ、再び圧力容器内へ戻すことを特徴とするイン
ターナルポンプ。 - 【請求項6】原子炉を収納する圧力容器と、インペラを
駆動するモータを収納する部分及びこのモータを収納す
る部分より延長されモータを収納する部分より小径であ
り前記圧力容器の底部を貫通して圧力容器の底部に取り
付けられるノズル部とから形成されるモータケースと、
前記インペラの外周であって前記モータケースのノズル
部上にあるディフューザと、前記モータケースのノズル
部内に挿入され前記ディフューザを前記モータケースの
ノズル部上に固定するためのストレッチチューブと、前
記ストレッチチューブ内に挿入され前記インペラとモー
タとを連結するポンプ軸とを備え、このポンプ軸と前記
ストレッチチューブとの間にパージ水を流すインターナ
ルポンプにおいて、前記モータケースのノズル部端面と
ディフューザの端面とを合わせる面の前記ディフューザ
の端面に環状溝を形成してこの環状溝にシール部材を嵌
めこみ、前記モータケースのノズル部端面とディフュー
ザの端面との合わせる面におけるディフューザ内周の角
部に環状溝を形成し、この環状溝が形成されたストレッ
チチューブ部分にストレッチチューブの内外周を連通す
る通水孔を複数個設け、この複数個の通水孔はストレッ
チチューブの周方向に千鳥状に配置し、前記モータケー
スのノズル部端面とディフューザの端面との合わせ面か
ら侵入する圧力容器内の高温の炉水をポンプ軸と前記ス
トレッチチューブとの間に流れるパージ水に直接合流さ
せ、再び圧力容器内へ戻すことを特徴とするインターナ
ルポンプ。
Applications Claiming Priority (1)
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