JP3329417B2 - トランスファ装置の潤滑構造 - Google Patents

トランスファ装置の潤滑構造

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JP3329417B2
JP3329417B2 JP22661594A JP22661594A JP3329417B2 JP 3329417 B2 JP3329417 B2 JP 3329417B2 JP 22661594 A JP22661594 A JP 22661594A JP 22661594 A JP22661594 A JP 22661594A JP 3329417 B2 JP3329417 B2 JP 3329417B2
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスファ装置の潤
滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスファ装置としては、実開
昭63−137153号公報に記載されたものが知られ
ている。このトランスファ装置では、変速機からの駆動
力を遊星歯車組を用いた副変速機を介して出力軸へと伝
達している。又、遊星歯車組の潤滑のために、上記遊星
歯車組と一体に回転する歯車の駆動力により駆動される
オイルポンプを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、図12に示すよ
うにオイルポンプを、出力軸に設けられた歯車を使用
し、この歯車が回転することによりオイルポンプを駆動
することも考えられる。図中符号1a、1bは、トラン
スファケーシングを構成するセンターケーシング及びリ
アケーシングであり、これらケーシングに形成されてい
るフランジを当接してボルト接合することにより互いに
一体化されている。
【0004】これらセンターケーシング1a、リアケー
シング1bの内部には、変速機から駆動力が伝達されて
くる出力軸2が、ベアリング3及びブッシュ4を介して
回転自在に支持されている。ここで、出力軸2の下部に
は、この出力軸2に同軸に結合された第1ギヤ5aを介
して第2ギヤ5bが配設されている。この第2ギヤ5b
が配設されているケーシング内部は潤滑油が溜められた
潤滑油室6とされ、第2ギヤ5bの回転により潤滑油室
内の潤滑油に流れを生じさせ、潤滑油室6の油面レベル
の上昇によってブッシュ4に供給されるようにしてい
る。
【0005】ところで、リアケーシング1bの内壁に
は、図13に示すように、ベアリング3のアウタスリー
ブ3aを受ける受け部材8と、この受け部材8の外周に
放射状に配設された複数本のリブ9a、9b…が配設さ
れており、潤滑油がブッシュ4へ流れにくい構造とされ
ているが、出力軸2が低速度で回転している場合には、
出力軸2とともに回転する第2ギヤ5bが潤滑油室内の
潤滑油を攪拌して流れを生じさせ、潤滑油の油面レベル
の上昇に伴いブッシュ4に潤滑油が確実に供給されてい
く。
【0006】しかしながら、出力軸2が高速で回転する
場合には、第2ギヤ5bの高速回転により潤滑油室内の
潤滑油は流れが速くなり、図13に示す矢印のように、
多くの潤滑油がリアケーシング1bの上部に設けられた
リブ9a、9bまで掻き上げられて油戻し口7a、7b
に流れ込んでしまうので、ブッシュ4に潤滑油が供給さ
れないおそれがある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、必要箇所への潤滑油の供給を簡便な構造によって
確実に行うことが可能なトランスファ装置の潤滑構造を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
のトランスファ装置の潤滑構造は、第1ケーシング内に
回転駆動源から駆動力が伝達される入力軸が軸受を介し
て回転自在に配設され、この入力軸の出力側から前記第
1ケーシングに一体的に取り付けられる第2ケーシング
を設け、この第2ケーシング内には入力軸の軸方向に延
在し、前記軸受に当接する筒状の内壁が設けられ、前記
入力軸の出力側端部が当該入力軸に外挿されたブッシュ
を介して前記第2ケーシングに回転自在に支持されてい
るとともに、前記第1ケーシングと前記第2ケーシング
との一体化によりケーシング内の下部に潤滑油室が設け
られ、当該潤滑油室の底部に前記入力軸と噛合する歯車
が回転自在に配設されてなり、前記歯車の回転により前
記潤滑油室の潤滑油を攪拌して流れを生じさせ前記ブッ
シュに向けて供給していくトランスファ装置の潤滑構造
において、前記潤滑油室に、前記歯車の外周上方を覆
い、且つ前記内壁の内部に向かって延在する油遮蔽部材
が配設され、前記油遮蔽部材から前記内壁の内部を歯車
で掻き上げられた油が前記ブッシュへ供給する潤滑油路
として形成されていることを特徴とする構造である。
【0009】
【作用】本発明のトランスファ装置の潤滑構造によれ
ば、入力軸が低速で回転する場合には、歯車は入力軸と
ともに低速で回転するので、潤滑油室内の潤滑油は攪拌
されて流れが生じ、潤滑油室の油面レベルの上昇に伴い
潤滑油路を通過して確実にブッシュに供給されていく。
【0010】一方、入力軸が高速で回転する場合には、
歯車の高速回転により潤滑油室内の潤滑油は流れが速く
なって掻き上げられていくが、潤滑油室には、歯車の外
周上方を覆いながら前記内壁の内部に向かって延在する
油遮蔽部材が配設され、油遮蔽部材から内壁の内部を歯
車で掻き上げられた油がブッシュへ供給する潤滑油路と
して形成されているので、掻き上げられた潤滑油は油遮
蔽部材に沿って潤滑油路に流れていき、確実にブッシュ
に供給されていく。
【0011】したがって、本発明は、入力軸の回転速度
が変化しても、必要箇所への潤滑油の供給を簡便な構造
によって確実に行うことが可能なトランスファ装置の潤
滑構造が得られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1に示すものは、FR(フロントエンジン,
リヤドライブ)方式をベースにしたパートタイム四輪駆
動車であり、回転駆動源としてのエンジン10と、前左
〜後右側の車輪12FL〜12RRと、車輪12FL〜12RR
への駆動力配分比を変更可能な駆動力伝達系14と、駆
動力伝達系14による駆動力配分を制御するために油圧
を供給する油圧供給装置16と、油圧供給装置16を制
御するコントローラ18を備えた車両である。
【0013】駆動力伝達系14は、エンジン10からの
駆動力を選択された歯車比で変速する変速機20と、こ
の変速機20からの駆動力を前輪12FL、12FR及び後
輪(常時駆動輪)12RL、12RR側に分割するトランス
ファ22とを有している。そして、駆動力伝達系14で
は、トランスファ22で分割された前輪駆動力が前輪側
出力軸24、フロントディファレンシャルギヤ26及び
前輪側ドライブシャフト28を介して、前輪12FL、1
2FRに伝達され、一方、後輪側駆動力がプロペラシャフ
ト(後輪側出力軸)30、リアディファレンシャルギヤ
32及びドライブシャフト34を介して後輪12RL、1
2RRに伝達される。
【0014】図2はトランスファ22の構造を示すもの
であり、トランスファケーシング40は、前輪側に配置
されたフロントケーシング40aと、後輪側に配置され
たリアケーシング40cと、フロントケーシング40a
及びリアケーシング40cの間に配置されたセンタケー
シング40bとの3つのケーシング部材により構成さ
れ、これらケーシングの周縁部に形成されているフラン
ジどうしを当接してボルトで連結することにより一体化
される。
【0015】そして、トランスファケーシング40内に
おいて同軸突き合わせ状態で配設されている入力軸42
及び第1出力軸44(本発明の請求項1記載の入力軸に
対応する。)は、入力軸42がフロントケーシング40
aにラジアル軸受46を介して回転自在に支持され、第
1出力軸44がリアケーシング40bにラジアル軸受4
8を介して回転自在に支持されて相対回転可能に配設さ
れている。そして、これら入力軸42及び第1出力軸4
4に対して平行に、フロントケーシング40a及びセン
タケーシング40bにそれぞれ配設されたベアリング5
0、52を介して第2出力軸54が回転自在に支持され
ている。
【0016】なお、入力軸42は変速機20の出力軸5
6に結合し、第1出力軸44は後輪側出力軸30に結合
し、第2出力軸54は前輪側出力軸24に結合されてい
る。ここで、図3にも示すように、リアケーシング40
cは図3の右側(後輪側出力軸30側)に膨出した構造
とされており、前記第1出力軸44の端部は、膨出部4
3の内径部43aに装着されたブッシュ45によって回
転自在に支持されている。このブッシュ45は、内径部
43aとスプライン結合された外径部と、第1出力軸の
外径と略同径の内径部を有する円筒部材であり、径方向
の所定位置に油孔45a、45bが穿設されている。
【0017】また、リアケーシング40cの内壁構造
は、図3及び図4に示すように、軸方向に延在して前記
ラジアル軸受48のアウタースリーブ48aと当接する
筒状の受け部材47と、この受け部材47の外周から略
放射状に延在する複数のリブ47a、47b…とが配設
されている。そして、このリアケーシング40cとセン
タケーシング40bとの一体化により形成される図中符
号49は、潤滑油が溜められている潤滑油室とされてい
る。そして、前記受け部材47の内部は、潤滑油室49
からブッシュ45まで潤滑油が供給される潤滑油路とさ
れている。
【0018】また、潤滑油室49には、後述するメイン
ポンプ100の構成部品であり、第1出力軸44に一体
結合された第1ギヤ136aと噛合する第2ギヤ136
bが配設されている。そして、このリアケーシング40
cの内壁には、第2ギヤ136bの外周上方を覆いなが
ら受け部材47に向かって延在する油遮蔽部材51が、
リアケーシング40cに一体に配設されている。
【0019】なお、図3及び図4の符号Sで示す一点鎖
線は、潤滑油室49内の潤滑油のオイルレベルを示して
いるが、図3のオイルレベルSは、トランスファ22が
車両後方側に向けて下り傾斜が付けられているので、右
上がりのオイルレベルで示している。また、図4で示す
符号53a、53bは、リアケーシング40cの上方ま
で掻き上げられた潤滑油が流れ込む戻し口であり、符号
53cは、前記戻し口53a、53bに流れ込んだ潤滑
油が再度戻されてくるオイルガターである。
【0020】図2に戻って、入力軸42及び第1出力軸
44には、副変速機構58と、2輪ー4輪駆動切換機構
60とが設けられている。副変速機構58は、遊星歯車
機構62と、この遊星歯車機構62に同軸的に配設され
た噛み合いクラッチ形式の高低速切換機構64とで構成
されている。遊星歯車機構62は、入力軸42の外周に
形成されたサンギヤ62aと、フロントケーシング40
a内部で固定されたインターナルギヤ62bと、これら
サンギヤ62a及びインターナルギヤ62bに噛合する
ピニオンギヤ62cと、ピニオンギヤ62cを回転自在
に支持するピニオンキャリア62dとで構成されてい
る。
【0021】また、高低速切換機構64は、第1出力軸
44の外周に設けられた複数条のキー溝と内歯64b1
とのスプライン結合により軸方向にスライド自在とさ
れ、外周に外歯64b2 が設けられてなるシフトスリー
ブ64bと、シフトスリーブ64bの内歯64b1 と噛
合可能な入力軸42の外周位置に形成された高速シフト
用ギヤ64cと、シフトスリーブ64bの外歯64b2
と噛合可能なピニオンキャリア62dの内周部に形成さ
れた低速シフト用ギヤ64dとで構成されている。
【0022】そして、図5において実線で示すシフトス
リーブ64bの上部側配置のように、記号Hの高速シフ
ト位置までシフトスリーブ64bがスライド移動する
と、高速シフト用ギヤ64cと内歯64b1 とが噛合す
るようになっている。また、図5においてシフトスリー
ブ64bの下部側配置のように、記号Lの低速シフト位
置までシフトスリーブ64bがスライド移動すると、低
速シフト用ギヤ64dと外歯64b2 とが噛合するよう
になっている。また、二点鎖線で示すシフトスリーブ6
4bの上部側配置のように、記号Nの中立位置までシフ
トスリーブ64bが移動すると、内歯64b1 及び外歯
64b2 は高低速切換機構64の他のギヤのいずれにも
噛合しないようになっている。
【0023】また、2輪ー4輪駆動切換機構60は、図
2に示すように、前後輪に対する駆動力配分比を変更す
る湿式多板摩擦クラッチ(以下、摩擦クラッチと略称す
る。)66と、第1出力軸44に回転自在に配設された
第1スプロケット68と、第2出力軸54と同軸に結合
された第2スプロケット70と、第1及び第2スプロケ
ット68、70間に巻装さたチェーン72とで構成され
ている。
【0024】摩擦クラッチ66は、第1スプロケット6
8に結合されたクラッチドラム66aと、このクラッチ
ドラム66aにスプライン結合されたフリクションプレ
ート66bと、第1出力軸44の外周にスプライン結合
されたクラッチハブ66cと、クラッチハブ66cに一
体結合されて前記フリクションプレート66b間に配設
されたフリクションディスク66dと、第1出力軸44
と一体に回転してクラッチドラム66a側への軸方向移
動によりフリクションプレート66b及びフリクション
ディスク66dを当接させる回転部材66eと、クラッ
チハブ66cに一体結合されクラッチハブ66cと回転
部材66eとを係合するピン66kと、リアケーシング
40bの内壁に装着されて軸方向の移動が可能とされた
クラッチピストン66gと、このクラッチピストン66
gの軸方向の移動を回転部材66eに伝達するスラスト
軸受66fと、クラッチピストン66gとリアケーシン
グ40bとの内壁間に形成されたシリンダ室66hと、
回転部材66eに対してクラッチピストン66g側へ付
勢力を与えるリターンスプリング66jとで構成されて
いる。
【0025】そして、シリンダ室66hと連通するリア
ケーシング40bに形成された入力ポート74に、油圧
供給装置16からクラッチ圧PC が供給されると、シリ
ンダ室66h内の押圧力発生によりクラッチピストン6
6gが図2の左側へ移動し、このクラッチピストン66
gの移動がスラスト軸受66fを介して回転部材66e
に伝達され、相互に離間していたフリクションプレート
66b及びフリクションディスク66dが、フリクショ
ンディスク66dの移動により当接し、摩擦力によるク
ラッチ圧Pcに応じた締結力が付与される。これによ
り、第1出力軸44の回転駆動力が、摩擦クラッチ66
の締結力に応じた所定のトルク配分比で、第1スプロケ
ット68、チェーン72及び第2スプロケット70を介
して第2出力軸54に伝達されるようになっている。
【0026】また、供給されるクラッチ圧Pcが低下し
てリターンスプリング66jの付勢力によって回転部材
66e及びクラッチピストン66gが図2の右側へ移動
してフリクションプレート66b及びフリクションディ
スク66dが相互に離間すると、第1出力軸44の回転
駆動力は第2出力軸54に伝達されない。また、第1ス
プロケット68には、シフトスリーブ64b側の外周に
4輪駆動用ギヤ80が設けられており、前述した図3の
低速位置Lまでシフトスリーブ64bが移動すると、外
歯64b2 と低速シフト用ギヤ64dとの噛合ととも
に、前記4輪駆動用ギヤ80が内歯64b1 と噛合する
構造とされている。これにより、シフトスリーブ64b
及び4輪駆動用ギヤ80は、低速位置Lで第1出力軸4
4及び第2出力軸54を強制的に結合するドグクラッチ
を構成している。
【0027】そして、噛み合いクラッチ形式とされた高
低速切換機構64のシフトスリーブ64bは、副変速機
レバー(図示せず)の手動操作によってフォーク(図2
で示す符号84がフオークの先端部)を介して高速シフ
ト位置H、中立位置N若しくは低速シフト位置Lまでス
ライド移動する。ここで、フロントケーシング40a内
部には、図5に示すように、シフトスリーブ64bが高
速シフト位置Hまでスライド移動したことを検出する高
速シフト位置センサ86と、シフトスリーブ64bが低
速シフト位置Lまでスライド移動したことを検出する低
速シフト位置センサ88が配設されている。そして、高
速シフト位置センサ86の検出信号SH、低速シフト位
置センサ88の検出信号SL は後述するコントローラ1
8に随時入力されるようになっている。
【0028】また、前記油圧供給装置16は、図6に示
す回路構成によりトランスファ22の入力ポート74に
所定のクラッチ圧Pcが供給されるようになっている。
この油圧供給装置16は、第1出力軸44と直結して回
転駆動する正逆回転形のメインポンプ100と、このメ
インポンプ100と並列配置され、電動モータ(サブモ
ータ)102を動力源として回転駆動する正回転形のサ
ブポンプ104を油圧源としている。これらメインポン
プ100及びサブポンプ104は、オイルタンク105
内の作動油をストレーナ106a、108aを介して吸
入し、吐出側の配管106b、108bに吐出する。ま
た、配管106b、108bを収束する収束配管110
aには、オイルエレメント112が接続され、このオイ
ルエレメント112の上流側(メインポンプ100及び
サブポンプ104側)に、他端が潤滑系114側と接続
するリリーフ路116が接続されている。また、オイル
エレメント112の下流側にライン圧調圧弁118が接
続されているとともに、収束配管110aから分岐する
配管110b、110c、110eに、それぞれ電磁開
閉弁120、クラッチ圧力調整弁122、減圧弁124
の入力側が接続されている。また、クラッチ圧力調整弁
122の出力側には、電磁切換弁120からのパイロッ
ト圧が供給されるとトランスファ22にクラッチ圧Pc
を供給するパイロット切換弁126の入力側が接続さ
れ、減圧弁124の出力側には、デュティー制御電磁弁
128の入力側が接続されている。なお、オイルタンク
105内には作動油の温度を検知する油温センサ130
が配設されているとともに、ライン圧調圧弁118によ
り減圧設定された圧力を検知する油圧スイッチ132及
びパイロット切換弁126から出力されるクラッチ圧P
cを検知する油圧スイッチ134が配設され、これら検
知信号はコントローラ18に出力されるようになってい
る。そして、この油圧供給装置16は、実際の車両で
は、トランスファ22の内部に配設されている。なお、
オイルタンク105から作動油を吸引するメインポンプ
100は、図2に示すように、第1ギヤ136a及び第
2ギヤ136bを介して第1出力軸44と連結され、サ
ブポンプ104は、リアケーシング40bに外付けされ
た電動モータ102に連結されている。
【0029】次に、図6を参照して油圧供給装置16の
各構成部品を詳述する。正回転駆動をするメインポンプ
100は、吸入配管106cの端部に接続されたストレ
ーナ106aを介してオイルタンク105から作動油を
吸引し、サブポンプ104も、吸入配管108cの端部
に接続されたストレーナ108aを介してオイルタンク
105から作動油を吸引する。そして、収束配管110
aと接続する各ポンプの吐出配管106b、108bに
はそれぞれ逆止弁106d、108dが介挿されている
とともに、メインポンプ100の吐出配管106bとサ
ブポンプ104の吸入配管108cとの間は、バイパス
路140が接続されている。このバイパス路140は、
バイパス配管140aと、このバイパス配管140aに
介挿された3連の逆止弁140bとで構成され、吐出配
管106bが負圧状態となった場合に逆止弁140bが
開状態となり、作動油が破線矢印方向に流れる連通路と
なる。
【0030】オイルエレメント112より上流側の収束
配管110aに接続されたリリーフ路116は、潤滑系
114側に他端が接続されたリリーフ配管116aと、
このリリーフ配管116aに介挿された2連のバネ付き
逆止弁116bとで構成されている。そして、オイルエ
レメント112のフィルタに目詰まりが発生して、オイ
ルエレメント112より上流側の圧力が所定圧以上とな
ると、逆止弁116bが開状態となり、作動油が破線矢
印方向に流れる連通路となる。
【0031】ライン圧調圧弁118は、内部パイロット
及びスプリング形式の減圧弁により構成され、収束配管
110a側に接続する入力ポート118A 、潤滑系11
4側に接続する出力ポート118B 及び固定絞りを介し
て一次圧及び二次圧が供給される内部パイロットポート
118P1、118P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング118aが配設されてい
る。そして、メインポンプ100もしくはサブポンプ1
04で昇圧された供給圧PL は、ライン圧調圧弁118
より所定圧に減圧設定されて電磁切換弁120、クラッ
チ圧力調整弁122、減圧弁124に供給される。な
お、減圧設定した際に出力ポート118B から流れ出た
作動油は、潤滑系114へ戻される。
【0032】また、クラッチ圧力調整弁122は、内
部、外部パイロット及びスプリング形式の圧力調整弁で
構成されており、配管110cと接続する入力ポート1
22A、パイロット切換弁126と接続する出力ポート
122B 、二次圧が固定絞りを介してパイロット圧とし
て供給される内部パイロットポート122P1、デューテ
ィ制御電磁弁128から制御圧が供給される外部パイロ
ットポート122P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング122aが配設されてい
る。このクラッチ圧力調整弁122は、デューティ制御
電磁弁128から制御圧が供給されない場合には、入力
ポート122A と出力ポート122B の連通路が閉塞さ
れて二次圧が出力されないが、デューティ制御電磁弁1
28からパイトッロ制御圧が供給されると、スプールが
移動制御されて出力ポート122B からパイロット制御
圧に応じた二次圧がクラッチ圧Pcとして出力される。
【0033】減圧弁124は、内部パイロット及びスプ
リング形式の二次圧一定形減圧弁により構成されてお
り、配管110eと接続する入力ポート124A 、デュ
ーティ制御電磁弁128と接続する出力ポート12
B 、出力ポート124B からの二次圧が固定絞りを介
してパイロット圧として供給される内部パイロットポー
ト124P と、ドレインポート124H とを有する筒状
の弁ハウジング内にスプールが摺動自在に配設され、こ
のスプールを一端側に付勢するリターンスプリング12
4aが配設されている。そして、内部パイロットポート
124P に供給されるパイロット圧によってスプールが
所定位置に移動制御されることにより、入力ポート12
A から供給された一次圧が、所定圧に減圧調整された
制御圧としてデューティ制御電磁弁128に供給される
ようになっている。
【0034】また、デューティ制御電磁弁128は、3
ポート2位置形に構成され、減圧弁124側に接続され
た入力ポート128A と、ドレイン側に接続されたドレ
インポート128R と、クラッチ圧力調整弁122の外
部パイロットポート122P2と接続する出力ポート12
B と、リターンスプリング128aを有し、弁内部に
配設されたスプールが出力ポート128B とドレインポ
ート128R とを連通させるノーマル位置128bと、
入力ポート128A と出力ポート128B とを連通させ
る作動位置128cとに移動制御される弁である。そし
て、コントローラ18からソレノイド128dに所要デ
ューティ比の励磁電流i0 が供給されると、その励磁電
流i0 がオン状態である区間リターンスプリング128
aに抗してノーマル位置128bから作動位置128c
にスプールが移動制御されることにより、デューティ比
に応じたパイロット制御圧がクラッチ圧調整弁122に
出力される。したがって、クラッチ圧調整弁122は、
デューティ制御電磁弁128から外部パイロットポート
122P2に制御圧が供給されると、パイロット制御圧に
応じたクラッチ圧Pcが吐出され、これに応じた摩擦ク
ラッチ66の締結力が制御されてクラッチPcに応じた
前輪への駆動トルクの配分が行われる。
【0035】また、スプリングオフセット形の電磁切換
弁120は、3ポート2位置に構成され、ライン圧が供
給される入力ポート120A と、パイロット切換弁12
6の外部パイロットポート126P1と接続する出力ポー
ト120B と、ドレインポート120D とを有し、弁内
部に配設されたスプールが入力ポート120A を遮断し
且つ出力ポート120B をドレインポート120D に連
通させるノーマル位置120bと、入力ポート120A
と出力ポート120B とを連通させ且つドレインポート
120D を遮断する作動位置120cとに移動制御され
る弁である。そして、電磁開閉弁120は、コントロー
ラ18から励磁電流i1 がソレノイド120dに出力さ
れると、その励磁電流i1 がオン状態を継続している間
リターンスプリング120aに抗してスプールが移動制
御されて作動位置120cとなり、パイロット切換弁1
26の外部パイロットポート126P1にパイロット制御
圧が供給される。また、コントローラ18からの励磁電
流i1 がオフ状態となると、リターンスプリング120
aの押圧力によってノーマル位置120bに戻され、外
部パイロットポート126P1に供給されていたパイロッ
ト制御圧がドレインポート120D を通じて消圧され
る。
【0036】また、パイロット切換弁126は、図7に
も示すように、クラッチ圧力調整弁122から二次圧が
供給される入力ポート126A 、トランスファ22へ二
次圧を供給する出力ポート126B 、電磁切換弁120
のソレノイド120dが通電状態であるときに制御圧が
供給される外部パイロットポート126P1、ドレインポ
ート126H を有する筒状の弁ハウジング126i内
に、スプール126eが摺動自在に配設され、さらに、
このスプール126eを一端側に付勢するリターンスプ
リング126aが配設されている弁である。
【0037】そして、このパイロット切換弁126のス
プール126eは、外部パイロットポート126P1にパ
イロット制御圧が供給されない場合には、入力ポート1
26 A と出力ポート126B とが遮断され、且つ出力ポ
ート126B がドレインポート126D に連通する2W
Dモード位置126B に移動制御されるようになってい
る(図7の左側半断面状態)。また、電磁切換弁120
のソレノイド120dが通電状態(オン状態)となる
と、電磁切換弁120のスプールを第2位置120cに
移動制御して外部パイロットポート126P1に制御圧が
供給され、入力ポート126A と出力ポート126B
が連通する4WDモード位置126cに移動制御される
ようになっている(図7の右側半断面状態)。
【0038】このように、パイロット切替弁126を電
磁切替弁120からのパイロット制御圧で駆動すること
により、高圧のパイロット制御圧でスプル126eを駆
動することができ、スプール126eの摺動通路に塵
埃、切り屑等が付着してスプール126eの摺動抵抗が
大きい場合でも、スプール126eの摺動を確保するこ
とができる。
【0039】一方、コントローラ18は、図1に示すよ
うに、高速シフト位置センサ86、低速シフト位置セン
サ88、2ー4WDモードセンサ90からの検出信号に
基づいて油圧供給装置16への励磁電流i0 、i1 を出
力する装置である。なお、この実施例では、同じコント
ローラ18において、油圧供給装置16が所定の油圧を
保持可能にするための制御も行うようになっており、そ
のために必要な前記油温センサ130および油圧スイッ
チ132,134を備えるとともに、これらのセンサか
らの検出信号に基づく制御信号CS2 もコントローラ1
8から前記油圧供給装置16へ出力されるようになって
いる。
【0040】このコントローラ18は、図8に示すよう
に、前記駆動力配分制御を行うためのマイクロコンピュ
ータ207と、前述の所定油圧保持制御を行うためのマ
イクロコンピュータ208と、前記マイクロコンピュー
タ207からの制御信号CS 0 に応じて前記油圧供給装
置16におけるデューティ制御電磁弁128のソレノイ
ド128dに所要デューティ比の励磁電流i0 を供給す
る駆動回路31aと、前記マイクロコンピュータ207
からの制御信号CS1 に応じてオン・オフされる励磁電
流i1 を油圧供給装置16における電磁切替弁120の
ソレノイド120dに供給する駆動回路31bと、前記
マイクロコンピュータ208からのモータ制御信号SM
に応じてサブモータ102をチョッパ制御してモータ制
御信号S M に応じた回転速度に速度制御するモータ駆動
回路103とを備えている。
【0041】前記マイクロコンピュータ207は、前記
各センサ86、88、90からの検出信号を各検出値と
して読み込むためのA/D変換機能を有する入力インタ
フェース回路207aと、所定のプログラムに従って駆
動力配分制御のための演算・制御処理(図11参照)等
を行う演算処理装置7bと、ROM、RAM等の記憶装
置207cと、前記演算処理装置207bで得られた前
輪側トルク配分を決定するクラッチ圧Pcを指令するデ
ューティ比Dの制御信号CS0 及びクラッチ圧Pcを出
力するか否かを決定する制御信号CS1 を出力するため
の出力インタフェース回路207dとを備えている。ま
た、前記マイクロコンピュータ208は、前記各センサ
130及び油圧スイッチ132,134からの検出信号
を各検出値として読込むためのA/D変換機能を有する
入力インタフェース回路208aと、演算処理装置20
8bと、ROM,RAM等の記憶装置208cと、前記
演算処理装置208bで得られたサブモータ回転速度指
令値を例えばアナログ電圧信号SM として出力するため
のD/A変換機能を有する出力インタフェース回路20
8dとを備えている。
【0042】そして、マイクロコンピュータ207は、
所定の演算処理に従って2ー4WDモードセンサ90か
らのモード信号Dn 、高速シフト位置センサ86からの
高速シフト位置検出信号SH 、低速シフト位置センサ8
8からの低速シフト位置検出信号SL に基づいて、前輪
側トルク配分指令値T2 を設定し、これに対応するクラ
ッチ圧Pcを指定するデューティ比Dを算出し、このデ
ューティ比Dに対応する指令値の制御信号CS0 を出力
するとともに、制御信号CS1 をオン状態若しくはオフ
状態に制御し、これら制御信号CS0 及びCS1 をそれ
ぞれ前記駆動回路31a、31B に出力する。
【0043】そして、前記駆動回路31aは、前記マイ
クロコンピュータ207から出力されるアナログ電圧信
号でなる制御信号CS0 の指令値に応じたデューティ比
Dの励磁電流を出力する例えばパルス幅変調回路を備え
ており、制御信号CS0 の指令値に応じたデューティ比
の励磁電流i0 をデューティ制御電磁弁128のソレノ
イド128dに出力する。
【0044】また、前記駆動回路31bは、前記マイク
ロコンピュータ207から出力される制御信号CS1
電磁切替弁120のソレノイド120dを励磁可能な電
流値の励磁電流i1 に変換して、これを電磁切換弁12
0のソレノイド120dに出力する。また、この実施例
のコンロトーラ18で行われる演算処理、すなわち油圧
供給装置16が所定の油圧を供給可能にするための制御
は、例えば、図示されない演算処理によって、油圧スイ
ッチ132で収束配管110aのオイルエレメント11
2の下流側のライン圧PL が設定値以下に低下している
ことを検出したときに、サブポンプ104からの吐出圧
(油量)を制御するために、前記油温センサ120から
の油温検出値SY に応じて設定される回転速度指令値を
表す制御信号S M を算出し、これをモータ駆動回路10
3に供給することにより、サブモータ102の回転速度
を制御して、油圧供給装置16から出力されるライン圧
L を所定圧力に維持するものである。
【0045】ここで、マイクロコンピュータ207の記
憶装置207cには、演算処理装置207bの処理の実
行に必要なプログラム及び固定データ等が予め記憶され
ているとともに、その処理結果が一時記憶可能とされて
いる。この内、固定データとしては、図9から図11に
示す各制御特性に対応した記憶テーブルを含んでいる。
図9は、前後輪回転速度差ΔNに対する前輪側への伝達
トルクΔTの制御特性を示したものである。これによる
と、駆動力配分を伝達トルクΔTを回転速度差ΔNの増
加に応じて非線形に増加させている。また、図10は、
パイロット切換弁126のクラッチ圧Pcの変化に応じ
て直線的に変化する前輪側への伝達トルクΔTの値を示
している。また、図11は、デューティ制御電磁弁12
8のソレノイド128dに供給する励磁電流値i0 のデ
ューティ比Dの増加に応じて非線形に放物線状に増加す
るクラッチ圧力調整弁122のクラッチ圧Pcの値を示
している。
【0046】そして、マイクロコンピュータ207で前
後輪の回転速度差ΔNをもとに図9に対応する記憶テー
ブルを参照することにより伝達トルクΔTが決定される
と、図10、図11に対応する記憶テーブルを順次参照
して、コントローラ18が出力しなければならないデュ
ーティ比Dの値が逆算されるようになっている。そし
て、図11で示すD1 〜D2 の範囲のデューティ比に応
じたクラッチ圧P1 〜P 2 が摩擦クラッチ66に供給さ
れると、摩擦クラッチ66の締結力に応じた所定のトル
ク配分比が、後輪:前輪=100%:0〜後輪:前輪=
50%:50%まで連続的に変化される。
【0047】次に、副変速機レバーのレンジ選択による
トランスファ22の駆動力伝達経路及び車両の走行状態
について説明する。なお、副変速機レバーは、後2輪駆
動高速レンジ(以下、2Hレンジと略称する。)、4輪
駆動高速レンジ(以下、4Hレンジと略称する。)、中
立レンジ(以下、Nレンジと略称する)、4輪駆動低速
レンジ(4Lレンジ)の4つのモードが設定可能とさ
れ、4Lレンジ及び4Hレンジが選択されると、コント
ローラ18に2ー4WDモードセンサ90から4輪駆動
モード信号Dn が入力されるようになっている。
【0048】先ず、Nレンジを選択すると、シフトスリ
ーブ64bは図5の上部側で示すように中立位置Nまで
スライド移動する。この場合には、シフトスリーブ64
bは、高速シフト用ギヤ64c、低速シフト用ギヤ64
d及び4輪駆動用ギヤ80のいずれにも噛合せず伝達経
路が確保されていないので、全車輪は駆動しない。ま
た、2Hレンジを選択すると、コントローラ18に2ー
4WDモードセンサ90から2輪駆動モード信号Dn
び高速シフト位置センサ86から高速シフト位置検出信
号SH が入力され、コントローラ18は油圧供給制御を
行わず、トランスファ22の入力ポート74にクラッチ
圧Pcは供給されない。そして、シフトスリーブ64b
は、図5の上部側で示すように高速位置Hまでスライド
移動し、内歯64b1 と高速シフト用ギヤ64cが噛合
するので、入力軸42の駆動力は高速シフト用ギヤ64
c、内歯64b1 、第1出力軸44の伝達経路によって
高速回転駆動力として伝達され、摩擦クラッチ66のフ
リクションプレート66b及びフリクションディスク6
6dは締結されないので第2出力軸54への伝達経路が
確保されず、車両は高速2輪駆動状態で走行可能とな
る。
【0049】また、4Hレンジを選択すると、コントロ
ーラ18に2ー4WDモードセンサ90から4輪駆動モ
ード信号Dn が入力され、コントローラ18はデューテ
ィ比D1 〜D2 の範囲に応じた指令値の制御信号CS0
をデューティ制御電磁弁128のソレノイド128dに
出力してクラッチ圧力調整弁122を制御する。これに
より、クラッチ圧調整弁122からP1 〜P2 の範囲の
二次圧が出力され、パイロット切換弁126を介してク
ラッチ圧Pcとして入力ポート74(摩擦クラッチ6
6)に供給される。そして、入力軸42の駆動力は高速
シフト用ギヤ64c、内歯64b1 、第1出力軸44の
伝達経路により高速回転駆動力として伝達され、第1出
力軸44の高速回転駆動力は、所定のトルク配分比で締
結された摩擦クラッチ66、第1のスプロケット68、
チェーン72、第2のスプロケット70、第2出力軸5
4の伝達経路により高速回転駆動力として伝達されるの
で、車両は高速4輪駆動状態で走行可能となる。
【0050】また、4Lレンジを選択すると、コントロ
ーラ18に2ー4WDモードセンサ90から4輪駆動モ
ード信号Dn 及び低速シフト位置センサ88から低速シ
フト位置検出信号SL が入力され、コントローラ18は
油圧供給制御を行わず、トランスファ22の入力ポート
74にクラッチ圧Pcが供給されない。そして、シフト
スリーブ64bは図5の下部側で示すように低速位置L
までスライド移動し、低速シフト用ギヤ64d及び外歯
64b2 が噛合し、4輪駆動用ギヤ80及び内歯64b
1 も噛合する。そして、低速シフト用ギヤ64dは遊星
歯車機構62により入力軸42に対して減速回転してい
るので、入力軸42の駆動力は、低速シフト用ギヤ64
d、外歯64b2 、内歯64b1 、第1出力軸44の伝
達経路により減速回転駆動力として伝達され、同時に、
第1出力軸44の低速回転駆動力は、内歯64b1 、4
輪駆動用ギヤ80、第1のスプロケット68、チェーン
72及び第2のスプロケット70、第2出力軸54の伝
達経路により減速回転駆動力として伝達されるので、車
両は低速4輪駆動状態で走行可能となる。
【0051】次に、本発明に係るトランスファ22の潤
滑構造について図3及び図4を参照して説明する。第1
出力軸44が回転すると、この第1出力軸44と直結し
ているメインポンプ100の第2ギヤ136bも回転す
る。この第2ギヤ136bの回転により、潤滑油室49
内の潤滑油は攪拌されて第2ギヤ136bの回転方向に
流れが生じる。そして、オイルガター53cから戻され
てくる潤滑油により潤滑油室49の油面レベルが上昇
し、受け部材47の内部に入り込んだ潤滑油は螺旋状に
流れてブッシュ45に供給されていく。
【0052】ここで、車両の高速走行時には、第2ギヤ
136bの高速回転により潤滑油内の潤滑油は流れが速
くなって掻き上げられていくが、潤滑油室49には、第
2ギヤ136bの外周上方を覆いながら受け部材47の
内部に向けて油遮蔽部材51が配設されているので、掻
き上げられた潤滑油は油遮蔽部材51に沿う流れが形成
されて受け部材47の内部に流れていき、確実にブッシ
ュ45に供給されていく。
【0053】したがって、本実施例の潤滑構造は、第1
出力軸44の回転速度が変化しても、ブッシュ45の潤
滑油の供給を簡便な構造によって確実に行うことができ
る。また、油遮蔽部材51はリアケーシング40cに一
体に形成されているので、リアケーシング40cの強度
が増加するという効果も得られる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトランス
ファ装置の潤滑構造によれば、入力軸が低速度で回転し
ている場合には、入力軸とともに回転する歯車が潤滑油
室内の潤滑油を攪拌して流れを生じさせ、潤滑油の油面
レベルの上昇に伴い潤滑油路を通過させて確実にブッシ
ュに供給していき、一方、入力軸が高速で回転する場合
には、駆動ギヤの高速回転により潤滑油室内の潤滑油は
流れが速くなって掻き上げられていくが、潤滑油室に
は、歯車の外周上方を覆いながら前記内壁の内部に向か
って延在する油遮蔽部材が配設され、油遮蔽部材から内
壁の内部を歯車で掻き上げられた油がブッシュへ供給す
る潤滑油路として形成されているので、掻き上げられた
潤滑油は油遮蔽部材に沿って潤滑油路に流れていき、確
実にブッシュに供給されていく。
【0055】したがって、本発明は、入力軸の回転速度
が変化しても、必要箇所への潤滑油の供給を簡便な構造
によって確実に行うことが可能なトランスファ装置の潤
滑構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る四輪駆動車の概略を示す構成図
である。
【図2】この発明に係るトランスファの構造を示す図で
ある。
【図3】トランスファのリアケーシング側の内部構造を
示す図である。
【図4】リアケーシングの内壁構造を示す図である。
【図5】この発明に係る副変速機を示す図である。
【図6】この発明に係る油圧供給装置を示す回路図であ
る。
【図7】この発明に係る油圧供給装置で使用されている
切換弁を示す図である。
【図8】この発明に係るコントローラを示すブロック図
である。
【図9】前後輪回転速度差に対する前輪側への伝達トル
クの制御特性グラフである。
【図10】油圧供給装置から供給されるクラッチ圧の変
化に応じて変化する前輪側への伝達トルクの制御特性グ
ラフである。
【図11】デューティ比に応じて変化するクラッチ圧の
制御特性グラフである。
【図12】従来のトランスファ装置のリアケーシング側
の内部構造を示す図である。
【図13】従来のリアケーシングの内壁構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
20 変速基(回転駆動源) 40b センターケーシング(第1ケーシング) 40c リアケーシング(第2ケーシング) 44 第1出力軸(入力軸) 45 ブッシュ 47 受け部材(ブッシュ側に延在する潤滑油路) 49 潤滑油室 51 油遮蔽部材 136b 第2ギヤ(歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−149414(JP,A) 実開 昭58−108654(JP,U) 実開 昭63−137153(JP,U) 実開 平4−97153(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/40 B60K 17/28 - 17/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ケーシング内に回転駆動源から駆動
    力が伝達される入力軸が軸受を介して回転自在に配設さ
    れ、この入力軸の出力側から前記第1ケーシングに一体
    的に取り付けられる第2ケーシングを設け、この第2ケ
    ーシング内には入力軸の軸方向に延在し、前記軸受に当
    接する筒状の内壁が設けられ、前記入力軸の出力側端部
    が当該入力軸に外挿されたブッシュを介して前記第2
    ーシングに回転自在に支持されているとともに、前記
    1ケーシングと前記第2ケーシングとの一体化によりケ
    ーシング内の下部に潤滑油室が設けられ、当該潤滑油室
    の底部に前記入力軸と噛合する歯車が回転自在に配設さ
    れてなり、前記歯車の回転により前記潤滑油室の潤滑油
    を攪拌して流れを生じさせ前記ブッシュに向けて供給し
    ていくトランスファ装置の潤滑構造において、 前記潤滑油室に、前記歯車の外周上方を覆い、且つ前記
    内壁の内部に向かって延在する油遮蔽部材が配設され
    前記油遮蔽部材から前記内壁の内部を歯車で掻き上げら
    れた油が前記ブッシュへ供給する潤滑油路として形成さ
    れていることを特徴とするトランスファ装置の潤滑構
    造。
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