JPH0627284A - インターナルポンプ用シール装置 - Google Patents

インターナルポンプ用シール装置

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Publication number
JPH0627284A
JPH0627284A JP4179703A JP17970392A JPH0627284A JP H0627284 A JPH0627284 A JP H0627284A JP 4179703 A JP4179703 A JP 4179703A JP 17970392 A JP17970392 A JP 17970392A JP H0627284 A JPH0627284 A JP H0627284A
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JP
Japan
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water
casing
shaft
packing
stretch tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP4179703A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Moro
弘之 師
Shunji Yagi
俊二 八木
Kazuo Sakamaki
和雄 酒巻
Shigeru Watanabe
茂 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Itel Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Itel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0627284A publication Critical patent/JPH0627284A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーシングからモーターを取り外す作業におい
て、炉水のシールを確実にして作業員の放射線被曝の減
少とともに作業環境の汚染を防止する。 【構成】ディフューザボス7の下端面はスタブチューブ
5にシートパッキン13を介してシールしている。ディフ
ューザボス7の内側端部はコーナーパッキン14を介して
ストレッチチューブ12とシールしている。ディフューザ
ボス7とストレッチチューブ12とはストレッチチューブ
用止めねじ45で接続している。シャフト段付部11aの外
側下面には逆U字形パッキン15がパッキン固定部材43を
介して固定部材用ねじ44により取り付けられている。逆
U字形パッキン15の下面は運転停止時にストレッチチュ
ーブ12の上端面に密着しているが、シャフト11の回転時
には推力で離間する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良型沸騰水型原子炉に
使用されているインターナルポンプのシャフト、ストレ
ッチチューブおよびディフューザボスと、原子炉圧力容
器の下部ベッセルから立設したスタブチューブとの間の
シールを改良したインターナルポンプ用シール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】改良型沸騰水型原子炉では炉水の再循環
にインターナルポンプを使用している。図4および図5
を参照しながら改良型沸騰水型原子炉とインターナルポ
ンプの概要を説明する。
【0003】図4は改良型沸騰水型原子炉の全体構成図
である。原子炉圧力容器3の上部開口は上部ベッセル30
で閉塞されており、また原子炉圧力容器3の側面には主
蒸気管31と給水スパージャ32が取り付けられている。さ
らに、原子炉圧力容器3内には上方からドライヤ33,セ
パレータ34および炉心を形成する燃料群35が配設されて
いる。
【0004】原子炉圧力容器3の下部には下部ベッセル
4が取り付けられ、この下部ベッセル4の両側には、イ
ンターナルポンプのケーシング17がスタブチューブ5を
介して取り付けられ、また、ケーシング17の上方にはデ
ィフューザ6が配設されている。
【0005】原子炉圧力容器3の上部側面には主蒸気管
31が接続されており、この主蒸気管31は炉心で発生し、
セパレータ34とドライヤ33を経た高圧、高温乾燥蒸気を
タービンに送り出すためのものである。また、原子炉圧
力容器3には給水管が取り付けられ、給水管は給水スパ
ージャ32と接続し、この給水スパージャ32は炉水の供給
口となる。
【0006】原子炉圧力容器3内にはシュラウド1が配
設されており、このシュラウド1は下部ベッセル4から
サポート2により起立する円筒状の囲いであるが、内側
に炉心となる燃料群35を収納する。この燃料群35間には
制御棒が挿入され、この制御棒を駆動する制御棒駆動機
構36は下部ベッセル4の下方に林立する。インターナル
ポンプのケーシング17は複数等配で下部ベッセル4から
突出している。
【0007】図5はインターナルポンプの全体構成と原
子炉圧力容器3の下部ベッセル4にインターナルポンプ
を取り付けた状態を示している。シュラウド1およびサ
ポート2と原子炉圧力容器3との間に立設した複数等配
のスタブチューブ5上にディフューザ6が設置される。
ディフューザ6内にはスタッド8を介して一体となった
プロペラ9のボス部とシャフト11の先端部が挿着され
る。
【0008】ディフューザボス7の外側はパッキンを介
してスタブチューブ5上に載置され、パッキンで炉水が
シールされる。ケーシング縮径部16の先端部はスタブチ
ューブ5と溶接され一体化されるが、ケーシング拡径部
はベッセル4の下方に垂立する。
【0009】締付ナット19はディフューザボス7の内側
に係合したストレッチチューブ端をケーシング17に対し
て締め込む。二次シール21は高圧水管37を経由する高水
圧により停止時炉水シールの作用をする。
【0010】ケーシング縮径部16内のシャフト11からケ
ーシング拡径部に延在するシャフト延長部22の端末は、
図示しないがハウジング内の推力軸受にサポートされ
る。シャフト延長部22にはローター39およびステータ40
により形成された水浸けモーターが図示しないがキイロ
ックされる。ローター39およびステータ40の周囲は薄い
殻で被覆され、所謂キャンドモーターと呼ばれる。
【0011】インターナルポンプの運転中は炉水圧以上
の高圧清水により水浸けモーターは冷却される。水浸け
モーターはモーターカバー38にマウントされている。モ
ーターカバー38はスタッドによりケーシング17の開口部
のフランジに接合され、ケーシング17を密閉する。
【0012】このようにインターナルポンプのケーシン
グ17は原子炉圧力容器3の下部ベッセル4と一体に形成
されている。したがって、炉水がケーシング17へ直接浸
入することを嫌ってシール装置がインターナルポンプに
付設されている。
【0013】一般に水浸けモーターの出し入れ時にシー
ル効果を発揮するのは二次シール21である。二次シール
21は腹背のシール機能を有する極めてセンシビリティな
機構で、かつ高速回転のシャフト近傍に位置する。
【0014】インターナルポンプの連続運転中、シャフ
ト17の高速回転に伴いシール機能が喪失する危険性が大
きくなる。このため、シール機能にバックアップ機構を
あらかじめ付与することが必要となる。
【0015】従来、インターナルポンプが採用されてな
い場合には、再循環水は原子炉圧力容器外の送出ポンプ
と連絡していたので、外部配管の繁雑さと原子炉圧力容
器外への炉水の漏洩等、気を配ることが多い。シュラウ
ド内に直立する燃料群間に炉水を炉底から通水するため
にはジェットポンプ等を必要としていた。
【0016】インターナルポンプが採用されるに及ん
で、前述したように下部ベッセル4と一体のケーシング
17内に水浸けモーターを収容し、下部ベッセル4と一体
のスタブチューブ5上にプロペラ9およびディフューザ
6を設けている。運転に際してはプロペラ9と直結する
シャフト11に水浸けモーターをキイロックする。かくし
て、原子炉圧力容器3外に炉水が漏れるおそれがなく、
かつ制御特性も優れ、それだけ原子炉の効率向上にも寄
与している。
【0017】しかしながら、このケーシング17は開放し
て保守点検を行うところから炉水の浸入を運転中、なら
びに停止中の両者に亘って厳密に防止する必要がある。
そのため、運転中のシールはスタブチューブ上のシール
と相俟って、炉水圧に打ち勝つ高圧シール水を使ってい
る。停止中は高圧シール水を止め、二次シールを使って
炉水のリークを防止している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】点検保守の基本的な手
順は原子炉停止後ケーシング17内のモーター冷却水を排
出し、高圧シール水をストップするとともに二次シール
21に高圧水を送り、軸封シールと併せてケーシングのシ
ールを行い、ケーシング17内を空洞化する。
【0019】モーターカバー38とケーシング17のフラン
ジとの締結を解き、モーターカバー38上にマウントした
水浸けモーター一式を取り出す。その後、プロペラ9と
シャフト11を炉上側に引き抜き、ディフューザ6とスト
レッチチューブを同じく炉上側に引き抜く。
【0020】組み立てる場合にはその逆で、ディフュー
ザ6とストレッチチューブを取り付け、プロペラ9とシ
ャフト11を挿着し、水浸けモーターを取り付ける。その
後モーターカバー38でケーシング17のフランジを密閉し
て組み終わる。
【0021】炉水シールとしては、運転中は高圧リーク
水を送り込み、モーター冷却水とケーシング17内に循環
させる。二次シール21の高圧水はストップして二次シー
ル21がシャフト11に直接接触することのないようにす
る。
【0022】また、二次シール21の外側はケーシング17
に対しOリングシールして、内側はシャフト11に押圧し
て同じくOリングシールする構成で、取り付け取り外し
を考慮して皿形ばね板をケーシングの凹部に係着してい
る。
【0023】炉上側には高圧シール水が流れ出てケーシ
ング17側にはモーター冷却水が流れ、かつシャフト11は
毎分1500回転以上の高速回転をしている。シャフト11か
ら離れていても二次シール21の環境は厳しい。
【0024】さらに、最初のケーシングを開設した時に
二次シール21に変調が起きていると直ちに炉水の滴下に
つながる。つまり、モーターを取り外す前に二次シール
21の機能保全を知りたいと考えるが、たとえ、わかった
としても対策の施しようがないので、当然二次シール21
にバックアップ用のパッキンの付設が要望される。
【0025】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、インターナルポンプの停止時でモーター取り
外しの際に、炉水のシールを確実にして、モーター取り
外し作業者の放射線被曝を減少するとともに作業台を含
むケーシング周囲の作業環境の汚染を防止できるインタ
ーナルポンプ用シール装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明はインターナルポ
ンプのケーシング縮径部の上端が原子炉圧力容器の下部
ベッセルから立設したスタブチューブに溶接され、この
スタブチューブの上端面にディフューザボスが載置さ
れ、このディフューザボスの下部内側端部に前記ケーシ
ング縮径部を挿通したストレッチチューブの上端部がコ
ーナーパッキンを介して接続され、前記ストレッチチュ
ーブ内に先端部にプロペラを取り付ける段付部を有し、
かつ下部にローターを取り付けるシャフトが挿通し、前
記ストレッチチューブの上端面に下面が接離自在に移動
する縦断面が逆U字形パッキンを前記シャフトの段付部
の外側下面に取り付けてなることを特徴とする。
【0027】
【作用】図1にシール系統を矢印で記したように逆U字
形パッキン15をシャフト11の段付部11aに着装すると、
シャフト11は運転時プロペラ9前後の差圧による推力で
上昇し、ストレッチチューブ12と間隙を持って高速回転
する。
【0028】停止すると、ストレッチチューブ12の頂部
の端面に接触し、炉水圧で逆U字形パッキン15の側面の
膨らみ部分が押圧されて、前記端面に同心円状に形成さ
れる二条のシースがそれぞれ外方に向けて末広がりの状
態で密着し、その外側から浸入する炉水をシールする。
その結果、ストレッチチューブ12の内側とシャフト11の
外側の間のリークは止まる。
【0029】ストレッチチューブ12の外側はシートパッ
キン13およびコーナーパッキン14でシールされ、その効
果は締付ナット19のストレッチチューブ12の締め込み効
果で保証されているので、二次シール21の腹背のパッキ
ンにリークに影響ある運転中の変調があってもリークは
発生しない。
【0030】図1中、丸1の矢印は炉水圧が加わる方向
または炉水の流れ込む方向を示す。丸2の矢印はスタブ
チューブ5の上端面とディフューザボス7の下面着座部
から炉水が入り込む方向、丸2の矢印の周囲で上からの
矢印はディフューザ6の内側とシャフト11の外側との間
にリークの方向、ストレッチチューブ12の内外側、シャ
フト11ならびにケーシング縮径部16との間のリークの方
向、丸3の矢印はシール水管41から高圧リーク水の入り
込む方向、丸4の矢印は高圧水管37から二次シール21に
加圧する高圧水の方向、丸5の矢印は冷却水管42からケ
ーシング17の拡径部のモーター回りを冷却する冷却水の
方向、丸6の矢印は二次シール21からのリークをそれぞ
れ示している。
【0031】運転中は丸3の矢印の高圧リーク水が丸2
の矢印に逆らう方向で炉水圧に打ち勝って溢流する。丸
4の矢印の高圧水はストップして二次シールはシャフト
11から離れている。丸5の矢印の冷却水は冷却水管42を
通してケーシング17の下端の排出口を目指して流れる。
【0032】しかして、逆U字形パッキン15は図面より
上位に向かいストレッチチューブ12の端面とは引離れ
る。したがって、締付ナットの効果のあるシートパッキ
ン13と高圧リーク水とでケーシング内には炉水の浸入は
ない。
【0033】運転を停止すると、丸3の矢印の高圧リー
ク水はストップし、丸4の矢印の高圧水は二次シールを
加圧し、二次シール21でシャフト11の軸周を押圧シール
する。丸5の矢印の冷却水は流動をストップし、図示し
ないがケーシングの排出口から排出されてケーシングは
空洞化する。
【0034】この場合、逆U字形パッキン15はストレッ
チチューブ12に接触し、かつ炉水圧により端部に形成さ
れる二条のシースが末広がりとなり炉水をシールするの
で、二次シール21のバックアップの機能を果たす。シー
トパッキン13とコーナーパッキン14は運転、停止に関係
なく機能する。
【0035】
【実施例】図1から図3を参照しながら本発明に係るイ
ンターナルポンプ用シール装置の一実施例を説明する。
なお、図中、図4および図5と同一部分には同一符号で
示し、図2は図1のA部を、図3は図1のB部を拡大し
て示している。
【0036】図1において、インターナルポンプのケー
シング縮径部16の上端が原子炉圧力容器3の下部ベッセ
ル4からスタブチューブ5が立設し、このスタブチュー
ブ5の上端面にディフューザ6と一体になっているディ
フューザボス7が載置されている。
【0037】このディフューザボス7の下部内側端には
図2に示したように入子部50が形成され、この入子部50
にケーシング縮径部16を挿通したストレッチチューブ12
の上端部がコーナーパッキン14を介して嵌め込まれてい
る。ストレッチチューブ12内を挿通したシャフト11には
段付部11aが形成され、この段付部11aの上方にプロペ
ラ9および盲栓10が取り付けられる。コーナーパッキン
14はストレッチチューブ12に外側をシールする。
【0038】段付部11aの外側下面には両側に膨らみを
有する逆U字形パッキン15がパッキン固定部材43を介し
て固定部材用ねじ44により取り付けられている。ディフ
ューザボス7の下端面はビス49によりシートパッキン13
が取り付けられ、またディフューザボス7の下部側面を
貫通したストレッチチューブ用止めねじ45によりストレ
ッチチューブ12とディフューザボス7とは結合してい
る。
【0039】ディフューザ6の円筒水洞部にはプロペラ
9が回転自在に挿入され、プロペラ9上部の丸1の矢印
は、運転時には再循環水の吸込側となり、運転停止時に
は炉水圧が静圧として加わることを示している。
【0040】ディフューザ7はスタブチューブ5上面に
着座し、シートパッキン13で運転中も停止時も炉水の浸
入が阻止されている。一方、シャフト段付部11aの上方
には盲栓10を固定するが、スタッド8によりプロペラ9
のボスと盲栓10は締結される。スタッド8はさらに延長
して、上部はチャッキング用のヘッドを有する。
【0041】ここで、シャフト11は次のような構成にな
っている。頂部がギヤカップリング23で同時回転になる
ようカップルされたシャフト段付部11aより上方はプロ
ペラ9と一体状態となるが、シャフト段付部11aより下
方で直径が若干細まり、ストレッチチューブ12の内側を
挿通したケーシング17の拡径部と一体となっているシャ
フト延長部22はケーシング17の下端フランジ近傍まで延
在する。
【0042】ディフューザボス7の内側の矢印は炉水の
浸入を示しており、ストレッチチューブ12の内側を通
り、ケーシング拡径部16の下端で二次シール21を伝わっ
てリークする。ケーシング縮径部16はスタブチューブ5
に溶接で固定する。
【0043】ストレッチチューブ12はコーナーパッキン
14を介してディフューザボス7の入子部50に係合し、ス
タブチューブ5およびケーシング縮径部16の内側を通っ
てケーシング拡径部16の上端に至り、締付ナット19で締
結される。締付ナット19は、ロックスリーブ20で回り止
めされる。締付ナット19の端面は二次シール21に対面す
る。
【0044】ストレッチチューブ12の内側にラビリンス
シール18が設けられるが、シャフト11の外側との間に微
少隙間がある。二次シール21はシャフト11から離れて設
置されるが、停止時は高圧水管37を経由してシャフト11
とシール材との間に強圧接触するように高圧水を送る。
上述した如く回転するシャフト11の外周面に直接接触す
るものは存在しない。
【0045】逆U字形パッキン15は運転中、シャフト11
の推力により図示の位置から上昇して、ストレッチチュ
ーブ12の上端面とは無接触状態を保持するが、停止する
とストレッチチューブ12の上端面にオーバーシートして
密着し、炉水圧でシール効果を果たす。かくするとスト
レッチチューブ12の内側の矢印で示すリーク回路は停止
中は遮断される。
【0046】逆U字形パッキン15は炉水圧が加わると、
放射状に両裾が拡開し、ストレッチチューブ12の上端面
に覆い被さる。シャフト11が回転中、推力上昇を起こす
と、ストレッチチューブ12の端面から離れるので、運転
中はU字形パッキンの直接接触はない。
【0047】次に図3により二次シール21の構造を説明
する。すなわち、二次シール21はボディ28と、皿形ばね
板29と、シールリング27およびフランジ24を構成部材と
している。
【0048】ボディ28の下面に皿形ばね板29を当接し、
フランジ24で皿形ばね板29を押え、ばね板止めねじ48を
介して固定する。皿形ばね板29の傾斜部をケーシング溝
に差し込むための支持梁とする。
【0049】ボディ28には高圧水シール流路47とOリン
グ溝25が形成されている。Oリング溝25はストレッチチ
ューブ内側のシール用Oリングを収容する。フランジ24
にはOリング26が設けられ、Oリング26はフランジ24と
ボディ28とを水密する。
【0050】ボディ28の内面にはシールリング27が設け
られ、このシールリング27は高圧水シール流路47と対面
している。シールリング27の内側は停止時にシャフト11
と接触するために、一例として三条の細径リング46が納
まっているが、その背当ての部分は前述高圧水の受け皿
となっている。高圧水が加わるとシャフト11に細径リン
グ46が強圧される。
【0051】シャフト11はほぼ毎分1500回転を超える高
速であることから運転中は三条の細径リング46が接触し
ないよう高圧水はストップされる。
【0052】次に上記実施例におけるインターナルポン
プの定期点検方法の一例について説明する。定期点検に
おいて、インターナルポンプの運転を停止し、図4に示
す原子炉圧力容器3の上部ベッセル30を開放し、燃料群
35の移動を行い、その後、インターナルポンプの補修を
行う。上部から燃料交換用のプラットホームを利用して
水中専用工具を吊り降ろす。また、一時保管棚をプール
または原子炉圧力容器側壁に設ける。
【0053】下部からはペデスタルサイドのプラットホ
ームを使用し、要すれば水浸けモーターの垂直移動用の
スクリューロッドを設備する。運転を停止した場合、先
ずケーシング17内への送水を止め、二次シール21への送
水も止め、ケーシング17内の排水を行いケーシング17内
を空にしてモーターカバー38を緩める。前記スクリュー
ロッドを利用してケーシング17から水浸けモーターを取
り出し、プラットホームでペデスタル内の一時格納場所
に移動する。
【0054】その際、作業者はケーシング17の真下の作
業台上に降りるので、炉水が空になったケーシング17の
奥から炉水が滴下することは避けなければならない。こ
の場合、シャフト11の高速回転が全く停止すると、プロ
ペラ9とシャフト11は推力を失って下部推力軸受で死荷
重を支える。プロペラ9とシャフト11は自重と炉水圧で
自然降下する。
【0055】シャフト段付部11aに取り付けたU字形パ
ッキン15は運転中、ストレッチチューブ12の上端面との
間隙を保持しているが、シャフト11の回転が止まると間
隙を失う。そして、U字形パッキン15の下端が二条のサ
ークル状態でストレッチチューブ12の上端面に着地し密
着する。
【0056】事後、炉水圧が加わるので、逆U字形パッ
キン15は両脚の膨らみに炉水圧を受け内外に向けて拡が
る方向でストレッチチューブ12の上端面に覆い被さる。
一方、二次シール21にはシャフト11の外周をシールする
ため高圧水が送られる。
【0057】炉水のリークは清水と違って許し難いが、
逆U字形パッキン15が二次シール21のバックアップとし
てストレッチチューブ12の内側のシール効果を発揮する
ので安全である。一方、ディフューザボス7の外側は締
付ナット効果が現存している。当然、ストレッチチュー
ブのコーナーパッキンの効果も望める。
【0058】モーター取り外し後は定則に従って、プロ
ペラとシャフトを炉上のプラットホームから吊り降ろし
た水中工具で取り上げ一時保管棚に保管する。続いて、
二次シール、ロックスリーブ、締付ナット等をペデスタ
ルサイドに取り外し、転じて、炉上サイドにディフュー
ザとストレッチチューブを取り上げる。それぞれ保守点
検を済ませてから再組立し、然る後、試運転を済ませて
インターナルポンプの定期点検を終る。
【0059】しかして、本実施例によれば、ストレッチ
チューブ12の外側とケーシング縮径部16の内側間のリー
クがなく、したがって、水浸けモーター取り外し時には
炉水の滴下がないので、クリーン作業ができる。
【0060】なお、運転を止めて、ケーシング17内から
水浸けモーターを取り出す際、全閉しているのであらか
じめ全て理解されていても運転停止直前の部品の変調程
度までははっきり把握し難い。特に二次シール21は運転
中、常時シャフト11の近傍に位置し、高圧シール水およ
び冷却水の流れに曝されているから運転中の機能保存に
ついてはシール部材を取り出してみなければ不明なとこ
ろがある。しかし、保守点検時にケーシングの密閉を解
けば、二次シール21が不良なら直ちにリークする。
【0061】こうした難点を完全に解消するために、本
実施例によれば運転中はシャフトに接触せず、かつ比較
的自由で運転中止とともに逆U字形パッキンでストレッ
チチューブの上端面をオーバーシートすることによって
リークを防止できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば逆U字形パッキンがシャ
フト段付部に取り付けられて、運転中シャフトの推力に
よりストレッチチューブの上端面から離れ、運転停止後
着地して密着してシール作用をするから運転中の摩耗損
も少なく初期の機能を保持する。その結果、点検補修作
業上の放射線被曝低減および環境汚染の防止に寄与し、
また、モーターカバーを解体する際、作業性が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターナルポンプ用シール装置
の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1におけるA部を拡大して示す縦断面図。
【図3】図1におけるB部を拡大して示す縦断面図。
【図4】改良型沸騰水型原子炉の概略を一部断面で示す
立面図。
【図5】図4におけるインターナルポンプを示す縦断面
図。
【符号の説明】
1…シュラウド、2…サポート、3…原子炉圧力容器、
4…下部ベッセル、5…スタブチューブ、6…ディフュ
ーザ、7…ディフューザボス、8…スタッド、9…プロ
ペラ、10…盲栓、11…シャフト、11a…シャフト段付
部、12…ストレッチチューブ、13…シートパッキン、14
…コーナーパッキン、15…逆U字形パッキン、16…ケー
シング縮径部、17…ケーシング、18…ラビリンスシー
ル、19…締付ナット、20…ロックスリーブ、21…二次シ
ール、22…シャフト延長部、23…ギヤカップリング、24
…フランジ、25…Oリング溝、26…Oリング、27…シー
ルリング、28…ボディ、29…皿形ばね板、30…上部ベッ
セル、31…主蒸気管、32…給水スパージャ、33…ドライ
ヤ、34…セパレータ、35…燃料群、36…制御棒駆動機
構、37…高圧水管、38…モーターカバー、39…ロータ
ー、40…ステータ、41…シール水管、42…冷却水管、43
…パッキン固定部材、44…固定部材用ねじ、45…ストレ
ッチチューブ用止めねじ、46…細径リング、47…高圧水
シール流路、48…ばね板止めねじ、49…ビス、50…入子
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒巻 和雄 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 渡辺 茂 東京都港区芝4−7−7 アイテル技術サ ービス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターナルポンプのケーシング縮径部
    の上端が原子炉圧力容器の下部ベッセルから立設したス
    タブチューブに溶接され、このスタブチューブの上端面
    にディフューザボスが載置され、このディフューザボス
    の下部内側端部に前記ケーシング縮径部を挿通したスト
    レッチチューブの上端部がコーナーパッキンを介して接
    続され、前記ストレッチチューブ内に先端部にプロペラ
    を取り付ける段付部を有し、かつ下部にローターを取り
    付けるシャフトが挿通し、前記ストレッチチューブの上
    端面に下面が接離自在に移動する縦断面が逆U字形パッ
    キンを前記シャフトの段付部の外側下面に取り付けてな
    ることを特徴とするインターナルポンプ用シール装置。
JP4179703A 1992-07-07 1992-07-07 インターナルポンプ用シール装置 Pending JPH0627284A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997011469A1 (fr) * 1995-09-18 1997-03-27 Hitachi, Ltd. Pompe interne

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997011469A1 (fr) * 1995-09-18 1997-03-27 Hitachi, Ltd. Pompe interne

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