JP3329744B2 - マイクロ波検出器 - Google Patents

マイクロ波検出器

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    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測機器などから
発せられるマイクロ波を検出して報知するマイクロ波検
出器に関し、特に、1つの受信回路で広帯域をカバーす
る広帯域マイクロ波検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】レーダー式スピード測定器から発射され
た所定周波数のマイクロ波を検出してアラームを発生す
るように構成されたマイクロ波検出器が従来から知られ
ている。具体的な回路構成は省略するが、外部から到来
するマイクロ波をアンテナで捕捉し、スーパーヘテロダ
イン方式の受信回路で受信するのが一般に行われてい
る。そして、係る受信回路における局部発振器の出力周
波数を所定範囲内でスイープすることにより、前記検出
対象のマイクロ波の周波数を含む受信バンド幅を確保し
ている。そして、局部発振器は、1回の動作時間におい
て上記受信バンド幅内の周波数を1度だけスイープし、
それを繰り返し行う。そして、係るスイープは、例えば
電圧制御型発振器を用いた場合、図7に示すように鋸歯
状に変化する電圧を与えることにより、その電圧に応じ
た周波数を出力することにより行われる。
【0003】この時の受信回路の出力は、受信バンド幅
内の周波数のマイクロ波が存在すると、図8(A)に示
すように、所定の間隔tからなる2つのピークPが出力
する。そして、その間隔tは、検出対象のマイクロ波の
周波数に固定であるので、間隔tとなる一対のピークが
存在するか否かにより、検出対象のマイクロ波の有無を
判断するようにしている。
【0004】具体的には、マイクロ波が存在しないとき
には、微小なホワイトノイズが出力され、上記ピークP
のレベルよりも十分に小さい値となることから、同図
(A)に示すように、ホワイトノイズに対して一定のマ
ージンを取ったしきい値Thを設定する。そして、その
しきい値Thと検波器の出力とを比較し、しきい値以下
となったときにパルスが出力するようにし(同図
(B))、発生するパルスの間隔に基づいて判断するよ
うにしている。そして、係る処理は、検波器の出力と固
定のしきい値とをそれぞれ比較器に入力し、そこにおい
て大小関係を比較することにより簡単に実行できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マイクロ波
検出器の性能の中でもっとも基本的で重要な性能要素と
して感度がある。ここでいう感度とは、微弱なマイクロ
波を検出できるかの性能のことを言う。
【0006】一般に感度を向上させるためには、利得の
高いアンテナを使用したり、変換損の少ないミキサー回
路等の高周波系の回路や使用デバイスの性能を向上させ
る方法がある。しかし、無信号時の検波出力にはランダ
ムなホワイトノイズが出力される。従って、上記の方法
では、係るホワイトノイズの信号レベルも増加してしま
うため、目的とするマイクロ波の受信レベルが小さい
と、ホワイトノイズ内に埋もれて検出できなかったり、
逆にホワイトノイズを目的とするマイクロ波として誤検
出してしまうおそれがある。
【0007】そして、マイクロ波の発信源が遠距離の場
合、受信したマイクロ波のレベルは小さくなるので、上
記の現象が生じ、精度よく検出することができなくな
る。つまり、目的とするマイクロ波の受信レベルがホワ
イトノイズのレベルとほぼ等しくなり、しきい値Thを
用いてマイクロ波とホワイトノイズを弁別できなくな
る。
【0008】つまり、従来のマイクロ波検出器では、ホ
ワイトノイズと近い微弱なマイクロ波を検出することは
困難であり、おのずと検知可能な距離が決まり、検出可
能な範囲に限界がある。
【0009】一方、使用者としてはできるだけ早く目的
とするマイクロ波を検出したいため、検知可能な距離を
長くし、遠距離から発射されたマイクロ波も確実に検出
したいという要求がある。そこで係る問題を解決するた
め、同一の周波数領域を繰り返しスイープし、各スイー
プの周期に合わせて検波出力を加算することにより、ホ
ワイトノイズに埋もれていた目的とするマイクロ波を抽
出することができる。すなわち、ホワイトノイズはラン
ダムに生じているため、繰り返し加算することにより打
ち消される。一方、目的とするマイクロ波の場合周期性
を有するので、繰り返し加算するごとに増加していく。
これにより、ホワイトノイズに埋もれていたマイクロ波
信号が抽出できる。
【0010】しかしながら、係る装置を実現するために
は、各回で検出された検波出力をメモリに保持してお
き、後で加算処理する必要がある。しかも、そのメモリ
容量は1回のスイープに基づく検波出力全体である。従
って、メモリ容量が増し、コスト高になる。
【0011】さらに、複数回繰り返し全周波数範囲をス
イープした後にそれまで受信した検波出力を加算し、目
的のマイクロ波を抽出するようにすると、複数回スイー
プしないと検出できないので、応答性が悪いという問題
も有する。
【0012】さらにまた、検波出力はA/Dコンバータ
でデジタルに変換後信号処理される。従って、精度をあ
げるために、分解能の高いADコンバータを使用する必
要がある。つまり、サンプリングタイムを短くし、多く
のデータを検出することにより実現できるが、そのよう
にサンプリングタイムを短くすると検出され記憶するデ
ジタルデータ数も増加し、上記した問題がより顕著とな
る。
【0013】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、サンプリングされた検波出力のデータ処理に必要な
メモリ容量を少なくすることができ、さらに、処理速度
が比較的遅いマイコンを利用しても、高感度で、応答性
が良好なマイクロ波検出器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るマイクロ波検出器では、マイクロ波
帯に設定された目的バンドの受信動作を繰り返すスーパ
ーヘテロダイン方式の受信手段と、前記受信手段から出
力される検波出力に基づいて検出対象の周波数のマイク
ロ波を検出する検出手段と、その検出手段で検出対象の
マイクロ波を検出したときに警報を出力する警報手段と
を備えたマイクロ波検出器において、連続する周波数帯
域からなる1つの前記目的バンドを、その目的バンドよ
りバンド幅の小さい複数の領域に分けた分割バンドを設
け、前記受信手段は、前記複数の分割バンドのうちの1
つの分割バンドに対して複数回繰り返しスイープして受
信する処理を、前記分割バンドごとに行うように構成
、前記検出手段は、前記1つの分割バンドを繰り返し
スイープした際に得られる各検波出力を加算する加算手
段と、その加算された加算検波出力を記憶する記憶手段
と、前記加算検波出力に基づいて前記検出対象の周波数
のマイクロ波の有無を判断する判断手段とを備えて構成
した(請求項1)。
【0015】係る構成にすると、分割バンドについて複
数回スイープして得られた各検波出力を加算する。よっ
て、ホワイトノイズは相殺されて加算検波出力ではレベ
ルが小さくなる。一方、分割バンド内に検出対象の目的
とするマイクロ波が存在する場合には、加算されるので
レベルが大きくなる。その結果、1回のスイープで得ら
れた目的のマイクロ波のレベルが小さくても確実に検出
することができる。そして、加算検波出力を記憶する記
憶手段の記憶容量は、目的バンド全体ではなくそのうち
の一部の分割バンドでよいので、小さくて済む。
【0016】好ましくは、前記受信手段は、前記分割バ
ンドより広い周波数帯域をスイープして受信する機能を
さらに備え、前記検出手段は、前記広い周波数帯域をス
イープした際の検波出力に基づいて前記検出対象の周波
数のマイクロ波の有無を判断する判断機能をさらに有す
るように構成するとよい(請求項2)。
【0017】係る構成にすると、広い周波数帯域を1回
スイープしてマイクロ波の検出処理をするので、迅速に
処理できる。係る処理でも検波出力のレベルが大きい場
合には、従来と同様に確実に検出できる。
【0018】さらに好ましくは、前記複数の分割バンド
の繰り返し回数を、異ならせるように構成することであ
る(請求項3)。すなわち、目的バンドの全範囲におい
て目的のマイクロ波の存在確立は均等ではない。そこ
で、存在確率の大きい分割バンドの繰り返し数を多くす
ることにより確実に検出することができるようにする。
そして、存在確率の小さい分割バンドの繰り返し数を少
なくすることにより、効率よく高速な検出処理ができ
る。
【0019】さらに好ましくは、前記複数の分割バンド
のうち、中央の分割バンドのサーチ回数を他の分割バン
ドのサーチ回数よりも多くすることである(請求項
4)。すなわち、目的バンドの全範囲において目的のマ
イクロ波の存在確立は均等ではない。そして、中央の領
域の方が存在確率が大きい。そこで、中央の分割バンド
のサーチ数を多くすることにより確実かつ効率よく目的
のマイクロ波を検出することができるようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るマイクロ波
検出器の好適な実施の形態の全体構成を示している。ダ
ブルスーパーヘテロダイン受信系に沿ってその構成を説
明する。図1において、外部からのマイクロ波がホーン
アンテナ1でキャッチされ、第1混合器2にて第1局部
発振器3の出力と周波数混合される。
【0021】第1混合器2からの混合出力は第1中間周
波アンプ4を経て第2混合器5に入力され、第2局部発
振器6の出力と周波数混合される。第2局部発振器6は
電圧制御型可変周波数発振器(VCO)からなり、後述
のように制御電圧発生器14から発生される鋸歯状波や
三角波の制御電圧により制御され、所定周波数帯域を作
り出す。
【0022】第2混合器5からの混合出力は、第2中間
周波アンプ7を経て、検波器8に入力される。そして、
係る検波器8から出力される検波信号をA/Dコンバー
タ9にてサンプリングしてデジタルデータに変換後、マ
イコン10に入力する。そしてこのマイコン10におい
て、受け取って検波出力に基づいて目的とするマイクロ
波を受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合
には警報回路12に対して検出信号を出力するようにな
っている。さらにまた、マイコン10は内部のメモリ1
0aを有し、受け取った検波信号に基づくデータをメモ
リ10aに格納するとともに、そのメモリ10aに格納
したデータから目的のマイクロ波を受信したか否かの判
断を行うようになっている。
【0023】そして、警報回路12は、マイコン10か
ら検出信号を受け取ると、警報器13を動作させて運転
者に報知する。なお、警報器13としては、ブザー・ア
ラーム等の音声や、ランプ等の視覚によるもの等があ
り、複数の警報手段を併用してもよい。
【0024】さらにマイコン10は、制御電圧発生器1
4に対して制御信号を出力し、その制御信号を受けて制
御電圧14が所定の電圧範囲でスイープする制御電圧を
発生するようにしている。
【0025】ここで、本形態では、図2に示すように、
監視するバンドを複数の領域に分割した分割バンド(本
形態では、5つの分割バンドに分けている)A〜Eに分
ける。そして、1つの分割バンドに対して複数回繰り返
しスイープし、各回で得られた検波信号を積算し、メモ
リ10aに格納していく。そして、所定回数繰り返して
得られた検波信号の積算値に基づいて、目的のマイクロ
波の有無を判断するようにしている。
【0026】すなわち、図3(a)に示すように目的と
するマイクロ波Pの信号レベルが弱く、ホワイトノイズ
と弁別できないような場合であっても、同一の分割バン
ドを複数回繰り返しスイープすると、レベルがランダム
に変化するホワイトノイズの部分は相殺され、目的とす
るマイクロ波Pの部分が加算されていく。これにより、
図8(a)に示したようにマイクロ波Pの部分のレベル
がその他の領域に比べて大きくなり弁別できるようにな
る。
【0027】そして、メモリ10aの容量は、分割バン
ドにおける検波出力を記憶可能な容量で済むため、すべ
てのバンドを記憶するために必要な容量に比べて少なく
て済む。本形態では、5つの分割バンドに分けているの
で、各バンド幅を等しくしたとすると、メモリ容量は1
/5に削減できる。
【0028】さらに、本形態では、各分割バンドを順番
に所定回数ずつ繰り返しスイープし、各分割バンドごと
に目的とするマイクロ波の有無を判断する。但し、その
ようにするとすべての分割バンドについて判断するまで
に時間がかかる。そこで、図2に示すように、1つの分
割バンドについて所定回数繰り返しスイープしてサーチ
した後は、すぐに次の分割バンドについての繰り返しス
イープを行うのではなく、1度広範囲な領域について制
御電圧を1回スイープする。この1回のスイープに基づ
き通常の検出処理を行う。そして、この広範囲な領域
は、現在の分割バンドより制御電圧を降下するようにし
ている。
【0029】係る構成をとることにより、分割バンドに
ついて複数回繰り返しスイープすることにより、目的と
するマイクロ波のレベルが低い場合であっても確実に検
出することができ、また、1つの分割バンドについてサ
ーチした後は、広い範囲について1回スイープして通常
のマイクロ波の有無をサーチするので、目的のマイクロ
波のレベルが高い場合には、その1回のスイープの際に
検出できる。従って、分割バンドに基づくサーチで高精
度な検出を行い、分割バンドと分割バンドの間に行う広
い範囲の1回のスイープに基づくサーチにより迅速な検
出を行うようになる。
【0030】なお、第2中間周波アンプ7からは、信号
強度が出力されるので、それをA/Dコンバータ15を
介してマイコン10に与えるようになっている。この信
号強度に応じて各種の調整を行うが、係る処理は従来公
知のものと同様であるのでその詳細な説明を省略する。
【0031】そして、上記した実施の形態及び変形例を
実施するためのマイコン10の機能は、例えば図4,図
5に示す機能により実現できる。すなわち、同図に示す
ように、変数n,mを初期化し、それぞれ1にする(S
T1)。ここで変数nは分割バンドにおいてスイープを
繰り返した数である。また、変数mは、分割バンドの番
号である。図2に示す実施の形態と対応付けすると、分
割バンドAをm=1とし、以下順に照準して割り付け
る。よって、分割バンドEはm=5となる。
【0032】次いで、分割バンド(m)に対応するスイ
ープ電圧発生のための制御信号を出力する(ST2)。
最初はm=1であるので1番目の分割バンド(図2では
分割バンドA)についてスイープさせる。この制御信号
に伴い制御電圧発生器14が所定の範囲で出力電圧をス
イープするので、それに伴い第2局部発振器6の出力信
号の周波数もスイープする。
【0033】このときの検波出力を取得する(ST
3)。そして、その分割バンドについての1回目の検波
出力の取得の場合には、ステップ4の分岐判断でYes
となるので、ステップ5に飛び、取得した検波出力をメ
モリ10aへ格納し、記憶データの書き換えをする。一
方、2回目移行のスイープに伴い検波出力を取得した場
合、ステップ4の分岐判断でNoとなるので、ステップ
6に飛び、メモリ10aに格納されているそれまでに検
波された同一の分割バンドについての加算検波出力を読
み出すとともに、今回取得した検波出力を加算し、得ら
れた加算検波出力をメモリ10aに書き込み、データの
更新を行う。
【0034】そして、現在の変数nがその分割バンドに
ついて設定された繰り返し回数N(m)になったか否か
を判断し(ST7)、nがN(m)未満であると、nを
インクリメントした(ST8)後、ステップ2に戻る。
これにより、その分割バンドに設定された所定回数スイ
ープするまで上記した処理を繰り返し実行する。
【0035】また、所定回数スイープしたならば、ステ
ップ7の分岐判断でYesになるので、ステップ9に飛
び、目的のマイクロ波を受信したか否かを判断する。つ
まり、メモリ10aに格納された加算検波出力を読み出
し、図8に示すような1対の出力信号Pが存在するか否
かを判断する。
【0036】そして、目的のマイクロ波が存在する場合
には、検出信号を警報回路12に対して出力する(ST
10)。また、目的のマイクロ波が存在しない場合に
は、ステップ9からステップ11に飛び、広範囲なスイ
ープ電圧を発生させるための制御信号を出力する。する
と、この制御信号に基づいて1度スイープするので、そ
のときの検波出力を受け取り、目的とするマイクロ波が
あるか否かを判断する(ST12)。ここで行う判断
は、従来と基本的に同様であり、1回の検波出力に基づ
いて行う。そして、目的とするマイクロ波が存在する場
合にはステップ10に飛び、検出信号を出力する。
【0037】一方、目的のマイクロ波が存在しない場合
には、ステップ13に飛び、現在の変数mが分割バンド
に付された番号の最大値Mになったか否かを判断し(S
T13)、Mになった場合には最後まで処理したため、
ステップ1に戻りn,mを1に初期化して最初から処理
を実行する。また、mがM未満の場合には、mをインク
リメントするとともにnを1に初期化した(ST14)
後、ステップ2に飛び、次の分割バンドに対する処理を
行う。
【0038】ところで、上記した実施の形態では、説明
の都合上ステップ3で検波出力を取得し、ステップ4で
その取得が1回目か否かを判断し、その判断結果により
メモリへの格納処理を変えるようにしている。このよう
に、一旦1回分の検波出力を取得するようにすると、当
該1回分の検波出力を一時的に保持するバッファが必要
となる。そこで、実際には、その分割バンドについての
スイープが1回目か2回目以降かをあらかじめ判断す
る。そして、1回目のスイープの場合には、サンプリン
グタイムごとにA/Dコンバータ9から出力される検波
出力を受けるとともに、メモリ10aに格納する。ま
た、2回目以降の場合には、サンプリングタイムごとに
A/Dコンバータ9から出力される検波出力を受けると
ともに、その受け取った検波出力と、それに対応するメ
モリに格納された前のデータとを加算し、メモリのデー
タ更新をする。これにより、バッファが不要となり、コ
ンパクトとなる。
【0039】また、通常検波出力は、図3に示すように
すべて正の値を取ることが多い。そこで、マイコン10
内での演算処理では、その中点電位(図3の例では
「5」)を0とみなし、それよりも大きい値をプラス、
それよりも小さい値をマイナスとして処理する。これに
より、ホワイトノイズ部分はほぼ0に収束し、加算デー
タが大きな値になることを防止できる。つまり、メモリ
容量を削減でき、閾値の設定も容易となる。
【0040】さらにまた、上記したフローチャートで
は、受け取った検波出力に対する演算処理を1回目のス
イープの際と、2回目以降のスイープの処理とで変えて
いたが、例えば1回目のスイープをする前にメモリ10
aの記憶データを0にクリアするようにしておけば、1
回目のスイープに基づく検波出力に対してもステップ6
の処理を実行することができる。つまり、検波出力に対
する演算処理の共通化を図れる。
【0041】なお、図示の例では最初の分割バンドAで
は5回繰り返してスイープを行い、他の分割バンドB〜
Eでは4回繰り返してスイープをしているが、この回数
はすべての分割バンドで同じにしてもよいし、異ならせ
てもよい。そして、異ならせる場合には、例えば目的の
マイクロ波が存在する可能性の高い分割バンドは繰り返
し回数を多くし、可能性が低い分割バンドは繰り返し回
数を少なくすると効率的に高精度なサーチが行えて好ま
しい。
【0042】一例を示すと、バンドの中央部分の方が目
的とするマイクロ波が存在する可能性が高い。そこで、
図6に示すようにバンドの両側に位置する分割バンド
A,Eについては繰り返し数を3回とし、真中の分割バ
ンドCについては繰り返し数を5回とし、その間の分割
バンドB,Dについては繰り返し数を4回とするなどと
することができる。また、広範囲なスイープは、例えば
図6に示すようにサーチ対象の分割バンドから降下する
領域Xと、サーチ対象の分割バンドへ降下していく領域
X′のいずれで行ってもよい。つまり、両方とも行って
もよく、片側のみでもよく、或いは、分割バンドの位置
に応じて、分割バンドA,Bについては領域Xのみ使
い、分割バンドD,Eについては領域X′のみを使い、
分割バンドCはいずれかの領域を使用するとしてもよ
い。
【0043】さらに、サーチする順番も上記した実施の
形態や変形例のように上から順番に行う必要はなく、任
意の順番で行ってよい。また、サーチする分割バンドの
回数も均等でなくてもよい。すなわち、上記したように
中央部分の方が目的のマイクロ波が存在する可能性が高
いとすると、中央の分割バンドCをサーチする回数を多
くしてもよい。一例を示すと、「A→C→B→C→D→
C→E→C」の順番で行い、1回ごとに分割バンドCに
ついてのサーチを行うようにしてもよい。もちろんサー
チの順番はこれに限ることはなく、さらには、各分割バ
ンドごとにサーチの頻度を変えてもよい。つまり、分割
バンドCをもっとも頻繁にサーチし、分割バンドB,D
は次に頻繁にサーチし、分割バンドA,Eはあまりサー
チしないというようにすることもできる。
【0044】そして、この頻度の調整と各分割バンドに
おけるスイープの繰り返し数の調整を両方同時に行うこ
とにより、効率よくしかも高精度な検出を行うことがで
きる。
【0045】また、上記した実施の形態及び各変形例で
は、1種類のバンドを前提として説明したが、複数のバ
ンドに対しても同様に対応できる。すなわち、具体的な
図示は省略するが、各バンドを切り替えてサーチする場
合には、それぞれ各バンドに対して分割バンドを設定し
たり、複数のバンドの内任意のバンドについて分割バン
ドを設定し、本発明を適用することができる。
【0046】そして、Xバンド,Kバンド,Kaバンド
等の複数バンドに対応する場合、各バンドごとに感度に
対する要求が異なるので、その要求に応じて上記したよ
うに繰り返し数を設定することにより、高感度を維持し
つつ無駄な時間を削減して高速処理が可能となる。一例
を示すと、Kバンドのマイクロ波のレベルは小さいの
で、Kバンドに対するサーチの際の繰り返し数を多くす
ることにより対応できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマイクロ波検
出器では、目的バンド(Xバンド,Kバンド,Kaバン
ド等)を複数に分割した分割バンドごとに繰り返し複数
回スイープし、各スイープに基づく同一分割バンドの検
波出力を加算して得られた加算検波出力に基づいてマイ
クロ波の検出を行うようにしたため、ホワイトノイズは
加算により相殺されてレベルが小さくなる。従って、1
回の検波出力では目的のマイクロ波のレベルが小さくて
も加算検波出力ではレベルが増加するので確実に検出す
ることができ、高感度な検出が行える。そして、繰り返
しスイープするのは、分割バンドごとに行うため、記憶
手段は1つの分割バンドについての検波出力を記憶でき
ればよいので、メモリ容量を小さくすることができる。
【0048】また、請求項2に記載のように広範囲なス
イープを行うとともに、そのときの検波出力に基づいて
検出処理を行うようにすると、検出対象の目的のマイク
ロ波のレベルが高い場合には、その検出処理で検出する
ことができる。よって、迅速な検出処理にも対応でき
る。
【0049】さらに、請求項3のように各分割バンドの
スイープ回数を変えたり、請求項4のように各分割バン
ドのサーチ回数を変えることにより、効率よくかつ高感
度な検出処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ波検出器の好適な一実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】分割バンドとスイープ電圧の関係を示す図であ
る。
【図3】VCOに入力されるスイープ電圧と検波出力を
説明する図である。
【図4】マイコンの機能を説明するフローチャート(そ
の1)である。
【図5】マイコンの機能を説明するフローチャート(そ
の2)である。
【図6】本発明に係るマイクロ波検出器の変形例を説明
する図である。
【図7】制御電圧発生器に入力されるスイープ電圧と検
出信号を説明する図である。
【図8】従来のマイクロ波検出器における検出信号を示
す図である。
【符号の説明】
1 ホーンアンテナ(受信手段) 2 第1混合器(受信手段) 3 第1局部発振器(受信手段) 4 第1中間周波アンプ(受信手段) 5 第2混合器(受信手段) 6 第2局部発振器(受信し段) 7 第2中間周波アンプ(受信手段) 8 検波器(受信手段) 9 A/Dコンバータ 10 マイコン(受信手段・判定手段) 10a メモリ(記憶手段) 12 警報回路(警報手段) 13 警報器(警報手段) 14 制御電圧発生器(受信手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−189490(JP,A) 特開 平3−170890(JP,A) 特開 平4−326079(JP,A) 特開 平5−249156(JP,A) 特開 平5−281330(JP,A) 特開 平5−297111(JP,A) 特開 平7−35845(JP,A) 実開 平5−73582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波帯に設定された目的バンドの
    受信動作を繰り返すスーパーヘテロダイン方式の受信手
    段と、 前記受信手段から出力される検波出力に基づいて検出対
    象の周波数のマイクロ波を検出する検出手段と、 その検出手段で検出対象のマイクロ波を検出したときに
    警報を出力する警報手段とを備えたマイクロ波検出器に
    おいて、連続する周波数帯域からなる1つの前記目的バンドを、
    その目的バンドよりバンド幅の小さい複数の領域に分け
    た分割バンドを設け、前記受信手段は、前記複数の分割
    バンドのうちの1つの分割バンドに対して複数回繰り返
    しスイープして受信する処理を、前記分割バンドごとに
    行うように構成し 、 前記検出手段は、前記1つの分割バンドを繰り返しスイ
    ープした際に得られる各検波出力を加算する加算手段
    と、その加算された加算検波出力を記憶する記憶手段
    と、前記加算検波出力に基づいて前記検出対象の周波数
    のマイクロ波の有無を判断する判断手段とを備えたこと
    を特徴とするマイクロ波検出器。
  2. 【請求項2】 前記受信手段は、前記分割バンドより広
    い周波数帯域をスイープして受信する機能をさらに備
    え、 前記検出手段は、前記広い周波数帯域をスイープした際
    の検波出力に基づいて前記検出対象の周波数のマイクロ
    波の有無を判断する判断機能をさらに有することを特徴
    とする請求項1に記載のマイクロ波検出器。
  3. 【請求項3】 前記複数の分割バンドの繰り返し回数
    を、異ならせるようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のマイクロ波検出器。
  4. 【請求項4】 前記複数の分割バンドのうち、中央の分
    割バンドのサーチ回数を他の分割バンドのサーチ回数よ
    りも多くしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のマイクロ波検出器。
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