JP3329745B2 - カーペットマット - Google Patents

カーペットマット

Info

Publication number
JP3329745B2
JP3329745B2 JP25387298A JP25387298A JP3329745B2 JP 3329745 B2 JP3329745 B2 JP 3329745B2 JP 25387298 A JP25387298 A JP 25387298A JP 25387298 A JP25387298 A JP 25387298A JP 3329745 B2 JP3329745 B2 JP 3329745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
pile
backing
carpet mat
polyolefin resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25387298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000083796A (ja
Inventor
拓司 後藤
隆夫 木谷
博人 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aron Kasei Co Ltd filed Critical Aron Kasei Co Ltd
Priority to JP25387298A priority Critical patent/JP3329745B2/ja
Publication of JP2000083796A publication Critical patent/JP2000083796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3329745B2 publication Critical patent/JP3329745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Carpets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のフロア
等に敷設されるカーペットマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のフロア等に敷設されるカ
ーペットマットは、ポリプロピレン繊維やポリエステル
繊維等からなる不織布にナイロン繊維をタフティングし
たカーペット本体と、該カーペット本体の裏面に裏打ち
された合成ゴム、ポリ塩化ビニル又はポリアミド樹脂等
からなるバッキングとから構成され、端縁はナイロン糸
によってオーバーロックされていた。また、カーペット
マットの種類によっては、アルミニウムやポリ塩化ビニ
ルからなるネームプレートが接着剤によって貼着されて
いたり、鉄合金等からなるアイレットが取り付けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のカ
ーペットマットは多種多様の材料から構成されているた
め、再利用に際しては材料の分別が必要であり、リサイ
クル性に乏しかった。一方、焼却処分に付した場合、材
料の種類によっては環境に悪影響を与える懸念があっ
た。従って、本発明の課題は、リサイクル性に優れると
ともに、焼却時にも環境に悪影響を与えないカーペット
マットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基布(21)にパイル(22)を形成したカ
ーペット本体(2)と、該カーペット本体(2)の裏面
に裏打ちされたバッキング(3)とを有し、縁取り材
(4,7)によって縁取りされたカーペットマットであ
って、該基布(21)を構成する繊維、該パイル(22)を
構成する繊維、該バッキング(3)を構成する樹脂及び
該縁取り材(4,7)を構成する材料は、全て同一種類
のポリオレフィン系樹脂からなり、該バッキング(3)
の厚みは0.3 〜1.5 mm、硬度は35〜50であり、該パイル
(22)を構成する繊維は撚りを掛けた状態でヒートセッ
トされており、かつ該基布(21)の裏面に出る該パイル
(22)の長さは該バッキング(3)の厚み以下として該
バッキング(3)内に埋め込まれた状態とされているこ
とを特徴とするカーペットマット(1)を提供するもの
である。
【0005】該縁取り材(4,7)は、5〜20デニール
のフィラメントを複数本撚り合わせて2000〜3000デニー
ルにしたオーバーロック糸(4)であるのが好ましい
が、その他リボン状のシート(7)であってもよい。ま
た、上記カーペットマット(1)には、該ポリオレフィ
ン系樹脂と同一種類のポリオレフィン系樹脂からなるネ
ームプレート(5)及び/又はアイレット(6)が取り
付けられていてもよい。さらに、上記ポリオレフィン系
樹脂はポリプロピレン樹脂であるのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。本発明の一実施形態によるカーペットマ
ットを図1及び図2に示す。該カーペットマット1は、
自動車のフロアに敷設されるタイプのものであり、基布
21にパイル22を形成したカーペット本体2と、該カーペ
ット本体2の裏面に裏打ちされたバッキング3とから構
成され、それらの端縁はオーバーロック糸4によってオ
ーバーロック(かがり縫い)されている。該カーペット
マット1の表面には、樹脂製のネームプレート5が取り
付けられており、また図2及び図3に示すように、該カ
ーペットマット1にはアイレット孔11が設けられてお
り、該アイレット孔11の周囲に樹脂製のアイレット6が
取り付けられている。
【0007】該カーペット本体2の基布21を構成する繊
維、該パイル22を構成する繊維(パイル繊維)、該バッ
キング3を構成する樹脂、該オーバーロック糸4を構成
する繊維、該ネームプレート5を構成する樹脂及び該ア
イレット6を構成する樹脂は、全て同一種類のポリオレ
フィン系樹脂からなる。ポリオレフィン系樹脂として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン
−プロピレン共重合体等が挙げられるが、剛性、耐久
性、耐熱性等の点からポリプロピレン樹脂を使用するの
が好ましい。
【0008】上記基布21は、通常、上記ポリオレフィン
系樹脂からなる繊維の織物、編物、不織布等であり、特
に平織の織物であるのが好ましい。かかる基布21の目付
量は、0.2 〜0.6 kg/m2 であるのが好ましい。
【0009】該基布21に形成するパイル22を上記のよう
にポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成した場合、
該ポリオレフィン系樹脂はポリアミド樹脂に比して耐熱
性に劣り、該パイル22が熱によって倒れ易くなり外観が
悪くなるため、本発明では、該パイル22を形成するため
の糸(パイル糸)に対して撚りを掛け、その状態でヒー
トセットする。かかる加工を施すことにより、該パイル
22は剛性が向上して倒れにくくなり、立った状態を維持
することができるため、パイル独特のふわふわした触感
が維持され、外観の悪化による品質の低下を防止するこ
とができる。
【0010】該パイル糸は、通常800 〜2500デニールの
フィラメント又はフィラメントの集合物を、複数本撚り
合わせて2400〜8000デニールにしたものであり、該2400
デニールの糸としては、例えば約22デニールのフィラメ
ントを36本束ねて800 デニールとし、それを更に3本撚
り合わせたものを例示することができる。フィラメント
又はフィラメントの集合物を複数本撚り合わせる際、色
違いのものを相互に撚り合わせることもでき、それによ
って様々な色のパイル22を形成することができる。
【0011】該パイル22は、上記パイル糸を使用してタ
フト機や織機によって形成することができ、図1に示さ
れるループパイルに限定されることなく、カットパイル
等であってもよい。該パイル22を形成するとき、上記基
布21の裏面に出る該パイル22の長さは、バッキング3の
厚み(0.3 〜1.5 mm)以下とし、該バッキング3内に埋
め込まれた状態とする。このようにパイル22を形成する
ことにより、確実にパイル繊維の脱落を防止することが
できる。また、パイル繊維がバッキング3を貫通してい
ないため、カーペットマット1上にこぼれた液体(飲料
水、雨水等)が自動車のフロアに流出しない。
【0012】上記バッキング3を構成するポリオレフィ
ン系樹脂は、一般的に合成ゴムやポリアミド樹脂等と比
較して柔軟性に欠けるため、本発明では、硬度が35〜50
のポリオレフィン系樹脂を使用して、該バッキング3の
厚みを0.3 〜1.5 mmとする。なお、本明細書における硬
度は、ASTM−D 2240 ショア Dによるもの
である。このようにバッキング3の硬度及び厚みを設定
することにより、カーペットマット1は柔軟性に優れた
ものとなる。特に、該バッキング3の硬度は40であるの
が好ましく、厚みは0.5 mmであるのが好ましい。該バッ
キング3は、カーペット本体2の裏面に上記ポリオレフ
ィン系樹脂の加熱溶融物を2本のロールにより圧着し冷
却することより形成することができる。
【0013】上記オーバーロック糸4を構成するポリオ
レフィン系樹脂からなる繊維は、一般的にかたく柔軟性
に欠けるため、本発明では、5〜20デニールのフィラメ
ントを複数本撚り合わせて2000〜3000デニールの糸と
し、好ましくは、5〜20デニールのフィラメントを複数
本撚り合わせて一旦700 〜1500デニールの糸とし、これ
を更に複数本撚り合わせて2000〜3000デニールの糸とす
る。このように細い繊維を多数本撚り合わせることによ
り、従来のオーバーロック糸と同等の太さにすることが
でき、かつミシン加工に適した柔軟性を有する糸にする
ことができる。
【0014】該オーバーロック糸4は、通常かがり縫い
ミシン等によって、バッキング3が裏打ちされたカーペ
ット本体2の端縁にオーバーロックされる。このように
オーバーロックされたカーペットマット1は、端縁から
のほつれ等が防止されるとともに、優れた美感を呈す
る。
【0015】上記ネームプレート5は、上記ポリオレフ
ィン系樹脂を所望の形状に成形することにより製造さ
れ、該ネームプレート5を構成する樹脂と同様の樹脂か
らなるホットメルト接着剤(シート)によって、該カー
ペットマット1の表面に貼着するのが好ましい。
【0016】上記アイレット6は、上記ポリオレフィン
系樹脂をリング状に成形することにより製造され、カー
ペットマット1のアイレット孔11に挿入した後加熱軟化
させてかしめ、その状態で硬化させることにより、該ア
イレット孔11に確実に固定することができる。
【0017】以上説明したカーペットマット1を構成す
る各材料、即ちカーペット本体2の基布21及びパイル2
2、バッキング3、オーバーロック糸4、ネームプレー
ト5、該ネームプレート5の接着剤並びにアイレット6
は、全て同一種類のポリオレフィン系樹脂、特にポリプ
ロピレン樹脂からなるため、使用済の該カーペットマッ
ト1、更には製造時にできる端切れは、分別することな
くそのまま粉砕等することにより再生材料として再利用
することができ、収率の向上や廃棄物の軽減に寄与する
ことができる。また、ポリオレフィン系樹脂の構成元素
は炭素及び水素であるため、該ポリオレフィン系樹脂か
らなるカーペットマット1は、焼却した場合であっても
二酸化炭素と水とを生成するのみで、環境に悪影響を与
えない。
【0018】以上、図面を用いて本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されることなく、本発明の思想を逸
脱しない限り、種々の変更を施すことができる。例え
ば、上記オーバーロック糸4の代わりに、図4に示すよ
うにリボン状のシート7を縫い糸8で縫い付けることに
より、カーペットマット1を縁取りしてもよい。この場
合、リボン状のシート7及び縫い糸8は、上記基布21、
パイル22、バッキング3、ネームプレート5及びアイレ
ット6と同一の材料(ポリオレフィン系樹脂)からなる
必要がある。
【0019】該リボン状のシート7は、ポリオレフィン
系樹脂からなる繊維を使用した織物、編物、不織布等で
あってもよいし、ポリオレフィン系樹脂からなるフィル
ムであってもよく、また上記縫い糸8を使用することな
く、シート7自体を熱によって融着してもよいし、該シ
ート7と同一の材料からなるホットメルト接着剤によっ
て接着してもよい。
【0020】以上説明したカーペットマット1は、自動
車のフロアに敷設されるタイプのものであるが、本発明
はこれに限定されることなく、例えば、玄関、あるいは
ビルやショールームのフロア等に敷設されるものであっ
てもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明のカーペットマットは、リサイク
ル性に優れるとともに、焼却時にも環境に悪影響を与え
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカーペットマットの
概略断面図である。
【図2】図1におけるカーペットマットの概略斜視図で
ある。
【図3】図2におけるカーペットマットの部分概略断面
図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるカーペットマット
の部分斜視図である。
【符号の説明】
1…カーペットマット 2…カーペット本体 21…基布 22…パイル 3…バッキング 4…縁取り材(オーバーロック糸) 5…ネームプレート 6…アイレット 7…縁取り材(リボン状のシート) 8…縫い糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−300827(JP,A) 特開 平10−217821(JP,A) 特開 平9−262170(JP,A) 特開 平8−53026(JP,A) 特開 平9−182649(JP,A) 特表 平9−500692(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 27/02 B60N 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布にパイルを形成したカーペット本体
    と、該カーペット本体の裏面に裏打ちされたバッキング
    とを有し、縁取り材によって縁取りされたカーペットマ
    ットであって、 該基布を構成する繊維、該パイルを構成する繊維、該バ
    ッキングを構成する樹脂及び該縁取り材を構成する材料
    は、全て同一種類のポリオレフィン系樹脂からなり、 該バッキングの厚みは0.3 〜1.5 mm、硬度は35〜50であ
    り、 該パイルを構成する繊維は撚りを掛けた状態でヒートセ
    ットされており、かつ該基布の裏面に出る該パイルの長
    さは該バッキングの厚み以下として該バッキング内に埋
    め込まれた状態とされていることを特徴とするカーペッ
    トマット。
  2. 【請求項2】 該縁取り材は、5〜20デニールのフィラ
    メントを複数本撚り合わせて2000〜3000デニールにした
    オーバーロック糸である請求項1記載のカーペットマッ
    ト。
  3. 【請求項3】 該ポリオレフィン系樹脂と同一種類のポ
    リオレフィン系樹脂からなるネームプレート及び/又は
    アイレットが取り付けられている請求項1又は2記載の
    カーペットマット。
  4. 【請求項4】 該ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレ
    ン樹脂である請求項1乃至3いずれか記載のカーペット
    マット。
JP25387298A 1998-09-08 1998-09-08 カーペットマット Expired - Fee Related JP3329745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387298A JP3329745B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カーペットマット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387298A JP3329745B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カーペットマット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000083796A JP2000083796A (ja) 2000-03-28
JP3329745B2 true JP3329745B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=17257317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25387298A Expired - Fee Related JP3329745B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 カーペットマット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3329745B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002001989A1 (en) * 2000-06-30 2002-01-10 Sankyo Frontir Co.,Ltd Method for recycling carpet and recyclable carpet, and recycle system for recyclable carpet
KR100993324B1 (ko) 2010-02-16 2010-11-09 주식회사 비디비 오토라인 차량용 매트

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000083796A (ja) 2000-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0568916B1 (en) A tufted fabric
US5747133A (en) Decorative composite floor coverings
CA2315511C (en) Carpet backing that provides dimensional stability
US5630896A (en) Method of making recyclable tufted carpets
US4563378A (en) Automotive carpet construction and method of manufacture thereof
EP0763616B1 (en) Dust-control mat having excellent dimensional stability and method of producing the same
JPS6042722B2 (ja) タフテイング・カ−ペツト
JP3329745B2 (ja) カーペットマット
US5494724A (en) Washable, water and dirt binding service mat
JPH1025652A (ja) パイル布帛およびカーペット
JP3553757B2 (ja) 積層された起毛調不織布
JP3645609B2 (ja) パイル状敷物およびその製造方法
JPH05146388A (ja) モツプおよびモツプ用素材
JP2727097B2 (ja) 敷 物
JPH10266057A (ja) 不織布およびタフテッドカーペット用基布およびタフテッドカーペット
JP4452570B2 (ja) 車両用カーペットおよびその製造方法
JP2696657B2 (ja) 敷 物
JP3055202U (ja) ダストコントロールマット
JP2003245107A (ja) セパレートマット
JPS5846144Y2 (ja) タフテツドカ−ペツト用一次裏地
JP2696656B2 (ja) 敷 物
JP3071834U (ja) マット
JP3017887U (ja) コンクリート養生マット
JPH10273863A (ja) タフテッドカーペット用基布およびタフテッドカーペット
JPH0247876Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020625

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees