JP2696657B2 - 敷 物 - Google Patents

敷 物

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JP2696657B2
JP2696657B2 JP5078821A JP7882193A JP2696657B2 JP 2696657 B2 JP2696657 B2 JP 2696657B2 JP 5078821 A JP5078821 A JP 5078821A JP 7882193 A JP7882193 A JP 7882193A JP 2696657 B2 JP2696657 B2 JP 2696657B2
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重夫 岸
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カーペット、マット、
タイルカーペット、人工芝生等の屋内外に使用する敷物
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】パイル布帛、ニードルパンチ布帛等の繊
維製表面材の裏面にポリ塩化ビニル、ポリオレフイン、
ビチューメン等の熱可塑性樹脂組成物に成る厚み2mm
以上の裏打層を積層して寸法安定性を付与し、可撓で床
面等にフイット(密着)する様に仕上げたカーペットや
人工芝生等は、1m2 程度又はそれ以下の小片に裁断し
てマットやタイルカーペット等として使用されている。
それら厚手の裏打層に積層した敷物は裏打層が熱可塑性
樹脂組成物に成るため、僅かではあるが使用中に踏倒押
圧を受けて圧縮され、その分だけ縦横に伸び易くなり、
それがために敷物の周縁が上側に反り上がって足が引っ
掛かり易くなるという不都合を生じ、これを防ぐために
裏打層内部に伸縮性のないガラス繊維布帛を介在させる
という方法が採られる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂組成物に
成る厚手の裏打層12を積層した敷物13Bにおいて、
その裏打層12にガラス繊維布帛15を介在したものは
寸法安定性がよく使用中に周縁の反り上がりも見られな
いが、表面材であるパイル布帛やニードルパンチ布帛1
1に熱可塑性樹脂組成物を厚く塗工して裏打層12を積
層して仕上げたものでは、その塗工の際にガラス繊維布
帛15を挿入したものであっても、これをタイルカーペ
ットやマットにするために裁断するとき、その裁断口た
る周縁が僅かに反り上がる傾向を示し、その様なタイル
カーペット13Bを周縁をつき合わせて敷き込み施工す
ると周縁が床面24から僅かに浮き上がって歩行中に不
快なきしみを生じ、或いは、その浮き上がった周縁から
裏面と床面24の間に塵埃が入り込んで次第にタイルカ
ーペット15Bがずれ動き易くなる。 【0004】これを解消するには裏打層12を重厚に
し、裏打層12の自重によって周縁が下向きに撓む様に
すればよいのであるが、それではコスト高になり裏打層
12を積層する実用上の意味がなくなってしまう。又、
熱可塑性樹脂組成物に可塑剤を多量に配合して裏打層1
2を一層可撓にするという方法もあるが、それでは却っ
て使用による周縁の反り上がりがひどくなり、又、敷物
13Bが可燃性になる等不利不便は免れない。 【0005】そこで本発明は、裏打層12を必要以上に
重厚にせず、周縁が稍々裏側に向けて反り返り加減の敷
物を経済的に得ることを主たる目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るカーペッ
ト、マット、タイルカーペット、人工芝生等の敷物13
は、パイル布帛、ニードルパンチ布帛等の繊維表面材1
1の裏面に熱可塑性樹脂組成物に成る裏打層12を積層
した敷物13において、当該裏打層12が、ガラス繊維
布帛15と170℃以下の温度において熱収縮性を示す
布帛14を有し、ガラス繊維布帛15が繊維表面材11
と熱収縮性を示す布帛14の間に挿入されていて、当該
裏打層12が、繊維表面材11とガラス繊維布帛15の
間の熱可塑性樹脂組成物の第1樹脂上層18Aと、ガラ
ス繊維布帛の層15と、ガラス繊維布帛15と熱収縮性
を示す布帛14の間の熱可塑性樹脂組成物の第2樹脂中
間層18Bと、熱収縮性を示す布帛の層14と、熱収縮
性を示す布帛14の下の熱可塑性樹脂組成物の第3樹脂
下層18Cとから成る5層積層構造を成していることを
特徴とするものである。 【0007】裏打層12を形成する熱可塑性樹脂組成物
18は、粘性を有する流動物状に調製して適用され、裏
打層12を形成する過程において加熱を必要とするもの
であればよく、熱収縮性を示す布帛14は、その熱可塑
性樹脂組成物18が流動物状にあるうちに適用され、裏
打層12の中へと挿入される。 【0008】熱収縮性を示す布帛14としては、延伸さ
れたポリプロピレン繊維糸条やポリエチレン繊維糸条、
アクリル繊維糸条、塩化ビニル繊維糸条等低融点の合成
繊維糸条になる目粗な織物や編物或いは不織布が使用さ
れ、それにはポリエステル繊維やナイロン等の高融点の
合成繊維糸条が混用されていても80〜170℃の温度
にて0.1〜30%程度の収縮が布帛全体14に生じる
ものであればよい。 【0009】裏打層12の中にはガラス繊維布帛15が
芯材として挿入されていてもよいが、その場合にはガラ
ス繊維布帛15の裏側に熱収縮性を示す布帛14を挿入
する。つまり繊維製表面材11、ガラス繊維布帛15、
熱収縮性布帛14の順に重なるようにする。 【0010】繊維製表面材11には、タフテッドカーペ
ットやニードルパンチフエルトカーペットが適用され、
そのタフテッドカーペットは人工芝生としてつくられた
ものであってもよい。裏打層12の厚みは1〜5mm程
度にすればよい。以下、図示する実施例により本発明を
具体的に説明する。 【0011】 【実施例】離形性ベルト16の上に下記配合の熱可塑性
樹脂組成物18をドクターブレード19により厚さ1m
mに塗布積層して、次いで経糸・緯糸間に約0.05c
2 の隙間のあるポリプロピレン糸条の目粗な織布14
(目付け110g/m2 、150℃×10分間での熱収
縮率タテ;45%、ヨコ;55%)とガラス繊維糸条の
織布15(目付け45g/m2 )とを、ポリプロピレン
糸条の織布14を先に塗布した塗布層20に重ね、その
上にガラス繊維糸条の織布15を重ね合わせ、それらの
織布14・15の上に前記の熱可塑性樹脂組成物18を
再びドクターブレード21により1.5mm厚に塗布積層
し、その塗布層22に二次基布を裏打しないタフテッド
カーペット(原反)を重ね合わせ、その後170℃の加
熱ゾーン23に約10分間通して熱可塑性樹脂組成物1
8を固化し、50cm角に裁断して裏打層12とタフテ
ッドカーペット11に成るタイルカーペット13をつく
った。 〔配合 :合計505重量部 〕 塩化ペーストレジン(鐘淵化学工業;PCH−12)…………100重量部 可塑剤(DOP)……………………………………………………100重量部 安定剤(ステアリン酸カルシウム)……………………………… 3重量部 充填剤(重質炭酸カルシウム)(日東粉化工業;SS−30)300重量部 顔料(カーボンブラック)………………………………………… 2重量部 【0012】この裏打層12は、図2に図示する如く、
離形性ベルト16に塗布した熱可塑性樹脂組成物18の
塗布層20による第3樹脂下層18Cと、その塗布層2
0に重ねたポリプロピレン糸条の織布の層14と、その
重ねたポリプロピレン糸条の織布の層14の下の塗布層
20から経糸・緯糸間の約0.05cm2 の隙間を通っ
てポリプロピレン糸条の織布14の上に滲み出た熱可塑
性樹脂組成物18による第2樹脂中間層18Bと、その
上に重ねたガラス繊維糸条の織布の層15と、その上に
塗布した熱可塑性樹脂組成物18の塗布層22による第
1樹脂上層18Aとの5層積層構造を成し、ポリプロピ
レン糸条の織布14とガラス繊維糸条の織布15の間
は、塗布層20と塗布層22とから滲み出た熱可塑性樹
脂組成物18による第2樹脂中間層18Bによって強固
に接着されていた。このタイルカーペット13を床面2
4に置敷きすると裏打層12の全面が床面に密着し周縁
での反り上がりは見られなかった。そして、これを裏返
しにして床面24に置くと、図2に示すように周縁が中
央部より2.5mm裏側へと反り上がった。 【0013】 【比較例】前記の実施例に使用した熱可塑性樹脂組成物
18を離形性ベルト16の上にドクターブレード19に
より厚さ1mmに塗布積層し、その塗布層20の上にガ
ラス繊維糸条の織布15(目付45g/m2 )を重ね、
その上にガラス繊維糸条の織布15を重ね合わせ、その
上に前記の熱可塑性樹脂組成物18を再びドクターブレ
ード21により1.5mm厚に塗布積層し、その塗布層
22にタフテッドカーペット原反11を重ね合わせ、そ
の後170℃の加熱ゾーン23に約10分間通して熱可
塑性樹脂組成物18を固化し、50cm角に裁断して裏
打層12とタフテッドカーペット11に成るタイルカー
ペット13Bをつくった。このタイルカーペット13B
を床面24に置敷きすると、図3に示すように周縁が中
央部より約1.5mm表側へと反り上がった。 【0014】 【発明の効果】本発明に係る敷物13にあって裏打層1
2には熱収縮性布帛14が介在する。この布帛14は裏
打層12の形成過程の加熱により熱収縮が促されるが、
その熱収縮応力は裏打層12の主材たる高粘度の熱可塑
性樹脂組成物18によって抑えられた裏打層内に潜在化
する恰好になる。その結果、得られる敷物13は、この
潜在化した収縮応力により絶えず裏側に反り返る傾向を
示し、従って表側に彎曲せず、使用中にも表側への反り
上がりが止められる。 【0015】特に、ガラス繊維布帛15と共に熱収縮性
布帛14を介在させたものにあっては、使用中における
裏側への反り返り傾向も適度に抑えられ、仕上がり直後
の裏側に稍々彎曲した状態に維持され、寸法安定性がよ
く、裏打層12が熱可塑性樹脂組成物18に成り可撓性
を有するので床面24に置敷きすると自重によって中央
部も床面に密着し周縁での反り上がりがなく、これを
0.25〜1.00m2程度に裁断するとき使用中に周
縁が表側に反り返らないマットやタイルカーペット13
が得られる。 【0016】従って玄関マットや自動車マットのように
踏み付け頻度の多い箇所に使用される従来のマットには
周縁の反り上がり防止のために縁取材の取り付けを必要
としたが、本発明によればこれが不要になるし裏打層1
2を重厚にしなくとも表側への反り返りが有効に止めら
れ、かくして薄手で軽く形状安定性に優れたマットやタ
イルカーペット等の敷物13が経済的に得られ、よって
本発明の実用性は頗る高い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施に使用される裏打層積層装置の側
面図である。 【図2】本発明の実施例に係るタイルカーペットの断面
図であり、その一部を丸く囲んで拡大して図示してい
る。 【図3】従来のタイルカーペットの断面図である。 【符号の説明】 11 繊維製表面材(カーペット原反) 12 裏打層 13 敷物(タイルカーペット) 14 熱収縮性布帛(ポリプロピレン糸条織布) 15 ガラス繊維布帛 16 離形性ベルト 18 熱可塑性樹脂組成物 19 ドクターブレード 20 塗布層 21 ドクターブレード 22 塗布層 23 加熱ゾーン 24 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 17/02 B32B 17/02 27/12 27/12 27/30 101 27/30 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.パイル布帛、ニードルパンチ布帛等の繊維表面材1
    1の裏面に熱可塑性樹脂組成物に成る裏打層12を積層
    した敷物13において、当該裏打層12が、ガラス繊維
    布帛15と170℃以下の温度において熱収縮性を示す
    布帛14を有し、ガラス繊維布帛15が繊維表面材11
    と熱収縮性を示す布帛14の間に挿入されていて、当該
    裏打層12が、繊維表面材11とガラス繊維布帛15の
    間の熱可塑性樹脂組成物の第1樹脂上層18Aと、ガラ
    ス繊維布帛の層15と、ガラス繊維布帛15と熱収縮性
    を示す布帛14の間の熱可塑性樹脂組成物の第2樹脂中
    間層18Bと、熱収縮性を示す布帛の層14と、熱収縮
    性を示す布帛14の下の熱可塑性樹脂組成物の第3樹脂
    下層18Cとから成る5層積層構造を成していることを
    特徴とする敷物。 2.前掲請求項1に記載の敷物13がタイルカーペット
    であり、熱可塑性樹脂組成物がポリ塩化ビニル樹脂組成
    物であり、熱収縮性を示す布帛14が80〜170℃の
    温度において熱収縮するものである前掲請求項1に記載
    の敷物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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