JP3330990B2 - 空気入りタイヤのポストキュアインフレーション用リム - Google Patents

空気入りタイヤのポストキュアインフレーション用リム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りタイヤのポ
ストキュアインフレーション用リムに関するものであ
り、加硫済みタイヤのポストキュアインフレーションに
当り、タイヤビード部の、リムへの固定を適正かつ容易
ならしめるものである。
【0002】
【従来の技術】加硫後のタイヤのポストキュアインフレ
ーションによってタイヤの形状を所期した通りのものに
成形するに当っては、それをリム組みした後、そこへ内
圧を充填することが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
よれば、加硫済みタイヤのリム組みに際し、図3に示す
ように、タイヤのビード部1、とくにはそのヒール部分
と、リム2との間に間隙Aがしばしば発生し、その間隙
内に残留する空気が、ビード部1の適正な着座をげる
ため、一旦その間隙Aが発生すると、加硫直後の高温タ
イヤのリム組み作業、ひいては、ポストキュアインフレ
ーション作業の作業能率が悪くなり、また、間隙Aの存
在下でポストキュアインフレーションを行うことによっ
て、成形後のタイヤのユニフォミティの低下が余儀なく
されるという問題があった。
【0004】またこの一方において、間隙Aの存在下で
ポストキュアインフレーションを行った場合には、タイ
ヤをリムから取り外すに際して、その間隙内圧が減圧さ
れてタイヤの取り外しが妨げられるという他の問題もあ
った。
【0005】この発明は、従来技術が抱えるかかる問題
点を解決することを課題として検討した結果なされたも
のであり、この発明の目的は、タイヤのリム組み作業に
際し、ビード部の、リムへの適正なる固定を確実かつ容
易ならしめ、併せて、リムからのタイヤの取り外しをも
また十分容易ならしめる空気入りタイヤのポストキュア
インフィレーション用リムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の空気入りタ
イヤのポストキュアインフレーション用リムは、とく
に、相互に連続するリムベースおよびリムフランジを具
えるものであって、リムベースとリムフランジとの間の
湾曲遷移区域に、リムの内外側の連通をもたらす少なく
とも一の貫通孔を設けたものである。
【0007】
【作用】この空気入りタイヤのポストキュアインフレー
ション用リムでは、リムベースとリムフランジとの間の
湾曲遷移区域に、リムの内外側の連通をもたらす貫通孔
を設けることにより、タイヤのリム組みに際してタイヤ
ビード部とリムとの間に前述したような間隙が発生し
て、そこに空気が残留することがあっても、たとえば、
タイヤへの充填内圧に基づく、そのビード部の、タイヤ
幅方向外側方向への押圧力によって、残留空気は貫通孔
を経てリムの外側へ自然排気されることになり、この結
果として、ビード部の、リムへの適正なる着座が、常に
確実に、かつ容易に行われることになる。そして、上述
したような間隙内残留空気を、貫通孔を介して強制的に
抜気した場合には、ビード部の適正な着座を一層円滑
に、かつ確実に行わせることができる。
【0008】この一方において、ビード部のリムからの
取り外しに当っては、前述した貫通孔を経て、ビード部
とリムとの間へ外部空気を自然吸入することによって、
それらの間への負荷の発生を防止してその取り外し作業
を十分容易ならしめることができ、このことは、貫通孔
から外部空気を強制的に吹き込んだ場合にとくに顕著で
ある。
【0009】かくして、この発明によれば、タイヤの、
リムに対する着脱作業を容易ならしめることができる
他、タイヤビード部の、リムへの着座を十分適正なもの
として、プレキュアインフレーション後のタイヤのユニ
フォミティを有効に向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例を、一方側のリムベー
スおよびリムフランジについて示す、リム幅方向の部分
断面図である。
【0011】このリム2は、タイヤのビードベースと接
触するリムベース3および、そのリムベース3に連続し
て、タイヤビード部1の外側面と接触するリムフランジ
4を具えるとともに、これらのリムベース3とリムフラ
ンジ4との間に位置してビードヒール部の接触を許容す
る湾曲遷移区域5を具えてなる。
【0012】かかるリム2において、この例では、それ
の湾曲遷移区域5に、リムの内外側の連通をもたらす一
の、または、周方向に所定の間隔をおいて位置する複数
の貫通孔6を形成する。ここにおいて、各貫通孔6の横
断面形状および寸法は、そこへの空気の流動を十分に許
容し得る限りにおいて、適に選択することができる。
【0013】ところで、このような貫通孔6のみにて
は、リムの内外側方向への空気の流動を、リム2の全周
にわたって十分均等なものとすることができない場合に
は、好ましくは、図2に示すように、貫通孔6の孔縁か
ら、リム2の周方向へ延びる溝7を形成し、それをもっ
て空気の流入出を案内する。
【0014】以上のように構成してなる空気入りタイ
のポストキュアインフレーション用リムによれば、ポ
ストキュアインフレーションのリム組み工程において、
図1に仮想線で示すように、タイヤビード部1のビード
ヒール部と、リム2の湾曲遷移区域5との間に間隙Aが
発生しても、その間隙内の空気は、タイヤへの充填内圧
に基づく、タイヤビード部1の、幅方向外側方向への押
圧力により、貫通孔6を経てリム2の外側へ自然排気さ
れることになるので、そのビードヒール部は、間隙内空
気の圧縮反力を受けることなしに、湾曲遷移区域5に十
分円滑に接触することができ、このことによって、タイ
ヤのリム組み作業が極めて容易に、かつ常に適正に行わ
れることになる。
【0015】なお、このようなリム組み作業において、
貫通孔6を介して、間隙内空気を強制的に抜気した場合
には、前述したように、リム組み作業を一層容易にする
ことができるとともに、ビード部1の適正なる着座固定
をより確実なものとすることができる。
【0016】従って、このリムをポストキュアインフレ
ーションに適用した場合には、成形後のタイヤのユニフ
ォミティを従来技術に比して有効に向上させることがで
きる。
【0017】この一方において、リム組みしたタイヤを
そこから取り外す場合には、このリムでは、タイヤビー
ド部1とリム2との間に閉じ込められて、タイヤのリム
からの離脱を拘束する残留空気が存在せず、しかも、そ
れらの両者間には、貫通孔6を経て外部空気が自然吸入
されることになるので、その取り外しをもまた十分容易
ならしめることができる。なお、この取り外しに当っ
て、外部空気を貫通孔6から強制的に吹き込むことも可
能である。
【0018】(比較例) 以下に、この発明に係るリムと従来リムとのそれぞれ
ポストキュアインフレーションに適用した場合におけ
る、リム組み不良発生率およびタイヤユニフォミティ
(ラジアルフォースバリエーション)に関する比較試験
について説明する。
【0019】なおここで、リム組み不良の発生の有無
は、リム組み時のタイヤとリムの隙間、リム組み後のタ
イヤのリムに対する偏芯及びリムからタイヤを離脱させ
る時のリムへのタイヤの密着の有無により検知した。そ
の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】 この表1によれば、発明リムでは、リム組み不良発生率
が従来リムのそれに比して著しく低下するとともに、タ
イヤユニフォミティが有効に向上されることが明らかで
ある。
【0021】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、タイヤ
の、リムに対する着脱を十分容易ならしめることができ
るとともに、タイヤビード部の、リムへの適正なる着座
固定を確実なるものとして、ポストキュアインフレーシ
ョン後の製品タイヤのユニフォミシティを大きく向上さ
せることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示すリム幅方向の部分断
面図である。
【図2】 この発明の他の実施例を示す図である。
【図3】 従来例を示すリム幅方向の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤビード部 2 リム 3 リムベース 4 リムフランジ 5 湾曲遷移区域 6 貫通孔 7 溝 A 間隙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤビード部の固定を司るリムベース
    およびリムフランジを具えるポストキュアインフレーシ
    ョン用リムであって、 相互に連続するリムベースとリムフランジとの間の湾曲
    遷移区域に、リムの内外側の連通をもたらす少なくとも
    一の貫通孔を設けてなる空気入りタイヤのポストキュア
    インフレーション用リム。
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JPH06191201A JPH06191201A (ja) 1994-07-12
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